JP3968824B2 - オゾン水による容器の滅菌装置 - Google Patents
オゾン水による容器の滅菌装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3968824B2 JP3968824B2 JP17448997A JP17448997A JP3968824B2 JP 3968824 B2 JP3968824 B2 JP 3968824B2 JP 17448997 A JP17448997 A JP 17448997A JP 17448997 A JP17448997 A JP 17448997A JP 3968824 B2 JP3968824 B2 JP 3968824B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- ozone water
- conveyor
- belt
- containers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器に医薬品や食品等の内容物を充填する前にその容器をオゾン水により滅菌する滅菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
医薬品や食品等を収容する容器の滅菌は、蒸気で容器を蒸す蒸気滅菌法が用いられるが、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の熱に弱い材質からなる容器の滅菌には容器を過酸化水素ガスで燻蒸したり、容器に放射線を照射したりする方法が用いられている。
【0003】
ところで、蒸気滅菌法によってPET等の熱に弱い材質からなる容器の滅菌を行うと、容器が変形してしまうので不適当である。また、過酸化水素水を用いて滅菌する場合には、PET容器等に過酸化水素が吸着残留することがあり、容器をそのまま用いると人体に有害である。さらに、放射線を用いて容器を滅菌する場合には、その設備規模が大きくなると共に放射線管理専門の要員や設備が必要で管理が複雑になるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明者らはオゾン水による容器滅菌方法及び装置を出願した(特願平9−60742号)。
【0005】
これは、容器内にノズルを挿入し、そのノズルよりオゾン水を容器内に充填すると共に、その容器をオゾン水内に浸漬し、容器の内外面を滅菌するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来例(特願平9−60742号)では、容器ホルダ内に複数の容器を保持し、オゾン水充填機、オゾン水槽、オゾン水排出機及び乾燥機内に移載して容器ホルダごと容器を滅菌していたので、取扱う容器の形状が多種類になると、容器ホルダの共通化が難しくなり、容器ホルダの交換が必要になる。そのため、特に生産品種が毎日変るような生産ラインにおいては、品種交換に伴うホルダ交換作業に多くの時間と作業量が費やされるという課題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、容器の滅菌を常温で且つ短時間で十分に行うことができるオゾン水による容器の滅菌装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、医薬品等の内容物が充填される容器をオゾン水で滅菌するためのオゾン水による容器の滅菌装置において、ランダムに移送される容器を所定個数ずつ整列させる容器整列機と、その容器整列機で整列された容器列を把持してオゾン水を注入する充填位置まで移動させる第1の移載ロボットと、その充填位置で各容器にオゾン水を注入するオゾン水充填機と、オゾン水充填後の容器列を把持し、その把持した容器列を順次オゾン水槽内に浸漬して移動させる容器把持コンベアを有するオゾン水浸漬機と、そのオゾン水浸漬機でオゾン水に浸漬された容器列を把持してオゾン水排出位置まで移動させる第2の移載ロボットと、第2の移載ロボットからの容器列を受け取って把持し、容器内のオゾン水を排出し、容器内を洗浄した後乾燥するオゾン水排出洗浄乾燥機とを備えものである。
【0009】
上記構成に加え本発明は、容器整列機が、滅菌処理前の容器が多数投入されるホッパーと、ホッパーから排出された容器を受け取って所定数ずつ排出するフィーダと、フィーダから排出された容器をランダムに搬送するベルトコンベアと、ベルトコンベア上の容器の向きを検出する画像処理用カメラと、ベルトコンベアの近傍に配置され該画像処理用カメラからの情報に基づいて容器を一つずつ取出して所定の受け渡し位置まで移載する整列用移載ロボットと、ベルトコンベアと略平行に配置され整列用移載ロボットから受け渡された容器を受け取って整列配置した状態で搬送する容器用コンベアとを有するのが好ましい。
【0010】
上記構成に加え本発明は、オゾン水充填機が、充填位置に設けられ容器列が出し入れ自在かつ上下方向に移動自在なフレームと、フレームの上部に下向きに設けられ容器内にオゾン水を注入するためのノズルとを有するのが好ましい。
【0011】
上記の構成に加え本発明は、上記オゾン水排出洗浄乾燥機は、上部両端に開口部が形成された箱状のコンベアフレームと、該コンベアフレームの内部と両開口部の上側に設けられたローラにかけ渡されたベルトとを有し、所定時間毎に間欠運転するコンベアと、該コンベアのベルトに設けられ上記第2の移載ロボットから容器列を倒立させたまま受け取って把持するベルト側把持機構と、上記コンベアフレームの上側に上記ベルトを横断するように、かつベルトの移動方向に沿って多数設けられ上記ベルト側把持機構から受け渡された容器列を把持して下降、上昇させた後上記ベルト側把持機構に受け渡すコンベアフレーム側把持機構と、各コンベアフレーム側把持機構の下部に上向きに設けられ容器列の各容器内に挿入されるノズルと、移送方向前段に位置したノズルにエアーを供給して各容器内のオゾン水を排出させる排出用エアー供給装置と、移送方向中段に位置したノズルに洗浄用の低濃度オゾン水又は無菌水を供給して各容器内を洗浄する洗浄水供給装置と、移送方向後段に位置したノズルにエアーを供給して各容器内の水分を除去して乾燥する乾燥用エアー供給装置とを有するのが好ましい。
【0012】
上記構成によって、オゾン水が充填された容器列を把持し、その把持した容器列を順次オゾン水槽に浸漬することにより、容器を保持するための容器ホルダが不要となる。容器の品種変換に伴う容器ホルダの交換が不要となり、生産品種変更に伴う容器ホルダの交換が不要となり生産品種変更による段取り替えのない滅菌工程を実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0014】
図1は本発明のオゾン水による容器の滅菌装置の一実施の形態を示す平面透視図であり、図1(a)は容器整列機と第1の移載ロボットとを示し、図1(b)はオゾン水充填機、オゾン水浸漬機及びオゾン水排出洗浄乾燥機を示している。図2は図1(b)の側面透視図であり、図3は図1(b)に示した第1の移載ロボット、オゾン水充填機及びオゾン水浸漬機の側面拡大透視図である。図4は図3の平面透視図である。図5は図1(b)に示した第2の移載ロボット及びオゾン水排出洗浄乾燥機の側面透視図であり、図6は図5の平面図である。
【0015】
図1(a)に示す容器整列機1は、多数の容器がランダムに投入されるホッパー2と、投入された容器が重ならないように寝かした状態で所定の数(例えば3つ)ずつ移送するフィーダ3と、容器を矢印A方向に移送する複数(図では3列であるが限定されない)のベルトコンベア4a,4b,4cと、各ベルトコンベア4a,4b,4c上の容器の向きを検出する画像処理用カメラ5a,5b,5cと、ベルトコンベア4a,4b,4cと平行に配置され所定時間(例えば9秒)ごとに順次矢印B方向に移動する2列の容器用コンベア6a,6bと、画像処理用カメラ5a,5b,5cからの情報に基づいて各ベルトコンベア4a,4b,4c上の容器を、吸盤付きのハンド7a,7b,7cで把持して倒立させ所定の数(例えば10個)ずつ容器用コンベア6a(容器用コンベア6aが容器で満たされたときは容器用コンベア6b)上に整列配置する3台の整列用移載ロボット8a,8b,8cと、3列のベルトコンベア4a,4b,4cの下流側に設けられ、整列用移載ロボット8a,8b,8cが把持し損ねた容器や不良の容器をベルトコンベア4a,4b,4cから除くための返し板9と、返し板9とホッパー2との間に設けられ、返し板9によってベルトコンベア4a,4b,4cから取り除かれた容器をホッパー2に戻すリターンコンベア10とで構成されている。
【0016】
11は第1の移載ロボット(図では本体が省略されている)12のハンドであり、容器整列機1で連続的に整列搬送された容器用コンベア6a(或いは6b)上の容器を一つのパックとして複数個(例えば30個)抜き取り、ハンド11を略90度半時計方向に回転させて所定の位置、すなわち、後述するオゾン水充填機13の受け取り位置まで移動させる。第1の移載ロボット12のハンド11には、30組のグリッパを有するライン状の把持部14が形成されている。移載ロボット12はこの把持部14で容器列15a(或いは15b)を把持するようになっている。
【0017】
ここで、図1(a)に示した移載ロボット12の右側に、図1(b)に示したオゾン水充填機13やオゾン水浸漬機16等の装置が配置されている。
【0018】
図1(b)に示すオゾン水充填機13は、充填位置において移載ロボット12のハンド11から受け取った各容器の口にノズルを同時に挿入すると共にそのノズルを介して各容器内にオゾン水を充填する装置である。このオゾン水充填機13に隣接してオゾン水浸漬機16が配置されている。オゾン水浸漬機16は、オゾン水が充填された容器列を1列ずつ所定時間(例えば9秒)毎にオゾン水槽17内に間欠移動させつつ浸漬する装置である。
【0019】
18はオゾン水槽17内に浸漬された容器列を一列ずつ取出すと共に倒立させてオゾン水排水位置まで移載させる第2の移載ロボット(図では本体が省略されている)19のハンドである。第2の移載ロボット19も第1の移載ロボット12と同様にハンド18にはライン状の把持部20が形成されている。
【0020】
21は第2の移載ロボット19によって移載された容器列を受け取って1列ずつ所定時間毎に矢印C方向に移動させつつ容器内のオゾン水を排出し、低濃度のオゾン水で容器内を洗浄した後乾燥するオゾン水排出洗浄乾燥機である。尚、22はオゾン水排出洗浄乾燥機21により排出、洗浄、乾燥処理された容器列を把持し、容器受け渡し位置まで移動させる移載ロボットである。移載ロボット22は移載ロボット12,19と同様にライン状の把持部23が形成されたハンド24を有し、容器保持器100に容器を入れる。25は容器保持器100に入った滅菌処理済みの容器保持器100を内容物充填機(図示せず)に矢印D方向に移送する容器用コンベアであり、26は内容物充填機からの容器保持器100を矢印E方向に戻すリターンコンベアである。
【0021】
これらオゾン水浸漬機16、第2の移載ロボット19、オゾン水排出洗浄乾燥機21、移載ロボット22及び内容物充填装置等はセミアイソレータ27内に収容されている。
【0022】
図2に示すようにセミアイソレータ27の天井部にはHEPAユニット28が設けられており、セミアイソレータ27内を気密に保つと共に、クリーン度を例えばクラス100(立法フィート当りの0.5ミクロン以上の粒子の数が100個の清浄度)に保つようになっている。
【0023】
図3及び図4において、オゾン水槽17は3箇所の開口部29,30,31を有する蓋32で覆われている。蓋32の裏側の開口部29と開口部30との間には水封板33が設けられている。水封板33は、オゾン水層17のオゾン水と接触することにより、セミアイソレータ27の内外を遮断するようになっている。
【0024】
オゾン水槽17の蓋32の一方の端部(図では左側)にはオゾン水充填機13が設けられている。オゾン水充填機13は、開口部29に設けられたローラに臨んで設けられたフレーム34と、フレーム34内の上部に下向きに設けられ容器15内にオゾン水を充填するための多数(例えば30個)のノズル35とで構成されている。フレーム34内には移載ロボットのハンドに付けられているものと同じような機構のライン状の把持部があり、この把持部が移載ロボットが把持している容器を移載ロボットから受け取り、オゾン水を注入するために上昇し、容器把持コンベアにある容器把持部に渡すために下降する。
【0025】
オゾン水槽17内には、所定の時間ごとに間欠運転(ベルト36が矢印F方向に順次移動する)する容器把持コンベアが設けられている。容器把持コンベアのローラ37b,37c,37e,37fはオゾン水槽17内に設けられ、ローラ37a,37d,37gは開口部29,30,31の上側に設けられており、容器把持コンベアのベルト36の一部が各開口部29,30,31から露出するようになっている。ベルト36には複数(図では30個であるが限定されない)の容器をグリッパ38aで把持する容器把持部38が1列ずつ所定の間隔Sで多数組(図では54組であるが限定されない)設けられている。
【0026】
容器把持部38に把持された容器15は、オゾン水槽17に浸漬されつつ順次移動することにより容器15の内外面の滅菌が行われるようになっている。図では開口部31に臨んでオゾン水充填機39が設けられており、容器15内にノズル40を介してオゾン水を再度注入する(溢れ出させる)ようになっているが、なくてもよい。尚、41はオゾン水充填機39及びローラ37dを覆うカバーである。
【0027】
このようなオゾン水充填機13によりオゾン水が注入された容器15が、把持されたままオゾン水浸漬機16に浸漬され、再度容器15にオゾン水が注入された後オゾン水槽17に浸漬されることにより、容器15の内外面のオゾン滅菌が十分行われる。
【0028】
ここで、オゾン水充填機13及びローラ37aはカバー42で覆われている。カバー42の容器整列機1側には移載ロボット12の把持部14が容器列15aを把持したまま挿入自在な開口部が形成されている。カバー42の上部には、オゾン水槽17に収容されたオゾン水から脱気したオゾンガスを排気するためのダクト43が設けられている。尚、ダクト43にはオゾンを分解する触媒を設けてもよい。
【0029】
オゾン水浸漬機16によってオゾン水が充填された容器15は、開口部30のローラ37gの位置に到達したところで第2の移載ロボット19により把持されてオゾン水排出洗浄乾燥機21の受け渡し位置まで移載される。
【0030】
図5及び図6に示したオゾン水排出洗浄乾燥機21は、箱状のコンベアフレーム21aに設けられたコンベアと、コンベアフレーム21aの移送方向前段に設けられた排出機49と、移送方向中段に設けられた洗浄機50と、移送方向後段に設けられた乾燥機51とで構成されている。
【0031】
箱状のコンベアフレーム21a内には2つのローラ44a,44bが設けられている。コンベアフレーム21aの上部両端には2つの開口部45,46が形成され、これら開口部45,46の上側にはローラ44c,44dが設けられている。各ローラ44a〜44dにはベルト47がかけ渡されている。すなわちベルト47の下側はコンベアフレーム21a内に位置し、ベルト47の上側はコンベアフレーム21a上側になるように位置する。これらローラ44a〜44d及びベルト47で所定時間毎に間欠運転(ベルトが矢印C方向に順次移動する)するコンベアが形成されている。コンベアのベルト47には、第2の移載ロボット19からの容器列15aを倒立させたままグリッパ48aで受け取って把持するベルト側把持機構48が多数(図では34組であるが限定されない)設けられている。コンベアフレーム21aの上側にはベルト47を横断するように排出機49、洗浄機50及び乾燥機51が設けられている。
【0032】
排出機49、洗浄機50及び乾燥機51にはコンベアフレーム側把持機構52が設けられている(図では13組であるが限定されない)。コンベアフレーム側把持機構52は、コンベアフレーム21a上にベルト47を横断するようにかけ渡されると共にベルト47の移動方向に沿って多数設けられたフレームと、フレーム内に設けられベルト側把持機構48に把持された容器15を受け取ってフレーム内で下降し上昇させた後ベルト側把持機構48に容器15を渡すための把持昇降機構とで構成されている。各コンベアフレーム側把持機構52の下部には容器15の口内に挿入されるノズル53が上向きに設けられている。
【0033】
移送方向前段に位置した排出機49のノズル53には排出用エアー供給装置(図示せず)が設けられており、容器15内にエアーを供給して容器15内のオゾン水を排出させるようになっている。
【0034】
洗浄機50のノズル53には洗浄水供給装置(図示せず)が設けられており容器内に洗浄用の低濃度オゾン水を供給して洗浄するようになっている。なお低濃度オゾン水に代えて無菌水を供給するようにしてもよい。
【0035】
移送方向後段に位置した乾燥機51のノズル53には乾燥用エアー供給装置(図示せず)が設けられており、容器15内にエアーを供給して容器15内の水分を除去して乾燥するようになっている。
【0036】
尚、図では排出機49、洗浄機50及び乾燥機51の段数がそれぞれ1段、2段及び10段となっているがこれに限定されるものではない。
【0037】
滅菌処理され乾燥された容器15は、移載ロボット22により容器15の本体が把持されたまま口が上になるように反転される。内容物を充填する内容物充填装置に渡すためである。
【0038】
図1に示したオゾン水による容器の滅菌装置が作動すると、容器整列機1のホッパー2に投入された多数の容器15がフィーダ3で平面的に並べられてベルトコンベア4a,4b,4cで搬送される。ベルトコンベア4a,4b,4c上の容器15は画像処理用カメラ5a,5b,5cで監視され、画像処理用カメラ5a,5b,5cからの情報に基づいて整列用移載ロボット8a,8b,8cで容器用コンベア6a(6b)に整列配置されて搬送される。容器用コンベア6a(6b)に整列搬送された多数の容器15から第1の移載ロボット12により所定の数を1パックとしてオゾン水充填機13に移載される。オゾン水充填機13は30個の容器列15aにノズル35を介してオゾン水が注入される。オゾン水が充填された容器列15aは容器把持部38に把持されたままオゾン水槽17に浸漬された後、第2の移載ロボット19でオゾン水排出洗浄乾燥機21に移載され、容器15にノズル53を挿入し、このノズル53を介してエアーを供給することにより容器15内のオゾン水が排出される。オゾン水が排出された後そのノズル53を外して容器を移送し、容器15に次のノズル53を挿入し、挿入されたノズル53を介して低濃度のオゾン水が容器15内に供給されることにより洗浄される。洗浄終了後ノズルを外して、容器を移送して次のノズルを挿入し、ノズルを介してエアーを供給することにより容器が乾燥されて全工程が終了する。
【0039】
以上において、オゾン水が注入された容器を把持したままオゾン水槽に浸漬することにより、熱を加えることなく容器の内外が滅菌される。オゾン水槽に浸漬された容器は、オゾン水が排出された後、洗浄され乾燥されるので、オゾンが容器内に残留することがなく滅菌される。また、容器ホルダを用いることがないので、容器が多種類ある場合でも容器ホルダの交換という繁雑な作業を発生させることなく品種切換えに容易に対応することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果を発揮する。
【0041】
オゾン水が注入された容器を把持したままオゾン水槽に浸漬することにより、容器の滅菌を常温で且つ短時間で十分に行うことができるオゾン水による容器の滅菌装置の提供を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオゾン水による容器の滅菌装置の一実施の形態を示す平面透視図である。
【図2】図1(b)の側面透視図である。
【図3】図1(b)に示した第1の移載ロボット、オゾン水充填機及びオゾン水浸漬機の側面拡大透視図である。
【図4】図3の平面透視図である。
【図5】図1(b)に示した第2の移載ロボット及びオゾン水排出洗浄乾燥機の側面透視図である。
【図6】図5の平面図である。
【符号の説明】
1 容器整列機
8a,8b,8c 整列用移載ロボット
12 第1の移載ロボット
13 オゾン水充填機
14,20,23 把持部
16 オゾン水浸漬機
17 オゾン水槽
19 第2の移載ロボット
21 オゾン水排出洗浄乾燥機
22 移載ロボット
Claims (4)
- 医薬品等の内容物が充填される容器をオゾン水で滅菌するためのオゾン水による容器の滅菌装置において、ランダムに移送される容器を所定個数ずつ整列させる容器整列機と、その容器整列機で整列された容器列を把持してオゾン水を注入する充填位置まで移動させる第1の移載ロボットと、その充填位置で各容器にオゾン水を注入するオゾン水充填機と、オゾン水充填後の容器列を把持し、その把持した容器列を順次オゾン水槽内に浸漬して移動させる容器把持コンベアを有するオゾン水浸漬機と、そのオゾン水浸漬機でオゾン水に浸漬された容器列を把持してオゾン水排出位置まで移動させる第2の移載ロボットと、第2の移載ロボットからの容器列を受け取って把持し、容器内のオゾン水を排出し、容器内を洗浄した後乾燥するオゾン水排出洗浄乾燥機とを備えたことを特徴とするオゾン水による容器の滅菌装置。
- 上記容器整列機は、滅菌処理前の容器が多数投入されるホッパーと、該ホッパーから排出された容器を受け取って所定数ずつ排出するフィーダと、該フィーダから排出された容器をランダムに搬送するベルトコンベアと、該ベルトコンベア上の容器の向きを検出する画像処理用カメラと、上記ベルトコンベアの近傍に配置され該画像処理用カメラからの情報に基づいて容器を一つずつ取出して所定の受け渡し位置まで移載する整列用移載ロボットと、上記ベルトコンベアと略平行に配置され上記整列用移載ロボットから受け渡された容器を受け取って整列配置した状態で搬送する容器用コンベアとを有する請求項1に記載のオゾン水による容器の滅菌装置。
- 上記オゾン水充填機は、充填位置に設けられ容器列が出し入れ自在かつ上下方向に移動自在なフレームと、該フレームの上部に下向きに設けられ容器内にオゾン水を注入するためのノズルとを有する請求項1に記載のオゾン水による容器の滅菌装置。
- 上記オゾン水排出洗浄乾燥機は、上部両端に開口部が形成された箱状のコンベアフレームと、該コンベアフレームの内部と両開口部の上側に設けられたローラにかけ渡されたベルトとを有し、所定時間毎に間欠運転するコンベアと、該コンベアのベルトに設けられ上記第2の移載ロボットから容器列を倒立させたまま受け取って把持するベルト側把持機構と、上記コンベアフレームの上側に上記ベルトを横断するように、かつベルトの移動方向に沿って多数設けられ上記ベルト側把持機構から受け渡された容器列を把持して下降、上昇させた後上記ベルト側把持機構に受け渡すコンベアフレーム側把持機構と、各コンベアフレーム側把持機構の下部に上向きに設けられ容器列の各容器内に挿入されるノズルと、移送方向前段に位置したノズルにエアーを供給して各容器内のオゾン水を排出させる排出用エアー供給装置と、移送方向中段に位置したノズルに洗浄用の低濃度オゾン水又は無菌水を供給して各容器内を洗浄する洗浄水供給装置と、移送方向後段に位置したノズルにエアーを供給して各容器内の水分を除去して乾燥する乾燥用エアー供給装置とを有する請求項1に記載のオゾン水による容器の滅菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17448997A JP3968824B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | オゾン水による容器の滅菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17448997A JP3968824B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | オゾン水による容器の滅菌装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1120812A JPH1120812A (ja) | 1999-01-26 |
JP3968824B2 true JP3968824B2 (ja) | 2007-08-29 |
Family
ID=15979388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17448997A Expired - Fee Related JP3968824B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | オゾン水による容器の滅菌装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3968824B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5995737B2 (ja) * | 2013-01-31 | 2016-09-21 | 三菱重工食品包装機械株式会社 | 容器殺菌装置 |
CN107306931B (zh) * | 2017-06-26 | 2022-11-22 | 青岛港国际股份有限公司 | 一种自动化码头智能熏蒸装置和集装箱熏蒸控制方法 |
CN109045326A (zh) * | 2018-09-20 | 2018-12-21 | 朱国志 | 一种用于医疗器械的臭氧干燥杀菌装置 |
JP7217947B2 (ja) * | 2019-05-14 | 2023-02-06 | 株式会社エアレックス | パスボックス |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6082516A (ja) * | 1983-10-12 | 1985-05-10 | Q P Corp | 循環処理装置 |
JPS6379657A (ja) * | 1986-09-24 | 1988-04-09 | 四国化工機株式会社 | 容器の殺菌装置 |
JPH0829771B2 (ja) * | 1990-05-21 | 1996-03-27 | 東洋製罐株式会社 | 無菌充填装置 |
JPH04239435A (ja) * | 1991-01-21 | 1992-08-27 | Kuwabara Yasunaga | 無菌充填用容器の殺菌方法 |
JP2847590B2 (ja) * | 1992-04-28 | 1999-01-20 | ハウス食品株式会社 | ボトルを殺菌及び/又は洗浄するための装置及び方法 |
JPH07156919A (ja) * | 1993-10-14 | 1995-06-20 | Suntory Ltd | 飲料用プラスチック製容器の殺菌方法 |
JP3417108B2 (ja) * | 1994-12-19 | 2003-06-16 | 澁谷工業株式会社 | シリンジ製造装置 |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP17448997A patent/JP3968824B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1120812A (ja) | 1999-01-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3930912B2 (ja) | パッケージ容器を殺菌及び充填する方法と装置 | |
CZ147895A3 (en) | Automated apparatus for checking automatic packing of contact lenses in a device for producing contact lenses | |
US20190177019A1 (en) | Conveyor assembly for packages of containers for pharmaceutical use | |
WO2010140048A2 (en) | Machine and method for treating containers of liquids, and treatment device | |
JP2005511444A (ja) | 指向された気体供給を有するハウジングを備えた充填デバイス | |
JP3968824B2 (ja) | オゾン水による容器の滅菌装置 | |
JPH06293319A (ja) | 容器のキャップ殺菌装置 | |
JP5998539B2 (ja) | 洗浄充填装置 | |
JPH111212A (ja) | 電子線による容器の滅菌装置 | |
JP2008044660A (ja) | 間欠移送式包装機 | |
JPH01182226A (ja) | 無菌充填機 | |
JP4095146B2 (ja) | 無菌充填システム | |
JPH07283192A (ja) | 蒸気洗浄方法 | |
JP4674833B2 (ja) | カップ容器への熱風供給装置 | |
JPH1120811A (ja) | 容器の滅菌消毒装置 | |
JPH11105833A (ja) | クリーンルーム内外への容器の搬送方法 | |
JP4003145B2 (ja) | 物品処理装置 | |
JPH02233334A (ja) | 殺菌装置 | |
JPH1143119A (ja) | 容器の滅菌消毒装置 | |
WO2024095298A1 (en) | Machine for treating medical instruments, in particular sterilization | |
JP2024077264A (ja) | 容器充填シール装置 | |
JPH11100010A (ja) | 容器の後処理装置 | |
JP2684633B2 (ja) | 無菌充填装置 | |
JPH01279027A (ja) | 殺菌装置 | |
JP2741534B2 (ja) | 無菌充填装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040512 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061013 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061107 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070403 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070515 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070528 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120615 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140615 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |