JP3977543B2 - 高炉の残銑の撤去方法 - Google Patents

高炉の残銑の撤去方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、高炉の改修を行うに際して、炉内の残銑および耐火レンガを撤去する高炉の残銑の撤去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように、一般的な高炉1は、外周を囲む鉄皮2の内周面にはステーブクーラ及び耐火レンガ4を又はステーブクーラだけを添設し、炉底には耐火レンガ4を積層した構造になっている。耐火レンガの耐用年数は15年位であり、この耐用年数が経過して老朽化した高炉は改修する必要がある。
【0003】
改修工事に先立って炉内の残銑6は冷却、固化されるが、固化した時点での残銑は高温(約700℃)で、引張強度が2000〜3000kg/cm2、圧縮強度はそれ以上もあり、従来から発破を利用して残銑を撤去する方法が採用されている。
【0004】
具体的には、図7(a)に示すように、まず高炉1の下部側壁をなす鉄皮2と耐火レンガ4を一部除去して、互いに反対側となる位置に開口部5,5を形成する。続いて、残銑6の開口部5,5に露出した部分にそれぞれ穿孔機を用いて発破孔8,8を穿設する(開口部5は1箇所の場合や、2箇所でも炉の中心部に対して90°の位置に設ける場合もある。)。この発破孔8,8に爆薬を装填して発破させ、同図(b)に示すように、その部分(撤去部)18aを破壊し、破壊した残銑のずりを排出する。続いて、同図(c),(d)に示すように、上記と同様の穿設、爆薬装填、発破、残銑ずりの排出作業を繰り返すことにより、開口部5,5から炉の中央に向かって撤去部18bを前進拡大して貫通させる。以上のように開口部から炉内の残銑を貫通させるのは、貫通部の両側の残銑に発破孔を穿設するための作業空間を大きく形成することと、残銑に自由面(露出面、拘束されない面)を大きく形成して両側の残銑を発破するときの発破効率を大きくすることのためである。このようにして炉内の空間を広げた後、炉の内側から穿設、爆薬装填、発破、残銑ずりの排出作業を繰り返して、同図(e)に示すように、残銑6と耐火レンガ4を完全に撤去する。
【0005】
この残銑の撤去方法を外径寸法16.3mの高炉に適用すると、発破でトンネルが貫通する状態を形成するまでに、20回を超える発破を必要とする。この状態での撤去量は全残銑量の約半分であり、残りの残銑6はその後の約10回の発破で撤去できる。このように後半になるほど残銑撤去の能率が高まる理由は、トンネルの貫通によって発破孔を形成可能な残銑6の露出部が広がるとともに、広がった炉内の空間に複数台の穿孔機を導入して多くの発破孔を並行して穿設でき、この結果、1回の発破で多くの残銑を撤去できるからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の高炉の残銑の撤去方法では、残銑の量が1000トンもあると、残銑撤去に15日程度かかるという問題がある。また、高炉周辺スペースの制約、工事上の制約から上記開口部が1箇所しか設けられない場合は、さらに多くに工期を要することとなる。さらに、高炉の内部に入り発破孔を穿設する必要があることから、落下物に対する危険が常につきまとうという問題がある。
【0007】
そこで、この発明の目的は、従来に比して大幅に工期を短縮できる高炉の残銑の撤去方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の高炉の残銑の撤去方法は、外周に鉄皮を備えた高炉内の残銑を撤去する方法であって、上記高炉の下部外周に存する鉄皮の一部を除去して開口部を形成し、上記残銑の露出部に第1の発破孔を穿設するとともに、上記高炉の下部外周のうち上記開口部以外の位置に存する鉄皮を貫通して上記残銑に第2の発破孔を穿設し、上記第1及び第2の発破孔に爆薬を装填して上記残銑を発破して撤去することを特徴とする。
【0009】
この請求項1の高炉の残銑の撤去方法では、第1及び第2の発破孔に爆薬を装填して残銑を発破して撤去するので、上記開口部から高炉の奥へ向かう向きだけでなく、上記開口部から鉄皮の内周面に沿った向きへも残銑の撤去部を生じさせることができ、その結果、上記開口部から高炉の奥へ向かう残銑の側方(両側)に空間が生じ、すなわち穿設作業空間が形成され、これと共に残銑の両側に自由面が生じて残銑の発破効率(少ない火薬で発破できることや同量の火薬ならば発破孔間の距離を長くすることができることなどをいう)を高めることができる。したがって、従来の方法、つまり第1の発破孔のみを穿設する方法に比して、大幅に工期が短縮される。
【0010】
また、第2の発破孔は、残銑の露出部が得られるのを待つことなく、第1の発破孔に先行して残銑の冷却後に直ちに穿設され得る。したがって、実際に第2の発破孔を用いた発破が行われるまでの間、第2の発破孔を穿設するために十分な作業時間を確保できる。したがって、第2の発破孔の形状は設計通りに精度良く仕上げられる。また、第2の発破孔の穿設は炉外から行う作業であるから、炉内で行う作業とは異なり、落下物の危険がなく、安全に行われる。
【0011】
また、第2の発破孔を上記高炉の下部外周の周りに多数穿設することによって、炉内の残銑の形状、寸法や硬さを広範囲に正確に把握できる。したがって、第1の発破孔を穿設すべき箇所、発破順序などを含む残銑撤去計画が容易に立てられる。したがって、残銑撤去の能率がさらに高まり、さらに工期が短縮される。
【0012】
また、第2の発破孔に注水し冷却すると、残銑の温度を速く下げることができる。したがって、炉内における作業の能率が高まって、さらに工期が短縮される。
【0013】
請求項2に記載の高炉の残銑の撤去方法は、請求項1に記載の高炉の残銑の撤去方法において、上記第1の発破孔を用いた発破よりも上記第2の発破孔を用いた発破を先行して行うことを特徴とする。
【0014】
この請求項2の高炉の残銑の撤去方法では、上記第1の発破孔を用いた発破よりも上記第2の発破孔を用いた発破を先行して行うので、上記開口部から高炉の奥へ向かう向きよりも上記開口部から鉄皮の内周面に沿った向きへ先行して残銑の撤去部が生じる。すなわち、炉内で残銑の露出部が広がり、第1の発破孔によって発破する残銑の自由面が広くなる。したがって、多くの第1の発破孔を並行して穿設できるとともに、第1の発破孔による発破効率を高めることができ、この結果、1回の発破で多くの残銑を撤去できる。したがって、さらに工期が短縮される。
【0015】
請求項3に記載の高炉の残銑の撤去方法は、請求項1に記載の高炉の残銑の撤去方法において、上記開口部から上記高炉の奥へ向かう向きに上記残銑を複数に区画し、上記開口部側の区画部分に上記第1の発破孔を穿設して発破することと、該区画部分の前方に存する次の区画部分の両端部を上記第2の発破孔を用いて発破することを同時に行うことを特徴とする。
【0016】
この請求項3の高炉の残銑の撤去方法では、或る区画部分を発破するとき、その区画部分の前方に存する次の区画部分の両端部を上記第2の発破孔を用いて同時に発破するので、請求項2と同様に、上記開口部から高炉の奥へ向かう向きよりも上記開口部から鉄皮の内周面に沿った向きへ先行して残銑の撤去部が生じて、炉内で残銑の露出部が広がり、第1の発破孔によって発破する次の区画部分の自由面が広くなる。したがって、多くの第1の発破孔を並行して穿設できるとともに、第1の発破孔による発破効率を高めることができ、この結果、1回の発破で多くの残銑を撤去できる。したがって、さらに工期が短縮される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0018】
図6に示したのと同様に、改修すべき高炉1は、外周を囲む鉄皮2の内周面にはステーブクーラ及び耐火レンガ4を又はステーブクーラだけを添設し、炉底には耐火レンガ4を積層した構造になっている。高炉1の外径寸法はこの例では16.3mである。なお、高炉1内の残銑6は、撤去に先立って適宜冷却、固化されている。
【0019】
図5は残銑6に発破孔を形成するための公知の穿孔装置7を示している。この穿孔装置7は、取付ガイド10に移動台11を前後移動自在に配設し、この取付ガイド10に、先端に切削ビット9aを一体に設けた回転ドリル9を回転自在に支持させている。この回転ドリル9は、移動台11上に設置した回転駆動装置12によって回転される。移動台11は、送り駆動装置13によって回転される螺子棒(図示せず)に沿って前後に移動される。この穿孔装置7は移動台車14の俯仰アーム15上に配設され、移動台車14によって所望の穿孔位置に移動される。
【0020】
残銑6の撤去を行う場合、まず図1に示すように、高炉1の下部外周の鉄皮2および耐火レンガ4の一部を除去して開口部5を形成する。これにより、高炉1の内底部に堆積している残銑6の外周を一部露出させる。
【0021】
ここで、図1中の2点鎖線は、残銑6を複数のブロックに区画する区画線を表している。この区画線は、残銑6をブロック単位で順次撤去してゆくために計画されたものである。分かるように、残銑6は、耐火レンガ4の内周面に沿った1重の環状部分61と、この環状部分61の内側を占める円形部分62とに大別されている。環状部分61はさらに、概ね高炉1の径方向に延びる放射状のラインによって複数のブロックに区画されている。一方、円形部分62は、概ね上記開口部5から見て高炉1の奥へ向かう縦方向およびそれに垂直な横方向に延びる複数のラインによって縦横に複数のブロックに区画されている。大多数のブロックの形状は、破砕された残銑の搬出条件(大きさ、重さ、搬出機の能力など)によって計画され、ここでは縦1.5m、横1.0m、高さ1.0〜1.5m程度の直方体状に設定されている。そして、概ね区画線沿って垂直方向、水平方向にそれぞれ2〜3個の発破孔が穿設される。なお、欧文字A,B,…,Mは、各ブロックが発破によって撤去される順序を表しており、後述するように、同じ欧文字が付されたブロックは同時に発破される。この場合、自由面の多い端部のブロックから自由面の少ない中央部のブロックへと千分の数秒間の間隔を置いて順次発破される(段発という)のが望ましい。円形部分62では同時発破されるブロックが概ね横方向に1列に並んでいる。なお、穿孔の計画立案において特に環状部分61の発破孔の位置や深さの決定は、予め耐火レンガ4が侵食されている状態から見当を付けて行うが、開口部5の形成後に残銑6の形状、寸法を計測して行うのが望ましく、さらに精度を高めるために、高炉1の下部外周の鉄皮2に孔を開け、耐火レンガ4をボーリングして鉄皮2と残銑6との距離を測定するのが望ましい。
【0022】
次いで、上記開口部5に面して1台の穿孔装置(図5参照)7を配するとともに、上記開口部5の両側の鉄皮2に面する位置に各1台の穿孔装置7を配する。つまり計3台の穿孔装置7を並べて配する。そして、上記開口部5に面した内側の1台の穿孔装置7によって、上記開口部5を通して、残銑6の露出した環状部分61のブロックAの区画線に沿って第1の発破孔8,8,…を鉛直方向に略0.3m間隔で穿設する。なお、81は1台の穿孔装置7が形成する複数の第1の発破孔8,8,…を表している。これと並行して、外側の2台の穿孔装置7によって、それぞれ上記開口部5の両側の鉄皮2を貫通して、残銑6の環状部分61のうち上記ブロックAに隣り合うブロックBの区画線に沿って第2の発破孔8,8,…を鉛直方向に略0.3m間隔で穿設する。なお、82,83はそれぞれ1台の穿孔装置7が形成する複数の第2の発破孔8,8,…を表している。この第2の発破孔8,8,…は炉内に注水して残銑6の冷却後に直ちに穿設できるので、実際に第2の発破孔を用いた発破を行うまでの間、第2の発破孔8,8,…を穿設するために十分な作業時間を確保でき、第2の発破孔8,8,…の形状を設計通りに精度良く仕上げることができる。また、第2の発破孔8,8,…の穿設は炉外から行う作業であるから、炉内で行う作業とは異なり、落下物の危険がなく、高温の環境でもなく、安全に行うことができる。なお、鉄皮2を貫通して第2の発破孔8,8,…を穿設する際、鉄皮2をドリル9の切削ビット9aで直接直に貫通するのではなく、鉄皮2に予めガス切断などの手段によって孔を開口しておくことが望ましい。
【0023】
次に、ブロックAの区画線に沿った第1の発破孔8,8,…に爆薬を装填する。このとき、各発破孔8はドリル9の切削ビット9aによって全長に亘り一定径を有し且つ真っ直ぐな孔に形成されているので、爆薬の装填が容易且つ正確に行える。
【0024】
次に、装填した爆薬を発破させて、図2に示すように、ブロックAの残銑及びブロックAと鉄皮2との間に挟まれた耐火レンガ4を破壊する。続いて、破壊した残銑や耐火レンガ4のずりを排出する。
【0025】
次に、1台の穿孔装置7によって、上記開口部5を通して、残銑6の露出した円形部分62のブロックBの区画線に沿って新たな第1の発破孔8,8,…を穿設する。これと並行して、残りの2台の穿孔装置7を移動台車14によって高炉1の外周に沿ってそれぞれ右回り、左回りに移動させながら、それらの穿孔装置7によって、鉄皮2を貫通して、残銑6の環状部分61のうちブロックC,D,…の区画線に沿って更なる第2の発破孔8,8,…を順次穿設してゆく。つまり、残銑6のうち円形部分62の第1の発破孔よりも環状部分61の第2の発破孔を先行させて形成して行く。
【0026】
次に、円形部分62のブロックBの区画線に沿った第1の発破孔8,8,…が形成され次第、その円形部分62のブロックBの区画線に沿った第1の発破孔8,8,…と、既に形成されている環状部分61のブロックBの区画線に沿った第2の発破孔8,8,…とに爆薬を装填する。円形部分62の第1の発破孔が穿設され次第、爆薬装填作業に移れるのは、円形部分62の第1の発破孔8,8,…の形成に先行して環状部分61の第2の発破孔8,8,…を形成しているからである。
【0027】
次に、装填した爆薬を発破させて、円形部分62のブロックB及び環状部分61のブロックBの残銑、並びに環状部分61のブロックBと鉄皮2との間に挟まれた耐火レンガ4を破壊する。続いて、破壊した残銑や耐火レンガ4のずりを排出する。
【0028】
以下同様に、円形部分62の或る欧文字が付された列をなすブロックと、上記開口部5から高炉1の奥へ向かう向きに先行する環状部分61の同じ欧文字が付されたブロックとを同時に発破して撤去してゆく。このようにした場合、上記開口部5から高炉1の奥へ向かう向きだけでなく、上記開口部5から鉄皮2の内周面に沿った向きへも残銑6の撤去部を生じさせることができる。したがって、従来の方法、つまり第1の発破孔のみを穿設する方法に比して、大幅に工期を短縮できる。また、環状部分61のブロックの発破は円形部分62のブロックの発破に比して高炉1の奥へ向かう向きへ先行して行われているので、円形部分62の次のブロックの両端には自由面が形成されている。したがって、円形部分62の発破効率を向上させることができる。
【0029】
図3に示すように、ブロックGの撤去が完了すると、高炉1内に2台の穿孔装置7を導入することができる。この2台で円形部分62のブロックH、IとLを穿設することができる。図4に示すように、さらにブロックIの撤去が完了すると、高炉1内に3台の穿孔装置7を導入することができる。この3台で円形部分62のブロックJとKを穿設することができる。したがって、円形部分62の露出したブロックに多くの第1の発破孔8,8,…を並行して能率良く形成できる。この結果、1回の発破で多くの残銑を撤去でき、さらに工期を短縮できる。円形部分62のブロックG,G,…、I,I,…、J,J,…、K,K…、L,L…のように、複数のブロックを含む大きな区画部分を発破する場合には段発するのが望ましい。
【0030】
この残銑の撤去方法を外径寸法16.3mの高炉に適用する場合、1台の穿孔装置7で半日当たり6個の発破孔8を形成するものとして、炉内の残銑6全部の撤去を7日間で完了することができる。
【0031】
なお、高炉1の下部外周の周りに全周にわたって移動台車14を移動させるスペースがない場合は、穿孔装置7のみを鉄皮2の外周に取り付けて第2の発破孔を形成しても良い。また、上記実施形態では開口部5が1箇所の場合について述べたが、開口部は2箇所であっても良い。
【0032】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の高炉の残銑の撤去方法では、第1及び第2の発破孔に爆薬を装填して残銑を発破して撤去するので、上記開口部から高炉の奥へ向かう向きだけでなく、上記開口部から鉄皮の内周面に沿った向きへも残銑の撤去部を生じさせることができる。したがって、従来の方法、つまり第1の発破孔のみを穿設する方法に比して、大幅に工期を短縮できる。
【0033】
請求項2の高炉の残銑の撤去方法では、上記第1の発破孔を用いた発破よりも上記第2の発破孔を用いた発破を先行して行うので、上記開口部から高炉の奥へ向かう向きよりも上記開口部から鉄皮の内周面に沿った向きへ先行して残銑の撤去部が生じる。すなわち、炉内で残銑の露出部が広がり、第1の発破孔によって発破する残銑の自由面が広くなる。したがって、多くの第1の発破孔を並行して穿設できるとともに、第1の発破孔による発破効率を高めることができ、この結果、1回の発破で多くの残銑を撤去できる。したがって、さらに工期を短縮できる。
【0034】
請求項3の高炉の残銑の撤去方法では、或るブロックを発破するとき、そのブロックの前方に存する次のブロックの両端部を上記第2の発破孔を用いて同時に発破するので、請求項2と同様に、上記開口部から高炉の奥へ向かう向きよりも上記開口部から鉄皮の内周面に沿った向きへ先行して残銑の撤去部が生じて、炉内で残銑の露出部が広がり、第1の発破孔によって発破する次の区画部分の自由面が広くなる。したがって、多くの第1の発破孔を並行して穿設できるとともに、第1の発破孔による発破効率を高めることができ、この結果、1回の発破で多くの残銑を撤去できる。したがって、さらに工期を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態の高炉の残銑の撤去方法を説明する工程図である。
【図2】 上記高炉の残銑の撤去方法を説明する工程図である。
【図3】 上記高炉の残銑の撤去方法を説明する工程図である。
【図4】 上記高炉の残銑の撤去方法を説明する工程図である。
【図5】 上記高炉の残銑の撤去方法で用いる穿孔装置を示す図である。
【図6】 改修すべき高炉の断面図である。
【図7】 従来の高炉の残銑の撤去方法を説明する工程図である。
【符号の説明】
A,B,…,M ブロック
1 高炉
2 鉄皮
4 耐火レンガ
6 残銑
8 発破孔
61 環状部分
62 円形部分
81 第1の発破孔
82,83 第2の発破孔

Claims (3)

  1. 外周に鉄皮を備えた高炉内の残銑を撤去する方法であって、
    上記高炉の下部外周に存する鉄皮の一部を除去して開口部を形成し、上記残銑の露出部に第1の発破孔を穿設するとともに、上記高炉の下部外周のうち上記開口部以外の位置に存する鉄皮を貫通して上記残銑に第2の発破孔を穿設し、上記第1及び第2の発破孔に爆薬を装填して上記残銑を発破して撤去することを特徴とする高炉の残銑の撤去方法。
  2. 請求項1に記載の高炉の残銑の撤去方法において、
    上記第1の発破孔を用いた発破よりも上記第2の発破孔を用いた発破を先行して行うことを特徴とする高炉の残銑の撤去方法。
  3. 請求項1に記載の高炉の残銑の撤去方法において、
    上記開口部から上記高炉の奥へ向かう向きに上記残銑を複数に区画し、上記開口部側の区画部分に上記第1の発破孔を穿設して発破することと、該区画部分の前方に存する次の区画部分の両端部を上記第2の発破孔を用いて発破することを同時に行うことを特徴とする高炉の残銑の撤去方法。
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