JP3972653B2 - サービス提供システム、サービス提供装置、及びサービス提供方法 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影位置情報に対応するサービスを提供するサービス提供システム、サービス提供装置、及びサービス提供方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、携帯電話、カーナビ、デジタルカメラ等のような携帯用の電子機器にＧＰＳ等の位置検出機能を備えたものが各種提案されている。
このうち、例えば、ＧＰＳが内蔵されたデジタルカメラは、画像の撮影時に、撮影場所を示す撮影位置情報を画像データとともに取得できるという利点を持っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のＧＰＳが内蔵されたデジタルカメラは、一般的な用途に使用されることが少なく、土木分野での施設管理写真や洋上で撮影した写真等を撮影位置情報と合わせて管理する場合等の専門的な分野で使用されているのが現状である。
つまり、ＧＰＳが内蔵されたデジタルカメラにより取得された撮影場所を示す撮影位置情報が、一般的な用途において、有効に活用されていないという問題があった。
【０００４】
本発明の課題は、ＧＰＳ等の位置検出機能を備えたデジタルカメラにより取得される撮影位置情報を一般的な用途において、有効に活用させるためのサービスを提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の発明は、
画像データに基づいて画像サービス処理を行う端末と、サーバとが通信ネットワークを介して接続されるサービス提供システムであって、
前記端末は、
他の端末とは異なる識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
デジタルカメラの撮影時に得られた画像データ及び位置情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された位置情報と前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報とを前記サーバに送信する送信手段と、
前記送信手段により送信した位置情報および識別情報に対応する特典情報を前記サーバから受信する特典情報受信手段と、
前記特典情報受信手段により受信された特典情報に基づいて、前記取得手段により取得された画像データに基づく画像サービスの利用ユーザに特典を付与する特典付与手段と、を備え、
前記サーバは、
位置情報、特典情報および識別情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記端末から送信された位置情報および識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された位置情報および識別情報に対応する特典情報が前記記憶手段に記憶されているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記位置情報および識別情報に応じた特典情報が記憶されていると判別された場合に、前記位置情報および識別情報に対応する特典情報を前記端末に送信する特典情報送信手段と、
を備えることを特徴としている。
【０００７】
請求項２記載の発明は、
画像データに基づく画像サービスを提供するサービス提供装置であって、
デジタルカメラの撮影時に得られた画像データ及び位置情報を取得する第１の取得手段と、
利用ユーザが前記画像サービスの提供を受ける場所を識別する識別情報を取得する第２の取得手段と、
前記位置情報および前記識別情報に対応する特典情報を記憶する記憶手段と、
前記第１の取得手段により取得された位置情報および前記第２の取得手段により取得された識別情報に対応する特典情報が前記記憶手段に記憶されているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記位置情報および前記識別情報に応じた特典情報が記憶されていると判別された場合に、前記位置情報および前記識別情報に対応する特典情報に基づいて、前記第１の取得手段により取得された画像データに基づく画像サービスの利用ユーザに特典を付与する特典付与手段と、
を備えることを特徴としている。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明を適用したネットワークシステムについて説明する。
【００１０】
まず、構成を説明する。
図１は、ネットワークシステム１００の全体構成を示す図である。図１に示すように、ネットワークシステム１００は、サーバＳと、登録端末Ｔと、複数の店舗端末Ｍとが通信ネットワークＮを介して接続されている。
【００１１】
ここで、通信ネットワークＮは、電話回線網、ＩＳＤＮ回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、ＣＡＴＶ回線網等の各種回線網と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダや基地局等を含む。
【００１２】
登録端末Ｔは、地域の観光組合、自治体等が有する端末であり、後述する特典付与サービスを実現するために、予め、観光スポット等の位置情報と、この位置情報に対応するサービス内容（例えば、印刷料金の割引、クーポン券の発行、特別写真プレゼント等の特典情報）をサーバＳに登録する。
【００１３】
このため、登録端末Ｔは、通信ネットワークＮを介してサーバＳと通信接続し、各種データを送受信するための、例えばモデム、ターミナルアダプタ、或いは各種移動体通信方式に対応した通信モジュール等の通信手段と、ネットワーク上に公開されたホームページを閲覧するための、例えばＷＷＷブラウザ等のページ閲覧手段と、各種データを入力するための例えばキー入力部及びマウスを含む入力手段と、これらの各種処理を実行制御するための、例えばＣＰＵ等の制御手段と、各種プログラムやデータを記憶した記憶手段と、を備えた、例えばパーソナルコンピュータ、ＰＤＡ、携帯電話端末、その他の電子機器となる。
【００１４】
次に、図１に示したサーバＳについて説明する。ここでは、サーバＳが汎用のコンピュータにより構成される例について説明する。
【００１５】
図２は、サーバＳの内部構成を示すブロック図である。
図２において、サーバＳは、ＣＰＵＳ１、入力装置Ｓ２、表示装置Ｓ３、通信装置Ｓ４、ＲＡＭＳ５、記憶装置Ｓ６及び記録媒体Ｓ７によって構成されており、記録媒体Ｓ７を除く各部はバスＳ８によって接続されている。
【００１６】
ＣＰＵ（Central Processing Unit）Ｓ１は、記憶装置Ｓ６に記憶されている当該サーバＳに対応する各種アプリケーションプログラムの中から指定されたアプリケーションプログラムをＲＡＭＳ５内のワークメモリエリアに格納し、ＲＡＭＳ５内に格納したアプリケーションプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をＲＡＭＳ５内のワークメモリエリアに格納するとともに、表示装置Ｓ３に表示する。更に、入力装置Ｓ２から入力された指示信号に基づいて、ワークメモリエリアに格納した処理結果を記憶装置Ｓ６内の指示された保存先に保存する。
【００１７】
また、ＣＰＵＳ１は、後述するサーバ処理（図６参照）において、店舗端末Ｍから送信された全ての位置情報を受信してＲＡＭＳ５に格納する。そして、受信した全ての位置情報のうち、登録ＤＢＳ６１に登録されている位置情報があれば、位置情報に応じたサービス内容を抽出し、その位置情報とともに店舗端末Ｍに送信する。
なお、ＣＰＵＳ１は、判別手段としての機能を有する。
【００１８】
また、ＣＰＵＳ１は、店舗端末Ｍにより選択された画像の位置情報を受信すると、この位置情報をＲＡＭＳ５に格納し、この位置情報を全ての位置情報と比較可能に整理して、登録端末Ｔに送信する。
【００１９】
入力装置Ｓ２は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、ポインティングデバイスであるマウスとを備え、キーボードで押下された押下信号をＣＰＵＳ１に出力するとともに、マウスによる操作信号をＣＰＵＳ１に出力する。
【００２０】
表示装置Ｓ３は、液晶表示装置、ＣＲＴ（Cathode Ray Tube）表示装置等により構成され、ＣＰＵＳ１から入力される表示データを表示する。
【００２１】
通信装置Ｓ４は、通信ネットワークＮを介して接続された店舗端末Ｍ、登録端末Ｔ等の外部機器との通信を行うための、モデム、ターミナルアダプタ、または電話等の通信機器によって構成される。
なお、通信装置Ｓ４は、位置情報受信手段、及び特典情報送信手段としての機能を有する。
【００２２】
ＲＡＭ（Random Access Memory）Ｓ５は、前述の指定されたアプリケーションプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するワークメモリエリアを有する。
【００２３】
記憶装置Ｓ６は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体Ｓ７を有しており、この記録媒体Ｓ７は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成されている。この記録媒体Ｓ７は記憶装置Ｓ６に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装備するものであり、この記録媒体Ｓ７は上記システムプログラム及び当該システムに対応する各種アプリケーションプログラムとしてサーバ処理プログラム、及び各処理プログラムで処理されたデータ等を記憶する。
【００２４】
また、記憶装置Ｓ６は、登録端末Ｔにより登録される、位置情報と、この位置情報に対応するサービス内容を管理するための登録ＤＢＳ６１を有している。
なお、登録ＤＢ６１は、記憶手段としての機能を有する。
【００２５】
図３に、登録ＤＢＳ６１のデータ構成を示す。登録ＤＢＳ６１の１レコードには、情報の登録元毎に設定された「ＩＤ」項目Ｓ６１ａ、情報の登録元の名称を示す「名称」項目Ｓ６１ｂ、「位置情報」項目Ｓ６１ｃ、及び「サービス内容」項目Ｓ６１ｄ、が設定されており、各項目Ｓ６１ｃ〜Ｓ６１ｄには登録画面（図示省略）において入力された情報が、情報の登録元（地域の観光組合や自治体等）のＩＤ及び名称と対応付けてそれぞれ記憶される。なお、「位置情報」項目Ｓ６１ｃには、ＧＰＳ等により取得される詳細な位置情報や、地域等の大まかな位置情報を示すエリアデータ等が登録される。
【００２６】
また、記録媒体Ｓ７に記憶されたプログラム、データ等は、その一部若しくは全部を他のサーバやクライアント等の外部機器から、ＬＡＮ（Local Area Network）、ＷＡＮ（Wide Area Network）等のネットワーク回線等の伝送媒体を介して通信装置Ｓ４から受信して記憶する構成にしてもよく、また、記録媒体Ｓ７は通信ネットワークＮ上に構築されたサーバＳの記録媒体であってもよい。更に、上記プログラムをネットワーク回線等の伝送媒体を介して他のサーバやクライアントへ伝送してこれらの機器にインストールするように構成してもよい。
【００２７】
続いて、図１に示した店舗端末Ｍについて説明する。
店舗端末Ｍは、コンビニ、電気店等の店舗に設置され、メモリカード等に記録された画像データ等の印刷サービスを提供する画像プリント端末であり、店舗に来店した顧客等により操作される。なお、図１では、２台の店舗端末Ｍが接続された場合を示しているが、これらの接続台数は限定されない。
【００２８】
図４に、店舗端末Ｍの内部構成を示すブロック図を示す。図４において、店舗端末Ｍは、ＣＰＵＭ１、入力装置Ｍ２、表示装置Ｍ３、通信装置Ｍ４、ＲＡＭＭ５、印刷装置Ｍ６、ＲＯＭＭ７、カードスロットＭ８、硬貨投入装置Ｍ９により構成され、各部はバスＭ１０により接続されている。また、カードスロットＭ８には、顧客が持参したメモリカードＭＡが装着される。
【００２９】
ＣＰＵＭ１は、ＲＯＭＭ７に記憶されている当該店舗端末Ｍに対応する各種アプリケーションプログラムの中から指定されたアプリケーションプログラムをＲＡＭＭ５内のワークメモリエリアに格納し、ＲＡＭＭ５内に格納したアプリケーションプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をＲＡＭＭ５内のワークメモリエリアに格納するとともに、表示装置Ｍ３に表示する。更に、入力装置Ｍ２から入力された指示信号に基づいて、ワークメモリエリアに格納した処理結果をＲＯＭＭ７内の指示された保存先に保存する。
【００３０】
また、ＣＰＵＭ１は、店舗に来店した顧客等によりカードスロットＭ８にメモリカードＭＡが装着されると、後述する店舗処理（図６参照）を実行し、メモリカードＭＡから画像データとともに撮影情報データＭ５１を読み出してＲＡＭＭ５に格納する。
なお、ＣＰＵＭ１は、取得手段としての機能を有する。
【００３１】
図５に、メモリカードＭＡからＲＡＭＭ５に読み出される撮影情報データＭ５１のデータ構成を示す。
図５に示すように、撮影情報データＭ５１の１レコードには、「画像データ」項目Ｍ５１ａと、「撮影機種」項目Ｍ５１ｂと、撮影時のモードを示す、「ストロボＯＮ／ＯＦＦ」項目Ｍ５１ｃ、「絞り」項目Ｍ５１ｄ、及び「シャッタ速度」項目Ｍ５１ｅと、「位置情報」項目Ｍ５１ｆと、が設定されている。また、各項目Ｍ５１ａ〜Ｍ５１ｆには、デジタルカメラによって撮影された際の各情報が、それぞれ対応付けて記憶されている。
【００３２】
そして、ＣＰＵＭ１は、ＲＡＭＭ５に格納した撮影情報データＭ５１の中から全ての位置情報を抽出し、サーバＳに送信する。
【００３３】
また、ＣＰＵＭ１は、サーバＳから送信された位置情報と、この位置情報に対応するサービス内容とを受信し、ＲＡＭＭ５に格納する。次いで、受信した位置情報と、撮影情報データＭ５１の「位置情報」項目Ｍ５１ｆに記憶されている位置情報とを照合する。そして、一致した位置情報に対応する画像データについては、位置情報に対応するサービス内容をともに表示装置Ｍ３に表示させ、一致しなかった位置情報に対応する画像データについては、画像データのみを表示装置Ｍ３に表示させる。
【００３４】
そして、表示装置Ｍ３に表示させた画像データが入力装置Ｍ２により選択されると、ＣＰＵＭ１は、選択された画像データに対応する印刷料金を表示装置Ｍ３に表示させて請求を行う。このとき、選択された画像データに対応するサービス内容が「印刷料金の割引」であれば、割引後の印刷料金を表示装置Ｍ３に表示させる。なお、顧客により選択された画像データが複数ある場合は選択数に応じた合計印刷料金が表示装置Ｍ３に表示される。そして、請求した印刷料金に対する硬貨が硬貨投入装置Ｍ９に投入されたことを確認すると、ＣＰＵＭ１は、顧客により選択された画像データを印刷装置Ｍ６により印刷させるとともに、この顧客により選択された画像データに対応する位置情報をサーバＳに送信する。また、このとき、選択された画像データに対応するサービス内容が「クーポン券の発行」、または「特別写真プレゼント」であれば、それぞれに対応する処理を行う。
なお、ＣＰＵＭ１は、特典付与手段としての機能を有する。
【００３５】
入力装置Ｍ２は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、ポインティング・デバイスであるマウスとを備え、キーボードで押下された押下信号をＣＰＵＭ１に出力するとともに、マウスによる操作信号をＣＰＵＭ１に出力する。
なお、入力装置Ｍ２の構成としては、マウス等のポインティング・デバイスを備えず、キーボードだけでもよい。あるいは、キーボードを備えずにタッチパネルだけでもよい。
【００３６】
表示装置Ｍ３は、液晶表示装置、ＣＲＴ表示装置等により構成され、ＣＰＵＭ１から入力される表示データを表示する。
【００３７】
通信装置Ｍ４は、通信ネットワークＮを介して接続されたサーバＳ等の外部機器との通信を行うための、モデム、ターミナルアダプタ、または電話等の通信機器によって構成される。
なお、通信装置Ｍ４は、送信手段、及び受信手段としての機能を有する。
【００３８】
ＲＡＭＭ５は、前述の指定されたアプリケーションプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するワークメモリエリアを有する。
【００３９】
印刷装置Ｍ６は、連続紙又はカット紙が印刷用紙として装着された給紙部と排紙部を備え、ＣＰＵＭ１から指定された画像データを、赤外レーザ光やＬＥＤ（Light-Emitting Diode）による投射光を用いた電子写真方式によって、上記印刷用紙に印刷データを転写して排紙出力する。
【００４０】
ＲＯＭ（Read Only Memory）Ｍ７は、ＣＰＵＭ1によって実行される各種制御プログラムや当該プログラムの実行時に必要な各種データ等を予め格納している。
【００４１】
カードスロットＭ８は、装着されたメモリカードＭＡを保持すると共に、図示しない接続端子を介してメモリカードＭＡとＣＰＵＭ１とを電気的に接続する。なお、カードスロットＭ８に代えて、無線受信部、赤外線通信部、ＵＳＢ接続端子、シリアル端子等を設けるようにしてもよく、要は、デジタルカメラに記憶されている画像データ及び撮影情報データＭ５１を店舗端末Ｍが取得することを可能にするインターフェイスであればよい。
【００４２】
硬貨投入装置Ｍ９は、印刷料金が表示された際に、顧客により投入される硬貨（例えば、１００円硬貨）を識別してカウントし、そのカウント値をＣＰＵＭ１に通知する機能を有する。また、硬貨投入装置Ｍ９は千円札等の紙幣を投入できる構成あるいは磁気カード、ＩＣカード等のプリペイドカードを挿入できる構成であってもよい。
【００４３】
次に、本実施の形態における動作を説明する。
図６のステップＡ１〜Ａ１１に示すフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態で店舗端末ＭのＲＯＭＭ７に格納されており、ＣＰＵＭ１はこのプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、ＣＰＵＭ１は伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、ＲＯＭＭ７の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム／データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
また、図６のステップＢ１〜Ｂ８に示すフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態でサーバＳの記憶装置Ｓ６に格納されており、ＣＰＵＳ１はこのプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、ＣＰＵＳ１は伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記憶装置Ｓ６の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム／データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【００４４】
図６は、店舗端末Ｍにより実行される店舗処理と、サーバＳにより実行されるサーバ処理との流れを示すフローチャートである。
【００４５】
まず、店舗端末ＭのＣＰＵＭ１は、店舗に来店した顧客によりカードスロットＭ８にデジタルカメラから取り外されたメモリカードＭＡが装着されると、図６に示す店舗処理を実行し、メモリカードＭＡから画像データ及び撮影情報データＭ５１を読み出してＲＡＭＭ５に格納する（ステップＡ１）。
【００４６】
次いで、ＣＰＵＭ１は、ＲＡＭＭ５に格納した撮影情報データＭ５１の中から全ての位置情報を読み込むための処理を実行し（ステップＡ２）、位置情報があるか否かを判別する（ステップＡ３）。ここで、位置情報があれば、ＣＰＵＭ１は、重複した位置情報を１つにまとめて（ステップＡ４）、サーバＳに送信する（ステップＡ５）。
【００４７】
これに応じて、サーバＳのＣＰＵＳ１は、図６に示すサーバ処理を実行し、店舗端末Ｍから送信された全ての位置情報を受信して、この位置情報をＲＡＭＳ５に格納する（ステップＢ１）。次いで、ＣＰＵＳ１は、受信した全ての位置情報の中から照合対象となる１つの位置情報を抽出し、抽出した位置情報が登録ＤＢＳ６１に登録されているか否かを判別する（ステップＢ２）。そして、抽出した位置情報が登録ＤＢＳ６１に登録されていれば（ステップＢ２；ＹＥＳ）、登録ＤＢＳ６１から位置情報に対応するサービス内容を抽出し、その位置情報とともに店舗端末Ｍに送信する（ステップＢ３）。そして、ＣＰＵＳ１は、全ての位置情報について、その位置情報が登録ＤＢＳ６１に登録されているか否かを照合するまで照合対象を変えて処理を続行する（ステップＢ４；ＮＯ→ステップＢ５→ステップＢ２）。
【００４８】
このとき、店舗端末Ｍは、サーバＳから送信された位置情報と、この位置情報に対応するサービス内容を受信して、ＲＡＭＭ５に格納する（ステップＡ６）。次いで、店舗端末Ｍは、受信した位置情報と、撮影情報データＭ５１の「位置情報」項目Ｍ５１ｆに記憶されている位置情報とを照合し（ステップＡ７）、図７に示すように、一致した位置情報に対応する画像データＧ０１〜Ｇ０３については、位置情報に対応するサービス内容をともに表示装置Ｍ３に表示させ、一致しなかった位置情報に対応する画像データＧ０４〜Ｇ０６については、画像データのみを表示装置Ｍ３に表示させる（ステップＡ８）。
【００４９】
そして、店舗端末Ｍは、表示装置Ｍ３に表示させた画像データの中からユーザが印刷したい画像データが入力装置Ｍ２により選択されると（ステップＡ９；ＹＥＳ）、選択された画像データに対応する印刷料金を表示装置Ｍ３に表示させて請求を行う。このとき、選択された画像データに対応するサービス内容が「印刷料金の割引」であれば、割引後の印刷料金を表示装置Ｍ３に表示させる。そして、請求した印刷料金に対する硬貨が硬貨投入装置Ｍ９に投入されたことを確認すると、店舗端末Ｍは、顧客により選択された画像データを印刷装置Ｍ６により印刷させるとともに、この画像データに対応する位置情報をサーバＳに送信する。また、このとき、選択された画像データに対応するサービス内容が「クーポン券の発行」、または「特別写真プレゼント」であれば、それぞれに対応する処理を行う（ステップＡ１０，Ａ１１）。
【００５０】
また、サーバＳは、全ての位置情報について、その位置情報が登録ＤＢＳ６１に登録されているか否かを照合し終えると（ステップＢ４；ＹＥＳ）、店舗端末Ｍから送信される位置情報の待機状態となる。このとき、上述したステップＡ１１のように、店舗端末Ｍから顧客により選択された画像データの位置情報が送信されると、サーバＳは、この位置情報を受信してＲＡＭＳ５に格納し（ステップＢ６）、この位置情報を全ての位置情報と比較可能に整理して（ステップＢ７）、登録端末Ｔに送信する（ステップＢ８）。
【００５１】
以上のように、店舗端末Ｍは、メモリカードＭＡに記録された画像データの印刷サービスを提供する際、画像データの位置情報に対応するサービス内容をサーバＳから受信して表示装置Ｍ３に表示させる。そして、顧客により印刷する画像データが選択された場合に、選択された画像データに対応する印刷料金を表示装置Ｍ３に表示させて請求を行う。このとき、選択された画像データに対応するサービス内容が「印刷料金の割引」であれば、割引後の印刷料金を表示装置Ｍ３に表示させる。そして、請求した印刷料金に対する硬貨が硬貨投入装置Ｍ９に投入されたことを確認すると、顧客により選択された画像データを印刷装置Ｍ６により印刷させるとともに、この画像データに対応する位置情報をサーバＳに送信する。また、このとき、選択された画像データに対応するサービス内容が「クーポン券の発行」、または「特別写真プレゼント」であれば、それぞれに対応する処理を行う。
また、サーバＳは、撮影された画像データの位置情報と、印刷された画像データの位置情報とを比較可能に整理して、登録端末Ｔに送信する。
【００５２】
したがって、店舗端末Ｍは、サーバＳの登録ＤＢＳ６１に登録された位置情報に対応するサービス内容により、顧客にサービスを提供するので、ＧＰＳ等の位置検出機能を備えたデジタルカメラ等により取得された撮影位置情報を有効に活用したサービスを提供できる。これにより、顧客は、撮影位置情報が付加された画像データの印刷をする毎に、観光地に応じたメリットを受けることができ、旅行から帰った後でも利点がある気分になれる。
【００５３】
また、店舗端末Ｍの印刷サービスを受けることにより、顧客は、印刷料金の割引、クーポン券の発行、特別写真のプレゼント等の特典を受けることができるので、家庭用プリンタでの印刷と差別化した利点が生まれる。
【００５４】
また、コンビニ等に設置してある店舗端末を利用してサービスを提供できるので、実現が容易である。
【００５５】
また、登録端末Ｔを有する観光組合や自治体等は、受信した位置情報に基づいて、観光客が頻繁に写真撮影を行う場所や印刷された写真の撮影位置等を比較検討し、観光客を呼び込むための改善を行うことができる。例えば、普段人通りの少ない所でも、写真撮影が多く行われる場所には、シャッターを押す人を配置する、撮影ポイントであることを明示する等のサービスを提供することができる。また、印刷されることが多い撮影位置には、思い出ポイントを設置し、観光客の思い出の場所を残すようにもできる。
【００５６】
なお、本実施の形態では、サーバＳと、複数の店舗端末Ｍとにより処理を分散させた場合を一例として説明したが、これに限定されず、１台のコンピュータによりサーバＳの機能と店舗端末Ｍの機能とを実現することとしてもよい。
例えば、店舗端末ＭにサーバＳの機能と店舗端末Ｍの機能を持たせることにより店舗端末Ｍ単体（サービス提供装置）で本発明に係るサービスを提供するようにしてもよい。
つまり、店舗端末Ｍ単体で図６の店舗処理→ステップＡ１→Ａ２→Ａ３→Ａ４→Ｂ２（整理した位置情報は登録ＤＢに登録されているか？）→Ｂ３（登録ＤＢから一致した位置情報に対応するサービス内容を読み出して対応する画像データに関連付ける）→Ｂ４→Ｂ５→Ａ８→Ａ９→Ａ１０→Ａ１１（選択された画像データに対応するサービスを適用する）→終了の処理を行うようにしてもよい。
また、反対にサーバＳにサーバＳの機能と店舗端末Ｍの機能を持たせることによりサーバＳ（サービス提供装置）のみで本発明に係るサービスを提供するようにしてもよい。
つまり、サーバＳで図６のステップＡ１（デジタルカメラに記憶されている画像データ及び撮影情報データをネットワークＮを介して受信）→Ａ２→Ａ３→Ａ４→Ｂ２（整理した位置情報は登録ＤＢに登録されているか？）→Ｂ３（登録ＤＢから一致した位置情報に対応するサービス内容を読み出して対応する画像データに関連付ける）→Ｂ４→Ｂ５→Ａ１１（サービス内容が関連付けられている画像データに対してサービス内容に応じた特典を付与する）→終了の処理を行うようにしてもよい。
このようにサーバＳのみで本発明に係るサービスを提供する場合は、店舗端末Ｍのようにその場で特典を付与することはできないので、後日、クレジットカード等による電子決算時に印刷料金を割り引くようにしたり、画像データに関連付けて記憶されているサービス内容（特典情報）をもとに、印刷写真の宅配時にクーポン券や特別写真を同封したり印刷写真の宅配時に徴収するサービス料金を減額することにより特典を付与するようにする。
また、サーバＳのみで本発明に係るサービスを提供する場合において、デジタルカメラに記憶されている画像データ及び撮影情報データをネットワークＮを介してサーバＳに送信する方法としては、ネットワークＮに接続可能な携帯電話やパソコンにデジタルカメラを接続した後、デジタルカメラに記憶されている画像データ及び撮影情報データを携帯電話やパソコンに転送記憶し、その後、携帯電話やパソコンを用いてサーバＳの印刷サイトに接続しモニターに表示される印刷サービスの申し込み案内に従って印刷サービスを希望する画像データ及び撮影情報データを選択してサーバＳに送信するといった方法が考えられる。
なお、ＧＰＳ機能、カメラ機能および携帯電話機能の３つを備えた携帯端末であれば直接ネットワークＮを介してサーバＳ（印刷サイト）に画像データ及び撮影情報データを送信するといったことが可能になる。
【００５７】
また、観光地や特定の場所において印刷サービスを受けるユーザには、店舗毎の特典を更に付与することとしてもよい。この場合は、店舗端末Ｍ毎に異なる店舗ＩＤをＲＯＭＭ７に記憶させておき、サーバＳの記憶装置Ｓ６に図８の登録店舗データＳ６２を記憶させておけばよい。この登録店舗データＳ６２の１レコードには、図８に示すように、店舗ＩＤと、店舗がカバーできる位置情報と、特典とを対応付けて登録しておく。つまり、ＲＯＭＭ７は、識別情報記憶手段としての機能を有し、登録店舗データＳ６２は、記憶手段としての機能を有することとなる。
例えば、観光地で撮影した画像データの印刷を観光地にある店舗で行う場合、店舗端末Ｍは、図６のステップＡ５で位置情報とともに店舗ＩＤをサーバＳへ送信し、サーバＳは、ステップＢ１で店舗端末Ｍから送信された位置情報及び店舗ＩＤを受信する。
そして、ステップＢ４で受信した全ての位置情報についての照合が完了した後、更に受信した店舗ＩＤと登録店舗データＳ６２に記憶されている店舗ＩＤとを照合し、一致した場合は更に受信した位置情報の全て又は一部が、一致した店舗ＩＤと対応付けて記憶されている「カバーできる位置情報」と一致するか否かを判別する。ここで、一致したと判別されると一致した店舗ＩＤに対応して登録店舗データＳ６２に記憶されている特典を抽出し店舗端末Ｍに送信する。これにより撮影場所及び印刷場所に応じた特典を顧客に提供することができる。つまり、このときサーバＳは、判別手段としての機能を有することとなる。
【００５８】
また、本実施の形態では、店舗端末ＭによりメモリカードＭＡに記憶された画像データの印刷時に、印刷料金の割引、クーポン券の発行、特別写真のプレゼント等の特典を付与することとしたが、これに限定されず、顧客から画像データを登録端末Ｔに送信させ、観光組合や自治体等によりその画像が利用されたときに特典を付与することとしてもよい。この場合、顧客が有する携帯電話に内蔵されたカメラで撮影された画像データに位置情報を付加して登録端末Ｔに送信することとしてもよい。
【００５９】
また、本実施の形態では、店舗端末Ｍは、撮影情報データＭ５１の中の位置情報を読み込み、重複した位置情報は１つにまとめてサーバＳに送信することとしたが、これに限定されず、１つの位置情報と、重複している位置情報とをそれぞれサーバＳに送信することとしてもよい。この場合、登録端末Ｔにより複数の位置情報の組み合わせに対するサービス内容をサーバＳの登録ＤＢＳ６１に登録しておけばよい。これにより、サーバＳは、店舗端末Ｍから受信した重複している位置情報を組み合わせて、登録ＤＢＳ６１からサービス内容を抽出し、これに応じたサービスを提供することができる。
【００６０】
また、本実施の形態では、印刷料金の割引、クーポン券の発行、特定写真のプレゼント等を一例としたが、これに限定されず、その他の特典を付与することとしてもよい。
また、本実施の形態では、画像データの印刷サービスに本発明を適用した場合について説明したが、これに限定されず、画像データの加工、編集、転送サービス等の他のサービスに本発明を適用するようにしてもよい。
【００６１】
また、本実施の形態では、メモリカードＭＡからデータを読み出すこととしたが、これに限定されず、画像データに対応する位置情報を記憶した、その他の記録媒体からデータを読み出すこととしてもよい。
【００６２】
また、本発明は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【００６３】
【発明の効果】
本発明によれば、利用者の携帯端末によって取得された位置情報に基づいて、該携帯端末の利用者に対するサービス処理を行うので、例えば、ＧＰＳ等の位置検出機能を備えたデジタルカメラ等により取得された位置情報を有効に活用したサービスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ネットワークシステム１００の全体構成を示す図である。
【図２】サーバＳの内部構成を示すブロック図である。
【図３】登録ＤＢＳ６１のデータ構成を示す図である。
【図４】店舗端末Ｍの内部構成を示すブロック図を示す図である。
【図５】撮影情報データＭ５１のデータ構成を示す図である。
【図６】店舗端末Ｍにより実行される店舗処理と、サーバＳにより実行されるサーバ処理との流れを示すフローチャートである。
【図７】画像データＧ０１〜Ｇ０６の表示例を示す図である。
【図８】登録店舗データＳ６２のデータ構成を示す図である。
【符号の説明】
Ｓ サーバ
Ｓ１ ＣＰＵ
Ｓ２ 入力装置
Ｓ３ 表示装置
Ｓ４ 通信装置
Ｓ５ ＲＡＭ
Ｓ６ 記憶装置
Ｓ６１ 登録ＤＢ
Ｓ６２ 登録店舗データ
Ｓ７ 記録媒体
Ｓ８ バス
Ｍ 店舗端末
Ｍ１ ＣＰＵ
Ｍ２ 入力装置
Ｍ３ 表示装置
Ｍ４ 通信装置
Ｍ５ ＲＡＭ
Ｍ５１ 撮影情報データ
Ｍ６ 印刷装置
Ｍ７ ＲＯＭ
Ｍ８ カードスロット
Ｍ９ 硬貨投入装置
Ｍ１０ バス
ＭＡ メモリカード
１００ ネットワークシステム
Ｔ 登録端末
Ｎ 通信ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影位置情報に対応するサービスを提供するサービス提供システム、サービス提供装置、及びサービス提供方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、携帯電話、カーナビ、デジタルカメラ等のような携帯用の電子機器にＧＰＳ等の位置検出機能を備えたものが各種提案されている。
このうち、例えば、ＧＰＳが内蔵されたデジタルカメラは、画像の撮影時に、撮影場所を示す撮影位置情報を画像データとともに取得できるという利点を持っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のＧＰＳが内蔵されたデジタルカメラは、一般的な用途に使用されることが少なく、土木分野での施設管理写真や洋上で撮影した写真等を撮影位置情報と合わせて管理する場合等の専門的な分野で使用されているのが現状である。
つまり、ＧＰＳが内蔵されたデジタルカメラにより取得された撮影場所を示す撮影位置情報が、一般的な用途において、有効に活用されていないという問題があった。
【０００４】
本発明の課題は、ＧＰＳ等の位置検出機能を備えたデジタルカメラにより取得される撮影位置情報を一般的な用途において、有効に活用させるためのサービスを提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
請求項１記載の発明は、
画像データに基づいて画像サービス処理を行う端末と、サーバとが通信ネットワークを介して接続されるサービス提供システムであって、
前記端末は、
他の端末とは異なる識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
デジタルカメラの撮影時に得られた画像データ及び位置情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された位置情報と前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報とを前記サーバに送信する送信手段と、
前記送信手段により送信した位置情報および識別情報に対応する特典情報を前記サーバから受信する特典情報受信手段と、
前記特典情報受信手段により受信された特典情報に基づいて、前記取得手段により取得された画像データに基づく画像サービスの利用ユーザに特典を付与する特典付与手段と、を備え、
前記サーバは、
位置情報、特典情報および識別情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記端末から送信された位置情報および識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された位置情報および識別情報に対応する特典情報が前記記憶手段に記憶されているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記位置情報および識別情報に応じた特典情報が記憶されていると判別された場合に、前記位置情報および識別情報に対応する特典情報を前記端末に送信する特典情報送信手段と、
を備えることを特徴としている。
【０００７】
請求項２記載の発明は、
画像データに基づく画像サービスを提供するサービス提供装置であって、
デジタルカメラの撮影時に得られた画像データ及び位置情報を取得する第１の取得手段と、
利用ユーザが前記画像サービスの提供を受ける場所を識別する識別情報を取得する第２の取得手段と、
前記位置情報および前記識別情報に対応する特典情報を記憶する記憶手段と、
前記第１の取得手段により取得された位置情報および前記第２の取得手段により取得された識別情報に対応する特典情報が前記記憶手段に記憶されているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記位置情報および前記識別情報に応じた特典情報が記憶されていると判別された場合に、前記位置情報および前記識別情報に対応する特典情報に基づいて、前記第１の取得手段により取得された画像データに基づく画像サービスの利用ユーザに特典を付与する特典付与手段と、
を備えることを特徴としている。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明を適用したネットワークシステムについて説明する。
【００１０】
まず、構成を説明する。
図１は、ネットワークシステム１００の全体構成を示す図である。図１に示すように、ネットワークシステム１００は、サーバＳと、登録端末Ｔと、複数の店舗端末Ｍとが通信ネットワークＮを介して接続されている。
【００１１】
ここで、通信ネットワークＮは、電話回線網、ＩＳＤＮ回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、ＣＡＴＶ回線網等の各種回線網と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダや基地局等を含む。
【００１２】
登録端末Ｔは、地域の観光組合、自治体等が有する端末であり、後述する特典付与サービスを実現するために、予め、観光スポット等の位置情報と、この位置情報に対応するサービス内容（例えば、印刷料金の割引、クーポン券の発行、特別写真プレゼント等の特典情報）をサーバＳに登録する。
【００１３】
このため、登録端末Ｔは、通信ネットワークＮを介してサーバＳと通信接続し、各種データを送受信するための、例えばモデム、ターミナルアダプタ、或いは各種移動体通信方式に対応した通信モジュール等の通信手段と、ネットワーク上に公開されたホームページを閲覧するための、例えばＷＷＷブラウザ等のページ閲覧手段と、各種データを入力するための例えばキー入力部及びマウスを含む入力手段と、これらの各種処理を実行制御するための、例えばＣＰＵ等の制御手段と、各種プログラムやデータを記憶した記憶手段と、を備えた、例えばパーソナルコンピュータ、ＰＤＡ、携帯電話端末、その他の電子機器となる。
【００１４】
次に、図１に示したサーバＳについて説明する。ここでは、サーバＳが汎用のコンピュータにより構成される例について説明する。
【００１５】
図２は、サーバＳの内部構成を示すブロック図である。
図２において、サーバＳは、ＣＰＵＳ１、入力装置Ｓ２、表示装置Ｓ３、通信装置Ｓ４、ＲＡＭＳ５、記憶装置Ｓ６及び記録媒体Ｓ７によって構成されており、記録媒体Ｓ７を除く各部はバスＳ８によって接続されている。
【００１６】
ＣＰＵ（Central Processing Unit）Ｓ１は、記憶装置Ｓ６に記憶されている当該サーバＳに対応する各種アプリケーションプログラムの中から指定されたアプリケーションプログラムをＲＡＭＳ５内のワークメモリエリアに格納し、ＲＡＭＳ５内に格納したアプリケーションプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をＲＡＭＳ５内のワークメモリエリアに格納するとともに、表示装置Ｓ３に表示する。更に、入力装置Ｓ２から入力された指示信号に基づいて、ワークメモリエリアに格納した処理結果を記憶装置Ｓ６内の指示された保存先に保存する。
【００１７】
また、ＣＰＵＳ１は、後述するサーバ処理（図６参照）において、店舗端末Ｍから送信された全ての位置情報を受信してＲＡＭＳ５に格納する。そして、受信した全ての位置情報のうち、登録ＤＢＳ６１に登録されている位置情報があれば、位置情報に応じたサービス内容を抽出し、その位置情報とともに店舗端末Ｍに送信する。
なお、ＣＰＵＳ１は、判別手段としての機能を有する。
【００１８】
また、ＣＰＵＳ１は、店舗端末Ｍにより選択された画像の位置情報を受信すると、この位置情報をＲＡＭＳ５に格納し、この位置情報を全ての位置情報と比較可能に整理して、登録端末Ｔに送信する。
【００１９】
入力装置Ｓ２は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、ポインティングデバイスであるマウスとを備え、キーボードで押下された押下信号をＣＰＵＳ１に出力するとともに、マウスによる操作信号をＣＰＵＳ１に出力する。
【００２０】
表示装置Ｓ３は、液晶表示装置、ＣＲＴ（Cathode Ray Tube）表示装置等により構成され、ＣＰＵＳ１から入力される表示データを表示する。
【００２１】
通信装置Ｓ４は、通信ネットワークＮを介して接続された店舗端末Ｍ、登録端末Ｔ等の外部機器との通信を行うための、モデム、ターミナルアダプタ、または電話等の通信機器によって構成される。
なお、通信装置Ｓ４は、位置情報受信手段、及び特典情報送信手段としての機能を有する。
【００２２】
ＲＡＭ（Random Access Memory）Ｓ５は、前述の指定されたアプリケーションプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するワークメモリエリアを有する。
【００２３】
記憶装置Ｓ６は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体Ｓ７を有しており、この記録媒体Ｓ７は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成されている。この記録媒体Ｓ７は記憶装置Ｓ６に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装備するものであり、この記録媒体Ｓ７は上記システムプログラム及び当該システムに対応する各種アプリケーションプログラムとしてサーバ処理プログラム、及び各処理プログラムで処理されたデータ等を記憶する。
【００２４】
また、記憶装置Ｓ６は、登録端末Ｔにより登録される、位置情報と、この位置情報に対応するサービス内容を管理するための登録ＤＢＳ６１を有している。
なお、登録ＤＢ６１は、記憶手段としての機能を有する。
【００２５】
図３に、登録ＤＢＳ６１のデータ構成を示す。登録ＤＢＳ６１の１レコードには、情報の登録元毎に設定された「ＩＤ」項目Ｓ６１ａ、情報の登録元の名称を示す「名称」項目Ｓ６１ｂ、「位置情報」項目Ｓ６１ｃ、及び「サービス内容」項目Ｓ６１ｄ、が設定されており、各項目Ｓ６１ｃ〜Ｓ６１ｄには登録画面（図示省略）において入力された情報が、情報の登録元（地域の観光組合や自治体等）のＩＤ及び名称と対応付けてそれぞれ記憶される。なお、「位置情報」項目Ｓ６１ｃには、ＧＰＳ等により取得される詳細な位置情報や、地域等の大まかな位置情報を示すエリアデータ等が登録される。
【００２６】
また、記録媒体Ｓ７に記憶されたプログラム、データ等は、その一部若しくは全部を他のサーバやクライアント等の外部機器から、ＬＡＮ（Local Area Network）、ＷＡＮ（Wide Area Network）等のネットワーク回線等の伝送媒体を介して通信装置Ｓ４から受信して記憶する構成にしてもよく、また、記録媒体Ｓ７は通信ネットワークＮ上に構築されたサーバＳの記録媒体であってもよい。更に、上記プログラムをネットワーク回線等の伝送媒体を介して他のサーバやクライアントへ伝送してこれらの機器にインストールするように構成してもよい。
【００２７】
続いて、図１に示した店舗端末Ｍについて説明する。
店舗端末Ｍは、コンビニ、電気店等の店舗に設置され、メモリカード等に記録された画像データ等の印刷サービスを提供する画像プリント端末であり、店舗に来店した顧客等により操作される。なお、図１では、２台の店舗端末Ｍが接続された場合を示しているが、これらの接続台数は限定されない。
【００２８】
図４に、店舗端末Ｍの内部構成を示すブロック図を示す。図４において、店舗端末Ｍは、ＣＰＵＭ１、入力装置Ｍ２、表示装置Ｍ３、通信装置Ｍ４、ＲＡＭＭ５、印刷装置Ｍ６、ＲＯＭＭ７、カードスロットＭ８、硬貨投入装置Ｍ９により構成され、各部はバスＭ１０により接続されている。また、カードスロットＭ８には、顧客が持参したメモリカードＭＡが装着される。
【００２９】
ＣＰＵＭ１は、ＲＯＭＭ７に記憶されている当該店舗端末Ｍに対応する各種アプリケーションプログラムの中から指定されたアプリケーションプログラムをＲＡＭＭ５内のワークメモリエリアに格納し、ＲＡＭＭ５内に格納したアプリケーションプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をＲＡＭＭ５内のワークメモリエリアに格納するとともに、表示装置Ｍ３に表示する。更に、入力装置Ｍ２から入力された指示信号に基づいて、ワークメモリエリアに格納した処理結果をＲＯＭＭ７内の指示された保存先に保存する。
【００３０】
また、ＣＰＵＭ１は、店舗に来店した顧客等によりカードスロットＭ８にメモリカードＭＡが装着されると、後述する店舗処理（図６参照）を実行し、メモリカードＭＡから画像データとともに撮影情報データＭ５１を読み出してＲＡＭＭ５に格納する。
なお、ＣＰＵＭ１は、取得手段としての機能を有する。
【００３１】
図５に、メモリカードＭＡからＲＡＭＭ５に読み出される撮影情報データＭ５１のデータ構成を示す。
図５に示すように、撮影情報データＭ５１の１レコードには、「画像データ」項目Ｍ５１ａと、「撮影機種」項目Ｍ５１ｂと、撮影時のモードを示す、「ストロボＯＮ／ＯＦＦ」項目Ｍ５１ｃ、「絞り」項目Ｍ５１ｄ、及び「シャッタ速度」項目Ｍ５１ｅと、「位置情報」項目Ｍ５１ｆと、が設定されている。また、各項目Ｍ５１ａ〜Ｍ５１ｆには、デジタルカメラによって撮影された際の各情報が、それぞれ対応付けて記憶されている。
【００３２】
そして、ＣＰＵＭ１は、ＲＡＭＭ５に格納した撮影情報データＭ５１の中から全ての位置情報を抽出し、サーバＳに送信する。
【００３３】
また、ＣＰＵＭ１は、サーバＳから送信された位置情報と、この位置情報に対応するサービス内容とを受信し、ＲＡＭＭ５に格納する。次いで、受信した位置情報と、撮影情報データＭ５１の「位置情報」項目Ｍ５１ｆに記憶されている位置情報とを照合する。そして、一致した位置情報に対応する画像データについては、位置情報に対応するサービス内容をともに表示装置Ｍ３に表示させ、一致しなかった位置情報に対応する画像データについては、画像データのみを表示装置Ｍ３に表示させる。
【００３４】
そして、表示装置Ｍ３に表示させた画像データが入力装置Ｍ２により選択されると、ＣＰＵＭ１は、選択された画像データに対応する印刷料金を表示装置Ｍ３に表示させて請求を行う。このとき、選択された画像データに対応するサービス内容が「印刷料金の割引」であれば、割引後の印刷料金を表示装置Ｍ３に表示させる。なお、顧客により選択された画像データが複数ある場合は選択数に応じた合計印刷料金が表示装置Ｍ３に表示される。そして、請求した印刷料金に対する硬貨が硬貨投入装置Ｍ９に投入されたことを確認すると、ＣＰＵＭ１は、顧客により選択された画像データを印刷装置Ｍ６により印刷させるとともに、この顧客により選択された画像データに対応する位置情報をサーバＳに送信する。また、このとき、選択された画像データに対応するサービス内容が「クーポン券の発行」、または「特別写真プレゼント」であれば、それぞれに対応する処理を行う。
なお、ＣＰＵＭ１は、特典付与手段としての機能を有する。
【００３５】
入力装置Ｍ２は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、ポインティング・デバイスであるマウスとを備え、キーボードで押下された押下信号をＣＰＵＭ１に出力するとともに、マウスによる操作信号をＣＰＵＭ１に出力する。
なお、入力装置Ｍ２の構成としては、マウス等のポインティング・デバイスを備えず、キーボードだけでもよい。あるいは、キーボードを備えずにタッチパネルだけでもよい。
【００３６】
表示装置Ｍ３は、液晶表示装置、ＣＲＴ表示装置等により構成され、ＣＰＵＭ１から入力される表示データを表示する。
【００３７】
通信装置Ｍ４は、通信ネットワークＮを介して接続されたサーバＳ等の外部機器との通信を行うための、モデム、ターミナルアダプタ、または電話等の通信機器によって構成される。
なお、通信装置Ｍ４は、送信手段、及び受信手段としての機能を有する。
【００３８】
ＲＡＭＭ５は、前述の指定されたアプリケーションプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するワークメモリエリアを有する。
【００３９】
印刷装置Ｍ６は、連続紙又はカット紙が印刷用紙として装着された給紙部と排紙部を備え、ＣＰＵＭ１から指定された画像データを、赤外レーザ光やＬＥＤ（Light-Emitting Diode）による投射光を用いた電子写真方式によって、上記印刷用紙に印刷データを転写して排紙出力する。
【００４０】
ＲＯＭ（Read Only Memory）Ｍ７は、ＣＰＵＭ1によって実行される各種制御プログラムや当該プログラムの実行時に必要な各種データ等を予め格納している。
【００４１】
カードスロットＭ８は、装着されたメモリカードＭＡを保持すると共に、図示しない接続端子を介してメモリカードＭＡとＣＰＵＭ１とを電気的に接続する。なお、カードスロットＭ８に代えて、無線受信部、赤外線通信部、ＵＳＢ接続端子、シリアル端子等を設けるようにしてもよく、要は、デジタルカメラに記憶されている画像データ及び撮影情報データＭ５１を店舗端末Ｍが取得することを可能にするインターフェイスであればよい。
【００４２】
硬貨投入装置Ｍ９は、印刷料金が表示された際に、顧客により投入される硬貨（例えば、１００円硬貨）を識別してカウントし、そのカウント値をＣＰＵＭ１に通知する機能を有する。また、硬貨投入装置Ｍ９は千円札等の紙幣を投入できる構成あるいは磁気カード、ＩＣカード等のプリペイドカードを挿入できる構成であってもよい。
【００４３】
次に、本実施の形態における動作を説明する。
図６のステップＡ１〜Ａ１１に示すフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態で店舗端末ＭのＲＯＭＭ７に格納されており、ＣＰＵＭ１はこのプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、ＣＰＵＭ１は伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、ＲＯＭＭ７の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム／データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
また、図６のステップＢ１〜Ｂ８に示すフローチャートに記述されている各機能を実現するためのプログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形態でサーバＳの記憶装置Ｓ６に格納されており、ＣＰＵＳ１はこのプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、ＣＰＵＳ１は伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記憶装置Ｓ６の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム／データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【００４４】
図６は、店舗端末Ｍにより実行される店舗処理と、サーバＳにより実行されるサーバ処理との流れを示すフローチャートである。
【００４５】
まず、店舗端末ＭのＣＰＵＭ１は、店舗に来店した顧客によりカードスロットＭ８にデジタルカメラから取り外されたメモリカードＭＡが装着されると、図６に示す店舗処理を実行し、メモリカードＭＡから画像データ及び撮影情報データＭ５１を読み出してＲＡＭＭ５に格納する（ステップＡ１）。
【００４６】
次いで、ＣＰＵＭ１は、ＲＡＭＭ５に格納した撮影情報データＭ５１の中から全ての位置情報を読み込むための処理を実行し（ステップＡ２）、位置情報があるか否かを判別する（ステップＡ３）。ここで、位置情報があれば、ＣＰＵＭ１は、重複した位置情報を１つにまとめて（ステップＡ４）、サーバＳに送信する（ステップＡ５）。
【００４７】
これに応じて、サーバＳのＣＰＵＳ１は、図６に示すサーバ処理を実行し、店舗端末Ｍから送信された全ての位置情報を受信して、この位置情報をＲＡＭＳ５に格納する（ステップＢ１）。次いで、ＣＰＵＳ１は、受信した全ての位置情報の中から照合対象となる１つの位置情報を抽出し、抽出した位置情報が登録ＤＢＳ６１に登録されているか否かを判別する（ステップＢ２）。そして、抽出した位置情報が登録ＤＢＳ６１に登録されていれば（ステップＢ２；ＹＥＳ）、登録ＤＢＳ６１から位置情報に対応するサービス内容を抽出し、その位置情報とともに店舗端末Ｍに送信する（ステップＢ３）。そして、ＣＰＵＳ１は、全ての位置情報について、その位置情報が登録ＤＢＳ６１に登録されているか否かを照合するまで照合対象を変えて処理を続行する（ステップＢ４；ＮＯ→ステップＢ５→ステップＢ２）。
【００４８】
このとき、店舗端末Ｍは、サーバＳから送信された位置情報と、この位置情報に対応するサービス内容を受信して、ＲＡＭＭ５に格納する（ステップＡ６）。次いで、店舗端末Ｍは、受信した位置情報と、撮影情報データＭ５１の「位置情報」項目Ｍ５１ｆに記憶されている位置情報とを照合し（ステップＡ７）、図７に示すように、一致した位置情報に対応する画像データＧ０１〜Ｇ０３については、位置情報に対応するサービス内容をともに表示装置Ｍ３に表示させ、一致しなかった位置情報に対応する画像データＧ０４〜Ｇ０６については、画像データのみを表示装置Ｍ３に表示させる（ステップＡ８）。
【００４９】
そして、店舗端末Ｍは、表示装置Ｍ３に表示させた画像データの中からユーザが印刷したい画像データが入力装置Ｍ２により選択されると（ステップＡ９；ＹＥＳ）、選択された画像データに対応する印刷料金を表示装置Ｍ３に表示させて請求を行う。このとき、選択された画像データに対応するサービス内容が「印刷料金の割引」であれば、割引後の印刷料金を表示装置Ｍ３に表示させる。そして、請求した印刷料金に対する硬貨が硬貨投入装置Ｍ９に投入されたことを確認すると、店舗端末Ｍは、顧客により選択された画像データを印刷装置Ｍ６により印刷させるとともに、この画像データに対応する位置情報をサーバＳに送信する。また、このとき、選択された画像データに対応するサービス内容が「クーポン券の発行」、または「特別写真プレゼント」であれば、それぞれに対応する処理を行う（ステップＡ１０，Ａ１１）。
【００５０】
また、サーバＳは、全ての位置情報について、その位置情報が登録ＤＢＳ６１に登録されているか否かを照合し終えると（ステップＢ４；ＹＥＳ）、店舗端末Ｍから送信される位置情報の待機状態となる。このとき、上述したステップＡ１１のように、店舗端末Ｍから顧客により選択された画像データの位置情報が送信されると、サーバＳは、この位置情報を受信してＲＡＭＳ５に格納し（ステップＢ６）、この位置情報を全ての位置情報と比較可能に整理して（ステップＢ７）、登録端末Ｔに送信する（ステップＢ８）。
【００５１】
以上のように、店舗端末Ｍは、メモリカードＭＡに記録された画像データの印刷サービスを提供する際、画像データの位置情報に対応するサービス内容をサーバＳから受信して表示装置Ｍ３に表示させる。そして、顧客により印刷する画像データが選択された場合に、選択された画像データに対応する印刷料金を表示装置Ｍ３に表示させて請求を行う。このとき、選択された画像データに対応するサービス内容が「印刷料金の割引」であれば、割引後の印刷料金を表示装置Ｍ３に表示させる。そして、請求した印刷料金に対する硬貨が硬貨投入装置Ｍ９に投入されたことを確認すると、顧客により選択された画像データを印刷装置Ｍ６により印刷させるとともに、この画像データに対応する位置情報をサーバＳに送信する。また、このとき、選択された画像データに対応するサービス内容が「クーポン券の発行」、または「特別写真プレゼント」であれば、それぞれに対応する処理を行う。
また、サーバＳは、撮影された画像データの位置情報と、印刷された画像データの位置情報とを比較可能に整理して、登録端末Ｔに送信する。
【００５２】
したがって、店舗端末Ｍは、サーバＳの登録ＤＢＳ６１に登録された位置情報に対応するサービス内容により、顧客にサービスを提供するので、ＧＰＳ等の位置検出機能を備えたデジタルカメラ等により取得された撮影位置情報を有効に活用したサービスを提供できる。これにより、顧客は、撮影位置情報が付加された画像データの印刷をする毎に、観光地に応じたメリットを受けることができ、旅行から帰った後でも利点がある気分になれる。
【００５３】
また、店舗端末Ｍの印刷サービスを受けることにより、顧客は、印刷料金の割引、クーポン券の発行、特別写真のプレゼント等の特典を受けることができるので、家庭用プリンタでの印刷と差別化した利点が生まれる。
【００５４】
また、コンビニ等に設置してある店舗端末を利用してサービスを提供できるので、実現が容易である。
【００５５】
また、登録端末Ｔを有する観光組合や自治体等は、受信した位置情報に基づいて、観光客が頻繁に写真撮影を行う場所や印刷された写真の撮影位置等を比較検討し、観光客を呼び込むための改善を行うことができる。例えば、普段人通りの少ない所でも、写真撮影が多く行われる場所には、シャッターを押す人を配置する、撮影ポイントであることを明示する等のサービスを提供することができる。また、印刷されることが多い撮影位置には、思い出ポイントを設置し、観光客の思い出の場所を残すようにもできる。
【００５６】
なお、本実施の形態では、サーバＳと、複数の店舗端末Ｍとにより処理を分散させた場合を一例として説明したが、これに限定されず、１台のコンピュータによりサーバＳの機能と店舗端末Ｍの機能とを実現することとしてもよい。
例えば、店舗端末ＭにサーバＳの機能と店舗端末Ｍの機能を持たせることにより店舗端末Ｍ単体（サービス提供装置）で本発明に係るサービスを提供するようにしてもよい。
つまり、店舗端末Ｍ単体で図６の店舗処理→ステップＡ１→Ａ２→Ａ３→Ａ４→Ｂ２（整理した位置情報は登録ＤＢに登録されているか？）→Ｂ３（登録ＤＢから一致した位置情報に対応するサービス内容を読み出して対応する画像データに関連付ける）→Ｂ４→Ｂ５→Ａ８→Ａ９→Ａ１０→Ａ１１（選択された画像データに対応するサービスを適用する）→終了の処理を行うようにしてもよい。
また、反対にサーバＳにサーバＳの機能と店舗端末Ｍの機能を持たせることによりサーバＳ（サービス提供装置）のみで本発明に係るサービスを提供するようにしてもよい。
つまり、サーバＳで図６のステップＡ１（デジタルカメラに記憶されている画像データ及び撮影情報データをネットワークＮを介して受信）→Ａ２→Ａ３→Ａ４→Ｂ２（整理した位置情報は登録ＤＢに登録されているか？）→Ｂ３（登録ＤＢから一致した位置情報に対応するサービス内容を読み出して対応する画像データに関連付ける）→Ｂ４→Ｂ５→Ａ１１（サービス内容が関連付けられている画像データに対してサービス内容に応じた特典を付与する）→終了の処理を行うようにしてもよい。
このようにサーバＳのみで本発明に係るサービスを提供する場合は、店舗端末Ｍのようにその場で特典を付与することはできないので、後日、クレジットカード等による電子決算時に印刷料金を割り引くようにしたり、画像データに関連付けて記憶されているサービス内容（特典情報）をもとに、印刷写真の宅配時にクーポン券や特別写真を同封したり印刷写真の宅配時に徴収するサービス料金を減額することにより特典を付与するようにする。
また、サーバＳのみで本発明に係るサービスを提供する場合において、デジタルカメラに記憶されている画像データ及び撮影情報データをネットワークＮを介してサーバＳに送信する方法としては、ネットワークＮに接続可能な携帯電話やパソコンにデジタルカメラを接続した後、デジタルカメラに記憶されている画像データ及び撮影情報データを携帯電話やパソコンに転送記憶し、その後、携帯電話やパソコンを用いてサーバＳの印刷サイトに接続しモニターに表示される印刷サービスの申し込み案内に従って印刷サービスを希望する画像データ及び撮影情報データを選択してサーバＳに送信するといった方法が考えられる。
なお、ＧＰＳ機能、カメラ機能および携帯電話機能の３つを備えた携帯端末であれば直接ネットワークＮを介してサーバＳ（印刷サイト）に画像データ及び撮影情報データを送信するといったことが可能になる。
【００５７】
また、観光地や特定の場所において印刷サービスを受けるユーザには、店舗毎の特典を更に付与することとしてもよい。この場合は、店舗端末Ｍ毎に異なる店舗ＩＤをＲＯＭＭ７に記憶させておき、サーバＳの記憶装置Ｓ６に図８の登録店舗データＳ６２を記憶させておけばよい。この登録店舗データＳ６２の１レコードには、図８に示すように、店舗ＩＤと、店舗がカバーできる位置情報と、特典とを対応付けて登録しておく。つまり、ＲＯＭＭ７は、識別情報記憶手段としての機能を有し、登録店舗データＳ６２は、記憶手段としての機能を有することとなる。
例えば、観光地で撮影した画像データの印刷を観光地にある店舗で行う場合、店舗端末Ｍは、図６のステップＡ５で位置情報とともに店舗ＩＤをサーバＳへ送信し、サーバＳは、ステップＢ１で店舗端末Ｍから送信された位置情報及び店舗ＩＤを受信する。
そして、ステップＢ４で受信した全ての位置情報についての照合が完了した後、更に受信した店舗ＩＤと登録店舗データＳ６２に記憶されている店舗ＩＤとを照合し、一致した場合は更に受信した位置情報の全て又は一部が、一致した店舗ＩＤと対応付けて記憶されている「カバーできる位置情報」と一致するか否かを判別する。ここで、一致したと判別されると一致した店舗ＩＤに対応して登録店舗データＳ６２に記憶されている特典を抽出し店舗端末Ｍに送信する。これにより撮影場所及び印刷場所に応じた特典を顧客に提供することができる。つまり、このときサーバＳは、判別手段としての機能を有することとなる。
【００５８】
また、本実施の形態では、店舗端末ＭによりメモリカードＭＡに記憶された画像データの印刷時に、印刷料金の割引、クーポン券の発行、特別写真のプレゼント等の特典を付与することとしたが、これに限定されず、顧客から画像データを登録端末Ｔに送信させ、観光組合や自治体等によりその画像が利用されたときに特典を付与することとしてもよい。この場合、顧客が有する携帯電話に内蔵されたカメラで撮影された画像データに位置情報を付加して登録端末Ｔに送信することとしてもよい。
【００５９】
また、本実施の形態では、店舗端末Ｍは、撮影情報データＭ５１の中の位置情報を読み込み、重複した位置情報は１つにまとめてサーバＳに送信することとしたが、これに限定されず、１つの位置情報と、重複している位置情報とをそれぞれサーバＳに送信することとしてもよい。この場合、登録端末Ｔにより複数の位置情報の組み合わせに対するサービス内容をサーバＳの登録ＤＢＳ６１に登録しておけばよい。これにより、サーバＳは、店舗端末Ｍから受信した重複している位置情報を組み合わせて、登録ＤＢＳ６１からサービス内容を抽出し、これに応じたサービスを提供することができる。
【００６０】
また、本実施の形態では、印刷料金の割引、クーポン券の発行、特定写真のプレゼント等を一例としたが、これに限定されず、その他の特典を付与することとしてもよい。
また、本実施の形態では、画像データの印刷サービスに本発明を適用した場合について説明したが、これに限定されず、画像データの加工、編集、転送サービス等の他のサービスに本発明を適用するようにしてもよい。
【００６１】
また、本実施の形態では、メモリカードＭＡからデータを読み出すこととしたが、これに限定されず、画像データに対応する位置情報を記憶した、その他の記録媒体からデータを読み出すこととしてもよい。
【００６２】
また、本発明は、上記実施の形態の内容に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【００６３】
【発明の効果】
本発明によれば、利用者の携帯端末によって取得された位置情報に基づいて、該携帯端末の利用者に対するサービス処理を行うので、例えば、ＧＰＳ等の位置検出機能を備えたデジタルカメラ等により取得された位置情報を有効に活用したサービスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ネットワークシステム１００の全体構成を示す図である。
【図２】サーバＳの内部構成を示すブロック図である。
【図３】登録ＤＢＳ６１のデータ構成を示す図である。
【図４】店舗端末Ｍの内部構成を示すブロック図を示す図である。
【図５】撮影情報データＭ５１のデータ構成を示す図である。
【図６】店舗端末Ｍにより実行される店舗処理と、サーバＳにより実行されるサーバ処理との流れを示すフローチャートである。
【図７】画像データＧ０１〜Ｇ０６の表示例を示す図である。
【図８】登録店舗データＳ６２のデータ構成を示す図である。
【符号の説明】
Ｓ サーバ
Ｓ１ ＣＰＵ
Ｓ２ 入力装置
Ｓ３ 表示装置
Ｓ４ 通信装置
Ｓ５ ＲＡＭ
Ｓ６ 記憶装置
Ｓ６１ 登録ＤＢ
Ｓ６２ 登録店舗データ
Ｓ７ 記録媒体
Ｓ８ バス
Ｍ 店舗端末
Ｍ１ ＣＰＵ
Ｍ２ 入力装置
Ｍ３ 表示装置
Ｍ４ 通信装置
Ｍ５ ＲＡＭ
Ｍ５１ 撮影情報データ
Ｍ６ 印刷装置
Ｍ７ ＲＯＭ
Ｍ８ カードスロット
Ｍ９ 硬貨投入装置
Ｍ１０ バス
ＭＡ メモリカード
１００ ネットワークシステム
Ｔ 登録端末
Ｎ 通信ネットワーク
Claims (5)
- 画像データに基づいて画像サービス処理を行う端末と、サーバとが通信ネットワークを介して接続されるサービス提供システムであって、
前記端末は、
他の端末とは異なる識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
デジタルカメラの撮影時に得られた画像データ及び位置情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された位置情報と前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報とを前記サーバに送信する送信手段と、
前記送信手段により送信した位置情報および識別情報に対応する特典情報を前記サーバから受信する特典情報受信手段と、
前記特典情報受信手段により受信された特典情報に基づいて、前記取得手段により取得された画像データに基づく画像サービスの利用ユーザに特典を付与する特典付与手段と、を備え、
前記サーバは、
位置情報、特典情報および識別情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
前記端末から送信された位置情報および識別情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された位置情報および識別情報に対応する特典情報が前記記憶手段に記憶されているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記位置情報および識別情報に応じた特典情報が記憶されていると判別された場合に、前記位置情報および識別情報に対応する特典情報を前記端末に送信する特典情報送信手段と、
を備えることを特徴とするサービス提供システム。 - 画像データに基づく画像サービスを提供するサービス提供装置であって、
デジタルカメラの撮影時に得られた画像データ及び位置情報を取得する第１の取得手段と、
利用ユーザが前記画像サービスの提供を受ける場所を識別する識別情報を取得する第２の取得手段と、
前記位置情報および前記識別情報に対応する特典情報を記憶する記憶手段と、
前記第１の取得手段により取得された位置情報および前記第２の取得手段により取得された識別情報に対応する特典情報が前記記憶手段に記憶されているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記位置情報および前記識別情報に応じた特典情報が記憶されていると判別された場合に、前記位置情報および前記識別情報に対応する特典情報に基づいて、前記第１の取得手段により取得された画像データに基づく画像サービスの利用ユーザに特典を付与する特典付与手段と、
を備えることを特徴とするサービス提供装置。 - 前記画像データに基づく画像サービスは、該画像データの印刷に関するサービスであり、
前記記憶手段は、前記画像データの印刷料金の割引、サービス品またはクーポン券の提供、を含む複数種類の特典を識別する特典情報を記憶し、
前記特典付与手段は、前記特典情報に基づいて、前記画像データの印刷料金の割引、サービス品またはクーポン券の提供、を含む複数種類の特典のいずれかを付与することを特徴とする請求項２記載のサービス提供装置。 - 前記サービス提供装置は、前記第１の取得手段および前記特典付与手段を備えた複数の店舗端末と、前記記憶手段を備えたサーバとが通信ネットワークを介して接続された構成であり、
前記特典付与手段は、店舗端末側で取得された位置情報と該店舗端末を識別する識別情報とを前記サーバ側に送信し、この送信された位置情報および識別情報に対応する特典情報を前記サーバ側で取得し、このサーバ側で取得された特典情報を前記店舗端末側に送信し、この特典情報を受信した店舗端末側で該特典情報に対応する特典を付与することを特徴とする請求項２乃至３記載のサービス提供装置。 - 画像データに基づく画像サービスを提供するサービス提供方法であって、
デジタルカメラの撮影時に得られた画像データ及び位置情報を取得する第１の取得工程と、
利用ユーザが前記画像サービスの提供を受ける場所を識別する識別情報を取得する第２の取得工程と、
前記位置情報および前記識別情報に対応する特典情報を記憶するメモリに、前記第１の取得工程により取得された位置情報および前記第２の取得手段により取得された識別情報に対応する特典情報が記憶されているか否かを判別する判別工程と、
前記判別工程により前記位置情報および前記識別情報に応じた特典情報が記憶されていると判別された場合に、前記位置情報および前記識別情報に対応する特典情報に基づいて、前記第１の取得工程で取得された画像データに基づく画像サービスの利用ユーザに特典を付与する特典付与工程と、
を含むサービス提供方法。
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