JP3971272B2 - 電子レンジの制御方法 - Google Patents

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  • Electric Ovens (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は茶碗飯を炊事することができる電子レンジの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子レンジは、マグネトロンから基本波2450MHzの高周波を調理室に放射して、調理物に含有された水分の分子配列を繰り返し変換させることで、分子間の摩擦熱により、調理物を調理する機器である。また、最近には、消費者の多様な要求に応ずるため、一部の電子レンジは、調理物から発生する水蒸気を湿度センサーで検知して調理物を自動に調理するようにした湿度センサーを備えている。前記のような従来の電子レンジは、炊事が可能であるように、別の調理メニューを持っている。
【0003】
ところが、前記従来の電子レンジの炊事調理メニューは少なくとも二人分ないし四人分以上の炊事を基準とした調理プログラムである。すなわち、従来の電子レンジは一人分の炊事のため、マグネトロンの出力を制御することができない。したがって、一人分の炊事を行うと、炊飯水が煮えこぼれる問題点がある。その結果、炊事の効率が悪く、ご飯が十分に煮えずに蒸れない。さらに、電子レンジを一人分のご飯を蒸らすように制御することができないため、少量のご飯を炊事するにも調理時間が長くかかりすぎるという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明はこのような従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、茶碗飯の調理の際、炊事及び蒸らしを迅速にした電子レンジの制御方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、調理物を内部に収容する調理室、空気を循環させる冷却ファン、高周波を発生させるマグネトロン、及び、調理室の湿度を感知する湿度センサーを有する電子レンジの制御方法において、調理指令を設定する段階と、前記調理指令に応じて第1調理を行う段階と、前記第1調理を行うのにかかる時間に応じて第2調理を行うのにかかる時間を設定する段階と、調理物を迅速に調理するため、調理を迅速に行い第2調理を行うのにかかる時間を減らすため、マグネトロンの出力を制御しながら前記第2調理を行うのにかかる時間の間に第2調理を行う段階とを含んでなる電子レンジの制御方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】
図1に示すように、本発明の一実施形態による電子レンジは、外形をなし、内部に調理室12及び電装品室11が区画されるように設けられた本体10と、この本体10にヒンジ(図示せず)で結合され、調理室12を開閉するドア13と、本体10の前面に設けられる、多数の操作ボタン(図示せず)を有するコントロールパネル14と、調理室12の状態を感知するための湿度センサー17とを含む。
【0008】
調理室12は前方が開放され、その底部にはターンテーブル方式の調理トレイ12aが設けられ、調理トレイ12aの下部には、調理トレイ12aを回転させるためのモータ(図示せず)が取り付けられる。そして、調理室12の一側壁15の前方には、電装品室11に連通され、外部空気が流入されるようにする流入口15aが形成され、調理室12の他側壁16の後方には、調理室12内の空気が外部へ排出されるようにする排気口16aが形成されている。
【0009】
電装品室11には、高周波を発振するマグネトロン11aと、外部空気を吸入して電装品室を冷却させるための冷却ファン11bと、電装品室11の空気を流入口15a側に案内する案内ダクト11cとが設けられている。冷却ファン11bはマグネトロン11aと電装品室11の後壁面との間に配設され、電装品室11の後壁面には、外部空気が流入されるようにする吸入口11dが穿孔されている。
【0010】
そして、湿度センサー17は、調理室12内の空気の排気流路上に位置するように、排気口16aに隣接した調理室12の他側壁16に設けられる。したがって、湿度センサー17は排気口16aを介して排出される調理室12の空気の湿度を感知するもので、コントロールパネル14に内装された後述の制御部に電気的に接続されている。
【0011】
図2は図1に示す電子レンジを説明するブロック図である。
【0012】
同図に示すように、本発明による電子レンジは、全動作を制御する制御部30を含んでおり、使用者から作動命令を受けるため、コントロールパネル14に設けられた入力部14aが制御部30に接続される。湿度を感知するための前記湿度センサー17と、調理トレイ12aの下部に設けられ、調理物の重量を感知する重量センサー12cと、調理物又は調理室12の温度を検出する温度センサー18とが制御部30に接続される。また、本発明による電子レンジは、データを格納する格納部20を含み、この格納部20は制御部30に電気的に接続される。また、マグネトロン11aを駆動するマグネトロン駆動部41と、冷却ファン11bを駆動するファン駆動部42と、調理トレイ12aを回転させるモータ12bを駆動するモータ駆動部43と、コントロールパネル14に設けられ、情報を表示する表示部14bを駆動する表示駆動部44とが制御部30に電気的に接続される。
【0013】
前記格納部20には、調理物の種類及び量によって予め設定される各種の因子及び調理動作中に発生する各種データが格納される。
【0014】
このように構成された本発明による電子レンジは、調理トレイ12aに調理物を載置し、コントロールパネル14の入力部14aを操作して作動させると、マグネトロン11aから発振された高周波が調理室12に放射して調理物を調理する。
【0015】
また、電子レンジの調理動作の際、冷却ファン11bの駆動により、外部空気は吸入口11dを通して電装品室11に吸入されて電装品室を冷却させ、案内ダクト11c及び流入口15aを通して調理室12に供給される。次いで、調理室12の空気は、図1に矢印で示すように、調理物から発生した水蒸気とともに排気口16aを通して外部に排出されるので、調理室12の匂い及び水蒸気が除去される。この際、調理室12の空気は湿度センサー17と接触しながら外部へ排出されるため、湿度センサー17では排出空気中に含まれた水蒸気を感知し、その電気的信号を制御部30に伝達する。
【0016】
そして、制御部30では、湿度センサー17から伝達される電気的信号(重量センサー12c及び温度センサー18の出力信号を含む)に基づき、マグネトロン11a、モータ12b及び冷却ファン11bを駆動して調理物を自動に調理する。
【0017】
以下、前述した本発明による電子レンジの茶碗飯の炊事に際して、マグネトロンの出力調節方法について説明する。
【0018】
図3A及び図3Bは本発明による出力制御概念を説明するグラフである。
【0019】
調理初期には、マグネトロンの出力を最大出力にして、炊飯水が沸くまで、設定時間の間に調理を行う。この際、炊飯水が沸くと、そのときまでの時間を第1調理時間(T1)と設定し、前記第1調理時間と、予め設定された因子とに基づいて第2調理時間(T2)を算出する。
【0020】
第2調理時間(T2)は調理物を蒸らす時間である。マグネトロン11aは前記第2調理時間(T2)の蒸らし時間(ΔT)の間に調理物を蒸らすのに必要な低出力で動作する。前記蒸らし時間(ΔT)が経過した後、マグネトロン11aの出力を高めて調理物を迅速に炊事するようにする。前記第2調理時間(T2)が経過すると、調理を終了する。
【0021】
図4ないし図7は本発明による電子レンジの調理制御方法を説明するための流れ図である。以下、図1ないし図3Aを参照しながら電子レンジの制御方法を説明する。
【0022】
まず、調理室12の調理トレイ12aに調理物を載置する。そして、ドア13を閉じた後、コントロールパネル14に設けられた入力部14aの操作ボタンを操作して調理の設定を行う(S100)。
【0023】
次いで、制御部30は、入力部14aを通して入力された情報によって茶碗飯の炊飯であるかを判断する。(S200)。ここで、茶碗飯の炊飯であると判断されると、制御部30は入力部14aを介した調理開始の命令が入力されるかを判断する(S300)。
【0024】
段階S300で、調理開始命令が入力されると判断されると、制御部30は初期化段階を行う(S400)。前記段階S400で、初期化段階を行うため、制御部30はファン駆動部42を制御して、冷却ファン11bを初期化時間(ΔTR)の間に作動させる。この際、制御部30はマグネトロン11aは作動させない。
【0025】
初期化時間(ΔTR)の初期化段階の後、制御部30は第1炊事段階を行う(S500)。第1炊事段階を行った後、制御部30は第1炊事にかかった時間(T1)と、調理種類によって設定され格納部20に格納された因子とによって、第2調理時間(T2)を設定する。そして、制御部30は前記第2調理時間(T2)の間に第2炊事を行う(S600)。第2炊事が終了すると、制御部30はマグネトロン駆動部41を制御してマグネトロン11aの作動を停止させ、ファン駆動部42を制御して冷却ファン11bの作動を停止させることで、調理を終了する(S700)。
【0026】
図4の初期化段階(S400)を図5に示し、これを図1ないし図3Aを参照しながら詳細に説明する。
【0027】
制御部30は電源が印加された後に基準時間が経過したかを判断する(S410)。基準時間が経過したら、制御部30は第1初期化段階を実行して、予め設定された第1初期化時間の間に冷却ファン11bのみを駆動させる(S420)。しかし、段階S410で基準時間が経過していないと、制御部30は第2初期化段階を実行して、前記第1初期化時間より長い時間の間に初期化段階を行う(S430)。
【0028】
図4の第1炊事段階(S500)を図6に示し、図1ないし図3Aを参照しながら詳細に説明する。
【0029】
制御部30はマグネトロン11aの出力を最大出力に設定する(S510)。マグネトロン11aから調理室12に高周波が放射され、高周波に照射された調理物は水分の急速な分子変換による摩擦熱により調理される。また、冷却ファン11bの駆動により、外部空気が吸入孔11dを通して電装品室11に吸入され、マグネトロン11a及び高圧トランス(図示せず)などを冷却させ、案内ダクト11c及び流入口15aを通して調理室12に供給される。次いで、調理室に流入された空気は調理動作中に発生した水蒸気とともに排気口16aを通して外部へ排出される。
【0030】
制御部30は炊飯水が沸くかを湿度センサー17により判断する(S520)。前記段階S520で、炊飯水が沸くと、制御部30は設定基準時間が経過したかを判断する(S530)。前記設定基準時間が経過すると、前記設定基準時間まで経過した調理時間を前記第1調理時間(T1)として設定する(S540)。この際、制御部30は前記設定された第1調理時間(T1)に基づいて第2調理時間(T2)を設定する(S550)。すなわち、制御部30は設定時間に前記第1調理時間(T1)を加算するか、又は前記第1調理時間(T1)に調理物の種類に相応する設定因子を乗算することにより、第2調理時間(T2)を設定する。
【0031】
一方、前記段階S530で、前記設定基準時間が経過していないと、制御部30は前記第2調理時間(T2)を設定最小時間として設定し(S560)、前記第1炊事段階の初期段階に復帰する。
【0032】
図4の第2炊事段階(S600)を図7に示し、これを図1ないし図3Aを参照しながら詳細に説明する。
【0033】
前記第2炊事段階600は調理物を蒸らすための段階である。制御部30はマグネトロン駆動部41を制御してマグネトロン11aの現在出力を、調理物を蒸らすために設定された出力にする(S610)。
【0034】
制御部30は調理物を蒸らすための蒸らし時間(図3のΔT)が経過したかを判断する(S620)。蒸らし時間(ΔT)が経過したら、制御部30はマグネトロン駆動部41を制御してマグネトロン11aの出力を高めることにより、迅速な炊事を行い(S630)、調理物の全調理時間を短縮させる。
【0035】
制御部30はマグネトロン11aの出力を高めた後、調理物を炊事しながら前記第2調理時間(T2)が経過したかを判断する(S640)。マグネトロン11aの出力が高まった後に経過した時間を、前記第2調理時間(T2)から前記蒸らし時間(ΔT)を引くことにより得る。
【0036】
前記第2調理時間(T2)が経過したら、制御部30は前記第2炊事段階の初期段階に復帰する。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による電子レンジの制御方法は、蒸らし時間が経過した後、電子レンジの出力を高めて迅速な炊事を行うことができる。したがって、電子レンジの全調理時間と消費電力を減らすことができる。
【0038】
本発明は、一人分のご飯であるか又は数人分のご飯であるかにかかわらず、ご飯を全体として均等に炊事することができる。すなわち、本発明の方法を適用すると、炊飯水が茶碗から煮えこぼれないように、調理時間とマグネトロンの出力を制御するので、一人分の茶碗飯であっても均等に蒸らすことができる。また、本発明は容器に入っているか入っていない一人分又は数人分のスープ、コーヒー及びその他の飲食物にも適用することができる。
【0039】
本発明を用いるシステムとしては、本発明の処理及びデータ構造が格納及び分配できる磁気ディスク、光ディスク、RAM、ROMなどの永久記憶装置又は取外し可能な装置が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電子レンジの構造を説明する平断面図である。
【図2】 図1の電子レンジの構成を説明するブロック図である。
【図3A】 本発明による図1及び図2の電子レンジの出力制御を説明するグラフである。
【図3B】 本発明による図1及び図2の電子レンジの調理物の温度制御を説明するグラフである。
【図4】 本発明の他の実施形態による図1及び図2の電子レンジの制御方法を説明する流れ図である。
【図5】 本発明による図4の方法の初期段階を説明する詳細流れ図である。
【図6】 本発明による図4の方法の第1炊事段階を説明する詳細流れ図である。
【図7】 本発明による図4の方法の第2炊事段階を説明する詳細流れ図である。
【符号の説明】
11 電装品室
11a マグネトロン
11b 冷却ファン
11c 案内ダクト
11d 吸入口
12 調理室
12a 調理トレイ
12b モータ
12c 重量センサー
13 ドア
14 コントロールパネル
14a 入力部
14b 表示部
15a 流入口
16a 排気口
17 湿度センサー
30 制御部
41 マグネトロン駆動部
42 ファン駆動部
43 モータ駆動部
44 表示駆動部

Claims (22)

  1. 調理物を内部に収容する調理室、空気を循環させる冷却ファン、及び、高周波を発生させるマグネトロンを有する電子レンジの制御方法において、
    調理指令を設定する段階と、
    前記調理指令に応じて第1調理を行う段階と、
    前記第1調理を行うのにかかる時間に応じて第2調理を行うのにかかる時間を設定する段階と、
    調理物を迅速に調理するため、マグネトロンの出力を制御しながら前記第2調理を行うのにかかる時間の間に第2調理を行う段階とを含んでなり、前記第1調理を行うのにかかる時間が設定基準時間を超えていないと、前記第2調理を行うのにかかる時間を設定最小時間として設定し、かつ前記第2調理時のマグネトロンの出力は、前記第1調理時のマグネトロンの出力より小さいことを特徴とする電子レンジの制御方法。
  2. 前記方法は、前記第1調理に先立ち、初期化時間の間に前記冷却ファンのみを作動させるための初期化動作を行う段階をさらに含むことを特徴とする請求項1記載の電子レンジの制御方法。
  3. 前記初期化動作を行う段階は、
    電力供給時間を決定する段階と、
    前記電力供給時間が基準時間より短いか同一であると、第1初期化時間の間に冷却ファンのみを作動させるため、第1初期化動作を行う段階と、
    前記電力供給時間が前記基準時間より長いと、前記第1初期化時間より短い第2初期化時間の間に冷却ファンのみを作動させるため、第2初期化動作を行う段階とを含むことを特徴とする請求項2記載の電子レンジの制御方法。
  4. 前記電子レンジは前記調理室の湿度を感知する湿度センサーをさらに含み、
    前記第1調理を行う段階は、
    前記マグネトロンを最大出力で作動させる段階と、
    前記湿度センサーにより調理用水が沸くことを感知する段階と、
    前記湿度センサーにより調理用水が沸くことが感知されると、前記第2調理を行うのにかかる時間を決定する段階とを含むことを特徴とする請求項1記載の電子レンジの制御方法。
  5. 前記第2調理を行うのにかかる時間を決定する段階は、前記第2調理を行うのにかかる時間を、調理用水が沸くまで経過した時間である前記第1調理を行うのにかかる時間に調理物の種類に相応する設定因子を乗算して得た時間として設定することからなることを特徴とする請求項4記載の電子レンジの制御方法。
  6. 前記第2調理を行うのにかかる時間を決定する段階は、前記第2調理を行うのにかかる時間を、調理用水が沸くまで経過した時間である前記第1調理を行うのにかかる時間と所定時間を加算して得た時間として設定することからなることを特徴とする請求項4記載の電子レンジの制御方法。
  7. 前記第2調理を行うのにかかる時間の決定段階は、調理用水が沸くまで経過した時間である第1調理を行うのにかかる時間が設定基準時間を超えるかを判断する段階と、
    前記第1調理を行うのにかかる時間が前記設定基準時間を超えていないと、前記第2調理を行うのにかかる時間を設定最小時間として設定する段階とを含むことを特徴とする請求項4記載の電子レンジの制御方法。
  8. 前記第2調理を行う段階は、
    前記マグネトロンの出力を、調理物を蒸らすための設定出力に設定する段階と、
    蒸らし時間が経過したかを判断する段階と、
    前記蒸らし時間が経過すると、前記マグネトロンの出力を、調理物を蒸らすための前記設定出力と同等に又は高く制御する段階と、
    前記第2調理を行うのにかかる時間が経過したかを判断する段階と、
    前記第2調理を行うのにかかる時間が経過すると、前記マグネトロン及び冷却ファンの作動を停止させる段階とを含むことを特徴とする請求項1記載の電子レンジの制御方法。
  9. 前記第2調理を行うのにかかる時間の設定段階は、前記第1調理を行うのにかかる時間が前記設定基準時間であるか又は前記設定基準時間を超えると、前記第1調理を行うのにかかる時間に設定因子を乗算すること、又は前記第1調理を行うのにかかる時間と所定時間を加算することにより決定されることを特徴とする請求項7記載の電子レンジの制御方法。
  10. 調理物を内部に収容する調理室と、
    空気を調理室内に循環させる冷却ファンと、
    高周波を発生させて調理物を調理するマグネトロンと、
    調理室内の湿度を感知する湿度センサーと、
    調理物を迅速に調理するためにマグネトロンの出力を制御しながら、電子レンジを制御して第1調理をマグネトロンの最大出力で行い、前記第1調理と前記湿度センサーに応じて設定された第2調理を行うのにかかる時間の間に第2調理を行う制御部とを含み、前記第1調理を行うのにかかる時間が設定基準時間を超えていないと、前記第2調理を行うのにかかる時間を設定最小時間として設定し、かつ前記第2調理時のマグネトロンの出力は、前記第1調理時のマグネトロンの出力より小さいことを特徴とする電子レンジ。
  11. 冷却ファンと調理用マグネトロンを有する電子レンジの制御方法を実行するための作動指令がコード化された、コンピュータにより作動するコンピュータの読み取り可能な媒体において、前記方法は、
    調理指令を設定する段階と、
    前記調理指令に応じて第1調理を行う段階と、
    前記第1調理を行うのにかかる時間に応じて第2調理を行うのにかかる時間を設定する段階と、
    調理物を迅速に調理するため、マグネトロンの出力を制御しながら前記第2調理を行うのにかかる時間の間に第2調理を行う段階とを含んでなり、前記第1調理を行うのにかかる時間が設定基準時間を超えていないと、前記第2調理を行うのにかかる時間を設定最小時間として設定し、かつ前記第2調理時のマグネトロンの出力は、前記第1調理時のマグネトロンの出力より小さいことを特徴とするコンピュータの読み取り可能な媒体。
  12. 前記方法は、前記第1調理に先立ち、初期化時間の間に前記冷却ファンのみを作動させるための初期化動作を行う段階をさらに含むことを特徴とする請求項11記載のコンピュータの読み取り可能な媒体。
  13. 前記初期化動作を行う段階は、
    電力供給時間を決定する段階と、
    前記電力供給時間が基準時間より短いか同一であると、第1初期化時間の間に冷却ファンのみを作動させるため、第1初期化動作を行う段階と、
    前記電力供給時間が前記基準時間より長いと、前記第1初期化時間より短い第2初期化時間の間に冷却ファンのみを作動させるため、第2初期化動作を行う段階とを含むことを特徴とする請求項12記載のコンピュータの読み取り可能な媒体。
  14. 前記第1調理を行う段階は、
    前記マグネトロンを最大出力で作動させる段階と、
    前記湿度センサーにより調理用水が沸くことを感知する段階と、
    前記湿度センサーにより調理用水が沸くことが感知されると、前記第2調理を行うのにかかる時間を決定する段階とを含むことを特徴とする請求項11記載のコンピュータの読み取り可能な媒体。
  15. 前記第2調理を行うのにかかる時間を決定する段階は、前記第2調理を行うのにかかる時間を、調理用水が沸くまで経過した時間である前記第1調理を行うのにかかる時間に調理物の種類に相応する設定因子を乗算して得た時間として設定することからなることを特徴とする請求項14記載のコンピュータの読み取り可能な媒体。
  16. 前記第2調理を行うのにかかる時間を決定する段階は、前記第2調理を行うのにかかる時間を、調理用水が沸くまで経過した時間である前記第1調理を行うのにかかる時間と所定時間を加算して得た時間として設定することからなることを特徴とする請求項14記載のコンピュータの読み取り可能な媒体。
  17. 前記第2調理を行うのにかかる時間の決定段階は、調理用水が沸くまで経過した時間である第1調理を行うのにかかる時間が設定基準時間を超えるかを判断する段階と、
    前記第1調理を行うのにかかる時間が前記設定基準時間を超えていないと、前記第2調理を行うのにかかる時間を設定最小時間として設定する段階とを含むことを特徴とする請求項14記載のコンピュータの読み取り可能な媒体。
  18. 前記第2調理を行う段階は、
    前記マグネトロンの出力を、調理物を蒸らすための設定出力に設定する段階と、蒸らし時間が経過したかを判断する段階と、
    前記蒸らし時間が経過すると、前記マグネトロンの出力を、調理物を蒸らすための前記設定出力と同等に又は高く制御する段階と、
    前記第2調理を行うのにかかる時間が経過したかを判断する段階と、
    前記第2調理を行うのにかかる時間が経過すると、前記マグネトロン及び冷却ファンの作動を停止させる段階とを含むことを特徴とする請求項11記載のコンピュータの読み取り可能な媒体。
  19. 前記第2調理を行うのにかかる時間の設定段階は、前記第1調理を行うのにかかる時間が前記設定基準時間であるか又は前記設定基準時間を超えると、前記第1調理を行うのにかかる時間に設定因子を乗算すること、又は前記第1調理を行うのにかかる時間と所定時間を加算することにより決定されることを特徴とする請求項17記載のコンピュータの読み取り可能な媒体。
  20. 調理物を内部に収容する調理室、空気を循環させる冷却ファン、高周波を発生させるマグネトロン、及び、調理室内の湿度を感知する湿度センサーを有する電子レンジの制御方法において、
    調理指令を設定する段階と、
    前記調理指令に応じて前記マグネトロンを最大出力にして第1調理時間の間に第1調理を行う段階と、
    前記湿度センサーにより調理用水が沸くことが感知されると、前記第1調理時間を決定する段階と、
    前記第1調理時間が経過すると、マグネトロンの出力を第1出力に低めて調理物を蒸し、前記第1調理時間に基づいて設定された第2調理時間の一部の間にマグネトロンを第1出力で作動させ、前記第2調理時間の一部が経過すると、調理物を迅速に調理するため、マグネトロンの出力を第2出力に高めた後、前記第2調理時間の残り時間の間にマグネトロンを作動させることで、前記第2調理時間の間に第2調理を行う段階とを含み、前記第1調理時間が設定基準時間を超えていないと、前記第2調理時間を設定最小時間として設定し、かつ前記第2調理時のマグネトロンの出力は、前記第1調理時のマグネトロンの出力より小さく、かつ前記第1出力は前記第2出力より小さいことを特徴とする電子レンジの制御方法。
  21. 前記第1調理時間を決定する段階は、前記第1調理時間を前記湿度センサーにより調理用水が沸くことが感知されるまでに経過した時間として設定することからなることを特徴とする請求項20記載の電子レンジの制御方法。
  22. 前記第2出力は前記第1出力より高いことを特徴とする請求項21記載の電子レンジの制御方法。
JP2002247444A 2002-02-06 2002-08-27 電子レンジの制御方法 Expired - Fee Related JP3971272B2 (ja)

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