JP3968531B2 - 電池ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、リチウムイオン電池のような充電可能な電池(二次電池)を含む電池ユニットに関し、特に二次電池の過電流を保護する回路および過温を保護する回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
充電可能な電池のうち、特にリチウムイオン電池(以下、単位電池とも称する)は、過放電、過充電に弱いため、過放電状態、過充電状態を検出して放電、充電を禁止する保護回路が不可欠である。
【0003】
図2を参照して、過放電/過充電検出ユニットを備えた従来の電池ユニットについて説明する。電池ユニットは電池パックとも呼ばれる。図示の電池ユニットは、第1及び第2の外部接続端子P1及びP2をもつ。第1の外部接続端子P1は陽極(+)であり、第2の外部接続端子P2は陰極(−)であり、接地される。電池ユニットは、直列接続した3個のリチウムイオン電池(単位電池)11−1,11−2,11−3からなる二次電池を含む。単位電池の個数は1個、2個あるいは4個以上でも良い。ここでは、単位電池11−1〜11−3を接地端子の側から電源端子の側へ順番にそれぞれ第1乃至第3の単位電池と呼ぶことにする。詳細に述べると、第1の単位電池11−1の陰極は接地端子に接続され、陽極は第2の単位電池11−2の陰極に接続されている。第2の単位電池11−2の陽極は第3の単位電池11−3の陰極に接続されている。第3の単位電池11−3の陽極は電源端子に接続されている。第1乃至第3の単位電池41−1〜41−3は、その端子電圧として、それぞれ、第1乃至第3のセル電圧VL ,VM ,VH を発生しているとする。第1乃至第3の単位電池11−1〜11−3は、過放電/過充電検出ユニット20に接続されている。
【0004】
過放電/過充電検出回路20は、接地端子20−0と、第1乃至第3の電池端子20−1、20−2、20−3と、電源端子20−5と、第1及び第2の制御端子20−6および20−7とを持つ。接地端子20−0は第1の単位電池11−1の陰極に接続され、接地される。第1の電池端子20−1は第1の単位電池11−1の陽極(第2の単位電池11−2の陰極)に接続されている。第2の電池端子20−2は第2の単位電池11−2の陽極(第3の単位電池11−3の陰極)に接続されている。第3の電池端子20−3は第3の単位電池11−2の陽極に接続されている。電源端子20−5は電源電圧Vccを出力する。第1及び第2の制御端子20−6および20−7は、それぞれ、後述するような第1及び第2の制御信号を出力する。
【0005】
図示の電池ユニットは、第1及び第2の電界効果トランジスタFET1およびFET2と、pnp形バイポーラトランジスタQ6と、抵抗器R7,R8,R9とをさらに有する。詳細に述べると、第1及び第2の電界効果トランジスタFET1およびFET2は両方ともpチャネル形であって、第1の電界効果トランジスタFET1は放電制御スイッチとして動作し、第2の電界効果トランジスタFET2は充電制御スイッチとして動作する。第1の電界効果トランジスタFET1のソースは電源端子20−5に接続され、ゲートは第1の制御端子20−6に接続され、ドレインは第2の電界効果トランジスタFET2のドレインに接続されている。第2の電界効果トランジスタFET2のソースは電池ユニットの第1の外部接続端子P1に接続され、ゲートは抵抗器R7を介して電池ユニットの第2の外部接続端子P2に接続されている。pnp形バイポーラトランジスタQ6のエミッタは第1の外部接続端子P1に接続され、コレクタは第2の電界効果トランジスタFET2のゲートに接続されている。抵抗器R8はpnp形バイポーラトランジスタQ6のエミッタ−べース間に接続されている。抵抗器R9はpnp形バイポーラトランジスタQ6のベースと過放電/過充電検出回路20の第2の制御端子20−7との間に挿入されている。とにかく、抵抗器R7,R8,R9とpnp形バイポーラトランジスタQ6との組み合わせは第2の制御信号に応答して第2の電界効果トランジスタFET2のオン/オフを制御する充電制御回路30として働く。
【0006】
図3を参照すると、過放電/過充電検出ユニット20は、第1乃至第3の過放電検出回路21−1,21−2,21−3と、第1乃至第3の過充電検出回路22−1,22−2,22−3と、第1および第2の論理ゲートG1およびG2とから構成されている。第1の論理ゲートG1は論理和ゲートであり、第2の論理ゲートG2は論理積ゲートである。第1乃至第3の過放電検出回路21−1〜21−3はそれぞれ第1乃至第3の単位電池11−1〜11−3に並列に接続されている。同様に、第1乃至第3の過充電検出回路22−1〜22−3もそれぞれ第1乃至第3の単位電池11−1〜11−3に並列に接続されている。第1乃至第3の過放電検出回路21−1〜21−3の出力は第1の論理ゲートG1を介して第1の制御端子20−6に接続され、第1乃至第3の過充電検出回路22−1〜22−3の出力は第2の論理ゲートG2を介して第2の制御端子20−7に接続されている。
【0007】
次に、図2および図3を参照して、従来の電池ユニットの動作について説明する。
【0008】
最初に第1および第2の外部接続端子P1.P2間に電子機器などの負荷(図示せず)を接続した場合の動作について説明する。第1乃至第3の過放電検出回路21−1〜21−3の各々には、過放電検出電圧として第1の基準電圧が設定されている。第1乃至第3の過放電検出回路21−1〜21−3は、それぞれ、第1乃至第3のセル電圧VL ,VM ,VH と第1の基準電圧とを比較し、セル電圧が第1の基準電圧よりも低くなると過放電と判定して、論理ハイレベルの第1乃至第3の過放電検出信号を出力する。これら第1乃至第3の過放電検出信号は第1の論理ゲートG1で論理和をとられた後、第1の制御信号として第1の電界効果トランジスタFET1のゲートに供給される。第1の制御信号に応答して、第1の電界効果トランジスタFET1がオフし、第1および第2の外部接続端子P1,P2間に接続された負荷との接続を断として放電を禁止する。なお、第1の基準電圧(過放電検出電圧)は、例えば、満充電時におけるセル電圧の数十パーセント程度に設定される。過放電検出回路21−1〜21−3と第1の電界効果トランジスタFET1と第1の論理積ゲートG1との組み合わせは過放電防止装置として働く。
【0009】
次に第1および第2の外部接続端子P1,P2間に充電装置(図示せず)を接続した場合の動作について説明する。第1乃至第3の過充電検出回路22−1〜22−3の各々には、過充電検出電圧として第2の基準電圧が設定されている。第1乃至第3の過充電検出回路22−1〜22−3は、それぞれ、第1乃至第3のセル電圧VL ,VM ,VH と第2の基準電圧とを比較し、セル電圧が第2の基準電圧よりも高くなると過充電と判定して、論理ローレベルの第1乃至第3の過充電検出信号を出力する。これら第1乃至第3の過充電検出信号は第2の論理ゲートG2で論理積をとられた後、第2の制御信号として充電制御回路30を介して第2の電界効果トランジスタFET2のゲートに供給される。すなわち、第2の制御信号が論理ローレベルとなると、pnp形バイポーラトランジスタQ6がオンとなるので、第2の電界効果トランジスタFET2がオフする。これにより、第1および第2の外部接続端子P1,P2間に接続された充電装置との接続を断として充電を禁止する。過充電検出回路22−1〜22−3と充電制御回路30と第2の電界効果トランジスタFET2と第2の論理ゲートG2との組み合わせは過充電防止装置として働く。
【0010】
なお、図示はしないが、過放電検出回路21−1〜21−3、過充電検出回路22−1〜22−3のいずれも比較回路により構成されている。
【0011】
図2に示した電池ユニットは、二次電池の過放電状態、過充電状態を検出して放電、充電を禁止するだけである。換言すれば、過放電/過充電検出ユニット20は過電流保護機能のない集積回路(IC)で構成されている。このような過電流保護機能のない電池ユニットに過電流保護機能を付加したい場合がある。
【0012】
図4を参照して、図2に示す電池ユニットに付加される、第1の従来の過電流保護回路について説明する。
【0013】
図示の過電流保護回路は、抵抗器R11、R12と、ダイオードD11と、定電流源IOと、比較器COMPとから構成されている。ダイオードD11のアノードは第1の電界効果トランジスタFET1のソースに接続され、カソードは定電流源IOを介して接地されている。ダイオードD11に並列に抵抗器R11、R12の直列回路が接続されている。抵抗器R11、R12の接続点が比較器COMPの一方の入力端に接続されている。比較器COMPの他方の入力端は第1の電界効果トランジスタFET1のドレインに接続され、出力端は第1の電界効果トランジスタFET1のゲートに接続されている。
【0014】
このような構成の過電流保護回路では、ダイオードD11と第1の電界効果トランジスタFET1の電圧降下を比較器COMPで比較して、第1の電界効果トランジスタFET1のオン/オフを制御している。そして、抵抗器R11、R12の抵抗値によって電流遮断値を決めている。
【0015】
次に、図5を参照して、図2に示す電池ユニットに付加される、第2の従来の過電流保護回路について説明する。
【0016】
図示の過電流保護回路は、抵抗器R21、R22、R23と、pnp形バイポーラトランジスタQ11と、pチャネル形電界効果トランジスタFET11とから構成されている。pチャネル形電界効果トランジスタFET11のソースは第1の電界効果トランジスタFET1のソースに接続され、ゲートは過放電/過充電検出ユニット20の第1の制御端子20−6(図2)に接続され、ドレインはpnp形バイポーラトランジスタQ11のエミッタに接続されている。pnp形バイポーラトランジスタQ11のコレクタは第1の電界効果トランジスタFET1に接続されると共に抵抗器R23を介して接地されている。抵抗器R21は第2の電界効果トランジスタFET2のソースとpnp形バイポーラトランジスタQ11のベースに接続されている。抵抗器R22はpnp形バイポーラトランジスタQ11のベース−エミッタ間に接続されている。
【0017】
このような構成の過電流保護回路では、第1および第2の電界効果トランジスタFET1およびFET2での電圧降下がpnp形バイポーラトランジスタQ11のエミッターコレクタ間電圧(順方向電圧)VF より高くなると、pnp形バイポーラトランジスタQ11をコレクタ電流Ic が流れる。これにより、抵抗器R23の両端間の電圧が高くなり、第1の電界効果トランジスタFET1が遮断(オフ)態となる。なお、pチャネル形電界効果トランジスタFET11は、pnp形バイポーラトランジスタQ11を放電時のみ働かせるために設けられている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の過電流保護回路では次に述べるような問題点がある。まず、図4に示した第1の従来の過電流保護回路においては、ダイオードD11は、順方向電圧VF のバラツキが大きく、また温度に依存して特性が大きく変化してしまう。また、比較器COMPが必要となるので、回路が複雑となる。一方、図5に示した第2の従来の過電流保護回路においては、pnp形バイポーラトランジスタQ11の順方向電圧VF のバラツキが大きく精度が悪い。その結果、任意の電流遮断値を設定することが難しい。
【0019】
本発明の課題は、構成が簡易でバラツキも小さい過電流保護回路を備えた電池ユニットを提供することにある。
【0020】
本発明の他の課題は、過電流保護ばかりでなく、過温保護をも可能な過電流/過温保護回路を備えた電池ユニットを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、二次電池と;該二次電池の過放電/過充電状態を検出し、過放電検出信号を出力するための第1の制御端子と過充電検出信号を出力するための第2の制御端子とを持つ過放電/過充電検出ユニットと;前記過放電検出信号に応答してオフする放電制御スイッチと;前記過充電検出信号に応答してオフする充電制御スイッチとを有する電池ユニットにおいて、前記第1の制御端子と前記充電制御スイッチとに接続され、放電時の過電流を保護する過電流保護回路を備え、該過電流保護回路は、実質的に同一特性をもつ第1および第2のトランジスタから構成されたカレントミラー回路と;前記第1のトランジスタの一方の主電極端子と前記放電制御スイッチの一方の主電極端子との間に接続された第1のダイオードと;該第1のダイオードと実質的に同一特性をもち、前記第2のトランジスタの一方の主電極端子と前記放電制御スイッチの他方の主電極端子に接続された第2のダイオードと;前記第1の制御端子と前記第1のトランジスタの他方の主電極端子との間に接続された第1の抵抗器と;前記第1の制御端子と前記第2のトランジスタおよび前記放電制御スイッチの制御電極端子との間に接続された第2の抵抗器とを有することを特徴とする電池ユニットが得られる。
【0023】
上記電池ユニットにおいて、放電時の過温を保護するための過温保護回路を更に備えても良いし、前記過充電検出信号に応答して前記充電制御スイッチを制御する充電制御回路と、充電時の過温を保護するための過温保護回路とをさらに備えても良い。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態による二次電池監視回路について説明する。
【0027】
図1を参照すると、本発明の一実施の形態に係る過電流/過温保護回路を備えた電池ユニットは、過電流保護回路40と、放電側過温保護回路50と、充電側過温保護回路60とを備えている点を除いて、図2に示したものと同様の構成を有する。したがって、図2に示したものと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付し、説明を簡略化するためにそれらの説明を省略する。
【0028】
過電流保護回路40は、第1および第2のバイポーラトランジスタQ1およびQ2と、第1および第2のダイオードD1およびD2と、第1乃至第4の抵抗器R1,R2,R3,R4を有する。第1のバイポーラトランジスタQ1はpnp形であって、そのコレクタは第1の抵抗器R1を介して過放電/過充電検出ユニット20の第1の制御端子20−6に接続されている。同様に、第2のバイポーラトランジスタQ2もpnp形であって、そのコレクタは第2の抵抗器R2を介して過放電/過充電検出ユニット20の第1の制御端子20−6に接続されている。第1のバイポーラトランジスタQ1のエミッタは第1のダイオードD1のカソードに接続されている。同様に、第2のバイポーラトランジスタQ2のエミッタは第2のダイオードD2のカソードに接続されている。第1のバイポーラトランジスタQ1のベースは自己のエミッタと第2のバイポーラトランジスタQ2のベースとに接続されている。すなわち、第1および第2のバイポーラトランジスタQ1およびQ2は第1のカレントミラー回路を構成している。第1のダイオードD1のアノードは第3の抵抗器R3を介して第1の電界効果トランジスタFET1のドレインに接続されている。第2のダイオードD2のアノードは第4の抵抗器R4を介して第1の電界効果トランジスタFET1のソースに接続されている。
【0029】
第1および第2のバイポーラトランジスタQ1およびQ2は同一パッケージの部品を使用し、同様に、第1および第2のダイオードD1およびD2も同一パッケージの部品を使用する。すなわち、第1のバイポーラトランジスタQ1と第2のバイポーラトランジスタQ2は互いに実質的に等しいトランジスタ特性を持ち、第1のダイオードD1と第2のダイオードD2も互いに実質的に等しいダイオード特性を持っている。
【0030】
放電側過温保護回路50は第3のバイポーラトランジスタQ3と第3のダイオードD3と第5の抵抗器R5とから構成されている。第3のバイポーラトランジスタQ3はpnp形であって、そのエミッタは第1の電界効果トランジスタFET1のソースに接続され、コレクタは第1の電界効果トランジスタFET1のゲートに接続されている。第3のダイオードD3のアノードは過放電/過充電検出ユニット20の第1の制御端子20−6に接続され、カソードは第3のバイポーラトランジスタQ3のベースに接続されている。第5の抵抗器R5は第3のバイポーラトランジスタQ3のベース−エミッタ間に接続されている。第3のダイオードD3は第1の電界効果トランジスタFET1と熱的に結合、すなわち、サーモカップルされている。
【0031】
充電側過温保護回路60は前述した充電制御回路30と共に使用され、第4および第5のバイポーラトランジスタQ4およびQ5と、第4および第5のダイオードD4およびD5と、第6の抵抗器R6とから構成されている。第4のバイポーラトランジスタQ4はnpn形であって、そのエミッタは接地され、コレクタは過放電/過充電検出ユニット20の第2の制御端子20−7に接続され、ベースは第6の抵抗器R6を介して接地されている。第5のバイポーラトランジスタQ5はpnp形であって、そのエミッタは第2の電界効果トランジスタFET2のソースに接続され、ベースは充電制御回路30を構成するpnp形バイポーラトランジスタQ6のベースに接続されている。第4のダイオードD4のアノードは第4のバイポーラトランジスタQ4のベースに接続され、カソードは第2の電界効果トランジスタFET2のソースに接続されている。第5のダイオードD5のアノードは第4のバイポーラトランジスタQ4のベースに接続され、カソードは第5のバイポーラトランジスタQ5のコレクタに接続されている。第4および第5のダイオードD4およびD5は第2の電界効果トランジスタFET2と熱的に結合、すなわち、サーモカップルされている。なお、第5のバイポーラトランジスタQ5と第5のダイオードD5とは温度ヒステリシスを持たせるために設けられている。
【0032】
次に、図1を参照して、本実施の形態に係る過電流/過温保護回路の動作について説明する。最初に、過電流保護回路40の動作について説明する。
【0033】
第1および第2の外部接続端子P1,P2間に電子機器などの負荷(図示せず)を接続したとする。ここでは、二次電池11−1〜11−3は過放電の状態ではなく、したがって過放電/過充電検出ユニット20の第1の制御端子20−6は論理ローレベルであるとする。
【0034】
この状態において、本電池ユニットから負荷への放電電流が増加したとする。その結果、第1の電界効果トランジスタFET1のソース−ドレイン間の電圧降下が増加するので、第2のバイポーラトランジスタQ2のエミッタ−ベース間の電圧も増加する。第2のバイポーラトランジスタQ2は第1のバイポーラトランジスタQ1と共にカレントミラー回路を構成しているので、この第2のバイポーラトランジスタQ2のエミッタ−ベース間の電圧の増加に伴って、第2のバイポーラトランジスタQ2のベース電流も増加する。これにより、第2のバイポーラトランジスタQ2のコレクタ電流が増加する。このコレクタ電流の増加に伴って、第2の抵抗器R2の両端間の電圧が増加する。これにより、第1の電界効果トランジスタFET1に対するゲート電圧が上昇し、そのゲート電圧が第1の電界効果トランジスタFET1のカットオフ電圧VGSに近付く。これにより、第1の電界効果トランジスタFET1のオン抵抗が大きくなり、第1のバイポーラトランジスタQ1を流れる電流が減少する。したがって、第2のバイポーラトランジスタQ2のコレクタ電流の増加、第1の電界効果トランジスタFET1に対するゲート電圧の上昇、および第1の電界効果トランジスタFET1のオン抵抗の増大のループを繰り返し、第1の電界効果トランジスタFET1はオフ状態となる。
【0035】
次に、放電側過温保護回路50の動作について説明する。第1および第2の外部接続端子P1,P2間に電子機器などの負荷(図示せず)を接続したとする。ここでは、二次電池11−1〜11−3は過放電の状態ではなく、したがって過放電/過充電検出ユニット20の第1の制御端子20−6は論理ローレベルであるとする。この状態において、過負荷により、第1の電界効果トンラジスタFET1が発熱したとする。第3のダイオードD3は第1の電界効果トンラジスタFET1とサーモカップルされているので、第3のダイオードD3の逆方向リーク電流が増加する。これにより、第3のバイポーラトランジスタQ3のコレクタ電流が増加し、第1の電界効果トンラジスタFET1がオフ状態となる。したがって、本電池ユニットから負荷への放電が停止される。
【0036】
次に、充電側過温保護回路60の動作について説明する。第1および第2の外部接続端子P1,P2間に充電装置が接続されている。ここでは、二次電池11−1〜11−3は過充電の状態ではなく、したがって過放電/過充電検出ユニット20の第2の制御端子20−7は論理ハイレベルであるとする。この状態において、過負荷により、第2の電界効果トンラジスタFET2が発熱したとする。第4および第5のダイオードD4およびD5は第2の電界効果トンラジスタFET2とサーモカップルされていので、第4および第5のダイオードD4およびD5の逆方向リーク電流が増加する。これにより、第4のバイポーラトランジスタQ4を流れるベース電流が増加し、そのコレクタ電流も増加する。したがって、第5および第6のバイポーラトランジスタQ5およびQ6がオン状態となる。そして、第5のダイオードD5のリーク電流が第4のバイポーラトランジスタQ4のベース電流に加算される。これにより、第6のバイポーラトランジスタQ6がよりオンする方向へ遷移し、第2の電界効果トンラジスタFET2がオフ状態となる。したがって、充電装置から本電池ユニットへの充電が停止される。
【0037】
上述したように、過電流保護回路40は、放電制御スイッチとして動作する第1の電界効果トランジスタFET1の一対の主電極端子であるソースおよびドレインに対して対称で実質的に同一特性をもつ一対の回路からなる。したがって、特性のバラツキを小さくすることができ、温度特性等の問題を実質的になくすことができる。その結果、任意の電流遮断値を容易に設定することができる。さらに、第1の電界効果トランジスタ(放電制御スイッチ)FET1にサーモカップルされた放電側過温保護回路50と第2の電界効果トランジスタ(充電制御スイッチ)FET2にサーモカップルされた充電側過温保護回路60とを設けることにより、放電時および充電時の過温を保護することもできる。
【0038】
本発明は上述した実施例に限定せず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更・変形が可能である。たとえば、単位電池の個数は1個や2個でも4個以上でも良い。また、本発明が適用される単位電池は、リチウムイオン電池に限らず、過放電及び過充電からの保護を必要とする充電可能な電池全般に適用可能であることはいうまでもない。さらに、上述した実施例では、過電流保護回路40、放電側過温保護回路50、および充電側過温保護回路60の3つの回路を備えているが、これら3つの回路内の1つだけまたは2つを組み合わせたものでも良い。
【0039】
【発明の効果】
本発明による電池ユニットは、放電制御スイッチの一対の主電極端子に対して、対称で実質的に同一特性の一対の回路からなる過電流保護回路を付加したので、バラツキを小さくすることができ、温度特性等の問題も実質的になくすことができる。その結果、任意の電流遮断値を容易に設定することができる。また、放電制御スイッチにサーモカップルされた過温保護回路を付加することにより、放電時の過温を保護することもできる。さらに、充電制御スイッチにサーモカップルされた過温保護回路を付加することにより、充電時の過温を保護することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による過電流/過温保護回路を備えた電池ユニットを示すブロック図である。
【図2】従来の電池ユニットを示すブロック図である。
【図3】図2に示した電池ユニットに使用される過放電/過充電検出ユニットを示すブロック図である。
【図4】第1の従来の過電流保護回路を示すブロック図である。
【図5】第2の従来の過電流保護回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
11−1,11−2,11−3 単位電池(リチウムイオン電池)
20 過放電/過充電検出ユニット
30 充電制御回路
40 過電流保護回路
50 放電側過温保護回路
60 充電側過温保護回路
FET1 電界効果トランジスタ(放電制御スイッチ)
FET2 電界効果トランジスタ(充電制御スイッチ)
Claims (4)
- 二次電池と;該二次電池の過放電/過充電状態を検出し、過放電検出信号を出力するための第1の制御端子(20−6)と過充電検出信号を出力するための第2の制御端子(20−7)とを持つ過放電/過充電検出ユニット(20)と;前記過放電検出信号に応答してオフする放電制御スイッチ(FET1)と;前記過充電検出信号に応答してオフする充電制御スイッチ(FET2)とを有する電池ユニットにおいて、
前記第1の制御端子と前記充電制御スイッチとに接続され、放電時の過電流を保護する過電流保護回路(40)を備え、
該過電流保護回路は、実質的に同一特性をもつ第1および第2のトランジスタ(Q1,Q2)から構成されたカレントミラー回路と;前記第1のトランジスタの一方の主電極端子と前記放電制御スイッチの一方の主電極端子との間に接続された第1のダイオード(D1)と;該第1のダイオードと実質的に同一特性をもち、前記第2のトランジスタの一方の主電極端子と前記放電制御スイッチの他方の主電極端子に接続された第2のダイオード(D2)と;前記第1の制御端子と前記第1のトランジスタの他方の主電極端子との間に接続された第1の抵抗器(R1)と;前記第1の制御端子と前記第2のトランジスタおよび前記放電制御スイッチの制御電極端子との間に接続された第2の抵抗器(R2)とを有することを特徴とする電池ユニット。 - 放電時の過温を保護するための過温保護回路(50)を更に備え、該過温保護回路は、前記放電制御スイッチとサーモカップルされた過温検出用ダイオード(D3)と;過温時に前記過温検出用ダイオードの逆方向リーク電流によりオンして、前記放電制御スッイチをオフとする過温スイッチ手段(Q3)とを有する、請求項1に記載の電池ユニット。
- 前記過充電検出信号に応答して前記充電制御スイッチを制御する充電制御回路(30)と、充電時の過温を保護するための過温保護回路(60)とをさらに備え、前記充電制御回路は前記過充電検出信号に応答してオンして、前記充電制御スイッチをオフ状態とさせる制御スイッチング手段(Q6)を有し、前記過温保護回路は、前記充電制御スイッチとサーモカップルされた過温検出用ダイオード(D4)と、過温時に前記第3のダイオードの逆方向リーク電流によりオンして、前記制御スイッチング手段をオンする過温スイッチ手段(Q4)とを有する、請求項1に記載の電池ユニット。
- 前記過温保護回路(60)は、前記充電制御スイッチとサーモカップルされた付加過温検出用ダイオード(D5)と、該付加過温検出用ダイオードと前記制御スイッチング手段とに接続された付加スイッチ手段(Q5)とをさらに含む、請求項3に記載の電池ユニット。
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