JP3978572B2 - ヘッドレストの収納構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッドレストの収納構造に関するもので、特に、ヘッドレストの取り付け方向を限定させたヘッドレストの収納構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両においては、リヤシートのシートクッションを跳ね上げることで現出した空間に、ヘッドレストが取り外されたシートバックを傾倒して収納し、該傾倒させたシートバックの背面を荷台として利用するものがある。そして、図11に示すように、シートバック23から取り外したヘッドレスト21を、シートクッション22の底面22bに設けられた保持具25で保持することで収納するヘッドレスト21の収納構造が従来から知られている。
【0003】
一般に、このようなヘッドレスト21の収納構造では、ヘッドレスト21を規定された方向に向けて、当該ヘッドレスト21の下面21aから延出した一対の取付用ステー24を保持具25に形成された保持孔(図示せず)に差込むことが行われている。これにより、ヘッドレスト21の一対の取付用ステー24が保持具25に形成された保持孔により保持されて、ヘッドレスト21を保持具25に保持させていた。例えば、図11に示すヘッドレスト21の収納構造では、シートバック23から取り外されたヘッドレスト21のサポート面27(通常使用時に、乗客の頭部をサポートする側の面)を車両の後方に向けるように、一対の取付用ステー24を保持具25の保持孔に差込む際のヘッドレスト21の向きが規定されている。
【0004】
しかしながら、従来のヘッドレスト21の収納構造では、ヘッドレスト21が規定された方向と反対の方向(図11に示すヘッドレスト21の収納構造では、サポート面27を車両の前方に向けた方向)に向けられて一対の取付用ステー24を保持孔に差込む際の規制がないので、規定された方向と反対の方向を向いた状態においても取付用ステー24を保持孔に差込むことが可能である。このように、ヘッドレスト21が規定された方向と反対の方向に向けられた状態で保持具25にセットされた場合には、取付用ステー24の保持が十分でないため、車両走行時に震動して異音を発生したり、ヘッドレスト21が抜け落ちて荷室に転がる虞があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ヘッドレストが規定された方向と反対の方向に向けられて保持部に保持されるのを規制して、走行時に異音が発生する等の不具合を防止したヘッドレストの収納構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、シートクッションを跳ね上げることで現出した空間にヘッドレストが取り外されたシートバックを傾倒し、ヘッドレストから延出した取付用ステーをシートクッションの底面に設けられた保持部の保持孔に差込むことで保持して当該ヘッドレストを収納する車両用シートのヘッドレストの収納構造において、ヘッドレストのサポート面の下端を下方に張出させることで該ヘッドレストに干渉部を設けると共にサポート面の反対側の面を凹状に形成することでヘッドレストに逃げ部を設ける一方、取付用ステーを略く字状に屈曲させることにより、ヘッドレストのサポート面に略平行でヘッドレストに埋設された曲げ部と、ヘッドレストからサポート面側に向けて先端が延出する差込部とを形成し、さらに曲げ部をヘッドレストの厚み方向に対して中心よりも逃げ部が形成された面に近接させて配設すると共に、差込部を先端がヘッドレストの干渉部が形成された面側に向けて延出させることにより、ヘッドレストをサポート面と反対側の面を車両の前方に向けた場合には、取付用ステーの曲げ部がシートクッションから離間するように配設され、逃げ部によりヘッドレストとシートクッションの端部との干渉を回避して、取付用ステーの差込部をシートクッションの底面に設けた保持部の保持孔に差込むことができ、ヘッドレストのサポート面を車両の前方に向けた場合には、取付用ステーの曲げ部がシートクッションに近接するように配設され、干渉部が跳ね上げられたシートクッションの端部に当接して、取付用ステーが保持孔に差込まれるのを阻止することを特徴とする。
【0007】
このように構成することで、差込部の軸中心を垂直とした時の軸に対する左右の範囲に占めるヘッドレストの割合を著しく変化させて、意図しない方向でヘッドレストを保持部に差込もうとした時の阻止効果を大幅に向上させることができる。また、乗員の頭部を支持するヘッドレストのサポート面側のクッション材の厚みを、反対側の厚みよりも厚くすることが可能になり、乗員の頭部がヘッドレストに当接した時のクッション性を高めることができる。さらに、ヘッドレストに干渉部を設けたことにより、サポート面に下方への広がりを持たせて、より広い面で乗員の頭部を支持することができる。また、サポート面側のクッション材の厚みが確保されることで、デザインの自由度を高めることができる。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項2に記載の発明は、逃げ部の下方に弾力を有する押圧部を設け、ヘッドレストの取付用ステーの差込部を保持孔の底面に当接させた状態で、当該押圧部によりシートクッションの底面を押圧することを特徴とする。
【0009】
このように構成することで、差込部の先端と保持部の底面との接触、並びに押圧部とシートクッションの底部との接触の2箇所での接触により、ヘッドレストをしっかりと保持して、走行の振動によるヘッドレストのガタつきを防止することができる。また、押圧部を逃げ部の下方に設けることにより、逃げ部の凹形状を損なうことなく、逃げ部と反対側に凸形状となる相反する形状を利用して、よりヘッドレストをシートクッション裏側に近づけることができ、保持性能がより高められる。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明のうち請求項3に記載の発明は、シートクッションの底面の端部と保持部との間に傾斜が形成されることを特徴とする。
【0011】
このように構成することで、取付用ステーの差込部の挿入を容易にすると同時に、差込後は、シートクッションの底面と斜面との二つの面に押圧部を当接させることにより、ヘッドレストの保持性能をより一層高めることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態のヘッドレストの収納構造を図1ないし図10に基づいて説明する。まず、本実施の形態のヘッドレストの収納構造の概略を説明する。本実施の形態のヘッドレスト1の収納構造は、図10に示すように、シートクッション2を跳ね上げることで現出した空間に、ヘッドレスト1が取り外されたシートバック3を傾倒し、このヘッドレスト1から延出した取付用ステー4をシートクッション2の底面2bに形成された保持部5の保持孔6に差込むことで保持して当該ヘッドレスト1を収納する車両用シートのヘッドレスト1の収納構造であって、図2に示すように、ヘッドレスト1が規定された方向と反対の方向(以下、反対方向と称す)に向けられている場合に、当該ヘッドレスト1の一側に形成された干渉部7を、跳ね上げられたシートクッション2の端部2aに干渉させることにより、取付用ステー4が保持孔6に差込まれるのを阻止した構造になっている。
【0013】
また、本実施の形態のヘッドレスト1の収納構造は、図1に示すように、ヘッドレスト1が規定された方向(以下、規定方向と称す)に向けられている場合に、当該ヘッドレスト1の他側に形成された逃げ部8によりヘッドレスト1とシートクッション2の端部2aとの干渉が回避され、取付用ステー4を保持孔6に差込むことができる構造になっている。また、図1に示すように、逃げ部8の下方に押圧部9を形成し、該押圧部9で跳ね上げられたシートクッション2の底面2bを押圧することで、取付用ステー4と保持孔6とのガタをなくした構造になっている。
【0014】
また、本実施の形態のヘッドレスト1の収納構造は、取付用ステー4に、ヘッドレスト1に埋設された曲げ部4aと、該ヘッドレスト1から延出する差込部4bとを形成し、図1に示すように、ヘッドレスト1が規定方向に向けられている場合には、曲げ部4aをシートクッション2から離間するように形成し、また、図2に示すように、ヘッドレスト1が反対方向を向いている場合には、曲げ部4aをシートクッション2に近接するように形成した。これにより、ヘッドレスト1が規定方向に向けられている場合には、曲げ部4a、即ちヘッドレスト1をシートクッション2から離間させることにより、当該ヘッドレスト1とシートクッション2との干渉を回避して取付用ステー4を保持孔6に差込むことができ、また、ヘッドレスト1が反対方向を向いている場合には、曲げ部4a、即ちヘッドレスト1をシートクッション2に近接させることにより、当該ヘッドレスト1をシートクッション2に干渉させて取付用ステー4が保持孔に差込まれるのを阻止した構造になっている。
【0015】
次に、本実施の形態のヘッドレスト1の収納構造に係るリヤシートを説明する。図3及び図6に示すように、本リヤシートは、当該ヘッドレスト1を着脱可能に備えたシートバック3と、座面2cを備えたシートクッション2とを具備している。このシートクッション2には、フロア10に固定されたブラケット11に一端が回動可能に支持されたアーム13の他端が固定されており、本シートクッション2は、図7に示すように、該アーム13を支点12の回りに回動させることで跳ね上げ可能な構造になっている。また、図4、図5及び図10に示すように、シートクッション2の底面2bには保持部5が形成されており、該保持部5の保持孔6にシートバック3から取り外されたヘッドレスト1の取付用ステー4を差込むことにより当該ヘッドレスト1が保持部5で保持される構造になっている。
【0016】
また、シートバック3には、図7ないし図10に示すように、ヒンジ14を介することでフロア10に設置したベース15に回動可能に設けられており、上記シートクッション2を跳ね上げて、当該シートバック3をヘッドレスト1を取り外した状態で前方に傾倒させることにより、シートクッション2を跳ね上げることで現出したフロア10上の空間にシートバック3が収納されると共に、荷台としてのシートバック3の背面3aが略水平に設置される構造になっている。
【0017】
次に、本実施の形態のヘッドレスト1の収納構造の詳細を説明する。本実施の形態のヘッドレスト1は、図1に示すように、図1の紙面上において略くの字状に屈曲された取付用ステー4を具備しており、該取付用ステー4は、当該ヘッドレスト1に埋設されると共にヘッドレスト1のサポート面16(通常使用時に、乗客の頭部をサポートする側の面)に略平行に設けられた曲げ部4aと、先端がサポート面16側(ヘッドレスト1の通常使用時における前方)に向けて延出して保持部5の保持孔6に差込まれる差込部4bと有している。また、図1に示すように、本ヘッドレスト1は、曲げ部4aが、ヘッドレスト1の厚みに対して中心よりもサポート面16と反対側の面(以下、単に反対側の面と称す)に近接されて配設されている。
【0018】
また、図1に示すように、ヘッドレスト1の反対側の面には、凹状に形成した逃げ部8が設けられており、本実施の形態のヘッドレスト1の収納構造は、ヘッドレスト1が規定方向(本実施例では反対側の面を車両の前方に向けた方向)に向けられている場合には、該逃げ部8により当該ヘッドレスト1とシートクッション2の端部2aとの干渉を回避して、取付用ステー4の差込部4bを保持部5に形成された保持孔6に差込むことができるように構成されている。
【0019】
また、上記逃げ部8の下方には所要の弾力を有した押圧部9が形成されており、本ヘッドレスト1の収納構造は、図1に示すように、取付用ステー4の差込部4bを保持孔6の底面6aに当接させた状態で該押圧部9により跳ね上げられたシートクッション2の底面2bを押圧して、車両走行時におけるヘッドレスト1の震動を防止した構造になっている。なお、図1に示すように、シートクッション2の底面2bには、端部2aと保持部5との間に、保持孔6への取付用ステー4の差込部4bの挿入を容易にするための傾斜が形成されている。
【0020】
また、図2に示すように、本ヘッドレスト1にはサポート面16の下端を下方に張出させることで干渉部7が形成されており、本実施の形態のヘッドレスト1の収納構造は、ヘッドレスト1が反対方向(本実施例ではサポート面16を車両の前方に向けた方向)に向けられている場合には、該干渉部7を跳ね上げられたシートクッション2の端部2aに当接させて、取付用ステー4の差込部4bが保持部5に形成された保持孔6に差込まれるのを阻止し、ヘッドレスト1が反対方向に向けられた状態で収納されることがないように構成されている。
【0021】
このような構成において、本実施の形態のヘッドレスト1の収納構造の作用を説明する。リヤシート(図3参照)のシートバック3を傾倒して該シートバック3の背面3a(図7ないし図10参照)を荷台として使用する場合には、まず、通常使用の状態(図6参照)から、図7に示すように、アーム13を支点12の回りに回動させるようにしてシートクッション2を跳ね上げる。
【0022】
次に、図8に示すように、シートバック3からヘッドレスト1を取り外すと共にシートバック3の回動動作を規制している図示しないロック機構を解除し、図9に示すように、シートバック3を、シートクッション2を跳ね上げることで現出した空間に傾倒する。このようにすることで、傾倒されたシートバック3の背面3aを荷台として使用することができ、通常使用の状態時にリヤシートが占有しているスペースを利用して荷物を積載することが可能となる。
【0023】
また、シートバック3から取り外されたヘッドレスト1は、図10に示すように、取付用ステー4をシートクッション2の底面2bに形成された保持部5で保持して収納することができる。そして、本実施の形態のヘッドレスト1の収納構造は、図1に示すように、ヘッドレスト1が規定方向に向けられている場合には、ヘッドレスト1の反対側の面に形成した逃げ部8により当該ヘッドレスト1とシートクッション2の端部2aとの干渉が回避され、取付用ステー4の差込部4bを保持部5の保持孔6に差込むことができる。
【0024】
また、本実施の形態のヘッドレスト1の収納構造は、取付用ステー4の差込部4bを保持孔6の底面6aに当接させた状態でヘッドレスト1の逃げ部8の下方に形成した押圧部9でシートクッション2の底面2bを押圧したことにより、取付用ステー4と保持孔6とのガタがなくなり、車両走行時にヘッドレスト1が震動して、異音を生じたり、落下して荷台に転がるような事態を防止することができる。
【0025】
また、本実施の形態のヘッドレスト1の収納構造は、図2に示すように、ヘッドレスト1が反対方向に向けられている場合には、ヘッドレスト1のサポート面16の下端を下方に張出して形成した干渉部7を、シートクッション2の端部2aに当接させることで取付用ステー4の差込部4bが保持部5の保持孔6に差込まれるのを阻止することができる。
【0026】
また、図1及び図2に示すように、ヘッドレスト1の取付用ステー4を屈曲して形成し、曲げ部4aを、当該ヘッドレスト1の厚み方向に対して中心よりも逃げ部8が形成された面に近接させて配設すると共に、差込部4bを、先端がヘッドレスト1の干渉部7が形成された面(本実施例ではサポート面16)側に向けて延出させたことにより、ヘッドレスト1が規定方向に向けられている場合(図1参照)には、取付用ステー4の曲げ部4aがシートクッション2の端部2aから離間するように配設され、ヘッドレスト1の逃げ部8をシートクッション2の端部2aから逃がすことができる。また、ヘッドレスト1が反対方向に向けられている場合(図2参照)には、取付用ステー4の曲げ部4aがシートクッション2の端部2aに近接するように配設され、ヘッドレスト1に形成された干渉部7をシートクッション2の端部2aに当接させることができる。
【0027】
このように取付用ステー4を屈曲して形成することにより、ヘッドレスト1のクッション部分の形状に依存することなく、ヘッドレスト1が規定方向に向けられている場合には、当該ヘッドレスト1をシートクッション2の端部2aから逃がすことができると共に、ヘッドレスト1が反対方向に向けられている場合には、当該ヘッドレスト1をシートクッション2の端部2aに当接させることができ、ヘッドレスト1のデザインの自由度を拡大することができる。
【0028】
したがって、本実施の形態のヘッドレスト1の収納構造は、ヘッドレスト1のサポート面16に干渉部7を設けると共に反対側の面に逃げ部8を設け、当該ヘッドレスト1が規定された方向と反対の方向に向けられている場合には、干渉部7を跳ね上げられたシートクッション2の端部2aに当接させて取付用ステー4が保持孔6に差込まれるのを阻止したことにより、ヘッドレスト1が規定された方向に向けられている場合には、逃げ部8によりヘッドレスト1とシートクッション2との干渉を回避して、取付用ステー4を保持孔6に差込んで当該ヘッドレスト1を所要に収納することができ、また、ヘッドレスト1が規定された方向と反対の方向に向けられている場合には、取付用ステー4が保持孔6に差込まれるのを阻止することができ、当該ヘッドレスト1が意図しない方向に収納されるのを防止して、車両走行時の震動により、当該ヘッドレスト1から異音が生じたり、荷台に落下して転がるような事態を防ぐことができる。
【0029】
また、干渉部7を、ヘッドレスト1の一側の下端を下方に張出させて形成したことにより、ヘッドレスト1が規定された方向と反対の方向に向けられている場合には、当該干渉部7をシートクッション2の端部2aに当接させることで取付用ステー4の差込部4bが保持部5の保持孔6に差込まれるのを阻止することができ、当該ヘッドレスト1が意図しない方向に収納されるのを防止して、車両走行時の震動により異音が生じたり、ヘッドレスト1が荷台に落下して転がるような事態を防ぐことができる。
【0030】
また、逃げ部8に押圧部9を設け、ヘッドレスト1を保持部5で保持した際に当該押圧部9でシートクッション2の底面2bを押圧したことにより、取付用ステー4と保持部5の保持孔6とのガタを防いで、車両走行時におけるヘッドレスト1の震動をより効果的に抑制することができる。
【0031】
また、取付用ステー4に、ヘッドレスト1に埋設された曲げ部4aと、該ヘッドレスト1から延出する差込部4bとを設け、ヘッドレスト1が規定された方向に向けられている場合には、曲げ部4aがシートクッション2から離間するように形成し、また、ヘッドレスト1が規定された方向と反対の方向に向けられている場合には、曲げ部4aがシートクッション2に近接するように形成したことにより、ヘッドレスト1が規定された方向に向けられている場合には、曲げ部4a、即ちヘッドレスト1をシートクッション2から離間させることで、当該ヘッドレスト1とシートクッション2との干渉を回避して取付用ステー4を保持孔6に差込むことができ、また、ヘッドレスト1が規定された方向と反対の方向に向けられている場合には、曲げ部4a、即ちヘッドレスト1をシートクッション2に近接させることで当該ヘッドレスト1をシートクッション2に干渉させて、取付用ステー4の差込部4bが保持部5の保持孔6に差込まれるのを阻止することができ、当該ヘッドレスト1が意図しない方向に収納されるのを防止して、車両走行時の震動により異音が生じたり、ヘッドレスト1が荷台に落下して転がるような事態を防ぐことができる。さらに、取付用ステーを屈曲して形成したことにより、ヘッドレスト1のクッション部分の形状に依存することなく、ヘッドレスト1が規定方向に向けられている場合には、当該ヘッドレスト1をシートクッション2の端部2aから逃がすことができると共に、ヘッドレスト1が反対方向に向けられている場合には、当該ヘッドレスト1をシートクッション2の端部2aに当接させることができ、ヘッドレスト1のデザインの自由度を拡大することができる。
【0032】
【発明の効果】
本実施形態のヘッドレストの収納構造によれば、シートクッションを跳ね上げることで現出した空間にヘッドレストが取り外されたシートバックを傾倒し、ヘッドレストから延出した取付用ステーをシートクッションの底面に設けられた保持部の保持孔に差込むことで保持して当該ヘッドレストを収納する車両用シートのヘッドレストの収納構造において、ヘッドレストの一側に干渉部を設けると共に他側に逃げ部を設け、当該ヘッドレストが規定された方向と反対の方向に向けられている場合には、干渉部を跳ね上げられたシートクッションの端部に当接させて取付用ステーが保持孔に差込まれるのを阻止したので、ヘッドレストが規定された方向に向けられている場合には、逃げ部によりヘッドレストとシートクッションとの干渉を回避して、取付用ステーを保持孔に差込んで当該ヘッドレストを所要に収納することができ、また、ヘッドレストが規定された方向と反対の方向に向けられている場合には、取付用ステーが保持孔に差込まれるのを阻止することができ、当該ヘッドレストが意図しない方向に収納されるのを防止して、車両走行時の震動により、当該ヘッドレストから異音が生じたり、荷台に落下して転がるような事態を防ぐことができる。
【0033】
また、本実施形態のヘッドレストの収納構造によれば、干渉部を、ヘッドレストの一側の下端を下方に張出させて形成したので、ヘッドレストが規定された方向と反対の方向に向けられている場合には、当該干渉部をシートクッションの端部に当接させることで取付用ステーの差込部が保持部の保持孔に差込まれるのを阻止することができ、当該ヘッドレストが意図しない方向に収納されるのを防止して、車両走行時の震動により異音が生じたり、ヘッドレストが荷台に落下して転がるような事態を防ぐことができる。
【0034】
また、本実施形態のヘッドレストの収納構造によれば、逃げ部に押圧部を設け、ヘッドレストを保持部で保持した際に当該押圧部でシートクッションの底面を押圧するようにしたので、取付用ステーと保持部の保持孔とのガタを防いで、車両走行時におけるヘッドレストの震動をより効果的に抑制することができる。
【0035】
また、本実施形態のヘッドレストの収納構造によれば、シートクッションを跳ね上げることで現出した空間にヘッドレストが取り外されたシートバックを傾倒し、ヘッドレストから延出した取付用ステーをシートクッションの底面に設けられた保持部の保持孔に差込むことで保持して当該ヘッドレストを収納する車両用シートのヘッドレストの収納構造において、取付用ステーに、ヘッドレストに埋設された曲げ部と、該ヘッドレストから延出する差込部とを設け、ヘッドレストが規定された方向に向けられている場合には、曲げ部がシートクッションから離間するように形成し、また、ヘッドレストが規定された方向と反対の方向に向けられている場合には、曲げ部がシートクッションに近接するように形成したので、ヘッドレストが規定された方向に向けられている場合には、曲げ部、即ちヘッドレストをシートクッションから離間させることで、当該ヘッドレストとシートクッションとの干渉を回避して取付用ステーを保持孔に差込むことができ、また、ヘッドレストが規定された方向と反対の方向に向けられている場合には、曲げ部、即ちヘッドレストをシートクッションに近接させることで当該ヘッドレストをシートクッションに干渉させて、取付用ステーの差込部が保持部の保持孔に差込まれるのを阻止することができ、当該ヘッドレストが意図しない方向に収納されるのを防止して、車両走行時の震動により、当該ヘッドレストから異音が生じたり、荷台に落下して転がるような事態を防ぐことができる。さらに、取付用ステーを屈曲して形成したので、ヘッドレストのクッション部分の形状に依存することなく、ヘッドレストが規定方向に向けられている場合には、当該ヘッドレストをシートクッションの端部から逃がすことができると共に、ヘッドレストが反対方向に向けられている場合には、当該ヘッドレストをシートクッションの端部に当接させることができ、ヘッドレストのデザインの自由度を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態のヘッドレストの収納構造の説明図で、ヘッドレストが規定された方向に向けられている場合の図5におけるA−A断面図である。
【図2】 本実施の形態のヘッドレストの収納構造の説明図で、ヘッドレストが規定された方向と反対の方向に向けられている場合の図5におけるA−A断面図である。
【図3】 リヤシートの斜視図である。
【図4】 本実施の形態のヘッドレストの収納構造の説明図で、特に、跳ね上げられたシートクッションの底面に保持部が形成されている状態を示す斜視図である。
【図5】 本実施の形態のヘッドレストの収納構造の説明図で、特に、保持部でヘッドレストを保持した状態を示す斜視図である。
【図6】 本実施の形態のヘッドレストの収納構造の説明図で、特に、通常の状態(シートとして使用する状態)におけるリヤシートの側面図である。
【図7】 本実施の形態のヘッドレストの収納構造の説明図で、特に、シートクッションを跳ね上げた状態を示すリヤシートの側面図である。
【図8】 本実施の形態のヘッドレストの収納構造の説明図で、特に、シートクッションを跳ね上げて、シートバックからヘッドレストを取り外した状態を示すリヤシートの側面図である。
【図9】 本実施の形態のヘッドレストの収納構造の説明図で、特に、シートクッションを跳ね上げることで現出した空間にシートバックを傾倒させた状態を示すリヤシートの側面図である。
【図10】 本実施の形態のヘッドレストの収納構造を示す側面図である。
【図11】 従来のヘッドレストの収納構造の説明図である。
【符号の説明】
1 ヘッドレスト、2 シートクッション、2a 端部、2b 底面、3 シートバック、3a 背面、4 取付用ステー、4a 曲げ部、4b 差込部、5 保持部、6 保持孔、7 干渉部、8 逃げ部、9 押圧部
Claims (3)
- シートクッションを跳ね上げることで現出した空間にヘッドレストが取り外されたシートバックを傾倒し、前記ヘッドレストから延出した取付用ステーを前記シートクッションの底面に設けられた保持部の保持孔に差込むことで保持して当該ヘッドレストを収納する車両用シートのヘッドレストの収納構造において、
前記ヘッドレストのサポート面の下端を下方に張出させることで該ヘッドレストに干渉部を設けると共に前記サポート面の反対側の面を凹状に形成することで前記ヘッドレストに逃げ部を設ける一方、前記取付用ステーを略く字状に屈曲させることにより、前記ヘッドレストのサポート面に略平行で前記ヘッドレストに埋設された曲げ部と、前記ヘッドレストから前記サポート面側に向けて先端が延出する差込部とを形成し、さらに前記曲げ部を前記ヘッドレストの厚み方向に対して中心よりも前記逃げ部が形成された面に近接させて配設すると共に、前記差込部を先端が前記ヘッドレストの干渉部が形成された面側に向けて延出させることにより、前記ヘッドレストを前記サポート面と反対側の面を車両の前方に向けた場合には、前記取付用ステーの曲げ部がシートクッションから離間するように配設され、前記逃げ部により前記ヘッドレストと前記シートクッションの端部との干渉を回避して、前記取付用ステーの差込部を前記シートクッションの底面に設けた保持部の保持孔に差込むことができ、前記ヘッドレストの前記サポート面を車両の前方に向けた場合には、前記取付用ステーの曲げ部が前記シートクッションに近接するように配設され、前記干渉部が跳ね上げられた前記シートクッションの端部に当接して、前記取付用ステーが前記保持孔に差込まれるのを阻止することを特徴とするヘッドレストの収納構造。 - 前記逃げ部の下方に弾力を有する押圧部を設け、前記ヘッドレストの前記取付用ステーの前記差込部を前記保持孔の底面に当接させた状態で、当該押圧部により前記シートクッションの底面を押圧することを特徴とする請求項1に記載のヘッドレストの収納構造。
- 前記シートクッションの底面の前記端部と前記保持部との間に傾斜が形成されることを特徴とする請求項2に記載のヘッドレストの収納構造。
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