JP3969870B2 - 両面画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートを反転してシートの両面に画像を形成する複写機、プリンタ、及びこれらの複合機等の両面画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の両面画像形成装置の1例として複写機がある。
【0003】
図6に基づいて複写機17の画像形成プロセスを説明する。回転可能に支持された像担持体(以下、感光ドラムと称す)1は、図示矢印方向(時計方向)に回転駆動されながら、1次帯電器2にてその表面が均一に帯電される。次に、感光ドラム1は画像情報露光3を受け、その表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像器4によってトナー像として可視像化される。
【0004】
他方、記録媒体であるシートPは、感光ドラム1と同期してレジストローラ11によって感光ドラム1に給送され、転写帯電器5によって感光ドラム1上のトナー像の転写を受けた後、分離帯電器6により感光ドラム1から分離される。そして、このシートPは、搬送ユニット7によって定着器8に搬送され、定着器8にてトナー像の定着を受ける。
【0005】
なお、トナー像の転写が終了した感光ドラム1の表面は、クリーナ9によって清掃される。感光ドラム1上の電位は、前露光ランプ10によって消去される。これによって、感光ドラム1は、再び、画像が形成される状態になる。
【0006】
上記の複写機17の感光ドラム1、1次帯電器2、現像器3、現像器4、転写帯電器5、分離帯電器等は、感光ドラム1上に担持されたトナー像を普通紙から成るシートP上に転写する所謂カールソンプロセス式の画像形成手段16を構成している。
【0007】
画像形成手段16の内、転写帯電器5は、トナーの帯電極性に対して逆極性になる電界を、感光ドラム1と接するシートPの転写面とは反対側から付与して、トナー像をシートPに転写するようになっている。また、分離帯電器6は、転写帯電器5によってシートにトナー像が転写された後、次の瞬間に、そのシートPを感光ドラム1から分離するため、シートPにAC放電、或いはトナーと同極性のDC放電を施して、シートPの電荷を除去し、シートPと感光ドラム1との間の吸着力を除去し、そして、シートP自体の有する剛性、或いはシートPの自重を利用して、感光ドラム1からシートPを分離させるようになっている。
【0008】
この分離を円滑に行うため、あらかじめ、シートPにカールを、例えば、分離有利方向に付与しておくことが好ましい。
【0009】
なお、分離有利方向とは、図(a)に模式的に示すように、シートPが感光ドラム1に通紙されたとき、分離帯電器6側に先端が向いている(感光ドラム1から離れている)方向である。分離不利方向とは、図の(b)に示すように、逆に、シートPが感光ドラム1に巻き付いて密着する方向にカールしている方向である。
【0010】
次に、図7に基づいて、従来の複写機17のシート搬送動作を説明する。
【0011】
なお、図7中に、略図的に示した各シートPは、シート搬送経路を移動するシートのカールの向きを理解し易くするために図示したものである。
【0012】
シート供給カセット14e及びシート供給デッキ14a,14b,14c,14dに収納されたシートPは、シート供給路50,51上のシート供給ローラ13を経て、レジストローラ11に給送される。シートは、レジストローラ11に給送される前に、感光ドラム1から分離し易くするため、初期カール付与ユニット12,20によって一定のカール量が分離有利方向に付与される。このカールにより、シートPは、感光ドラム1からスムーズに分離する。初期カール付与ユニット12,20は、いずれも小径と大径のカール付けローラ12a,12b,20a,20bを有している。
【0013】
シートの両面に画像を形成する場合、定着器8によって一方の面(本発明では「第1面」とも言う)に画像が定着されたシートPは、フラッパ15によってスイッチバック式の反転部(反転手段)に搬送され、裏返しにされてから、他方の面(本発明では「第2面」とも言う)に画像が形成されて、機外に排出される。
【0014】
なお、シートには、普通紙、普通紙の代用品である厚みの薄い樹脂製のシート、葉書、ボール紙、封書、プラスチック製の薄板等がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の複写機で、第2面に画像を形成するとき、シートPが感光ドラム1からスムーズに分離せず、ジャムがたびたび発生していた。これは、第2面に画像を形成する前に、シートPが、分離不利方向にカールしていることがあるからである。
【0016】
ここで、初期カール付与ユニット12,20で付与するカール量をA(mm)、反転部18の第1R部18aと第2R部18bで付与されるカール量をB(mm)とする。
【0017】
シートのカールは、初期カール付与ユニット12,20以外では、反転部18以外の他で付けられることがなく、シートPが反転部18を通過している間に冷えて、カールが付与されることが考えられる。しかも、シートのカールは、第1R部18aで付与され、第2R部18bでは付与されることが少ない。
【0018】
なお、本発明において使用される「カール量」とは、シートのカールの度合いを示す量であり、図8(a)(b)に示すように測定して得られた値を言うこととする。すなわち、図8(a)に示すように、カールしたシートPを、カールしている縁Paを水平にして、静かに吊るし、水平板19上にカールの状態を図8(b)に示すように書き写し、シートの搬送方向の上流端Pbと下流端Pcとを結ぶ直線Dと、カールしている部分で直線Dから最も離れた部分との間の距離Lを測定した値のことを言う。
【0019】
第1面におけるカール量は分離有利方向のカール量A(mm)であるが、第1面におけるカールは、第2面において、第1R部18aと共に、分離不利方向に働き、さらに、初期カール付与ユニット20が分離有利方向に働き、−A−B+A=−B(mm)のカール量となる。
【0020】
このように、従来の複写機によると、第1面において、シートの分離が良好であったが、第1面で初期カール付与ユニット12又は別の初期カール付与ユニット20によって付与されたカールの向きと第2面で初期カール付与ユニット20によって付与されたカールの向きとが互いに逆向きであり、第2面においては、カール付けローラの効果が、打ち消し合うために生じることなく、第1R部18aで付与された分離不利方向のカールだけが残っていた。
【0021】
このため、従来の画像形成装置は、感光ドラムからシートが剥れにくく、ジャムが発生し易かった。
【0022】
また、図10に示すように、小径ローラ12a,20aの長さが、大径ローラ12b,20bの長さより長いため、小径ローラ12aが撓み易く、大径ローラ12b,20bの中間部よりも両端部の方がシートに強く圧接することがあった。
【0023】
このため、シートの幅方向の両側に余分なカールが付き過ぎてシートが感光ドラム1に均一に密着することができず、転写時にシートにズレやブレが生じることがあった。
【0024】
本発明の目的は、シートに画像を形成する場合、シートの第1面においても、分離有利方向のカールにより、感光体から良好な分離を達成しつつ、シートの第2面においても、分離有利方向のカールとし、かつシートの両端の余分なカールを少なくして、転写時における、シートのズレやブレを防止した両面画像形成装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明の両面画像装置は、シートを積載したシート積載手段と、前記シート積載手段からシート給送路によって案内されて搬送されてきた前記シートに感光体によって画像を形成する画像形成手段と、前記シート給送路に配設されて、前記シートに前記感光体を通過する際に前記感光体側が凸となる方向のカールを付与する初期カール付与手段と、前記画像形成手段によって一方の面に画像が形成されたシートを前記シート給送路に合流するように案内するシート搬送路と、前記シート搬送路の途中に設けられ、前記シートの表裏を反転する反転手段と、前記シート搬送路の途中に設けられ、前記シート搬送路を通過したシートが前記感光体を通過する際に前記感光体側が凸となる方向のカールを付与する再カール付与手段と、を備え、前記再カール付与手段がシートに付与するカール量を、前記初期カール付与手段がシートに付与するカール量よりも大きくなるように設定し、前記初期カール付与手段と前記再カール付与手段とが、前記シートを挟持して前記シートにカールを形成する、弾性を有する大径ローラと前記大径ローラより長さの長い小径ローラとを備え、前記再カール付与手段の大径ローラの長さが搬送されるシートの幅より短く、且つ前記初期カール付与手段の大径ローラの長さより長く設定されている、ことを特徴とする。
【0026】
本発明の両面画像形成装置は、シートを積載したシート積載手段と、前記シート積載手段からシート給送路によって案内されて搬送されてきた前記シートに感光体によって画像を形成する画像形成手段と、前記シート給送路に配設されて、前記シートに前記感光体を通過する際に前記感光体側が凸となる方向のカールを付与する初期カール付与手段と、前記画像形成手段によって一方の面に画像が形成されたシートを前記シート給送路に合流するように案内するシート搬送路と、前記シート搬送路の途中に設けられ、前記シートの表裏を反転する反転手段と、前記シート搬送路の途中に設けられ、前記シート搬送路を通過したシートが前記感光体を通過する際に前記感光体側が凸となる方向のカールを付与する再カール付与手段と、を備え、前記初期カール付与手段と前記再カール付与手段とが、シート搬送方向に離間した1対の圧接ローラと、該1対の圧接ローラの間で前記1対の圧接ローラを受け止める1つの被圧接ローラとを備え、前記初期カール付与手段の1対の前記圧接ローラ間に進入する前記被圧接ローラの進入量より、前記再カール付与手段の1対の前記圧接ローラ間に進入する前記被圧接ローラの進入量を大きくし、前記再カール付与手段の1対のローラの長さが前記シートの幅より短く、且つ前記初期カール付与手段の1対のローラの長さより長く設定されていることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
【0028】
なお、従来と同一部分については同一符号を付して、従来の複写機17と異なる部分を主体に説明する。また、以下の説明における数値は、参考のために例示した数値であって、これに限定されるものではない。
【0029】
本実施形態の複写機(両面画像形成装置)30は、従来の複写機17と比較して、主として、反転部(反転手段)18に最も近いシート供給デッキ14bと感光ドラム1との間のシート給送路50に、シートの第2面用の再カール付与ユニット32を配設した点において、構成を異にしている。
【0030】
この構成により、左デッキ14bからのシートPの供給以外のシートPの供給は、シート供給カセット14e、デッキ14a,14c,14dからシート供給ローラ13によって行なわれ、第1面用の初期カール付与ユニット33,34によってカールが付与される。そして、シートは、レジストローラ11に給送され、シートの第1面に画像が形成される。
【0031】
その後、フラッパ15によって、第1面にしか画像を形成しないシートのみ機外に排出される。第2面に画像が形成される場合には、反転部18に搬送される。
【0032】
シートPは、第1R部18a、第2R18bによって反転されつつ、カールが付与された後、第2面用の再カール付与ユニット32、第1面用の初期カール付与ユニット34によってカールが付与される。そして、シートPは、レジストローラ11に供給され、感光ドラム1によって第2面に画像が形成された後、機外に排出される。
【0033】
第2面用の再カール付与ユニット32のカール量をC(mm)とすると、第2面のカール量は分離有利方向に働き、感光ドラム1に到達したときのシートのカール量は、−A−B+C+A=−B+C(mm)となる。
【0034】
なお、第1面用の初期カール付与ユニット33で付与するカール量をA(mm)、反転部18の第1R部18a、第2R部18bで付与されるカール量をB(mm)としている。
【0035】
ここで、第2面に対しても第1面と同様の分離性を得るためには、第2面においてもA(mm)以上のカール量が必要となる。つまり、[(−B+C)>A]=[C>(A+B)]が必要である。
【0036】
従って、上記不等式において、Bは正の量であるから、少なくともC>Aの関係が成り立つ必要がある。第2面用の再カール付与ユニット32によって付与されるカール量は、第1面用の初期カール付与ユニット33,34によって付与されるカール量より大きい必要がある。
【0037】
ここで、第2面用の再カール付与ユニット32の構成を図2に基づいて説明する。なお、本発明の第1面用の初期カール付与ユニット33,34の構成もほぼ同じであるので、その構成の説明は省略する。
【0038】
再カール付与ユニット32は、小径の鉄ローラからなるカール付けローラ32aと、カール付けローラ32aより大径のスポンジ製カール付けローラ32bと、スポンジ製のローラ32bを鉄製のローラ32aに圧接させるばね32cと等によって構成されている。鉄製のカール付けローラ32aは、本体に固定されている。
【0039】
スポンジ製のカール付けローラ32bは、通過シート幅(約300mm)より短いことを特徴としている。これによって、小径の鉄製のローラ32aの撓みが少なくなり、シート端部に過度のカールが付くことが減少した。しかし、カール付けローラ32bの端部の搬送力の低下が考えられる。
【0040】
そのため、スポンジ製のローラ32bの端部両側に端部の搬送補助として、鉄ローラ32aにスポンジローラ32bが食い込んだときのスポンジ製のローラ32bの径とほぼ同径のカラー32dを、ローラ32bの支持軸32eに遊嵌させてある。
【0041】
なお、第1面用の初期カール付与ユニット33,34の構成も下記に説明する部分を除いて第2面用の再カール付与ユニット32と同様である。
【0042】
本発明の最大の特徴として、第1面用のスポンジ製のローラ33b,34bの長さの方が、第2面用のスポンジ製のローラ32bの長さより短いことである。
【0043】
本実施形態では第1面用のスポンジ製のカール付けローラ33b,34bの長さを約200mm(端部カット長さ約100mm)、第2面用のスポンジ製のカール付けローラ32bの長さを約240mm(端部カット長さ60mm)にしてある。
【0044】
ここで、第1面用のスポンジ製のカール付けローラ33b,34bを第2面用のスポンジ製のカール付けローラ32bの長さ(端部カット長さ)より短くした理由について説明する。
【0045】
まず、第1に第1面用の初期カール付与ユニット33,34のカール量が大きい。このため、シートの端部に形成されたカールは、シートの幅方向の中間部に形成されたカールよりも、転写抜けやブレを生じさせる原因になるが、感光ドラム1からのシートが分離するきっかけをつくることになり分離を促進するという利点がある。
【0046】
このため、分離性の厳しい第2面への画像形成においては、シートの端部に初期カール付与ユニット33,34によって付けられて反転手段18で反転したカールを打ち消す方向に再カール付与ユニット32でカールを故意に付ける必要がある。しかし、再カール付与ユニット32は、前述したようにカール量をC>Aに設定されているので、シートの両端に上記打ち消す方向のカールを付け過ぎてしまう。このため、初期カール付与ユニット33がシートの第2面に分離有利方向のカールを付けるとき、シートの第1面に分離有利方向のカールを付けたときよりもシートの両端に付くカール量が多くなってしまう。
【0047】
第1面用のカール付けローラ33a,34b方が感光ドラム1に近いため、シートの端部に上記のようにカールを多量に付けると、転写抜けやブレが顕著に出る傾向があるため、第2面用のカール付けローラ32bよりもシートの端部のカール付与量を少なくする必要がある。すなわち、再カール付与ユニット32による上記打ち消す方向の端部カールを付け過ぎないようにする必要がある。そこで、第2面用のスポンジ製のローラ32bの長さを、第1面用のスポンジ製のローラ33b,34bの長さより長くして、上記打ち消す方向のカールをシートの両端に付け過ぎないようにした。この結果、シートの第1面、第2面とも同じの適度のカール量になり、感光ドラムからのシートの分離を促進することができる。
【0048】
本実施形態における、第1面用、第2面用の鉄製のカール付けローラ32a,33a,34aの直径は約8mmで、スポンジ製のローラ32b,33b,34bの直径は約20mmである。
【0049】
カール付与力を異なったものとするため、第1面用カール付けローラばね33c,34cには、ばね定数約0.135N/mmのばねを使用し、第2面用カール付けローラばね32cには、ばね定数約0.196N/mmのばねを使用した。これにより、第1面用の大径のカール付けローラ33b,34bに対する小径のカール付けローラ33a,34aのくい込み力は約3kg重、第2面用の大径のカール付けローラ32bに対する小径のカール付けローラ32aのくい込み力は約4kg重であり、シートに付与されるカール量は第1面用の初期カール付与ユニット33,34において約10mm、第2面用の再カール付与ユニット32において約20mmである。
【0050】
また、上述のように第1面用のスポンジ製のカール付けローラ33bの長さは約200mm、ローラ33bの両端に位置する2つのカラー33dの各長さは約50mm、カラー33dの直径は約6.5mmである。また、第2面用のスポンジ製のカール付けローラ32bの長さは約240mmで、ローラ32bの両端に位置する2つのカラー32dの各長さは約30mm、カラー32dの直径は約6mmである。
【0051】
上記の構成によって、シートPが感光ドラム1からの分離位置においてのカール量は、第1面では約10mm、第2面でも約10mmの分離有利方向のカールであり、非常に良好なシート搬送が行われる。また、第1面、第2面でもシートPの端部のカールによる転写抜けやぶれは殆ど発生しない。
【0052】
ただし、左デッキ14bからシートが供給されたときのみ、第1面においても第2面用の再カール付与ユニット32を通過するため、このようなカール量にはならず、第1面では、約32mm、第2面では、約−10mmのカールとなる。
【0053】
このため、左デッキ14bから腰のないシートをシート供給時には第2面において分離が不安定になることがある。そこで、左デッキ14bから供給されたシートのみならず、第2面に画像が形成されるいかなるシートにおいても、良好な分離が得られるように、図3に示すように、第2面用の再カール付与ユニット32を左デッキ14bの上流側に設け、すなわち、シート給送路50と反転手段18とを接続する反転シート搬送路31に設け、第1面に画像が形成されるシートが、第1面に画像が形成され終わるまで、いかなる場合においても、第2面用の再カール付与ユニット32を通過しないようにするのが好ましい。
【0054】
図3に示すように、第2面用の再カール付与ユニット32を左デッキ14bの上流側に設けた場合においても、第2面用の再カール付与ユニット32によって付与されるカール量を第1面用の初期カール付与ユニット33,34によって付与されるカール量より大きくすることによって、いかなるシートでも、第1面、第2面と共に良好な分離が得られる。
【0055】
以上説明したように、本複写機は、第2面用の再カール付与ユニット32によって付与されるカール量を、第1面用の初期カール付与ユニット33,34によって付与されるカール量より大きくすることが重要であり、カール付けローラばね33c,34c,32cのばね定数を変えることでシートを分離有利方向にカールさせる目的を達成しているが、それ以外にも、第2面用の鉄製のカール付けローラ32aの径を第1面用の鉄製のカール付けローラ33a,34aの径より小さくしたり、第2面用のスポンジ製のカール付けローラ32bの硬度を、第1面用のスポンジ製のカール付けローラ33b,34bの硬度よりも小さくすること等によっても、シートを分離有利方向にカールさせる目的を達成することができる。
【0056】
また、カール量は、鉄製ローラ33a,34a,32aがスボンジ製ローラ33b、34b,32bに進入する量(食い込んでいる量)で決まるため、カール付けローラばね33c、34c,32cを設けないで、第1面用の鉄製ローラ33a,34aが、スボンジ製ローラ33b、34bに進入する量よりも、第2面用の鉄製ローラ32aがスポンジ製ローラ32bに進入する量を多くするように各ローラを配設しても、シートを分離有利方向にカールさせる目的を達成することができる。
【0057】
図5に示す再カール付与ユニット40は、上記再カール付与ユニット32の他の実施形態の再カール付与ユニットである。
【0058】
この再カール付与ユニット40は、下ローラ40a、回動軸40cにより回動して下ローラ40a方向に付勢されるホルダー40b、及びこのホルダー40bに保持された2つのローラ40d,40eとを備えている。2つのローラ40d,40eと、2つのローラ40d,40e間に進入した下ローラ40aとの間をシートPが通過するとき、シートPは、下ローラ40aに押し付けられ、下ローラ40aに沿ったカールが付けられる。
【0059】
また、下ローラ40aには、不図示の高さ0.5mm程度の鍔が付いており、シートPの排出能力を上げている。
【0060】
なお、上記初期カール付与ユニット33,34も、図5に示す再カール付与ユニット40と同じ構成にしてよい。この場合、再カール付与ユニット40の方が、初期カール付与ユニットよりもシートに付与するカール量が大きくなければならないので、2つのローラに対する下ローラの進入量を多くする必要がある。また、再カール付与ユニット40の2つのローラに長さが、初期カール付与ユニット33,34の2つのローラの長さよりも、長く設定されている。
【0061】
この再カール付与ユニット40によっても、シートにカールを形成すると、感光ドラムからのシートの分離が容易であるとともに、カールの端部の転写抜けや、ぶれも殆ど発生しない。
【0062】
また、再カール付与ユニット32,40は、反転手段18の上流側のシート搬送路52に配設してあってもよい。この場合において、再カール付与ユニットによってシートを分離有利方向に再カールしてから、反転手段18を通過させる際に、再カールを打ち消す方向に反転手段がシートをカールするが、再カール付与ユニット32,40による再カールが多少残るため、2面目に画像を形成するシートが感光体から離れにくくなるようなことがない。シート搬送路52は、フラッパ15から符号14bで示すシート供給デッキのシート給送路50までの、反転手段18と、反転シート搬送路31とを含む搬送路のことである。
【0063】
以上の実施形態における、感光体は、ドラム状に形成された感光ドラムであるが、感光体には、この他、平坦なものもあり、本発明は、ドラム状、平坦状のいずれの感光体も含むものである。
【0064】
【発明の効果】
本発明の両面画像形成装置は、従来と比較して、再カール付与手段によって、シートに分離有利方向へ再カールするとともに、シートの幅方向を平らにするため、画像形成手段によって、シートの他方の面に画像を形成しても、シートを感光体から従来よりも容易に分離させることができるとともに、シートの幅方向端部の転写抜けやブレを少なくすることができる。
【0065】
本発明の両面画像形成装置は、初期カール付与手段と再カール付与手段とが、シートを挟持してシートにカールを形成する大径ローラと小径ローラとを備え、再カール付与手段の大径ローラの長さがシートの幅より短く、且つ初期カール付与手段の大径ローラの長さより長く設定されていると、再カール付与手段が、初期カール付与手段によって形成されたシート幅方向の両端のカールを除去する方向にカールすることができ、感光体に対するシートの転写抜けやブレを少なくすることができる。
【0066】
本発明の両面画像形成装置は、小径ローラよりも大径ローラの方が、弾性を有し、又、小径ローラが剛性を有する金属製であり、且つ大径ローラがスポンジ製であると、小径ローラの一部分を大径ローラに押し込まれて、シートにカールを確実に形成することができる。
【0067】
本発明の両面画像形成装置は、初期カール付与手段の大径ローラに対する小径ローラの食い込み量よりも、再カール付与手段の大径ローラに対する小径ローラの食い込む量を大きくしたり、又は、初期カール付与手段の大径ローラと前記小径ローラとの圧接力よりも、再カール付与手段の大径ローラと小径ローラとの圧接力を大きくしたりすることによって、再カール付与手段の方が、初期カール付与手段より、大きなカール量のカールをシートに形成し、反転手段によって感光体から離れにくい方向にカールされたシートを、感光体から離れ易い方向に確実にカールさせることができる。
【0068】
本発明の両面画像形成装置は、初期カール付与手段と再カール付与手段とが、シート搬送方向に離間した1対の圧接ローラと、この1対の圧接ローラの間で1対の圧接ローラを受け止める1つの被圧接ローラとを備えると、1対の圧接ローラと1つの被圧接ローラが、シートを挟んで搬送するとき、シートにカール付与力を付与し、シートを確実にカールすることができる。
【0069】
本発明の両面画像形成装置は、前記再カール付与手段の1対のローラの長さが前記シートの幅より短く、且つ前記初期カール付与手段の1対のローラの長さより短く設定されていることを特徴としている。
【0070】
上記両面画像形成装置は、再カール付与手段によって、シートの幅方向の両端のカールを平坦にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の両面画像形成装置である複写機の正面概略断面図である。
【図2】 再カール付与ユニットをシートの搬送方向から見た図である。
【図3】 図1の複写機において、再カール付与ユニットの位置を異にした複写機の正面概略断面図である。
【図4】 再カール付与ユニットを正面から見た図である。
【図5】 他の実施形態の再カール付与ユニットの正面概略図である。
【図6】 画像形成手段の詳細図である。
【図7】 従来例の両面画像形成装置である複写機の正面概略断面図である。
【図8】 (a) カール量の測定方法を示す斜視図である。
(b) カール量の測定方法を示す平面図である。
【図9】 (a) 感光体である感光ドラムに対する分離有利方向のカールを示す模式図である。
(b) 感光体である感光ドラムに対する分離不利方向のカールを示す模式図である。
【図10】 従来の初期カール付与手段をシート搬送方向から見た図である。
【符号の説明】
P 転写紙
Pa 縁
Pb 上流端
Pc 下流端
L カール量
1 像担持体(感光ドラム)(感光体)
11 レジストローラ
13 シート供給ローラ
14a,14b,14c,14d シート供給デッキ(シート積載手段)
14e シート供給カセット(シート積載手段)
16 画像形成手段
18 反転部(反転手段)
18a 第1R部
18b 第2R部
30 複写機(両面画像形成装置)
31 反転シート搬送路
32 再カール付与ユニット(再カール付与手段)
32a 鉄製のカール付けローラ(小径ローラ)
32b スポンジ製のカール付けローラ(大径ローラ)
32c カール付けローラばね
32d カラー(保持ローラ)
32e 支持軸
33 初期カール付与ユニット(初期カール付与手段)
33a 鉄製のカール付けローラ(小径ローラ)
33b スポンジ製のカール付けローラ(大径ローラ)
33c カール付けローラばね
34 初期カール付与ユニット(初期カール付与手段)
34a 鉄製のカール付けローラ(小径ローラ)
34b スポンジ製のカール付けローラ(大径ローラ)
34c カール付けローラばね
40 再カール付与ユニット(再カール付与手段)
40a 下ローラ(被圧接ローラ)
40b ホルダー
40c 回動軸
40d ローラ(1対の圧接ローラ)
40e ローラ(1対の圧接ローラ)
50 シート給送路
51 シート給送路
52 シート搬送路

Claims (6)

  1. シートを積載したシート積載手段と、
    前記シート積載手段からシート給送路によって案内されて搬送されてきた前記シートに感光体によって画像を形成する画像形成手段と、
    前記シート給送路に配設されて、前記シートに前記感光体を通過する際に前記感光体側が凸となる方向のカールを付与する初期カール付与手段と、
    前記画像形成手段によって一方の面に画像が形成されたシートを前記シート給送路に合流するように案内するシート搬送路と、
    前記シート搬送路の途中に設けられ、前記シートの表裏を反転する反転手段と、
    前記シート搬送路の途中に設けられ、前記シート搬送路を通過したシートが前記感光体を通過する際に前記感光体側が凸となる方向のカール付与する再カール付与手段と、を備え
    前記再カール付与手段がシートに付与するカール量を、前記初期カール付与手段がシートに付与するカール量よりも大きくなるように設定し、
    前記初期カール付与手段と前記再カール付与手段とが、前記シートを挟持して前記シートにカールを形成する、弾性を有する大径ローラと前記大径ローラより長さの長い小径ローラとを備え、前記再カール付与手段の大径ローラの長さが搬送されるシートの幅より短く、且つ前記初期カール付与手段の大径ローラの長さより長く設定されている、
    ことを特徴とする両面画像形成装置。
  2. 前記大径ローラの両端に、前記大径ローラが前記小径ローラによって弾性変形したとき、前記小径ローラに接触する保持ローラを配設したことを特徴とする請求項1に記載の両面画像形成装置。
  3. 前記小径ローラが剛性を有する金属製であり、前記大径ローラがスポンジ製であることを特徴とする請求項1又は2に記載の両面画像形成装置。
  4. 前記初期カール付与手段の前記大径ローラに対する前記小径ローラの食い込み量よりも、前記再カール付与手段の前記大径ローラに対する前記小径ローラの食い込む量を大きくしたことを特徴とする請求項乃至の内いずれか1項に記載の両面画像形成装置。
  5. 前記初期カール付与手段の前記大径ローラと前記小径ローラとの圧接力よりも、前記再カール付与手段の前記大径ローラと前記小径ローラとの圧接力を大きくしたことを特徴とする請求項乃至の内いずれか1項に記載の両面画像形成装置。
  6. シートを積載したシート積載手段と、
    前記シート積載手段からシート給送路によって案内されて搬送されてきた前記シートに感光体によって画像を形成する画像形成手段と、
    前記シート給送路に配設されて、前記シートに前記感光体を通過する際に前記感光体側が凸となる方向のカールを付与する初期カール付与手段と、
    前記画像形成手段によって一方の面に画像が形成されたシートを前記シート給送路に合流するように案内するシート搬送路と、
    前記シート搬送路の途中に設けられ、前記シートの表裏を反転する反転手段と、
    前記シート搬送路の途中に設けられ、前記シート搬送路を通過したシートが前記感光体を通過する際に前記感光体側が凸となる方向のカールを付与する再カール付与手段と、を備え、
    前記初期カール付与手段と前記再カール付与手段とが、シート搬送方向に離間した1対の圧接ローラと、該1対の圧接ローラの間で前記1対の圧接ローラを受け止める1つの被圧接ローラとを備え、前記初期カール付与手段の1対の前記圧接ローラ間に進入する前記被圧接ローラの進入量より、前記再カール付与手段の1対の前記圧接ローラ間に進入する前記被圧接ローラの進入量を大きくし、前記再カール付与手段の1対のローラの長さが前記シートの幅より短く、且つ前記初期カール付与手段の1対のローラの長さより長く設定 されていることを特徴とする両面画像形成装置。
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