JP3964294B2 - パネルの接合構造、パネルの接合方法、パネル、ボルト受材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パネル工法において用いられるパネルの接合構造、パネルの接合方法、パネル、ボルト受材に関する。
【0002】
【背景の技術】
近年、住宅の構築においては、プレハブ化が進み、壁、床等がユニット化された壁パネルや床パネルが用いられて工期が短縮されているとともに、特に最近は洗練された住戸プランが多く生み出されてデザイン性も注目されている。
ところで、このようなパネル工法による住宅の構築においては、パネルどうしの接合が面倒なものとなる場合がある。すなわち、パネルは一般に、芯材と、この芯材に固定される面材とを有しているため、隣接する芯材の双方にボルトを挿通させて締め付ける作業が、面材があることによって困難となってしまう場合がある。
【0003】
これに対して、一方のパネルの芯材に対して芯材の外側に突出するようにボルトを取り付けておき、このボルト径より大径のボルト貫通孔を他方のパネルの芯材に形成しておくことによって、パネルどうしの接合作業を容易に行うことができるようになされた改良技術がある。
また、以下に示す特許文献1に記載の技術においては、前記した改良技術と略同様にパネルどうしの接合がなされているが、ボルトとボルト貫通孔との間に形成される隙間に接着剤が充填されている点が、前記した改良技術と異なっており、これによって、接合された状態のパネルに対して、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合にも、パネルどうしがずれないようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−65060号公報、第4−5頁、第2−3図
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した改良技術においては、接合された状態のパネルに対して、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合には、ボルトとボルト貫通孔との間に形成される隙間によって、パネルどうしがずれてしまうという問題があった。
また、特許文献1に記載の技術においては、接合された状態のパネルに対して、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合にもパネルどうしがずれないように、ボルトとボルト貫通孔との間に形成される隙間に接着剤を充填するという煩雑な作業を要していた。
【0006】
すなわち、前記した改良技術及び特許文献1に記載の技術においては、一方のパネルの芯材に対して芯材の外側に突出するようにボルトを取り付けておき、この突出したボルトを、他方のパネルの芯材に形成されたボルト貫通孔に貫通させることによってパネルどうしを接合を行うものである。したがって、パネルどうしを所定の位置に配設する作業性を考慮すると、ボルトとボルト貫通孔との間には必ず隙間が必要となってくる。ところが、この隙間によって、前記した改良技術においては、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合には、パネルどうしがずれてしまい、特許文献1に記載の技術においては、隙間に接着剤を充填するという煩雑な作業が必要となっている。すなわち、前記した改良技術及び特許文献1に記載の技術においては、一方のパネルの芯材に対して芯材の外側に突出するようにボルトを取り付けておき、この突出したボルトを、他方のパネルの芯材に形成されたボルト貫通孔に貫通させることによってパネルどうしの接合を行うという工程に問題があると考えられる。
【0007】
本発明の課題は、従来に比して、大きな水平力が作用した場合に対処でき、しかも、パネルどうしの接合の作業性を良好とすることを可能とするパネルの接合構造、パネルの接合方法、パネル、ボルト受材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、
芯材と、この芯材に固定される面材とを有するパネルどうしが接合されてなるパネルの接合構造であって、
前記一方のパネル(小壁パネル1)と前記他方のパネル(壁パネル2)との接合に用いられるボルト3と、
前記一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに形成される第1のボルト貫通孔1a1と、
前記他方のパネル(壁パネル2)の芯材2aに形成される第2のボルト貫通孔2a1と、
前記一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに予め取り付けられ、前記他方のパネル(壁パネル2)側から、前記第2のボルト貫通孔2a1と前記第1のボルト貫通孔1a1とを貫通した前記ボルト3が螺合するボルト受材4とを備え、
前記ボルト受材4は、前記一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに対する取付面から離間した位置に形成され前記ボルト3が螺合する螺合部4cと、この螺合部4cから前記取付面へ貫通する貫通部4b1とを有し、
前記貫通部4b1は螺合部4cより軸方向の長さが長いことを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、ボルト受材4は、他方のパネル側から、第2のボルト貫通孔2a1と第1のボルト貫通孔1a1とを貫通したボルト3が螺合するように一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに予め取り付けられているので、ボルト受材4は、一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aの外側には突出しない。したがって、パネルどうしの接合の際に、パネルどうしを所定の位置に配設し、ボルト3を、他方のパネル(壁パネル2)側から、第2のボルト貫通孔2a1と第1のボルト貫通孔1a1とを貫通させるとともにボルト受材4に螺合させる作業を容易に行うことができる。この際、第1のボルト貫通孔1a1や第2のボルト貫通孔2a1は、略ボルト径とすることができるため、ボルト3と第1のボルト貫通孔1a1や第2のボルト貫通孔2a1との間に隙間が生じず、したがって、接合された状態のパネルに対して、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合にも、パネルどうしがずれない。
以上により、パネルどうしの接合を、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合にもパネルどうしのずれが防止された、しかも作業性が良好なものとすることができる。
【0010】
なお、ボルト受材4は、工場等におけるパネル製作時に予め取り付けておいてもよいし、現場におけるパネルどうしの接合時に取り付けてもよい。
【0011】
また、第1のボルト貫通孔1a1と第2のボルト貫通孔2a1とは、工場等におけるパネル製作時に予め形成しておいてもよいし、現場におけるパネルどうしの接合時に形成してもよい。
【0013】
また、ボルト受材4を一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに予め取り付けたうえで、一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに穿孔機(ドリル5)によって第1のボルト貫通孔を形成する場合に、穿孔機(ドリル5)の穿孔部(カッタ5a)が貫通部4b1に入り込むことで、穿孔部(カッタ5a)が螺合部4cに接触して螺合部4cが傷付くことが防止される。
【0014】
また、貫通部4b1を螺合部4cに比して大径に形成しておくことで、第1のボルト貫通孔1a1を貫通したボルト3は、ボルト受材4にその貫通部4b1から螺合部4cに案内される。すなわち、ボルト受材4を一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに取り付けたうえで、一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに穿孔機(ドリル5)によって第1のボルト貫通孔1a1を形成する場合に、第1のボルト貫通孔1a1の多少の位置ずれを貫通部4b1によって吸収することができる。
【0015】
なお、貫通部4b1の形成方法としては、例えば、螺合部4cの端部から漸次大径となる空洞部を形成しておけばよい。この際、前記したような空洞部と螺合部4cととを有する部材を予め形成しておいてもよいし、前記したような空洞部を有する部材と螺合部を有する部材とを別々に構成し、後に接着してもよい。
【0016】
請求項2に記載の発明は、例えば図3に示すように、請求項1に記載のパネルの接合構造において、
前記ボルト受材4は、前記貫通部4b1が形成された座金板4dを有することを特徴としている。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、ボルト受材4は、貫通部4b1が形成された座金板4dを有しているので、この座金板4dによってボルト受材4のボルト3に対する安定性を確保することができる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、例えば図4に示すように、請求項1または2に記載のパネルの接合構造であって、
前記一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aには位置決め部材6が位置決めされた状態で取り付けられ、前記位置決め部材6には前記ボルト受材4が位置決めされた状態で取り付けられていることを特徴としている。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、位置決め部材は、一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに位置決めされた状態で取り付けられ、ボルト受材4が位置決めされた状態で取り付けられるものであるため、ボルト受材4をパネル(小壁パネル1)に対して位置決めする作業を容易に行うことができる。
【0020】
なお、位置決め部材6を一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに位置決めされた状態で取り付けるには、例えば、位置決め部材6の幅を、一方のパネル(小壁パネル1)の面材1b間に嵌合する寸法としておくことで容易に行うことができる。
【0021】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のパネルの接合構造によってパネルどうしを接合する際に用いられるパネルの接合方法であって、
前記一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに前記ボルト受材4を予め取り付けるとともに、前記一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aと前記第2のパネル(壁パネル2)の芯材2aとに対して、前記第1のボルト貫通孔1a1と前記第2のボルト貫通孔2a1とをそれぞれ形成し、
次に、前記ボルト3を、前記他方のパネル(壁パネル2)側から、前記第2のボルト貫通孔2a1と前記第1のボルト貫通孔1a1とに貫通させるとともに前記ボルト受材4に螺合させることでパネルどうしの接合を行うことを特徴としている。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、パネルどうしの接合前に、一方のパネルの芯材(小壁パネル1)にボルト受材4が予め取り付けられるとともに、一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aと他方のパネル(壁パネル2)の芯材2aとに対して、第1のボルト貫通孔1a1と第2のボルト貫通孔2a1とがそれぞれ形成される。そして、パネルどうしの接合は、ボルト3を、他方のパネル(小壁パネル1)側から、第2のボルト貫通孔1a1と第1のボルト貫通孔1a1とに貫通させるとともにボルト受材4に螺合させることで行われる。
【0023】
この際、ボルト受材4は、第1のボルト貫通孔と第2のボルト貫通孔とを貫通したボルト3が螺合するように一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに取り付けられているので、ボルト受材4は、一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aの外側には突出しない。したがって、パネルどうしの接合の際に、パネルどうしを所定の位置に配設する作業を容易に行うことができる。また、第1のボルト貫通孔1a1や第2のボルト貫通孔2a1は、略ボルト径とすることができるため、ボルト3と第1のボルト貫通孔1a1や第2のボルト貫通孔2a1との間に隙間が生じず、したがって、接合された状態のパネルに対して、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合にも、パネルどうしがずれない。
以上により、パネルどうしの接合を、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合にもパネルどうしのずれが防止された、しかも作業性が良好なものとすることができる。
【0024】
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1に記載のパネルの接合構造によってパネルどうしを接合する際に用いられるパネル(小壁パネル1)であって、
前記ボルト受材4が芯材1aに予め取り付けられていることを特徴としている。
【0025】
請求項5に記載の発明によれば、ボルト受材4が予め取り付けられた一方のパネル(小壁パネル1)に対する他方のパネル(壁パネル2)の接合は、それぞれのパネルの芯材1a、2aに対してボルト貫通孔1a1、2a1を形成し、ボルト3を、他方のパネル(壁パネル2)側から、それぞれのパネルのボルト貫通孔(第2のボルト貫通孔2a1、第1のボルト貫通孔1a1)に貫通させるとともにボルト受材4に螺合させることで行うことができる。
【0026】
この際、ボルト受材4は、それぞれのパネルのボルト貫通孔(第2のボルト貫通孔2a1、第1のボルト貫通孔1a1)を貫通したボルト3が螺合するように一方のパネル(壁パネル2)の芯材2aに取り付けられているので、ボルト受材4は、一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aの外側には突出しない。したがって、パネルどうしの接合の際に、パネルどうしを所定の位置に配設する作業を容易に行うことができる。また、ボルト貫通孔1a1、2a1は、略ボルト径とすることができるため、ボルト3とボルト貫通孔(第1のボルト貫通孔1a1、第2のボルト貫通孔2a1)との間には隙間が生じず、したがって、接合された状態のパネルに対して、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合にも、パネルどうしがずれない。
以上により、パネルどうしの接合を、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合にもパネルどうしのずれが防止された、しかも作業性が良好なものとすることができる。
【0027】
請求項6に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1に記載のパネルの接合構造によってパネルどうしを接合する際に用いられ、パネル(小壁パネル1)の芯材に予め取り付けられるボルト受材4であって、
前記芯材1aに対する取付面から離間した位置に形成され、前記ボルト3が螺合する螺合部4cと、この螺合部4cから前記取付面へ貫通する貫通部4b1とを有し、
前記貫通部4b1は螺合部4cより軸方向の長さが長いことを特徴としている。
【0028】
請求項6に記載の発明によれば、ボルト受材4が予め取り付けられた一方のパネル(小壁パネル1)に対する他方のパネル(壁パネル2)の接合は、それぞれのパネルの芯材1a、2aに対してボルト貫通孔(第1のボルト貫通孔1a1、第2のボルト貫通孔2a1)を形成し、ボルト3を、他方のパネル(壁パネル2)側から、それぞれのパネルのボルト貫通孔(第2のボルト貫通孔2a1、第1のボルト貫通孔1a1)に貫通させるとともにボルト受材4に螺合させることで行うことができる。
【0029】
この際、ボルト受材4を、それぞれのパネルのボルト貫通孔(第2のボルト貫通孔2a1、第1のボルト貫通孔1a1)を貫通したボルト3が螺合するように一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに取り付けることで、ボルト受材4は、一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aの外側には突出しない。したがって、パネルどうしの接合の際に、パネルどうしを所定の位置に配設する作業を容易に行うことができる。また、ボルト貫通孔(第1のボルト貫通孔1a1、第2のボルト貫通孔2a1)は、略ボルト径とすることができるため、ボルト3とボルト貫通孔(第1のボルト貫通孔1a1、第2のボルト貫通孔2a1)との間には隙間が生じず、したがって、接合された状態のパネルに対して、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合にも、パネルどうしがずれない。
以上により、パネルどうしの接合を、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合にもパネルどうしのずれが防止された、しかも作業性が良好なものとすることができる。
【0030】
また、請求項6に記載の発明によれば、ボルト受材4を一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに予め取り付けたうえで、一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに穿孔機(ドリル5)によってボルト貫通孔(第1のボルト貫通孔1a1)を形成する場合に、穿孔機(ドリル5)の穿孔部(カッタ5a)が貫通部4b1に入り込むことで、穿孔部(カッタ5a)が螺合部4cに接触して螺合部4cが傷付くことが防止される。
【0031】
また、請求項6に記載の発明によれば、貫通部4b1を螺合部4cに比して大径に形成しておくことで、ボルト貫通孔(第1のボルト貫通孔1a1)を貫通したボルト3は、ボルト受材4にその貫通部4b1から螺合部4cに案内される。すなわち、ボルト受材4を一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに取り付けたうえで、一方のパネル(小壁パネル1)の芯材1aに穿孔機(ドリル5)によってボルト貫通孔(第1のボルト貫通孔1a1)を形成する場合に、ボルト貫通孔(第1のボルト貫通孔1a1)の多少の位置ずれを貫通部4b1によって吸収することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る建物の実施形態について、図1〜図4を参照して詳細に説明する。
【0033】
[第1の実施の形態]
本実施の形態は、図1、図2に示すように、小壁パネル1と壁パネル2とが、ボルト3、ボルト受材4等を用いて接合されてなるものである。ここで、小壁パネル1とは、その下方に開口部が形成されている壁パネルの通称である。なお、図1(a)と図1(b)との相違点は、図1(b)においては、小壁パネル1と壁パネル2との間に床パネル7が配設されている点である。符号7a及び7bは、床パネル7の芯材と面材とを示す。
【0034】
小壁パネル1は、芯材1aと、この芯材1aに固定される面材1bとを有している。なお、芯材1aは、パネルの外周枠となる框材や、框材の内部に固定される埋木材を含む。また、面材1bは、芯材1aの片面に固定されても、両面に固定されてもよい。芯材1aには、小壁パネル1と壁パネル2との接合に用いられる貫通孔である第1のボルト貫通孔1a1が形成されている。
【0035】
壁パネル2は、芯材2aと、この芯材2aに固定される面材2bとを有している。なお、芯材2aは、パネルの外周枠となる框材や、框材の内部に固定される埋木材を含む。また、面材2bは、芯材2aの片面に固定されても、両面に固定されてもよい。芯材2aには、小壁パネル1と壁パネル2との接合に用いられる貫通孔である第2のボルト貫通孔2a1が形成されている。
【0036】
ボルト3は、小壁パネル1と壁パネル2との接合に用いられ、所定の長さ、径、強度等を有する。なお、符号3aは座金板である。
【0037】
ボルト受材4は、例えば図2に示すように、壁パネル2の芯材2a等に予め取り付けるための、板状に形成された取付部4a、取付部4a中央に形成された接合用ボルト孔4a1から連続して筒状に形成される円筒部4b、円筒部4bから連続するように形成された螺合部4c等から構成されている。
【0038】
取付部4aには、小壁パネル1の芯材1a等に取り付ける際に用いられる取付用ボルト孔4a2が形成されている。
【0039】
円筒部4bは、その内径がボルト3の径と略同径に形成されており、これによって、螺合部4cから取付部4aの接合用ボルト孔4a1へ貫通する貫通部4b1が形成されている。
【0040】
螺合部4cは、円筒状に形成されており、内側にはボルト3に形成された図示しない雄ネジ部に螺合する雌ネジ溝4c1を有している。
【0041】
図1(a)において、小壁パネル1と壁パネル2とは、以下のようにして接合されている。すなわち、ボルト受材4は、その取付用ボルト孔4a1からボルトによって、小壁パネル1の芯材1aに予め取り付けられている。そして、小壁パネル1の芯材1aと壁パネル2の芯材2aとは互いに隣接した状態となされ、この状態で、壁パネル2側から、第2のボルト貫通孔2a1と第1のボルト貫通孔1a1とを貫通したボルト3がボルト受材4に螺合している。なお、図1(b)においては、小壁パネル1と壁パネル2との間には床パネル7が配設されている。
【0042】
次に、小壁パネル1と壁パネル2との接合方法について説明する。
【0043】
図2(b)に示すように、ボルト受材4をその取付用ボルト孔4a2からボルトによって小壁パネル1の芯材1aに予め取り付ける。この作業は、予め工場で行われてもよいし、現場で、小壁パネル1を建て込む直前等に行われてもよい。
【0044】
また、小壁パネル1の、ボルト受材4が固定されている芯材1aに対して、ドリル5等で第1のボルト貫通孔1a1を形成し、芯材1aの外面からボルト受材4に形成された雌ネジ溝4c1にボルト3を挿入できるようにする。この作業は、予め工場で行われてもよいし、現場で、小壁パネル1を建て込む直前等に行われてもよい。
【0045】
この際、ボルト受材4が有する貫通部4b1によって、ドリル5のカッタ5aが雌ネジ溝4c1に接触し、雌ネジ溝4c1が傷付くことが防止される。
【0046】
次に、小壁パネル1を建て込む。なお、前記した、芯材1aに対して、ドリル5等で第1のボルト貫通孔1a1を形成する作業は、小壁パネル1を建て込んだ後に行ってもよい。
【0047】
次に、例えば、図1(a)のように接合する場合には、小壁パネル1の上端部に壁パネル2を載置し、図1(b)のように接合する場合には、小壁パネル1の上端部に床パネル7を載置し、床パネル7の上端部に壁パネル2を載置する。そして、前記したそれぞれの場合において、壁パネル2の芯材2aに、小壁パネル1の芯材1aに形成された第1のボルト貫通孔1a1に連続する第2のボルト貫通孔2a1を形成する。なお、この作業は、予め工場で行われてもよいし、現場で、小壁パネル1を建て込む直前等に行われてもよい。
【0048】
次に、壁パネル2側から、ボルト3を、壁パネル2の芯材2aの貫通孔である第2のボルト貫通孔2a1、小壁パネル1の芯材1aの貫通孔である第1のボルト貫通孔1a1を貫通させるとともに、小壁パネル1の芯材1aに取り付けられたボルト受材4に螺合させる。
【0049】
以上により、小壁パネル1と壁パネル2とが接合される。
【0050】
本実施の形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
▲1▼小壁パネル1と壁パネル2との接合前に、小壁パネル1の芯材1aにボルト受材4が予め取り付けられるとともに、小壁パネル1の芯材1aと壁パネル2の芯材2aとに対して、第1のボルト貫通孔1a1と第2のボルト貫通孔2a1とがそれぞれ形成される。そして、小壁パネル1と壁パネル2との接合は、ボルト3を、壁パネル2側から、第1のボルト貫通孔と第2のボルト貫通孔とに貫通させるとともにボルト受材4に螺合させることで行われる。
【0051】
この際、ボルト受材4は、第1のボルト貫通孔1a1と第2のボルト貫通孔2a1とを貫通したボルト3が螺合するように小壁パネル1の芯材1aに取り付けられているので、ボルト受材4は、小壁パネル1の芯材1aの外側には突出しない。したがって、小壁パネル1と壁パネル2との接合の際に、小壁パネル1と壁パネル2とを所定の位置に配設する作業を容易に行うことができる。また、第1のボルト貫通孔や第2のボルト貫通孔は、略ボルト径とすることができるため、ボルト3と第1の貫通孔や第2の貫通孔との間に隙間が生じず、したがって、接合された状態のパネルに対して、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合にも、パネルどうしがずれない。
以上により、パネルどうしの接合を、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合にもパネルどうしのずれが防止された、しかも作業性が良好なものとすることができる。
【0052】
▲2▼ボルト受材4を小壁パネル1の芯材1aに予め取り付けたうえで、小壁パネル1の芯材1aにドリル5によって第1のボルト貫通孔を形成する場合に、ドリル5のカッタ5aが貫通部に入り込むことで、カッタが螺合部に接触して螺合部が傷付くことが防止される。
【0053】
▲3▼貫通部を螺合部に比して大径に形成しておくことで、第1のボルト貫通孔を貫通したボルト3は、ボルト受材4にその貫通部から螺合部に案内される。すなわち、ボルト受材4を小壁パネル1の芯材1aに取り付けたうえで、小壁パネル1の芯材1aにドリル5によって第1のボルト貫通孔を形成する場合に、第1のボルト貫通孔の多少の位置ずれを貫通部によって吸収することができる。
【0054】
[第2の実施の形態]
本実施の形態は、図3に示すように、[第1の実施の形態]と略同様の構成を有するが、ボルト受材4が、前記貫通部4b1が形成された座金板4dを有する点が異なる。
【0055】
座金板4dは、鋼材等で構成され、貫通部4b1が形成できるように所定の厚みを有している。
【0056】
その他、施工方法等については、[第1の実施の形態]と略同様であるので説明を省略する。
【0057】
本実施の形態によれば、[第1の実施の形態]における▲1▼〜▲3▼と同様の効果を得ることができるほか、以下のような効果を得ることができる。
【0058】
▲4▼ボルト受材4は、貫通部4b1が形成された座金板4dを有しているので、この座金板4dによってボルト受材4のボルト3に対する安定性を確保することができる。
【0059】
[第3の実施の形態]
本実施の形態は、図4に示すように、[第2の実施の形態]と略同様の構成を有するが、ボルト受材4が、位置決め部材6を有する点が異なる。
【0060】
位置決め部材6は、小壁パネル1の芯材1aに位置決めされた状態で取り付けられ、ボルト受材4が位置決めされた状態で取り付けられるものである。これらの取り付けは、釘、ボルト、接着剤等によって行われる。位置決め部材6は、合板等によって板状に形成され、壁パネルの1一対の面材1b間の寸法と同一の幅寸法に設定されている。
【0061】
その他、施工方法等については、[第2の実施の形態]と略同様であるので説明を省略する。
【0062】
本実施の形態によれば、[第1の実施の形態]における▲1▼〜▲3▼と同様の効果を得ることができるほか、以下のような効果を得ることができる。
【0063】
▲5▼位置決め部材6は、小壁パネル1の芯材1aに位置決めされた状態で取り付けられ、ボルト受材4が位置決めされた状態で取り付けられるものであるため、ボルト受材4を小壁パネル1に対して位置決めする作業を容易に行うことができる。
【0064】
なお、上記各実施の形態においては、小壁パネル1と壁パネル2との接合について記載しているが、特に限定されるものでないことは勿論であり、その他のパネルの接合に用いることもできる。
【0065】
【発明の効果】
請求項1、4、5、6に記載の発明によれば、ボルト受材は、一方のパネルの芯材の外側には突出しない。したがって、パネルどうしの接合の際に、パネルどうしを所定の位置に配設し、ボルトを、他方のパネル側から、第2のボルト貫通孔と第1のボルト貫通孔とを貫通させるとともにボルト受材に螺合させる作業を容易に行うことができる。この際、第1のボルト貫通孔や第2のボルト貫通孔は、略ボルト径とすることができるため、ボルトと第1の貫通孔や第2の貫通孔との間に隙間が生じず、したがって、接合された状態のパネルに対して、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合にも、パネルどうしがずれない。以上により、パネルどうしの接合を、ボルト軸と直交する方向に大きな力が作用した場合にもパネルどうしのずれが防止された、しかも作業性が良好なものとすることができる。
【0066】
また、ボルト受材を一方のパネルの芯材に予め取り付けたうえで、一方のパネルの芯材に穿孔機によって第1のボルト貫通孔を形成する場合に、穿孔機の穿孔部が貫通部に入り込むことで、穿孔部が螺合部4cに接触して螺合部が傷付くことが防止される。
【0067】
また、貫通部を螺合部に比して大径に形成しておくことで、第1のボルト貫通孔を貫通したボルトは、ボルト受材にその貫通部から螺合部に案内される。すなわち、ボルト受材を一方のパネルの芯材に取り付けたうえで、一方のパネルの芯材に穿孔機によって第1のボルト貫通孔を形成する場合に、第1のボルト貫通孔の多少の位置ずれを貫通部によって吸収することができる。
【0068】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、座金板によってボルト受材のボルトに対する安定性を確保することができる。
【0069】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、ボルト受材をパネルに対して位置決めする作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)ともに本発明に係るパネルの接合構造の実施の形態例を示す断面図である。
【図2】(a)は、本発明に係るボルト受材を示す斜視図及び断面図であり、(b)は、ボルト受材を取り付けた状態のパネルの芯材に、ボルト貫通孔を形成する工程を示す断面図である。
【図3】(a)は、本発明に係るボルト受材を示す斜視図及び断面図であり、(b)は、ボルト受材を取り付けた状態のパネルの芯材に、ボルト貫通孔を形成する工程を示す断面図である。
【図4】(a)は、本発明に係るボルト受材を示す斜視図及び断面図であり、(b)は、ボルト受材を取り付けた状態のパネルの芯材に、ボルト貫通孔を形成する工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 壁パネル(一方のパネル)
1a 芯材
1a1 第1のボルト貫通孔
2 床パネル(一方のパネル)
2a 芯材
2a1 第2のボルト貫通孔
3 ボルト
4 ボルト受材
4b1 貫通部
4c 螺合部
4d 座金板
6 位置決め部材
Claims (6)
- 芯材と、この芯材に固定される面材とを有するパネルどうしが接合されてなるパネルの接合構造であって、
前記一方のパネルと前記他方のパネルとの接合に用いられるボルトと、
前記一方のパネルの芯材に形成される第1のボルト貫通孔と、
前記他方のパネルの芯材に形成される第2のボルト貫通孔と、
前記一方のパネルの芯材に予め取り付けられ、前記他方のパネル側から、前記第2のボルト貫通孔と前記第1のボルト貫通孔とを貫通した前記ボルトが螺合するボルト受材とを備え、
前記ボルト受材は、前記一方のパネルの芯材に対する取付面から離間した位置に形成され前記ボルトが螺合する螺合部と、この螺合部から前記取付面へ貫通する貫通部とを有し、
前記貫通部は螺合部より軸方向の長さが長いことを特徴とするパネルの接合構造。 - 前記ボルト受材は、前記貫通部が形成された座金板を有することを特徴とする請求項1に記載のパネルの接合構造。
- 前記一方のパネルの芯材には位置決め部材が位置決めされた状態で取り付けられ、前記位置決め部材には前記ボルト受材が位置決めされた状態で取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のパネルの接合構造。
- 請求項1に記載のパネルの接合構造によってパネルどうしを接合する際に用いられるパネルの接合方法であって、
前記一方のパネルの芯材に前記ボルト受材を予め取り付けるとともに、前記一方のパネルの芯材と前記第2のパネルの芯材とに対して、前記第1のボルト貫通孔と前記第2のボルト貫通孔とをそれぞれ形成し、
次に、前記ボルトを、前記他方のパネル側から、前記第2のボルト貫通孔と前記第1のボルト貫通孔とに貫通させるとともに前記ボルト受材に螺合させることでパネルどうしの接合を行うことを特徴とするパネルの接合方法。 - 請求項1に記載のパネルの接合構造によってパネルどうしを接合する際に用いられるパネルであって、
前記ボルト受材が予め芯材に取り付けられていることを特徴とするパネル。 - 請求項1に記載のパネルの接合構造によってパネルどうしを接合する際に用いられ、パネルの芯材に予め取り付けられるボルト受材であって、
前記芯材に対する取付面から離間した位置に形成され、前記ボルトが螺合する螺合部と、この螺合部から前記取付面へ貫通する貫通部とを有し、
前記貫通部は螺合部より軸方向の長さが長いことを特徴とするボルト受材。
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