JP3966187B2 - シャッター装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井と床との間を昇降したり、引戸式にスライドすることによって、建物の開口を開閉することができるシャッター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のシャッター装置のうち、天井と床との間を昇降することにより建物の開口を開閉することができる防火シャッターにおいては、それが閉じられた状態で、シャッター下部に設けた座板が床に戸当りし、両側部はシャッターガイドに位置した状態でその前後空間を隔離するように設計されている。
【0003】
ところが、実際には、シャッターガイドとシャッターとの間、並びに、天井部におけるシャッター格納部空間とシャッターとの間には僅かな隙間が形成され、この隙間を通じて音が漏れたり、清浄空気や冷気が漏れるほか、虫などが侵入する虞れがある。
【0004】
そこで、例えば図5に示されるような対策を施すことが考えられる。同図は、床面部におけるシール構造の対策例を示すものであり、1はシャッター、2はシャッター1の下部に一体化された座板、3はシャッター1の両側縁を昇降ガイドするためのシャッターガイドである。
【0005】
座板1の下面には気密を保つためのガスケット4が配置され、またシャッターガイド3の底面部にはシャッター閉鎖状態でシャッター1の下縁に戸当りするガスケット5が接着などによって固定されており、床6に戸当りした状態で、ガスケット4が床6に密接してこの部分の隙間を完全に閉塞し、またシャッター1の下縁はシャッターガイド3内においてガスケットブロック5に密接することにより、これら部分は気密に閉塞されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この構造においては、座板2及びこれに取付けたガスケット4とシャッターガイド3側に設けたガスケットブロック5との間に僅かに隙間dが生ずることはさけられなかった。
【0007】
この隙間dは理論的には0とすることができるものの、昇降時の摺動抵抗の増加要因となり、昇降時における各部のガタを見込んで最小量の隙間dを設定せざるを得ず、結局は、遮音性、気密性等を確実に確保することができないという課題があった。
【0008】
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、シャッター閉鎖時における座板の端縁とシャッターガイド側に設けたガスケットとの隙間を0としても昇降時における摺動抵抗の発生がないシャッター装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、天井と床との間を昇降したり、引戸式にスライドすることによって、建物の開口を開閉することができるシャッターを備えたシャッター装置であって、前記建物の開口部には、前記シャッターの閉鎖側縁部と突き合わされる縁部に軟質ゴムまたは軟質樹脂からなるガスケットブロックが配置され、該ガスケットブロックは、前記開口部の外側に向けて漸次上昇するように傾斜する傾斜面を有する一方、前記シャッターの閉鎖側縁部には前記傾斜面の傾斜角度に応じた傾斜角度の切欠部を形成したことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明は、両側壁に配置され、かつ天井部に形成された開口を縦通しその上部を天井内に到達させたシャッターガイドと、天井内に配置された巻取り装置に巻取り繰出し可能に連結され、その両側縁をシャッターガイドに沿って昇降可能に配置されたシャッターと、シャッターの下部に連結した座板とから構成され、閉鎖状態では前記座板が床面に設置された状態でシャッターにより床、天井部部及び両側壁で囲われた空間を区画するシャッター装置において、前記シャッターガイドの床との接続部内側に、軟質ゴムまたは軟質樹脂からなるガスケットブロックが配置され、該ガスケットブロックは外方に向けて傾斜する傾斜面が形成され、その傾斜面をシャッターガイドの先端に突出させる一方で、座板及びシャッターの側縁は、ガスケットブロックの傾斜角度に応じた傾斜角度の切欠部が一直線に形成され、シャッター閉鎖状態ではガスケットブロックの傾斜面に前記切欠部が密接することを特徴とするものである。
【0011】
従って、本発明にあっては、シャッター閉鎖時においては完全密閉性を得られ、また開放時には傾斜面が離間するため、摺動抵抗とはならず、開閉操作性の低下がない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係るシャッター装置を設けた建物を示し、10は床、12は天井部であり、これら床10,天井部12及び両側壁で囲われた開口をシャッター装置14により空間Aと空間Bとに開閉可能に区画するものである。
【0013】
シャッター装置14は、両側壁に配置され、かつ天井部12に形成された開口12aを縦通しその上部を天井内に到達させたシャッターガイド16と、天井内に配置された巻取り装置18に巻取り繰出し可能に連結され、その両側縁をシャッターガイド16に沿って昇降可能に配置されたシャッター20と、シャッター20の下部に連結した座板22とから構成され、閉鎖状態では、座板22が床面におり、シャッター20により空間A,Bを区画し、また開放状態では、想像線に示すごとく座板22までが天井部12の開口12a内に引込まれる、
そして、開口12aの内壁面であって、空間B側には前記シャッター20及び座板22の側面に摺接される軟質ゴムまたは軟質樹脂などの異形押出し成形体からなる中実のシールリップ24の基部が固定され、その先端をシャッター20及び座板22の側面に接し、開口12aを気密に閉塞している。このシールリップ24はシャッター昇降時にその弾性により先端が移動方向に変形しつつ摺接し、移動時の抵抗にならずに常時シャッター20及び座板22に対する密接状態を保っている。
【0014】
同じく図2に示すように、前記シャッターガイド16のシャッター挿通溝16aには縦方向にシールリップ25が固定され、この部分の気密性を保持している。なお、各図では、空間B側にのみシールリップ24,25を設けているが、空間A側のみ又は双方に設けることができる。
【0015】
また、座板22の下面には軟質ゴムまたは軟質樹脂などの異形押出し成形体からなる内部中空のガスケット26が配置され、座板22の着座時において適宜弾性変形して、床10との間の気密性を保持できるようにしている。
【0016】
さらに、前記シャッターガイド16の床面側と座板22及びシャッター20との取合い位置においては、図2及び図3,4に示す構造が採用されている。図において、シャッターガイド16の床10との接続部内側(シャッター20の閉鎖縁部)には、軟質ゴムまたは軟質樹脂からなるガスケットブロック28が配置されている。このガスケットブロック28は外方に向けて上昇するように傾斜する傾斜面28aが形成され、その傾斜面28aをシャッターガイド16から突出し、床面に接着剤などを介して固定されている。本例では、ガスケットブロック28は、シャッターガイド16内にて水平部28bを有し、断面台形状となっているが、傾斜面28aをそのまま直線状に延長して断面三角形状となっていてもよい。また、ガスケットブロック28の傾斜面28aは、図4では直線状となっているが、曲線状となっていてもよい(断面三角形状とする場合も同様)。なお、シャッター挿通溝16a内のシールリップ25はその下端部がガスケットブロック28に当接し、シャッター挿通溝16aの下端部における気密性が保持されていることは言うまでもない。
【0017】
これに対し、前記ガスケット26、座板22及びシャッター20の側縁は、ガスケットブロック28の傾斜角度に応じた傾斜角度θの切欠部26a,22a,20a、及びガスケットブロック28の水平部28bに対応する水平部20bが形成されている(ガスケットブロック28を断面三角形状とした場合は切欠部26a,22a,20aのみ)。
【0018】
従って、図2及び図4(a)に示すシャッター閉鎖状態ではガスケットブロック28の傾斜面28a及び水平部28bに切欠部26a,22a,20a,20bが密接する結果、これらの間の隙間が0となり、またこの状態から図4(b)に示すようにシャッター20が上昇すると、ガスケットブロック28との密接状態から離間するため、摺動抵抗などを生ずることなく、上昇動作を行えることになるのである。
【0019】
なお、以上における傾斜角度θは、シャッター20の円滑な昇降動作を阻害せず、また、切欠部の長さ及びシャッター上昇時における離間距離を勘案すると、30〜45°程度に設定することが望ましい。
【0020】
また、上記実施の形態では、昇降式のシャッターについて説明したが、本発明は、引戸式にスライドすることによって建物の開口を開閉するシャッターにも適用することができる。この場合、例えば図4を時計回り方向に90゜傾けた形態とすればよい。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明により明らかなように、本発明によるシャッター装置によれば、シャッター閉鎖時における座板の端縁とシャッターガイド側に設けたガスケットとの隙間を0としても昇降時における摺動抵抗の発生がなく、確実な遮音性、気密性及び防虫効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシャッター装置及びこれと建物各部との関係を示す側断面図である。
【図2】シャッターガイドとシャッター及び座板との関係を示す部分斜視図である。
【図3】同要部を示す平断面図である。
【図4】(a),(b)は図3のA−A線断面における下降時と上昇時を示す側断面図である。
【図5】(a),(b)は従来のシャッターガイドとシャッター及び座板との関係を示す部分平面図及び側断面図である。
【符号の説明】
10 床
12 天井部
14 シャッター装置
16 シャッターガイド
18 巻取り装置
20 シャッター
22 座板
28 ガスケットブロック
Claims (2)
- 天井と床との間を昇降したり、引戸式にスライドすることによって、建物の開口を開閉することができるシャッターを備えたシャッター装置であって、
前記建物の開口部には、前記シャッターの閉鎖側縁部と突き合わされる縁部に軟質ゴムまたは軟質樹脂からなるガスケットブロックが配置され、該ガスケットブロックは、前記開口部の外側に向けて漸次上昇するように傾斜する傾斜面を有する一方、前記シャッターの閉鎖側縁部には前記傾斜面の傾斜角度に応じた傾斜角度の切欠部を形成したことを特徴とするシャッター装置。 - 両側壁に配置され、かつ天井部に形成された開口を縦通しその上部を天井内に到達させたシャッターガイドと、天井内に配置された巻取り装置に巻取り繰出し可能に連結され、その両側縁をシャッターガイドに沿って昇降可能に配置されたシャッターと、シャッターの下部に連結した座板とから構成され、閉鎖状態では前記座板が床面に設置された状態でシャッターにより床、天井部部及び両側壁で囲われた空間を区画するシャッター装置において、
前記シャッターガイドの床との接続部内側に、軟質ゴムまたは軟質樹脂からなるガスケットブロックが配置され、該ガスケットブロックは外方に向けて傾斜する傾斜面が形成され、その傾斜面をシャッターガイドの先端に突出させる一方で、座板及びシャッターの側縁は、ガスケットブロックの傾斜角度に応じた傾斜角度の切欠部が形成され、シャッター閉鎖状態ではガスケットブロックの傾斜面に前記切欠部が密接することを特徴とするシャッター装置。
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