JP3976469B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラー複写機やプリンタなどに適用される画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラー複写機等の画像形成装置として、図4に示すように、画像読取処理部101と印字部102とからなり、画像読取処理部101において、画像読取装置103で原稿の画像を読み取り、画像読取装置103が出力した画像信号に対して画像処理装置104で所定の画像処理を行い、画像処理装置104における画像処理、及び、処理された画像データの印字部102への転送処理を画像制御装置105により制御するようにしたものがある。
【0003】
画像制御装置105は、予め原稿画像の読取処理に必要とされる設定画像データ量を計算し、この設定画像データ量を示す情報111を画像処理装置104に供給する。画像処理装置104は、画像信号に対する画像処理、及び、印字部102への画像データの転送処理を行いながら設定画像データ量と処理済みの画像データ量とを比較し、両者が一致した際に画像処理を終了するとともに、画像制御装置105に対して画像処理終了信号112を送出する。画像処理終了信号112を受けた画像制御装置105は画像処理装置104を介して印字部102に画像データの転送処理の終了を伝達する。
【0004】
例えば、特開平9−261388号公報には、原稿サイズの検知結果から原稿画像の総ライン数を予め設定値として記憶し、実際の読み取りライン数が設定値と一致した時点で読み取り動作を停止する構成が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公知例を含む従来の技術では、処理済みの画像データ量が設定画像データ量に一致した際に画像処理を終了するようにしているため、画像形成処理を開始するにあたって原稿サイズ、用紙サイズ及び画像形成倍率から予め設定画像データ量を算出する必要があり、画像形成処理の制御が煩雑化する問題がある。
【0006】
また、原稿収納位置から原稿読取位置を経由して原稿排出位置に至る間に原稿移動経路を構成する原稿移動装置を備え、原稿読取位置に停止している原稿読取装置によって原稿移動経路内を移動する原稿の画像を読み取るようにした画像形成装置では、画像形成処理の開始前に移動方向における原稿の長さを予め認識することができないため、設定画像データ量を算出することができない問題がある。
【0007】
この場合に、原稿移動装置が移動させることができる最大の原稿長さ(最大移動可能長さ)に基づいて設定画像データ量を決定することとすると、一般に、最大移動可能長さは画像読取装置及び画像処理装置において読取処理、画像処理及び転送処理が可能な最大の原稿サイズ(最大処理可能サイズ)よりも十分に長くされていることから、最大移動可能長さに基づいて決定された設定画像データ量が画像形成処理の対象となる原稿の画像を処理するために必要な画像データ量よりも多くなり、原稿移動経路内において原稿の後端が画像読取位置を通過した後においても読取処理、画像処理及び転送処理が続行し、無駄な画像データが印字部に転送されることになる。
【0008】
この発明の目的は、画像読取中の原稿について画像処理を実行すべき必要画像データ量に基づいて画像処理を終了するタイミングを決定することにより、画像形成処理の開始前に予め設定画像データ量を算出する処理を不要にすることができるとともに、移動方向についての原稿の長さを予め認識することのできない原稿移動装置を用いた場合にも、原稿移動経路内において原稿の後端が画像読取位置を通過した後に読取処理、画像処理及び転送処理が続行されないようにし、無駄な画像データが印字部に転送されないようにして稼働効率の低下を防止できる画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
(1)原稿の画像を読み取って画像信号を出力する画像読取手段と、画像読取手段からの画像信号を処理して画像データとして印字部に供給する画像処理手段と、画像読取手段及び画像処理手段の動作を制御する画像制御手段と、を備えた画像形成装置において、
前記画像読取手段は、原稿移動経路中における所定の読取位置で原稿移動経路を移動中の原稿から画像を読み取り、
前記画像制御手段は、原稿移動経路中の原稿の移動量に基づいて、画像処理手段における処理済みの画像データ量が画像読取手段による画像読取中の原稿について画像処理を実行すべき必要画像データ量に達したか否かを判別し、画像処理手段における処理済みの画像データ量が必要画像データ量に達した時に、前記画像処理手段に対して画像処理強制終了信号を送出するとともに、原稿画像読取処理時に、前記読取位置を原稿の後端が通過したタイミングにおける実際の画像処理画素数が前記必要画像データ量よりも少ないことが前記画像処理手段により判別されると、前記画像処理手段に対して画像処理強制終了信号を送出することを特徴とする。
【0010】
この構成においては、画像処理手段における処理中に処理済みの画像データ量が必要画像データ量に達した時に、画像処理手段の動作が終了される。したがって、必要画像データ量を超えて読取処理、画像処理及び転送処理が実行されることがない。
また、原稿移動経路中における原稿の移動量に基づいて、画像処理手段の動作の終了タイミングが決定される。したがって、原稿移動経路内の原稿読取位置における原稿の移動量が移動方向についての原稿の長さに一致した時を画像処理手段の動作の終了タイミングとすれば、原稿の全面の画像の読取処理が終了したと同時に画像処理手段の動作が終了し、ロスタイムを生じることなく画像形成処理が実行される。
さらに、原稿画像読取処理時に、必要画像データ量よりも原稿の実際の画像処理画素数が少ないことが画像処理手段により判別されると、その判別結果から画像制御手段から画像処理手段に対して画像処理強制終了信号が送出される。これを受けた画像処理手段により、主走査方向の1ラインが終了した時点で画像処理が終了され、通常動作と同様に画像制御手段に画像処理終了信号が送出される。その画像処理終了信号に基づいて画像制御手段により、印字部に対して画像デ−タの終了が伝達される。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の実施形態に係る複写機を示す外観斜視図である。また、図2は、同複写機を示す断面図である。この複写機Mは、概ね、印字部42、原稿読取装置(スキャナ)6、原稿移動装置(以下、SPFという)31などからなる。まず、印字部42において、用紙16は、給紙トレイ2上に載置されており、後述するコンピュ−タ(PCという)からの画像情報を受けた時、あるいは後述する画像制御装置からの印字要求を受けた時にピックアップロ−ラ8によって1枚ずつ搬出される。ピックアップロ−ラ8により搬送された用紙16は、給紙ロ−ラ9によって用紙搬送路10を通過し、画像情報に基づいて、画像情報の先端と用紙先端を調整する第2の給紙ロ−ラ11とによって印字部42に搬入される。
【0018】
印字部42は、前記印字ヘッド(インクヘッドともいう)47を搭載するインクキャリッジ13と、その走査を円滑にするために配置されたインクキャリッジ保持シャフト12と、印字ヘッド47をインクキャリッジ13を介して駆動させる印字ヘッド移動装置48とを備えている。印字ヘッド47は、印字工程中に図1の矢印方向へ走査される。画像情報に対して必要な印字ヘッド47よりインクが吐出され、用紙16上に記録される。この時、用紙16は、一旦停止され、インクキャリッジ13が1ラインの走査が終了すると、印字ヘッド47が有する複数のインクノズル分に相当する距離だけ副走査方向へ移動される。
【0019】
このような印字部42において、画像情報に対応した処理が継続して実行されることにより、用紙16上にインクによる画像情報が書き込まれる。記録された用紙16は、排紙ロ−ラ14を経て排紙トレイ15に排出される。
【0020】
前記原稿読取装置6において、画像読取ヘッド部1は、図示しない光源、ミラ−、レンズおよびCCDなどで構成されている。光源から原稿に光を照射した際の原稿からの反射光がCCDに受光されることにより、原稿画像が読み取られる。CCDは、光電変換作用により原稿画像に対応する画像出力を送出する。
【0021】
前記原稿読取装置6における画像読取ヘッド部1は、タイミングベルト4などに連結されており、プ−リ3を駆動するステッピングモ−タなどのモ−タ5を駆動することにより、図2の左右方向へ動かされる。この移動により、コンタクトガラスからなる原稿台2上の原稿の画像が読み取られる。
【0022】
SPF31は、以下のように動作する。原稿画像に対する読取処理のスタ−トが指示されると、原稿トレイ18上に載置されている原稿は、ピックアップロ−ラ19により給紙部32に搬送される。給紙部32に搬送された原稿は、給紙ロ−ラ21と摩擦(さばき)パッド22との複合作用により原稿の1枚だけがレジストスイッチ23を経てレジストロ−ラ24に送給される。レジストスイッチ23により原稿が検知されると、所定時間後、一旦原稿の搬送が停止され、レジストロ−ラ23により原稿の斜め送りが是正される。この状態で原稿は、再び原稿読取位置25まで搬送されて画像が読み取られる。その後、原稿は搬送ロ−ラ27により搬送され、排出スイッチ28で検知された後、排出ロ−ラ−29により原稿排出トレイ30上に排出される。このような動作を繰り返すことにより順次原稿画像が読み取られる。
【0023】
SPF31を使用して原稿画像を読み取る際には、読取ヘッド部1を原稿読取位置25に静止させる。CCDの読取タイミングと同期させながら原稿を移動させることにより、原稿画像を読み取ることができる。また、この複写機Mでは、原稿台2に原稿を載置した状態で読取ヘッド部1を移動させることにより、原稿画像を読み取ることも可能である。
【0024】
つぎに、上記複写機Mの電気的構成を図3に基づいて説明する。図3の白矢印は画像デ−タバスを、黒矢印は制御線をそれぞれ示している。41は画像読取処理部であり、前記読み取りヘッド部1を含む画像読取装置6、画像処理装置43、APF31、これらを制御する画像制御装置44などで構成されている。また、印字部42は、前記ピックアップロ−ラ8、給紙ロ−ラ21、排出ロ−ラ14などを含む紙搬送装置46、印字ヘッド47、印字ヘッド移動装置48、これらを制御する印字制御装置45などからなる。
【0025】
画像制御装置44は、画像読取装置6、SPF31、印字制御装置45などの制御を行う他、予め原稿に必要とされる画像処理画素数(この発明の必要画像データ量に相当する。)を算出し、それを画像処理装置43に対して設定画像処理画素数情報51として提供し、また、画像処理の終了時に、印字制御装置45に画像データの転送終了を伝達するように構成されている。
【0026】
画像処理装置43は、原稿読取装置6からの画像出力に所定の画像処理を施して画像データとして前記印字部42に転送する他、画像読取装置6による原稿画像の読取処理時に、上記設定画像処理画素数が原稿における実際の原稿読取画像領域である画像処理画素数と一致したことを検出して、それ以降の画像読取装置6からの画像データを廃棄し、画像制御装置44に画像処理終了信号52を送出するようになっている。また、画像処理装置43は、設定画像処理画素数よりも実際の画像処理画素数が小さいことを判別した際には、これを画像処理装置44に伝達する機能も有する。
【0027】
また、画像制御装置44は、設定画像処理画素数よりも実際の画像処理画素数が少ないと判別された際には、直ちに画像処理装置43に画像処理強制終了信号53を送出して画像処理を強制的に終了させる手段も兼務している。
【0028】
このような構成において、プリンタとして使う場合、PC60からの画像データが印字制御装置45に入力される。印字制御装置45では、画像デ−タをヘッド制御信号に変換し、紙搬送装置46、印字ヘッド移動装置48を駆動しながら、ヘッド制御信号に基づいて印字ヘッド47を制御する。これにより、画像デ−タに応じた印字が用紙16に施される。
【0029】
コピー機として使う場合、ユ−ザ−が図示しないプリントキ−を押圧操作することにより、画像読取装置6による原稿画像の読み取りが開始される。読み取られた画像デ−タは、画像処理装置43に送られて、アナログRGBデ−タからシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびブラック(K)の4色を利用するための2値デ−タに略リアルタイムで変換される。変換された2値デ−タは、印字制御装置45に送られる。印字制御装置45は、上記PC60から送られてきた画像デ−タの場合と略同様に印字制御を行う。
【0030】
印字制御装置45への画像デ−タの転送に関して、最初に画像制御装置44により画像デ−タの印字開始が印字制御装置45に伝達され、画像デ−タの処理が終了すると、画像制御装置44により画像デ−タの印字終了が印字制御装置45に伝達される。
【0031】
なお、画像デ−タが画像処理装置43により略リアルタイムで2値データに変換されて印字制御装置45に転送されるので、画像データを一旦保持する画像メモリとして、記憶容量の小さいもので対応可能である。
【0032】
印字制御装置45に画像データの印字開始が伝達されると、紙搬送装置46により給紙が開始され、また、画像データの印字終了が伝達されると、排紙などの印字部42の各部がそれぞれ制御される。なお、このような制御のために、画像読取処理部41と印字部42との間における信号の授受は、画像デ−タバスを利用して画像処理装置43を介して行われる。
【0033】
つぎに、上記画像デ−タの転送制御動作について説明する。画像制御装置5により、最初に原稿に必要とされる画像処理画素数(必要画像データ量)が算出され、その算出値(設定値)が必要画像処理画素数情報51として画像処理装置43に提供されると同時に、前記画像読み取り装置6が起動される一方、印字部42に画像デ−タの転送開始が伝達される。
【0034】
原稿画像読取処理時に、画像処理装置43により、前記画像処理が行われるとともに、設定画像処理画素数と原稿の実際の画像処理画素数とが比較され、両者が一致した際に、印字部42への画像データの転送が直ちに停止される。これ以降、仮に画像読取装置6から画像処理装置43に画像デ−タが入力されても、それは廃棄される。その時、画像処理装置43により、画像制御装置44に画像処理が終了したことを伝達するための画像処理終了信号52が送出される。
【0035】
画像処理終了信号52が画像制御装置44に送達されると、この画像制御装置44から印字制御装置47に対して画像処理装置43を介して画像転送の終了が伝達される。必要であれば、画像読取装置6などに対して画像読取処理動作を終了させる。この動作を繰り返すことにより、連続印字などが行える。
【0036】
なお、設定画像処理画素数と実際の画像処理画素数との判別などの管理を、画像制御装置44で行わせることもできるが、この実施形態のように、画像処理装置43で行わせてると、画像制御装置45の負担が軽減され、他の処理に関する制御が無理なく実行される。
【0037】
また、原稿画像読取処理時に、設定画像処理画素数よりも原稿の実際の画像処理画素数が少ないことが前記画像処理装置43により判別されると、その判別結果から画像制御装置44から画像処理装置43に対して画像処理強制終了信号53が送出される。これを受けた画像処理装置43により、主走査方向の1ラインが終了した時点で画像処理が終了され、通常動作と同様に画像制御装置43に画像処理終了信号52が送出される。その画像処理終了信号52に基づいて画像制御装置44により、印字部42に対して画像デ−タの終了が伝達される。
【0038】
このような構成により、設定画像処理画素数よりも実際の画像処理画素数が少ないことを検出した時点から読取処理動作が続けられて無駄な画像データが印字部に転送されることがなくなり、連続印字処理を効率良く行うことができる。
【0039】
ところで、SPF31を使用する場合、原稿搬送方向における規格上(定型サイズ)の最大原稿サイズが最大読取可能原稿サイズとなる。最大読取可能原稿サイズを超える原稿サイズから得られる画素数を設定画像処理画素数とした場合、無駄な原稿画像の読取処理が行われる虞がある。逆に、最大読取可能原稿サイズ未満の原稿サイズから得られる画素数を設定画像処理画素数として設定すると、原稿が規格内のサイズであるにもかかわらず、原稿画像の読み残しが発生するおそれがある。
【0040】
これを考慮して、設定画像処理画素数を最大読取可能原稿サイズから得られる画素数値に設定してあると、画像の読み残しなどの虞もなく、画像処理を終了させることができる。
【0041】
上記SPF31には、通常、読取ヘッド部1の対向部位には、読取位置25を示す塗装などによる白色マークが付されている。SPF31で搬送された原稿の後端がこの読取位置25を通過すれば、原稿画像の読取処理が完了したことになるので、この通過タイミングで画像処理強制終了信号53を送出すると、画像読取処理の終了時からタイムロスを生じることなく、画像処理を終了させることができる。
【0042】
この原稿通過を検出させるために、通常では、前記所定位置となるレジストロ−ラ24を始動させるタイミングでタイマをスタ−トさせ、そのタイマのタイムアップをもって原稿の後端が読み取り位置25を通過したと判断する方法が考えられる。
【0043】
しかし、インクジェット方式のプリンタなどでは、任意のタイミングで原稿読取処理動作が停止するので、この方法では、タイマによる設定時間を十分長くする必要があり、原稿後端の検出精度がばらつくおそれがある。
【0044】
このため、SPF31を使用する場合、レジストロ−ラ24を始動させるタイミングで原稿移動距離の計測を開始し、計測値が所定値になった時に原稿の後端が読取位置25を通過したものとする。原稿移動距離の計測は、具体的には、前記スッテッピングモ−タ5への出力パルス数をカウントすればよい。
【0045】
このように構成すれば、SPF31を使用時において、原稿の後端が読取位置25を通過したのを正確に検出することができ、前記画像処理強制終了について誤判断したりする虞はない。
【0046】
また、前記SPF31の使用時に搬送される原稿が空滑りする虞のある場合は、原稿が位置検出センサとしての原稿排出スイッチ(図2)28を通過したことを検出することにより、原稿後端が読取位置25通過したと判定するようにすればよい。
【0047】
このように構成すれば、SPF31の使用時に原稿が空滑りするか否かに関係なく、確実に原稿の後端を検知でき、原稿画像の全面についての読取処理が終了した時に、正確に画像処理を強制終了させることができる。
【0048】
なお、この実施形態では、画像処理を強制的に終了させる手段を、前記画像制御装置44で構成した例で説明したが、画像処理装置43で構成することも可能である。
【0049】
【発明の効果】
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0050】
(1)画像処理手段における処理中に処理済みの画像データ量が必要画像データ量に達した時に、画像処理手段の動作を終了させることにより、必要画像データ量を超えて読取処理、画像処理及び転送処理が実行されることを防止でき、原稿画像の全面についての画像処理が終了した後に読取処理、画像処理及び転送処理が続けられて無駄な画像データが印字部に転送されることがなくなり、連続印字処理時間の浪費を避けることができ、装置の稼働効率を向上することができる。
また、原稿移動経路中における原稿の移動量に基づいて、画像処理手段の動作の終了タイミングを決定することにより、原稿移動経路内の原稿読取位置における原稿の移動量が移動方向についての原稿の長さに一致した時を画像処理手段の動作の終了タイミングとすれば、原稿の全面の画像の読取処理が終了したと同時に画像処理手段の動作を終了させることができ、ロスタイムを生じることなく画像形成処理を実行することができる。
さらに、原稿画像読取処理時に、必要画像データ量よりも原稿の実際の画像処理画素数が少ないことを画像処理手段により判別すると、その判別結果から画像制御手段から画像処理手段に対して画像処理強制終了信号を送出し、これを受けた画像処理手段により、主走査方向の1ラインが終了した時点で画像処理を終了させ、通常動作と同様に画像制御手段に画像処理終了信号を送出する。その画像処理終了信号に基づいて画像制御手段により、印字部に対して画像デ−タの終了を伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る複写機の外観斜視図である。
【図2】上記複写機を示す断面図である。
【図3】上記複写機の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】従来の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
6−画像読み取り手段
25−読み取り位置
28−位置検出センサ
42−印字部
43−画像処理手段
44−画像制御手段(画像処理強制終了手段)
51−画像処理画素数情報
52−画像処理終了信号
53−画像処理強制終了信号

Claims (1)

  1. 原稿の画像を読み取って画像信号を出力する画像読取手段と、画像読取手段からの画像信号を処理して画像データとして印字部に供給する画像処理手段と、画像読取手段及び画像処理手段の動作を制御する画像制御手段と、を備えた画像形成装置において、
    前記画像読取手段は、原稿移動経路中における所定の読取位置で原稿移動経路を移動中の原稿から画像を読み取り、
    前記画像制御手段は、原稿移動経路中の原稿の移動量に基づいて、画像処理手段における処理済みの画像データ量が画像読取手段による画像読取中の原稿について画像処理を実行すべき必要画像データ量に達したか否かを判別し、画像処理手段における処理済みの画像データ量が必要画像データ量に達した時に、前記画像処理手段に対して画像処理強制終了信号を送出するとともに、原稿画像読取処理時に、前記読取位置を原稿の後端が通過したタイミングにおける実際の画像処理画素数が前記必要画像データ量よりも少ないことが前記画像処理手段により判別されると、前記画像処理手段に対して画像処理強制終了信号を送出することを特徴とする画像形成装置。
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