JP3968138B2 - 着色背景に対して動く対象を信号処理する方法およびその方法を実現する装置 - Google Patents

着色背景に対して動く対象を信号処理する方法およびその方法を実現する装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は原映像からクリップされた対象を新たな着色背景にオーバーレイする方法に関する。特に、本発明は第1の着色背景に対して動く対象からなる原映像を処理する方法であって対象が新たな着色背景に対して動くオーバーレイ後の結果を改善する方法に関する。
【0002】
本発明はさらに、このような処理方法を実現する電子デバイスあるいは装置に関し、それらの装置にはビデオ・ミキサあるいは一般に「クロマキーヤ」と称される映像のクリッピングまたはオーバーレイのための自動装置が含まれる。このような電子デバイスあるいは装置は例えばテレビスタジオ機器の一部として用いられている。
【0003】
【従来の技術】
周知のように、オーバーレイ方法は対象のクリッピング・キーKDを計算する段階を有する。次に、乗算ミキシングの場合、新しい背景にオーバーレイされた対象を表す映像VDが次式で与えられる。
【0004】
VD=KD×VS+(1−KD)×VF
ここでVSは第1の着色背景に対して動く対象からなる原映像を表し、VFは対象がオーバーレイされる新しい着色背景を表す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ミキシングの後、背景の映像上にオーバーレイされた対象のまわりには前の背景の色合いが残ってしまう。従来ではこれらの色合いは、対象の輪郭のまわりに前の背景の色の補色を加えることによって除去していた。クリッピング・キーKDの関数として計算された特殊な色消しキーによって、前の背景の色の補色を対象の輪郭に加える。特殊な色消しキーはテンプレートを用いて予め定められている。このため対象の細部を覆い隠してしまうような厚い輪郭が生じたりなど、画質がよくなかった。
【0006】
本発明の新しい方法ではこのような欠点がない。
本発明は第1の着色背景に対して動く対象からなる原映像を処理する方法であって対象が新たな着色背景に対して動くオーバーレイ後の結果を改善する方法を提供することを目的とする。
【0007】
本発明はさらに、このような処理方法を実現する電子デバイスあるいは装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、原映像の第1の着色背景からクリップして得られる対象を最終映像の第2の着色背景にオーバーレイする方法であって、
クリッピング・キーKDを計算するステップと;
原映像の色空間(CB、CR、Y)を、前記クリッピング・キーに基づいて3つの領域に分離するステップであって:
前記第1の着色背景を表すボリュームを定める第1の領域を同定し、
前記対象を表すボリュームを定める第2の領域を同定し、
前記第1の着色背景と前記対象との間の遷移領域を表す第3の領域を同定することを含むステップと、
対象映像を形成するステップであって:
前記原映像からの個々のピクセルが属する領域を検出し、
ピクセルが前記第3の領域に位置していると検出される場合にはそのピクセルを色消しすることを含むステップと;
前記最終映像VDを形成するために、前記対象映像および前記第2の着色背景を前記クリッピング・キーKDの制御のもとに、公式
VD=KD×対象映像+(1−KD)×背景映像
に従ってミキシングするステップとを有しており、ここで、背景映像とは前記第2の着色背景の映像である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、補正青色差成分および補正赤色差成分を遷移領域の各画素の青色差成分および赤色差成分にそれぞれ与え画素を実質上無色にすることによって色消しを行なう。
請求項3に記載の発明は、補正色差成分の算出を色消しキーKAを計算することによって行なう。
【0010】
請求項4に記載の発明は、色空間(CB,CR,Y)の赤色差軸CRを第1の着色背景中の画素の色相方向を向くZ軸に変換する角度をβ1としβ1+Πで表される角度をβ2とした時、補正青色差成分の値および補正赤色差成分の値はそれぞれ色消しキーKAのcos(β2)倍および色消しキーのsin(β2)倍を算出することによって求められる。
【0011】
請求項5に記載の発明は、色空間(CB,CR,Y)の青色差軸CBをβ1度回転させて得た軸をU、各画素のZ軸およびU軸上の座標をzおよびu、座標uの絶対値を|u|、色消しキーKAの値を調整するための調整パラメ−タをFとした時、色消しキーKAが式
KA=z−F|u|
によって算出される。
【0012】
請求項6に記載の発明は、前記対象映像を形成するステップ第1の着色背景に属する画素を黒に設定するステップを含む。
請求項7に記載の発明は、クリッピング・キーKD算出ステップは、色空間(CB,CR,Y)内の輝度ゼロの無色の点と第1の着色背景の色を表す点を通過する対象軸を有するとともに開口角度αを有する円錐の形で第1の着色背景を表すボリュ−ムを定めための複数の計算ステップを含む。
【0013】
請求項8に記載の発明は、右手系の三面体(U0,V0,W)が与えられているとして平面(U0,V0)で切った円錐の断面を定める種々の画素Miの極座標をr(i)およびθ(i)、平面(U0,V0)上の点M(i)の位置を定める極角をθ(i)、座標r(i)に対する楕円変形の係数をk、円錐断面の回転角度をRとすると、r(i)およびθ(i)が式
2r(i)2cos2(θ(i)+R)+r(i)2sin2(θ(i)+R)=一定
に従う。
【0014】
請求項9に記載の発明は、円錐の平面(U0,V0)に垂直の対称軸W上の座標をw(i)とする時
re(i)=r(i)×(A1/2)かつ
A=√{k2cos2(θ(i)+R)+sin2(θ(i)+R)}とした場合、円錐の開口角度αが調整パラメ−タCLIPと式
re(i)−αw(i)=CLIP
でリンクされ、円錐の頂点と対向する面は円錐の対称軸W上の座標whで定められる。
【0015】
請求項10に記載の発明は、楕円変形係数kが0≦k≦2であり、角度Rが0からΠまで変化する。
請求項11に記載の発明は、第1の着色背景と対象の間の遷移領域は、第1の着色背景を表す開口角度αの円錐表面とαより大きな開口角度α1を持ち開口角度αの円錐と同じ対称軸および頂点を有する円錐の表面との間の空間によって定められ、円錐の頂点と対向する面は、第1の着色背景を定める円錐の頂点と対向する面と同一平面上にある。
【0016】
請求項12に記載の発明は、遷移領域の大きさを調整パラメ−タで変更することができる。
請求項13に記載の発明は、第1の背景を定める円錐を、対象軸W上の円錐頂点の位置を表す座標wsと、wsとwhの間の値を有する輝度の下限しきい値wbを表す対象軸上の座標wbとを隔てる距離dで切ることができる。
【0017】
請求項14に記載の発明は、クリッピング・キーKDは色キーKCと輝度キーKLが
KD=MAX[KC,KL]
の関係に従って組み合わせることによって得られ、輝度キーKLは開口角度αの円錐の対称軸上の画素の座標w(i)がwbより小さいの場合値1を持ち開口角度αの円錐の対称軸上の画素の座標w(i)がwhより大きい場合値0を持ち、輝度キーKCは開口角度αの円錐に属する画素に対して値0を持ち開口角度α1の円錐の外に位置する画素に対して値1を持つ。
【0018】
請求項15に記載の発明は、色空間の基準フレームの原点を構成する色成分の無色レベルおよび輝度成分の0レベルが算術0に変換される。
請求項16に記載の発明は、領域検出段階で得た信号DZによって対象が第1の着色背景に投げかける影を表す画素の位置を定めることができる。
【0019】
請求項17に記載の発明は、信号DZを供給する領域検出段階は、
クリッピング・キーKDが0と1の間の値をとる場合、各画素M(i)の輝度の値yをしきい値yaと比較し、
yがyaより大きい場合、キューDZは背景と対象の間の遷移領域の検出を意味する値をとり、
yがyaより小さくかつθ(i)が2つの値θminおよびθmaxの間にあり、その差θmax−θminが角度θ(i)の画素の色相と第1の着色背景の色を類似させるためにθ(i)が存在しなければならない角度の範囲を定める場合、キューDZは影の検出を意味する値をとり、
yがyaより小さく、かつθ(i)がθminおよびθmaxの範囲にない場合、キューDZは背景と対象との間の遷移領域の検出を意味する値をとるというシ−ケンスからなる。
【0020】
請求項18に記載の発明は、クリッピング・キーKDがマスキングおよびフィルタリング処理で得られる。
請求項19に記載の発明は、原映像の第1の着色背景からクリップして得られる対象を最終映像の第2の着色背景にオーバーレイすることを可能にする電子装置であって、
クリッピング・キーKDを計算する手段と;
前記原映像の色空間(CB,CR,Y)を前記クリッピング・キーに基づいて3つの領域に分離する手段であって:
前記第1の着色背景を表すボリュームを定める第1の領域を同定し、
前記対象を表すボリュームを定める第2の領域を同定し、
前記第1の着色背景と前記対象との間の遷移領域を表す第3の領域を同定するための同定手段を有する手段と、
対象映像を形成する手段であって:
前記原映像からの個々のピクセルが属する領域を検出する手段、および
ピクセルが前記第3の領域に位置していると検出される場合にはそのピクセルを色消しする手段を含む手段と;
前記最終映像VDを形成するために、前記対象映像および前記第2の着色背景を前記クリッピング・キーKDの制御のもとに、公式
VD=KD×対象映像+(1−KD)×背景映像
に従ってミキシングする手段を有しており、ここで、背景映像とは前記第2の着色背景の映像である。
【0021】
請求項20に記載の発明は、補正青色差成分および補正赤色差成分を生成する手段を更に有し、
遷移領域色消し手段は、
補正青色差成分および補正赤色差成分の作用によって遷移領域の各画素を実質上無色にする手段を有する。
【0022】
請求項21に記載の発明は、補正青色差成分および補正赤色差成分を生成する手段は色消しキーKAを算出する手段を有する。
請求項22に記載の発明は、色空間(CB,CR,Y)の軸CR、CBをβ1度回転させて得た軸をそれぞれZおよびUとし、角度β1がZ軸が第1の着色背景中の画素の色相方向を向くよう設定され、Z軸およびU軸上の各画素の座標をzおよびuとし、パラメ−タをFとした時、色消しキーKAを算出する手段は式 KA=z−F|u|
による。
【0023】
請求項23に記載の発明は、前記対象映像を形成する手段第1の着色背景に属する画素を黒に設定する手段を有する。
請求項24に記載の発明は、クリッピング・キーKD算出手段は、
基準フレーム(U,V,W)を輝度0の無色の点を中心としその軸Wが第1の着色背景の色の方向を向く右手系の三面体とした時、基準フレーム(U,V, W)の各画素の座標を算出する手段と、
開口角度αを有しW軸を対称軸とする円錐の形で第1の着色背景を表すボリュ−ムを定義する手段を有する。
【0024】
請求項25に記載の発明は、開口角度αの円錐の楕円断面を変形する手段をさらに有する。
請求項26に記載の発明は、第1の着色背景と対象の間の遷移領域は、第1の着色背景を表す開口角度αの円錐表面とαより大きな開口角度α1を持ち第1の着色背景を表す円錐と同じ対称軸および頂点を有する円錐の表面の間の空間によって定められ、開口角度α1の円錐の頂点と対向する面は、第1の着色背景を表す円錐の頂点と対向する面と同一平面上にある。
【0025】
請求項27に記載の発明は、第1の着色背景を表す円錐を、対象軸W上の円錐頂点の位置を表す座標wsと、円錐の頂点と対向する面の横座標をwhとした時wsとwhの間の値を有する輝度の下限しきい値wbを表す対象軸上の座標wbとを隔てる距離dで切る手段をさらに有する。
【0026】
請求項28に記載の発明は、領域検出手段は、対象が第1の着色背景に投げかける影を表す画素の位置を定める手段を有する。
請求項29に記載の発明は、対象の影を表す画素を黒に設定する手段をさらに有する。
【0027】
請求項30に記載の発明は、請求項19乃至29記載の電子装置を有する。
請求項31に記載の発明は、請求項19乃至29記載の電子装置を有する。
【0028】
【発明の実施の形態】
図1は新しい背景上の対象を表すオーバーレイ映像を得るための従来のアルゴリズムを表す概略図である。
原映像VSの各画素はcbs(青色差成分)、crs(赤色差成分)、ys(輝度成分)の3つの成分を有する。
【0029】
周知のように、輝度および色データは4:2:2のフォ−マットを有する。輝度成分のサンプリング周波数は13.5MHzであり、色成分では6.75MHzである。従って2:2フォ−マットの色成分cbsおよびcrsのデータ列に対しては補間を施して、4:4フォ−マットの色成分cbおよびcrのデータ列に変換しなければならない。補間演算器1がこの機能を果たす。原映像VSの画素の色成分は帰線消去中は抑制されるため、ラインの始点と終点に位置する補間成分帰線消去信号によって攪乱されることはない。この補間自体は従来の技術で行なわれる。
【0030】
原映像の輝度サンプルysは遅延器R1によって遅延され輝度サンプルyとなる。これにより補間演算の間に色サンプルcbsおよびcrsに生じた遅延を補償する。
cb、crおよびyはクリッピング・キーKDの計算のためクリッピング・キー演算器2に供給される。周知のように、クリッピング・キーKDは原映像の第1の着色背景と対象自体を区別する機能を持っている。従って、第1の着色背景から対象を抽出し新しい背景にオーバーレイすることができるように、第1の着色背景を表すボリュームを色空間において定めることが必要となってくる。クリッピング・キーKDを計算した後は、マスキング/フィルタリング演算器3においてマスキングおよびフィルタリング処理を行い、対象に属する細部の一部が着色背景にリンクされるのを避けることができるようになる。例えば人の眼の測色能力はしばしば低下を起こすが、マスキングおよびフィルタリング演算を導入すればクリッピングのレベルを局所的に無効にすることが可能である。このマスキング演算を用いることは多いものの絶対必要というわけではないため、図では破線で示されている。
【0031】
マスキング/フィルタリング演算器3が出力する最終クリッピング・キーKDFはインバータ6に供給され、キューKDFをキュー(1−KDF)に変換する。続いて、周知のように、2つの乗算器4および5並びに加算器7によってミキシング動作が行なわれる。
【0032】
一連の演算器1、2および3に対応した遅延を補償できるよう、原映像には遅延器R2によって遅延を加えた後乗算器4に加える。背景映像VF乗算器5に加えられる。加算器7の出力する信号はキー乗算器8に加えられるが、乗算器8はさらに色消しキーKDECを受け取る
【0033】
先に述べたように、クリッピング・キーの関数として算出された色消しキーKDECは対象の輪郭に作用し輪郭の色消しを行なう。所望の映像信号VDが乗算器8から出力される。
従来の方法は多くの欠点を持っている。テンプレートを援用して色消しキーをあらかじめ決めるため対象の細部覆い隠てしまう修正を誘発するという点を別としても、乗算器8が介在ることによって加算器7が出力する信号の質が低下してしまう。
【0034】
図2は、本発明により新しい着色背景上の対象を表すオーバーレイ映像を得るためのアルゴリズムの概略図である。
図2に示されているのは補間演算器1、遅延器R1およびR2、クリッピング・キーを算出するクリッピング・キー演算器2、マスキング/フィルタリング演算器3、インバータ6、乗算器4および5、ならびに加算器7であり、各要素の本質的な機能は図1で説明した通りである。本発明によれば、補間演算を簡易化するために、無色レベル(例えば10ビット符号化された映像信号の場合のレベル512に相当)が上位ビットの値を反転させることによって算術上の0に変換される。次に輝度0がこの算術上の0に相当するように輝度サンプルyの桁を移動し、色サンプルcbおよびcrと同一のビット数で符号化する。
【0035】
本発明によれば、色消しは原映像処理演算器9によって行なわれる。本発明の好ましい実施形態によれば、原映像処理において、遷移領域にある各画素の青および赤の色差成分のそれぞれに対してこの領域の画素を実質上無色にするために必要な分量の補色を与えることによって測色補正を施す。
【0036】
従って遷移領域の各画素の青色差成分に対して補正青色差成分cbcを加え、同様に遷移領域の各画素の赤色差成分に対して補正赤色差成分crcを加える。
領域検出演算器12は信号DZを発生し、信号DZは原映像処理演算器9に加えられて補正色差成分cbcおよびcrcが遷移領域の画素に対してのみ加えられるようにする。
【0037】
これにより乗算器4に加えられた映像信号は、原映像VSを処理して得られる対象映像信号VSTであり、本発明によるミキシングにおいては以下の式にしたがって所望の映像VDられる。
VD=KDF×VST+(1−KDF)×VFあるいは
VD=KD ×VST+(1−KD) ×VF(マスキングおよびフィルタリング演算器3による演算が行なわれない場合)。
【0038】
ミキシング演算の前に色消しを行なうのが有利である
原映像処理演算器9に加えられる補正色差成分cbcおよびcrcを出力するの補正色差成分演算器11でその補正色差成分演算器11は色平面(CB,CR)を回転演算器10によって角度β1だけ回転させて得られる平面(U,Z)における画素の色座標を表す成分uおよびzを入力として受け取る。
【0039】
補正色差成分を算出する補正色差成分演算器11については図によって説明する。
色平面(CB,CR)を水平に角度β1だけ回転させる回転演算器10によって二つの新しい軸UおよびZが定まる。従って、角度β1の回転によってCR軸は着色背景上の点の色相方向を向く新しい軸Zを与え、CB軸は、Yを色空間(CB,CR,Y)の輝度軸とし、三面体(U,Z,Y)が右手系の三面体となるようなZ軸と垂直の新しい軸Uを与える。
【0040】
平面(CB,CR)の水平回転は2つの段階行なわれる。第1の段階では、マイクロプロセッサが帰線消去期間にsin(β1)およびcos(β1)のキューをロードし、乗算器がアクティブ期間中に画像の各点について積cr×cos(β1)、cr×sin(β1)、cb×cos(β1)、cb×sin(β1)を算出する。キューuおよびz周波数は13.5MHzで現れる。キューcos(β1)およびsin(β1)周波数は27MHzで現れる。従って乗算器の出力においてはキューは周波数27MHzで多重化される
【0041】
第2の段階では、27MHzの周波数で多重化されたキューが多重分離され、マトリクスによって13.5MHzの信号uおよびzを得る。
マトリクスの関係は以下のように表される。
【0042】
【数1】
Figure 0003968138
【0043】
図3は補正成分cbcおよびcrcを算出する補正色差成分演算器11を示している。
本発明の好ましい実施の形態によれば、補色の量は色消しキーKAを援用して次のように算出される。
【0044】
KA=z−F|u|
ここでzおよびuはZ軸およびU軸上の各画素の座標を表し、|u|は量uの絶対値を表す。
FはKAの値を調整するパラメ−タであり、これによって|u|の値に応じて、すなわちZ軸からの画素の距離に応じてKAの値を調整することが有利に可能となる
【0045】
有利なことに、従って、Fおよび|u|が一定の時にはKAの値はzの増加とともに増加し、zおよびFが一定の時にはKAの値は|u|の値の増加とともに減少する。
従って本発明によれば、例えば第1の着色背景の前面で対象が動いている間、補正色成分cbcおよびcrcのとる値によって遷移領域の画素の色成分の変化に合わせることができる。
【0046】
演算器OKが出力するキーKAは二つの乗算器M1およびM2に加えられる。さらにcos(β2)という量が乗算器M1に加えられ、sin(β2)という量が乗算器M2に加えられる。ここで角度β2=β1+Πである。乗算器M1およびM2からそれぞれ出力される青色補正成分サンプルcbcおよび赤色補正成分サンプルcrcは、遷移領域に属する対象映像の画素の青色成分および赤色成分にそれぞれ加えるべき所望の割合の補色を含んでいる。有利なことに、このように各画素に合わせた補正が行なわれる。
【0047】
本発明の好ましい実施の形態によれば、色消しキーはKA=z−F|u|として表される。しかしながら本発明は、遷移領域に属する対象映像の各画素の青色成分および赤色成分にそれぞれ加えることによってそれら画素を実質上無色にする補正サンプルcbcおよびcrcを生成することが可能な任意のタイプのキー全般に関するものである。
【0048】
図4は対象映像を処理する本発明の原映像処理演算器の第1の実施例を示すものである。
多重分離装置13は、遅延された原映像を表す信号を受け取り、受け取った色成分および輝度成分を色成分CBS、CRSおよび輝度成分YSに変換する。多重分離装置13は受け取ったキューの周波数を修正することを可能にするこれ自体は従来からの技術である。本発明では多重分離装置が受け取るキューの周波数は27MHzであり、色成分CBS、CRSおよび輝度成分YSの周波数は13.5MHzである。しかしながら用途に応じて他の周波数を用いることも可能である。
【0049】
多重分離装置13が出力した各色成分CBSおよびCRSは二つの異なった経路を介してスイッチ16および17の入力端子にそれぞれ接続されている。スイッチ16および17の出力端子は多重化装置18に接続されている。
第1の経路は各色成分(CBSおよびCRS)を加算回路14および15を介して各スイッチの第1の入力端子に接続する。加算回路14および15は受け取った色成分に補正色成分(cbcおよびcrc)を加えて加算回路の出力となる色成分を実質上無色にする。
【0050】
第2の経路は各色成分を各スイッチの第2の入力端子に直接接続する。
二つのスイッチ16および17の出力は領域検出演算器12が出力する信号DZによって制御されている。領域検出演算器12が出力するキューが処理対象の画素が遷移領域に属していることを示している場合、スイッチの出力は補正済色成分を取り入れる入力端子に接続される。
【0051】
領域検出演算器12が出力するキューが処理対象の画素が遷移領域に属していないことを示している場合、スイッチの出力は多重分離装置13によって直接出力された色成分を取り入れる入力端子に接続される。
多重分離装置13によって出力された輝度成分YSは多重化装置18に直接接続される。
【0052】
本発明の利点は、補正が必要かどうかかによって各画素に対して補正を行うかどうかを決めることができるということである。これによって先に述べたように厚い輪郭がなくなるという効果が得られる。従って対象をオーバーレイ処理し結果が著しく向上する。
【0053】
多重化装置18によって受け取ったキューの周波数を変更することができる。本発明では多重化装置18が受け取ったキューの周波数は13.5MHzであり、多重化装置18が復元するキューの周波数は27MHzである。これらのキューが処理済映像信号VSTを構成する。先に述べたように、用途に応じて他の周波数を用いることもできる。
【0054】
図5は対象映像を処理する本発明の原映像処理演算器の第2の実施例を示す。
本実施例では、スイッチ16および17の代わりに、各々3つの入力端子と多重化装置18に接続された出力端子を備えたスイッチ19および20をそれぞれ用いる。これら3つの入力端子のうち2つはスイッチ16および17のものと同一であり、未補正および補正済色成分にそれぞれ接続されている。第3の入力端子は無色レベルに接続されている。スイッチ19の場合は青色無色レベルNABに、スイッチ20の場合は赤色無色レベルNARに接続されている。
【0055】
本実施例によれば輝度成分YSはスイッチ21の第1の入力端子に接続されている。スイッチ21の第2の入力端子は輝度黒レベルNに、出力端子は多重化装置18に接続されている。図5に示す第2実施例における対象映像を処理する原映像処理演算器を構成する他の全ての要素は図4に示すものと同一である。
【0056】
スイッチ19、20および21は領域検出演算器12が出力する信号DZによって制御されておりそのフローチャートを図6に示す。
本実施例によれば、色空間内での位置によって対象映像の画素の位置を特定するための全てのキューを信号DZが提供する。
【0057】
信号DZが対象の検出を示す値をとった時、スイッチ19、20および21はCBS、CRSおよびYSの各成分を直接多重化装置18の入力に接続する。信号DZが背景の検出を示す値をとった時、スイッチ19、20および21の出力はそれぞれ入力端子NAB、NARおよびNに接続される。最後に信号DZが遷移領域の検出を示す値をとった時、スイッチ19および20の出力は補正済色成分が加えられる入力端子に接続され、スイッチ21の出力端子は輝度成分YSを受け取る入力端子に接続される。
【0058】
図6は領域検出演算器の動作を示すフローチャートである。図2からも明らかなように領域検出演算器は、クリッピング・キー演算器2によって算出されたクリッピング・キーの値によって決まるキーKDの値によって制御される。このフローチャートは次のように表現される。
【0059】
KDの値が1の時、キューDZは対象の検出を示すx1の値をとる。
KDの値が0の時、キューDZは背景の検出を示すx2の値をとる。
KDの値が0ではない時、キューDZは背景と対象の間の遷移領域の検出を示すx3の値をとる。
【0060】
図7は本発明の一実施例により新しい背景上の対象を表すオーバーレイ映像を得るためのアルゴリズムの概略図である。
この例はクリッピング・キーを算出するクリッピング・キー演算器22の演算が3つの成分u、z、yに基づいて行なわれる場合に相当する。
【0061】
図7においてクリッピング・キーを算出するクリッピング・キー演算器22以外の演算器は図2で示された演算器と同一である。
既に述べたように、対象を第1の着色背景から抽出するために第1の着色背景を表すボリュ−ムを色空間内において定めることが必要である。
【0062】
図7に示す例は、クリッピン・キーを算出するクリッピング・キー演算器22は対象の細部を最大に取り入れた形で第1の着色背景のボリュームを定めるための新しいアプローチに対応するものである。
図8は新しい基準フレーム(U,V,W)による色空間の画素を表すもので、これによって本例のアプローチによって第1の着色背景のボリュームを定めることができる。
【0063】
新しい基準フレーム(U,V,W)はU軸のまわりに平面(Z,Y)をγ度回転させることによって得られる。角度γは、Y軸が第1の着色背景の画素の色の方向を指し示すW軸となりZ軸がW軸と直交するV軸となり三面体(U,V,W)が右手系の三面体となるように定められている。
【0064】
この基準フレームの変換は以下のマトリクスの関係で表される。
【0065】
【数2】
Figure 0003968138
【0066】
図8に示す画素M(i)は3つの軸U、V、Wに沿った成分、すなわちu(i)、v(i)、w(i)の各成分を有する。
基準フレーム(U,V,W)における点M(i)の円柱座標はr(i)、θ(i)およびw(i)である。周知のように、
r(i)=√{u(i)2+v(i)2
および
【0067】
【数3】
Figure 0003968138
【0068】
の関係がある。ここでP(Mi)は点M(i)の平面(U,V)への射影である。
以下、距離r(i)を点M(i)のW軸に対する色距離と称する。
図9は図7の例に従った第1の着色背景のボリュ−ム近似方法を示す。
【0069】
第1の着色背景を表すボリュームは、基準フレーム(CB,CR,Y)を既に述べたやり方で幾何学的に変換して得た新しい基準フレーム(U,V,W)による色空間において完全円錐(ボリュームV1)または円錐台の形をしている。色空間は、着色背景を表す領域Z1、対象を表す領域Z2、および対象と着色背景の間の遷移領域を表すZ2の3つの領域に分けることができる。
【0070】
第1の着色背景を表す円錐は、開口角α、W軸上の座標wsに位置する頂点、および楕円または円形の断面によって定まる。W軸上のwsより大きな座標whを持つ輝度の上限しきい値によって、円錐の頂点と反対側の面が決まる。W軸上でwsとwhの間に位置する座標wbを持つ輝度の下限しきい値で、座標wsの頂点から距離d離れた円錐台の台面が決まる。座標wbは座標wsと同じであってもよい。本発明によれば円錐はW軸の回りに0からΠまで変化する角度Rだけ回転することができる。
【0071】
遷移領域Z2は、開口角度αの円錐の表面と、αより大きな開口角度α1を持ち開口角度αの円錐と同じ対称軸および頂点を有する円錐の表面の間の空間によって定められる。開口角度α1の円錐の頂点と向かい合う面は、開口角度αの円錐の頂点と向かい合う面と同一平面上である。
【0072】
対象を表す領域Z3は開口角度α1の円錐の外側の空間によって定められる。図10は円錐の横断面(Uo,Vo)で切った第1の着色背景のボリュ−ムの断面図である。
この断面図は楕円形となっている。この楕円断面はW軸の回りをR度回転することができる。着色背景の範囲を定める各画素M(i)の座標r(i)およびθ(i)の関係は次のように表すことができる。
【0073】
2r(i)2cos2(θ(i)+R)+r(i)2sin2(θ(i)+R)=定数
パラメ−タkを変化させれば楕円を変形させることができる。本発明によれば、楕円の変形によって色距離を定めるがk=1の場合円を生じさせることができる。kは0からの範囲で変化するのが望ましい。Rの値は0からΠまで変化する。この調整方法によって着色背景の範囲を示すボリュ−ムの選択性を高めることができる。例えば、R度の回転を行なう楕円変形によってガラスの透明性の再現度が著しく向上する。
【0074】
図11は第1の着色背景のボリュ−ムを楕円の主軸と円錐の頂点を通る面で切った時の断面図である。
楕円の変形で定めた色距離re(i),円錐の開口角度α、色距離re(i)の点の座標w(i)の間の関係が次式で表されるように、円錐の形のボリュ−ムが定められる。
【0075】
re(i)−αw(i)=CLIP
ここでCLIPはパラメ−タで、CLIPを変化させることによって円錐の頂点のW軸上の座標wsの変位をもたらすことができる。例えば、角度αの変化する範囲は0から45度である。パラメ−タαとCLIPの共役的な働きによって、着色背景の範囲、すなわち処理対象の範囲を調整することができる。wsがしきい値0の場合はクリップされたボリュ−ム全体が黒平面に一致することになる。
【0076】
座標wsを変化させれば、着色背景の範囲を示すボリュ−ムに、着色背景と同一の色相を持ち輝度がそれより高いかまたは低い点を取り入れることが可能である。人間の眼から見て輝度がはっきり変化する非均一な着色背景を考慮に入れることが可能になる。先に述べたように(図9)wbがwsと異なる場合は距離dにおいて円錐を切ることができる。
【0077】
パラメ−タCLIPによって色キーKCを算出することができる。CLIPの値より小さい色距離を持つ画像の任意の点は第1の着色背景に属し値ゼロの色キーKCを持つ。
遷移領域Z2は色距離のしきい値と関係し、背景と対象との間の変化をゆるやかにすることができる。GAINと呼ばれる調整パラメ−タによって遷移領域の大きさを変えることができる。すなわちパラメ−タGAINによって、開口角度α1の円錐に属する点と開口角度αの円錐に属する点とを隔てる距離を計算することが出来る。遷移領域Z2の外の領域Z3に位置する任意の点は対象に属し色キーKCの値は1である。
【0078】
wbより小さい値の座標w(i)を持つ点の輝度キーKLは1である。whより大きい値の座標w(i)を持つ点の輝度キーKLは0である。wbとwhの中間の位置の座標w(i)を持つ点は輝度−遷移領域に属する。
第1の着色背景に対するクリッピング・キーKDの生成は色キーKCおよび輝度キーKLの組み合わせによって行なわれる。従って画像の各点に対して2つのキーの最大値を計算することによって、着色背景の範囲を定めるボリュ−ムを構成することができる。ゆえに、
KD=MAX[KC,KL]
となる。
【0079】
図12はクリッピング・キーを算出するクリッピング・キー演算器22の基本的構成を示す。各画素M(i)の成分u、z、yは、予め定められた垂直方向のγ度の回転を与える回転演算器23によって成分u、v、wに変換される。
第1の段階では、マイクロプロセッサは帰線消去期間中にsin(γ)およびcos(γ)の各キューをロードし、乗算器はアクティブな期間中に積z×cos(γ)、z×sin(γ)、y×cos(γ)およびy×sin(γ)を算出する。キューzおよびyの周波数は13.5MHzである。キューcos(γ)、sin(γ)の周波数は13.5MHzである。従って乗算器の出力においてキューは周波数27MHzで多重化されている。
【0080】
第2の段階では27MHzで多重化されたキーは多重分離されマトリクスによって13.5MHzの信号wおよびvを得る。
回転演算器23による垂直方向の回転の後座標演算器24によって座標rおよびθを算出するが、座標演算器24の演算に要する処理時間を補償するために回転演算器23による垂直方向の回転処理中に信号wに遅延を与えるようにしている。
【0081】
各画素の座標rおよびθは次の式によって与えられる。
【0082】
【数4】
Figure 0003968138
【0083】
座標rおよびθは座標演算器24の出力として得られ次に楕円変形演算器25に供給される。
楕円変形演算器25の演算は変形係数Aを算出することによって行なうのが望ましい。係数Aは、図10を参照して述べたような2つのパラメ−タkおよびRを用いて帰線消去期間中に各画素に対して算出される。従って次式が成り立つ。A=√{k2cos2(θ+R)+sin2(θ+R)}
係数kによって楕円を歪めて色距離rを定め、角度Rは円錐の楕円断面を0からΠまでの回転を定める。
【0084】
楕円変形による色距離は次式のように表される。
re=r×(A1/2
Aの算出は例えばこの目的に合わせて布線したEPROMメモリを用いて行なう。rを(A1/2)倍する乗算は、輝度成分をサンプリングする周波数すなわち13.5MHzにおいてNビット(例えば16ビット)で行なう。
【0085】
楕円変形演算器25の次段には円錐を開きパラメ−タα、CLIP、GAIN、wbおよびwhを用いてクリッピング・ボリュ−ムを定めるクリッピング・ボリュ−ム演算器26が設けられている。
円錐開口角度αおよび色距離しきい値CLIPは先に述べた法則に従って各画素のreおよびwの値に適用される。すなわち、
re−αw=CLIP
パラメ−タGAINによって第1の着色背景と対象の間の遷移領域の大きさを先に述べたように定めることができる。
【0086】
同様に、輝度の下限しきい値並びに上限しきい値をそれぞれ表すパラメ−タwbおよびwhはW軸に沿った第1の着色背景のボリュ−ムを定める。
従ってこのボリュ−ム・アプロ−チの利点は、第1の着色背景を表すボリュ−ムを柔軟に定めることができるということである。
【0087】
クリッピング・ボリュ−ムを定めると、先に述べたような色キーKCおよび輝度キーKLの生成を行なうことができる。
クリッピング・ボリュ−ムを定めるクリッピング・ボリュ−ム演算器26の演算で生じるキーKCおよびKLは組み合わせ演算器27で組み合わされ、先に述べたように第1の着色背景を定めるボリュ−ムのクリッピングを行なうキーKDを得ることができる。従って、
KD=MAX[KC,KL]
KD=1となる画素は対象に属しKD=0となる画素は第1の着色背景に属する。遷移領域の画素についてはKDは0と1の間である。
【0088】
図13は図12の構成を改良した例を示す。この改良は対象が第1の着色背景に投げかける影の検出にかかわるものである。
影は、第1の着色背景の平均輝度レベルより低い輝度キューを特徴とし、第1の着色背景と同一の色相を持つ。
【0089】
この改良例によれば、新たに対象を受け入れる背景の輝度を減衰させることによって、影を消すかもしくは復元する。クリッピングのためのキーに関して言えば、影は第1の着色背景の部分ではない。しかしながら、対象とは区別されなければならない。このため第1の着色背景の色相の周辺に位置する画素で輝度の値がある一定のしきい値より小さくで、第1の着色背景と対象との間の遷移領域Z2に属している画素は影の画素と見なされる。
【0090】
第1の着色背景の範囲を示すボリュ−ムの方向と円錐形によって、影の画素を対象と第一の着色背景との間の遷移領域Z2に置くことができる。
図13の改良例によれば、対象が第1の着色背景に投げかける影を検出する動作が領域検出器28に含まれる。輝度成分yは輝度しきい値yaと比較され、図12で述べた座標演算器24から出力される角度座標θは2つの値θminおよびθmaxと比較される。θmaxおよびθminは、角度θの画素の色相を第1の着色背景の色相と類似させるためにθが存在していなければならない範囲である。θminおよびθmaxの間に値θを持ち輝度yの値がyaより小さい画素は影の画素と見なされる。
【0091】
最初に述べたように、影の画素は対象と第1の着色背景を隔てる遷移領域Z2に位置している。従って、キーKDは領域検出演算器28に供給され遷移領域Z2の画素の位置を特定するキューを与える。領域検出演算器28から出力される信号DZは上に述べた方法で影の画素を検出するためのキューを与えることができる。
【0092】
図14から明らかなように、信号DZは影の画素の位置を定めるキューを提供するだけでなく、色空間内での位置によって原映像を表す画素の位置を定めるための様々なキーを提供する。
図14は、信号DZが色空間内での位置によって原映像を表す画素の位置を定めるための全てのキューを提供する場合の領域検出演算器28の様々な動作をフロ−チャ−トの形でしめしたものである。しかしながら、本発明は信号DZが一部のキューを提供する場合にも関するものである。
【0093】
キーKDが値1をとる場合、キューDZは対象の検出を示す値x1をとる。
キーKDが値0をとる場合、キューDZは背景の検出を示す値x2をとる。
キーKDが0と1の間の値をとる場合、輝度の値yをしきい値yaと比較する。
【0094】
yがyaより小さくなければ、キューDZは背景と対象の間の遷移領域を示す値x3をとる。
yがyaより小さくかつθがθminおよびθmaxの間であれば、キューDZは影の検出を示す値をとる。この値はx2と同じであることが望ましく、そうすれば影の画素を背景の画素と同様に処理することができる。
【0095】
yがyaより小さくかつθがθminおよびθmaxの範囲にない場合、キューDZは背景と対象との間の遷移領域の検出を示す値をとる。
【0096】
【発明の効果】
本発明の信号処理方法によれば、補正が必要かどうかによって各画素に対して補正を行なうかどうかを決めることができる。これによって対象の細部を覆い隠してしまうような厚い輪郭を取り除くことができる。従って対象をオーバーレイ処理した結果が従来例に比べて著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 新しい背景上の対象を表すオーバーレイ映像を得るための従来のアルゴリズムを示す概略図である。
【図2】 本発明により新しい着色背景上の対象を表すオーバーレイ映像を得るためのアルゴリズムの概略図である。
【図3】 図2の第1の回路の詳細な概略図である。
【図4】 図2の第2の回路の第1の詳細な概略図である。
【図5】 図2の第2の回路の第2の詳細な概略図である。
【図6】 図2の第3の回路の詳細なアルゴリズムを示す図である。
【図7】 本発明の具体的実施例により新しい背景上の対象を表すオーバーレイ映像を得るためのアルゴリズムの概略図である。
【図8】 図7の具体的実施例により第1の着色背景のボリューム近似を行うための新しい基準フレ−ムによる色空間の画素を表す図である。
【図9】 図8の近似法による第1の着色背景のボリュ−ムを示す図である。
【図10】 新しい基準フレームの第1の軸に直交する平面で切った第1の着色背景のボリュ−ムの断面図である。
【図11】 新しい基準フレームの第2の軸に直交する平面で切った第1の着色背景のボリュ−ムの断面図である。
【図12】 図7の具体例によってクリッピング・キーを算出するアルゴリズムを示す図である。
【図13】 図7の構成を改良した例を示す図である。
【図14】 図13に示す改良例を示す図である。
【符号の説明】
1 補間演算器
2,22 クリッピング・キー演算器
3 マスキング/フィルタリング演算器
4, 5,8 乗算器
6 インバータ
7 加算器
9 原映像処理演算器
10,23 回転演算器
11 補正色差成分演算器
12,28 領域検出演算器
13 多重分離装置
14,15 加算回路
16,17,19,20,21 スイッチ
18 多重化装置
24 座標演算器
25 楕円変形演算器
26 クリッピング・ボリュ−ム演算器
27 組み合わせ演算器

Claims (31)

  1. 原映像の第1の着色背景からクリップして得られる対象を最終映像の第2の着色背景にオーバーレイする方法であって:
    クリッピング・キーKDを計算するステップと;
    原映像色空間(CB、CR、Y)を、前記クリッピング・キーに基づいて3つの領域に分離するステップであって:
    前記第1の着色背景を表すボリュームを定める第1の領域を同定し
    前記対象を表すボリュームを定める第2の領域を同定し
    前記第1の着色背景と前記対象との間の遷移領域を表す第3の領域を同定することを含むステップと、
    対象映像を形成するステップであって:
    前記原映像からの個々のピクセルが属する領域を検出し、
    ピクセルが前記第3の領域に位置していると検出される場合にはそのピクセルを色消しすることを含むステップと;
    前記最終映像VDを形成するために、前記象映像および前記第2の着色背景を前記クリッピング・キーKDの制御のもとに公式
    VD=KD×対象映像+(1−KD)×背景映像
    に従ってミキシングするステップを有しており、ここで、背景映像とは前記第2の着色背景の映像である、方法。
  2. 補正青色差成分および補正赤色差成分を遷移領域の各画素の青色差成分および赤色差成分にそれぞれ与え該画素を実質上無色にすることによって前記色消しを行なうことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 補正色差成分の算出を色消しキーKAを計算することによって行なうことを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 色空間(CB,CR,Y)の赤色差軸CRを第1の着色背景中の画素の色相方向を向くZ軸に変換する角度をβ1としβ1+Πで表される角度をβ2とした時、前記補正青色差成分の値および前記補正赤色差成分の値はそれぞれ前記色消しキーKAのcos(β2)倍および前記色消しキーKAのsin(β2)倍を算出することによって求められることを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 色空間(CB,CR,Y)の青色差軸CBをβ1度回転させて得た軸をU、各画素のZ軸およびU軸上の座標をzおよびu、座標uの絶対値を|u|、色消しキーKAの値を調整するための調整パラメ−タをFとした時、前記色消しキーKAが式
    KA=z−F|u|
    によって算出されることを特徴とする請求項3又は4記載の方法。
  6. 前記対象映像を形成するステップが前記第1の着色背景に属する画素を黒に設定するステップを含むことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記クリッピング・キーKD算出ステップは、色空間(CB,CR,Y)内の輝度ゼロの無色の点と第1の着色背景の色を表す点を通過する対象軸を有するとともに開口角度αを有する円錐の形で第1の着色背景を表すボリュ−ムを定めための複数の計算ステップを含むことを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の方法。
  8. 右手系の三面体(U0,V0,W)が与えられているとして平面(U0,V0)で切った円錐の断面を定める種々の画素Miの極座標をr(i)およびθ(i)、平面(U0,V0)上の点M(i)の位置を定める極角をθ(i)、座標r(i)に対する楕円変形の係数をk、円錐断面の回転角度をRとすると、r(i)およびθ(i)が式
    2r(i)2cos2(θ(i)+R)+r(i)2sin2(θ(i)+R)=一定
    に従うことを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. 該円錐の平面(U0,V0)に垂直の対称軸W上の座標をw(i)とする時
    re(i)=r(i)×(A1/2)かつ
    A=√{k2cos2(θ(i)+R)+sin2(θ(i)+R)}とした場合、円錐の開口角度αが調整パラメ−タCLIPと式
    re(i)−αw(i)=CLIP
    でリンクされ、円錐の頂点と対向する面は円錐の対称軸W上の座標whで定められることを特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 楕円変形係数kが0≦k≦2であり、角度Rが0からΠまで変化することを特徴とする請求項8又は9記載の方法。
  11. 第1の着色背景と対象の間の遷移領域は、第1の着色背景を表す開口角度αの円錐表面とαより大きな開口角度α1を持ち開口角度αの円錐と同じ対称軸および頂点を有する円錐の表面との間の空間によって定められ、円錐の頂点と対向する面は、第1の着色背景を定める円錐の頂点と対向する面と同一平面上にあることを特徴とする請求項8乃至10のうちいずれか一項に記載の方法。
  12. 遷移領域の大きさを調整パラメ−タで変更することができることを特徴とする請求項11記載の方法。
  13. 第1の背景を定める円錐を、対象軸W上の円錐頂点の位置を表す座標wsと、wsとwhの間の値を有する輝度の下限しきい値wbを表す該対象軸上の座標wbとを隔てる距離dで切ることができることを特徴とする請求項7乃至12のうちいずれか一項に記載の方法。
  14. クリッピング・キーKDは色キーKCと輝度キーKL
    KD=MAX[KC,KL]
    の関係に従って組み合わせることによって得られ、輝度キーKLは開口角度αの円錐の対称軸上の画素の座標w(i)がwbより小さいの場合値1を持ち開口角度αの円錐の対称軸上の画素の座標w(i)がwhより大きい場合値0を持ち、輝度キーKCは開口角度αの円錐に属する画素に対して値0を持ち開口角度α1の円錐の外に位置する画素に対して値1を持つことを特徴とする請求項7乃至13のうちいずれか一項に記載の方法。
  15. 色空間の基準フレームの原点を構成する色成分の無色レベルおよび輝度成分の0レベルが算術0に変換されることを特徴とする請求項7乃至14のうちいずれか一項に記載の方法。
  16. 領域検出段階で得た信号DZによって対象が第1の着色背景に投げかける影を表す画素の位置を定めることができることを特徴とする請求項1乃至15のうちいずれか一項に記載の方法。
  17. 信号DZを供給する領域検出段階は、
    クリッピング・キーKDが0と1の間の値をとる場合、各画素M(i)の輝度の値yをしきい値yaと比較し、
    yがyaより大きい場合、キューDZは背景と対象の間の遷移領域の検出を意味する値をとり、
    yがyaより小さく、かつθ(i)が2つの値θminおよびθmaxの間にあり、その差θmax−θminが角度θ(i)の画素の色相と第1の着色背景の色を類似させるためにθ(i)が存在しなければならない角度の範囲を定める場合、キューDZは影の検出を意味する値をとり、
    yがyaより小さく、かつθ(i)がθminおよびθmaxの範囲にない場合、キューDZは背景と対象との間の遷移領域の検出を意味する値をとるというシ−ケンスからなることを特徴とする請求項16記載の方法。
  18. クリッピング・キーKDがマスキングおよびフィルタリング処理で得られることを特徴とする請求項1乃至17のうちいずれか一項に記載の方法。
  19. 原映像の第1の着色背景からクリップして得られる対象を最終映像 の第2の着色背景にオーバーレイすることを可能にする電子装置であって:
    クリッピング・キーKDを計算する手段と;
    前記原映像の色空間(CB,CR,Y)前記クリッピング・キーに基づいて3つの領域に分離する手段であって:
    前記第1の着色背景を表すボリュームを定める第1の領域を同定し
    前記対象を表すボリュームを定める第2の領域を同定し
    前記第1の着色背景と前記対象との間の遷移領域を表す第3の領域を同定するための同定手段を有する手段と、
    対象映像を形成する手段であって:
    前記原映像からの個々のピクセルが属する領域を検出する手段、および
    ピクセルが前記第3の領域に位置していると検出される場合にはそのピクセルを色消しする手段を含む手段と;
    前記最終映像VDを形成するために、前記対象映像および前記第2の着色背景を前記クリッピング・キーKDの制御のもとに、公式
    VD=KD×対象映像+(1−KD)×背景映像
    に従ってミキシングする手段を有しており、ここで、背景映像とは前記第2の着色背景の映像である、電子装置。
  20. 補正青色差成分および補正赤色差成分を生成する手段を更に有し、
    該遷移領域色消し手段は、
    補正青色差成分および補正赤色差成分の作用によって遷移領域の各画素を実質上無色にする手段を有することを特徴とする請求項19記載の電子装置。
  21. 補正青色差成分および補正赤色差成分を生成する手段は色消しキーKAを算出する手段を有することを特徴とする請求項20記載の電子装置。
  22. 色空間(CB,CR,Y)の軸CR、CBをβ1度回転させて得た軸をそれぞれZおよびUとし、角度β1がZ軸が第1の着色背景中の画素の色相方向を向くよう設定され、Z軸およびU軸上の各画素の座標をzおよびuとし、パラメ−タをFとした時、前記色消しキーKAを算出する手段は式
    KA=z−F|u|
    によることを特徴とする請求項21記載の電子装置。
  23. 前記対象映像を形成する手段は前記第1の着色背景に属する画素を黒に設定する手段を有することを特徴とする請求項19乃至22のうちいずれか一項に記載の電子装置。
  24. クリッピング・キーKD算出手段は、
    基準フレーム(U,V,W)を輝度ゼロの無色の点を中心としその軸Wが第1の着色背景の色の方向を向く右手系の三面体とした時、基準フレーム(U,V,W)の各画素の座標を算出する手段と、
    開口角度αを有しW軸を対称軸とする円錐の形で第1の着色背景を表すボリュ−ムを定める手段を有することを特徴とする請求項19乃至23のうちいずれか一項に記載の電子装置。
  25. 開口角度αの円錐の楕円断面を変形する手段をさらに有することを特徴とする請求項24記載の電子装置。
  26. 第1の着色背景と対象の間の遷移領域は、第1の着色背景を表す開口角度αの円錐表面とαより大きな開口角度α1を持ち第1の着色背景を表す円錐と同じ対称軸および頂点を有する円錐の表面の間の空間によって定められ、開口角度α1の円錐の頂点と対向する面は、第1の着色背景を表す円錐の頂点と対向する面と同一平面にあることを特徴とする請求項24又は25記載の電子装置。
  27. 第1の着色背景を表す円錐を、対象軸W上の円錐頂点の位置を表す座標wsと、円錐の頂点と対向する面の横座標をwhとした時wsとwhの間の値を有する輝度の下限しきい値wbを表す該対象軸上の座標wbとを隔てる距離dで切る手段をさらに有することを特徴とする請求項24乃至26のうちいずれか一項に記載の電子装置。
  28. 領域検出手段は、対象が第1の着色背景に投げかける影を表す画素の位置を定める手段を有することを特徴とする請求項19乃至27のうちいずれか一項に記載の電子装置。
  29. 対象の影を表す画素を黒に設定する手段をさらに有することを特徴とする請求項28記載の電子装置。
  30. 請求項19乃至29記載の電子装置を有することを特徴とするビデオ・ミキサ。
  31. 請求項19乃至29記載の電子装置を有することを特徴とする自動映像クリッピング及びオーバーレイ装置。
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