JP3964003B2 - ハンダごて装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、こて先温度を検出する温度検出手段を備えたハンダごて装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
上記温度検出手段を備えたハンダごて装置は、こて先に熱電対等の小型の温度検出手段を設け、該熱電対によって検出されたこて先温度を表示手段に表示するものである。一方、ハンダごて装置のこて先温度を専用に検出するこて先温度計(外部温度測定装置)が実用化され、プリント配線板等の製造ラインにおいて複数のハンダごて装置のこて先温度の統一的な管理に使用されている。
【0003】
ところで、上記ハンダごて装置に備えられた温度検出手段によるこて先温度とこて先温度計によるこて先温度との間に温度差が生じる場合がある。この温度差は、こて先温度計をこて先温度の管理基準として運用している場合に不都合を生じる。すなわち、ハンダごて装置の表示手段には、こて先温度計によって計測された管理基準温度が表示されないので、当該ハンダごて装置の表示手段に表示されたこて先温度は実用性のないものとなる。
【0004】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、以下の点を目的とするものである。
(1)こて先温度の管理基準として運用されている外部温度測定装置と同等のこて先温度を表示することが可能なハンダごて装置を提供する。
(2)こて先温度の設定値が変更されても、外部温度測定装置と同等のこて先温度を表示することが可能なハンダごて装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、こて先の温度(こて先温度)を検出して表示手段に表示する温度検出手段を備えたハンダごて装置であって、あるこて先温度の設定値(基準設定温度)における温度検出手段によるこて先温度と他の外部温度測定装置によって検出されたこて先温度との温度差を基準補正値として予め記憶する記憶手段と、前記温度検出手段によって検出されたこて先温度を表示する際に、表示手段に表示する表示温度が外部温度測定装置によるこて先温度と等しくなるように、前記基準補正値に基づいて温度検出手段によるこて先温度を補正して表示手段に出力する温度制御手段とを具備するという手段が採用される。
また、上記手段において、温度制御手段は、実使用時に外部温度測定装置によるこて先温度がこて先の設定温度となるように、前記基準補正値に基づいてこて先の加熱目標温度を補正するという手段が採用される。
また、記憶手段は基準補正値とともに基準設定温度をも記憶し、温度制御手段は、基準設定温度とは異なる設定温度におけるこて先温度の補正値を算出する場合に、基準設定温度と基準補正値とによって規定される点と前記温度差がこて先温度の設定温度に対して変化しない点とを結ぶ直線上の点として補正値を算出するという手段が採用される。
また、温度制御手段は、前記補正値に基づいて直線上の点としてこて先の加熱目標温度を算出するという手段が採用される。
また、温度制御手段は、基準補正値を記憶手段に記憶させる際に、こて先温度の最大補正値を越えないように上限を設定して記憶させるという手段が採用される。
さらに、温度制御手段は、基準補正値の前記上限を基準設定温度に応じて変化する補正上限値Cmによって規定するという手段が採用される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係わるハンダごて装置の一実施形態について説明する。なお、このハンダごて装置は、操作ボックスと該操作ボックスにケーブルで接続されたハンダごて部とによって構成されている。操作ボックスは据え置き状態とされ、ハンダごて部は半田付け作業の作業者に把持されて、そのこて先が非半田付物に当接されるものである。
【0007】
図1は、本実施形態の構成を示す回路図である。この図において、符号1はワンチップマイコン(温度制御手段)であり、内部に設けられたROM(読み出し専用メモリ)に記憶された制御プログラムに従って、以下の各構成要素の動作を制御する。ワンチップマイコン1としては、上記ROMおよびRAM(書き込み/読み出しメモリ)の他に、各種タイマや入出力インターフェースを備えた汎用のものが適用される。
【0008】
符号2はハンダごて部のこて先を示しており、該こて先2を加熱するヒータ3とこて先2の温度(こて先温度)を電気信号として検出する温度センサ4とが設けられる。符号5は商用電源を低圧する電源トランスであり、商用電源に接続される1次巻線と、10Vrmsの交流電圧及び24Vrmsの交流電圧を出力する2つの2次巻線からなる。
【0009】
24Vrmsの交流電圧を出力する二次巻線の両端には上記ワンチップマイコン1によってON/OFFが制御されるサイリスタ6と該サイリスタ6に直列接続されたヒータ3とが接続され、10Vrmsの交流電圧を出力する二次巻線の一端にはタイミング発生回路7が接続されている。
【0010】
タイミング発生回路7は、電源トランス5から入力された交流電圧のゼロクロス位置を検出して、ヒータ3への通電のタイミング信号としてワンチップマイコン1に出力するものである。なお、上記サイリスタ6は、このタイミング信号に基づいて制御される。
【0011】
また、10Vrmsの交流電圧を出力する上記電源トランス5の二次巻線は電源回路8に接続されている。該電源回路8は、電源トランス5から入力された交流電圧を整流し、例えば±5Vおよび+3V等の直流電源電圧を出力する。増幅器9は、温度センサ4から出力された上記電気信号を増幅してマルチプレクサ10の一方の選択端子に出力する。
【0012】
該マルチプレクサ10の他方の選択端子には、サーミスタ12の出力が増幅器11によって増幅されて入力されるようになっており、マルチプレクサ10はワンチップマイコン1の出力に基づいて温度センサ4の出力あるいはサーミスタ12の出力を択一的にA/D(アナログ/デジタル変換器)13に出力する。A/D13は、アナログ信号である入力信号をデジタル信号に変換してワンチップマイコン1に出力する。
【0013】
符号14はスイッチであり、ワンチップマイコン1の出力に基づいてブザー15に供給する電源電圧を+5Vと+3Vのいずれかに切り換えることによって該ブザー15の音量を制御するものである。なお、ブザー15は、バッファアンプ16を介してワンチップマイコン1から入力された信号に基づいて発音が制御される。
【0014】
続いて、符号17は上記操作ボックスの設けられる操作パネルであり、複数の表示器18(表示手段)と操作スイッチ19によって構成される。表示器18の各操作端子はバッファ20を介してワンチップマイコン1に接続されるとともに、共通端子はトランジスタ21のコレクタ端子に接続される。
【0015】
また、トランジスタ21の各ベース端子はワンチップマイコン1に接続され、該ワンチップマイコン1の出力に基づいて例えば+5Vの電源電圧を各表示器18の共通端子に供給するようになっている。また、操作スイッチ19は、上記各コレクタ端子とワンチップマイコン1との間に介挿され、その操作がワンチップマイコン1に入力されるようになっている。
【0016】
符号22は発振回路であり、ワンチップマイコン1の基本クロックを発生する。符号23はリセットスイッチであり、ワンチップマイコン1を初期化するためのものである。24はEEPROM(電気的書き込み消去可能メモリ)であり、上記数値入力スイッチ19aから入力された各種設定値をを記憶する。また、EEPROM24は、以下に説明する表示温度の補正に係わるデータ等を記憶するように構成されている。
【0017】
図2は、上記操作パネル17の構成を示す平面図である。この図において、符号19aは、こて先の設定温度等、各種設定値を入力する数値入力スイッチである。19bは数値入力スイッチ19aによって入力しようとする数値の桁移動を操作する表示桁移動スイッチ、19cは数値入力スイッチ19aから入力される数値の入力モードを切り換えるパラメータ切換スイッチ、19dは上記各種設定値を保持するキーロック設定およびその解除を切り換えるキーロックスイッチである。
【0018】
符号18aは、設定温度表示器であり、上記数値入力スイッチ19aから入力された各種数値を表示するものである。18bはキーロック設定ランプであり、キーロックスイッチ19dが操作されて当該ハンダごて装置がキーロック設定状態とされると点灯する。18cは、上記温度センサ4によって検出されたこて先温度を表示する測定温度表示器である。この測定温度表示器18cには、温度センサ4によって検出されたこて先温度が上記ワンチップマイコン1によって以下に説明するように補正して得られた表示温度が表示される。
【0019】
さらに、符号18dはヒータ3への通電時に点灯されるヒータ通電表記器、18eはこて先温度が設定温度に対して設けられた一定の範囲を逸脱した場合等に点灯するアラームランプ、18fは当該ハンダごて装置の動作モードがオートチューニングモードに設定されている場合に点滅するオートチューニングランプ、18gは動作モードがスリープモードに設定されている場合に点灯するスリープ設定ランプである。
【0020】
このハンダごて装置は、一定時間に亘って使用されない場合に、動作モードが自動的にスリープモード(省電力状態)に移行するように構成されている。このスリープ状態は、こて先温度を通常使用時のこて先温度よりも低く設定して電力消費量を抑えるものである。符号18hは、該スリープモードになると点灯するスリープランプである。
【0021】
次に、このように構成された本ハンダごて装置の作動について説明する。
まず、図3及び図4に示すフローチャートを参照して、実際の使用前に行われる補正データの入力処理について説明する。上述したように本ハンダごて装置では、測定温度表示器18cに表示される表示温度は、温度センサ4によって検出されたこて先温度に対して補正されたものとなる。上記補正データの入力処理は、以下に説明する基準補正値CAL及びそのときのこて先2の基準設定温度Tsv(補正データ)をEEPROM24に記憶される処理である。
【0022】
この補正データの入力処理は、パラメータ切換スイッチ19cを操作することにより、本ハンダごて装置の動作モードが補正データの入力処理モードに設定されることによってスタートする。この入力処理モードにおいて、ワンチップマイコン1は、パラメータ切換スイッチ19cが再度操作されて補正モードの設定が終了したか否かをまず判断する(ステップS1)。この補正モードとは、上記表示温度の補正のON/OFFを設定する設定モードのことであり、この判断が「No」の場合、表示温度の補正のON/OFFの切替操作がなされたか否かが判断される(ステップS2)。
【0023】
そして、この判断が「No」の場合は上記ステップS1の処理が繰り返され、この判断が「Yes」の場合には、表示温度の補正がONつまり該補正を実行する状態に補正モードが設定されているか否かを判断する(ステップS3)。そして、この判断が「Yes」の場合は補正をOFFとする状態に補正モードが設定され(ステップS4)、この判断が「No」の場合には補正をONとする状態に補正モードが設定される(ステップS5)。このようにステップS4あるいはステップS5の処理が終了して補正モードの設定が終了すると、ステップS1の処理が繰り返されれる。
【0024】
この状態においては補正モードの設定が終了しているので、パラメータ切換スイッチ19cが操作されてステップS1における判断は「Yes」となる。そして、上記補正モードが表示温度の補正をONとする状態に設定されているか否かが判断される(ステップS6)。ここで、この判断が「No」の場合は当該補正データの入力処理モードが終了され、この判断が「Yes」の場合には、以下に補正データの入力処理が行われる。
【0025】
すなわち、この補正データの入力処理では、上記数値入力スイッチ19aによってこて先温度の設定値が入力されると、ステップS7において、まず補正値の上限値(補正上限値)Cmが以下の式に基づいて設定される(図4参照)。
Cm=H・(SV−Min)/(Max−Min) (1)
ここで、Hは最大補正値、SVはこて先温度の設定値、Minは設定可能なこて先温度の最小値(最小設定温度)、Maxは設定可能なこて先温度の最大値(最大設定温度)であり、予めEEPROM24に記憶される値である。
【0026】
例えば、本実施形態では、最大補正値Hが99゜Cに、最小設定温度Minが100゜Cに、また最大設定温度Maxが500゜Cに設定されており、この結果、補正上限値Cmはこて先温度の設定値SVを変数とする式(2)として与えられる。
Cm=99(SV−100)/400 (2)
すなわち、こて先温度を最大設定温度である500゜Cに設定する場合は補正上限値Cm=99゜Cとなり、こて先温度を最小設定温度である100゜Cに設定する場合には、補正上限値Cm=0゜Cとなる。
【0027】
続いて、前回設定された補正値(総補正値)が上記補正上限値Cmより小さいか否かが判断される(ステップS8)。なお、この総補正値は、前回の補正値の設定の際にEEPROM24に書き込まれたものであり、ワンチップマイコン1は、この総補正値をEEPROM24から読み出して、上記補正上限値Cm値比較する。そして、この判断が「No」の場合はワンチップマイコン1内に設けられた変更バッファに上記補正上限値Cmを書き込み(ステップS9)、この判断が「Yes」の場合には、上記総補正値を変更バッファに書き込む(ステップS10)。
【0028】
さらに、ワンチップマイコン1は、パラメータ切換スイッチ19cが操作されて、当該補正データの入力処理モードの終了が指示されたか否かを判断し(ステップS11)、この判断が「No」の場合は、数値入力スイッチ19aが操作されて、基準補正値CALが変更されたか否かを判断する(ステップS12)。
【0029】
ここで、基準補正値CAL、つまり上記温度センサ4によって検出されたこて先温度と外部温度測定装置によって計測されたこて先温度との温度差が数値入力スイッチ19aから新たに入力されると、この判断は「Yes」となり、数値入力スイッチ19aから新たに入力された変更値が基準補正値CALとして変更バッファに書き込まれる(ステップS13)。そして、この変更バッファに書き込まれた上記変更値が補正上限値Cmよりも大きいか否かが判断される(ステップS14)。
【0030】
例えば、こて先温度の設定値SVが300゜Cであった場合、上記式(2)より、補正上限値Cmは49.5゜Cとなる。したがって、ステップS14では、数値入力スイッチ19aから入力された変更値が当該補正上限値Cm(=49.5゜C)よりも大きな値であるか否かが判断される。なお、上記設定値SVとしては、当該ハンダごて装置を実際に使用する時の温度が選択されることになる。
【0031】
この判断が「Yes」の場合、変更バッファの値が上記補正上限値Cmに書き改められた後(ステップS15)、一方、この判断が「No」の場合には直接に、補正値の変更があったか否かを示す変更フラグに補正値の変更が有ったことを示す値、例えば「1」がセットされる。この処理が終了すると、また上記ステップS12における判断が「No」つまり基準補正値CALが変更されない場合には、上記ステップS11の処理が繰り返されて、当該補正データの入力処理モードの終了が指示されたか否かが判断される。
【0032】
ここでは、以上の処理で基準補正値CALの変更が終了しているので、パラメータ切換スイッチ19cが操作されて補正データの入力処理モードの終了が指示されると、ステップS11の判断は「Yes」となり、引き続いて変更が既に行われたか否かが判断される(ステップS17)。そして、この判断が「Yes」の場合上述した処理によって最終的に変更バッファに書き込まれていた値が補正値CALとしてEEPROM24に記憶される(ステップS18)。
【0033】
また、このときのこて先温度の設定値SVが基準補正値CALの設定時のこて先温度の基準設定温度TsvとしてEEPROM24に記憶される(ステップS19)。そして、該ステップS19の処理が終了すると、また上記ステップS17において基準補正値CALの変更がなかったと判断された場合には、上記変更フラグが「0」に初期設定されて(ステップS20)、当該補正データの入力処理モードの処理が終了される。
【0034】
例えば、上記補正データの入力処理モードにおいて、こて先2の設定温度(基準設定温度:Tsv)=300゜Cにおいて、式(1)によって規定される補正上限値Cmを越える補正温度が設定された場合、基準補正値CALとして49.5゜CがEEPROM24に記憶される。一方、補正上限値Cm以下の補正温度が設定された場合、例えば基準設定温度Tsv=300゜Cにおいて30゜Cが設定された場合には当該30゜Cが基準補正値CALとしてEEPROM24に記憶されることになる。
【0035】
以上のように、補正データの入力処理モードにおいて基準補正値CAL及びそのときの基準設定温度Tsvが設定されると、当該ハンダごて装置は実際のハンダ付け作業(実使用)に供される。
以下、このときの補正処理について、図5及び図6に示すフローチャート並びに図7に示す説明図を参照して説明する。
【0036】
この処理では、電源が投入されると、ワンチップマイコン1は、上述した補正データの入力処理モードにおいて、補正モードが「ON」つまり補正モードが表示温度の補正を行うモードに設定されているか否かを判断する(ステップSa1)。そして、この判断が「Yes」の場合、実使用時のこて先2の設定温度SVに対する補正値Tcが下式(3)に基づいて算出される(ステップSa2)。
Tc=CAL・(SV−Min)/(Tsv−Min) (3)
【0037】
図7に示すように、補正値Tcは、補正データの入力処理モードにおいて設定された基準設定温度Tsvと基準補正値CALとによって規定される点Prと、最小設定温度Minにおける補正値Tcを「ゼロ」とする点P1(固定点)とを結ぶ直線L上の点として与えられる。
【0038】
上記CAL/(Tsv−Min)は、上記点Prによって規定される直線Lの傾きを示しており、基準補正値CALは補正の対象となる外部温度測定装置に応じて異なる値となるから、最小設定温度Minにおける補正値Tcを「ゼロ」に固定すると、この直線Lは外部温度測定装置に応じて一義的に選択・設定されることになる。
【0039】
例えば、図7に示すように、補正データの入力処理モードにおいて、基準設定温度Tsv=300゜Cかつ基準補正値CAL=30゜Cとする点Prが設定された場合、実使用時の設定温度SV=400゜Cにおける補正値Tcを上式(3)によって算出すると45゜Cとなる。
【0040】
なお、本実施形態において、最小設定温度Minにおける補正値Tcを「ゼロ」としたのは、実験的な事実に基づくものである。すなわち、種々の外部温度測定装置について、そのこて先温度の測定値と上記温度センサ4によって検出されたこて先温度との温度差を確認した結果、最小設定温度Minに設定した100゜Cにおいて該温度差は殆ど生じなかった。この事実に基づいて、本実施形態では最小設定温度Minにおける補正値Tcを「ゼロ」としている。
【0041】
このようにして補正値Tcが算出されると、さらに補正後ドロップ予測値Tpが算出される。この補正後ドロップ予測値Tpは、外部温度測定装置と当該ハンダごて装置の温度センサ4で検出されたこて先温度の測定値との相異を是正するためのものであり、式(4)に示されるように上記点Psを原点とした場合の直線L上の点(補正値Tcを変数)として算出される。
Tp=Tc・CAL/(Tsv−Min) (4)
【0042】
例えば、当該ハンダごて装置の実使用時の設定温度SVが300゜Cのときに基準補正値CALが30゜Cであった場合、当該ハンダごて装置の温度センサ4に検出されるこて先温度は300゜Cとなるが、このとき測定値外部温度測定装置によって計測されるこて先温度は(300−30)=270゜Cとなる。
【0043】
したがって、外部温度測定装置を基準としてこて先温度を300゜Cで管理行しようとする場合、当該ハンダごて装置の設定温度SVを30゜C上昇させて、外部温度測定装置によるこて先温度の測定値が300゜Cとなるようにする必要がある。この設定温度SVに対する増加量が、上式(4)によって算出される補正後ドロップ予測値Tpである。
【0044】
例えば、補正値Tc=45゜Cであった場合には、補正後ドロップ予測値Tpは式(4)に基づいて、
Tp=45×30/(300−100)=6.75゜C
と算出される。
【0045】
このように補正後ドロップ予測値Tpが算出されると、該補正後ドロップ予測値Tpと補正値Tcとの加算値が上記補正上限値Cm(=99゜C)より大きいか否かが判断される(ステップSa4)。そして、この判断が「No」の場合は補正後ドロップ予測値Tpと補正値Tcとの加算値が総補正値Ttに設定され(ステップSa5)、この判断が「Yes」の場合には補正上限値Cmつまり99゜Cが総補正値Ttに設定される(ステップSa6)。
【0046】
さらに、測定温度表示器18cの表示温度が当該ハンダごて装置の温度センサ4で検出された測定値Pに基づいて設定される。この場合、まず該測定値Pが100゜Cよりも小さいか否かが判断され(ステップSa7)、この判断が「No」の場合と「Yes」の場合とに応じて以下のように測定温度表示器18cへの表示温度が設定される。
【0047】
最初に、こて先温度が100゜C以上であるときには、基準補正値CALの設定時つまりこて先温度が基準設定温度Tsvである場合に対する総補正値A(基準総補正値)が式(5)に基づいて算出される(ステップSa8)。
A=CAL+{CAL/(Tsv−100)}・CAL (5)
【0048】
そして、上記基準総補正値Aに基づいて、温度センサ4で検出された測定値Pに対する1゜C当たりの単位補正値Bが式(6)によって算出される(ステップSa9)。
B={A+(Tsv−100)}/ (Tsv−100) (6)
【0049】
さらに、上記単位補正値Bに基づいて温度センサ4で検出された測定値Pに応じた補正値Cが式(7)によって算出され(ステップSa10)、該補正値Cに100゜Cが加算されて表示候補温度Dとされる(ステップSa11)。
C=(P−100)/B (7)
【0050】
例えば、基準設定温度Tsv=300゜C、基準補正値CAL=30゜Cである場合、基準総補正値Aは34.5゜Cとなる。この値に基づいて単位補正値Bは1.1725゜Cとなる。この結果、100゜Cを基点とした温度センサ4の測定値(P−100)に単位補正値Bである1.1725を除算することによって、測定値Pに応じた補正値Cが算出される。例えば、測定値Pが300゜cのときには、補正値Cは170.58゜Cとなる。そして、該補正値Cに100゜Cを加算した値、つまり270.58゜Cが表示候補温度Dとして算出される。
【0051】
この表示候補温度Dは、当該ハンダごて装置の温度設定の上限値である620゜Cと比較され、該620゜Cと上述のように算出された表示候補温度Dとの何れか小さいほうが最終的に測定温度表示器18cへの表示温度とされる(ステップSa12)。この場合、表示候補温度Dは620゜Cよりも小さな270.58゜Cと算出されているので、該270.58゜Cが表示内部データとなる。そして、この表示内部データの小数点以下が四捨五入されて、271゜Cが最終的に表示温度とされる。
【0052】
なお、上記ステップa7における判断が「Yes」つまり温度センサ4の測定値Pが100゜Cよりも小さいときにおいては、測定温度表示器18cへの表示温度は温度センサ4の測定値Pがそのまま適用される(ステップSa13)。
【0053】
このようにして測定温度表示器18cへの表示温度続が設定されると、加熱目標温度、つまり当該ハンダごて装置の設定温度SVに対して実際にヒータ3を加熱する際の目標温度が、上記実使用時の設定温度SVに総補正値を加算した値として算出される(ステップSa14)。そして、ワンチップマイコン1は、このように算出された表示温度を測定温度表示器18cに出力する。
【0054】
したがって、測定温度表示器18cには温度センサ4で検出された測定値から総補正値Ttだけ低い表示温度がこて先温度として表示され、かつこて先温度が設定温度SVよりも総補正値Ttだけ高い加熱目標温度となるようにヒータ3が制御されることになる。そして、該ステップSa14における処理が終了すると、ワンチップマイコン1は、ステップSa1の処理を繰り返す。
【0055】
なお、上記ステップSa1における判断が「No」の場合は、上記測定温度表示器18cへの表示温度の補正が指示されていない状態なので、ステップSa15において補正値Tcが「0」に設定され、またステップSa16において補正後ドロップ予測値Tpが「0」に設定されて、ステップSa4以降の処理が行われる。すなわち、この場合、表示温度と御用設定値は何ら補正されない。
【0056】
以上に、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、以下のような変形が考えられる。
【0057】
すなわち、上記実施形態では直線L上の点として補正値Tc及び補正後ドロップ予測値Tpを算出したが、これは当該ハンダごて装置の温度センサで検出されたこて先温度と種々の外部温度測定装置によって計測したこて先温度との温度差が、設定温度の上昇とともに直線的に増加するという実験結果に基づくものである。しかし、外部温度測定装置の中には、この温度差が直線的に増加しないものもある。
【0058】
このような外部温度測定装置に対しては、補正データの入力処理モードにおいて設定温度に対する複数の基準補正値をEEPROM24に記憶させ、実使用時においてはこれら複数の基準補正値との間を直線補間あるいは曲線補間することによって上記直線Lに相当する折れ線あるいは曲線を生成し、該折れ線あるいは曲線に沿った値として補正値と補正後ドロップ予測値とを算出する。
【0059】
なお、この場合、EEPROM24に記憶させる基準補正値の数によって補正値と補正後ドロップ予測値の補正精度が異なってくる。すなわち、基準補正値の数を多くすることによって、より正確に温度センサによるこて先温度と外部温度測定装置によるこて先温度との温度差を反映した折れ線あるいは曲線を生成することが可能となるので、当該ハンダごて装置の使用者が基準補正値の記憶数を設定できるようにすることが好ましい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係わるハンダごて装置は、以下のような効果を奏する。
(1)こて先の温度(こて先温度)を検出して表示手段に表示する温度検出手段を備えたハンダごて装置であって、あるこて先温度の設定値(基準設定温度)における温度検出手段によるこて先温度と他の外部温度測定装置によって検出されたこて先温度との温度差を基準補正値として予め記憶する記憶手段と、前記温度検出手段によって検出されたこて先温度を表示する際に、表示手段に表示する表示温度が外部温度測定装置によるこて先温度と等しくなるように、前記基準補正値に基づいて温度検出手段によるこて先温度を補正して表示手段に出力する温度制御手段とを具備するので、外部温度測定装置がこて先温度の管理基準として運用されている場合に、該外部温度測定装置と同等のこて先温度を表示することができる。
(2)例えば、こて先温度の設定温度が300゜Cのときに基準補正値が30゜Cであった場合において、当該ハンダごて装置によるこて先温度が300゜Cのときに、外部温度測定装置によるこて先温度は(300−30)=270゜Cとなる。この場合、外部温度測定装置を基準としてこて先温度を300゜Cで管理行しようとする場合、当該ハンダごて装置の設定温度を30゜C上昇させて、外部温度測定装置でこて先温度を計測した際に計測温度が300゜Cとなるようにする必要がある。
これに対して、温度制御手段は、実使用時に外部温度測定装置によるこて先温度がこて先の設定温度となるように、前記基準補正値に基づいてこて先の加熱目標温度を補正するので、外部温度測定装置によるこて先温度をこて先温度の設定温度と等しくすることができる。
(3)記憶手段は基準補正値とともに基準設定温度をも記憶し、温度制御手段は、基準設定温度とは異なる設定温度におけるこて先温度の補正値を算出する場合に、基準設定温度と基準補正値とによって規定される点と前記温度差がこて先温度の設定温度に対して変化しない点とを結ぶ直線上の点として補正値を算出するので、実使用時のこて先温度の設定値が変更されても外部温度測定装置との温度差を正確に補正することができる。
(4)温度制御手段は、前記補正値に基づいて直線上の点としてこて先の加熱目標温度を算出するので、実使用時のこて先温度の設定値が変更されても外部温度測定装置によるこて先温度をこて先温度の設定温度と等しくすることができる。
(5)温度制御手段は、基準補正値を記憶手段に記憶させる際に、こて先温度の最補正値を越えないように上限を設定して記憶させるので、過度の補正を防止することができる。
(6)温度制御手段は、基準補正値の前記上限を基準設定温度に応じて変化する補正上限値Cmによって規定するので、基準設定温度毎に過度の補正を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるハンダごて装置の一実施形態の機能構成を示す回路図である。
【図2】 本発明に係わるハンダごて装置の一実施形態において、操作パネルの構成例を示す平面図である。
【図3】 本発明に係わるハンダごて装置の一実施形態の作動を示す第1のフローチャートである。
【図4】 本発明に係わるハンダごて装置の一実施形態の作動を示す第2のフローチャートである。
【図5】 本発明に係わるハンダごて装置の一実施形態の作動を示す第3のフローチャートである。
【図6】 本発明に係わるハンダごて装置の一実施形態の作動を示す第4のフローチャートである。
【図7】 本発明に係わるハンダごて装置の一実施形態において、その補正処理を示す説明図である。
【符号の説明】
1……ワンチップマイコン
2……こて先
3……ヒータ
4……温度センサ
5……電源トランス
6……サイリスタ
7……タイミング発生回路
8……電源回路
9、11……増幅器
10……マルチプレクサ
12……サーミスタ
13……A/D(アナログ/デジタル変換器)
14……スイッチ
15……ブザー
16……バッファアンプ
17……操作パネル
18……表示器
19……操作スイッチ
20……バッファ
21……トランジスタ
22……発振回路
23……リセットスイッチ
24……EEPROM
Tsv……基準設定温度
CAL……基準補正値
H……最大補正値
SV……こて先温度の設定値
Min……最小設定温度
Max……最大設定温度
Tp……補正後ドロップ予測値
Tt……総補正値
L……直線
Claims (5)
- こて先(2)の温度(こて先温度)を検出して表示手段(18)に表示する温度検出手段(4)を備えたハンダごて装置であって、
あるこて先温度の設定値(基準設定温度:Tsv)における温度検出手段によるこて先温度と他の外部温度測定装置によって検出されたこて先温度との温度差を基準補正値(CAL)として予め記憶すると共に前記基準設定温度を記憶する記憶手段(24)と、
前記温度検出手段によって検出されたこて先温度を表示する際に、表示手段に表示する表示温度が外部温度測定装置によるこて先温度と等しくなるように、前記基準補正値に基づいて温度検出手段によるこて先温度を補正して表示手段に出力する温度制御手段(1)と、を具備し、
前記温度制御手段は、前記基準設定温度とは異なる設定温度におけるこて先温度の補正値(T c )を算出する場合に、前記基準設定温度と前記基準補正値とによって規定される点(P r )と前記温度差がこて先温度の設定温度に対して変化しない点(P 1 )とを結ぶ直線(L)上の点として補正値を算出する、
ことを特徴とするハンダごて装置。 - 請求項1記載のハンダごて装置において、温度制御手段は、実使用時に外部温度測定装置によるこて先温度がこて先の設定温度(SV)となるように、前記基準補正値に基づいてこて先の加熱目標温度を補正することを特徴とするハンダごて装置。
- 請求項2記載のハンダごて装置において、温度制御手段は、前記補正値に基づいて直線(L)上の点としてこて先の加熱目標温度を算出することを特徴とするハンダごて装置。
- 請求項1ないし3いずれかに記載のハンダごて装置において、温度制御手段は、基準補正値を記憶手段に記憶させる際に、こて先温度の最大補正値(H)を越えないように上限を設定して記憶させることを特徴とするハンダごて装置。
- 請求項4記載のハンダごて装置において、温度制御手段は、基準補正値の前記上限を基準設定温度に応じて変化する補正上限値(C m )によって規定することを特徴とするハンダごて装置。
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