JP3979487B2 - ピアシング端子の接続構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の電気装置等に用いられるワイヤーハーネス等のケーブルの接続に関し、特に平形ケーブル(FFC:フレキシブルフラットケーブルやFPC:フレキシブルプリント回路板など)の平形導体に貫通接続されるピアシング端子の接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の内部配線等の省スペース化及び軽量化を図るためFFCなどの平形ケーブルが、配線する隙間が十分にない場所、例えば自動車のルーフ内やシート内などに用いられている。FFCの構造は、絶縁性フィルムの上に銅箔等の導電体(厚さ約100〜150ミクロン)を布線して、複数条の平形導体のパターンを形成した後、このパターン上に同じく絶縁性のフィルムを貼り合わせたラミネート構造によって、可撓性を有するものになっている。
【0003】
このようなFFCへの端子の接続方法としては、絶縁性フィルム内の平形導体の幅よりも幅狭に形成された端子の基部に起立して設けられた複数の接続部を、ケーブルの片面から突き通した後、内側にかしめることで電気的および機械的に接続するピアシング端子を用いたものがある。このピアシング端子を用いた接続方法は、絶縁フィルムを剥がすことなく簡便に接続することができるという利点がある。
【0004】
このようなピアシング端子としては、例えば図9に示されるようなものがある。これはFFC30内部の平形導体31の導体幅(図中a)が比較的広い場合(2mm程度)に用いられるタイプのもので(以下Aタイプという)、このピアシング端子32には、図示しない相手側端子と嵌合接続されるための嵌合部33と、その嵌合部33の後端に延設された基部34とで構成される。
【0005】
基部34の左右には、FFC30を片面から貫通可能な接続部35L,35Rがそれぞれ所定間隔をおいて2列になって複数設けられており、これら左右の接続部35L,35R同士は互いに対面する位置になるよう形成されている。これら接続部35L,35RすべてをFFC30の裏側から表側に内部の平形導体31ごと貫通するように突き刺し表側においてそれぞれ内側にかしめるという加工(以下ピアシング加工という)により接続する。このピアシング加工後のFFC30とピアシング端子32の接続構造は図10に示すような断面になる。
【0006】
これに対し、図11に示すようなピアシング端子42がある。図示されるようにFFC40内部の平形導体41の導体幅(図中b)が比較的狭い場合(1mm程度)に用いられるタイプのもので(以下Bタイプという)、このピアシング端子42には、前述のAタイプのものと同様に、図示しない相手側端子と嵌合接続されるための嵌合部43と、その嵌合部43の後端に延設された基部44とで構成される。
【0007】
基部44の左右には、FFC40を片面から貫通可能な接続部45L,45Rがそれぞれ所定間隔をおいて2列になって複数設けられており、これら左右の接続部45L,45R同士は互いに対面しない位置に交互に形成されている。これら接続部45L,45RすべてをFFC40の裏側から表側に内部の平形導体41ごと貫通するように突き刺し表側においてそれぞれ内側にかしめるピアシング加工により接続する。このピアシング加工後のFFC40とピアシング端子42の接続構造は図12に示すような断面になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のA,B2つのタイプのピアシング端子のうち小型のBタイプのピアシング端子42の場合、平形導体41の導体幅b(1mm程度)に合せて接続部45L,45R間の幅(図12中符号c参照)も小さくなるため、FFC40を上から押さえつけて貫通させてかしめるというピアシング加工が難しく、また、内側にかしめる加工も接続部を形成する導電性板材の板厚にもよるが、通常このサイズに適用される板厚(約0.25mm)のものでは、接続部の先端がFFC40上面を押さえつけるほど十分屈曲させると、途中位置が破断して折れてしまい易いという加工上の問題があった。
【0009】
また、2列になった接続部間の幅を小型のBタイプのものより広くとれるAタイプのピアシング端子32では、Bタイプのピアシング端子42の接続部と同様の板厚を有する接続部35L,35Rでも、それらを互いに対面させてかしめてその間の導体を挟み込むことができる加工が可能なほど十分な幅を有しているので、貫通後の平形導体31の特に内側破断面36,36との接触荷重を接続信頼性を確保するのに十分なほど発生させることができるが、これに対し小型のBタイプのものでは、接続部45L,45Rを互いに対面させてかしめてその間の導体を挟み込むことができるほどの幅を有していないため、接続部45L,45Rは図示されるように互い対面しない位置に交互に設けられる構成となっており、Aタイプのように対面させて挟み込むようにかしめるものほど十分な接触荷重を発生させることができない。
【0010】
このように十分な接触荷重で平形導体の破断面とピアシング端子の接続部が接触導通していないと、振動等の外力によって、接触している部位の接触面がずれたり接触荷重の減少による緩み等から接触抵抗が変化したりするなどの接触不良が発生して接続信頼性に欠けるという問題があった。
【0011】
本発明の解決しようとする課題は、接続の加工性が良く、接続信頼性も良好なピアシング端子の接続構造を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため請求項1の記載に係る発明のピアシング端子の接続構造は、平形ケーブルの長手方向に沿って延びる平形導体に接続されるピアシング端子の接続構造であって、このピアシング端子には前記平形ケーブルを片面から貫通するための第1接続部と第2接続部が対になって対向立設されており、前記ケーブルへの接続の際には、両接続部のいずれか一方が前記ケーブルを前記導体ごと貫通して接触導通すると共に、両接続部のいずれか一方を弾性的に折り曲げて他方の接続部に復帰変形のための反力を有した状態で係止させると、両接続部の貫通した部位が前記反力によって離間方向に広がることを要旨とするものである。
【0013】
平形導体は少なくとも一方の接続部によって貫通されることで破断面が形成されその破断面が接続部と接触することで導通するが、ただ貫通しただけの状態でもその破断面と接触している部位には接触荷重は発生するが振動等の外力によってその接触面がずれてしまうことなどを考慮すると十分な接触荷重とはいえない。本発明に係るピアシング端子の接続構造は、2つの対向立設された接続部の貫通した部位が貫通後反力によって離間方向へ広がる構成を採用したことにより、その広がる方向側で接触している破断面への接触荷重を増大させることができる。これによりピアシング端子の接続信頼性を確保するのに十分な接触荷重を確実に発生させることが可能となる。
【0014】
特にこのような構成のピアシング端子を、従来技術の欄で説明した小型のBタイプのピアシング端子に適用させた場合には、対になった接続部のうち一方だけを平形導体ごと貫通し、他方は平形導体のない部分の平形ケーブルを貫通させる構成を採用したことにより、Bタイプのように平形導体の幅よりも小さく接続部間の幅を構成する必要がなくなるので、接続部間の幅を大きく形成することが可能になる。
【0015】
このように接続部間の幅を従来よりも大きく形成することにより、ピアシング加工が容易になる。さらに、両接続部の貫通した部位が離間方向に広がるように接続部のうちいずれか一方を弾性的に折り曲げて他方に係止する際の折り曲げ加工も接続部間の幅が十分あることにより曲げの許容半径を大きく設定することが可能になり行い易い。
【0016】
この場合請求項2に記載のように、前記対になった第1接続部と第2接続部が複数対立設されている構成にすれば、平形ケーブルとピアシング端子との接続が強固なものとなり、より接続信頼性が向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。尚、本実施形態に係るピアシング端子は、FFC(フレキシブルフラットケーブル)またはFPC(フレキシブルプリント回路板)等の平形導体を有する平形ケーブルに適用されるもので、本実施例では特にFFCに適用した場合について説明する。
【0018】
図1は第1の実施の形態に係るピアシング端子4を示した外観斜視図、図2はFFC1に貫通接続後のピアシング端子4を示したものである。FFC1は、複数条の平形導体2が所定間隔を開けて平行に配設され、表裏両面から絶縁材料よりなる絶縁フィルム3で挟着されたラミネート構造を有する可撓性のケーブルで隙間のない場所での配線に適している。
【0019】
このFFCに接続されるピアシング端子4は、導電性板材をプレス成形することによって形成されており、図示しない相手側端子と嵌合接続されるための嵌合部5と、その嵌合部5の後端に延設された基部6とで構成される。嵌合部5はこの場合メス型タイプで、挿入される相手側となるオス型端子のタブに接触導通する弾性接触片5aがその内部に設けられている。尚、嵌合部5はオス型タイプであっても良い。
【0020】
この嵌合部5の後端から延設された基部6の幅は、接続されるFFC1の平形導体2の幅より広く、その断面は略U字形状に形成されており、左右の側面を形成する側板7L,7Rと、底面を形成する底板8とを有した構成になっている。この基部6の左右両側の側板7L,7Rの上端9L,9Rからはそれぞれ接続部10L,10Rが起立して設けられており、互いに対面するように対になって基部6の長手方向に向かって等間隔に並設されている。右側の列の接続部10Rは対面する左側の接続部10Lへ弾性的に折り曲げて係止できるほどの長さで上方に向かって突出しており、左側の列の接続部10Lは折り曲げられた接続部10Rの先端11Rを係止できるほどの長さで上方に向かって突出している。
【0021】
接続部10L,10Rは上方に向かって先細状に形成されており、先端11L,11Rは頂部と側面の稜線は鋭い刃を有しており、FFC1を片面から貫通することが可能となっている。尚、この実施例では基部6の左右側板7L,7Rからはそれぞれ接続部が3つずつ設けられているが、その数は接続されるFFC1の平形導体2との接続の仕様(電気的特性,機械的強度等)に応じて設定されるもので、適宜変更可能である。
【0022】
このような構成のピアシング端子4のFFC1への接続の手順について図2のC−C断面を示した図3と図4を用いて説明する。図3(a)に示すように、FFC1に対するピアシング端子4の位置を、左側の列の接続部10L,10L,10LがFFC1の平形導体2が配設されていない絶縁フィルム3のみの部位、右側の列の接続部10R,10R,10RがFFC1の平形導体2が配設されいる部位になるように合せつつFFC1を基部6の接続部10L,10Rの上に載置して押込むと、左右の2列の接続部10L,10Rがそれぞれ裏面側から差し込まれて表側に貫通される。
【0023】
このとき右側の列の接続部10R,10R,10RがFFC1を内部の平形導体2ごと貫通することによって、その平形導体2には内側破断面13a,外側破断面13bがそれぞれ形成されると共に、それら破断面13a,13bが右側の列の接続部10Rの内外側面と接触する。貫通した両接続部10L,10Rのうち右側の列の接続部10Rを図示しない折り曲げ治具等によって対面する左側の列の接続部10Lに先端11Rが干渉しないように内側に折り曲げる(図3(b)参照)。このときの右側接続部10Rの折り曲げの曲率半径は、折れ曲がったまま塑性変形しない弾性変形領域の範囲内で行われる。
【0024】
そして折り曲げの治具を取り払うと、図4(a)に示すように、弾性変形された右側の列の接続部10Rはその反力によって復帰変形し、その先端11Rが左側の接続部10Lの内側壁面に当接すると共に、さらにその反力によって図4(b)に示すようにそれぞれの接続部10L,10Rが貫通した部位を離間方向へ広げる。そして右側接続部10Rの先端11Rはこの状態で左側接続部10Lに係止されて接続が完了する。
【0025】
貫通後の接続部10L,10Rが貫通した部位を離間方向へ広げるこのような離間手段が備えられることで、右側の接続部10Rの外側面と平形導体2の外側破断面13bとの接触荷重が増大し、ピアシング端子4の接続信頼性を確保するのに十分な接触荷重を確実に発生させることが可能となる。
【0026】
従来技術では左右2列になった接続部すべてをFFCに平形導体ごと貫通させる構成を採っていたため、必然的に2列の接続部間の幅は平形導体の幅よりも狭くなっていたが、本発明は片側の1列のみを平形導体に貫通させる構成を採ったことにより、基部6に設けられた左右2列の接続部10L,10R間の幅は隣り合う平形導体2同士の間隔の範囲内で設定することが可能になるので、従来よりも幅広くすることができる(図12参照)。
【0027】
つまり、このような構成を従来技術で説明した小型のBタイプのピアシング端子の基部に適用させた場合には、対になった接続部のうち片側1列だけを平形導体ごと貫通し、他方は平形導体のない部分の平形ケーブルを貫通させる構成なので、接続部間の幅を大きく形成することが可能になり、従来技術よりも貫通、折り曲げ等のピアシング加工が容易になる。
【0028】
2列に設けられた接続部同士の間隔が従来技術よりも広くなったことにより、前述の離間手段のような両接続部の貫通した部位が離間方向に広がるように接続部のうちいずれか一方を弾性的に折り曲げて他方に係止する際の折り曲げ加工も、接続部間の幅が十分あることで、曲げの許容半径を大きく設定することが可能になり行い易い。
【0029】
また、このような離間手段によって接触荷重を増大させることで振動等の外力によって接触導通している接触面がずれてしまうことによる接触不良や、十分な接触荷重により気密性が保たれていた接触面がずれることによって空気に触れてしまって酸化を招き、その結果接触抵抗が増加する等の不具合が防止され、ピアシング端子の接続信頼性が向上する。さらに、対になったこのような接続部10L,10Rを複数対設ければ、左右の接続部10L,10Rが備える離間手段が相互に作用することによって、上述の作用と効果が増大する。
【0030】
次に、本発明の第2の実施形態に係るピアシング端子の接続構造について説明する。以下説明するピアシング端子は上述の第1実施形態のものとは折り曲げられる接続部と係止する接続部の構成位置の形態のみが異なっているだけなので、上述と同一の構成については同符号を附して説明は省略し、異なる点を中心に説明する。
【0031】
図5は第2の実施形態に係るピアシング端子14を示した外観斜視図、図6はFFC1に貫通接続後のピアシング端子14を示したものである。このピアシング端子14の基部6の長手方向に2列に設けられる接続部については、第1の実施の形態では右側1列すべてが折り曲げ用の接続部10R、左側1列すべてが係止用の接続部10Lであったものが、手前から2つ目のみを左右逆にした構成になっている。図7と図8はこの部分のD−D断面を示しており、左側が折り曲げ用の接続部10R、右側が係止用の接続部10Lとなっている。それ以外の1つ目と3つ目については第1の実施の形態で説明した図3と図4と同様である。
【0032】
このような構成のピアシング端子4のFFC1への接続の手順について図6のD−D断面を示した図7と図8を用いて説明する。図7(a)に示すように、FFC1に対するピアシング端子14の位置を、左側の接続部10RがFFC1の平形導体2が配設されていない絶縁フィルム3のみの部位、右側の接続部10LがFFC1の平形導体2が配設されいる部位になるように合せつつFFC1を基部6の接続部10R,10Lの上に載置して押込むと、左右の接続部10R,10Lが裏面側から差し込まれて表側に貫通される。
【0033】
このとき右側の接続部10LがFFC1を内部の平形導体2ごと貫通することによって、その平形導体2には内側破断面13a,外側破断面13bがそれぞれ形成されると共に、それら破断面13a,13bが右側の接続部10Lの内外側面と接触する。貫通した接続部10R,10Lのうち左側の接続部10Rを図示しない折り曲げ治具によって対面する右側の列の接続部10Lに先端11Rが干渉しないように内側に折り曲げる(図7(b)参照)。このときの左側接続部10Rの折り曲げの曲率半径は塑性変形しないように弾性変形領域の範囲内で行われる。
【0034】
そして折り曲げの治具を取り払うと、図8(a)に示すように、弾性的に折り曲げられた左側の接続部10Rはその反力によって復帰変形し、その先端11Rが右側の接続部10Lの内側壁面に当接すると共に、その反力によって図8(b)に示すようにそれぞれの接続部10R,10Lが貫通した部位が離間方向へ広がり、左側接続部10Rの先端11Rは右側接続部10Lに係止されて接続が完了する。このように係止用の接続部10Lの方を平形導体2に貫通して接触導通させる構成でも良く、上述した第1の実施の形態で説明したものと同様の作用と効果を奏する。したがって第1の実施の形態とは左右の列の接続部の構成をすべて逆にして、左側の列をすべて折り曲げ用の接続部とし、右側の列すべてを係止用の接続部とする構成にしてその係止用の接続部10Lを平形導体2に貫通して接触導通させる構造でも同様の作用と効果を奏することは言うまでもない。
【0035】
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば上記の実施の形態では、2列に設けられた接続部のうち、折り曲げ用の係止部のみを折り曲げる構成を示したが、係止用の接続部も係止し易いように合せて折り曲げたり、係止し易い形状に形成しても良い。尚、本発明に係るピアシング端子は例示したFFCに限らず、FPC(フレキシブルプリント回路板)等の平形導体への接続にも適用することは可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係るピアシング端子の接続構造によれば、2つの対向立設された接続部の貫通した部位が貫通後離間方向へ広がる構成を採用したことにより、その広がる方向側で接触している破断面への接触荷重を増大させることができる。これによりピアシング端子の接続信頼性を確保するのに十分な接触荷重を確実に発生させることが可能となる。
【0037】
また、片側1列のみを平形導体に貫通して接触導通させる構造を採用したことにより、貫通のための2列に設けられた接続部間を従来よりも広く設定することが可能になり、ケーブル接続の際のピアシング加工が容易な形状に形成することができる。さらにその場合、両接続部の貫通した部位を離間させる手段として接続部のうちいずれか一方を弾性的に折り曲げて他方に係止する際の折り曲げ加工も、この接続部間の幅が十分あることにより行い易い。このように本発明に係るピアシング端子の接続構造は、接続の加工性が良く、接続信頼性も良好な接続構造である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るピアシング端子を示した外観斜視図である。
【図2】図1に示したピアシング端子のFFCとの接続を示した外観斜視図である。
【図3】図2に示したピアシング端子のFFCとの接続の手順を示した断面図である。
【図4】図3に示したピアシング端子の次の接続手順を示した断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るピアシング端子を示した外観斜視図である。
【図6】図5に示したピアシング端子のFFCとの接続を示した外観斜視図である。
【図7】図6に示したピアシング端子のFFCとの接続の手順を示した断面図である。
【図8】図7に示したピアシング端子の次の接続手順を示した断面図である。
【図9】従来一般に用いられてきたピアシング端子の示した外観斜視図である。
【図10】図9に示したピアシング端子の接続構造を示した断面図である。
【図11】従来一般に用いられてきたピアシング端子の他の例を示した外観斜視図である。
【図12】図11に示したピアシング端子の接続構造を示した断面図である。
【符号の説明】
1 FFC
2 絶縁フィルム
3 平形導体
4 ピアシング端子
5 嵌合部
6 基部
7L,7R 側板
8 底板
9L,9R 上端
10L,10R 接続部
11L,11R 先端
13a,13b 破断面
Claims (2)
- 平形ケーブルの長手方向に沿って延びる平形導体に接続されるピアシング端子の接続構造であって、このピアシング端子には前記平形ケーブルを片面から貫通するための第1接続部と第2接続部が対になって対向立設されており、前記ケーブルへの接続の際には、両接続部のいずれか一方が前記ケーブルを前記導体ごと貫通して接触導通すると共に、両接続部のいずれか一方を弾性的に折り曲げて他方の接続部に復帰変形のための反力を有した状態で係止させると、両接続部の貫通した部位が前記反力によって離間方向に広がることを特徴とするピアシング端子の接続構造。
- 前記対になった第1接続部と第2接続部が複数対立設されていることを特徴とする請求項1に記載のピアシング端子の接続構造。
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