JP3970552B2 - 孔版印刷用エマルションインク - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエマルションインクに関し、詳しくはインクの印刷後の乾燥時間すなわちセット時間を短縮できる孔版印刷用エマルションインクに関する。
【0002】
【従来の技術】
孔版印刷は、版の作製が容易なため幅広い分野で利用されている。該孔版印刷におけるインクの乾燥は、通常、印刷用紙へのインクの浸透とエマルション中の水分の蒸発によって行われる。従って、これまで、定着性や蝕指乾燥性を確保するために、固形樹脂を用いたエマルションインク(特開昭61−255967号公報、特開平11−310740号公報参照)や、水相中に水中油型樹脂エマルション等を用いたエマルションインク(特開平6−220382号公報参照)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの従来技術では、添加する樹脂によりインクの温度依存性が低下したり、水相中に水中油型樹脂エマルションを用いた系では、界面活性剤の影響で完全な被膜が形成されなかったり、版の目詰まり等の発生による放置安定性の点で取り扱いが非常に面倒であった。
また、エマルション中の油相の粘度を低下させることにより被印刷媒体への浸透を速くしたインクでも、水相の浸透速度および蒸発速度が乾燥の律速となり、乾燥性を遅くしていた。
【0004】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決し、水相の表面張力を低下させることにより被印刷媒体への浸透性を向上させるとともに、被印刷媒体転写後のインクの水相の揮発性を高め、インクの乾燥時間(セット時間)を短くして、印刷物の取扱性を向上させた孔版印刷用エマルションインクを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、油相と水相とからなる油中水滴型の孔版印刷用エマルションインクであって、着色剤は油相成分に含有され、水相の23℃における表面張力が35〜55mN/mであり、水相の表面張力を低下させる成分として水相に1種または2種以上の1価アルコールを含む孔版印刷用エマルションインクである。また、本発明は、油相と水相とからなる油中水滴型の孔版印刷用エマルションインクであって、着色剤は油相成分に含有され、水相の23℃における表面張力が35〜55mN / mであり、水相の表面張力を低下させる成分として、水相全量に対して40重量%以上の多価アルコールを含む孔版印刷用エマルションインクである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の孔版印刷用エマルションインクは、油相と水相とからなる油中水滴(W/O)型である。一般に、油中水滴(W/O)型エマルションインクは、例えば、乳化剤を含む油相(O)成分に水相(W)成分を徐々に添加しながら撹拌して乳化させることにより、油相中に水相を微細な水滴状に分散させて製造できる。
上記水相(W)成分中には必要に応じて湿潤剤、水溶性樹脂、電解質、防黴剤、酸化防止剤、水蒸発防止剤等の水溶性添加物を含有させることができる。また上記油相(O)成分には、必要に応じて溶剤、樹脂、着色剤、乳化剤等を含有させることができる。なお、本発明で述べる水相成分とは、必要に応じて添加された上記のような水溶性添加物を含んだ水相の全成分であるが、油相と水相の界面に存在する乳化剤は水相成分としない。
【0007】
本発明において、水相(W)の表面張力(ただし、23℃における値。以下同じ。)は、35〜55mN/mであり、好ましくは40〜50mN/mである。水相の表面張力が55mN/mより高ければ、水相の浸透速度が遅く、乾燥が遅い。水相の表面張力が35mN/mより低ければ、水相の浸透速度が早く、印刷物ににじみが生じるとともに、エマルションの安定性も低下する。
【0008】
本発明の孔版印刷用エマルションインクの水相の表面張力を低下させる成分として、主として1種類もしくは2種類以上の1価アルコールを用いることができる。
表面張力を低下させる成分は、水相(W)の表面張力を35〜55mN/mにする適量を添加すればよく、例えば1価アルコールの総配合量は、水相全量に対して5〜50重量%が好ましく、さらには5〜30重量%の範囲であるのが望ましい。
【0009】
具体的には、1級で1価のアルコールの場合は、水への溶解性が高いメタノール、エタノール、1−プロパノールが好ましい。これらは、1級アルコール自体の室温での表面張力が24.5mN/m以下であり、水相の表面張力を低下させるのに好適である。それぞれ単独で使用した場合は、水相全量に対して、メタノールであれば10〜50重量%、エタノールであれば5〜30重量%、1−プロパノールであれば5〜20重量%添加するのが好ましい。ここでは単独使用での好ましい添加量を記載したが、これらは組み合わせて使用することもできる。
【0010】
1価アルコールの総配合量が少なすぎるために水相の表面張力が55mN/mを超える場合は、特開2000−17214号公報にあるように1価アルコールは水の蒸発防止および凍結防止に効果があるものの、インクの乾燥性、特に水成分の紙への浸透性は不充分である。逆に、1価アルコールの総配合量が多すぎて水相の表面張力が35mN/m未満の場合は、インクの保存安定性が低下する。
【0011】
2級、3級の1価アルコールの場合も1価の1級アルコールと同様であり、2−プロパノールやtert−ブチルアルコール等を、水相の表面張力低下剤として用いることができる。単独使用した場合は、2−プロパノールまたはtert−ブチルアルコールは、水相全量に対し5〜20重量%添加すれば、1級1価アルコールと同等の表面張力の低下が得られる。
【0012】
また、多価アルコールの場合、多価アルコール自体の表面張力が高いため、単独では水相の表面張力を低下させる能力が小さく、55mN/m以下にしようとすると水相全量に対して40重量%以上添加する必要があり、インクの乾燥性および保存性を低下させる。ただし、少量の多価アルコールは、炭素数3以下の1価アルコールと組み合わせれば、水相の表面張力を55mN/m以下にすることができる。このときの多価アルコールの添加量は、水相全量に対して15重量%以下とするのが好ましい。
【0013】
炭素数4以上1価の1級アルコールを用いると、少量で水相の表面張力を大きく低下させることができるが、炭素数4以上1価の1級アルコール自体は水相への溶解量が10重量%未満であり、かつ油相成分との親和性が高い。よって、エマルションの状態では大部分が油相に移行し、またエマルションインクの保存安定性を低下させる場合がある。
不飽和の1価アルコールの場合も、アリルアルコールやプロパギルアルコールのように水への溶解性が高いものは、飽和の1価アルコールと同様の水相の表面張力低下の効果がある。ただし、不飽和の1価アルコールは油相との親和性が高くなるため、使用の際にはこの点に留意して選択する必要がある。
【0014】
好ましくは、上記メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、tert−ブチルアルコールからなる群から少なくとも一種を水相の表面張力低下成分として適宜選択する。
【0015】
水相(W)には、上記のような表面張力低下成分を混和するほか、必要に応じて、電解質やpH調整剤、湿潤剤、水蒸発抑制剤、凍結防止剤などの水溶性添加物を含ませることができる。例えば、電解質やpH調整剤としては、硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素カリウム、クエン酸ナトリウム、酒石酸カリウム、ホウ酸ナトリウム等が用いられる。これらの無機塩類は、1価アルコールと比較すると、水相の表面張力低下にはほとんど影響を及ぼさず、無視できる。
【0016】
水相(W)に含ませることができる湿潤剤、水蒸発抑制剤、凍結防止剤等には、好ましくは水溶性有機溶媒が用いられる。例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールのアルキルエーテル類、その他にトリエタノールアミン等も用いられる。これらは多量に添加すると印刷時のインクの乾燥性が悪くなるため、全インク量に対して2〜10重量%程度を使用するのが好ましい。
【0017】
さらに、水相(W)には必要に応じて水溶性樹脂、防黴剤、酸化防止剤等の水溶性添加物が添加される。水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリエチレン−ポリビニルアルコール共重合体、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルエーテル、ポリアクリルアミド、アラビアゴム、澱粉、水溶性ウレタン等が用いられる。水溶性樹脂は、水相の表面張力を上げるため、必要最小量のみ添加するのが好ましい。
防黴剤としては、芳香族ヒドロキシ化合物及びその塩素化物、フェノール類及びその誘導体、ソルビン酸、サルチル酸、p−オキシ安息香酸及びその誘導体等が挙げられる。
酸化防止剤としては、2,6−ジ−tert−ブチル−4−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(通称BHT)、ハイドロキノン、tert−ブチル−ハイドロキノン(通称TBHQ)等を挙げることができ、従来公知である任意組成の酸化防止剤であれば、全て使用できる。
また、これら水溶性添加物は通常、溶液または均一分散液の形で使用でき、油相に均一分散液の形で使用することもできる。
【0018】
油相(O)成分の溶剤としては、例えば、インクソルベント240(沸点242〜260℃、日石三菱社製品名)、日石三菱アイソゾール400(沸点206〜257℃、日石三菱社製品名)、AF4号ソルベント(沸点206〜267℃、日石三菱社製品名)等の石油系溶剤が用いられる。
【0019】
油相(O)成分に含まれる樹脂としては、着色剤およびその他の油相成分との相溶性および均一分散性があるものであれば特に限定はなく、例えば、フェノール樹脂、マレイン樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ゴム誘導体樹脂等が用いられる。
【0020】
油相(O)成分の着色剤には、無機顔料、有機顔料を問わず、印刷の技術分野で一般に用いられているものを使用することができる。例えばファーネスカーボンブラック、ランプブラック、ブリリアントファストスカーレット、カドミウムレッド、モリブデンレッド、クロムイエロー、カドミウムイエロー、チタンイエロー、酸化クロム、ビリジアン、チタンコバルトグリーン、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、コバルトブルー、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、ジオキサジン系顔料、スレン系顔料、ペリレン系顔料、ペリノン系顔料、チオインジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、金属錯体顔料等の従来公知の顔料を特に限定することなく用いることができる。
【0021】
以上のほか、本発明における油相にはエマルションの形成及び安定性を阻害しない範囲で、顔料分散剤、酸化防止剤、流動性を調整する補助剤として、ワックス等を主成分としたコンパウンド等を添加することができる。
【0022】
W/O型エマルションを製造する際の乳化剤としては、非イオン性界面活性剤が好ましく、例えばソルビタン高級脂肪酸エステル(ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート、ソルビタンセスキオレート等)、脂肪酸モノグリセリド(オレイン酸モノグリセリド、オレイン酸ジグリセリド等)、高級アルコール、アルキルフェノール、脂肪酸等の酸化エチレン付加物などが用いられる。安定なW/O型エマルションインクを得るためには、水相のHLB等を考慮して適宜選択するのが好ましい。
【0023】
本発明の孔版印刷用エマルションインクは、油相(O)成分が10〜70重量%、水相(W)成分が90〜30重量%からなるW/O型であるのが好ましい。
【0024】
本発明の孔版印刷用エマルションインクでは、被印刷体に印刷されたW/O型インク中の水分の浸透および蒸発に伴って、インクを乾燥する。従って、本発明により、印刷文字等の乾燥性が向上し、印刷物の取り扱い性が向上する。
【0025】
【実施例】
以下、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、例中の部は重量部を意味する。
(実施例1)
アルキド樹脂17.0部に対して、インクソルベント240(沸点242〜260℃、日石三菱社製)7.0部、界面活性剤としてオレイン酸モノグリセリド2.0部を添加し、次いで、顔料として銅フタロシアニンブルー5.5部および粘度調整剤として有機ベントナイト0.5部を分散させて油相を得た。
別に、イオン交換水45.5部にエチレングリコール5.5部と硫酸マグネシウム・7水和物1.0部を溶解した溶液に、メタノール16.0部を添加し水相を得た。
前記合計32.0部の油相に、前記合計68.0部の水相を少量ずつ添加しながら攪拌機で撹拌して乳化することにより、孔版印刷用油中水滴型エマルションインクとした。
【0026】
(実施例2)
フェノール樹脂18.0部を、AF4号ソルベント(沸点206〜267℃、日石三菱社製)7.0部中に加え、加熱溶解してワニスを調製した。
前記ワニスを自然放冷後、界面活性剤としてソルビタンモノオレート2.0部を添加し、次いで、顔料としてファーネスカーボンブラック6.5部を分散させて油相を得た。
別に、イオン交換水43.5部にエチレングリコール10.0部と硫酸マグネシウム・7水和物1.0部を溶解した溶液に、エタノール12.0部を添加し水相を得た。
前記合計33.5部の油相に、前記合計66.5部の水相を添加して乳化することにより、孔版印刷用油中水滴型エマルションインクとした。
【0027】
(実施例3)
アルキド樹脂18.0部に対して、インクソルベント240(沸点242〜260℃、日石三菱社製)7.5部、界面活性剤としてソルビタンモノオレート2.0部を添加し、次いで、顔料(ファーネスカーボンブラック)6.5部を分散させて油相を得た。
別に、イオン交換水49.5部にグリセリン5.5部と硫酸マグネシウム・7水和物1.0部を溶解した溶液に、2−プロパノール10.0部を添加し水相を得た。
前記合計34.0部の油相に、前記合計66.0部の水相を添加して乳化することにより、孔版印刷用油中水滴型エマルションインクとした。
【0028】
(実施例4)
油相は、実施例1と同じものを用いた。
別に、イオン交換水51.5部にグリセリン5.5部と硫酸マグネシウム・7水和物1.0部を溶解した溶液に、メタノール10.0部を添加し水相を得た。
前記合計32.0部の油相に、前記合計68.0部の水相を添加して乳化することにより、孔版印刷用油中水滴型エマルションインクとした。
【0029】
(実施例5)
油相は、実施例3と同じものを用いた。
別に、イオン交換水15.0部にジエチレングリコール50.0部と硫酸マグネシウム・7水和物1.0部を溶解した溶液を調製し水相を得た。
前記合計34.0部の油相に、前記合計66.0部の水相を添加して乳化することにより、孔版印刷用油中水滴型エマルションインクとした。
【0030】
(実施例6)
油相は、実施例2と同じものを用いた。
別に、イオン交換水45.5部にエチレングリコール5.5部と硫酸マグネシウム・7水和物1.0部を溶解した溶液に、メタノール4.5部およびエタノール10.0部を添加し水相を得た。
前記合計33.5部の油相に、前記合計66.5部の水相を添加して乳化することにより、孔版印刷用油中水滴型エマルションインクとした。
【0031】
(比較例1)
油相は、実施例2と同じものを用いた。
別に、イオン交換水44.0部にグリセリン5.5部と硫酸マグネシウム・7水和物1.0部を溶解した溶液に、2−プロパノール16.0部を添加し水相を得た。
前記合計33.5部の油相に、前記合計66.5部の水相を添加して乳化することにより、孔版印刷用油中水滴型エマルションインクとした。
【0032】
(比較例2)
油相は、実施例3と同じものを用いた。
別に、イオン交換水53.5部にエチレングリコール5.5部と硫酸マグネシウム・7水和物1.0部を溶解した溶液に、メタノール6.0部を添加し水相を得た。
前記合計34.0部の油相に、前記合計66.0部の水相を添加して乳化することにより、孔版印刷用油中水滴型エマルションインクとした。
【0033】
(比較例3)
油相は、実施例3と同じものを用いた。
別に、イオン交換水55.5部にエチレングリコール9.5部と硫酸マグネシウム・7水和物1.0部を溶解した溶液を調製し水相を得た。
前記合計34.0部の油相に、前記合計66.0部の水相を添加して乳化することにより、孔版印刷用油中水滴型エマルションインクとした。
【0034】
上記実施例および比較例の孔版印刷用油中水滴型エマルションインクの各組成(単位:重量部)を表1に示す。
【0035】
【表1】
Figure 0003970552
【0036】
上記実施例および比較例で得られたエマルションインクの、水相の表面張力、乾燥性、にじみ、保存安定性を以下の方法で評価した。評価結果を表2に示す。
(1)水相の表面張力:作製した乳化前の水相を、協和界面化学株式会社製自動表面張力計(CBVP−Z型)により測定した。
(2)乾燥性:作製したエマルションインクを用いて、孔版印刷機としてリソグラフ(理想科学工業株式会社登録商標)GR375(同社製)により印刷を行い、印刷物を得た。この印刷物の印刷1分後の、触指試験によるインク転移表面の乾燥状態を調べ、次のように評価した。
○:全く汚れない
△:わずかに手に付着する
×:文字部分を触指した際、手に付着したインクの文字が読みとれる
(3)にじみ:上記(2)で印刷した1分後の文字の輪郭部分を観察した。
○:にじみによる文字の輪郭のぼけはみられない
×:にじみにより文字の輪郭がぼけている
(4)保存安定性:作製したエマルションインクを室温で1カ月間放置し、エマルションの安定性を目視で調べ、次のように評価した。
○:水相と油相の分離が生じておらず、エマルションインクの粘度低下が初期と比べて10%未満である。
△:水相と油相の分離は生じていないが、エマルションインクの粘度低下が初期と比べて10%以上である。
×:水相と油相の分離が生じている。
【0037】
【表2】
Figure 0003970552
【0038】
【発明の効果】
本発明によれば、孔版印刷用エマルションインクの被印刷媒体への浸透性を向上させ、かつ被印刷媒体転写後のインクの水相の揮発性を高める。これにより、印刷後のインクの乾燥時間を短縮し、印刷物の取扱性を向上させることができる。

Claims (5)

  1. 油相と水相とからなる油中水滴型の孔版印刷用エマルションインクであって、着色剤は油相成分に含有され、水相の23℃における表面張力が35〜55mN/mであり、水相の表面張力を低下させる成分として水相に1種または2種以上の1価アルコールを含むことを特徴とする孔版印刷用エマルションインク。
  2. 油相と水相とからなる油中水滴型の孔版印刷用エマルションインクであって、着色剤は油相成分に含有され、水相の23℃における表面張力が35〜55mN / mであり、水相の表面張力を低下させる成分として、水相全量に対して40重量%以上の多価アルコールを含むことを特徴とする孔版印刷用エマルションインク。
  3. 水相全量の5〜50重量%が1種または2種以上の1価アルコールから構成される請求項1記載の孔版印刷用エマルションインク。
  4. 1価アルコールが、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、tert−ブチルアルコールからなる群から選択された少なくとも一種である請求項1または3記載の孔版印刷用エマルションインク。
  5. 油相10〜70重量%と水相90〜30重量%とからなる請求項1〜のいずれか記載の孔版印刷用エマルションインク。
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