JP3974678B2 - 超音波洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は被洗浄物を洗浄する洗浄液に超音波振動を付与するために用いられる超音波洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば液晶製造装置や半導体製造装置においては、液晶用ガラス基板や半導体ウエハなどの被洗浄物を高い清浄度で洗浄することが要求される工程がある。上記被洗浄物を洗浄する方式としては、洗浄液中に複数枚の被洗浄物を浸漬するデイップ方式や被洗浄物に向けて洗浄液を噴射して一枚づつ洗浄する枚葉方式があり、最近では高い清浄度が得られるとともに、コスト的に有利な枚葉方式が採用されることが多くなってきている。
【0003】
枚葉方式の1つとして被洗浄物に噴射される洗浄液に超音波振動を付与し、その振動作用によって上記被洗浄物から微粒子を効率よく除去するようにした洗浄方式が実用化されている。
【0004】
洗浄液に付与する振動は、従来は20〜50kHz程度の超音波であったが、最近では600 〜2000kHz程度の極超音波帯域の音波を付与する超音波洗浄装置が開発されている。
【0005】
ところで、上記超音波洗浄装置は装置本体を有し、この装置本体には振動子が取り付けられた振動板が設けられている。上記振動子には超音波発振器が接続される。この超音波発振器は所定の周波数の電力を出力し、その電力を上記振動子に印加する。それによって、上記振動子が超音波振動するから、その超音波振動に上記振動板が連動し、この振動板によって洗浄液に超音波振動が付与されるようになっている。
【0006】
上記構成の超音波洗浄装置によると、たとえば振動板と振動子との接着状態が一定でなかったり、振動子が固有の特性を有するなどのことにより、それぞれの超音波洗浄装置の振動子を消費電力の少ない効率のよい最適な状態で作動させるインピ−ダンスにバラツキが生じるということが避けられない。
【0007】
そのため、従来は上記超音波発振器に、この超音波発振器と上記振動子とのインピ−ダンスマッチングをとるためのマッチング回路を設けるということが行われている。
【0008】
上記超音波発振器と振動子とのインピ−ダンスマッチングを取るためには、インピ−ダンスおよびインダクタンスの異なる複数のコイルとコンデンサとを予め用意しておき、それぞれのコイルを順次マッチング回路に組み込んでマッチング状態を測定し、そのマッチング回路に消費電力の最も少なくなる最適なインダクタンスのコイルおよびリアクタンスのコンデンサを使用するということが行われていた。
【0009】
しかしながら、このようにしてインピ−ダンスマッチングを取るようにすると、振動子が固有の特性を有するなどのことにより、一度、マッチングが取られた超音波発振器と振動子において、たとえば使用にともない振動子が劣化するなどのことにより、振動子を交換する場合には、上記超音波発振器に内蔵されたマッチング回路も交換し、新たな振動子に対してインピ−ダンスマッチングをとり直さなければならない。
【0010】
そのため、上記マッチング回路の交換作業に多くの手間が掛かるということがあり、とくに上記超音波発振器に内蔵されたコイルやコンデンサを、異なるインダクタンスのコイルやリアクタンスのコンデンサに交換してマッチングを整合し直すという作業にはかなりの手間がかかるから、これらのことによって超音波発振器と振動子との互換性がもたせにくくなるということがあった。
【0011】
また、上述したように、振動子が固有の特性を有することで、複数の超音波洗浄装置を用いる場合、それぞれの超音波洗浄装置ごとに超音波発振器の出力と音圧との関係が異なってしまう。そのため、超音波洗浄装置を使用するに際し、それぞれの超音波洗浄装置の音圧を異なる調整条件で調整しなければならないから、その調整作業に多くの手間がかかるばかりか、調整作業が容易でないなどのことがあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来はそれぞれの超音波洗浄装置に適したインダクタンスのコイルやリアクタンスのコンデンサを超音波発振器の内部に設けるようにしていたので、振動子を交換する場合などにインピ−ダンスマッチングをとり直す作業に多くの手間が掛かるということがあった。
【0013】
しかも、マッチングを整合する際には、インダクタンスの異なる複数のコイルやリアクタンスの異なる複数のコンデンサを用意しておき、最適なものを選択して組み込みという作業を繰り返さなければならないため、その作業が容易でないなどのことがあった。
【0014】
さらに、複数の超音波洗浄装置を用いる場合、各装置に組み込まれた振動子が固有の特性を有することで、音圧の調整も各装置の条件に応じて調整しなければならないから、複数の超音波洗浄装置を同時に使用する際、音圧の調整作業が容易でないということがあった。
【0015】
この発明の目的は、超音波発振器と振動子とのインピ−ダンスマッチングをとり易くした超音波洗浄装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、被洗浄物を洗浄する洗浄液に超音波振動を付与するための超音波洗浄装置において、
洗浄液が供給される装置本体と、
この装置本体に設けられた振動板に取り付けられた振動子と、
この振動子を電気的に駆動して超音波振動させる超音波発振器と、
この超音波発振器と上記振動子との間に設けられこの振動子と上記超音波発振器とのインピ−ダンスマッチングをとるためのコイルおよびコンデンサを有するマッチング回路部を具備し、
上記マッチング回路部は、上記振動子のインピーダンスが所定値以上か以下かによって上記コイルとコンデンサとに対する上記振動子と超音波発振器との相対的な接続状態を変えるための第1のポートと第2のポートとが設けられていることを特徴とする。
【0022】
請求項1の発明によれば、マッチング回路部を、超音波発振器と振動子との間に設けるようにしたことで、上記マッチング回路部を単体として容易に取り扱うことができるから、超音波発振器と振動子とのインピ−ダンスマッチングをとるときの作業をし易くすることができる。
【0024】
また、マッチング回路部に第1のポートと第2のポートとを設け、振動子のインピーダンスが所定値以上か以下かにより、振動子と超音波発振器とを接続するポートを選択することで、上記振動子と超音波発振器とに対するマッチング回路部のコンデンサとコイルとの相対的な接続状態を変えることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1と図2に示すこの発明の超音波洗浄装置は装置本体11を有する。この装置本体11は上面が開放した凹部12が長手方向に沿って形成された上部材13と、この上部材13の下面に第1のシ−ル材14を介して液密に接合固定された下部材15とによって細長い角柱状に形成されている。
【0027】
上記上部材13の下部壁の幅方向中央部分には長手方向に沿って嵌合孔16が穿設され、上記下部材15の上面の幅方向中央部分には上記嵌合孔16に嵌合する凸部17が形成されている。
【0028】
上記下部材15の凸部17が形成された幅方向中央部分には、一端を上面に開口させ、他端を下面に開口させた空間部18が長手方向に沿って形成されている。この空間部18の断面形状は、一端(上端)から他端(下端)にゆくにつれて幅寸法が小さくなるテ−パ状をなしていて、その下端開口は狭幅なノズル口19となっている。上記空間部18には、上記下部材15に形成された一対の供給路20から洗浄液が供給されるようになっている。
【0029】
上記空間部18の開口した上端はタンタル、チタンあるいはそれらの合金などによって矩形板状に形成された振動板21によって液密に閉塞されている。つまり、この振動板21は、その下面周辺部が所定の厚さを有する枠状の第2のシ−ル材22を介して上記上部材13の凹部12の内底面に接合されている。
【0030】
上記振動板21の上面には同じく枠状の押え板23が接合され、上記上部材13にねじ20aによって固定されている。それによって、上記空間部18の上端開口は液密に閉塞されている。
【0031】
上記振動板21の上面の幅方向中央部分、つまり上記空間部18と対応する部位には振動子24が上記振動板21の長手方向に沿って取着されている。この振動子24には、たとえばインピーダンスが50Ωの第1の同軸ケ−ブル25aの芯線の一端が電気的に接続されている。この第1の同軸ケ−ブル25aの他端には第1のソケット26aが設けられ、この第1のソケット26aはマッチング回路部27の一端に設けられた第1のポート27aに着脱自在に接続される。なお、第1の同軸ケ−ブル25aの被覆線はアースされている。
【0032】
上記マッチング回路部27の他端には第2のポ−ト27bが設けられ、この第2のポ−ト27bには第2の同軸ケ−ブル25bの一端に設けられた第2のソケット26bが着脱自在に接続される。この第2の同軸ケ−ブル25bの他端は超音波発振器31に接続される。この超音波発振器31は図3に示すように周波数シセサイザ32を有する。この周波数シンセサイザ32からは所定の周波数の電力が出力されるようになっていて、その周波数はCPU33によって変換制御されるようになっている。
【0033】
上記周波数シンセサイザ32から出力された所定周波数の電力は、高周波パワ−アンプ34で増幅され、上記第2の同軸ケ−ブル25bの電圧、電流をモニタするCMカップラ−(通過形電力計)35で出力がモニタ−されて上記マッチング回路部27へ出力される。
【0034】
上記マッチング回路部27は、図1と図4に示すように一端に上記第1のポ−ト27aのプラス端子とマイナス端子が設けられ、他端に上記第2のポ−ト27bのプラス端子とマイナス端子が設けられた主回路41を有する。この主回路41にはリアクタンスの異なる複数のコンデンサ、この実施形態では第1乃至第4のコンデンサ42a〜42dが並列に接続されている。
【0035】
各コンデンサ42a〜42dにはそれぞれ切換え手段としての第1乃至第4のスイッチ43a〜43dが直列に接続されている。したがって、各スイッチ43a〜43dのうちの1つを選択的にON(オン)することで、そのスイッチと直列に設けられたコンデンサに、上記第1のポ−ト27aに第1の同軸ケ−ブル25aを介して上記振動子24を並列に接続できるようになっている。
【0036】
上記主回路41の第2のポ−ト27bのプラス端子側と第1のスイッチ43aとの間にはコイル44の一端が接続されている。このコイル44にはそれぞれ異なる巻線位置に複数の端子、この実施形態では第1乃至第5の端子45a〜45eが接続されている。各端子45a〜45eは上記主回路41に設けられた切換え手段としてのセレクタスイッチ46によって選択的に接続できるようになっている。
【0037】
上記各端子45a〜45eがコイル44の異なる巻線位置に設けられていることで、上記セレクタスイッチ46をどの端子に接続するかにより、主回路41に設けられる上記コイル44のインダクタンスを変えることができるようになっている。つまり、主回路41に接続されるコイル44の長さを変えることで、インダクタンスを調整することができる。
【0038】
つぎに、上記構成の超音波洗浄装置を使用する場合について説明する。
まず、上記構成の超音波洗浄装置を実際に使用するに先立って振動子24を効率よく振動させるために、超音波発振器31と振動子24とのインピ−ダンスマッチングをとる。すなわち、超音波発振器31を作動させ、振動子24を超音波発振させるとともに、そのときに上記超音波発振器31と振動子24とのインピ−ダンスマッチングがとれているか否やかをCMカップラ−35によって測定する。
【0039】
マッチングが取れていない場合には、マッチング回路部27に設けられた第1乃至第4のスイッチ43a〜43dのうちの1つをONにして第1乃至第4のコンデンサ42a〜42dのうちの1つを主回路41に接続し、振動子24と超音波発振器31との間のリアクタンスを調整し、ついでセレクタスイッチ46をコイル44に設けられた端子45a〜45eのうちの1つに接続することで、インダクタンスを調整する。それによって、超音波発振器31と振動子24とのインピ−ダンスをマッチングさせる。
【0040】
リアクタンスの調整は第1乃至第4のスイッチ43a〜43dを選択的にONさせることで行え、インダクタンスの調整はセレクタスイッチ46を操作してこのセレクタスイッチ46に接続する端子45a〜45eを選択することで行える。つまり、従来のようにリアクタンスの異なる複数のコンデンサを用意したり、インダクタンスの異なる複数のコイルを用意しておき、それぞれのコンデンサやコイルを順次超音波発振器31に組み込んでマッチング状態を測定し、最適な状態のコンデンサやコイルを決定して組み込むということをせずにすむ。
【0041】
そのため、インピ−ダンスマッチングをとる作業を容易に行えるばかりか、スイッチ43a〜43dやセレクタスイッチ46を操作するという簡単な作業によって上記超音波発振器31と振動子24とのインピ−ダンスマッチングをとることができる。
【0042】
上記マッチング回路部27は上記超音波発振器31や振動子24とは別体に設けられている。そのため、振動子24が固有のインダクタンスやリアクタンスを有していても、その振動子24と対をなして使用される超音波発振器31に対して確実にインピ−ダンスマッチングをとることができるから、超音波発振器31と振動子24とに互換性を備えることができる。
【0043】
このようにして振動子24と超音波発振器31とのインピ−ダンスをマッチングさせたならば、洗浄液を一対の供給路20から空間部18へ供給する。空間部18に供給された洗浄液は、振動子24とともに超音波振動する振動板21により超音波振動が付与され、ノズル口19から噴出する。したがって、その洗浄液によって上記ノズル口19に対向して配置される被洗浄物を超音波洗浄することができる。
【0044】
上記振動子24と超音波発振器31とはインピ−ダンスマッチングがとれているから、上記振動子24を効率よく超音波振動させることができる。つまり、消費電力を最小限にすることができるから、上記超音波発振器31のランニングコストを低減することができる。
【0045】
上記振動子24のインピーダンスが50Ω以下と50Ω以上とではマッチング回路部27におけるコンデンサ42とコイル44との相対的な接続位置を変えなければならない。図5(a)は振動子24のインピーダンスが50Ω以下のときの一般的なマッチング回路51で、図5(b)は50Ω以上のときの一般的なマッチング回路52を示す。
【0046】
このような振動子24のインピーダンスの変化に対し、この発明の実施形態では、マッチング回路部27の第1、第2のポート27a、27bのいずれに第1、第2の同軸ケ−ブル25a、25bの第1、第2のソケット26a、26bを接続するかによって対応することができる。
【0047】
つまり、上記実施形態で説明したように、第1のポート27aに第1の同軸ケ−ブル25aの第1のソケット26aを接続すれば、図5(b)に示すように振動子24のインピーダンスが50Ω以上の場合に対応することができ、第1のポート27aに第2の同軸ケ−ブル25bを接続し、第2のポート27bに第1の同軸ケ−ブル25aを接続すれば、振動子24のインピーダンスが50Ω以下の場合に対応することができる。
【0048】
一方、超音波発振器31に周波数シンセサイザ32を設け、超音波振動の周波数を変えることができるようにしたことで、図6(a)に示すように周波数を変えることで、超音波振動の音圧を変えることができる。つまり、周波数Aで音圧が最大となり、周波数Bで最小となることがわかる。この場合、超音波発振器31に印加する電力W(ワット)は一定とする。
【0049】
つぎに、周波数を音圧が最大となる周波数A1 で一定にして超音波発振器31に印加する出力W(ワット)を変えると、図6(b)に曲線Xで示すように音圧を制御することができ、また周波数を音圧が最小となるB1 で一定にして超音波発振器31に印加する電力Wを変えると、図6(b)に曲線Yで示すように音圧を制御することができる。
【0050】
つまり、超音波発振器31に超音波振動の周波数を制御する周波数シンセサイザ32が設けられていることで、図6(b)の曲線Xや曲線Yに示すように音圧を超音波発振器31に印加する出力Wによって制御することができる。そのため、被洗浄物の材質や強度などに応じて洗浄液に付与する音圧を調整することで、その被洗浄物を損傷させることなく確実に洗浄することが可能となる。
【0051】
周波数と音圧との関係は、超音波洗浄装置に組み込まれる振動子24がそれぞの装置によって固有の特性を有するため、図6(a)に示すような曲線だけでなく、種々の曲線を示す。図7(a)はその一例であって、音圧が最大となるA2 と最小となるB2 との周波数が異なる。
【0052】
このように、図6(a)と図7(a)に示すように、周波数と音圧との関係特性が異なる振動子24が組み込まれた複数の超音波振動装置を同じ被洗浄物の洗浄に用いる場合には、それぞれの振動子24が同じ音圧となる周波数でマッチングをとる。つまり、図6(a)の特性の振動子24の場合には、音圧Pとなる周波数f1 でマッチングをとり、図7(a)の特性の振動子24の場合には音圧Pとなる周波数f2 でマッチングをとる。
【0053】
このように、同じ音圧となる周波数f1 、f2 でマッチングをとることで、周波数と音圧との関係特性が異なる振動子24であっても、図7(b)に曲線Zで示すように出力に対する音圧の変化をほぼ同じにすることができるから、複数の超音波振動装置の音圧を同じに調整したい場合、それぞれの超音波振動装置に接続される超音波発振器31の出力を同じにすればよい。
【0054】
つまり、超音波洗浄装置の装置本体11に組み込まれる振動子24は固有の特性を有するが、各超音波洗浄装置の出力と音圧との関係が一定になるよう調整できるから、複数の超音波洗浄装置の音圧の調整を同じ条件で行うことができる。
【0055】
【発明の効果】
以上述べたように請求項1の発明によれば、マッチング回路部を、超音波発振器と振動子との間に設けるようにした。
そのため、上記マッチング回路部を単体として容易に取り扱うことができるから、超音波発振器と振動子とのインピ−ダンスマッチングをとるときの作業をし易くすることができる。
【0058】
また、マッチング回路部に第1のポートと第2のポートとを設け、振動子のインピーダンスが所定値以上か以下かにより、振動子と超音波発振器とを接続するポートを選択するようにした。
【0059】
そのため、使用する振動子のインピーダンスが代わり、振動子と超音波発振器とに対するマッチング回路部のコンデンサとコイルとの相対的な接続状態を変える場合、振動子と超音波発振器とをマッチング回路部の一対のポートのいずれに接続するかによって容易かつ迅速に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す超音波洗浄装置の概略的構成図。
【図2】同じく超音波洗浄装置の断面図。
【図3】同じく超音波発振器の構成図。
【図4】同じくマッチング回路部の構成図。
【図5】(a)、(b)は振動子の抵抗が50Ω以下と以上の場合のマッチング回路図。
【図6】(a)は振動子に印加する出力を一定にしたときの周波数と音圧の関係のグラフ、(b)は周波数を一定にしたときの電力と音圧との関係のグラフ。
【図7】(a)は、図6(a)と異なる特性の振動子に一定の出力を印加したときの周波数と音圧の関係のグラフ、(b)は、図6(a)の特性の振動子と図7(a)の特性の振動子とを同じ音圧となる周波数でマッチングをとることによって示す出力と音圧との関係のグラフ。
【符号の説明】
11…装置本体
24…振動子
21…振動板
27…マッチング回路部
31…超音波発振器
32…周波数シンセサイザ(周波数設定手段)
42a〜42d…コンデンサ
43a〜43d…切換えスイッチ
44…コイル
46…セレクタスイッチ
Claims (1)
- 被洗浄物を洗浄する洗浄液に超音波振動を付与するための超音波洗浄装置において、
洗浄液が供給される装置本体と、
この装置本体に設けられた振動板に取り付けられた振動子と、
この振動子を電気的に駆動して超音波振動させる超音波発振器と、
この超音波発振器と上記振動子との間に設けられこの振動子と上記超音波発振器とのインピ−ダンスマッチングをとるためのコイルおよびコンデンサを有するマッチング回路部を具備し、
上記マッチング回路部は、上記振動子のインピーダンスが所定値以上か以下かによって上記コイルとコンデンサとに対する上記振動子と超音波発振器との相対的な接続状態を変えるための第1のポートと第2のポートとが設けられていることを特徴とする超音波洗浄装置。
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