JP3975128B2 - 容器の蝶番構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体と蓋体とを開閉回動自在に結合する容器の蝶番構造に関するもので、特には、金属製の軸ピン等を使用せず、合成樹脂製の部材により構成した蝶番構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
化粧用コンパクト容器として、容器本体の後端部に設けた軸孔を形成した蝶番片と、同様に蓋体の後端部に設けた軸孔を形成した蝶番片とを組合せ、各軸孔に蝶番の軸体となる軸ピンを挿通し、容器本体に対して蓋体を開閉回動自在に結合したものが知られている。
【0003】
化粧料コンパクト容器は、軸ピンを回動軸として、容器本体に対して蓋体を回動した状態で、容器本体若しくは蓋体の一方に何らかの強い外力が加わると、その外力の作用により、外力が加わった容器本体若しくは蓋体の位置がずれようとし、容器本体の蝶番片に形成された軸孔と蓋体の蝶番片に形成された軸孔とに跨った軸ピンの部分に大きな剪断力が働いて、軸ピンが破壊されやすかった。
【0004】
このため、従来においては、容器本体及び蓋体を結合する軸ピンとして、機械的強度の大きい、金属製のものを用いていた。
【0005】
一方、近年においては、容器本体と蓋体と軸ピンを分別回収する煩雑さを回避すること、容器を軽量化できること、製造コストが安価であること等の利点を考慮して、金属製から合成樹脂製軸ピンへの材料代替が求められるようになってきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、合成樹脂製の軸ピンは機械的強度が低いため、単に金属性のピンを置き換えただけでは、実用的な強度が不足するという問題があり、蝶番構造全体での高強度化への対応が課題となっている。
【0007】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、合成樹脂製の軸体を用いた化粧用コンパクト容器等の容器の蝶番構造において、容器本体と蓋体とを結合する軸体に局部的に加わる剪断力を受け持ち、支持する構造の創出を技術的課題とし、もって剪断力による合成樹脂製の軸体の破壊を防止して、容器の耐久性と安全性を高めることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の内、請求項1記載の発明の手段は、
化粧料を収納する容器本体の後端部に設けた左右両端部に位置する一対の蝶番片と該蝶番片の間に位置する少なくとも1ケの蝶番片に、蓋体の後端部に設けた容器本体の蝶番片の間に対向して位置する蝶番片を組み付け、容器本体と蓋体とを開閉回動自在に結合する容器の蝶番構造であること、
蓋体の蝶番片の端面とこの端面に対向する容器本体の蝶番片の端面の間のそれぞれを、合成樹脂製の軸ピンの軸孔への挿通により結合する第1結合部、又はこの軸ピンの径より大なる径を有する環状凸部の環状凹部への回動自在な嵌入により結合する第2結合部のいずれか一方の結合部で結合し、第 1 結合部 (10a) と第2結合部 (10b) を、それぞれ少なくとも1対、単一の軸心に沿って左右対称に位置させて構成すること、
にある。
【0009】
請求項1記載の構成にあっては、容器本体の後端部の左右の両端部とその間に位置する蝶番片の間に、蓋体に設けた蝶番片を嵌入する構成であり、隣接する蝶番片の蝶番の軸心に沿っての結合が合成樹脂製の軸ピンの挿通、および環状凸部の環状凹部への嵌入により達成され、金属ピン等を使用しないで全部材が合成樹脂から形成されるものである。
【0010】
また、容器本体の少なくとも3ケ、蓋体の少なくとも2ケの蝶番片の組み付きにより、少なくとも4箇所で蓋体の蝶番片の端面と容器本体の蝶番片の端面が対向して位置することになるが、この4箇所での端面間の結合を、軸ピンの軸孔への挿通により結合する2ケの第1結合部と、環状凹部への環状凸部の嵌入により結合する第2結合部という、2種の様式からなる結合部分をそれぞれ2箇所、蝶番の単一の軸心に沿って左右対称に配置して達成する。
【0011】
この2種の様式の結合部分のうち、左右対称に配置された軸ピンの挿通による第1結合部は、通常の使用時において安定して、スムーズな蓋体の開閉回動動作を達成すると共に、軸体の軸孔からの脱落がないので確実な結合を保持する機能を発揮する。
【0012】
一方の環状凹部への環状凸部の嵌入による第2結合部は、通常の開閉時には環状凸部が環状凹部内で摺動回動することにより蝶番の軸体としての機能を果たしながら、軸ピンに比較して環状凸部の突片の径を充分に大きくすることにより、蓋体にその回動限界からさらに力を加える等の不正な操作により軸体に過大な剪断力が作用した際にも、この剪断力を受け持ち支持する機能を果たす。
【0013】
すなわち請求項1記載の構成は、4箇所で蝶番片の端面間を結合するよう構成し、第1結合部と第2結合部という2種の様式の相互に補い合う機能を有する結合部分を左右対称に配置して達成することにより、動作性および強度的に優れた合成樹脂製部材からなる蝶番構造を提供する。
【0014】
請求項2記載の発明の手段は、請求項1記載の発明において、容器本体の後端部の中央部に1ケ、左右両端部に位置する蝶番片の間に蝶番片を設け、この容器本体の3ケの蝶番片の間に対向する位置に、蓋体の蝶番片を2ケ設ける構成とすること、にある。
【0015】
請求項2記載の上記構成は、容器本体には左右両端部と中央部に1ケ計3ケの蝶番片を設けて組付けるものであり、4箇所で端面間を結合するための最も単純な構成であり良好な生産性を有し、また蓋体の1ケの蝶番片がその両端面のそれぞれを第1結合部と第2結合部によって支持された、すなわち両持ち状の支持状態となるので、動作性および強度的により優れた蝶番構造を提供する。
【0016】
請求項3記載の発明の手段は、請求項1または2記載の発明において、構造全体を左右対称の形状に構成することにある。
【0017】
請求項3記載の上記構成により、蝶番片の形状とこれら蝶番片の端面間の結合形態は左右対称に構成されたものとなり、蓋体あるいは容器体に不正な力がかかった場合においても、この力が蝶番構造の一部に偏って懸かるのを抑制し、蝶番構造全体に分散する作用をおよぼし、動作性および強度的により優れた蝶番構造を提供する。
【0018】
請求項4記載の発明の手段は、請求項1、2または3記載の発明において、環状凹部の周縁に沿った下部に、環状凸部の嵌入可能な切欠部を形成することにある。
【0019】
請求項4記載の上記構成により、この切欠部を利用して、環状凹部内に環状凸部を嵌入できるので、環状凸部の突片の長さを充分に長くすることができ、軸心周りでの安定な回動を達成することができる。
【0020】
また、下部に切欠部を形成することにより、嵌入作業を容易に実施することができ、切欠部が外部より目立たないので外観が良く、また回動限界以上にまで蓋体を開けようとした場合には軸体に略水平方向に力がかかるが、この際切欠部は環状凹部の下部あるいは上部に位置するので、この力による環状凹部からの環状凸部の脱落を防止することができる。
【0021】
請求項5記載の発明の手段は、請求項1、2、3または4記載の発明において、軸ピンを容器本体の左右両端部の蝶番片の外側端面から嵌入する構成とすること、にある。
【0022】
請求項5記載の上記構成により、軸ピンを容易に挿通することができる。
【0023】
請求項6記載の発明の手段は、請求項2、3または4記載の発明において、軸ピンを容器本体の中央部の蝶番片から蓋体の蝶番片に嵌入する構成とすること、にある。
【0024】
請求項6記載の上記構成により、軸ピンを挿通するための軸孔が容器本体の左右端部の蝶番片の外側端面に形成されないので外観性の優れた容器を提供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照にしながら説明する。
図1〜図5は本発明の蝶番構造の第1実施例を示すものであり、図1はこの蝶番構造を有する化粧用コンパクト容器1の開放状態を示す分解斜視図、図2は容器1の蓋体6を回動限まで開いた状態を示す斜視図、図3は分解した状態で蝶番構造の一部を拡大して示す斜視図である。
【0026】
容器1は、容器本体2と、蓋体6と、軸ピン11とから構成されていて、一般的に、容器本体2および蓋体6には、成形材料としてたとえばABS、AS、ポリプロピレン等が用いられ、軸ピン11には、成形材料としてたとえば強度の高いナイロン等が用いられている。
【0027】
化粧料を収納する角皿体状の容器本体2には、後端の左右両端部からそれぞれ軸孔4を貫通形成する蝶番片3aと、中央部からその両端面5bに環状凸部12を形成した蝶番片3bが設けられている。
【0028】
鏡体18を貼着した蓋体6は、後端の上記容器本体2の蝶番片3aと蝶番片3bの間に対向する位置に一対の蝶番片7を垂下設しており、この蝶番片7の外側端面9aから略中央部まで軸孔8が形成され、内側端面9bには前述した環状凸部12が嵌入する、環状凹部13が形成されている。
【0029】
また、この環状凹部13の周縁に沿った下部には、環状凸部12を嵌入するための切欠部14が形成されている。
【0030】
また、本実施例では本蝶番片3aと蝶番片7とをつなぐ軸ピン11を、潰れ方向への弾性変形が可能であるように、中空円筒状としているが、円柱状の軸ピン等も含めて、蝶番構造の中での軸ピンへの力の懸かり方を考慮して選択使用することができる。
【0031】
容器本体2の前端部中央には、係止凹部16を形成し、また、蓋体6の前端部中央には、係止突起17が垂下設され、この係止凹部16と係止突起17が互いに係合し、容器1の閉塞が保持される。
【0032】
容器本体2と蓋体6の結合は、切欠部14から環状凸部12を環状凹部13に嵌入しながら、蓋体6の蝶番片7を容器本体2の左右両端部の蝶番片3aと中央部の蝶番片3bの間に嵌入し、さらに蝶番3aの外側端面から軸ピン11を差し込んで蝶番3aの軸孔4を貫通し、蝶番7の軸孔8に挿通することにより、達成する。(図3参照)
【0033】
この際、軸孔4および軸孔8が軸ピン11の軸受けの機能を、また環状凹部13が環状凸部12の軸受けの機能を果たし、この軸ピン11と環状凸部12が容器本体2と蓋体6を開閉回動自在に結合する蝶番の軸体を形成する。
【0034】
上記した各部材および結合部分の構成により、蝶番構造全体では、各蝶番片3a、3b、7と、軸ピン11の軸孔4、8への挿通による第1結合部10aおよび環状凸部12の環状凹部13への嵌入による第2結合部10bの2種の様式からなる結合部分を左右対称に配置した状態であり、また蓋体6の蝶番片7が第1結合部10aと第2結合部10bにより、両側から支持された状態となっている。(図5参照)
【0035】
図2は蓋体6を回動限にまで開いた状態を示すが、このような回動限では、容器本体2の後端部の下側に、蓋体6が突き当たっているため、この回動限において、容器本体2若しくは蓋体6に何らかの外力が加わると、この外力が加わった部分が力点となり、容器本体2と蓋体6が突き当たった部分が支点となって、蓋体6の蝶番片7を容器本体2の蝶番片3a、3bに対して相対的に略後方へ変位させる方向(図4、5中のC矢印方向)に力が作用し、その結果蝶番の軸体を構成する軸ピン11と環状凸部12に大きな剪断力が作用する。(図4参照)
【0036】
ここで、本第1実施例では左右内側に配置された第2結合部10bは、通常の蓋体6の開閉時には環状凸部12が環状凹部13内で摺動回動することにより、蝶番の軸体としての機能を果たしながら、軸ピン11に比較して環状凸部12の突片の径を充分大きくすることにより、上記のように軸体に過大な剪断力が作用した際にも、この剪断力を受け持ち支持する機能を果たす。
【0037】
一方、左右外側に配置された第2結合部10aは、蓋体6を左右から支持しながら、通常の使用時において安定して、スムーズな蓋体6の開閉回動動作を確保する機能を果たし、また軸ピン11の軸孔4,8からの脱落がないので容器本体2と蓋体6の結合を確実に確保する。
【0038】
さらに、前述したように各蝶番片3a、3b、7と、第1結合部および第2結合部の2種の様式からなる結合部分を左右対称に配置した構成としているので、通常の使用時においては蓋体の開閉回動動作をスムーズに達成すると共に、蓋体6あるいは容器本体2に不正な力がかかった場合においては、この力が蝶番構造の一部に偏って懸かることなく、全体に分散させることができる。
【0039】
図6は本発明の蝶番構造の第2実施例を示すものであり、第1実施例とは逆に環状凸部12を蓋体6の蝶番片7に、環状凹部13を容器本体2の蝶番3bに形成した構成である。
【0040】
本第2実施例の蝶番構造も左右対称であり、第1実施例の蝶番構造同様スムーズな回動動作を確保すると共に、軸体に過大な剪断力が作用した際にも、この剪断力を受け持ち支持することができる。
【0041】
図7は、本発明の蝶番構造の第3実施例を示す。蝶番片の数および形成される位置は第1実施例と同様であるが、軸ピン11を容器本体2の蝶番片3b側から挿通する構成であり、第1実施例および第2実施例の左右両端部の蝶番片3aの外側端面から挿通する構成に比較して軸孔4が外から見えないので外観性に優れた容器を提供することができる。
【0042】
本第3実施例の詳細な構成は以下のようである。すなわち、容器本体2の左右両端部の蝶番片3aの内側端面5aに環状凸部12が形成され、中央部の蝶番片3bにはその中央部を拡径して下方に開放した軸ピン嵌入部4aとした軸孔4が形成されており、また、蓋体6の蝶番片7の外側端面9aには周縁部の下部に切欠部14を設けた環状凹部13が形成され、内側端面9bから中央部にかけて軸孔8が形成されている。
【0043】
蓋体6と容器本体2の結合は、切欠部14から環状凸部12を環状凹部13に嵌入しながら、蝶番片7を容器本体2の左右両端部の蝶番片3aと中央部の蝶番片3bの間に嵌入し、さらに蝶番3bの軸ピン嵌入部4aから軸ピン11を嵌入して軸孔4と、蝶番7の軸孔8に挿通することにより、達成する。
【0044】
本第3実施例は、環状凸部12が環状凹部13に嵌入する左右外側の第2結合部10bと、軸ピン11が軸孔4,8に挿通する左右内側の第1結合部10aとが左右対称に配置した構成であり、第1実施例の蝶番構造同様スムーズな回動動作を確保すると共に、軸体に過大な剪断力が作用した際にも、この剪断力を受け持ち支持することができる。
【0045】
図8は本発明の蝶番構造の第4実施例を示す。第3実施例とは逆に環状凸部12を蓋体6の蝶番片7に、環状凹部13を容器本体2の蝶番片3aに形成した構成であり、第1実施例の蝶番構造同様スムーズな回動動作を確保すると共に、軸体に過大な剪断力が作用した際には、この剪断力を受け持ち支持することができる。
【0046】
図9,10は本発明の蝶番構造の第5実施例を示す。本実施例は容器本体2に左右両端部の蝶番片3aとその間に2ケの蝶番片3bの計4ケの蝶番片を設け、蓋体には中央部に蝶番片7bとその左右に蝶番片7aの計3ケの蝶番片を設けた構成であり、蝶番間の組付きをより安定的に保持するために蝶番片の数を増やした構成である。
【0047】
本第5実施例の詳細な構成は以下のようである。すなわち、容器本体2の左右両端部の蝶番片3aには軸孔4が貫通形成され、この蝶番片3aの間に位置する2ケの蝶番片3bの内側端面には5bに環状凸部12が形成され、また、蓋体6の中央部の蝶番片7bの両端面9bには周縁部の下部に切欠部14を設けた環状凹部13が形成され、左右の蝶番片7aの外側端面9aから中央部にかけて軸孔8が形成されている。
【0048】
蓋体6と容器本体2の結合は、切欠部14から環状凸部12を環状凹部13に嵌入しながら、蝶番片7a、7bを容器本体2の蝶番片3a、3bの間に嵌入し、さらに軸ピン11を蝶番3aの外側端面から嵌入して軸孔4と、蝶番7aの軸孔8に挿通することにより、達成され、2ケの第1結合部と2ケの第2結合部が左右対称に位置し、蝶番構造全体としても左右対称の構成としたものである。
【0049】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1の発明にあっては、計4箇所の蝶番片の端面間の結合を、軸ピンの軸孔への挿通により結合する第1結合部と、環状凹部への環状凸部の嵌入により結合する第2結合部という2種の様式の相互に補い合う機能を有する結合部分を左右対称に配置して達成することにより、動作性および強度的に優れた合成樹脂製部材からなる蝶番構造を提供する。
【0050】
請求項2記載の発明にあっては、容器本体には左右両端部と中央部に1ケ計3ケの蝶番片を設けて組付けるものであり、4箇所で端面間を結合するための最も単純な構成であり良好な生産性を有し、蓋体の1ケの蝶番片が両持ち状の支持状態となるので、動作性および強度的により優れた蝶番構造を提供する。
【0051】
請求項3の発明にあっては、蝶番構造を左右対称の形状にすることにより、容器に不正な力がかかった場合においても、この力が蝶番構造の一部に偏って懸かるのを抑制し、蝶番構造全体に分散する作用をおよぼし、動作性および強度的により優れた蝶番構造を提供する。
【0052】
請求項4の発明にあっては、環状凹部の周縁に沿った下部に形成した切欠部により、環状凸部の突片の長さを充分に長くすることができ、軸体の回動を安定して達成することができ、また嵌入作業を容易に実施することができ、さらに環状凹部からの環状凸部の脱落を防止することができる。
【0053】
請求項5の発明にあっては、軸ピンを容器本体の左右端部の蝶番片の外側端面から嵌入する構成とすることにより、軸ピンを容易に嵌入、挿通でき、容器の組み立てを簡単に実施することができる。
【0054】
請求項6の発明にあっては、軸ピンを容器本体の中央部の蝶番片から挿通構成とすることにより、軸孔が容器本体の左右端部の蝶番片の外側端面に形成されないので外観性の優れた容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蝶番構造の第1実施例を示す、容器の分解斜視図。
【図2】本発明の蝶番構造の第1実施例を示す、容器の蓋体を回動限まで開いた状態の一部斜視図。
【図3】本発明の蝶番構造の第1実施例を分解、要部拡大して示す、一部斜視図。
【図4】図2中、A−A線に沿って矢視して示す、側断面図。
【図5】図2中、B−B線に沿って示す、要部平断面図
【図6】本発明の蝶番構造の第2実施例を図5と同様に示す、要部平断面図。
【図7】本発明の蝶番構造の第3実施例を図5と同様に示す、要部平断面図。
【図8】本発明の蝶番構造の第4実施例を図5と同様に示す、要部平断面図。
【図9】本発明の蝶番構造の第5実施例を示す、容器の分解斜視図。
【図10】本発明の蝶番構造の第5実施例を図5と同様に示す、要部平断面図。
【符号の説明】
1 ; 容器
2 ; 容器本体
3a ; 蝶番片
3b ; 蝶番片
4 ; 軸孔
4a ; 軸ピン嵌入部
5a ; 端面
5b ; 端面
6 ; 蓋体
7 ; 蝶番片
7a ; 蝶番片
7b ; 蝶番片
8 ; 軸孔
9a ; 端面
9b ; 端面
10a ; 第1結合部
10b ; 第2結合部
11; 軸ピン
12; 環状凸部
13; 環状凹部
14; 切欠部
16; 係止凹部
17; 係止突起
18; 鏡体
Claims (6)
- 化粧料を収納する容器本体(2)の後端部に設けた左右両端部に位置する一対の蝶番片(3a)と該蝶番片(3a)の間に位置する少なくとも1ケの蝶番片(3b)に、蓋体(6)の後端部に設けた前記容器本体(2)の蝶番片(3a,3b)の間に対向して位置する蝶番片(7)を組み付け、前記容器本体(2)と蓋体(6)とを開閉回動自在に結合する容器(1)の蝶番構造であって、前記蓋体(6)の蝶番片(7)の端面と該端面に対向する前記容器本体(2)の蝶番片(3a、3b)の端面の間のそれぞれを、合成樹脂製の軸ピン(11)の軸孔(4、8)への挿通により結合する第1結合部(10a)、又は該軸ピン(11)の径より大なる径を有する環状凸部(12)の環状凹部(13)への回動自在な嵌入により結合する第2結合部(10b)のいずれか一方の結合部で結合し、前記、第 1 結合部 (10a) と第2結合部 (10b) を、それぞれ少なくとも1対、単一の軸心に沿って左右対称に位置させて構成した、容器の蝶番構造。
- 容器本体(2)の後端部の中央部に1ケ、左右両端部に位置する蝶番片(3a)の間に蝶番片(3b)を設け、前記容器本体(2)の3ケの蝶番片(3a,3b)の間に対向する位置に、蓋体(6)の蝶番片(7)を2ケ設ける構成とした、請求項1記載の容器の蝶番構造。
- 構造全体を左右対称の形状に構成した、請求項1または2記載の容器の蝶番構造。
- 環状凹部(13)の周縁に沿った下部に、環状凸部(12)の嵌入可能な切欠部(14)を形成した請求項1、2または3記載の容器の蝶番構造。
- 軸ピン(11)を容器本体(2)の左右両端部の蝶番片(3a)の外側端面から嵌入する構成とした、請求項1、2、3または4記載の容器の蝶番構造。
- 軸ピン(11)を容器本体(2)の中央部の蝶番片(3b)から蓋体(6)の蝶番片(7)に嵌入する構成とした、請求項2、3または4記載の容器の蝶番構造。
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