JP2991474B2

JP2991474B2 - 画像形成装置

Info

Publication number: JP2991474B2
Application number: JP2301795A
Authority: JP
Inventors: 修杉野
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1990-11-06
Filing date: 1990-11-06
Publication date: 1999-12-20
Anticipated expiration: 2014-12-20
Also published as: JPH04172469A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、たとえば両面コピーや多重画像の形成が可
能な多機能の複写機、レーザービームプリンタ、印刷機
等の画像形成装置に関する。

（ロ）従来の技術従来、この種の画像形成装置としては、たとえば、第
６図に示すようなものがある。すなわち、この装置は、
シート材の両面あるいは同一面に繰り返し画像形成が可
能となっていて、１度目の画像形成を行なうべく画像形
成部100にシート材101Aを給送するための第１の搬送路1
02と、２度目以降の画像形成を行なうべくシート材101B
を画像形成部100に再給送するための第２の搬送路103と
を備えている。

画像形成部100においては、像担持体104表面に静電的
に形成されたトナー画像が形成され、像担持体104表面
に当接したシート材101の背面に対して転写帯電器105に
よってトナーの電荷とは逆極性の電荷を帯電させてシー
ト材101にトナー画像を転写することにより、シート材1
01に画像が形成される。

画像転写後のシート材101は、分離帯電器106によりシ
ート材101背面の電荷が中和され、シート材101自身が有
する弾性力等によって像担持体104から分離する。そし
て、この転写済シート材101Bは、搬送ベルト107によっ
て定着装置108へ送られて画像の定着が行なわれる。

この後、画像形成を終了する場合は、転写済みシート
材101Bは図中Ａ方向へ送り出され、排紙トレイ109内に
排出される。また、この転写済みシート材101Bの画像が
形成された面に再び画像を形成する、いわゆる多重複写
等や、背面に画像を形成する、いわゆる両面複写等を行
なう場合には、転写済みシート材101Bは図中Ｂ方向へ送
り出され、第２の搬送路103に導かれて再び第１の搬送
路102に合流して画像形成部100へ送られ、画像形成が行
なわれる。

ここで、定着装置108としては、一般に２個のローラ
を組み合わせたローラ対が利用されているので、定着後
の転写済みシート材101Bはカールが付いて変形してしま
う。このように変形したシート材101Bが、そのまま画像
形成部100へ送られると画像形成不良が生じる。特に、
シート材101Bが像担持体104の曲率と同一方向にカール
していると、像担持体104に巻き付いて剥離困難にな
る。そのため、像担持体104には必要以上の除電が行な
われることになり、その結果１度シート材101Bに転写さ
れたトナーが再び像担持体104に付着して当該画像が欠
落するいわゆる白ぬけが生じる。逆に、シート材101Bが
像担持体104に対して反り返り過ぎていると、シート材1
01Bに画像が転写されない部分が生じるいわゆる転写ぬ
け等が生じ易く、形成画像の質が低下するという問題が
生じる。

そこで、従来からシート材101Bのカール状態を矯正す
るために、２度目以降の画像形成に向けてシート材101B
を搬送する第２の搬送路103にシート材矯正手段として
のカール付け手段110を設け、シート材101Bのカール状
態を適正な状態に矯正していた。

このカール付け装置としては、例えば特開昭50−4393
6号公報で提案されているような、ヒートローラと、こ
のヒートローラより直径が大きいゴムローラとからなる
ローラ対や、実開昭57−98453号公報で提案されている
ような、中空の弾性体ローラ同士からなるローラ対で、
各ローラの内圧を変えることにより、シート材101Bに付
けるカール状態を変化させることができるもののほか、
互いに回転可能に当接する硬質ローラと弾性体ローラか
ら成るローラ対等がある。

（ハ）発明が解決しようとする課題しかしながら、上記従来技術の装置の場合には、カー
ル付け装置を構成するローラ対のうちの一方は絶縁性の
弾性体でできており、さらにローラ対には総圧で１〜3k
gの圧力がかけられているので、シート材101Bがローラ
対を通過する際、互いに摩擦帯電を起こす。特に低湿環
境ではシート材101Bの吸水量が少なく電気抵抗も高いの
で、シート材101Bのチャージアップが頻繁に発生してい
る。

特に、カール付け装置が両面・多重複写の際に使用す
る再給紙ユニットの上流側に設置された場合に両面・多
重複写を行なうと、低湿下では、チャージアップした紙
が再給紙ユニットに収納されるので、互いが静電気的に
吸着する。そして、シート材への搬送力よりもシート材
同士の吸着力が大きい場合には給紙が不可能となり給紙
不良となる。また、給紙できた場合にも斜行をしたりす
るという問題点がある。

この問題に対して、硬質ローラを金属ローラとし、そ
れをアースに落すという対策が考えられるが、弾性体ロ
ーラによるチャージアップは依然として残るため、対策
としては未だ不十分である。

また、カール付け装置を再給紙ユニットの下流側ある
いは第１の搬送路102と第２の搬送路103の共通部分に設
ける方法が考えられる。しかし、この方法では給紙不良
は防止できるが、シート材101Bがチャージアップした状
態で転写・分離工程に入って行くと、像担持体104上の
トナー像に対して転写工程が行なわれる以前に静電気的
な力が作用するので、画像の飛び散り等の画質を低下さ
せるという問題が生ずる。

そこで本発明は、上述の如き事情に鑑みてなされたも
ので、１度画像形成を終えた、シート材が再び画像形成
を行なうためのシート材搬送路を搬送されるとき、シー
ト材に形成されたカールが矯正され、かつ、シート材の
除電を行なうことのできる、画像形成装置を提供するこ
とを目的とするものである。

（ニ）課題を解決するための手段本発明は、上記目的を達成するため、１度画像形成を
終えたシート材に再び画像形成を行なうためのシート材
搬送路を有し、該１度画像形成を終えたシート材を積載
する再給紙部を前記シート材搬送路の途中に設けた画像
形成装置において、前記シート材搬送路に、互いに回転
可能に当接する１対の硬質ローラと弾性体ローラからな
るシート材のカール矯正手段と、該カール矯正手段部又
はその下流側に配置されたシート材除電手段とを設け、
前記再給紙部を前記シート材除電手段の下流側に配置し
た、ことを特徴とするものである。

また、前記シート材除電手段は、シート材の搬送ガイ
ド機能を兼ねていることを特徴とするものである。

（ホ）作用上記構成によれば、１度画像形成を終えたシート材が
再び画像形成を行なうためのシート材搬送路を搬送され
るとき、シート材に形成されたカールがカール矯正手段
により矯正され、シート材除電手段により除電された
後、再給紙部に積載され再給紙を待つ。

（ヘ）実施例以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

＜第１実施例＞第１図は本発明の第１実施例による画像形成装置の概
略構成を示したものである。

本画像形成装置は、像担持体１、転写帯電器２、分離
帯電器３を含む画像形成部５と、給紙カセット６内から
１度目の画像形成を行なうべくシート材S1を給送するた
めの第１の搬送路７と、画像形成部５に対して搬送方向
下流側から画像形成後のシート材S1に２度目以降の画像
形成を行なうべくシート材S1を画像形成部５に向けて再
給送するための第２の搬送路９とを備えている。

第１の搬送路７と第２の搬送路９とは、画像形成５の
上流側で合流していて共通の搬送路（10）を備えてお
り、この共通の搬送路（10）を通じて１度目及び２度目
以降の画像形成を行なうすべてのシート材S1が画像形成
部５へ給送されるようになっている。

そして、第２の搬送路９には、シート材S1のカール状
態を矯正するためのカール矯正手段11及びシート材除電
手段12が配設されている。

画像形成部５においては、像担持体１表面に静電気的
にトナー画像が形成され、当該トナー画像を転写帯電器
２によってシート材S1に転写するようになっている。そ
して、分離帯電器３によってシート材S1は像担持体１か
ら分離される。その後シート材S1は、図示しないが従来
例と同様に搬送ベルトによってて定着装置に送られ、こ
こでトナー像の加熱定着がなされる。像担持体１への画
像形成方法としては、公知の静電写真方式やマグネスタ
イラス方式等の種々の方式を採用することができる。

第２図は上記カール矯正手段11とシート材除電手段12
を示したものであり、矢印は第２の搬送路９をシート材
S1が搬送される方向を示している。

カール矯正手段11は、互いに回転可能に当接している
１対の硬質ローラ11aと弾性体ローラ11bからなってい
る。硬質ローラ11aは金属ローラであり、アース13が付
設されている。また、弾性体ローラ11bは芯金15をもつ
スポンジローラであり、同ローラ11bへの硬質ローラ11a
の侵入量が1mm程度の設定となっている。

またシート材除電手段12は導電性の部材からなる除電
ブラシであり、アース16が付設されている。

上記構成にある画像形成装置では、例えば両面複写を
行う場合、１度目の画像形成を終えたシート材S1は不図
示の定着装置を通る際カールがつけられるが、シート材
S1はその後カール矯正手段11、シート材除電手段12を通
って再給紙ユニット17に収納されるので、カール矯正手
段11を通る際に２度目の画像形成時の転写・分離に有利
な方向のカール付けがなされる。このとき、シート材S1
は同時に弾性体ローラ11bのスポンジローラによって摩
擦帯電を受ける。しかし、続いて通るシート材除電手段
12を通る際に静電気は除電されるので、再給紙ユニット
17に複数枚のシート材S1が積載される場合にも、各シー
ト材S1は静電気で互いに吸着し合うことはなく、再給紙
も問題なく行われて画像形成部５において２度目の画像
形成が円滑になされる。

＜第２実施例＞第３図は本発明の第２実施例によるカール矯正手段と
シート材除電手段を示したものである。

ここにおいて、カール矯正手段19は硬質ローラである
金属ローラ19aと弾性体ローラである導電性のゴムロー
ラ19bとからなっている。そして、シート材除電手段20
は金属ローラ19aに付設されたアース20aとゴムローラ19
bに付設されたアース20bとからなっている。

従って、カール矯正手段19をシート材S1が通過する際
にチャージアップすることはないので、以下の工程も問
題なく行われる。

＜第３実施例＞第４図は本発明の第３実施例によるカール矯正手段と
シート材除電手段を示したものである。

ここにおいて、カール矯正手段11は上記第１実施例と
同様の構成とされている。また、シート材除電手段21は
アースされた１対の導電性ゴムローラあるいは金属ロー
ラ21a,21aからなっている。本実施例の場合も第１実施
例と同様にシート材S1のカールの矯正と除電を行なうこ
とができる。

＜第４実施例＞第５図は本発明の第４実施例によるカール矯正手段と
シート材除電手段を示したものである。

同図において、符号11は上記第１実施例と同様に構成
されたカール矯正手段であり、符合22はシート材S1の搬
送を安定化させるガイドとしての機能を兼ね備えている
板状のシート材除電手段である。符号17は再給紙部であ
り、符号23は例えば再給紙部17においてシート材S1のか
わら積みを行う際のシート材S1の逆流を防止するための
部材である。この逆流防止部材23は導電性のフィルムか
らなっている。従って、カール矯正手段11を通過する際
にチャージアップされたシート材S1はアースされたガイ
ドとしてのシート材除電手段22及び逆流防止部材23を通
る際に除電されるので、再給紙時の給紙不良あるいは、
転写・分離工程時の飛び散りを起こすことはない。

なお、上記したかわら積みとは、再給紙部17での給紙
機構のコストダウンを目的として、シート材S1を再給紙
部17で階段状に重ねたものである。このようにすること
でシート材S1の先端がそれぞれ後方へずれて再給紙部17
に積載されるので、再給紙時の給紙は容易となる。

しかし、シート材S1の先端を一定値ずつずらすため、
シート材S1を複数枚収納する場合再給紙部17として必要
なシート材S1の送り方向の長さは長くなる。従って、長
さを確保するためローラ対25を用いてシート材S1のスイ
ッチバックを行う。この際に逆流防止部材23が必要とな
る。

（ト）発明の効果以上説明したように、本発明の画像形成装置は、シー
ト材搬送路に、互いに回転可能に当接する１対の硬質ロ
ーラと弾性体ローラからなるシート材のカール矯正手段
と、該カール矯正手段部又はその下流側に配置されたシ
ート材除電手段とを設け、再給紙部をシート材除電手段
の下流側に配置したので、１度画像形成を終えたシート
材が再び画像形成を行なうためのシート材搬送路を搬送
されるとき、シート材に形成されたカールがカール矯正
手段により矯正され、シート材はシート材除電手段によ
って除電された後、再給紙部に積載され再給紙を待つこ
とになる。

このため、再びシート材に画像形成が行なわれると
き、シート材に画像形成不良等が生じず、また、シート
材の搬送が円滑に行なわれ、再給紙部に積載されたシー
ト材どうしの吸着等も防止されるので再給紙が円滑に行
える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例による画像形成装置の概略
構成図、第２図は同画像形成装置におけるカール矯正手
段とシート材除電手段とを示す側面図、第３図は第２実
施例によるカール矯正手段とシート材除電手段とを示す
側面図、第４図は第３実施例によるカール矯正主段とシ
ート材除電手段とを示す側面図、第５図は第４実施例に
よるカール矯正手段とシート材除電手段とを示す側面
図、第６図は従来の画像形成装置の概略側面図である。９……第２の搬送路（シート材搬送路）、 11,19……カール矯正手段、 11a,19a……硬質ローラ、 11b,19b……弾性体ローラ、 12,20,21,22……シート材除電手段、 S1……シート材。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】１度画像形成を終えたシート材に再び画像
形成を行なうためのシート材搬送路を有し、該１度画像
形成を終えたシート材を積載する再給紙部を前記シート
材搬送路の途中に設けた画像形成装置において、前記シート材搬送路に、互いに回転可能に当接する１対
の硬質ローラと弾性体ローラからなるシート材のカール
矯正手段と、該カール矯正手段部又はその下流側に配置
されたシート材除電手段とを設け、前記再給紙部を前記シート材除電手段の下流側に配置し
た、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項２】前記シート材除電手段は、シート材の搬送
ガイド機能を兼ねていることを特徴とする請求項１記載
の画像形成装置。