JP2013206232A - 自動販売機システム - Google Patents

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Abstract

【課題】購入資格認証処理を精度よく低コストで行う自動販売機システムを提供する。
【解決手段】自動販売機システムは、利用者60の生体の第1特徴情報54と成人識別情報52を記録した記録媒体50と、記録媒体50を用いて販売可否判定を行い、購入資格制限のある商品を販売する自動販売機100と、を備え、自動販売機100は、記録媒体50から成人識別情報52と第1特徴情報54を読み取る読取部104と、利用者60の生体の第2特徴情報62を抽出する抽出部106と、成人識別情報52に基づき、商品の購入資格の有無を判定するとともに、第1特徴情報54と第2特徴情報62を照合し、照合結果に基づいて、利用者の本人確認を行う判定部108と、を備え、成人識別情報52に基づく購入資格判定で購入資格が有ると判定し、かつ、照合結果に基づく本人確認で本人と確認した場合、商品の販売を許可すると判定し、商品を販売する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動販売機システム、自動販売機、その制御方法およびプログラム、記録媒体、ならびに、携帯端末およびそのプログラムに関する。
販売可否判定を行う自動販売機の例が特許文献1〜4に記載されている。特許文献1のシステムは、生体認証による自動販売機の年齢識別制御を行うシステムである。このシステムは、利用者から生体データを採取し、採取した生体データから年齢を判定する。そして、購入資格ありと判定された利用者の年齢を確認できるカードを用いて年齢を確認し、販売を許可する。このとき、自動販売機から管理センタに利用者の生体データを登録する。利用者が次の機会に自動販売機を利用した際、既に登録済みの生体データの中に利用者の生体データがあるかどうか比較、照合し、一致するデータがあれば、販売を許可する。これにより、一度利用したことのある自動販売機ならば、利用者はカードがなくても利用できることとなる。
また、特許文献2には、成人確認カードを用いて認証された利用者の利用履歴を顧客データとして記憶し、利用履歴の所定の条件にしたがって、利用者の顔画像の特徴量を自動販売機内に登録することが記載されている。この構成により、顔画像の特徴量を登録した利用者については、成人確認カードがなくても販売を許可することができる。
特許文献3および4では、利用者の顔写真を撮影するとともに、運転免許証などの本人確認用のカードから顔写真と生年月日を読み取る。そして、撮影した利用者の顔写真とカードから読み取った顔写真をパターン認識により両者が一致するか否かを判定するとともに、生年月日などの情報から利用者の年齢を確認し、販売可否判定を行う。
特開2003−217010号公報 特開2005−332150号公報 特開平9−245231号公報 特開2005−284565号公報
上述した自動販売機システムにおいては、利用者の顔画像による本人確認がない場合には、他人のカードを利用したなりすまし購入ができるという問題点があった。さらに、カード添付の小さな顔写真の画像と、自動販売機の利用者を撮影した画像を比較照合する場合に、精度をよくするためには、高性能なカメラや高度な画像処理が必要になるという問題点があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、購入資格認証処理を精度よく低コストで行える自動販売機システム、自動販売機、その制御方法およびプログラム、記録媒体、ならびに、携帯端末およびそのプログラムを提供することにある。
本発明によれば、利用者の生体の第1特徴情報と購入者適格情報を記録した記録媒体と、
前記記録媒体を用いて販売可否判定を行い、購入資格制限のある商品を販売する自動販売機と、を備え、
前記自動販売機は、
前記利用者の前記記録媒体から前記購入者適格情報と前記第1特徴情報を読み取る読取部と、
前記利用者の生体の特徴を取得し、生体の第2特徴情報を抽出する抽出部と、
前記読取部が前記記録媒体から読み取った前記購入者適格情報に基づき、前記商品の購入資格の有無を判定するとともに、前記読取部が前記記録媒体から読み取った前記第1特徴情報と前記抽出部が抽出した前記第2特徴情報を照合し、照合結果に基づいて、前記利用者の本人確認を行う判定部と、を備え、
前記自動販売機は、前記判定部が、前記購入者適格情報に基づく購入資格判定で購入資格が有ると判定し、かつ、前記照合結果に基づく本人確認で本人と確認した場合、前記商品の販売を許可すると判定し、前記商品を販売する自動販売機システムが提供される。
本発明によれば、上記自動販売機システムの自動販売機が提供される。
本発明によれば、利用者の生体の第1特徴情報と購入者適格情報を記録した記録媒体を用いて販売可否判定を行い、購入資格制限のある商品を販売する自動販売機の制御方法であって、
前記自動販売機が、
前記利用者の前記記録媒体から前記購入者適格情報と前記第1特徴情報を読み取り、
前記利用者の生体の特徴を取得し、生体の第2特徴情報を抽出し、
読み取った前記購入者適格情報に基づき、前記商品の購入資格の有無を判定し、
前記記録媒体から読み取った前記第1特徴情報と前記抽出部が抽出した前記第2特徴情報を照合し、照合結果に基づいて、前記利用者の本人確認を行い、
前記購入者適格情報に基づく購入資格判定で購入資格が有ると判定し、かつ、前記照合結果に基づく本人確認で本人と確認した場合、前記商品の販売を許可すると判定し、前記商品を販売する自動販売機の制御方法が提供される。
本発明によれば、利用者の生体の第1特徴情報と購入者適格情報を記録した記録媒体を用いて販売可否判定を行い、購入資格制限のある商品を販売する自動販売機の制御プログラムであって、
前記制御プログラムを実行し、前記自動販売機を制御するコンピュータに、
前記利用者の前記記録媒体から前記購入者適格情報と前記第1特徴情報を読み取る手順、
前記利用者の生体の特徴を取得し、生体の第2特徴情報を抽出する手順、
読み取った前記購入者適格情報に基づき、前記商品の購入資格の有無を判定する手順、
前記記録媒体から読み取った前記第1特徴情報と前記抽出部が抽出した前記第2特徴情報を照合し、前記利用者の本人確認を行う手順、
前記購入者適格情報に基づく購入資格判定で購入資格が有ると判定し、かつ、前記照合結果に基づく本人確認で本人と確認した場合、前記商品の販売を許可すると判定し、前記商品を払い出す手順を実行させるための制御プログラムが提供される。
本発明によれば、上記自動販売機システムにおける記録媒体が提供される。
本発明によれば、利用者の生体の第1特徴情報と購入者適格情報を記憶する記憶部と、
購入資格制限のある商品を販売する自動販売機に前記第1特徴情報と前記購入者適格情報を出力する出力部と、を備える携帯端末が提供される。
本発明によれば、携帯端末を実現するコンピュータのプログラムであって、
前記コンピュータは、利用者の生体の第1特徴情報と購入者適格情報を記憶する記憶部を備え、
購入資格制限のある商品を販売する自動販売機に前記第1特徴情報と前記購入者適格情報を出力する手順をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障しない範囲で変更することができる。
さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
本発明によれば、購入資格認証処理を精度よく低コストで行える自動販売機システム、自動販売機、その制御方法およびプログラム、記録媒体、ならびに、携帯端末およびそのプログラムが提供される。
本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機の外観を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機を制御するコンピュータの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの携帯端末の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの構成の一例を示す機能ブロック図である。
本実施形態の自動販売機システムは、利用者60の生体の第1特徴情報54と購入者適格情報(成人識別情報52)を記録した記録媒体50と、記録媒体50を用いて販売可否判定を行い、購入資格制限のある商品を販売する自動販売機100と、を備える。
本実施形態における記録媒体50は、たとえば、商品の販売にあたって利用者60が購入者として適格であるかどうかを判断する目的で使用される。こうした方式は、たばこや酒類等、法律によって未成年への販売が禁止されている商品の販売規制を好適に適用することができる。
本実施形態においては、利用者60の識別コードが購入者適格情報(成人識別情報52)として記録媒体50に格納されており、この識別コードを参照することにより、利用者60が商品を購入する資格を有しているか否かの判断、たとえば成人であるかどうかの判断が行われる。本実施形態において、この識別コードは、利用者60が本人の身分証明書のコピーなどを提出して予め登録申請を行い、販売許可された場合に、利用者60毎に付与される識別子とすることができる。
購入者適格情報は、本実施形態の成人識別情報52のように、成人識別用に利用者60に付与されたユニークな識別コードであってもよいし、利用者60の購入可否や成人か否かを示す情報であってもよく、利用者60が購入者として適格かどうかを判断するのに必要な情報であればよい。購入者適格情報は様々な態様が考えられ、上述したような利用者60の購入可否や成人か否かを示す情報以外に、たとえば、第1特徴情報54を含む情報を、所定のフォーマットに変換したり、ハッシュ関数にかけてハッシュ値に変換したり、暗号化したりして、特殊なデータ構造に変換した形態のものでもよい。この構成の場合、自動販売機は、記録媒体50にアクセスして、データを読み出した後、特殊なデータ構造の情報を解読し、適切な第1特徴情報54が得られたか否かを判断することができる。
本発明において、「利用者の記録媒体」とは、自動販売機を利用しようとしている利用者60本人の情報が格納されている記録媒体を指す。利用者60は、利用者60の記録媒体50を所持し、自動販売機利用時に使用することができる。
記録媒体50には、識別コードのほか、利用者60の生年月日や年齢、または、記録媒体50の利用履歴等の情報を購入者適格情報として保有していてもよい。また、記録媒体50には、さらに、利用者60の性別、職種、居住地域、ユーザ登録の有無や登録コード、または、お得意様か否かなどを示す、利用者60の様々な属性情報を購入者適格情報として含むことができる。本実施形態では、自動販売機100において販売されている商品がすべて同じ購入資格制限を有している例について説明しているが、たとえば、購入資格制限が商品毎に異なってもよく、商品毎や、制限の条件毎に販売の可否を判定する構成とすることもできる。
本実施形態における記録媒体50は、非接触IC(Integrated Circuit)カード、非接触ICタグが備えるメモリのほか、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、またはタブレット端末などの携帯型端末装置内等に収納された各種記録媒体を含む。携帯型端末装置の記録媒体50が、非接触型ICチップの場合、利用者60は、記録媒体50を自動販売機100の読取部にかざすことで、記録媒体50に格納されている情報を自動販売機に非接触で送信することができる。
あるいは、携帯型端末装置の記録媒体50に格納されている情報は、携帯型端末装置が備える赤外線通信機能を用いて自動販売機に送信してもよい。あるいは、記録媒体50に格納されている情報から少なくとも一つのQRコード(登録商標)などの2次元バーコードを生成して携帯型端末装置の表示部に画面表示させてもよい。そして、端末装置の画面を自動販売機のカメラにかざし、自動販売機がQRコードを撮影し、情報を復号することで、記録媒体の情報を自動販売機に伝達させてもよい。あるいは、カード型の記録媒体50の表面にQRコードを印刷し、カード表面を自動販売機にかざして自動販売機のカメラにQRコードを撮影させてもよい。
また、本実施形態では、記録媒体50は、非接触ICカードを例として説明するが、この他にも、磁気カードや各種メディア、USB(Universal Serial Bus)メモリなど非接触以外のカードや記録媒体であってもよい。この場合、記録媒体50を自動販売機100の挿入口またはソケットに挿入、装着または通過させることで、自動販売機100に情報を読み取らせてもよい。あるいは、記録媒体50は、紙にQRコードを印刷したものであってもよく、QRコードの印刷面を自動販売機にかざして自動販売機のカメラにQRコードを撮影させ、情報を読み取らせてもよい。
また、本実施形態では、記録媒体50は、販売許可を得る以外の他の目的を兼ね備えたカード等とすることができる。たとえば、記録媒体50の内部に金銭価値情報(電子マネー)を保有し、この価値情報により決済を行う構成としてもよい。
本発明において、記録媒体50に格納される利用者60の生体の第1特徴情報54は、たとえば、利用者60の顔、指紋、掌紋、虹彩、静脈、掌形、または声紋などにより生体認証(バイオメトリクス)を行うために必要な情報である。本発明では、第1特徴情報54は、利用者60の生体を撮影した画像や、利用者60の発話音声を集音した音声信号から抽出された利用者60の生体の特徴を、少なくとも生体認証の精度を一定以上に保つのに最低限必要な点数分の特徴点(群)で示す特徴情報とする。
本実施形態では、利用者60の顔による生体認証を行う場合について説明する。
ここで、特徴点(群)は、たとえば、人の骨表面の特徴点である骨格構造に基づいて定義される解剖学的特徴点と、さらに、人の頭部の各器官、たとえば、目、耳、鼻、または口などの一部分として、または、頭部器官の近傍に存在する特徴点である皮膚表面の特徴点と、を含む。特徴点の例としては、眉間点、側頭点、前頭側頭点、頬骨弓点、顎角点、頭頂点、鼻根点、眼窩下縁点、眼窩上縁中央、眼窩内縁点、眼窩下点、オトガイ点、オトガイ上点、オトガイ前点、外眼角点、内眼角点、鼻尖点、鼻翼下縁点、鼻下点、口点、口角点、上唇点、下唇点、耳珠点、下耳底点、上耳底点、耳上点、耳下点、または耳輪点等などを挙げることができる。特徴情報は、これらの特徴点の中から選択された複数の特徴点間の相対位置関係を示す情報(たとえば、ベクトル、距離、座標等)や各特徴点の幾何学的情報(たとえば、形状、サイズ、色等)で示すことができる。
本実施形態において、第1特徴情報54は、たとえば、テキストデータで表記されるような、比較的小さな容量、たとえば、数十バイト〜数キロバイト程度の情報とすることができる。
本実施形態では、自動販売機100は、年齢による購入資格制限のあるたばこを販売する例について説明する。また、記録媒体50は、利用者60が成人であることを示す成人識別情報52と、利用者60の顔の特徴を示す第1特徴情報54と、が記録されている成人識別用ICカードを用いた例について説明する。
さらに、本実施形態では、自動販売機100は、複数の自動販売機を管理する管理サーバ(不図示)とネットワーク(不図示)等を介して接続されていないスタンドアロンで設置されている例について説明する。本実施形態において、自動販売機100がスタンドアロンで本発明の各種機能を達成することができる。
なお、本発明の自動販売機100は、複数の自動販売機を管理する管理サーバとネットワーク等を介して接続されてもよい。
そして、自動販売機100は、利用者60の記録媒体50から購入者適格情報と第1特徴情報54を読み取る読取部104と、利用者60の生体の特徴を取得し、生体の第2特徴情報62(不図示)を抽出する抽出部106と、読取部104が記録媒体50から読み取った購入者適格情報(成人識別情報52)に基づき、商品の購入資格の有無を判定するとともに、読取部104が記録媒体50から読み取った第1特徴情報54と抽出部106が抽出した第2特徴情報62を照合し、照合結果に基づいて、利用者60の本人確認を行う判定部108と、を備える。そして、自動販売機100は、判定部108が、購入者適格情報(成人識別情報52)に基づく購入資格判定で購入資格が有ると判定し、かつ、照合結果に基づく本人確認で本人と確認した場合、商品の販売を許可すると判定し、商品を販売する。
本発明における「商品」は様々な形態の商品を含むが、たとえば、一定要件を満たす者に対してのみ販売が許可される性質の商品とすることができる。具体的には、たばこ、酒類等、法律等により決められた年令に到達した者に対してのみ販売を許可する性質の商品とすることができる。さらに、薬など特定疾病者のみなどの購入制限があるもの、または、お得意様や会員特典等で販売されるプレミアム商品など特定の資格による購入制限があるものなどを含むことができる。なお、ここでいう商品は、物品の形態をとるものに限らず、サービスや情報等も含まれる。
本発明における「利用者」とは、本発明に係る自動販売機を利用して商品を購入する者をいう。また、本発明における「ユーザ」とは、本発明に係る自動販売機で販売している商品の購入資格を取得し、会員登録された者をいう。
具体的には、図1に示すように、本実施形態の自動販売機システムは、自動販売機100と、利用者60の記録媒体50と、を備える。自動販売機100は、商品購入受付部102と、読取部104と、抽出部106と、判定部108と、商品販売処理部110と、を備える。
図2は、図1の自動販売機100の外観を示す正面図である。
この自動販売機100の筐体2には、正面パネル4に商品ディスプレイパネル6が設けられ、商品見本8が陳列されている。さらに、商品見本8の商品を購入するための商品選択ボタン10が設けられている。本実施形態の自動販売機100は、電子マネー、クレジットカード、またはプリペイドカードなどのICカードを用いた電子決済による商品の購入だけでなく、現金による商品の購入も可能となっている。さらに、ICカードの残高不足分を現金で充当する方法で商品を購入することも可能である。このため、正面パネル4に、ICカードを利用者60がかざしたとき、ICカードから情報を読み取る読取部22とともに、札投入口16、釣銭戻しレバー18、硬貨投入口20が設けられている。そして、現金を使用した場合の釣銭を取り出すための釣銭口26が設けられている。購入した商品は商品搬出口28から排出され、利用者60は取り出すことができる。なお、ICカード使用手順等については、表示部24へのガイダンス画面やスピーカ(不図示)などから音声ガイダンスにより、利用者60をナビゲートすることができる。以後の説明において、「ガイダンス」とは、画面表示によるガイダンスおよび音声ガイダンスやアラーム音により、利用者60に手順をナビゲートしたり、注意を喚起したりする様々なガイダンスを含むものとする。
また、自動販売機100は、照明12と、カメラ14とが設けられている。利用者60が自動販売機100の前に立ったとき、照明12が利用者60の顔を照らし、カメラ14が利用者60の顔を撮影する。カメラ14は、三次元画像の撮影が可能なデジタルカメラでもよいし、ビデオカメラであってもよく、利用者60の生体の特徴情報を抽出する元となる、利用者60の顔を撮影した画像データを生成する生体情報取得手段として機能する。
本実施形態では、生体情報取得手段としてカメラ14を用いて利用者60の顔を撮影し、撮影された画像から利用者60の顔の特徴を抽出し、生体認証を行う構成を例に説明する。この他に、生体情報取得手段として自動販売機100には、利用者60の指紋や掌紋による生体認証の場合は、デジタルカメラ、利用者60の虹彩や静脈による生体認証の場合は、赤外線カメラが設けられ、得られた画像データに基づいて、利用者60の生体認証を行うことができる。あるいは、利用者60の声紋による生体認証の場合は、マイクを自動販売機100に設け、得られた画像データや音声データに基づいて、利用者60の生体認証を行ってもよい。これらの生体認証方式は、少なくとも一つを利用するものとし、利用者60毎に異なってもよいし、あるいは、複数の方式を組み合わせてもよい。利用者60毎に異なる場合、自動販売機100には、複数の方式に対応できるように、複数の生体情報取得手段を備えてもよい。その場合、第1特徴情報54は、いずれの生体認証を行うための情報であるかを示す情報を含むとよい。
図1に戻り、自動販売機100の商品購入受付部102は、利用者60からの商品購入要求を受け付ける。購入要求は、図2の商品ディスプレイパネル6に設けられた商品選択ボタン10を利用者60が押下することにより行われる。購入要求は、判定部108へ送出される。
読取部104は、利用者60により提示された記録媒体50と通信する機能を有する。記録媒体50から所定の情報を取得して、これを判定部108へ送出する。読取部104は、記録媒体50から成人識別情報52および第1特徴情報54を読み取る。また、本実施形態において、記録媒体50に情報を書き込む書込部(不図示)を備えてもよい。
抽出部106は、利用者60の生体の特徴を取得し、生体の第2特徴情報62を抽出する。抽出部106は、上述した生体情報取得手段に相当する。本実施形態では、顔の特徴を生体認証に用いるものとし、利用者60の顔を撮影するデジタルカメラ、またはビデオカメラなどの撮像手段を含む。カメラは、三次元画像の撮影が可能なものであってもよい。抽出部106は、撮影した画像に画像処理を施し、生体認証処理を行うために必要な第2特徴情報62として、画像から利用者60の顔の特徴情報を抽出する。
第2特徴情報62は、上述した記録媒体に記録される第1特徴情報と同様に、生体認証の精度を一定以上に保つのに最低限必要な点数分の特徴量で示すことができる。上述したように、生体認証方法は、様々なものが適用できる。抽出部106は、たとえば、顔の画像から生体認証に必要な複数のパーツを抽出し、位置や特徴を演算処理して求める。ここで、上述した記録媒体50に記録される第1特徴情報54と照合し易い情報を第2特徴情報62として抽出するのが望ましい。
このように、特に、利用者60の顔の画像を用いた生体認証を行う場合は、第1特徴情報と第2特徴情報は、顔の特徴点を数点選択し、それらの相対位置関係を示す情報や各特徴点の幾何学的情報が含まれていればよいので、少ない情報量で精度よく判定を行うことができる。さらに、本実施形態のように、自動販売機の利用者が成人であり、生体認証に顔の特徴を用いる場合、未成年に比較して、時間の経過に伴う顔の特徴の変化は緩やかであるので、記録媒体50に記録される第1特徴情報を長期間にわたり利用することができる。さらに、成人の顔の特徴は、時間経過に伴う変化が未成年に比較して小さいため、誤差範囲を狭く設定でき、誤差を好適に除去できるので、本人確認の検出を精度よく行うことができる。
判定部108は、読取部104が記録媒体50から読み取った購入者適格情報(成人識別情報52)に基づき、商品の販売の可否を判定するとともに、読取部104が記録媒体50から読み取った第1特徴情報54と抽出部106が抽出した第2特徴情報62を照合し、照合結果に基づいて、本人確認を行う。
購入適格者か否かの判別は、本実施形態では、商品がたばこであり、記録媒体50が、たばこの購入適格者に配布されるものであるので、記録媒体50に成人識別情報52が記録されているか否かで判別することができる。記録媒体50に記録されている購入者適格情報や対象となる商品に課せられている購入資格制限によって、この判別方法は異なる。たとえば、利用者60の年齢や生年月日が記録媒体50に記録されていて、年齢により販売が規制されている商品の場合は、記録媒体50から読み取った年齢または生年月日から、販売の可否を判別すればよい。
また、判定部108は、読取部104が読み取った第1特徴情報54と抽出部106が抽出した第2特徴情報62との照合結果に基づいて、記録媒体50に記録されている第1特徴情報54と、自動販売機100の利用者60を撮影して得られた画像から抽出された第2特徴情報62とが一致するか否かを判定する。ここで、第1特徴情報54と第2特徴情報62が一致するか否かの判定方法は、様々な手法が考えられる。第1特徴情報54と第2特徴情報62が完全に一致する必要はなく、識別の精度が一定の基準を満たす範囲の差異を許容範囲として設定することができる。すなわち、第1特徴情報54と第2特徴情報62が示す生体の特徴情報が、同一人物のものであることが特定できればよい。判定部108は、第1特徴情報54と第2特徴情報62が一致すると判定した場合に、本人であることが確認でき、当該利用者60に商品の販売を許可し、商品販売処理部110に通知する。一致しない場合は、本人でない可能性があるので、利用者60に商品購入不可を通知する。
商品販売処理部110は、判定部108により販売許可された場合に、購入要求があった商品を利用者60へ払い出す。なお、商品販売処理部110では、利用者が選択した商品の代金の決済処理も行う。
このように構成される本実施の形態の自動販売機100は、本発明のコンピュータプログラムに記述される各種の処理手順をコンピュータが実行することにより、図1を用いて説明したような各種ユニットが各種機能として実現される。本実施形態の自動販売機を実現するコンピュータの構成の一例を図3に示す。
図3に示すように、コンピュータ120は、CPU(Central Processing Unit)121と、ROM(Read Only Memory)122と、RAM(Random Access Memory)124と、非接触IC制御部126と、操作受付部128と、表示制御部130と、カメラ制御部132と、を備える。
本実施形態のコンピュータ120は、たとえば、自動販売機の筐体内に脱着可能に内蔵されたマイクロコンピュータユニットなどである。
CPU121は、コンピュータ120の各要素とバス134を介して接続され、各要素とともにコンピュータ120全体を制御する。ROM122は、コンピュータ120を動作させるためのプログラムや、そのプログラムが動作する際に使用する各種設定データや、登録データを記憶する。RAM124は、プログラムが動作するための作業領域や情報の送受信用バッファなど一時的にデータを記憶する領域を有する。
非接触IC制御部126は、図3の読取部22に相当する非接触ICアクセス部150に接続され、利用者60が読取部22にかざしたICカードの情報に非接触にアクセスし、情報を読み書きする制御を行う。操作受付部128は、図3の商品選択ボタン10や、釣銭戻しレバー18、表示部24のタッチパネル、図示されない操作ボタン、スイッチ、ダイヤル、タッチパッド、レバーなどを含む操作部、または、自動販売機に設けられた各種センサ、たとえば、人感センサ、札または硬貨投入センサ、温度または湿度センサ、照度センサなどを含む入力装置152からの入力信号を受け付け、CPU121に通知する。あるいは、操作受付部128は、CPU121からの指示により入力装置152の制御も行ってもよい。
表示制御部130は、図2の表示部24や照明12、商品ディスプレイパネル6等に設けられた図示されない各種照明やLED表示器、各種ディスプレイを含む表示装置154をCPU121からの指示に従い制御する。表示制御部130は、利用者60に対して、自動販売機への所定の動作(商品選択、ICカードの提示、代金支払い)を促すガイダンスを提示したり、購入が許可されなかった旨を通知したりする。また、残高不足やカード決済が不可だった場合に、金銭価値情報や電子決済結果情報などを通知するメッセージを適宜表示する。
さらに、利用者60の生体の第2特徴情報62を取得する際に、精度よく情報が得られるように、たとえば、利用者60のカメラ14に対する立ち位置や顔の向け方などを伝えたり、注意喚起したりして良好な位置に誘導するメッセージによるガイダンスを行ってもよい。
カメラ制御部132は、図2のカメラ14を含む撮像部156を制御する。カメラ制御部132は、たとえば、カメラ14の焦点合わせ、シャッター操作、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサからのデータ読み取り、撮影動作に合わせた照明12のオンオフ制御や照度調整などを含む撮像部156の制御を行う。
また、コンピュータ120は、図示されないマイクやスピーカを制御する音声入出力制御部や、その他、自動販売機としての機能を実現するのに必要な各種構成を制御するためのユニットを備えているものとする。
本発明の各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり図示されていない。
本発明の自動販売機100の各構成要素(図1)は、図3のCPU121、RAM124、RAM124にロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するROM122などの記憶ユニット等を備える任意のコンピュータ120のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。本明細書で説明する各図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
また、本発明のコンピュータプログラムは、図3のコンピュータ120で読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。記録媒体は特に限定されず、様々な形態のものが考えられる。また、本発明のコンピュータプログラムは、記録媒体からコンピュータ120のROM122にロードされてもよいし、ネットワークや他の通信手段を通じてコンピュータ120にダウンロードされ、ROM122にロードされてもよい。
本実施形態のコンピュータプログラムは、自動販売機を実現するコンピュータ120に、利用者60の記録媒体50から購入者適格情報(成人識別情報52)と第1特徴情報54を読み取る手順、利用者60の生体の特徴を取得し、生体の第2特徴情報62を抽出する手順、読み取った購入者適格情報(成人識別情報52)に基づき、商品の購入資格の有無を判定する手順、記録媒体50から読み取った第1特徴情報54と抽出部106が抽出した第2特徴情報62を照合し、利用者60の本人確認を行う手順、購入者適格情報(成人識別情報52)に基づく購入資格判定で購入資格が有ると判定し、かつ、照合結果に基づく本人確認で本人と確認した場合、商品の販売を許可すると判定し、商品を払い出す手順を実行させるように記述されている。
また、上述のように構成された自動販売機システムにおいて、本発明の実施の形態に係る自動販売機100の制御方法は、利用者60の生体の第1特徴情報54と購入者適格情報(成人識別情報52)を記録した記録媒体50を用いて販売可否判定を行い、購入資格制限のある商品を販売する自動販売機の制御方法であって、自動販売機100が、利用者60の記録媒体50から購入者適格情報(成人識別情報52)と第1特徴情報54を読み取り、利用者60の生体の特徴を取得し、生体の第2特徴情報62を抽出し、読み取った購入者適格情報(成人識別情報52)に基づき、商品の購入資格の有無を判定し、記録媒体50から読み取った第1特徴情報54と抽出部106が抽出した第2特徴情報62を照合し、照合結果に基づいて、利用者60の本人確認を行い、購入者適格情報(成人識別情報52)に基づく購入資格判定で購入資格が有ると判定し、かつ、照合結果に基づく本人確認で本人と確認した場合、商品の販売を許可すると判定し、商品を販売する。
このように構成された本実施形態の自動販売機システムの動作について、以下に説明する。
図4は、本実施形態の自動販売機100の動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、図1に示した自動販売機100による商品販売手順について、図1、図2および図4を用いて説明する。
まず、自動販売機100の商品購入受付部102(図1)が、利用者60の商品購入要求を受け付けると(ステップS101)、本フローが開始する。自動販売機100は、たとえば、待機モードから商品販売モードに移行し、利用者60に対して、記録媒体50(ICカード)の提示を促すメッセージによるガイダンスを行う。これに対して、利用者60が記録媒体50を自動販売機100の読取部22(図2)の所定部位に提示すると、自動販売機100の読取部104(図1)が、記録媒体50から成人識別情報52と第1特徴情報54を読み取る(ステップS103)。
一方、自動販売機100の抽出部106(図1)が、カメラ14(図2)、および必要に応じて照明12(図2)を制御して、利用者60の顔の撮影処理を開始する。このとき、利用者60の顔を精度よく撮影できるように、利用者60に対して、カメラ14に顔を向けるように促すガイダンスを出力する。利用者60の顔にカメラ14の向きや焦点を合わせる等の制御を行い、撮影を行う(ステップS105)。そして、抽出部106は、撮影した画像に画像処理を施し、生体認証に必要な利用者60の第2特徴情報62を抽出する(ステップS107)。
そして、自動販売機100の判定部108(図1)が、ステップS103で記録媒体50から読み取った成人識別情報52に基づき、利用者60が、商品の購入適格者かどうかを判別する(ステップS109)。本実施形態では、記録媒体50から成人識別情報52が読み出せたか否かで、商品の購入適格者か否かを判別できる。成人識別情報52が読み出せた場合(ステップS109のYES)、ステップS111に進む。一方、成人識別情報52が読み出せなかった場合(ステップS109のNO)、販売を許可しないので、本処理を終了する。このとき、利用者60に対して、購入不可を通知するメッセージを出力する。
ステップS111では、自動販売機100の判定部108が、ステップS103で読み取った第1特徴情報54と、ステップS107で抽出した第2特徴情報62とを照合する。そして、判定部108が、照合結果に基づき、本人か否かを確認する(ステップS113)。たとえば、照合した結果、第1特徴情報54と第2特徴情報62の差が閾値未満の場合、本人であると判別し、販売を許可する(ステップS113のYES)。そして、商品販売処理モードに移行し、商品販売処理部110(図1)が商品の販売処理を開始する(ステップS115)。第1特徴情報54と第2特徴情報62の差が閾値以上の場合、本人でないと判別し(ステップS113のNO)、販売を許可しないので、本処理を終了する。このとき、利用者60に対して、購入不可を通知するメッセージを出力する。
ステップS115では、商品販売処理部110が、商品代金の精算処理や商品の払出処理などを行う(S115)。
このようにして、本実施形態の自動販売機100は、購入資格制限のある商品を購入適格者である利用者60本人に販売することができる。
なお、記録媒体50から情報を取得するステップS103と、利用者60の生体の第2特徴情報62を抽出するステップS105およびステップS107とは、順序が逆でもよい。成人識別情報52による購入適格者か否かを判定するステップS109と、特徴情報の照合により本人確認を行うステップS111およびステップS113とも、順序が逆でもよい。すなわち、判定の順序には関わらず、ステップS109とステップS113の判定がともにYESであれば、商品の販売が許可され、ステップS115に進むことができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態の自動販売機システムによれば、利用者60の記録媒体50に購入者適格情報(成人識別情報52)と利用者60の生体の特徴を示す第1特徴情報54を記録する構成を有しているので、成人識別情報52による購入資格の有無判定に加え、第1特徴情報54と撮影した第2特徴情報62を照合して本人確認による販売可否判定が行える。したがって、自動販売機100で、購入者適格情報でのみ購入資格の有無判定を行う場合と異なり、たとえば、記録媒体50を不正に利用したなりすまし等を防止することができ、適正な販売可否判定が可能になる。
また、本発明の実施の形態に係る自動販売機システムによれば、予め利用者60の顔の特徴を示す第1特徴情報54を記録媒体50から読み出すだけで第2特徴情報62と照合できるので、カードに印刷された小さな証明写真の画像を元に、利用者本人の撮影画像と照合する場合に必要となる高精細な撮像用カメラや高度な画像処理が不要となり、低いコストと低い負荷で本人確認処理を行うことができる。
さらに、本発明の実施の形態に係る自動販売機システムによれば、利用者60は、第1特徴情報54が記録された記録媒体50を携行して自動販売機に赴くだけでよく、自動販売機にて利用者60の生体を撮影させるだけで、本人確認と購入資格判定ができる。したがって、自動販売機が判定用の情報を持つ必要がない。
また、本発明の実施の形態に係る自動販売機システムによれば、販売可否判定処理の負荷を軽減できる。すなわち、管理サーバなどにネットワークを介して問合せをする必要がないため、通信時間がない分、処理時間が短くなり、利用者60が商品購入にかかる時間も短縮でき、利便性が向上する。また、スタンドアロンの自動販売機に適用できるので、大規模な設備投資も不要となる。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの構成の一例を示す機能ブロック図である。
本実施形態の自動販売機システムは、上記実施の形態とは、利用者の生体の特徴情報の経年変化にも対応できる構成を有する点で相違する。
本実施形態の自動販売機システムの自動販売機160は、図1の上記実施形態の自動販売機100の構成に加え、さらに、通知部162を備える。
本実施形態において、自動販売機160の判定部108は、さらに、第1特徴情報54と第2特徴情報62の第1特徴点(群)の差異を検出するとともに、第1特徴点(群)とは異なる、第1特徴情報54と第2特徴情報62の第2特徴点(群)の差異を検出する。さらに、判定部108は、第1特徴点(群)の差異に基づいて、利用者60が本人であるか否かを判別するとともに、第2特徴点(群)の差異に基づいて、本人である利用者60の第2特徴情報62に第1特徴情報54から所定の変化が生じているか否かを判別する。そして、通知部162は、利用者60の所定の変化が生じている場合、その旨を通知する。
ここで、第1特徴点(群)および第2特徴点(群)は、上述した解剖学的特徴点と、皮膚表面の特徴点とを含むことができる。第1特徴点(群)および第2特徴点(群)は、特徴点の中からそれぞれ互いに異なる点を含むように選択される。特徴点によって定義される特徴情報は、複数の特徴点間の相対位置関係を示す情報(たとえば、ベクトル、距離、座標等)や各特徴点の幾何学的情報(たとえば、形状、サイズ、色等)で示すことができる。
第1特徴点は、たとえば、少なくとも利用者60が本人であるか否かを判別するとき有効な特徴点を含むのが好ましい。さらに、第1特徴点は、利用者60が本人であっても、第1特徴情報54を取得した時から年月が経ち、生体の特徴に変化(以後、「経年変化」と呼ぶ)があったとしても、変化しない特徴点、たとえば、人の骨格構造に基づく解剖学的特徴点を含むのが好ましい。
また、利用者60が本人であっても、経年変化により第1特徴情報54と第2特徴情報62に差異が所定の範囲内で生じるような場合が考えられる。このような経年変化は、たとえば、人の顔の特徴情報において、たとえば、顔の筋肉がたるむことで頬、口角、目尻の位置が下にずれる、頬の高さが低くなる、または、皺が増える、深くなる、しみやほくろが増える、大きくなる、などの変化が考えられる。
したがって、このような経年変化によって生じる第1特徴情報54と第2特徴情報の差異を検出するのに有効な特徴点、たとえば、人の皮膚表面の特徴点を第2特徴点に含むのが好ましい。
本実施形態では、第1特徴点について第1特徴情報54と第2特徴情報62の差異を検出し、差異が所定の第1範囲内の場合、利用者60が本人であると判別し、差異が所定の第1範囲外の場合、利用者60が本人でないと判別することができる。
また、第2特徴点について第1特徴情報54と第2特徴情報62の差異を検出し、差異が所定の第2範囲内の場合、差異は、本人である利用者60において、第1特徴情報54から第2特徴情報62に所定の変化が生じているか否かを判別することができる。
本実施形態では、この所定の変化が、利用者60の経年変化であると判断する。たとえば、第1特徴点に基づく判別で、本人でないと判別された場合でも、第2特徴点に基づく判別で、経年変化した利用者60本人であると判別することができる。さらに、第1特徴点に基づく判別で、本人であると判別された場合も、第2特徴点に基づく判別で、利用者60本人が経年変化していることを検出することができる。
判定部108において、各特徴点と特徴点の差異の判定条件となる所定の範囲をそれぞれ適宜選択または調整することで、本人確認や経年変化の判別を精度よく行うことができる。特徴点と範囲(パラメータ)の選択および調整については、様々な手法を採用することができる。これらのパラメータの選択および調整は、プログラムやプログラムが参照する設定情報を変更または更新することで実現できる。
特に、本実施形態のように、成人以上が購入資格を有する商品を販売する自動販売機で、かつ生体認証に顔の特徴を用いる場合、未成年に比較して、時間の経過に伴う顔の特徴の変化は緩やかであるので、記録媒体50に記録される第1特徴情報を長期間にわたり利用することができる。さらに、成人の顔の特徴は、時間経過に伴う変化が未成年に比較して小さいため、誤差範囲を狭く設定でき、誤差を好適に除去できるので、本人確認や経年変化の検出を精度よく行うことができる。
通知部162は、判定部108における第2特徴点に基づく判定で、経年変化が検出された場合、その旨を通知する。さらに、本実施形態では、通知部162は、経年変化が検出された場合、利用者60に記録媒体50の第1特徴情報54の更新を促す通知を行うことができる。利用者60は、たとえば、記録媒体50の第1特徴情報54を更新する手続きを所定の機関に対して行うことで、記録媒体50の第1特徴情報54を更新することができる。
具体的には、通知部162は、「ICカードの記録情報が古くなっている可能性があります。更新手続きをしてください。」などの更新を促すメッセージによるガイダンスを行う。または、記録媒体50が携帯端末に含まれる場合、自動販売機160から携帯端末に対して、上記メッセージを非接触ICアクセス部150(図3)、または赤外線通信部(不図示)等を介して送信してもよい。携帯端末では、所定のアプリケーションを実行させておき、自動販売機160から送信されたメッセージを受信し、表示部にメッセージを表示させてもよい。
このように構成された本実施形態の自動販売機システムの動作について、図5および図6を用いて説明する。本実施形態では、図4を用いて説明した上記実施形態の動作と同様な手順で商品販売処理を行うことができる。なお、本実施形態では、判定部108(図5)が、図4のステップS113において、第1特徴点について、第1特徴情報54と第2特徴情報62の差異を検出し、その差異が所定の第1範囲外の場合、利用者60が本人でないと判別する。図6に示すフローは、本人でないと判定された場合に(図4ステップS113のNO)、開始する。
判定部108が、第2特徴点について、第1特徴情報54と第2特徴情報62の差異が、所定の第2範囲内か否かを判定する(ステップS161)。ここで、所定の第2範囲とは、利用者60の経年変化が起因と推定される経年変化範囲とする。範囲内の場合(ステップS161のYES)、利用者60は、本人である可能性があるが、経年変化により特徴情報に第1範囲以上の差異が生じているために、図4のステップS113の判定で本人でないと判定されたことになる。したがって、記録媒体50の第1特徴情報54を現在の利用者60の特徴に合わせて更新する必要がある。更新すれば、以後の判定で本人確認を正確に行うことが可能になる。そこで、通知部162(図5)が、利用者60に記録媒体50の第1特徴情報54の更新を促すメッセージを通知する(ステップS163)。
範囲内でない場合(ステップS161のNO)、またはステップS163の後、本処理を終了する。このとき、利用者60に対して、購入不可を通知するメッセージを出力する。
なお、ステップS161の判定は、図4のステップS113の判定で本人であると確認された場合に行うこともできる。すなわち、本人であると判定できる範囲のうち、本人でないと判定される範囲に近い臨界領域の範囲にあるか否かを判定してもよい。この場合、図6のフローが終了したとき、図4のフローのステップS115に戻ることとなる。この構成によれば、販売は許可するが、近日中に記録媒体50の第1特徴情報54を更新した方がよいことを事前に利用者60に通知することができる。
以上、説明したように、本発明の実施の形態に係る自動販売機システムによれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、利用者60の生体の特徴が経年変化していく過程において、利用者60に記録媒体50の第1特徴情報54の更新の必要性を通知できるので、自動販売機160の利用を継続しやすくすることができる。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの構成の一例を示す機能ブロック図である。
本実施形態の自動販売機システムは、上記実施の形態とは、自動販売機の利用者の生体の特徴情報を登録することで、記録媒体なしでも販売可否判定ができる構成を有する点で相違する。本実施形態の自動販売機200は、図1の上記実施形態の自動販売機100と同様な、商品購入受付部102と、読取部104と、抽出部106と、商品販売処理部110と、を備えるとともに、さらに、判定部202と、特徴情報記憶部204と、登録部206と、を備える。また、本実施形態の自動販売機200は、図5の自動販売機160の構成も含むことができる。
本実施形態の自動販売機200は、利用者60の第1特徴情報54または第2特徴情報62を記憶する特徴情報記憶部204と、第1特徴情報54と第2特徴情報62との照合結果で販売が許可された利用者60の第1特徴情報54または第2特徴情報62を照合用特徴情報212として特徴情報記憶部204に登録する登録部206と、利用者60が当該自動販売機200を利用したとき、特徴情報記憶部204を検索し、抽出部106が抽出した第2特徴情報62と一致する照合用特徴情報212があった場合に、商品の販売を許可する判定部202と、を備える。
特徴情報記憶部204は、以前、当該自動販売機200を利用したことのある利用者60の生体の特徴情報を照合用特徴情報212として記憶する。特徴情報記憶部204に記憶される照合用特徴情報212は、上記実施形態で説明したように、小さい容量の情報であり、かつ、当該自動販売機200を少なくとも日常的に利用する利用者数分の件数の情報を記憶できればよい。したがって、特徴情報記憶部204は大きな記憶容量は必要なく、低コストで本発明の構成を実現することができる。
登録部206は、判定部202が、読取部104が記録媒体50から読み取った第1特徴情報と抽出部106が抽出した第2特徴情報62とを照合し、販売許可された利用者60の第1特徴情報または第2特徴情報62の少なくともいずれか一方を特徴情報記憶部204に登録する。
また、登録部206は、判定部202が販売許可した利用者60の生体の特徴情報を照合用特徴情報212として登録するか否かを利用者60に問い合わせ、登録する指示を受け付けてもよい。そして、登録指示を受け付けたときのみ、登録するようにすることができる。
判定部202は、抽出部106が利用者60の第2特徴情報62を抽出したとき、特徴情報記憶部204を参照し、第2特徴情報62と一致する照合用特徴情報212を検索する。ここでは、読取部104による記録媒体50からの第1特徴情報54の読み取りの有無に関わらず、特徴情報記憶部204を参照し、抽出部106が抽出した第2特徴情報62と同一人物の特徴を示す範囲に含まれる情報を照合用特徴情報212の中から検索する。利用者60の第2特徴情報62と一致する照合用特徴情報212が見つかった場合、判定部202は、当該利用者60への商品の販売を許可する。
このように構成された本実施形態の自動販売機システムの動作について以下に説明する。
図8および図9は、本実施形態の自動販売機200の動作の手順を示すフローチャートである。はじめに、図7に示した自動販売機200による特徴情報の登録処理手順について、図2、図7および図8を用いて説明する。
図8のフローは、図4を用いて説明した上記実施形態のフローのステップS115の後、処理が開始する。または、図4のステップS113で本人確認がなされ、販売が許可されたとき(ステップS113のYES)、開始してもよい。
まず、登録部206(図7)が、たとえば、「次回からカードの提示なしで購入できるように、顔写真を登録しますか?」などの登録の可否を利用者60に問い合わせるメッセージによるガイダンスを行う(ステップS231)。そして、登録部206が、たとえば、表示部24のタッチパネル上に「登録」または「終了」などの操作ボタンを表示し、利用者60が表示部24のタッチパネルに表示された操作ボタンを操作することで、利用者60の指示を受け付けることができる(ステップS233)。登録指示を受け付けた場合(ステップS233のYES)、登録部206が、図4のステップS113で販売許可された利用者60の第1特徴情報54または第2特徴情報62の少なくとも一方を照合用特徴情報212として特徴情報記憶部204(図7)に登録する(ステップS235)。
次に、図7に示した自動販売機200による商品販売手順について、図2、図7および図9を用いて以下に説明する。
図9において、ステップS101、ステップS105、ステップS107、およびステップS115は、図4の上記実施形態の自動販売機100のフローチャートと同様である。本実施形態の自動販売機200は、ステップS107で、抽出部106(図7)が利用者60の第2特徴情報62を抽出した後、判定部202(図7)が、特徴情報記憶部204(図7)を参照し、第2特徴情報62と一致する照合用特徴情報212を検索する(ステップS201)。一致する照合用特徴情報212が見つかった場合(ステップS203のYES)、販売を許可し、商品販売処理モードに移行し、ステップS115に進む。
一致する照合用特徴情報212か見つからなかった場合(ステップS203のNO)、利用者60に記録媒体50の提示を促すメッセージによるガイダンスを行う(ステップS205)。そして、図4のステップS103に戻り、利用者60が提示した記録媒体50から成人識別情報52と第1特徴情報54を読み取る。その後、図4のステップS105とステップS107は既に実行済みなので省略し、上記実施形態と同様に図4のステップS109以降の販売可否の判定処理を行う。
なお、本実施形態では、利用者60の記録媒体50から情報を読み取る図4の上記実施形態のフローのステップS103を省略する構成としているが、上記実施形態と同様に行ってもよい。たとえば、自動販売機200の読取部104が、記録媒体50から成人識別情報52を読み取り、自動販売機200の登録部206が、読取部104が読み取った成人識別情報52を照合用特徴情報212と関連付けて登録することができる。
さらに、登録部206は、特徴情報記憶部204に照合用特徴情報212が登録された日時をともに登録しておいてもよい。そして、登録部206は、登録日から所定期間が経過した情報については、自動的に削除する構成としてもよい。この場合、利用者60には登録時から所定期間経過した後、データが削除される旨、または、所定期間毎に登録情報の更新が必要である旨を通知するメッセージによるガイダンスを行っておくのが好ましい。この構成によれば、特徴情報記憶部204内に古くて利用できない情報が貯まることで、無駄な記憶容量を消費してしまうのを防ぐことができる。
さらに、本人であると判定できる範囲のうち、本人でないと判定される範囲に近い臨界領域の範囲にあると判定されて利用者に更新を促した場合、たとえば、その日時を特徴情報記憶部204に記録しておいてもよい。そして、特徴情報記憶部204に記録された日時から所定期間が経過した照合用特徴情報212については、自動的に特徴情報記憶部204から削除する構成としてもよい。この場合も事前に利用者60には、所定期間経過後、情報が削除される旨を通知するメッセージによるガイダンスを行っておくのが好ましい。
この構成によれば、判定部202は、特徴情報記憶部204を参照し、利用者60が提示した記録媒体50から読み取った成人識別情報52をキーとして、成人識別情報52に関連付けられている照合用特徴情報212を検索すればよい。よって、照合用特徴情報212の検索時間を短縮できる。そして、判定部202は成人識別情報52に関連付けられている照合用特徴情報212と第2特徴情報62とを照合すればよい。
以上、説明したように、本実施形態の自動販売機システムによれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、自動販売機200において、販売許可された利用者60は、自分の特徴情報を自動販売機200に登録することができ、次回以降、購入時に当該自動販売機200では、記録媒体50を提示しなくても、生体認証のみで購入することができる。すなわち、顔パスで商品を購入できることとなり、利便性がよい。また、本発明によれば、照合用特徴情報212は小さな容量のデータとすることができるので、自動販売機200の特徴情報記憶部204は、大きな容量が不要となり、販売可否判定機能を備えた利便性のよい自動販売機200を低コストで実現することができる。
(第4の実施の形態)
図10は、本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの構成の一例を示す機能ブロック図である。
本実施形態の自動販売機システムは、上記実施の形態とは、自動販売機に登録された利用者の特徴情報を所定の条件に従って更新できる点で相違する。なお、図5を用いて説明した上記実施形態では、記録媒体50に記録されている第1特徴情報54の更新を利用者60に促す点で異なる。本実施形態の自動販売機300は、図7の上記実施形態の自動販売機200と同様な商品購入受付部102と、読取部104と、抽出部106と、商品販売処理部110と、登録部206と、を備えるとともに、さらに、判定部302と、特徴情報記憶部304と、更新部306と、を備える。
なお、本実施形態の自動販売機300は、図5の上記実施形態の自動販売機160の構成も含むことができる。
本実施形態の自動販売機300は、特徴情報記憶部304に登録された照合用特徴情報を、所定の条件に従って更新する更新部306をさらに備える。さらに、自動販売機300の読取部104は、記録媒体50から成人識別情報52を読み取り、自動販売機300の登録部206は、読取部104が読み取った成人識別情報52を、ID312として、照合用特徴情報314と関連付けて登録することができる。ここで、記録媒体50は、購入者適格情報(成人識別情報52)として、利用者60にユニークな媒体識別情報を含むことができる。本実施形態では、媒体識別情報と成人識別情報52は同じ識別番号とする。
判定部302は、上記実施形態の判定部108または判定部202と同様な機能を有するとともに、さらに、特徴情報記憶部304を参照し、所定の条件を満たすか否かを判定する。
本実施形態では、記録媒体50は、たばこを自動販売機で購入するとき必要となる成人識別用ICカードであり、利用者60毎にユニーク付与された成人識別情報52が、媒体識別情報となる。
また、成人識別情報52等の媒体識別情報は、記録媒体50に必ずしも予め記録されていなくてもよい。そのような場合は、変形例として、自動販売機300が記録媒体50にアクセスし、特徴情報記憶部304に特徴情報を読み取り特徴情報記憶部304に登録したとき、登録された利用者60にユニークに識別子を付与し、自動販売機300から記録媒体50にアクセスし、その識別子を媒体識別情報(成人識別情報52)として書き込んでもよい。利用者60の識別子は、特徴情報記憶部304に利用者60の照合用特徴情報314と関連付けて記憶してもよい。
なお、特徴情報記憶部304は、図7の特徴情報記憶部204と同様に照合用特徴情報のみを記憶してもよく、ID312は必ずしも必要ではない。
更新部306は、判定部302が所定の条件を満たしたと判定したとき、特徴情報記憶部304に登録されている利用者60の照合用特徴情報314を更新する。
ここで、所定の条件とは、たとえば、利用者60の照合用特徴情報314が特徴情報記憶部304に登録されてから所定期間が経過したとき、所定の年齢になったとき、または、成人識別情報52の有効期限が切れるとき等が考えられる。たとえば、登録部206が、特徴情報記憶部304に照合用特徴情報314を登録する際、登録日時とともに記憶しておく。判定部302が、定期的または随時、特徴情報記憶部204を検査し、所定期間以上経過した照合用特徴情報314を検出する。そして、更新部306が、検出された照合用特徴情報314を削除する構成としてもよい。
または、更新部306が検出された照合用特徴情報314の利用者60に対し、登録した特徴情報の更新を促すメッセージを出力してもよい。更新指示を受け付けるメニュー画面により、ガイダンスを行い、利用者60からの更新指示を受け付けてもよい。指示に従い、更新部306が照合用特徴情報314を更新することができる。または、登録した特徴情報の更新時期がまもなく訪れることを予告するメッセージによるガイダンスを行ってもよい。
さらに、判定部302は、たとえば、定期的、または、利用者60等からの要求時(登録したはずなのに顔パスが利かなかった場合や、更新催促に従って利用者60が更新を行う場合、指紋認証の場合等に登録する指を変更する場合等)を、登録情報の更新時期と判定することもできる。
特徴情報記憶部304から照合用特徴情報314が削除された場合、次回、利用者60が自動販売機300を利用したときに、再度、利用者60の特徴情報を登録し直すことで更新することができる。
また、特徴情報記憶部304の照合用特徴情報314を、上記所定の条件に従い、自動的に、または、利用者60からの更新指示を受け付けて、更新してもよい。
また、特徴情報記憶部304は、ID312に関連付けて照合に用いた第1特徴情報54または第2特徴情報62の履歴を記憶してもよい。そして、履歴情報に基づいて、経年変化による利用者60の特徴情報の変化を検出し、照合用特徴情報314との差が所定値以上になったときを、登録情報の更新時期と判定してもよい。
更新部306による照合用特徴情報314の更新方法は、記録媒体50の形態(ICカード、または携帯端末等)や、特徴情報記憶部304に登録される特徴情報の内容(第1特徴情報54、第2特徴情報62、識別情報、日時、履歴等)によって異なる。詳細については、以下の実施形態で説明する。
以上説明したように、本実施形態の自動販売機システムによれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、自動販売機300に登録された利用者60の特徴情報を所定の条件で更新することができるので、たとえば、利用者60の生体認証に用いる特徴情報が経年変化した場合でも、利便性を損なわずに自動販売機300の利用を継続できることとなる。
(第5の実施の形態)
図14は、本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの携帯端末の構成の一例を示す機能ブロック図である。
本実施形態の自動販売機システムは、上記実施の形態とは、記録媒体50に自動販売機を特定する情報を書き込む構成を有する点で相違する。本実施形態の自動販売機330は、図7の上記実施形態の自動販売機200と同様な、商品購入受付部102と、抽出部106と、判定部202と、特徴情報記憶部204と、登録部206と、商品販売処理部110と、を備えるとともに、さらに、アクセス部334を備える。なお、本実施形態は、図1、図5、または図10の自動販売機の構成も含むことができる。
本実施形態の自動販売機システムは、自動販売機330を特定する識別情報(VMID56)を記録媒体50に書き込む書込部(アクセス部)334を備える。アクセス部334は、上記実施形態の読取部104と同様な動作、すなわち、図7記録媒体50にアクセスして記録媒体50から情報を読み取る動作に加え、さらに、記録媒体50に情報を書き込むことができる。本実施形態において、アクセス部334は、様々な条件で、自動販売機330の識別情報(VMID56)を記録媒体50に書き込むことができる。または、自動販売機330が認識した記録媒体50に無条件で識別情報(VMID56)を書き込んでもよい。たとえば、商品の販売が許可された利用者60、逆に、販売が許可されなかった利用者60に対して、自動販売機330の識別情報(VMID56)を記録してもよい。
本実施形態では、自動販売機330を特定する識別情報は、自動販売機330に予め付与された自動販売機毎にユニークな管理番号(VMID56)とし、自動販売機330から記録媒体50に記録される構成としている。他の変形例として、記録媒体50が携帯端末に含まれる構成の場合、自動販売機330に顔パス登録したときに、携帯端末のGPS(Global Positioning System)機能を用いて、その自動販売機330の位置情報を取得し、自動販売機330の識別情報として記録媒体50に記録してもよい。このとき、登録日時を一緒に記録してもよい。
また、記録媒体50には、複数の自動販売機のVMIDを記録してもよい。
このように構成された本実施形態の自動販売機システムの動作について、以下説明する。
図15は、本実施形態の自動販売機システムの動作の一例を示すフローチャートである。図15のフローは、図8を用いて説明した上記実施形態のフローと同様なステップS231、ステップS233、およびステップS235を有するとともに、さらに、ステップS241を含む。
本実施形態では、図15に示すように、ステップS235の照合用特徴情報212の登録の後に、アクセス部334が利用者60の記録媒体50にVMID56を記録する(ステップS241)。
上述したように、自動販売機330のアクセス部334は、利用者60の照合用特徴情報212を特徴情報記憶部204に記憶したとき、利用者60の記録媒体50に自動販売機330の識別情報(VMID56)を記録してもよい。さらに、本実施形態の自動販売機システムは、利用者60の記録媒体50に記録された自動販売機330の識別情報(VMID56)に基づいて、利用者60の照合用特徴情報212が記録されている自動販売機330を提示する提示部(不図示)をさらに備えてもよい。
すなわち、利用者60が顔パス登録した自動販売機330のVMID56を利用者60の記録媒体50に記録することで、VMID56に基づき、顔パス登録した自動販売機330を利用者60に提示できる。
提示部は、様々な態様が考えられる。たとえば、提示部は、利用者60が利用可能な携帯端末やパーソナルコンピュータ(以下、「ユーザ端末」と呼ぶ)を用いて、所定のウェブサイトにアクセスし、記録媒体50に記録されたVMID56に対応する自動販売機330の位置情報等を取得し、ユーザ端末のディスプレイ装置に表示させることができる。このように、特に、記録媒体50がユーザ端末に含まれる構成の場合、ユーザ端末の通信機能と表示機能を用いることができる。あるいは、記録媒体50からカードリーダ(不図示)などを用いて情報を読み出し、利用者60のユーザ端末にVMID56を入力させてもよい。あるいは、自動販売機330のアクセス部334に替えて、自動販売機330の表示部24にVMID56の情報をQRコードとして表示して、利用者60の携帯端末のバーコード読み取り機能を用いて読み取らせてもよい。
そして、提示部は、VMID56に対応する自動販売機330の位置情報を、たとえば、一覧表示、または地図情報としてディスプレイ装置に表示することができる。これにより、利用者60は、自分がどこの自動販売機330に顔パス登録をしているかを知ることができる。さらに、顔パス登録した自動販売機の位置情報以外にも、近隣の自動販売機の位置情報も合わせて利用者60に提示してもよい。このように地図情報などで他の自動販売機の位置も提示すれば、利用者60が認識していなかった自動販売機の利用を促す契機とすることができる。
さらに、自動販売機330のアクセス部334は、記録媒体50に記録されている自動販売機330の識別情報(VMID56)を読み込んでもよく、読み込んだVMID56に基づいて、利用者60が他にも顔パス登録している自動販売機があるか、または、どの自動販売機を利用しているかを認識することができる。そして、利用者60に最寄りの未登録の自動販売機の利用および登録を促したり、利用者が顔パス登録している他の自動販売機におけるキャンペーン情報などを通知したりしてもよい。
さらに、本実施形態の自動販売機システムは、利用者60の記録媒体50に記録されている自動販売機の識別情報(VMID56)に対応する自動販売機330毎に、所定の条件に従って、当該自動販売機330の特徴情報記憶部204に記録された利用者60の照合用特徴情報212の更新時期を判定し、自動販売機330の特徴情報記憶部204に記録された利用者60の照合用特徴情報212の更新時期を通知する通知部(不図示)をさらに備えてもよい。
通知部は、様々な態様が考えられる。たとえば、通知部は、上記提示部が提示した自動販売機の位置情報とともに、各自動販売機の更新時期を表示してもよい。更新時期を日時で提示してもよいし、更新時までの残り日数や経過日数を提示してもよいし、更新時期が間近であることを予告、または更新時期を過ぎてしまったことを警告する画像(アイコンなど)を表示したり、メッセージを強調表示したりしてもよい。
更新時期の判定は、利用者60の携帯端末やパーソナルコンピュータに予めインストールされたアプリケーションによって実現することもできる。
または、上述したように、利用者60のユーザ端末から所定のウェブサイトにアクセスして、記録媒体50または利用者60を特定可能なユーザID(本実施形態では、成人識別情報52)とともに、利用者60の記録媒体50の情報を、管理サーバ(不図示)にアップロードしてもよい。すなわち、利用者60のユーザ端末から管理サーバにアクセスし、これらの利用者60の自動販売機の顔パス登録状況を示す情報を提供し、管理サーバで蓄積させてもよい。そして、管理サーバが上述したような通知部を構成してもよい。
さらに、管理サーバの通知部は、予め登録された利用者60の宛先に、更新時期を通知するメッセージを送信してもよい。たとえば、利用者60のメールアドレスに電子メールを送信してもよい。
この構成によれば、顔パスで利用可能な自動販売機の一覧とともに、各自動販売機に登録されている特徴情報の更新時期を利用者60に提示でき、更新時期が迫っているものについては、注意を促す通知を行うこともできる。たとえば、利用者60は、顔パス登録した自動販売機の位置を忘れた場合にその位置を確認できる。また、事前に顔パス登録の有効期限などを確認できるので、有効期限切れで顔パス利用ができないといった事態を未然に防ぐことができ、利便性が向上する。
また、利用者60の記録媒体50の情報に基づいて、自動販売機は、自装置以外の他の自動販売機への登録状況を認識することもできる。本発明では、自動販売機は、ネットワークに接続されていないスタンドアロン型のものを含むので、そのような形態の自動販売機においても、利用者60の記録媒体50を介して他の自動販売機の情報を取得することができることとなる。これにより、スタンドアロン型自動販売機でありながらも、他の自動販売機の情報を活用した仕組みを構築することが可能になる。
(第6の実施の形態)
図11は、本発明の実施の形態に係る自動販売機システムの携帯端末の構成の一例を示す機能ブロック図である。
本実施形態の自動販売機システムは、上記実施の形態とは、記録媒体50が携帯型端末装置に含まれた構成を有する点で相違する。本実施形態の自動販売機システムは、図10の上記実施形態と同様な自動販売機300と、図11の携帯端末400と、を備える。なお、本実施形態は、図1、図5または図7の自動販売機の構成も含むことができる。
図11に示すように、本実施形態の携帯端末400は、CPU422と、ROM424と、RAM426と、無線通信部428と、アンテナ430と、操作部432と、操作受付部434と、表示部436と、表示制御部438と、撮像部440と、を備える。
本実施形態の携帯端末400は、上記実施形態で説明したように、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、またはタブレット端末などの携帯型端末装置を含むことができる。
本実施形態の携帯端末400は、本発明のコンピュータプログラムに記述される各種の処理手順をコンピュータが実行することにより、各種ユニットが各種機能として実現される。
本発明の携帯端末400の各構成要素は、図11のCPU422、RAM426、RAM426にロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するROM424などの記憶ユニット等を備える任意のコンピュータのハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各図は、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
また、本発明のコンピュータプログラムは、図11の携帯端末400を実現するコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。記録媒体は特に限定されず、様々な形態のものが考えられる。また、本発明のコンピュータプログラムは、記録媒体から携帯端末400のROM424にロードされてもよいし、ネットワークや他の通信手段を通じて携帯端末400にダウンロードされ、ROM424にロードされてもよい。
本実施形態のコンピュータプログラムは、携帯端末400を実現するコンピュータに、購入資格制限のある商品を販売する自動販売機300に第1特徴情報54と購入者適格情報(成人識別情報52)を出力する手順を実行させるように記述されている。
さらに、本実施形態のコンピュータプログラムは、コンピュータに、当該携帯端末400のユーザ500の顔を撮影し、顔写真の画像データを生成する手順、当該携帯端末400の識別情報(端末ID)をネットワークを介してサーバ(図13の管理センタ530)に送信し、サーバに認証要求する手順、サーバに認証されたとき、商品を販売する自動販売機300の購入資格取得の申請をするために、ユーザ500の情報と、ユーザ500の顔写真の画像データと、をサーバにネットワークを介して送信する手順、ユーザ500の申請が許可されたときにサーバから発行される通知をネットワークを介して受け付ける手順、通知に従い、サーバにネットワークを介して接続し、サーバに識別情報を送信して認証要求する手順、サーバに認証されたとき、顔写真の画像データから抽出された第1特徴情報54と、ユーザ500に付与された購入者適格情報(成人識別情報52)とを、サーバからネットワークを介して受信する手順、受信した第1特徴情報54と購入者適格情報(成人識別情報52)を記憶部(図11のROM424)に記憶する手順を実行させるように記述されている。
図11に戻り、CPU422は、携帯端末400の各要素とバス450を介して接続され、各要素とともに携帯端末400全体を制御する。ROM424は、携帯端末400を動作させるためのプログラムや、そのプログラムが動作する際に使用する各種設定データや登録データ、または、様々なコンテンツデータを記憶する。RAM426は、プログラムが動作するための作業領域や情報の送受信用バッファなど一時的にデータを記憶する領域を有する。
無線通信部428は、アンテナ430を介して、基地局(不図示)を介して携帯通信網(不図示)に接続し、通信する。携帯通信網に接続して、電子メールを送受信したり、携帯通信網のサイトにアクセスしたり、インターネットに接続し、ウェブサイトにアクセスしたりできる。あるいは、図示されない音声入出力部を用いて、他の携帯端末と通話する機能なども有する。
操作部432は、利用者60が操作する操作ボタン、スイッチ、ダイヤル、タッチパッド、タッチパネルなどを含む。操作受付部434は、操作部432の操作を受け付け、CPU422に通知する。
表示制御部438は、CPU422から指示に従い、LED表示器、液晶ディスプレイを含む表示部436に画面表示を行う。撮像部440は、デジタルカメラ機能を有し、静止画または動画を撮影することができる。非接触IC通信部442は、アンテナ444を介して、非接触ICと通信を行い、非接触ICのメモリの情報を読み書きする。
本実施形態において、携帯端末400(図11)は、記録媒体50(図11)として、図10の利用者60の第1特徴情報54と購入者適格情報(成人識別情報52)を記憶する情報記憶部(図11のROM424)と、情報記憶部(ROM424)に記憶された利用者60の第1特徴情報54と購入者適格情報(成人識別情報52)を出力する出力部(図11の非接触IC通信部442または図11の表示部436)と、を備える。
そして、自動販売機300の読取部104が、携帯端末400から出力された利用者60の第1特徴情報54と購入者適格情報(成人識別情報52)を読み取る。
携帯端末400の出力部は、図11の非接触IC通信部442を用いて、成人識別情報52と第1特徴情報54を自動販売機300に送信することができる。あるいは、携帯端末400の出力部は、成人識別情報52と第1特徴情報54を含むQRコードを生成して図11の表示部436に表示させ、自動販売機の読取部22(図2)またはカメラ14(図2)にかざし、QRコードを読み取らせることで情報を伝達することができる。また、非接触IC通信以外にも、赤外線通信などを用いることもできる。
このように構成された本実施形態の自動販売機システムの動作について、以下に説明する。ここでは、図4のフローを用いて説明する。
まず、自動販売機300の商品購入受付部102(図10)が、利用者60の商品購入要求を受け付けると(ステップS101)、本フローが開始する。自動販売機300は、たとえば、待機モードから商品販売モードに移行し、利用者60に対して、記録媒体50(携帯端末400)の提示を促すメッセージを出力する。これに対して、利用者60が、携帯端末400の表示部436に成人識別情報52と第1特徴情報54を示すQRコードを表示させて、自動販売機の読取部22(図2)等の所定部位に提示する。すると、自動販売機300の読取部104(図10)が、QRコードを認識し、成人識別情報52と第1特徴情報54を読み取る(ステップS103)。
一方、自動販売機300の抽出部106(図10)が、カメラ14(図2)、および必要に応じて照明12(図2)を制御して、利用者60の顔の撮影処理を開始する。利用者60の顔にカメラ14の向きや焦点を合わせる等の制御を行い、撮影を行う(ステップS105)。そして、抽出部106は、撮影した画像に画像処理を施し、生体認証に必要な利用者60の第2特徴情報62を抽出する(ステップS107)。
そして、自動販売機300の判定部302(図10)が、ステップS103で携帯端末400から読み取った成人識別情報52に基づき、利用者60が、商品の購入適格者かどうかを判別する(ステップS109)。本実施形態では、携帯端末400から成人識別情報52が読み出せたか否かで、商品の購入適格者か否かを判別できる。成人識別情報52が読み出せた場合(ステップS109のYES)、ステップS111に進む。一方、成人識別情報52が読み出せなかった場合(ステップS109のNO)、販売を許可しないので、本処理を終了する。このとき、利用者60に対して、購入不可を通知するメッセージを出力する。
ステップS111では、自動販売機300の判定部302が、ステップS103で読み取った第1特徴情報54と、ステップS107で抽出した第2特徴情報62とを照合する。そして、判定部302が、照合結果に基づき、本人か否かを確認する(ステップS113)。たとえば、照合結果が、第1特徴情報54と第2特徴情報62の差が閾値未満の場合、本人であると判別し、販売を許可する(ステップS113のYES)。そして、商品販売処理モードに移行し、商品販売処理部110(図10)が商品の販売処理を開始する(ステップS115)。第1特徴情報54と第2特徴情報62の差が閾値以上の場合、本人でないと判別し(ステップS113のNO)、販売を許可しないので、本処理を終了する。このとき、利用者60に対して、購入不可を通知するメッセージを出力する。
ステップS115では、商品販売処理部110が、商品代金の精算処理や商品の払出処理などを行う(S115)。
このようにして、本実施形態の自動販売機300は、購入資格制限のある商品を購入適格者である利用者60本人に販売することができる。
また、本実施形態の自動販売機システムにおいて、本発明の自動販売機の商品の購入資格の証明となる購入者適格情報を含む記録媒体50を、ユーザは所定の機関に対して申請する手続きを行う。申請手続きの方法は、図12に示すように、書類で申請する方法と、図13に示すように、ユーザ500の携帯端末400からネットで申請する方法と、が考えられる。
後述する携帯端末400でネット申請するために、携帯端末400か以下の構成を備えることができる。
携帯端末400は、当該携帯端末400の識別情報(端末ID)をネットワークを介してサーバ(管理センタ530)に送信し、サーバに認証要求する認証要求部(図11の無線通信部428等)と、当該携帯端末400のユーザ500の顔を撮影し、顔写真の画像データを生成する撮像部440(図11)と、サーバとネットワークを介して通信する通信部(図11の無線通信部428等)と、を備え、通信部が、サーバに認証されたとき、商品を販売する自動販売機300の購入資格取得の申請をするために、ユーザ500の情報と、ユーザ500の顔写真の画像データと、をサーバにネットワークを介して送信し、通信部が、ユーザ500の申請が許可されたときにサーバから発行される通知をネットワークを介して受け付け、認証要求部が、通知に従い、サーバにネットワークを介して接続し、サーバに識別情報を送信して認証要求し、通信部が、サーバに認証されたとき、撮像部440が撮影した顔写真の画像データから抽出された第1特徴情報54と、ユーザ500に付与された購入者適格情報(成人識別情報52)とを、サーバからネットワークを介して受信し、受信した第1特徴情報54と購入者適格情報(成人識別情報52)を記憶部(図11のROM424)に記憶する。
以下、申請処理の手順について説明する。
まず、図12を用いて、書類で申請する場合の手順を説明する。
ユーザ500は、申請書類506に、氏名、郵便番号、住所、連絡先電話番号、生年月日、年齢、職業、または勤務先等の必要事項を記入する。そして、申請書類506とともに、ユーザ500の顔を撮影した、所定サイズの顔写真502と、身分証明書控え504を同封し、管理センタ530に郵送する(ステップS301)。管理センタ530に届くと、申請書類が受領される(ステップS311)。そして、郵送された身分証明書控え504に記載されている年齢や生年月日等から、成人であることを確認する(ステップS313)。あるいは、購入資格が他の条件の場合、購入資格を有するか否かを確認する。
そして、顔写真502および身分証明書控え504を用いて、本人確認を行う(ステップS315)。ステップS313またはステップS315で、条件を満たさない場合や本人確認ができなかった場合は、申請は棄却され、ユーザ500にその旨が通知される(不図示)。
ステップS313およびステップS315の条件を満たした場合、顔写真からユーザ500の顔の特徴点を抽出し、ユーザ500の顔の特徴情報として、登録IDと関連付けてデータベース(不図示)に登録する。登録IDは、ユーザ500毎に発行される認証カード510にユニークに付与される識別番号であり、上記実施形態の成人識別情報52に相当する。認証カード510は、上記実施形態の記録媒体50に相当し、認証カード510は、非接触ICカードであり、成人識別情報とステップS317で抽出された顔の特徴情報をカード内蔵のメモリに記憶する。
また、図12の例では、認証カード510の表面に登録ID514と、顔写真512とが印刷されている。このようにして認証カード510が発行され(ステップS319)、ユーザ500が申請した住所に郵送される(ステップS321)。ユーザ500に認証カード510が届き、認証カード510を受領する(ステップS303)。
ユーザ500は、この認証カード510を利用して自動販売機で商品を購入することが可能になる。
次に、図13を用いて、ユーザ500の携帯端末400を利用してネットで申請する場合について説明する。
申請を行うにあたり、まず、ユーザ500の携帯端末400から所定のサイトにアクセスする。あるいは、所定のアドレスに空メールを送信し、管理センタ530からアクセス用のIDまたはパスワードなどの情報を含むメールを受信し、所定のサイトにアクセスし、申請ページへログインする構成とすることもできる。
そして、携帯端末400の端末IDを管理センタ530に送信する(ステップS341)。端末IDは、携帯端末400にユニークに付与されているIDであり、必ず、携帯端末400の契約者と関連付けて、携帯電話のキャリア共通で管理されている。管理センタ530は、端末IDに基づき、携帯端末400のユーザ500を確認する。
管理センタ530では、携帯端末400から送信された端末IDを確認する(ステップS371)。そして、管理センタ530から携帯端末400に対し、申請に必要なアプリケーションを提供する。あるいは、申請ページに移動する(ステップS373)。携帯端末400では、管理センタ530から提供されたアプリケーションをダウンロードして起動する。または、申請ページが表示される(ステップS343)。
そして、携帯端末400では、アプリケーションまたは申請ページのガイダンスがユーザ500に提示され、ユーザ500は、ガイダンスに従って、申請手続きを行うことができる。以下、ガイダンスに従い、ユーザ500が携帯端末400を操作することで、手続きを行うことができる。
まず、携帯端末400のカメラでユーザ500は自分の顔を撮影するとともに、ユーザ500の身分証明書を撮影し、それらの画像を管理センタ530にアップロードする(ステップS345)。管理センタ530は、携帯端末400から画像を受信する(ステップS375)。
さらに、ユーザ500は、携帯端末400を用いて、申請ページにて、必要事項を入力し、携帯端末400は入力された情報を受け付けて管理センタ530にアップロードする(ステップS347)。管理センタ530が、携帯端末400から送信された情報を受信し、申請を受け付ける(ステップS377)。ここで、携帯端末400は、一旦、管理センタ530との接続を切断してもよい。
管理センタ530では、ユーザ500が成人であるか否かを確認する(ステップS379)。管理センタ530では、予めユーザ登録時に登録されているユーザ500の情報と、申請時に受け付けた情報の生年月日などの情報に基づいて成人か否かを確認することができる。
ステップS379で成人であることが確認できなかった場合は、申請を棄却し、ユーザ500にその旨を通知して、申請用アプリケーションを終了する(不図示)。または、申請ページを閉じる。
そして、ステップS375で受信したユーザ500の顔写真の画像をもとに、ユーザ500の顔の特徴点を抽出し、ユーザ500の顔の特徴情報として、端末IDおよび登録IDと関連付けてデータベースに登録する(ステップS381)。
そして、管理センタ530から携帯端末400に対して、申請手続きが終了したことが通知される(ステップS383)。たとえば、申請手続き終了を通知する情報とともに、携帯端末400を本発明の記録媒体50として機能させるためのアプリケーションをインストールするためのサイトにログインするのに必要な情報を含めて、携帯端末400にメールを送信する。携帯端末400では、メールを受信し(ステップS349)、たとえば、メールに記載されているURLにアクセスすることで、アプリケーションをインストールするためのサイトにログインすることができる。
そして、管理センタ530は携帯端末400にアプリケーションを提供し(ステップS385)、携帯端末400は管理センタ530からアプリケーションをダウンロードし、ROM424に記憶する(ステップS351)。そして、アプリケーションを起動する(ステップS353)。そして、携帯端末400から管理センタ530に端末IDを送信し(ステップS355)、管理センタ530では、受信した端末IDに基づいて、本人確認を行う(ステップS387)。管理センタ530が、携帯端末400のユーザ500が本人であることの確認ができなかった場合、携帯端末400にその旨を通知するとともに、携帯端末400との接続を切断するなどの処理を行う(不図示)。
確認できた場合、管理センタ530から携帯端末400にステップS381でデータベースに登録した登録IDと特徴情報を送信する(ステップS389)。携帯端末400では、管理センタ530から送信された登録IDと特徴情報を含む登録情報を受信し、ROM424に格納する(ステップS357)。
このようにして、携帯端末400には、本発明の記録媒体50の機能を実現するアプリケーションと登録情報が格納される。ユーザ500は、自動販売機で購入資格制限のある商品を購入する際、自動販売機の読取部22に携帯端末400の非接触IC通信部442をかざす。この動作に呼応して、自動販売機の読取部22は、携帯端末400から成人識別情報52および第1特徴情報54を、携帯端末400の非接触IC通信部442を介して受信することができる。
また、上記他の実施形態において、自動販売機から利用者60に対して通知を行う場合、自動販売機の表示部24(図2)やスピーカ(不図示)を用いて、メッセージを出力していた。しかし、本実施形態のように携帯端末400を用いる例では、自動販売機300から上記メッセージを携帯端末400に対して非接触IC通信機能や赤外線通信機能などを用いて送信してもよい。携帯端末400では所定のアプリケーションを起動しておき、自動販売機300から受信したメッセージを表示部436(図11)に表示させてもよい。
また、自動販売機300において、判定部302が特徴情報記憶部304の照合用特徴情報314や記録媒体50を更新した方がよいと判定した場合、利用者60は、申請用アプリケーションを起動し、または、自動販売機から自動的に、申請手続きと同様な手順で更新手続きを行うことができる。
このように、申請内容の登録や申請を携帯端末400から行うと、郵送による申請や登録手続きに比較して、迅速に手続きを完了させることができる。また、認証カード510は利用者60が携行し忘れることが多い可能性が高いが、携帯端末400は日常的に携行している可能性が高いので便利である。
このとき、記録媒体50に登録する第1特徴情報54の元となる利用者60の顔を撮影した画像は、携帯端末400の撮像部156(図3)を用いて撮影してもよいし、自動販売機のカメラ14(図2)を用いて撮影してもよい。
たとえば、自動販売機300で更新時期を検出したとき、利用者60に更新を促すとともに、更新手続き用の画像データの撮影を行うためのガイダンスを行ってもよい。そして、自動販売機300で撮影した画像データまたは、自動販売機300で撮影した画像から抽出部106が抽出した特徴情報を自動販売機300から携帯端末400に送信することができる。そして、携帯端末400から管理センタ530に画像データまたは特徴情報を送信することができる。自動販売機300の抽出部106が抽出した特徴情報を送信する構成にすれば、画像データ送信する場合に比較して、管理センタ530に送信する情報の容量を大幅に削減することができる。これにより、通信時間、通信費用を削減することができる。
また、携帯端末400に画像から特徴情報を抽出するための機能を備えたアプリケーションをダウンロードしてもよい。そして、アプリケーションによる携帯端末400が画像から特徴情報を抽出し、管理センタ530に送信する構成としてもよい。しかし、セキュリティ上の観点から、特徴情報の抽出手法に偽造防止などの技術的な工夫を施したような場合は、携帯端末400ではなく、管理センタ530または自動販売機300で特徴情報の抽出処理を行うのが望ましい。
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る自動販売機システムによれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、利用者60の携帯端末400を用いて自動販売機300で販売可否判定処理を行うことができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、自動販売機は、ネットワークを介して管理サーバに接続されてもよい。管理サーバに自動販売機から特徴情報を送信し、管理してもよい。このとき、管理サーバが、特徴情報の経年変化を検出する処理を行ってもよい。さらに、管理サーバが、ユーザ500の登録IDと関連付けて管理すれば、更新時期をユーザ500の携帯端末400にメールなどにより通知することもできる。
また、自動販売機における販売可否判定において、ホワイトリスト、またはブラックリストを併用した判定を行うこともできる。
また、本発明の自動販売機システムにおける利用者の生体の特徴情報を記録した記録媒体50を用いた購入資格認証処理は、自動販売機以外にも適用可能である。たとえば、たばこ販売場、喫煙スペースなどへの入退場の可否判定を本人認証により行うシステムなどが考えられる。
以上、実施形態または実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態または実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本発明において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含する。
本発明の自動販売機システムは、
利用者の購入者適格情報を記録した記録媒体と、
前記記録媒体を用いて販売可否判定を行い、購入資格制限のある商品を販売する自動販売機と、を備え、
前記自動販売機は、
前記利用者の前記記録媒体から前記購入者適格情報を読み取る読取部と、
前記読取部が前記記録媒体から読み取った前記購入者適格情報に基づき、前記商品の購入資格の有無を判定する判定部と、
前記利用者の前記記録媒体に当該自動販売機を特定する識別情報を書き込む書込部と、を備え、
前記自動販売機は、前記判定部が、前記購入者適格情報に基づく購入資格判定で購入資格が有ると判定した場合、前記商品の販売を許可すると判定し、前記商品を販売する。
2 筐体
4 正面パネル
6 商品ディスプレイパネル
8 商品見本
10 商品選択ボタン
12 照明
14 カメラ
16 札投入口
18 釣銭戻しレバー
20 硬貨投入口
22 読取部
24 表示部
26 釣銭口
28 商品搬出口
50 記録媒体
52 成人識別情報
54 第1特徴情報
60 利用者
62 第2特徴情報
100 自動販売機
102 商品購入受付部
104 読取部
106 抽出部
108 判定部
110 商品販売処理部
120 コンピュータ
121 CPU
122 ROM
124 RAM
126 非接触IC制御部
128 操作受付部
130 表示制御部
132 カメラ制御部
134 バス
150 非接触ICアクセス部
152 入力装置
154 表示装置
156 撮像部
160 自動販売機
162 通知部
200 自動販売機
202 判定部
204 特徴情報記憶部
206 登録部
212 照合用特徴情報
300 自動販売機
302 判定部
304 特徴情報記憶部
306 更新部
312 ID
314 照合用特徴情報
330 自動販売機
334 アクセス部
56 VMID
400 携帯端末
422 CPU
424 ROM
426 RAM
428 無線通信部
430 アンテナ
432 操作部
434 操作受付部
436 表示部
438 表示制御部
440 撮像部
442 非接触IC通信部
444 アンテナ
450 バス
500 ユーザ
502 顔写真
504 身分証明書控え
506 申請書類
510 認証カード
512 顔写真
514 登録ID
530 管理センタ

Claims (19)

  1. 利用者の生体の第1特徴情報と購入者適格情報を記録した記録媒体と、
    前記記録媒体を用いて販売可否判定を行い、購入資格制限のある商品を販売する自動販売機と、を備え、
    前記自動販売機は、
    前記利用者の前記記録媒体から前記購入者適格情報と前記第1特徴情報を読み取る読取部と、
    前記利用者の生体の特徴を取得し、生体の第2特徴情報を抽出する抽出部と、
    前記読取部が前記記録媒体から読み取った前記購入者適格情報に基づき、前記商品の購入資格の有無を判定するとともに、前記読取部が前記記録媒体から読み取った前記第1特徴情報と前記抽出部が抽出した前記第2特徴情報を照合し、照合結果に基づいて、前記利用者の本人確認を行う判定部と、を備え、
    前記自動販売機は、前記判定部が、前記購入者適格情報に基づく購入資格判定で購入資格が有ると判定し、かつ、前記照合結果に基づく本人確認で本人と確認した場合、前記商品の販売を許可すると判定し、前記商品を販売する自動販売機システム。
  2. 請求項1に記載の自動販売機システムにおいて、
    前記自動販売機の前記判定部は、
    前記利用者の前記第1特徴情報または前記第2特徴情報を記憶する記憶部を含み、
    前記第1特徴情報と前記第2特徴情報との照合結果で販売が許可された利用者の前記第1特徴情報または前記第2特徴情報を照合用特徴情報として前記記憶部に登録し、
    前記利用者が当該自動販売機を利用したとき、前記記憶部を検索し、前記抽出部が抽出した前記第2特徴情報と一致する照合用特徴情報があった場合に、前記商品の販売を許可する自動販売機システム。
  3. 請求項1または2に記載の自動販売機システムにおいて、
    前記第1特徴情報は、前記利用者の顔を撮像した顔画像から抽出された特徴を示す幾何学的情報であり、
    前記第2特徴情報は、前記利用者の顔の特徴を示す情報である自動販売機システム。
  4. 請求項1乃至3いずれかに記載の自動販売機システムにおいて、
    前記自動販売機の前記判定部は、さらに、
    前記第1特徴情報と前記第2特徴情報の第1特徴点の差異を検出するとともに、前記第1特徴点とは異なる前記第1特徴情報と前記第2特徴情報の第2特徴点の差異を検出し、
    前記第1特徴点の前記差異と前記第2特徴点の前記差異に基づいて、前記利用者が本人であるか否かを判別するとともに、本人である利用者の前記第2特徴情報に前記第1特徴情報から所定の変化が生じているか否かを判別し、
    前記利用者の前記所定の変化が生じている場合、その旨を通知する自動販売機システム。
  5. 請求項2または請求項2に従属する請求項3もしくは4に記載の自動販売機システムにおいて、
    前記自動販売機の前記判定部は、
    前記記憶部に登録された前記照合用特徴情報を、所定の条件に従って更新する自動販売機システム。
  6. 請求項5に記載の自動販売機システムにおいて、
    前記記録媒体の前記購入者適格情報は、ユニークな媒体識別情報を含み、
    前記自動販売機において、
    前記読取部は、前記記録媒体から前記媒体識別情報を読み取り、
    前記判定部は、前記読取部が読み取った前記媒体識別情報を、前記照合用特徴情報と関連付けて前記記憶部に登録する自動販売機システム。
  7. 請求項1乃至6いずれかに記載の自動販売機システムにおいて、
    前記記録媒体として、前記利用者の前記第1特徴情報と前記購入者適格情報を記憶する情報記憶部と、
    前記情報記憶部に記憶された前記利用者の前記第1特徴情報と前記購入者適格情報を出力する出力部と、を有する携帯端末をさらに備え、
    前記自動販売機の前記読取部が、前記携帯端末から出力された前記利用者の前記第1特徴情報と前記購入者適格情報を読み取る自動販売機システム。
  8. 請求項1乃至請求項7いずれかに記載の自動販売機システムにおいて、
    前記自動販売機を特定する自動販売機識別情報を、前記記録媒体に書き込む書込部を備える自動販売機システム。
  9. 請求項2、または請求項2に従属する請求項3乃至請求項8いずれかに記載の自動販売機システムにおいて、
    前記書込部は、前記利用者の前記照合用特徴情報を前記記憶部に記憶したとき、前記利用者の前記記録媒体に前記自動販売機識別情報を記録し、
    前記利用者の前記記録媒体に記録された前記自動販売機識別情報に基づいて、前記利用者の前記照合用特徴情報が記録されている自動販売機を提示する提示部をさらに備える自動販売機システム。
  10. 請求項2、または請求項2に従属する請求項3乃至請求項9いずれかに記載の自動販売機システムにおいて、
    前記利用者の前記記録媒体に記録されている前記自動販売機の前記識別情報に対応する自動販売機毎に、所定の条件に従って、当該自動販売機の前記記憶部に記録された前記利用者の前記照合用特徴情報の更新時期を判定し、前記自動販売機の前記記憶部に記録された前記利用者の前記照合用特徴情報の更新時期を通知する通知部をさらに備える自動販売機システム。
  11. 請求項1乃至10いずれかに記載の自動販売機システムにおいて、
    前記自動販売機は、たばこを販売する自動販売機システム。
  12. 請求項1乃至11いずれかに記載の自動販売機システムの自動販売機。
  13. 利用者の生体の第1特徴情報と購入者適格情報を記録した記録媒体を用いて販売可否判定を行い、購入資格制限のある商品を販売する自動販売機の制御方法であって、
    前記自動販売機が、
    前記利用者の前記記録媒体から前記購入者適格情報と前記第1特徴情報を読み取り、
    前記利用者の生体の特徴を取得し、生体の第2特徴情報を抽出し、
    読み取った前記購入者適格情報に基づき、前記商品の購入資格の有無を判定し、
    前記記録媒体から読み取った前記第1特徴情報と抽出した前記第2特徴情報を照合し、照合結果に基づいて、前記利用者の本人確認を行い、
    前記購入者適格情報に基づく購入資格判定で購入資格が有ると判定し、かつ、前記照合結果に基づく本人確認で本人と確認した場合、前記商品の販売を許可すると判定し、前記商品を販売する自動販売機の制御方法。
  14. 利用者の生体の第1特徴情報と購入者適格情報を記録した記録媒体を用いて販売可否判定を行い、購入資格制限のある商品を販売する自動販売機の制御プログラムであって、
    前記制御プログラムを実行し、前記自動販売機を制御するコンピュータに、
    前記利用者の前記記録媒体から前記購入者適格情報と前記第1特徴情報を読み取る手順、
    前記利用者の生体の特徴を取得し、生体の第2特徴情報を抽出する手順、
    読み取った前記購入者適格情報に基づき、前記商品の購入資格の有無を判定する手順、
    前記記録媒体から読み取った前記第1特徴情報と抽出した前記第2特徴情報を照合し、前記利用者の本人確認を行う手順、
    前記購入者適格情報に基づく購入資格判定で購入資格が有ると判定し、かつ、前記第1特徴情報と前記第2特徴情報の照合結果に基づく本人確認で本人と確認した場合、前記商品の販売を許可すると判定し、前記商品を払い出す手順を実行させるための制御プログラム。
  15. 請求項1乃至11いずれかに記載の自動販売機システムにおける記録媒体。
  16. 利用者の生体の第1特徴情報と購入者適格情報を記憶する記憶部と、
    購入資格制限のある商品を販売する自動販売機に前記第1特徴情報と前記購入者適格情報を出力する出力部と、を備える携帯端末。
  17. 請求項16に記載の携帯端末において、
    当該携帯端末の識別情報をネットワークを介してサーバに送信し、前記サーバに認証要求する認証要求部と、
    当該携帯端末のユーザの顔を撮影し、顔写真の画像データを生成する撮像部と、
    前記サーバと前記ネットワークを介して通信する通信部と、を備え、
    前記通信部が、前記サーバに認証されたとき、前記商品を販売する前記自動販売機の購入資格取得の申請をするために、前記ユーザの情報と、前記ユーザの前記顔写真の前記画像データと、を前記サーバに前記ネットワークを介して送信し、
    前記通信部が、前記ユーザの申請が許可されたときに前記サーバから発行される通知を前記ネットワークを介して受け付け、
    前記認証要求部が、前記通知に従い、前記サーバに前記ネットワークを介して接続し、前記サーバに前記識別情報を送信して認証要求し、
    前記通信部が、前記サーバに認証されたとき、前記撮像部が撮影した前記顔写真の前記画像データから抽出された第1特徴情報と、前記ユーザに付与された購入者適格情報とを、前記サーバから前記ネットワークを介して受信し、
    受信した前記第1特徴情報と前記購入者適格情報を前記記憶部に記憶する携帯端末。
  18. 携帯端末を実現するコンピュータのプログラムであって、
    前記コンピュータは、利用者の生体の第1特徴情報と購入者適格情報を記憶する記憶部を備え、
    購入資格制限のある商品を販売する自動販売機に前記第1特徴情報と前記購入者適格情報を出力する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  19. 請求項18に記載のプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    当該携帯端末のユーザの顔を撮影し、顔写真の画像データを生成する手順、
    当該携帯端末の識別情報をネットワークを介してサーバに送信し、前記サーバに認証要求する手順、
    前記サーバに認証されたとき、前記商品を販売する前記自動販売機の購入資格取得の申請をするために、前記ユーザの情報と、前記ユーザの前記顔写真の前記画像データと、を前記サーバに前記ネットワークを介して送信する手順、
    前記ユーザの申請が許可されたときに前記サーバから発行される通知を前記ネットワークを介して受け付ける手順、
    前記通知に従い、前記サーバに前記ネットワークを介して接続し、前記サーバに前記識別情報を送信して認証要求する手順、
    前記サーバに認証されたとき、前記顔写真の前記画像データから抽出された第1特徴情報と、前記ユーザに付与された購入者適格情報とを、前記サーバから前記ネットワークを介して受信する手順、
    受信した前記第1特徴情報と前記購入者適格情報を前記記憶部に記憶する手順を実行させるためのプログラム。
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