JP3962985B2 - 目的地決定支援方法及び装置、並びにそのコンピュータ・プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザ所望の目的地の決定を、情報処理装置を利用して支援する技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インターネット等の通信環境を利用して、外部のサーバ等からパーソナルコンピュータに各種情報を取得する技術が普及しており、例えば特開平11−143358号には、係る通信環境において通信可能に接続された通信機能を備える車載ナビゲーション装置と情報センターとの間において、経路誘導等のナビゲーションを行う技術が提案されている。
【0003】
上記従来のナビゲーション装置によれば、目的地への移動中において、有益な各種情報を取得することができ、効率的な移動が行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
また、上記のようなナビゲーション装置の分野において、例えば特開平11−353381号には、出発地から目的地までの経路上において適当な立ち寄り地を決定する技術が提案されており、特開2001−012963号には、ユーザ所望の目的地やその目的地への経路を、そのユーザの嗜好に応じて自動的に設定する技術が提案されている。このようなナビゲーション装置によれば、ユーザは所望の目的地を容易に設定することができ、利便性が高い。
【0005】
一般に、ユーザが訪れようとする目的地の中には、到着した目的地における天候状態によって行動を制約されることがあるが、上記従来のナビゲーション装置によっては、天候状態が考慮されることは無いので、例えば、海水浴やスキー等のように、到着した目的地における天候状態が雨等の悪天候の場合には、予め予定していた行動が制約される、或いは全く行なえない場合も想定される。反対に、映画鑑賞やデパート等における買い物であれば、予め予定していた行動が、到着した目的地における天候状態に左右されることはない。
【0006】
即ち、ユーザ所望の目的地やその目的地への経路を、そのユーザの嗜好に応じて自動的に設定することが可能な上記従来の技術によれば、今までの検索によってある目的地に到着したときに、その目的地における天候が悪い(例えば降雨等)ケースが起こり得て、検索された目的地において本来予定していた行動(例えば海水浴等)が行なえない場合も想定される。
【0007】
ここで、ユーザは、ある目的地を検索して何れか1つの目的地を絞り込んで、その後、その目的地についての天気予報を検索することにより、その目的地についての天気予報をユーザに対して予め報知すれば、係るユーザ所望の目的地に到着した際の天気を当該ユーザが把握可能であり、前記の如く本来予定していた行動ができなくなる可能性は極小化することができる。しかしながら、ある目的地の天気予報が好ましくなければ、ユーザは、次の目的地を検索及びその目的地の天気予報の検索という一連の検索操作を好適な目的地及び天気予報をヒットできるまで繰り返し行なえなければならず、ユーザにとって非常に煩わしい。
【0008】
そこで本発明は、天候状態が考慮されたユーザ所望の目的地の決定を実現するための目的地決定支援方法及び装置、並びにそのコンピュータ・プログラムの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る目的地決定支援方法は、以下の構成を特徴とする。
【0010】
即ち、ユーザ所望の目的地の決定を支援するために、ユーザの情報端末と通信可能に接続された情報処理装置が実行する目的地決定支援方法であって、ユーザが設定した設定地域の天気予報を、天気予報を提供する気象情報提供センターから通信回線を介して受信する第1天気予報受信工程と、受信した前記天気予報が、前記設定地域を構成する複数の部分地域で一様か否かを判定する判定工程と、前記判定工程で一様と判定した場合は前記設定地域の天気予報が一様であることを示す情報を、前記判定工程で一様でないと判定した場合は前記複数の部分地域毎の天気予報を示す情報を、前記情報端末に送信する天気予報送信工程と、目的地の検索要求を前記情報端末から受信する検索要求受信工程と、前記検索要求において、ユーザがいずれかの前記部分地域を選択している場合は当該部分地域を、選択していない場合は前記設定地域を、検索対象地域とし、検索条件としてユーザが設定したジャンルを表わす情報と、前記検索対象地域とに基づいて、そのジャンルに属し、かつ、前記検索対象地域内の場所を、目的地の候補地として検索する検索工程と、検索した候補地の天気予報を、前記気象情報提供センターから通信回線を介して受信する第2天気予報受信工程と、検索した候補地に関する情報と、受信した個々の候補地の天気予報とを、前記情報端末に送信する検索結果送信工程と、を有することを特徴とする。
【0016】
或いは、上記の同目的を達成するため、本発明に係る他の構成を有する目的地決定支援方法であって、以下の構成を特徴とする。
【0017】
即ち、ユーザ所望の目的地の決定を支援するために、ユーザの情報端末と通信可能に接続された情報処理装置が実行する目的地決定支援方法であって、天気予報を提供する気象情報提供センターから通信回線を介して天気予報を受信する受信工程と、検索条件としてユーザが設定可能な、目的地のジャンル別に、その目的地での行動に適した天候状態又は不適な天候状態を表す情報を関連付けした対応情報を記憶したデータベースの前記対応情報を参照することにより、検索条件としてユーザが設定したジャンルに属すると共に、受信した前記天気予報が目的地での行動に適した天候状態を表わす場所を、目的地の候補地として検索する検索工程と、前記候補地に関する情報を、前記情報端末に送信する送信工程と、を有することを特徴とする。
【0019】
また、上記の同目的を達成するため、本発明に係る目的地決定支援装置は、以下の構成を特徴とする。
【0020】
即ち、ユーザ所望の目的地の決定を支援するために、ユーザの情報端末と通信可能に接続された目的地決定支援装置であって、ユーザが設定した設定地域の天気予報を、天気予報を提供する気象情報提供センターから通信回線を介して受信する第1天気予報受信手段と、受信した前記天気予報が、前記設定地域を構成する複数の部分地域で一様か否かを判定する判定手段と、前記判定手段が一様と判定した場合は前記設定地域の天気予報が一様であることを示す情報を、前記判定工程で一様でないと判定した場合は前記複数の部分地域毎の天気予報を示す情報を、前記情報端末に送信する天気予報送信手段と、目的地の検索要求を前記情報端末から受信する検索要求受信手段と、前記検索要求において、ユーザがいずれかの前記部分地域を選択している場合は当該部分地域を、選択していない場合は前記設定地域を、検索対象地域とし、検索条件としてユーザが設定したジャンルを表わす情報と、前記検索対象地域とに基づいて、そのジャンルに属し、かつ、前記検索対象地域内の場所を、目的地の候補地として検索する検索手段と、検索した候補地の天気予報を、前記気象情報提供センターから通信回線を介して受信する第2天気予報受信手段と、検索した候補地に関する情報と、受信した個々の候補地の天気予報とを、前記情報端末に送信する検索結果送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0022】
或いは、上記の同目的を達成するため、本発明に係る他の構成を有する目的地決定支援装置であって、以下の構成を特徴とする。
【0023】
即ち、ユーザ所望の目的地の決定を支援するために、ユーザの情報端末と通信可能に接続された目的地決定支援装置であって、天気予報を提供する気象情報提供センターから通信回線を介して天気予報を受信する受信手段と、検索条件としてユーザが設定可能な、目的地のジャンル別に、その目的地での行動に適した天候状態又は不適な天候状態を表す情報を関連付けした対応情報を記憶したデータベースの前記対応情報を参照することにより、検索条件としてユーザが設定したジャンルに属すると共に、受信した前記天気予報が目的地での行動に適した天候状態を表わす場所を、目的地の候補地として検索する検索手段と、前記候補地に関する情報を、前記情報端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0024】
更に、同目的は、ユーザの情報端末と通信可能に接続されたコンピュータに上記目的地決定支援方法を実行させるコンピュータ・プログラムによっても達成される。
【0025】
【発明の効果】
上記の本発明によれば、天候状態が考慮されたユーザ所望の目的地の決定を実現するための目的地決定支援方法及び装置、並びにそのコンピュータ・プログラムの提供が実現する。
【0026】
即ち、請求項1、請求項5、並びに請求項6の発明によれば、検索条件として設定されたユーザ所望のジャンルに属する目的地の候補地と、その候補地についての天気予報とがユーザの情報端末に提供されるので、ユーザは、天候状態を考慮して目的地の決定を行なうことができ、利便性が高い。また、検索対象地域が、ユーザ所望の特定地域内の一部地域に限定されるので、検索が実行される際の処理負担を軽減することができる。
【0028】
また、請求項4の発明によれば、所望の地域全体を構成する部分地域毎の天候状態を、ユーザ自身がより容易に認識することができる。
【0030】
また、請求項2及び3の発明によれば、ユーザは、その目的地に到着すると予想される時間帯における当該目的地の天候予報を認識することができるので、合理的であり、且つ利便性が高い。
【0032】
また、請求項7及び9の発明によれば、ユーザ所望のジャンルに属すると共に、その目的地での行動に適した天候の場所が、目的地の候補地として情報端末に提供されるので、ユーザは、自分自身では天気予報を考慮しなくても、最適な目的地を容易に決定することができ、利便性が高い。
【0033】
また、請求項8の発明によれば、上記請求項7の発明の効果に加えて、当該目的地に到着した時間帯における天候状態が自動的に考慮されるので、より利便性が高い。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る目的地決定支援システムの実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0036】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態における目的地決定支援システムの全体概要を例示する図である。また、図2は、第1の実施形態において目的地決定支援システムを構成する情報センター1及びナビゲーション装置2の構成を例示するブロック図である。
【0037】
図1及び図2において、情報センター1は、通信機能を有するサーバ・コンピュータ等の情報処理装置(情報提供装置)であって、情報センター1のCPU31は、メモリ(記憶媒体)32に記憶されているところの、本実施形態に係る目的地決定支援処理、並びに一般的な通信処理等の各種ソフトウエア・プログラムを実行することにより、インターネット等の通信ネットワーク7を介して気象情報提供センター6から各地の時間帯別(例えば、数時間毎)の天気予報状態を表わす情報の提供を受けると共に、データベース33を適宜参照しながら、ユーザが使用する情報端末としてのナビゲーション装置2に対して、通信ネットワーク7及び無線通信基地局4を介してデータ通信を行なうことにより、そのユーザ所望のジャンル等に属する候補地に関する情報を提供することにより、当該ユーザによる所望の目的地の決定を支援すると共に、必要とされる場合には、選択された目的地への経路誘導を行なう(詳細は後述する)。
【0038】
データベース(DB)33には、本実施形態に係る目的地決定支援処理によって支援を受けることが可能な複数のユーザに関するユーザ識別(ID)情報が格納されると共に、ユーザの選択操作によって目的地となり得る各地の様々な施設を特定する情報(位置情報を含む)が、個々の施設が属するジャンル(カテゴリ)に体系的(例えば、大分類−中分類−小分類の如く階層的に)に分類された状態で格納されている。
【0039】
ナビゲーション装置2は、本システムによる目的地決定支援サービスを受けることが可能な車両100の乗員(ドライバ等)が利用する情報端末であって、車両100に搭載された状態において、車載機として一般的なナビゲーション機能を実現すると共に、無線送受信機19、基地局4、並びに通信ネットワーク7を介して、情報センター1とのデータ通信を行なうことができる。
【0040】
より具体的に、ナビゲーション装置2は、ROM21等の記憶デバイスに記憶されているところの、ユーザ所望の目的地への経路誘導等を行なう一般的なナビゲーション機能のソフトウエア(ソフトウエアプログラム)を有しており、このソフトウエアがCPU11においてRAM22を参照しながら適宜実行されることにより、ナビゲーション装置2は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)受信機12によって検出された現在位置、VICS受信機13によって検出された交通情報、ユーザによるスイッチ15の操作状態、DVD−ROM14等の記憶媒体から読み出した当該現在位置周辺の地図情報、車速センサ16及びジャイロセンサ17による検出結果等に基づいて、ディスプレイ18上に車両100の周辺の地図画像を表示すると共に、ユーザ所望の目的地が設定されている場合には、スピーカ20から出力する合成音声等によって、その目的地までの経路誘導を行なう。
【0041】
また、ナビゲーション装置2は、ROM21等の記憶デバイスに記憶されているところの、本実施形態に係る情報入手処理(詳細は後述する)、インターネット通信を行うことが可能な一般的な通信プロトコルのソフトウエア(ソフトウエアプログラム)、そのソフトウエアに従って無線送受信機19を介して外部装置とデータを送受信するインターネットブラウザ機能及びメール機能、並びにブラウザを描画する一般的なソフトウエア群を有しており、これらのソフトウエアがCPU11においてRAM22を参照しながら適宜実行されることにより、ナビゲーション装置2は、情報センター1からの各種の情報提供を受ける。
【0042】
気象情報提供センター6は、通信機能を有するサーバ・コンピュータ等の情報処理装置であって、気象情報提供センター6のCPU(不図示)は、各地の時間帯別(例えば、数時間毎)の天気予報状態を表わす情報をデータベース(不図示)に順次格納しており、本実施形態において、気象情報提供センター6は、少なくとも、情報センター1から指定された地域についての時間帯別の天気予報状態を表わす情報を、通信ネットワーク7を介して情報センター1に提供する。
【0043】
尚、本実施形態において、情報センター1、ナビゲーション装置2、並びに気象情報提供センター6においては、位置情報(座標値)を扱うに際して、共通の座標系が採用されている。
【0044】
次に、情報センター1及びナビゲーション装置2の具体的な動作例を説明することにより、本実施形態において行われる目的地決定支援サービスについて詳細に説明する。
【0045】
<ナビゲーション装置2>
図3は、本実施形態においてナビゲーション装置2が行なう情報入手処理を示すフローチャートであり、例えば、ナビゲーション装置2のCPU11が、情報センター1にログインした状態において、インターネットブラウザ機能上において行なう処理の手順を表わす。
【0046】
同図において、ステップS1:ナビゲーション装置2は、目的地の決定支援を要求する操作が行われたかを判断し、当該操作が行われた場合にはステップS2に進む。
【0047】
ステップS2:ナビゲーション装置2は、GPS受信機12によって取得した自端末の現在位置情報と、目的地決定支援のためのリクエスト信号とを、情報センター1に送信する。
【0048】
ステップS3:ナビゲーション装置2は、上記のステップS2における処理に応じて情報センター1から受信した情報に基づいて、図4に例示するような目的地検索メニュー画面を、ディスプレイ18に表示する(詳細は後述する)。
【0049】
ステップS4:ナビゲーション装置2は、目的地検索メニュー画面(図4)にてユーザによって指定されたジャンル、検索エリア等の項目を表わす情報、或いは、情報センター1における目的地の検索処理を開始するための「検索」ボタンの操作を表わす情報等を、情報センター1に送信する。
【0050】
ステップS5:ナビゲーション装置2は、上記のステップS4における処理に応じて情報センター1から受信した情報に基づいて、情報センター1における検索結果を、図5に例示する如くディスプレイ18にリスト表示する(詳細は後述する)。
【0051】
ステップS6:ナビゲーション装置2は、図5に例示する如く複数の候補地がリスト表示された表示画面において何れかの候補地がユーザ所望の目的地として選択され、且つ選択された目的地に対応する「経路誘導」ボタンが操作されたかを判断し、何れの操作も行われない場合には、例えば、ステップS1にリターンする。
【0052】
ステップS7:ステップS6において何れかの候補地が目的地として選択され、且つ選択された目的地に対応する「経路誘導」ボタンが操作された場合、ナビゲーション装置2は、その目的地への経路誘導路を入手するためのリクエスト信号を、情報センター1に送信する。尚、ナビゲーション装置2の現在の所在地を示す現在位置情報は、本ステップにて情報センター1に送信しても良い。
【0053】
ステップS8:ナビゲーション装置2は、上記のステップS7における処理に応じて情報センター1から受信した経路誘導路を表わす情報に基づいて、当該目的地への経路誘導処理を実行する。
【0054】
尚、本実施形態において、情報センター1から受信した経路誘導路を表わす情報は、経路誘導路を表わす複数地点の座標値からなる情報だけであっても、或いは、経路誘導路周辺の地図画像を表示するための情報が含まれていても良い。即ち、本実施形態においてナビゲーション装置2が行なう経路誘導処理は、現在では一般的なナビゲーション機能であるため、詳細な説明は省略するが、経路誘導路を表わす複数地点の座標値からなる情報を情報センター1から受信するシステム構成の場合は、受信した当該情報に基づいて、ナビゲーション装置2が備える地図情報14を参照しながら経路誘導が行われ、一方、経路誘導路周辺の地図画像を表示するための情報も情報センター1から受信できるシステム構成の場合には、ナビゲーション装置2には地図情報14を用意しなくて良い。
【0055】
また、本実施形態では、これから出かける目的地を決定しようとするユーザが操作する情報端末として、車両100に搭載されたナビゲーション装置2を使用する場合について説明したが、これに限られるものではなく、本発明に係る目的地決定支援方法は、図1に示すように、ユーザが携帯可能な無線電話等の携帯情報端末3を利用する場合、或いは、ユーザの居所等に設置されたパーソナル・コンピュータ等のユーザ端末5を利用する場合であっても適用することができる。
【0056】
より具体的に、携帯情報端末3を利用する場合には、その携帯情報端末に搭載されたGPS受信機によって現在位置情報を入手する、或いは、携帯情報端末3がGPS受信機を搭載していない場合には、例えば、多少精度が落ちることが予想されるが、その携帯情報端末が存在するセルを、情報センター1が基地局4から入手すれば良い。
【0057】
また、ユーザが操作する情報端末として携帯情報端末3またはユーザ端末5を利用する場合であって、その情報端末が地図情報を有していない場合には、情報センター1に現在位置情報を送信する代わりに、そのユーザ端末において入力された所望の場所の住所(例えば、当該ユーザの居所等)を、情報センター2にて現在位置情報に変換するようにすれば良い。そして、この場合、ステップS8における経路誘導処理において情報センター1から受信する経路誘導路を表わす情報には、経路誘導路を表わす複数地点の座標値だけではく、その経路誘導路周辺の地図画像を表示するための情報が含まれている必要がある。
【0058】
<情報センター1>
図6及び図7は、第1の実施形態において情報センター1が行なう目的地決定支援処理を示すフローチャートであり、情報センター1のCPU31が行なう処理の手順を表わす。
【0059】
同図において、ステップS11,ステップS12:上述したナビゲーション装置2の情報入手処理(図3)におけるステップS1乃至ステップS3に対応する処理であって、情報センター1は、本システムによるサービスを受けることが可能なナビゲーション装置から、現在位置情報と、目的地決定支援のためのリクエスト信号とを受信した場合(ステップS11)には、目的地検索メニュー画面(図4)を表示するための情報を、対象となるナビゲーション装置2に送信する(ステップS12)。
【0060】
図4は、第1の実施形態に係る目的地決定支援サービスを受けるユーザが使用するナビゲーション2のディスプレイ18において表示される目的地検索メニュー画面を例示する図であり、本ステップでは、同画面の左半分の設定領域だけが表示されるものとする。
【0061】
同図に示す目的地検索メニュー画面(左半分の設定領域)において、ユーザは、「目的地ジャンル」欄に、上述したデータベース33に格納されている各地の様々な施設についての体系的な分類と同様に例えば階層的に順次表示される選択肢の中から所望の選択肢を選択する操作を繰り返し行なうことにより、ユーザ所望のジャンルを入力する。図4に示す表示例において、「目的地ジャンル」欄には、係る選択操作によって、大分類「レジャー」に属する中分類あるいは小分類としての「海水浴場」が、ユーザ所望の目的地ジャンルとして指定(選択)された状態が示されている。
【0062】
また、図4に示す目的地検索メニュー画面(左半分の設定領域)において、ユーザは、「検索エリア」欄に、上記の如く指定したユーザ所望のジャンルに属する目的地の候補を検索する際の検索対象エリアとして、所望の地方、県、市町村等の単位で、所望の地域(エリア)を設定することができる。図4に示す表示例において、「検索エリア」欄には、係る設定操作によって、「島根県内」なるエリアが設定された状態が示されている。
【0063】
更に、図4に示す目的地検索メニュー画面(左半分の設定領域)において、ユーザは、「出発時刻」欄に、現在時刻以降の所望の出発時刻を設定することができる。
【0064】
ステップS13:情報センター1は、上述した目的地検索メニュー画面(図4)において目的地ジャンル等が指定されるのに応じてナビゲーション装置2から受信した情報(「目的地ジャンル」、「検索エリア」、「出発時刻」を含む)に基づいて、その受信情報に含まれる「目的地ジャンル」を表わす情報が予め設定した特定ジャンルを表わすかを判断し、当該情報が特定ジャンルを表わす場合にはステップS14に進み、係る特定ジャンルとは異なるジャンルを表わす場合にはステップS13に進む。
【0065】
ここで、「特定ジャンル」とは、到着した目的地において予定していた行動を行なうに際して、その目的地の天候状態が大きく影響する行動(例えば、スキー、海水浴、ゴルフ等)を表わすジャンルである。
【0066】
本実施形態では、上記のステップS13においてユーザ所望のジャンルが特定ジャンルに該当するか否かに応じて以降の処理を切り替えるが、これにより、ユーザ所望のジャンルが特定ジャンルに該当しない場合には、目的地での行動が天候状態に左右されない場所であると想定されるので、後述するステップS14のルートにて処理を進めることにより、候補地に関する情報をナビゲーション装置2において表示する(図3のステップS5)に際して、天気予報状態の表示を省略することができ、気象情報提供センター6へのアクセス(図7のステップS20)等の処理を省略することができので合理的である。
【0067】
ステップS14:情報センター1は、上記の如く「目的地ジャンル」として指定されたジャンルに属する候補地を、データベース33に格納された様々な施設の中から検索し、その検索結果を表示するための情報(施設の名称、その施設についての説明、位置情報または所在地及びその周辺の地図情報等)を、対象となるナビゲーション装置2に送信し、ステップS24に進む。
【0068】
ステップS15:ステップS13にて特定ジャンルが指定されたと判断されたので、その特定ジャンルが表わす行動を当該ユーザが快適に行なうためには、天候状態が大きなウエイトを占める。そこで、情報センター1は、ナビゲーション装置2から受信した情報に含まれる「検索エリア」を表わす情報に従って、気象情報提供センター6にアクセスすることにより、ユーザ所望の指定されたエリア(特定地域)についての現在の天気予報状態を表わす情報を入手し、その指定されたエリア(特定地域)を構成する複数の部分エリア単位で一様な天候状態であるかを判断する。
【0069】
ステップS17:ステップS15にて一様な天候状態であると判断された場合、情報センター1は、ステップS15にて入手した天気予報状態を表わす情報と、複数の部分エリア毎に一様な天候状態であることを当該検索メニュー画面において併せて表示するための情報を、対象となるナビゲーション装置2に送信する。これにより、ナビゲーション装置2にて表示されている目的地検索メニュー画面(図4)の右半分の表示領域には、上記の如くユーザによって指定された「検索エリア」に対応する地域を構成する複数の部分エリア毎(同図に示す例では島根県内の広域エリア別)に、現在の天気予報状態を表わす情報としてシンボルが表示される。
【0070】
尚、天気予報状態を表わす情報はシンボルに限られるものではなく、「晴」「雨」等の文字を利用しても良いが、本実施形態及び後述する第2の実施形態においても、最も一般的なシンボルが表示される場合を例に説明する。
【0071】
ステップS16:ステップS15にて一様な天候状態ではないと判断された場合、情報センター1は、ステップS15にて入手した天気予報状態を表わす情報を、対象となるナビゲーション装置2に送信する。本ステップに応じて目的地検索メニュー画面(図4)の右半分の表示領域に表示される当該地域の現在の天気予報状態(不図示)は、上記のステップS17の場合と比較して、詳細な(細分化された)地域毎にシンボルが表示されることになる。これにより、所望の地域全体を構成する部分地域毎の天候状態を、ユーザ自身が認識することができるので、不必要な検索が情報センター1において行われることを防止することができ、目的地を迅速に決定することができる。
【0072】
ステップS18:情報センター1は、対象となるナビゲーション装置2によって表示された目的地検索メニュー画面(図4)において、「検索」ボタンが操作されたことにより、目的地の検索が要求されたかを判断し、検索が要求された場合にはステップS19に進み、要求されない場合には、例えばステップS11にリターンする。このとき、「検索」ボタンの操作に先立って、目的地検索メニュー画面(図4)の右半分の表示領域にステップS16またはステップS17にて表示された何れかの部分領域がユーザによって選択された場合には、選択された部分領域が検索対象エリアとして選択されたことになり、これにより、ステップS19における検索対象エリアが、ユーザ所望の特定地域内の一部地域に限定されるので、情報センター1において検索が実行される際の処理負担を軽減することができる。一方、何れの部分領域も選択されない場合は、上記の如く「検索エリア」として指定された全エリアが検索対象エリアとして選択されたことになる。
【0073】
ステップS19:情報センター1は、上記の如く指定されたジャンル(特定ジャンル)及びエリア(「検索エリア」として指定された全エリアまたは部分領域)に属する候補地を、データベース33に格納された様々な施設の中から検索し、その検索によって得られた施設(候補地)の名称、その施設についての説明、位置情報または所在地及びその周辺の地図情報等)を入手する。
【0074】
ステップS20:情報センター1は、ステップS19における検索によって得られた個々の候補地の天気予報状態を表わす情報を、気象情報提供センター6にアクセスすることによって入手する。
【0075】
ステップS21:情報センター1は、検索結果表示画面(図5)において天候状態を非表示にすべく、ナビゲーション装置2において表示されている目的地検索メニュー画面(図4)の「天気非表示」ボタンが操作された状態であるかを判断し、当該ボタンが操作された状態である場合にはステップS23に進み、そうでない場合にはステップS22に進む。本実施形態では、検索結果表示画面(図5)における天候状態(天気予報状態)の表示(本実施形態では一例として天候状態を表わすシンボルの表示)の要否を、上述したステップS13におけるジャンルの自動判別によってだけではなく、ユーザ自身で設定することができるので、利便性が高い。
【0076】
ステップS22:上述したナビゲーション装置2の情報入手処理(図3)におけるステップS5に対応する処理であって、情報センター1は、ステップS19における検索によって得られた個々の候補地に関する情報と、その天気予報状態とを同一画面上でリスト表示するための情報を、対象となるナビゲーション装置2に送信する。これにより、ナビゲーション装置2のディスプレイ18には、図5に例示するような検索結果表示画面が表示される。
【0077】
図5は、第1の実施形態に係る目的地決定支援サービスを受けるユーザが使用するナビゲーション2のディスプレイ18において表示される検索結果表示画面を例示する図である。
【0078】
同図に示す検索結果表示画面には、情報センター1の上記ステップS22における処理に応じて受信した情報に基づいて、ユーザが目的地として選択可能な候補地の名称、その候補地の天気予報状態を表わすシンボル、その候補地についての詳細情報を表示するための操作ボタン、並びにその候補地及び周辺を含む地図画像を表示するための操作ボタンが、同一画面上でリスト表示されている。
【0079】
ステップS23:上述したナビゲーション装置2の情報入手処理(図3)におけるステップS5に対応する処理であって、情報センター1は、ステップS19における検索によって得られた個々の候補地に関する情報を、同一画面上でリスト表示するための情報を、対象となるナビゲーション装置2に送信する。これにより、ナビゲーション装置2のディスプレイ18には、上述した検索結果表示画面(図5)から天気予報状態を表わすシンボルを除いた画面(不図示)が表示される。
【0080】
ステップS24,ステップS25:上述したナビゲーション装置2の情報入手処理(図3)におけるステップS6乃至ステップS8に対応する処理であって、情報センター1は、ステップS22またはステップS23において表示された検索結果表示画面(図5)において何れかの候補地がユーザ所望の目的地として選択されたことを検出した場合(ステップS24)、選択された目的地への経路誘導路を算出すると共に、算出した経路誘導路を表わす情報を、対応するナビゲーション装置2に送信する(ステップS25)。
【0081】
上述した本実施形態によれば、天候状態が考慮されたユーザ所望の目的地の決定を実現することができる。
【0082】
即ち、本実施形態によれば、検索条件として設定されたユーザ所望のジャンルに属する目的地の候補地と、その候補地についての天気予報状態とが同一画面上で表示されるので、ユーザは、例えば、到着した目的地における天候状態に行動が左右され易い海水浴やスキー等のような目的地であっても、反対に、到着した目的地における天候状態に左右されることはない映画鑑賞やデパート等における買い物のための目的地であっても最適な目的地を容易に決定することができるので、天候状態を考慮して目的地の決定を行なうことができ、利便性が高い。
【0083】
<第1の実施形態の変形例>
変形例1:情報センター1による目的地決定支援処理(図6)のステップS20において個々の候補地の時間帯別の天気予報状態を表わす情報を気象情報提供センター6から入手し、ナビゲーション装置2では、情報入手処理(図3)のステップS5において検索結果表示画面を表示するに際して、係る個々の候補地の時間帯別の天気予報状態を表示すると共に、それらの候補地がユーザ所望の目的地として決定された際に到着(到達)が予想される時間帯を他の時間帯とユーザが判別可能な態様(例えば、表示色を変更する等)で表示すると良い。
【0084】
ここで、個々の候補地への到着が予想される時間帯は、ナビゲーション装置2(車両100)の現在位置情報と、当該候補地とを結ぶ経路誘導路を算出すると共に、目的地検索メニュー画面(図4)の「出発時刻」欄にユーザが設定した時刻を基に算出した経路誘導路上の交通状況(現在の交通状況または過去の交通状況に基づく統計的な情報)等を反映することによって容易に求めることができる。
【0085】
このような変形例1によれば、リスト表示された候補地の中からユーザが目的地を決定するに際して、ユーザは、その目的地に到着すると予想される時間帯における当該目的地の天候予報状態を認識することができるので、合理的であり、且つ利便性が高い。
【0086】
変形例2:上記の変形例1では、リスト表示された候補地がユーザによって最終的に所望の目的地として選択されるか否かに関らずに、個々の候補地についてそれぞれ到着予想時間帯を求めたのに対して、本変形例では、何れかの候補地がユーザ所望の目的地として決定されるのに応じて、その候補地への到着が予想される時間帯と、その時間帯における天気予報状態を表わすシンボルを、ナビゲーション装置2における情報入手処理(図3)のステップS5において検索結果表示画面に表示する。
【0087】
このような変形例2によれば、ユーザ所望の目的地に決定された候補地について、到着が予想される時間帯と、その時間帯における天気予報状態を表わす情報とが表示されるので、係る時間帯と天気予報状態を表わす情報とを個々の候補地について表示する場合と比較して、情報処理装置における処理負担を軽減することができる。
【0088】
[第2の実施形態]
次に、上述した第1の実施形態に係る目的地決定支援システムを基本とする第2の実施形態を説明する。以下の説明においては、第1の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【0089】
上述した第1の実施形態では、検索条件としてユーザによって設定された所望のジャンルに属する目的地の候補地と、その候補地についての天気予報状態とが図5に例示する如く同一画面上で表示されるので、ユーザは、表示された候補地の中から目的地を決定するに際して、自分が予定している行動(即ち、当該所望のジャンルに属する行動)に相応しい天候状態を考慮して目的地の決定を行なうことができ、利便性が高い。
【0090】
このような第1の実施形態に対して、本実施形態は、図1及び図2に示すシステム構成自体は同様であり、重複する説明を省略するが、自分が予定している行動(即ち、指定したユーザ所望のジャンルに属する行動)に相応しい天候状態をユーザ自身は考慮することなく、最適な目的地を候補地の中から容易に決定可能にすることを更なる目的とする。
【0091】
<ナビゲーション装置2>
ナビゲーション装置2が行なう処理手順は、本実施形態においても上述した第1の実施形態における情報入手処理(図3)の構成と基本的に同様であるため、重複する説明は省略する。
【0092】
<情報センター1>
図8は、第2の実施形態において情報センター1が行なう目的地決定支援処理を示すフローチャートであり、情報センター1のCPU31が行なう処理の手順を表わす。
【0093】
同図において、ステップS31,ステップS32:上述したナビゲーション装置2の情報入手処理(図3)におけるステップS1乃至ステップS3に対応する処理であって、情報センター1は、本システムによるサービスを受けることが可能なナビゲーション装置から、現在位置情報と、目的地決定支援のためのリクエスト信号とを受信した場合(ステップS31)には、上述した目的地検索メニュー画面(図4)の左半分の設定領域からなる目的地検索メニュー画面(不図示)を表示するための情報を、対象となるナビゲーション装置2に送信する(ステップS32)。
【0094】
ここで、本実施形態では、上述したように、表示された候補地の中から最適な目的地を決定するに際して、相応しい天候状態をユーザ自身が考慮する必要を無くすことを目的としているため、第1の実施形態では目的地検索メニュー画面(図4)の右半分の表示領域におけるユーザ所望の検索エリア内の天候状態、並びに「天気非表示」ボタンの表示及びその表示を行なうための処理を、説明を簡略化すべく本実施形態では省略するが、図8に示す目的地決定支援処理にも、同様な処理を付加することにより、上述した目的地検索メニュー画面(図4)と同一な構成の画面を表示するようにしても良い。
【0095】
ステップS33:情報センター1は、上述した目的地検索メニュー画面(不図示)において目的地ジャンル等が指定されるのに応じて、「目的地ジャンル」、「検索エリア」、「出発時刻」、並びに現在位置情報を、対象となるナビゲーション装置2から受信したかを判断し、それら各項目の情報を受信した場合にはステップS34に進む(現在位置情報はステップS31にて受信したものであっても良い)。
【0096】
ステップS34:上記の如く「目的地ジャンル」として指定されたユーザ所望のジャンルに対応する所定の天候状態を、データベース33に予め記憶されている対応情報テーブルを参照することによって取得する。
【0097】
即ち、本実施形態においても、到着した目的地において予定していた行動を行なうに際して、その目的地の天候状態が大きく影響する場合について考慮する必要がある。そこで、本実施形態において、データベース33には、検索条件としてユーザが上記の「目的地ジャンル」欄に設定可能なジャンル別に、対応する天候状態(即ち、対象となるジャンルが表わす行動、或いはその対象となるジャンルに属する行動を行なうに際して支障とならない天候状態)を表わす情報が関連付けされた「対応情報テーブル」が予め記憶されている。
【0098】
より具体的に、「対応情報テーブル」には、例えば、「スキー」、「海水浴」、「ゴルフ」等のジャンルに対応する所定の天候状態としては、天候が大きく影響するため「晴、曇り」が設定され、「映画鑑賞」や「買い物」等のジャンルに対応する所定の天候状態としては、天候はそれほど影響しないため「晴、曇り、雨」が設定される。また、対応する所定の天候状態としては、ある天候状態以外の天候状態、というように排他論理的な条件を設定しても良い。
【0099】
ステップS35:情報センター1は、指定されたユーザ所望のジャンルに属すると共に、そのジャンルに対応するところの、ステップS34にてデータベース33の「対応情報テーブル」から取得した当該「対応する所定の天候状態」に、当該ユーザの到着が予想される時間帯において合致する天気予報状態の場所を、該ユーザ所望の目的地の候補地として検索する。
【0100】
ここで、ステップS35における検索に際して、時間帯別の天気予報状態は、気象情報提供センター6にアクセスすることによって取得すれば良く、また、検索する際の対象範囲は、目的地検索メニュー画面(不図示)において指定されたユーザ所望の「検索エリア」である。
【0101】
また、個々の候補地への到着が予想される時間帯は、本実施形態においても、ナビゲーション装置2(車両100)の現在位置情報と、当該候補地とを結ぶ経路誘導路を算出すると共に、目的地検索メニュー画面(不図示)の「出発時刻」欄にユーザが設定した時刻を基に算出した経路誘導路上の交通状況(現在の交通状況または過去の交通状況に基づく統計的な情報)等を反映することによって容易に求めることができる。
【0102】
ステップS36:上述したナビゲーション装置2の情報入手処理(図3)におけるステップS5に対応する処理であって、情報センター1は、ステップS35における検索によって得られた個々の候補地と、到着が予想される時間帯における天気予報状態とを、図9に示す如く同一画面上でリスト表示するための情報を送信する。これにより、ナビゲーション装置2のディスプレイ18には、図9に例示するような検索結果表示画面が表示される。
【0103】
図9は、第2の実施形態に係る目的地決定支援サービスを受けるユーザが使用するナビゲーション2のディスプレイ18において表示される検索結果表示画面を例示する図である。
【0104】
同図に示す検索結果表示画面には、情報センター1の上記ステップS22における処理に応じて受信した情報に基づいて、ユーザが目的地として選択可能な候補地の名称、その候補地への到着予想時間帯、その時間帯における当該候補地の天気予報状態を表わすシンボル、その候補地についての詳細情報を表示するための操作ボタン、並びにその候補地及び周辺を含む地図画像を表示するための操作ボタンが、同一画面上でリスト表示されている。
【0105】
ステップS37,ステップS38:上述したナビゲーション装置2の情報入手処理(図3)におけるステップS6乃至ステップS8に対応する処理であって、情報センター1は、ステップS36において表示された検索結果表示画面(図9)において何れかの候補地がユーザ所望の目的地として選択されたことを検出した場合(ステップS37)、選択された目的地への経路誘導路を算出すると共に、算出した経路誘導路を表わす情報を、対応するナビゲーション装置2に送信する(ステップS38)。
【0106】
上述した第2の実施形態によれば、天候状態が考慮されたユーザ所望の目的地の決定を実現することができる。
【0107】
即ち、本実施形態では、ユーザ所望のジャンルに属すると共に、そのジャンルに対応する天候状態に、到着が予想される時間帯において合致する天気予報状態の場所が、該ユーザ所望の目的地の候補地としてナビゲーション装置2において表示されるので、ユーザは、ユーザ所望の当該ジャンルに属する目的地に到着した際の天気予報状態を自分自身では考慮しなくても、最適な目的地を容易に決定することができ、利便性が高い。
【0108】
尚、本実施形態及び後述する第2の実施形態では、ナビゲーション装置2において候補地のリスト表示等を全てディスプレイ18への表示によってユーザに報知する構成としたが、一般的なナビゲーション装置と同様に、必要に応じてスピーカ20からの音声出力を併用しても良い。
【0109】
また、上述した各実施形態を例に説明した本発明は、上述した各実施形態における情報センター1、並びにナビゲーション装置2(携帯情報端末3またはユーザ端末5の場合を含む)に対して、その説明において参照したフローチャートの機能を実現可能なコンピュータ・プログラムを供給した後、その装置のCPUに読み出して実行することによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータ・プログラムは、読み書き可能なメモリまたはハードディスク装置等の記憶デバイスに格納すれば良い。
【0110】
また、前記の場合において、当該各装置内へのコンピュータ・プログラムの供給方法は、フロッピーディスク等の各種記録媒体を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等のように、現在では一般的な手順を採用することができ、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムのコード或いは記憶媒体によって構成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における目的地決定支援システムの全体概要を例示する図である。
【図2】第1の実施形態において目的地決定支援システムを構成する情報センター1及びナビゲーション装置2の構成を例示するブロック図である。
【図3】本実施形態においてナビゲーション装置2が行なう情報入手処理を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態に係る目的地決定支援サービスを受けるユーザが使用するナビゲーション2のディスプレイ18において表示される目的地検索メニュー画面を例示する図である。
【図5】第1の実施形態に係る目的地決定支援サービスを受けるユーザが使用するナビゲーション2のディスプレイ18において表示される検索結果表示画面を例示する図である。
【図6】第1の実施形態において情報センター1が行なう目的地決定支援処理を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施形態において情報センター1が行なう目的地決定支援処理を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態において情報センター1が行なう目的地決定支援処理を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態に係る目的地決定支援サービスを受けるユーザが使用するナビゲーション2のディスプレイ18において表示される検索結果表示画面を例示する図である。
【符号の説明】
1:情報センター,
2:ナビゲーション装置,
3:携帯情報端末,
4:基地局,
5:ユーザ端末,
6:気象情報提供センター,
7:通信ネットワーク,
11,31:CPU,
12:GPS受信機,
13:VICS受信機,
14:地図情報,
15:操作スイッチ,
16:車速センサ,
17:ジャイロセンサ,
18:ディスプレイ,
19:無線送受信機,
20:スピーカ,
21:ROM,
22:RAM,
32:メモリ,
33:データベース,
100:車両
Claims (9)
- ユーザ所望の目的地の決定を支援するために、ユーザの情報端末と通信可能に接続された情報処理装置が実行する目的地決定支援方法であって、
ユーザが設定した設定地域の天気予報を、天気予報を提供する気象情報提供センターから通信回線を介して受信する第1天気予報受信工程と、
受信した前記天気予報が、前記設定地域を構成する複数の部分地域で一様か否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で一様と判定した場合は前記設定地域の天気予報が一様であることを示す情報を、前記判定工程で一様でないと判定した場合は前記複数の部分地域毎の天気予報を示す情報を、前記情報端末に送信する天気予報送信工程と、
目的地の検索要求を前記情報端末から受信する検索要求受信工程と、
前記検索要求において、ユーザがいずれかの前記部分地域を選択している場合は当該部分地域を、選択していない場合は前記設定地域を、検索対象地域とし、検索条件としてユーザが設定したジャンルを表わす情報と、前記検索対象地域とに基づいて、そのジャンルに属し、かつ、前記検索対象地域内の場所を、目的地の候補地として検索する検索工程と、
検索した候補地の天気予報を、前記気象情報提供センターから通信回線を介して受信する第2天気予報受信工程と、
検索した候補地に関する情報と、受信した個々の候補地の天気予報とを、前記情報端末に送信する検索結果送信工程と、
を有することを特徴とする目的地決定支援方法。 - 前記情報端末から現在位置情報を受信し、前記現在位置情報から個々の前記候補地までの経路誘導路を算出することで、個々の前記候補地への到達予想時間帯を算出する工程を有し、
前記第2天気予報受信工程では、時間帯別の天気予報を受信し、
前記検索結果送信工程では、検索した候補地に関する情報と、受信した個々の候補地の時間帯別の天気予報と、算出した個々の前記候補地への到達予想時間帯と、を送信することを特徴とする請求項1に記載の目的地決定支援方法。 - 前記情報端末から現在位置情報を受信し、前記現在位置情報から個々の前記候補地までの経路誘導路を算出することで、個々の前記候補地への到達予想時間帯を算出する工程を有し、
前記第2天気予報受信工程では、時間帯別の天気予報を受信し、
前記検索結果送信工程では、検索した候補地に関する情報と、算出した個々の前記候補地への到達予想時間帯と、当該到達予想時間帯の天気予報と、を送信することを特徴とする請求項1に記載の目的地決定支援方法。 - 前記天気予報送信工程では、
前記部分地域毎に、その部分地域の天気予報を前記情報端末がシンボル表示するための情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の目的地決定支援方法。 - ユーザ所望の目的地の決定を支援するために、ユーザの情報端末と通信可能に接続された目的地決定支援装置であって、
ユーザが設定した設定地域の天気予報を、天気予報を提供する気象情報提供センターから通信回線を介して受信する第1天気予報受信手段と、
受信した前記天気予報が、前記設定地域を構成する複数の部分地域で一様か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が一様と判定した場合は前記設定地域の天気予報が一様であることを示す 情報を、前記判定工程で一様でないと判定した場合は前記複数の部分地域毎の天気予報を示す情報を、前記情報端末に送信する天気予報送信手段と、
目的地の検索要求を前記情報端末から受信する検索要求受信手段と、
前記検索要求において、ユーザがいずれかの前記部分地域を選択している場合は当該部分地域を、選択していない場合は前記設定地域を、検索対象地域とし、検索条件としてユーザが設定したジャンルを表わす情報と、前記検索対象地域とに基づいて、そのジャンルに属し、かつ、前記検索対象地域内の場所を、目的地の候補地として検索する検索手段と、
検索した候補地の天気予報を、前記気象情報提供センターから通信回線を介して受信する第2天気予報受信手段と、
検索した候補地に関する情報と、受信した個々の候補地の天気予報とを、前記情報端末に送信する検索結果送信手段と、
を備えることを特徴とする目的地決定支援装置。 - ユーザ所望の目的地の決定を支援するために、ユーザの情報端末と通信可能に接続されたコンピュータに、
ユーザが設定した設定地域の天気予報を、天気予報を提供する気象情報提供センターから通信回線を介して受信する第1天気予報受信工程と、
受信した前記天気予報が、前記設定地域を構成する複数の部分地域で一様か否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で一様と判定した場合は前記設定地域の天気予報が一様であることを示す情報を、前記判定工程で一様でないと判定した場合は前記複数の部分地域毎の天気予報を示す情報を、前記情報端末に送信する天気予報送信工程と、
目的地の検索要求を前記情報端末から受信する検索要求受信工程と、
前記検索要求において、ユーザがいずれかの前記部分地域を選択している場合は当該部分地域を、選択していない場合は前記設定地域を、検索対象地域とし、検索条件としてユーザが設定したジャンルを表わす情報と、前記検索対象地域とに基づいて、そのジャンルに属し、かつ、前記検索対象地域内の場所を、目的地の候補地として検索する検索工程と、
検索した候補地の天気予報を、前記気象情報提供センターから通信回線を介して受信する第2天気予報受信工程と、
検索した候補地に関する情報と、受信した個々の候補地の天気予報とを、前記情報端末に送信する検索結果送信工程と、
を実行させるコンピュータ・プログラム - ユーザ所望の目的地の決定を支援するために、ユーザの情報端末と通信可能に接続された情報処理装置が実行する目的地決定支援方法であって、
天気予報を提供する気象情報提供センターから通信回線を介して天気予報を受信する受信工程と、
検索条件としてユーザが設定可能な、目的地のジャンル別に、その目的地での行動に適した天候状態又は不適な天候状態を表す情報を関連付けした対応情報を記憶したデータベースの前記対応情報を参照することにより、検索条件としてユーザが設定したジャンルに属すると共に、受信した前記天気予報が目的地での行動に適した天候状態を表わす場所を、目的地の候補地として検索する検索工程と、
前記候補地に関する情報を、前記情報端末に送信する送信工程と、
を有することを特徴とする目的地決定支援方法。 - 更に、前記情報端末から現在位置情報を受信する工程を有し、
前記検索工程では、前記現在位置情報から、ユーザが設定したジャンルに属する個々の場所までの経路誘導路を算出することで、前記個々の場所への到達予想時間帯を算出し、受信した前記天気予報が、当該到達予想時間帯において目的地での行動に適した天候状態を表わす場所を、目的地の候補地として検索することを特徴とする請求項7記載の目的地決定支援方法。 - ユーザ所望の目的地の決定を支援するために、ユーザの情報端末と通信可能に接続された目的地決定支援装置であって、
天気予報を提供する気象情報提供センターから通信回線を介して天気予報を受信する受信手段と、
検索条件としてユーザが設定可能な、目的地のジャンル別に、その目的地での行動に適した天候状態又は不適な天候状態を表す情報を関連付けした対応情報を記憶したデータベースの前記対応情報を参照することにより、検索条件としてユーザが設定したジャンルに属すると共に、受信した前記天気予報が目的地での行動に適した天候状態を表わす場所を、目的地の候補地として検索する検索手段と、
前記候補地に関する情報を、前記情報端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする目的地決定支援装置。
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