JP3965441B2

JP3965441B2 - 用紙仕上げ及び積載装置及び方法

Info

Publication number: JP3965441B2
Application number: JP01491497A
Authority: JP
Inventors: フレデリック・ジェイ・ローレンス
Original assignee: グラドコ株式会社
Priority date: 1996-02-01
Filing date: 1997-01-29
Publication date: 2007-08-29
Anticipated expiration: 2017-01-29
Also published as: FR2744537A1; CA2185951A1; GB9621143D0; GB2309686B; US5649695A; DE19702403A1; GB2309686A; JPH09208119A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はプリンタやコピー機などから用紙を受用して個々のセットにまとめる用紙受容装置に関する。特にまとめた用紙のセットをステープルどめしてスタッカに収容する用紙受容装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
用紙取り扱い装置では、これまでもソーティング装置において用紙のソートまたは丁合いとりをして個別のセットにしたり、あるいはまとめた用紙のセットの仕上げ（finishing）をして仕上げの終わった用紙セットをスタッカに積載して収容したりすることは行われている。
【０００３】
ある場合には、用紙のセットを受容して丁合いとりをするための装置に、仕上げまたはステープルとじ装置が含まれており、用紙のセットは用紙受容トレイに受容され、その用紙受容トレイ内にある間に仕上げまたはステープルとじされて、コレクタまたはスタッカに収容される。別の場合には、用紙のセットは複数のトレイを有するソーティング装置において個々にまとめられる。この場合用紙セットの仕上げのためステープル装置が個々のトレイへと移動可動であったり、あるいは用紙のセットがソータトレイからステープラ（stapler）へと移動されたりする。
【０００４】
しかしながら、このような従来装置においては、仕上げまたはステープルとじ処理は、順次送られてくる用紙のセットの終了に続いてその後の仕上げまたはステープルとじ処理においてなされ、用紙セットの収集、仕上げまたはステープルとじ、及び仕上げの終わった用紙セットのスタッカ内への収容またはソータトレイへの戻しを含む全ての機能は逐次的になされる。このため、幾つかの独立した機能を行うのに、時間に無駄が生じる結果となっている。
【０００５】
用紙セットの収集、仕上げ、及びソータトレイ内での用紙セットの保持または仕上げの終わった用紙セットのスタッカ内への収容を独立して行う装置の例が従来において開示されている。
【０００６】
本出願人の米国特許第５，１２５，６３４号明細書に開示されている装置では、集められた用紙のセットは把持され、それぞれのソータトレイからステープルとじ位置へと送られ、ステープルとじされた後ソータトレイへ戻される。この装置では、可動トレイは、全ての用紙セットがそれぞれのトレイ内に収集された後に、垂直方向にステープル部（staple station）へと移動される。
【０００７】
米国特許第４、５６６，７８２号明細書には別の方法が示されている。それによると、ステープラが積層された固定トレイに対して垂直に動かされ、形成された用紙セットは個々のトレイにおいてステープルとじされる。
【０００８】
米国特許第４，８７８，６５６号明細書に示されている装置及び方法では、用紙セットは一つの用紙受容トレイに順に集められ、ステープルとじされた後、用紙受容トレイから仕上げの終わった用紙セットを収容するためのスタッカへと送られる。
【０００９】
上述したどの例においても明らかなように、仕上げまたはステープルとじ、積載動作といった用紙の処理は全て他から独立して行われ、各処理は順番に、次の処理が始まる前に行われる。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の主な目的は、用紙セットに対する処理過程のうちいくつかを平行して行い、複数の用紙セットに対する処理効率を改善し得る用紙セットの仕上げ及び積載装置及びそのような方法を提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明に基づく用紙取り扱い装置及び方法では、用紙は用紙受容または用紙セットアセンブリ部へと供給され、そこで用紙セットにまとめられ、整列された後、用紙受容部から仕上げまたはステープル部へと送られるが、一つめの用紙セットが１または複数個所を仕上げ処理またはステープルとじされてスタッカへと送られる間、用紙受容部は次の用紙セットを形成するべく用紙を受容する。これらの処理過程は繰り返しなすことができる。すなわち、一つめの用紙セットがステープル部へ移動され更にスタッカへと送られる間に形成された２つめの用紙セットを、第３の用紙セットが用紙受容部で形成される間に、用紙受容部からステープル部へと送ることが可能である。
【００１２】
このようにして、前に形成された用紙セットの仕上げをしてスタッカに積載する間に用紙受容手段（用紙受用部）へと用紙を連続的に送ることによって、比較的連続的な動作が可能となり、プリンタまたはコピー装置の能力を著しく高めることができる。即ち、アセンブリング、仕上げ及び積載といった一連の処理を、比較的速いホストプリンタの用紙排出速度でなすことができる。
【００１３】
積載動作において、ステープルされた用紙セットはスタッカへと送られ、後で分けて取り出し易いように互いにずらして（オフセットされて）積載される。
【００１４】
本発明の他の特徴及び利点は、以下の具体的な実施例に対する詳細な説明と付随する図面とによって当業者には容易に理解されるだろう。
【００１５】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態について以下に説明する。図１〜図５に好適な部品を含んだ本発明の装置の実施例を示す。また、図６〜図１７にこの装置による本発明の方法の実行過程を逐次的に示す。
【００１６】
本発明は基本的に、プリンタ等の用紙供給源から供給された用紙をセットにまとめ、次の用紙セットがまとめられている間に、まとめ終わった用紙セットをその一辺に沿って仕上げ処理またはステープルどめした後、スタッカに送るようにして、用紙セットを好ましくは互いにずらして積載する装置及び方法を提供するものである。
【００１７】
用紙は用紙セット形成部（またはアセンブリ部）１０（図４）に送られてセットにまとめられ、まとめられた用紙セットは後縁部を把持されて仕上げ部（ステープル部）２０に送られる。その間、次の用紙セットを形成する用紙がアセンブリ部１０に続けて送られる。ステープルどめされた用紙セットはスタッカ３０へ送られて、既に積載されている用紙セットの上に置かれる。
【００１８】
本装置は、基本構造として、用紙セット形成手段１０、ステープラアセンブリ２０及びスタッカ３０を支持するための、支持用サイドプレート１及び１ａを含む適切なフレーム構造Ｆ１を含んでいる。また、用紙を送り込むためのインフィードローラ２を含む用紙搬送路を形成する適切な用紙インフィード手段と、適切な態様で用紙をプリンタその他の用紙供給源から本装置内へと送るべく駆動される用紙反転アセンブリ３も含んでいる。例えば、用紙が第１ページから最後のページへと印刷された側を上向きにして供給される場合、用紙は用紙反転アセンブリ３において反転されるが、最後のページが最初に供給され第１ページが最後に供給されるようにして印刷面を上向きにして用紙が供給される場合、反転は必要ない。
【００１９】
用紙セット形成部に進入すると、各用紙の前方部はスタッカ３０の上方に位置することとなるが、図４に示されているように、用紙の前方部は後述する適切な側縁整列手段５０によって支持されるべきである。用紙の後縁部は、後に述べるように水平に延在し且つ用紙受容位置と引込位置との間で往復動可能なように適合されたアセンブリトレイ（ａ）上に支持される。
【００２０】
スタッカの上方において用紙の前方部を支持する側縁整列手段は、図２、図４及び図５によく示されている。水平方向に延在する一対の支持棒部材５１がサイドフレーム部材１と１ａとの間に延在して、垂直方向に延在する支持部材５２を滑動可能かつ往復動可能に支持している。支持部材５２はラック及びピニオン手段５３のような適切な手段によって相対的に往復動可能となっており、側縁整列用サイドプレート５４の間に進入した用紙の側縁は、支持部材５２が互いに向かって動くのに応じてサイドプレート５４の間で整列される。ラック及びピニオン手段は、適切な制御手段による制御の下で適切なステッパモータ（stepper motor）５５によって駆動される。このような用紙の側縁整列手段は効果的に用紙を整列させるべく用紙を揺するように動作することが可能である。
【００２１】
サイドプレート５４の間には長寸のアーチ状部を有する用紙支持プレート５６が図２に実線で示されているような位置にばね５７によって保持されて設けられている。これらの用紙支持プレート５６は、支持部材５２が完全に引き込まれたまたは横方向に互いに離反する方向に移動したときには、破線で示されているようにばねが圧縮された位置へと引き込まれ、それによって用紙支持プレート５６上に支持されていた用紙の前方部がそれらの間を通過して落下し、スタッカ３０のスタッカテーブル上に載置されるように適合されている。
【００２２】
次々に用紙が装置へと送られてくるとき、インフィードローラ２を介して本装置に供給された用紙はアーチ状部分を持った支持プレート５６に沿ってサイドプレート５４の間へと移動するが、支持プレート５６がアセンブリバー（ａ）に向かって下方へとアーチ状曲折部を有していることから、支持プレート５６に支持された用紙は逆向きに動き、その結果用紙後縁が正しいアセンブリ位置に揃うこととなる。
【００２３】
整列機構は用紙セットの側縁を整列させるべく動作した後、上述したように横方向に広げられ、用紙の前縁は後述するスタッカテーブル３５上に載置される。一方用紙の後縁は、後述する続いてなされる動作のためアセンブリバー（ａ）上の所定の位置を保つ。
【００２４】
また本装置は、仕上げ部２０のステープラ２１と用紙セットの後縁を係合させるべく用紙セットを把持して移送するための手段を含んでいる。水平方向に延在するシフト可能なキャリアバー（ｂ）が用紙セットの下側と係合するべく設けられている。また、水平方向に延在する押圧バー（ｃ）が垂直方向に可動に支持されており、アセンブリトレイ（ａ）の引き込み後に、キャリアバー（ｂ）との間に用紙セットを把持して、用紙の後縁部を下方に移動させるように動作可能となっている。用紙の後縁部を下方に移動させた後、押圧バー（ｃ）は上方位置へと戻る。その後、用紙セットの後縁部は水平方向に延在する用紙セットクランプバー（ｄ）とキャリアバー（ｂ）との間に把持され、それらの協動によって、ステープラへと移動されてステープルどめされた後、スタッカへと戻される。その後スタッカは用紙セットを受容するべく上向きに動かされる。これらについては全て、後により詳細に説明する。
【００２５】
用紙セット受容手段またはアセンブリバー（ａ）、キャリアバー（ｂ）、押圧バー（ｃ）及びクランプバー（ｄ）は全て動作に適したように支持されており、また後述するように、各用紙セットを適切に受容し、支持し、把持し、ステープラへと送り、スタッカへと移動させるように、これらの構成要素を動作させるための手段が設けられている。このような動作を実現するための手段には、当業者には理解されるように、後述するような態様で順次動作を行わせるべく適切にプログラム可能なソレノイドやステッパモータ等を含む様々な手段がある。
【００２６】
しかしながら、例として示す装置では、レバー及びリンクを伴う機械式カムのセットＣを用いて、適切な制御ユニットまたはシグナルプロセッサの制御の下で、単一の駆動モータＭ及び駆動シャフト４０上のギアＧを作動させることによってそのような一連の動作がなされる。同一のカムセットＣがフレーム部材１及び１ａの外側に、装置の各側において設けられている。シャフト４０上には、後述するようなスタッカの動作のために、別の一対のカムＣ１も設けられている。シャフト４０上のカムＣ及びＣ１によって、シャフト４０上のアクチュエータカム４２とカム位置検出スイッチ４１に応答して、システムの制御の下でモータＭが作動するのに応じてシャフト４０が一回転することにより上記で述べたような動きがなされるようになっている。
【００２７】
より詳細には、タイミングの合ったリンクの動きを実現するべく逆向きのプロファイルを有するカムセットＣが駆動シャフト４０を通じて制御され、それぞれ部材（ａ）〜（ｄ）に接続されたカムＣ（ａ）〜Ｃ（ｄ）が駆動されて、用紙セットの形成、ステープラ２０への移動及び係合、ステープラからスタッカ３０への移動といった、後に本発明の方法の実行に関して詳述する一連の動作が達成される。
【００２８】
各カムセットにはカムＣ（ｂ）に関係づけられタイミングギアＧ′によって駆動されるカムＣ（ｂ″）が含まれており、後述するように、用紙セットがスタッカ上に載置されるとき、カムＣ（ｂ″）の周方向に間隔をおいて配置された３つの部分が働くことによって用紙セットの位置がオフセットされるようになってる。
【００２９】
様々な厚さの用紙セットを許容可能とするため、図示されているように、用紙キャリアバー（ｂ）は、フレームとリンケージＣ（ｂ）との間に接続されたばねＳ（ｂ′）によって上向きに付勢されている。他のリンケージは、ばねＳ（ａ）、Ｓ（ｂ）及びＳ（ｄ）によって常態位置に向けてばね付勢されている。
【００３０】
仕上げ部２０においては、個々の用紙セットの用紙後縁部に１または複数のステープルを打ち込むことによって、用紙セットの仕上げまたはステープルどめをすることが望まれる。図３に示されているように、ステープラは、平行シャフト２３上に取り付けられた支持ブロック２２を含んでおり、ベルトドライブ２４とモータＭ２とにより、シャフト２３に沿ってホームポジションと１または複数の選択された中間位置との間を動くことができるようになっている。それによって、後述するように、各用紙セットの後縁部を効果的に“綴じ合わせる”ことが可能となっている。
【００３１】
スタッカ３０は、ステープラから送られてきたステープルどめされた用紙セットを受容するよう適合されている。スタッカ３０は、垂直方向に延在するスロット３２を有する側壁３１を両側に有している。スロット３２を通ってピニオンシャフト３３が延在して、側壁３１の外側でラック３６と係合するピニオン３４を支持している。これらは、上昇または下降中にスタッカテーブル３５を安定させるよう適合されている。
【００３２】
スタッカテーブル３５は側壁３１の間を手動でまたは何らかの好適な持ち上げ機構によって上向きに動かすことができ、常態ではステープルどめされた後の最初の用紙セットを受容するように適合された位置に置かれる。またテーブル３５は、後により詳細に説明するように、用紙セットがテーブル上に積載されていくにつれ、徐々に下がっていくよう適合されている。ばね付勢された一方向クラッチ３５ａ及び一方向歯車３５ｂはテーブルの安定動作のためのピニオンに係合し、協動して働いて、テーブルの位置を上向きに動かして上側位置に再設定するのを容易にするとともに、ステープルとじされた用紙セットがテーブル上に次々と積載されていくにつれてテーブルが間欠的に下降するときの摩擦抵抗を軽減する。
【００３３】
スタッカ構造３０は、水平方向スロット３２ｂ内のローラ３２ａと上向きに傾斜したスロット３３ｂ内のローラ３３ａとによって定められる動きで、概ね上向きに弓形に曲がって動かされるよう適合されている。このような上向きの動きは、リンケージＣ（ｌ）により駆動シャフト４０上のカムＣ（ｌ）によってスタッカ構造に与えられるが、このとき後述するように、テーブル３５を含むスタッカ構造がアセンブリバー（ａ）の下へと動かされて、テーブル上に載置された各用紙セットの厚さに応じて支持構造内においてテーブル３５が相対的に下に下がるようにされる。
【００３４】
次に、図６〜図１７を参照して、用紙セットの形成、ステープルどめ、積載動作の各過程について詳細に説明する。
【００３５】
最初、図６に示すように、用紙受容機構はニュートラル位置にあり、インフィードローラにより用紙搬送路Ｆを通って用紙が進入して、第１の用紙セットＳＳ１が集められるようになっている。用紙の前縁はスタッカテーブル３５の上面の上方において用紙の進行方向に延出し、図示されているように、閉じた（または常態時の用紙受容位置の）用紙整列機構上に載る。用紙がアセンブリ位置へと送られている間、用紙整列機構は次々に送られてくる用紙の側縁を揃えるよう作動される。用紙の後縁部は後縁受容部またはアセンブリバー（ａ）上に載り、端部はバックストップ（ａ′）に当たって揃えられる。こうして１セットの用紙がまとめられる。次の用紙の送り込みは、次の動作過程が可能となるように十分な時間が経過するまで中断される。
【００３６】
図７に示すように、キャリアバー（ｂ）は用紙移動方向にやや上向きに動かされ、用紙の後縁から内向きに離隔して上方の押圧バー（ｃ）の真下にくる位置において用紙セットの下側と係合する。一方、後縁受容部またはアセンブリバー（ａ）は用紙揃え部材（ａ′）の下側に部分的に引き込まれ、用紙セットの後縁は下から支えられて部材（ａ′）の用紙揃え面に当たって揃った状態となる。
【００３７】
図８を見ると、上側押圧手段（ｃ）が下降してキャリアバー（ｂ）との間に用紙セットを把持している。また、用紙受容部またはアセンブリバー（ａ）は完全に引き込まれ、用紙セットＳＳ１はその後縁部をキャリアバー（ｂ）に支持され、前方部においては、用紙側縁整列手段５０のアーチ状の用紙支持プレート５６上に載っている。
【００３８】
次の動作過程では、図９に示すように、下側のキャリアバー（ｂ）と上側の押圧手段（ｃ）が共にスタッカのテーブル３５の上面の方へ下降する。また用紙側縁整列手段は、図２において破線で示したように、横方向に間隔の開いた位置へと駆動され、用紙セットの前方部分は下に落ちてスタッカテーブル３５上に載置される。
【００３９】
続いて、図１０に示すように、上側押圧手段（ｃ）は上方に後退し、支持プレート５６は常態位置に戻る。用紙セットの後縁部はキャリアバー（ｂ）上に支持されている。
【００４０】
図１１に示すように、クランプバー（ｄ）が続いてキャリアバー（ｂ）の上方に移動する。また、アセンブリバー（ａ）が用紙受容位置へ戻る。
【００４１】
次に、図１２に示すように、キャリアバー（ｂ）が矢印で示すように上向きに移動してクランプバー（ｄ）との間に用紙セットＳＳ１を挟む。このとき第２の用紙セットＳＳ２を形成する用紙が用紙アセンブリ及び整列部に供給される。
【００４２】
図１３に示すように、用紙セットＳＳ１は後縁部を部材（ｂ）と（ｄ）とに挟まれて、ステープラ２１の口の中に移動される（これまでの過程を説明するのに用いてきた図ではステープラは省略されていたことに注意されたい）。同時に、アセンブリバー（ａ）及びプレート５６上に第２の用紙セットＳＳ２を形成する用紙が用紙搬送路Ｆ通して更に供給される。一方ステープラを駆動してキャリアバー（ｂ）とクランプバー（ｄ）との間に挟まれている用紙セットＳＳ１の角部または後縁に沿った複数の個所をステープルどめすることができる。
【００４３】
図１４を参照すると、図示されているように、用紙セットＳＳ１はキャリアバー（ｂ）とクランプ（ｄ）との間に挟まれた状態でスタッカテーブルの上面３５上の積載位置へと戻される。このとき、スタッカ上に位置をずらして用紙セットを載置することが望まれる場合は、３つの矢印で示されているような複数の位置の一つに戻すよう制御可能である。
【００４４】
図１５に示すように、その後キャリアバー（ｂ）はクランプバー（ｄ）から離れるように若干下向きに移動されて、用紙セットを解放する。
【００４５】
続いて、図１６に示すように、クランプバー（ｄ）とキャリアバー（ｂ）は共に最初の引き込まれた位置へと戻り、用紙セットＳＳ１はスタッカテーブル３５上へ落下する。
【００４６】
その後、スタッカは図１７に示すように上昇し、スタッカテーブル３５の上面は、アセンブリトレイ（ａ）の下側への用紙セットの係合により用紙セットＳＳ１の厚さに等しい距離だけ押し下げられる。このような押し下げは、上記したばね付勢された滑りクラッチによって実現可能であり、それによって常態においてはテーブルを上昇した位置に保持するが、各用紙セットの厚さに応じて新たな位置へと下降させていくことが可能となっている。
【００４７】
その後、上記した動作が繰り返され、用紙セットＳＳ２は把持されステープラに送られ、戻され、３つの位置のうちの選択された一つで用紙セットＳＳ１の上に載置される。
【００４８】
本発明を具体的な実施例に基づき説明してきたが、本発明の範囲は特許請求の範囲に画定される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を具体化し本明細書中に説明された方法を実行するよう適合された装置の側面図。
【図２】図１の線２−２で示す向きに見た、内部を露呈した左端面図。
【図３】図１の線３−３で示す向きに見た、右端面図。
【図４】図２の線４−４に沿った垂直断面図。
【図５】用紙前端部支持及び側縁整列部をよりよく示した部分上面図。
【図６】本発明の方法を実行している本装置の動作の一過程を表した図面の一つ。
【図７】本発明の方法を実行している本装置の動作の一過程を表した図面の一つ。
【図８】本発明の方法を実行している本装置の動作の一過程を表した図面の一つ。
【図９】本発明の方法を実行している本装置の動作の一過程を表した図面の一つ。
【図１０】本発明の方法を実行している本装置の動作の一過程を表した図面の一つ。
【図１１】本発明の方法を実行している本装置の動作の一過程を表した図面の一つ。
【図１２】本発明の方法を実行している本装置の動作の一過程を表した図面の一つ。
【図１３】本発明の方法を実行している本装置の動作の一過程を表した図面の一つ。
【図１４】本発明の方法を実行している本装置の動作の一過程を表した図面の一つ。
【図１５】本発明の方法を実行している本装置の動作の一過程を表した図面の一つ。
【図１６】本発明の方法を実行している本装置の動作の一過程を表した図面の一つ。
【図１７】本発明の方法を実行している本装置の動作の一過程を表した図面の一つ。
【符号の説明】
１及び１ａサイドプレート
２インフィードローラ
３用紙反転アセンブリ
１０用紙セット形成部（アセンブリ部）
２０仕上げ部（ステープル部）
２１ステープラ
２２支持ブロック
２３平行シャフト
２４ベルトドライブ
３０スタッカ
３１側壁
３２スロット
３２ａローラ
３２ｂスロット
３３ピニオンシャフト
３３ａローラ
３３ｂスロット
３４ピニオン
３５スタッカテーブル
３５ａ一方向クラッチ
３５ｂ一方向歯車
３６ラック
４０駆動シャフト
４１カム位置検出スイッチ
４２アクチュエータカム
５０側縁整列手段
５１支持棒部材
５２支持部材
５３ラック及びピニオン手段
５４側縁整列用サイドプレート
５５ステッパモータ
５６用紙支持プレート
５７ばね
Ｃカムセット
Ｃ（ｂ″）カム
Ｃ１カム
Ｃ（ａ）〜Ｃ（ｄ）カム
Ｃ（ｌ）リンケージ
Ｆ用紙搬送路
Ｆ１フレーム構造
Ｇギア
Ｇ′ タイミングギア
Ｍ駆動モータ
Ｍ２モータ
Ｓ（ｂ′）ばね
Ｓ（ａ）、Ｓ（ｂ）、Ｓ（ｄ）ばね
ＳＳ１第１の用紙セット
ＳＳ２第２の用紙セット
（ａ）アセンブリバー（アセンブリトレイ）
（ｂ）キャリアバー
（ｃ）押圧バー
（ｄ）クランプバー
（ａ′）バックストップ

Claims

ホストプリンタ等から送られてくる用紙を受容し、用紙のセットを形成し、前記用紙セットの仕上げをして積載するための用紙仕上げ及び積載装置であって、
スタッカ手段と、
前記用紙の前縁を当該装置に送り込むための用紙送り手段と、
前記用紙セットを形成するべく前記スタッカ手段の上方で前記用紙を受用し支持する一対の用紙支持プレートと、
前記用紙の後縁部を受容する支持手段であって、前記用紙セットを前記スタッカ手段上に載置することができるように前記用紙セットの後縁部の下から所定の位置へと移動可能な該支持手段と、
前記スタッカ手段に隣接して設けられた仕上げ手段と、
前記仕上げ手段に隣接した位置と前記用紙セットの後縁部の下の位置との間で移動可能な用紙セットキャリア手段と、
前記用紙セットキャリア手段と協動して前記用紙セットの後縁部を把持するための用紙クランプ手段とを有し、
前記キャリア手段と前記クランプ手段は前記仕上げ手段へ向かってシフト可能であり、前記仕上げ手段は前記キャリア手段と前記クランプ手段との間に保持された状態の前記用紙セットの後縁部の仕上げをするべく動作可能であり、さらに前記キャリア手段と前記クランプ手段は前記用紙セットの仕上げ後、該用紙セットを前記スタッカ手段上に載置するべく動くことが可能であり、
前記一対の用紙支持プレートは前記用紙の搬送方向に対し横向きに互いに離反する方向に移動可能であり、常態位置ではその上に前記用紙を支持可能であるが、互いに離反する方向に移動させることでこれら用紙支持プレート上に支持されていた用紙の前方部分をそれらの間を通過させて前記スタッカ手段上に落下させることが可能となっており、
さらに当該装置は、前記キャリア手段とクランプ手段とが既に仕上げのすんだ用紙セットを前記仕上げ手段から前記スタッカ手段へと移動させるとき、常態位置の前記用紙支持プレート上に用紙を送るための手段を備えていることを特徴とする用紙仕上げ及び積載装置。
前記スタッカ手段が、前記用紙セットを受容するための支持テーブルと、前記支持テーブルを常態では送られてくる用紙を受用するための上側位置に保持するとともに、続いて送られてくる用紙セットを受用可能なように各用紙セットの厚さに応じて下向きに可動に支持する手段とを有していることを特徴とする請求項１に記載の用紙仕上げ及び積載装置。
前記スタッカ手段が、前記用紙セットを受容するための支持テーブルと、前記支持テーブルを常態では送られてくる用紙を受用するための上側位置に保持するとともに、続いて送られてくる用紙セットを受用可能なように各用紙セットの厚さに応じて下向きに可動に支持するテーブル支持手段とを有し、
さらに前記スタッカ手段を上向きに動かすための手段と、
前記テーブルの上方に配置され、前記スタッカ手段の上向きの動きに応じて前記用紙セットの厚さに等しい距離だけ前記テーブルを前記テーブル支持手段に対し相対的に押し下げるように前記テーブル上の用紙セットと係合するよう動作可能な手段とを含むことを特徴とする請求項１に記載の用紙仕上げ及び積載装置。
前記仕上げ手段が自動ステープラであることを特徴とする請求項１に記載の用紙仕上げ及び積載装置。
前記仕上げ手段が自動ステープラであり、前記ステープラをステープルどめのため前記用紙セットの後縁の横方向に移動可能なように支持する手段を含んでいることを特徴とする請求項１に記載の用紙仕上げ及び積載装置。
前記キャリア手段と前記クランプ手段とが、仕上げの終わった用紙セットを前記スタッカ手段へと複数のオフセットされた位置に移動させることを特徴とする請求項１に記載の用紙仕上げ及び積載装置。
前記一対の用紙支持プレートが用紙セットの側縁を整列させるべく前記用紙の側縁を両側から押すように動作可能であることを特徴とする請求項１に記載の用紙仕上げ及び積載装置。
前記一対の用紙支持プレートが、受用した用紙が前記用紙送り手段とは逆方向に動くようにするためのアーチ状部分を有しており、
さらに当該装置が、用紙の前記逆方向の動きによって前記用紙と係合し前記用紙の後縁を揃えるための手段を含んでいることを特徴とする請求項１に記載の用紙仕上げ及び積載装置。
ホストプリンタ等から送られてきた用紙をセットにまとめ仕上げをしてスタッカに積載する方法であって、
一連の用紙を用紙の搬送方向に対し横向きに互いに離反する方向に移動可能な一対の用紙支持プレートを有するアセンブリ部に供給する過程と、
前記スタッカの上方で前記用紙の後縁部を支持する過程と、
前記一対の用紙支持プレートを互いに離反する方向に移動させて前記用紙の前方部分を前記スタッカ上に落下させる過程と、
第１の用紙のセットの後縁部を把持して前記後縁部を仕上げ部へと移動する一方で、第２の用紙セットを形成するべく第２の一連の用紙を、互いに離反する方向に移動していない状態の前記アセンブリ部の前記一対の用紙支持プレート上へと供給する過程と、
前記第１の用紙セットの前記後縁部の仕上げをする過程と、
前記第１の用紙セットを前記仕上げ部から前記スタッカへと移動する過程と、
前記第１の用紙セットを前記スタッカ上に載置する過程と、
前記把持、移動、仕上げ、移動及び載置過程を前記第２の用紙セットについて繰り返す過程とを含むことを特徴とする方法。
前記スタッカ上の一連の用紙セットを、各用紙セットの厚さに等しい距離だけ下方に移動させる過程を含むことを特徴とする請求項９に記載の方法。
前記用紙の後縁部を前記仕上げ部においてステープルどめする過程を含むことを特徴とする請求項９に記載の方法。
前記スタッカ上に前記用紙セットを複数のオフセットされた位置に載置する過程を含むことを特徴とする請求項９に記載の方法。
前記一対の用紙支持プレートを互いに離反する方向に移動させてこれら用紙支持プレート上に支持されていた用紙の前方部分をそれらの間を通過させて前記スタッカ手段上に落下させるとき、前記用紙セットキャリア手段との間に前記用紙セットの後縁部を把持する押圧バーを更に有することを特徴とする請求項１に記載の用紙仕上げ及び積載装置。