JP3977459B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は連続的に穀稈を刈取って脱穀するコンバインに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、エンジンに作業油圧ポンプを取付けることにより、エンジン出力によって作業油圧ポンプを常時駆動することができたが、作業油圧ポンプの油圧配管によってエンジン設置場所の密閉性が低下し、エンジン防音構造の簡略化を容易に行い得ないと共に、エンジン設置場所を開放して作業油圧ポンプの保守を行う必要がある等の構造上及び取扱い上の問題があった。また、電磁クラッチバルブによって作動させる作業クラッチをカウンタケースに設ける場合、作業クラッチの小型化並びにベルト伝動構造の簡略化などを容易に行えるが、電磁クラッチバルブまたは操作系が動作不良になると、修理が終了するまで収穫作業を中止する必要がある等の取扱い上の問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エンジン出力をカウンタケースに入力させ、カウンタケースから作業駆動力を出力させるコンバインにおいて、筐体によって形成する略密閉状態のエンジン室にエンジンを内設させ、エンジンの動力をカウンタケースに伝えるドライブシャフトを筐体を貫挿する状態に設け、カウンタケースのエンジンからの入力軸にドライブシャフトを連結し、カウンタケースに、作業クラッチを備えると共に選別出力軸と脱穀出力軸を設け、入力軸に連結された作業軸を作業クラッチ及びギヤを介して選別出力軸に連結して脱穀部各部に動力を伝えるように構成し、上記カウンタケースには油タンクを兼用させ、同カウンタケースにチャージポンプを油圧接続して、同チャージポンプに上記カウンタケースに設けた電磁クラッチバルブとバイパスバルブを油圧接続し、両バルブに前記作業クラッチをオン作動させる油圧シリンダを油圧接続して、上記カウンタケース内の作動油をチャージポンプによっていずれかのバルブを介して上記油圧シリンダに送給することにより、上記作業クラッチをオン作動させるようにしたことを特徴とするコンバインを提供するものである。
【0005】
また、作業クラッチを作動させる前記電磁クラッチバルブのスプールを強制的に動作位置に支持させる保持部材を設けたことにも特徴を有する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1はコンバインの全体側面図、図2は同平面図であり、図中(1)は走行クローラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラックフレーム(1)に架設する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処理胴(7)を内蔵している脱穀機である脱穀部、(8)は刈刃(9)及び穀稈搬送機構(10)などを備える刈取部、(11)は刈取フレーム(12)を介して刈取部(8)を昇降させる油圧シリンダ、(13)は排藁チェン(14)終端を臨ませる排藁処理部、(15)は脱穀部(4)からの穀粒を揚穀筒(16)を介して搬入する穀物タンク、(17)は前記タンク(15)の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、(18)は運転操作ハンドル(19)及び運転席(20)を備える運転キャビン、(21)は運転キャビン(18)下方に設けるエンジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構成している。
【0007】
また、図3に示す如く、図中(22)は機体の前後方向に軸架する軸流型の扱胴(6)を内設させる扱室、(23)は前記扱室(22)に穀稈を挿入する扱口、(24)は前記扱室(22)下方に張架させるクリンプ網、(25)は前記クリンプ網(24)下方に前端を臨ませて前後方向に揺動自在に支持する揺動選別盤、(26)(27)は前記クリンプ網(24)の下方に上下2段に配設する選別盤(25)の前後フィードパン、(28)は前フィードパン(26)の後端側に上下揺動自在に設ける選別篩い線、(29)は後フィードパン(27)後端後方に連設するチャフシーブ、(30)はチャフシーブ(29)下方に配設するグレンシーブ、(31)は前後フィードパン(26)(27)の上下間に選別風を送給するプレファンである送塵ファン、(32)はチャフシーブ(29)とグレンシーブ(30)間及びグレンシーブ(30)下方に選別風を送給するメインの送風装置である唐箕、(33)は揚穀筒(16)に連通させて穀物タンク(15)に穀粒を取出す1番コンベア、(34)は2番物を2番還元装置である2番還元コンベア(35)を介し前記選別盤(25)の篩い線(28)上方に還元する2番コンベア、(36)は前記選別盤(25)を前後及び上下動させる揺動駆動軸、(37)は前記選別盤(25)の後端上方に配設する吸排塵ファン、(38)は該ファン(37)上方を遮閉して排藁を搬出案内する四番樋であり、前記扱胴(6)及び処理胴(7)により脱穀された穀粒を揺動選別盤(25)で選別し整粒のみを前記穀物タンク(15)に取出し、前記選別盤(25)後端の三番口(39)から藁屑を機外に放出させると共に、排藁を排藁チェン(14)を介し排藁処理部(13)に送り込んで排藁カッタ(13a)により切断して機外に排出させるように構成している。また、前記扱室(22)後部の排塵口(40)を介して扱胴(6)後部の脱粒物を処理胴(7)に送給し、扱胴(6)の脱粒物を処理胴(7)によって再処理して揺動選別盤(25)上に落下させ、処理胴(7)からの穀粒を二番コンベア(34)に収集し、かつ藁屑をファン(37)または三番口(39)から機外に排出させるように構成している。
【0008】
さらに、図4、図5、図6に示す如く、前記エンジン(21)の動力をカウンタケース(41)に伝える自在継手付ドライブシャフト(42)を設けると共に、脱穀出力軸(43)、選別出力軸(44)、刈取出力軸(45)、走行出力軸(46)をカウンタケース(41)に設ける。前記脱穀出力軸(43)に設ける脱穀プーリ(47)を介して扱胴(6)及び処理胴(7)を駆動すると共に、送塵ファン(31)、唐箕(32)、1番コンベア(33)、二番コンベア(34)、揺動駆動軸(36)、吸排塵ファン(37)、排藁カッタ(13a)を、選別出力軸(44)の選別プーリ(48)を介して駆動する。
【0009】
また、前記ドライブシャフト(42)を連結させるカウンタケース(41)の入力軸(49)上に作業油圧ポンプ(50)を設け、入力軸(49)を介してポンプ(50)を駆動し、油タンクを兼用するカウンタケース(41)内の作動油を前記油圧シリンダ(11)などに送給して作動させると共に、前記走行出力軸(46)及び作業軸(51)にギヤ(52)を介して入力軸(49)を常時連結させ、油圧シリンダ(53)によってオンにする脱穀クラッチ(56)及びギヤ(54)(55)を介して作業軸(51)を選別出力軸(44)に連結させ、選別出力軸(44)にベベルギヤ(57)を介して脱穀出力軸(43)を連結させ、脱穀クラッチ(56)を介して各プーリ(47)(48)を駆動し、脱穀部(4)各部に動力を伝えるように構成している。
【0010】
また、油圧シリンダ(58)によってオンにする刈取クラッチ(59)及び刈取高速クラッチ(61)を設け、作業軸(51)を刈取出力軸(45)に前記クラッチ(59)及び(60)(61)を介して連結させると共に、刈取出力軸(45)に刈取プーリ(62)を軸支させている。そして、刈取部(8)の各部を駆動する刈取入力1軸(63)に入力プーリ(64)を設け、前記1軸(63)を介してフィードチェン(5)を駆動すると共に、前記1軸(63)に手動クラッチ(65)を介して刈取2軸(66)を連結させ、刈取部(8)各部に動力を伝えるように構成している。
【0011】
さらに、前記走行出力軸(46)に走行プーリ(67)を軸支させると共に、左右一対の走行クローラ(2)(2)を駆動する走行変速ケース(68)を設け、油圧ポンプ及び油圧モータを内蔵する油圧無段変速機(69)を走行変速ケース(68)に取付け、走行出力軸(46)の走行プーリ(67)に変速機(69)の変速入力軸(70)をベルト連結させ、エンジン(21)動力によって変速入力軸(70)を常時回転させるもので、変速機(69)の変速出力により変速ケース内の変速ギヤを介して左右の走行クローラ(2)(2)を駆動する。また、変速入力軸(70)上にチャージポンプ(71)を取付けて入力軸(70)によってポンプ(71)を駆動し、油タンクを兼用するカウンタケース(41)内の作動油をチャージポンプ(71)によって変速機(69)に補給するもので、チャージポンプ(71)を常時駆動するから、前記作業油圧ポンプ(50)の代わりにチャージポンプ(71)を用いて作業油圧を供給できる。
【0012】
また、前記走行変速ケース(68)に車速同調出力軸(72)を設け、走行クローラ(2)の前進走行速度に比例させて出力軸(72)を増減速回転させると共に、出力軸(72)に一方向クラッチ(73)を介して軸支させる車速同調プーリ(74)と、前記刈取入力1軸(63)の入力プーリ(64)を、刈取テンションクラッチ(75)を介してベルト連結させる。また、前記刈取プーリ(62)に車速同調プーリ(74)をベルト連結させ、テンションクラッチ(75)入のとき、低速走行状態で車速同調出力軸(72)回転数が刈取出力軸(45)回転数よりも低いと、刈取出力軸(45)によって1軸(63)が駆動される一方、高速走行状態で車速同調出力軸(72)回転数が刈取出力軸(45)回転数よりも高いと、車速同調出力軸(72)によって1軸(63)が駆動され、走行速度に比例した速度で刈取部(8)及びフィードチェン(5)が駆動される。
【0013】
また、図5において、図中(76)は前記エンジン(21)に冷却風を供給する空冷ファン、(77)は運転キャビン(18)の冷房用コンプレッサであり、前記変速入力軸(70)に空冷ファン(76)及びコンプレッサ(77)を連結させて駆動する。また、オーガテンションクラッチ(78)を介してベルト連結させるプーリ(79)(80)と、ベベルギヤ(81)を設け、エンジン(21)出力を取出すと共に、横送オーガ(82)と縦送オーガ(83)を設け、縦送オーガ(83)軸芯回りに穀物タンク(15)を水平回転させるときに係脱するクラッチ(84)を介してエンジン(21)出力を各オーガ(82)(83)(17)に伝え、穀物タンク(15)の穀粒を各オーガ(82)(83)(17)によってトラック荷台などに搬出させるように構成している。
【0014】
さらに、図6に示す如く、前記脱穀クラッチ(56)の油圧シリンダ(53)を作動させる電磁脱穀クラッチバルブ(85)と、前記刈取クラッチ(59)の油圧シリンダ(58)を作動させる電磁刈取クラッチバルブ(86)を、前記カウンタケース(41)に取付け、前記チャージポンプ(71)にラインフィルタ(87)を介して各バルブ(85)(86)を油圧接続させ、チャージポンプ(71)の圧油によって各クラッチ(56)(59)を入作動させると共に、前記排出オーガ(17)を上下に揺動させるオーガ昇降バルブ(88)と、前記機台(3)の左右傾斜を修正する水平制御バルブ(89)と、前記刈取部(8)を昇降させる油圧シリンダ(11)を作動させる刈取昇降バルブ(90)を、前記作業油圧ポンプ(50)に油圧接続させ、カウンタケース(41)内の作動油を作業油圧ポンプ(50)によって各バルブ(88)(89)(90)に送給するように構成している。なお、図6中の符号(91)はオイルクーラーである。上記のように、脱穀部(4)、刈取部(8)、走行変速ケース(68)にカウンタケース(41)から動力を分配し、従来のベルト横引荷重によってエンジン(21)が一方向に引張られる不具合をなくすことができ、エンジン(21)の設置構造の簡略化並びに耐久性向上などを図ると共に、刈取部(8)駆動機能の向上並びに油圧配管の省略などを図るもので、油圧タンクを兼ねるカウンタケース(41)に作業油圧ポンプ(50)を取付けるから、エンジン(21)に油圧ポンプを設ける必要がなく、油圧ポンプ(50)のタンク側配管を省けると共に、カウンタケース(41)からの刈取り駆動力と、走行変速ケース(68)からの車速同調刈取り駆動力を、刈取部(8)の刈取入力軸である刈取入力1軸(64)に伝達させるように構成し、カウンタケース(41)からの刈取り駆動力によって刈取部(8)の最低駆動速度を維持し乍ら、走行変速ケース(68)からの車速同調刈取り駆動力によって車速に比例した速度で刈取部(8)を駆動させる。
【0015】
上記から明らかなように、エンジン(21)出力をカウンタケース(41)に入力させ、カウンタケース(41)から脱穀及び刈取及び走行の各作業駆動力を出力させるコンバインにおいて、カウンタケース(41)のエンジン(21)からの入力軸(49)上に作業油圧ポンプ(50)を設け、エンジン(21)設置場所の密閉性を向上させてエンジン(21)防音構造の簡略化を行えると共に、作業油圧ポンプ(50)の保守など作業性の向上を図れるように構成している。
【0016】
さらに、図7、図8、図9に示す如く、筐体(92)によって形成する四角形略密閉状態のエンジン室(93)にエンジン(21)を内設させ、筐体(92)の左側面にドライブシャフト(42)を貫挿させると共に、筐体(92)外側前方にエンジン(21)水冷用ラジエータ(94)を右向きに設置させ、ラジエータ(94)の背面機内側に前記空冷ファン(76)を配設させる。また、前記筐体(92)右側及びラジエータ(94)正面側に風洞カバー(95)を取付け、回転させて吸込み面の塵を除去させるロータリスクリーン(96)を風洞カバー(95)内部の冷却風路(97)に設け、前記スクリーン(96)、風路(97)及びラジエータ(94)を介して空冷ファン(76)に外部空気を取込み、ラジエータ(94)を冷却する。
【0017】
また、前記筐体(92)前面に導入口(98)を形成し、前記空冷ファン(76)の背面後半分からの排風を導入口(98)からエンジン室(93)に流入させる導入ガイド板(99)を設け、ラジエータ(94)を冷却したファン(76)の冷却風の一部をエンジン室(93)に導入させると共に、前記筐体(92)後面に導出口(100)を形成し、脱穀部(4)に設ける送塵ファン(31)の外気取入口(101)に導出ガイド板(102)を介して導出口(100)を連通させ、エンジン室(93)内の暖気を導出口(100)から取入口(101)を介して送塵ファン(31)に供給させ、エンジン(21)からの暖気を選別風として揺動選別盤(25)などを乾燥させ乍ら選別作業を行わせるもので、揺動選別盤(25)上の湿材を乾燥させて穀粒の収集効率を高めたり、塵を乾燥させて選別風による飛散排出を容易にして塵の堆積を防ぐものである。
【0018】
上記から明らかなように、作業者が座乗する運転席(20)の近くにエンジン(21)を配設させ、エンジン(21)を内設させる閉塞空間であるエンジン室(93)に隣接させてラジエータ(94)を配設させ、エンジン(21)とラジエータ(94)の間を筐体(92)によって遮閉させることにより、エンジン(21)設置場所を閉塞して低騒音化を容易に行うことができると共に、エンジン(21)からラジエータ(94)を分離させることによってラジエータ(94)の冷却効率を容易に向上させることができる。また、エンジン(21)を内設させる閉塞空間であるエンジン室(93)にラジエータ(94)の冷却風の一部を導入させ、脱穀選別風供給部である外気取入口(101)に導出させ、ラジエータ(94)の冷却風を利用してエンジン(21)の冷却を行い、かつ脱穀選別風供給部(101)に温風を送給でき、エンジン(21)騒音低下並びにエンジン(21)冷却並びにエンジン(21)排熱利用を図ると共に、ラジエータ(94)を冷却する空冷ファン(76)にエンジン(21)以外の常時回転軸である変速入力軸(70)を連結させ、空冷ファン(76)をエンジン(21)出力軸に連結させる必要がない構造とし、空冷ファン(76)及びエンジン(21)の設置を互に制限されることなく行えるように構成している。
【0019】
さらに、図10に示す如く、手動レバー(103)によって切換えるバイパスバルブ(104)を設け、電磁脱穀クラッチバルブ(85)操作によって脱穀クラッチ(56)の油圧シリンダ(53)を作動させる通常の作業状態では、前記各バルブ(85)(104)を介して前記チャージポンプ(71)の圧油を油圧シリンダ(53)に送給し、脱穀クラッチ(56)を入作動させ、脱穀部(4)に駆動力を伝えると共に、前記電磁脱穀クラッチバルブ(85)または該バルブ(85)の操作系が動作不良になった故障状態のとき、前記手動レバー(103)操作によってバイパスバルブ(104)を切換え、チャージポンプ(71)の圧油を前記油圧シリンダ(53)にバイパスバルブ(104)を介して送給し、脱穀クラッチ(56)を入作動させて脱穀部(4)を駆動するように構成している。このように、カウンタケース(41)に設ける作業クラッチである脱穀クラッチ(56)を作動させる電磁クラッチバルブである電磁脱穀クラッチバルブ(85)とバイパスバルブ(104)を配設させ、脱穀クラッチ(56)の小型化並びにベルト伝動構造の簡略化などを従来のベルトテンションクラッチ構造に比べて容易に行えると共に、電磁脱穀クラッチバルブ(85)に代えてバイパスバルブ(104)を操作して収穫作業を続行でき、電磁脱穀クラッチバルブ(85)などの動作不良によって作業が中止される不具合をなくすように構成している。
【0020】
さらに、図10、図11に示す如く、前記電磁脱穀クラッチバルブ(85)のスプール(105)を押込むボルト(106)を設け、前記カウンタケース(41)のブラケット(107)に前記ボルト(106)を取付け、前記電磁脱穀クラッチバルブ(85)のソレノイドまたは該バルブ(85)の操作系が動作不良になった故障状態のとき、前記ボルト(106)操作によりボルト(106)を前記スプール(105)に当接させ、スプール(105)を強制的に押込んで電磁脱穀クラッチバルブ(85)をクラッチ入動作位置に切換え、該バルブ(85)を介して前記チャージポンプ(71)の圧油を前記油圧シリンダ(53)に送給し、脱穀クラッチ(56)入作動させて脱穀部(4)を駆動するように構成している。このように、カウンタケース(41)に設ける作業クラッチである脱穀クラッチ(56)を作動させる電磁クラッチバルブである電磁脱穀クラッチバルブ(85)のスプール(105)を強制的に動作位置に支持させる保持部材であるボルト(106)を設け、従来のベルトテンションクラッチ構造に比べて前記脱穀クラッチ(56)の小型化並びにベルト伝動構造の簡略化などを容易に行うことができると共に、前記ボルト(106)のスプール(105)強制動作によって収穫作業を続行でき、電磁脱穀クラッチバルブ(85)などの動作不良によって作業が中止される不具合をなくすように構成している。
【0021】
【発明の効果】
(1)請求項1記載の本発明では、エンジン出力をカウンタケースに入力させ、カウンタケースから作業駆動力を出力させるコンバインにおいて、筐体によって形成する略密閉状態のエンジン室にエンジンを内設させ、エンジンの動力をカウンタケースに伝えるドライブシャフトを筐体を貫挿する状態に設け、カウンタケースのエンジンからの入力軸にドライブシャフトを連結し、カウンタケースに、作業クラッチを備えると共に選別出力軸と脱穀出力軸を設け、入力軸に連結された作業軸を作業クラッチ及びギヤを介して選別出力軸に連結して脱穀部各部に動力を伝えるように構成し、上記カウンタケースには油タンクを兼用させ、同カウンタケースにチャージポンプを油圧接続して、同チャージポンプに上記カウンタケースに設けた電磁クラッチバルブとバイパスバルブを油圧接続し、両バルブに前記作業クラッチをオン作動させる油圧シリンダを油圧接続して、上記カウンタケース内の作動油をチャージポンプによっていずれかのバルブを介して上記油圧シリンダに送給することにより、上記作業クラッチをオン作動させるようにしている。
【0022】
このように、油タンクを兼用するカウンタケースにチャージポンプを油圧接続して、同チャージポンプにカウンタケースに設けた電磁クラッチバルブとバイパスバルブを油圧接続し、両バルブに作業クラッチをオン作動させる油圧シリンダを油圧接続して、上記カウンタケース内の作動油をチャージポンプによっていずれかのバルブを介して上記油圧シリンダに送給することにより、上記作業クラッチをオン作動させるようにしているため、電磁クラッチの小型化並びにベルト伝動構造の簡略化などを従来のベルトテンションクラッチ構造に比べて容易に行えると共に、電磁クラッチバルブに代えてバイパスバルブを操作して収穫作業を続行でき、電磁クラッチバルブなどの動作不良によって作業が中止される不具合をなくすことができる。
【0023】
(2)請求項2記載の本発明では、作業クラッチを作動させる前記電磁クラッチバルブのスプールを強制的に動作位置に支持させる保持部材を設けている。
このようにして、従来のベルトテンションクラッチ構造に比べて前記作業クラッチの小型化並びにベルト伝動構造の簡略化などを容易に行うことができると共に、保持部材のスプール強制動作によって収穫作業を続行でき、電磁クラッチバルブなどの動作不良によって作業が中止される不具合をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】同平面図。
【図3】脱穀部の側面図。
【図4】コンバインの駆動説明図。
【図5】同拡大図。
【図6】カウンタケースの説明図。
【図7】エンジン部の側面図。
【図8】同平面図。
【図9】同正面図。
【図10】油圧回路図。
【図11】カウンタケースの部分拡大図。
【符号の説明】
(21) エンジン
(41) カウンタケース
(49) 入力軸
(50) 作業油圧ポンプ
(56) 脱穀クラッチ(作業クラッチ)
(85) 電磁脱穀クラッチバルブ(電磁クラッチバルブ)
(104) バイパスバルブ
(105) スプール
(106) ボルト(保持部材)
Claims (2)
- エンジン出力をカウンタケースに入力させ、カウンタケースから作業駆動力を出力させるコンバインにおいて、筐体によって形成する略密閉状態のエンジン室にエンジンを内設させ、エンジンの動力をカウンタケースに伝えるドライブシャフトを筐体を貫挿する状態に設け、カウンタケースのエンジンからの入力軸にドライブシャフトを連結し、カウンタケースに、作業クラッチを備えると共に選別出力軸と脱穀出力軸を設け、入力軸に連結された作業軸を作業クラッチ及びギヤを介して選別出力軸に連結して脱穀部各部に動力を伝えるように構成し、
上記カウンタケースには油タンクを兼用させ、同カウンタケースにチャージポンプを油圧接続して、同チャージポンプに上記カウンタケースに設けた電磁クラッチバルブとバイパスバルブを油圧接続し、両バルブに前記作業クラッチをオン作動させる油圧シリンダを油圧接続して、上記カウンタケース内の作動油をチャージポンプによっていずれかのバルブを介して上記油圧シリンダに送給することにより、上記作業クラッチをオン作動させるようにしたことを特徴とするコンバイン。 - 作業クラッチを作動させる前記電磁クラッチバルブ
のスプールを強制的に動作位置に支持させる保持部材を設けたことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
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