JP2005283890A - 地点検索システム及び地点検索方法のプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】地点の検索を行うのに当たり、動作手順を少なくすることができ、操作部の操作を簡素化することができるようにする。
【解決手段】地点情報が記録された記憶装置と、所定の入力を行うための操作部34と、操作部34を操作することによって入力された文字列及び地点検索情報に基づいて、操作者が検索しようとしている地点を予測する地点予測処理手段と、表示部35と、予測された地点の名称を表示部35に表示する地点検索表示処理手段とを有する。入力された文字列及び地点検索情報に基づいて操作者が検索しようとしている地点が予測され、予測された地点の名称が表示部35に表示されるので、地点の検索を終了するまでの動作手順が少なくなり、操作部34の操作を簡素化することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、地点検索システム及び地点検索方法のプログラムに関するものである。
従来、ナビゲーション装置においては、例えば、GPS(グローバルポジショニングシステム)によって車両の現在の位置、すなわち、現在地が検出されるとともに、ジャイロセンサによって検出された車両の回転角速度、すなわち、旋回角に基づいて、車両の方位、すなわち、自車方位が検出され、データ記録部から地図データが読み出され、表示部に地図画面が形成され、該地図画面に、現在地を表す自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位が表示されるようになっている。したがって、操作者である運転者は、前記地図画面に表示された自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位に従って車両を走行させることができる。
また、運転者が目的地を入力し、探索条件を設定すると、該探索条件に基づいて現在地で表される出発地から目的地までの経路が探索される。そして、探索された経路、すなわち、探索経路は前記地図画面に自車位置と共に表示される。したがって、運転者は表示された探索経路に沿って車両を走行させることができる。
ところで、前記経路を探索するに当たり、所定の地点を目的地として入力したり、地点を登録地点として登録するに当たり、所定の地点を入力したりする必要があるが、地図画面に表示された地図上で直接地点を入力する方法のほかに、五十音、電話番号、住所、ジャンル等によって地点を検索し、検索結果に基づいて地点を入力する方法がある。
そして、例えば、目的地を入力するために五十音によって地点を検索しようとする場合、まず、運転者は、メニュー画面に表示された各メニューのうちの目的地設定を選択して目的地設定キーをタッチすると、検索手法表示画面に五十音、電話番号、住所、ジャンル等の検索手法のリストが表示され、運転者が、前記リストから五十音を選択して検索手法選択キーを押下すると、文字入力画面に五十音表が表示される。そこで、運転者が、五十音表の各文字キーを押下し、地点の名称を構成する各文字を順次入力すると、入力された文字の数が変化するたびに検索が行われ、候補となる地点、すなわち、候補地点が絞り込まれ、前記文字入力画面の所定の領域に候補地点の件数が表示される。
そして、運転者が、候補地点の件数が十分に少なくなった時点で完了キーを押下すると、候補地点表示画面に候補地点の名称のリストが表示されるので、リスト内の各候補地点から運転者が所望する候補地点を選択して名称キーを押下すると、地点設定画面に候補地点の周辺の地図が表示される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−107171号公報
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置においては、地点の検索を終了するまでの動作手順が多く、操作部の操作が煩わしい。
また、地点の名称を構成する文字をすべて入力しても、候補地点を十分に絞り込むことができず、候補地点の件数が多い場合には、他の検索手法、例えば、都道府県別、ジャンル別の検索を併せて行い、候補地点のうちの所定の都道府県、所定のジャンル等に属するものが新たな候補地点とされる。
この場合、運転者は、他の検索手法による検索を併せて行うための絞込みキーを押下し、続いて、都道府県のリストから所定の都道府県を選択したり、ジャンルのリストから所定のジャンルを選択したりする必要があるので、地点の検索を終了するまでの動作手順が一層多くなり、操作部の操作が一層煩わしくなってしまう。
本発明は、前記従来のナビゲーション装置の問題点を解決して、地点の検索を行うのに当たり、動作手順を少なくすることができ、操作部の操作を簡素化することができる地点検索システム及び地点検索方法のプログラムを提供することを目的とする。
そのために、本発明の地点検索システムにおいては、地点情報が記録された記憶装置と、所定の入力を行うための操作部と、該操作部を操作することによって入力された文字列及び地点検索情報に基づいて、操作者が検索しようとしている地点を予測する地点予測処理手段と、表示部と、予測された地点の名称を前記表示部に表示する地点検索表示処理手段とを有する。
本発明の他の地点検索システムにおいては、さらに、前記地点検索情報は、過去に検索された地点の名称である。
本発明の更に他の地点検索システムにおいては、さらに、前記地点検索情報は、グループごとに記録された地点の名称である。
本発明の更に他の地点検索システムにおいては、さらに、前記地点予測処理手段は、入力された文字列と地点検索情報の文字列とが一致するかどうかを判断して、操作者が検索しようとしている地点を予測する。
本発明の更に他の地点検索システムにおいては、さらに、操作者が、画面に設定された操作要素を操作したときに、前記地点検索表示処理手段は、地点設定画面に予測された地点の周辺の地図を表示する。
本発明の地点検索方法のプログラムにおいては、コンピュータを、所定の入力を行うための操作部を操作することによって入力された文字列及び地点検索情報に基づいて、操作者が検索しようとしている地点を予測する地点予測処理手段、並びに予測された地点の名称を前記表示部に表示する地点検索表示処理手段として機能させる。
本発明によれば、入力された文字列及び地点検索情報に基づいて操作者が検索しようとしている地点が予測され、予測された地点の名称が表示部に表示されるので、地点の検索を終了するまでの動作手順が少なくなり、操作部の操作を簡素化することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
図において、14は情報端末、例えば、車両に搭載された車載装置としてのナビゲーション装置であり、該ナビゲーション装置14は、現在地を検出する現在地検出部としてのGPSセンサ15、地図データ、道路データ、探索データ等のナビゲーション装置14の基本的な情報、すなわち、ナビデータのほかに各種の情報が記録された情報記録部としてのデータ記録部16、各種のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能し、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、自車方位を検出する方位検出部としての方位センサ18、操作者である運転者が操作することによって所定の入力を行うための第1の入力部としての操作部34、図示されない画面に表示された画像によって各種の表示を行い、運転者に通知するための第1の出力部としての表示部35、音声によって所定の入力を行うための第2の入力部としての音声入力部36、音声によって各種の表示を行い、運転者に通知するための第2の出力部としての音声出力部37、通信端末として機能する送受信部としての通信部38を備え、前記ナビゲーション処理部17に、操作部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37及び通信部38が接続される。また、前記ナビゲーション処理部17には、車速検出部としての車速センサ41も接続される。
前記GPSセンサ15は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することによって地球上における現在地を検出し、併せて時刻を検出する。
本実施の形態においては、現在地検出部としてGPSセンサ15が使用されるが、該GPSセンサ15に代えて図示されない距離センサ、ステアリングセンサ、高度計等を単独で、又は組み合わせて使用することもできる。なお、前記距離センサは、道路上の所定の地点間の距離を検出するものであり、図示されない車輪の回転速度に基づいて、又は加速度を2回積分して距離を算出する。前記ステアリングセンサは、舵(だ)角を検出するものであり、例えば、図示されないステアリングホイールの回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等を使用することができる。
また、前記方位センサ18としてジャイロセンサ、地磁気センサ等を使用することができる。前記ジャイロセンサとしては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用され、旋回角を積分することによって自車方位を検出する。そして、前記地磁気センサは、地磁気を測定することによって自車方位を検出する。
前記データ記録部16は、地図データファイル、交差点データファイル、ノードデータファイル、道路データファイル、探索データファイル、施設データファイル、地点データファイル等のデータファイルから成るデータベースを備え、前記各データファイルには前記ナビデータが記録される。なお、前記データ記録部16には、所定の情報を音声出力部37によって出力するためのデータも記録される。
例えば、前記地図データファイルには地図を表示するための地図データが、交差点データファイルには各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイルにはノード点に関するノードデータが、道路データファイルには道路に関する道路データが、探索データファイルには経路を探索するための探索データが、施設データファイルには各種の施設に関する施設データが、地点データファイルには地点を検索するための地点情報としての地点データがそれぞれ記録され、前記交差点データ、ノードデータ、道路データ等によって道路状況を表す道路状況データが構成される。
前記交差点データには、交差点の名称、交差点の形状、交差点に隣接する主要な施設、交差点の先の主要な地名、連続交差点における交差点間距離、交差点に進入する道路を表す進入路、交差点から退出する道路を表す退出路等を表すデータが含まれる。また、前記ノードデータには、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等も含む)、ノード点、各ノード点間を連結するノード点間リンク等を表すデータが含まれる。
そして、前記道路データには、道路自体について、幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する箇所、幅員の狭くなる箇所等を、コーナについて、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口等を、道路属性について、降坂路、登坂路等が、道路種別について、国道、県道、細街路等の一般道のほか、高速道路、都市高速道路、有料道路等の高速・有料道を表すデータが含まれる。さらに、道路データには、踏切、高速道路の入口及び出口の取付道(ランプウェイ)、高速・有料道の料金所等を表すデータが含まれる。また、前記施設データには、各地域のホテル、ガソリンスタンド、駐車場、観光地、デパート等の施設について、名称、住所、電話番号、施設案内等の施設を表すデータが含まれる。
前記ナビゲーション処理部17は、ナビゲーション装置14の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU31、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用される第1の記録媒体としての、DRAM、SRAM、MRAM、FeRAM等のRAM32、制御用のプログラムのほか、目的地までの経路の探索、経路案内等を行うための各種のプログラムが記録された第2の記録媒体としてのROM33、各種のデータ、プログラム等を記録するために使用される第3の記録媒体としての図示されないフラッシュメモリを備える。なお、前記RAM32、ROM33、フラッシュメモリ等の記憶装置として半導体メモリ、磁気コア等が使用される。そして、演算装置及び制御装置としてCPU31に代えてMPU等を使用することもできる。
また、前記データ記録部16は、前記ナビデータを記録するために、記憶装置として配設された第4の記録媒体としてのハードディスク、フレキシブルディスク等の図示されない磁気ディスクを備えるほかに、各種のデータを読み出したり、書き込んだりするための読出・書込ヘッド等の図示されないヘッドを備える。前記データ記録部16には、同様に記憶装置として配設された第5の記録媒体としての磁気テープ、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、MO、ICカード、光カード等を配設することもできる。
ところで、前記ROM33に各種のプログラムを記録し、前記データ記録部16に各種のデータを記録することができるが、プログラム、データ等をハードディスク等に記録することもできる。この場合、ハードディスク等から前記プログラム、データ等を読み出して前記フラッシュメモリに書き込むことができる。したがって、ハードディスク等を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。また、車両に搭載された図示されない自動変速機の制御を行うために自動変速機制御装置が搭載されている場合には、該自動変速機制御装置の制御用のプログラム、データ等も前記ハードディスク等に記録することができる。さらに、通信部38を介して前記プログラム、データ等を受信し、フラッシュメモリに書き込むこともできる。
前記操作部34は、運転者が操作することによって、走行開始時の現在地を修正したり、出発地及び目的地を入力したり、通過点を入力したり、地点を登録したり、通信部38を作動させたりするためのものであり、表示部35とは独立に配設されたキーボード、マウス、バーコードリーダ、ライトペン、遠隔操作用のリモートコントロール装置、ジョイスティック等を使用することができる。また、前記操作部34として、前記表示部35に形成された画面に画像で表示された各種のキー、スイッチ、ボタン等の画像操作部をタッチ又はクリックすることによって押下し、所定の入力操作を行うことができる。
前記表示部35としては、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等のディスプレイを使用したり、車両のフロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用したりすることができる。また、前記ディスプレイにタッチパネルを組み込んだものを使用することもでき、この場合、表示部35は操作部34としても機能する。そして、表示部35に形成された各種の画面に、現在地を表す自車位置、地図、探索経路、該探索経路に沿った案内情報、渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況情報等の交通情報等を表示したり、交差点又は探索経路における特徴的な写真、コマ図等、次の交差点までの距離、次の交差点における進行方向を表示したりすることができるだけでなく、前記画像操作部、操作部34、音声入力部36等の操作案内、操作メニュー、キーの案内を表示したり、FM多重放送の番組等を表示したりすることができる。
また、音声入力部36は、図示されないマイクロホン等によって構成され、音声によって必要な情報を入力することができる。さらに、音声出力部37は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音声出力部37から、前記探索経路、案内情報、交通情報等が、例えば、音声合成装置によって合成された音声で出力される。なお、音声合成装置によって合成された音声のほかに、各種の音、あらかじめテープ、メモリ等に録音された各種の案内情報等を出力することもできる。
前記通信部38は、第1の情報提供者としてのVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の図示されない道路交通情報センタから送信された各種の情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信するためのビーコンレシーバ、FM放送局を介してFM多重放送として受信するためのFM受信機等を備える。そして、前記ビーコンレシーバによって、前記交通情報を受信したり、前記FM受信機によって前記交通情報のほかに、ニュース、天気予報等の一般情報をFM多重情報として受信したりすることができる。なお、前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。
また、通信部38は、所定の基地局から送信されたGPSセンサ15の検出誤差を検出するためのD−GPS情報等の各種のデータを受信することもできる。さらに、前記通信部38は、電波ビーコン、光ビーコン等によって位置情報を受信し、現在地を検出することもでき、その場合、前記ビーコンレシーバは、現在地検出部として機能する。
さらに、通信部38は、第2の情報提供者としての情報センタ51から交通情報、一般情報等の各種の情報を受信することもできる。そのために、前記通信部38と情報センタ51とはネットワーク43を介して接続される。
前記ナビゲーション装置14、道路交通情報センタ、情報センタ51、ネットワーク43等によってナビゲーションシステムが構成され、前記通信部38と情報センタ51の図示されない通信部との間で各種の情報の送受信が行われる。
本実施の形態においては、前記通信部38を通信端末として機能させるために、通信部38に携帯電話等の通信機器がモジュールとして内蔵されるようになっているが、通信部38とは別に通信機器を接続し、通信機器と通信部38とを接続することもできる。その場合、通信機器として、携帯電話、自動車電話、PHS等の移動電話を使用したり、無線LANカード等を使用したり、パソコン、携帯用コンピュータ、個人用携帯情報端末(PDA)、電子手帳、テレビ電話、ゲーム機等に通信機能を持たせたものを使用したりすることができる。
また、前記ネットワーク43として、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信手段を使用することができる。そして、放送衛星によるCS放送、BS放送、地上波ディジタルテレビ放送、FM多重放送等を利用する通信手段を使用することもできる。さらに、高度道路交通システム(ITS)において利用されるノンストップ自動料金支払いシステム(ETC)、狭域通信システム(DSRC)等の通信手段を使用することもできる。
なお、前記情報センタ51は、個人、企業、団体、地方自治体、政府関係機関等のいずれが運営してもよく、前記道路交通情報センタが運営してもよい。
前記情報センタ51は、サーバ53、該サーバ53に接続された情報記録部としてのデータベース(DB)57、前記通信部等を備え、該通信部によって、ネットワーク43を介して情報センタ51とナビゲーション装置14との間で双方向の通信が行われ、交通情報、一般情報等の提供が行われる。そのために、前記サーバ53は、演算装置及び制御装置としてのCPU54、RAM55、ROM56等を備え、所定のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能する。また、前記データベース57に前記データ記録部16に記録された各種のデータ(ナビデータも含まれる。)と同様のデータを記録することができる。なお、前記サーバ53及びナビゲーション処理部17によってコンピュータを構成することもできる。また、CPU54に代えてMPU等を使用することができる。
そして、前記CPU54は、前記道路交通情報センタ等から送信された交通情報、一般情報等を受信し、一次情報としてデータベース57に記録したり、前記一次情報を加工して統計処理を施し、渋滞状況の履歴を表す履歴情報、渋滞状況を予測する渋滞予測情報等を構成する統計データを作成し、該統計データを二次情報としてデータベース57に記録したりする。本実施の形態においては、前記統計データを作成するに当たり、履歴情報に、日時、曜日、天候、各種イベント、季節、施設の情報(デパート、スーパーマーケット等の大型の施設の有無)等の詳細な条件が加えられる。
次に、前記構成のナビゲーションシステムの基本動作について説明する。
まず、運転者によって操作部34が操作され、ナビゲーション装置14が起動されると、CPU31の図示されないナビ初期化処理手段は、ナビ初期化処理を行い、GPSセンサ15によって検出された現在地、及び方位センサ18によって検出された自車方位を読み込むとともに、各種のデータを初期化する。なお、前記CPU31の図示されないマッチング処理手段は、マッチング処理を行い、読み込まれた現在地の軌跡、及び周辺の道路を構成する各道路リンクの形状、配列等に基づいて、現在地がいずれの道路リンク上に位置するかの判定を行うことによって、現在地を特定する。
続いて、CPU31の図示されない情報取得処理手段は、情報取得処理を行い、前記ナビデータを、データ記録部16から読み出して取得するか、又は通信部38を介して情報センタ51等から受信して取得する。なお、情報センタ51から取得する場合、前記情報取得処理手段は、受信したナビデータをフラッシュメモリ、データ記録部16等にダウンロードする。また、ナビデータを通信部38を介して取得する際にプログラムを併せて取得することもできる。
そして、前記CPU31の図示されない表示処理手段は、表示処理を行い、前記表示部35に地図画面を形成し、該地図画面に、ナビデータに基づいて自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位を表示する。したがって、運転者は、前記自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位に従って車両を走行させることができる。
次に、前記ナビゲーションシステムを経路を案内する経路案内システムとして使用する場合の動作について説明する。
運転者が操作部34を操作して目的地を入力すると、CPU31の図示されない目的地設定処理手段は、目的地設定処理を行い、目的地を設定する。なお、必要に応じて出発地を入力し、設定することもできる。また、あらかじめ所定の地点を登録しておき、登録された地点を目的地として入力することができる。
そして、目的地が設定されると、CPU31の図示されない経路探索処理手段は、経路探索処理を行い、前記現在地、目的地等を読み込むとともに、データ記録部16から探索データ等を読み出し、現在地、目的地及び探索データに基づいて、現在地で表される出発地から目的地までの経路を探索し、探索経路を表す経路データを出力する。
続いて、前記CPU31の図示されない案内処理手段は、案内処理を行い、運転者に探索経路の案内、すなわち、経路案内を行う。そのために、前記案内処理手段の経路表示処理手段は、経路表示処理を行い、前記経路データを読み込み、該経路データに従って、前記地図画面に探索経路を表示する。
なお、必要に応じて、前記案内処理手段の音声出力処理手段は、音声出力処理を行い、音声出力部37から探索経路を音声で出力して経路案内を行う。
ところで、情報センタ51において経路探索処理を行うことができる。その場合、CPU31は現在地、目的地等を情報センタ51に送信する。該情報センタ51は、現在地、目的地を受信すると、CPU54の図示されない経路探索処理手段は、同様の経路探索処理を行い、データベース57から探索データ等を読み出し、現在地、目的地及び探索データに基づいて、出発地から目的地までの経路を探索し、探索経路を表す経路データを出力する。続いて、CPU54の図示されない送信処理手段は、送信処理を行い、前記経路データをナビゲーション装置14に送信する。したがって、ナビゲーション装置14において、前記情報取得処理手段が情報センタ51からの経路データを受信すると、前記案内処理手段は、前述されたような経路案内を行う。
このようにして、経路案内が行われ、運転者は探索経路に従って車両を走行させることができる。
なお、前記ナビゲーション装置14は、前述されたように、前記通信部38を介して交通情報、一般情報等を受信することができるようになっている。そのために、前記情報取得処理手段の付加情報取得処理手段は、付加情報取得処理を行い、前記交通情報、一般情報等を付加情報として受信して取得する。したがって、前記案内処理手段は、前記地図画面に付加情報を表示する。
前記交通情報は、情報の種別を表す情報種別データ、メッシュとしての2次メッシュを特定するための2次メッシュX、Yデータ、二つの地点(例えば、交差点)間を連結する道路リンクを特定し、かつ、上り/下りの別を表すリンク番号データ、該リンク番号データに対応させて提供される情報の内容を表すリンク情報を含み、該リンク情報は、例えば、前記道路リンクの始点から渋滞の先頭までの距離を表す渋滞先頭データ、渋滞の度合いを表す渋滞度合データ、渋滞区間を前記渋滞の先頭から渋滞の末尾までの渋滞長(距離)によって表す渋滞長データ等から成る。
したがって、前記案内処理手段は、交通情報のうちの各リンク情報を、例えば、渋滞が発生している道路の上り/下りの別及び渋滞区間を表す交通状況指標としての渋滞矢印に変換し、該渋滞矢印を前記地図画面上の道路に沿って表示する。この場合、渋滞の度合いに応じて前記道路、渋滞矢印等の色が、赤、橙(だいだい)等に変更される。
このようにして、運転者は、車両を走行させる予定の経路、探索経路等における渋滞状況を知ることができる。
ところで、前記経路を探索するに当たり、操作部34を操作して所定の地点を目的地として入力したり、地点を登録地点として登録するに当たり、操作部34を操作して所定の地点を入力したりする必要があるが、地図画面に表示された地図上で直接地点を入力する方法のほかに、五十音、電話番号、住所、ジャンル等によって地点を検索し、検索結果に基づいて地点を入力する方法がある。そのために、CPU31の図示されない地点検索処理手段は、地点検索処理を行い、運転者による操作部34の操作に従って、地点データファイルを参照し、地点データに従って所望の地点を検索する。
続いて、前記ナビゲーションシステムを地点を検索する地点検索システムとして使用し、目的地を入力するに当たり、五十音によって地点を検索する場合の動作について説明する。
図2は本発明の実施の形態における地点検索システムの動作を示すフローチャート、図3は本発明の実施の形態における文字入力画面の例を示す図である。
まず、運転者が、表示部35(図1)の図示されないメニュー画面に表示された各メニューのうちの目的地設定を選択して目的地設定キーをタッチすると、前記地点検索処理手段の地点検索表示処理手段は、地点検索表示処理を行い、表示部35に検索手法表示画面を形成し、該検索手法表示画面に五十音、電話番号、住所、ジャンル等の検索手法のリストを表示する。そして、運転者が、前記リストから五十音を選択して検索手法選択キーを押下すると、前記地点検索表示処理手段は、図4に示されるような、文字を入力するための画面(以下「文字入力画面」という。)を形成する。該文字入力画面は、文字表としての五十音表Sy、所定の領域に設定され、入力された文字を文字列で表示するために表示窓w1、所定の領域に設定され、検索結果を件数で表示するための表示窓w2、入力された文字を修正するための修正キーk1、文字入力画面の一つ前の検索手法表示画面を形成するための戻るキーk2、予測された地点、すなわち、予測地点を選択するための操作要素としての予測決定キーk3、検索結果をリストで表示させるための操作要素としての完了キーk4等を備える。なお、前記五十音表は、平仮名から成る五十音、濁音符、半濁音符、長音符等を表す各文字キーから成る。前記表示窓w1によって第1の表示領域が、表示窓w2によって第2の表示領域が構成される。また、前記修正キーk1、戻るキーk2、予測決定キーk3、完了キーk4等によって機能キーが構成される。
次に、運転者が、五十音表Syの各文字キーを押下し、地点の名称を構成する各文字を順次入力すると、前記地点検索表示処理手段は、前記表示窓w1に地点の名称の少なくとも一部を構成する文字列を表示し、前記地点検索処理手段の文字検索処理手段は、文字検索処理を行い、前記地点データに基づいて、文字の数が変化するたびに前記文字列に従って検索を行い、候補地点を絞り込む。そして、前記地点検索表示処理手段は、前記表示窓w2に候補地点の件数を表示する。
そして、運転者が、候補地点の件数が十分に少なくなった時点で完了キーk4を押下すると、前記地点検索表示処理手段は、図示されない候補地点表示画面を形成し、該候補地点表示画面に候補地点の名称のリストを表示する。そこで、運転者が、リスト内の各候補地点から所望する地点を選択して名称キーを押下すると、前記地点検索表示処理手段は、表示部35に地点設定画面を形成し、該地点設定画面に選択された地点の周辺の地図を表示する。
ところで、前記地点検索処理において、地点の検索を終了するまでの動作手順が多くなると、操作部34の操作が煩わしくなってしまう。
そこで、前記文字検索処理手段の地点予測処理手段は、地点予測処理を行い、運転者が検索しようとしている地点を予測する。そのために、前記地点予測処理手段の文字列判定処理手段は、文字列判定処理を行い、前記RAM32の検索地点記録領域を参照し、表示窓w1に表示された文字列と、過去に検索された地点の名称の先頭側の文字列、すなわち、頭文字列とが一致するかどうかを判断し、一致する場合、前記地点予測処理手段の予測地点選定処理手段は、予測地点選定処理を行い、一致する頭文字列を有する地点を予測地点として選定し、該予測地点の名称を読み出す。そのために、前記検索地点記録領域には、過去に検索された地点の名称が地点検索情報として記録される。
一方、表示窓w1に表示された文字列と、過去に検索された地点の名称の頭文字列とが一致しない場合、前記地点予測処理手段のグループ判定処理手段は、グループ判定処理を行い、前記RAM32のグルーピングリスト記録領域を参照し、表示窓w1に表示された文字列と、グルーピングリスト記録領域に記録された地点の名称の頭文字列とが一致するかどうかを判断し、一致する場合、前記予測地点選定処理手段は、一致する頭文字列を有する地点のグループを予測地点として選定し、該予測地点の名称を読み出す。そのために、前記グルーピングリスト記録領域には、施設のグループ(例えば、チェーン店)ごとに、グループID(チェーンID)が付され、各グループに属する地点の名称がリスト形式で地点検索情報として記録される。
このようにして、予測地点の名称が読み出されると、前記地点検索表示処理手段は、読み出された予測地点があるかどうかを判断し、予測地点がある場合、前記表示窓w1に予測地点の名称を表示する。ところで、前記表示窓w1に表示された文字列の数が少ないほど、予測地点の数は多く、表示窓w1に表示された文字列の数が多くなるほど、予測地点の数は少なくなる。そこで、前記地点検索表示処理手段は、予測地点の数が設定値、本実施の形態においては、1以下であるかどうかを判断し、予測地点の数が1以下であると、予測地点の名称を前記表示窓w1に表示する。
また、前記地点検索表示処理手段は、前記予測地点の名称を構成する文字列のうち、表示するタイミングにおける前記頭文字列と、それ以外の文字列(以下「非頭文字列」という。)とを区別することができるように、表示手法を異ならせ、前記頭文字列の画像濃度を高くし、非頭文字列の画像濃度を低く(グレー表示)する。なお、前記頭文字列と非頭文字列とで色を異ならせたり、大きさ、書体等を異ならせたりすることもできる。
本実施の形態においては、前記設定値は1にされ、予測地点の数が1以下である場合に、前記表示窓w1に予測地点の名称が一つだけ表示されるようになっているが、設定値を2以上の任意の数にすることができる。その場合、前記表示窓w1に複数の予測地点の名称がリスト形式で表示される。したがって、運転者は、複数の予測地点から所定の予測地点を選択することができる。
例えば、運転者が「愛知ホテル」を検索しようとして、五十音表Syの各文字キーを押下し、「あ」及び「い」の各文字キーを押下すると、図4に示されるように、「あい」の文字列が表示される。そこで、前記文字列判定処理手段は、前記検索地点記録領域を参照し、「あい」の文字列と、過去に検索された地点の名称の頭文字列とが一致するかどうかを判断し、一致する場合、「あい」の頭文字列を有する「愛知ホテル」の名称を読み出す。
そして、前記地点検索表示処理手段は、「愛知ホテル」の名称を構成する文字列である「あいちほてる」のうち、前記頭文字列である「あい」と非頭文字列である「ちほてる」とを区別することができるように、「あい」の画像濃度を高くし、「ちほてる」の画像濃度を低くする。
そして、運転者が表示窓w1に表示された予測地点の名称を見て、予測地点が検索しようとしている地点の名称であると判断して前記予測決定キーk3を押下すると、前記地点検索表示処理手段は、前記地点設定画面に予測地点の周辺の地図を表示する。
また、運転者が表示窓w1に表示された予測地点の名称を見て、予測地点が検索しようとしている地点の名称ではないと判断し、前記完了キーk4を押下すると、前記地点検索表示処理手段は、前記候補地点表示画面を形成して、該候補地点表示画面に候補地点の名称のリストを表示する。
このように、本実施の形態においては、検索しようとする地点の名称を構成する文字列のうちの一部が入力されると、検索しようとする地点が予測され、予測地点として表示窓w1に表示されるので、検索しようとする地点の名称を構成する文字列をすべて入力する必要がなくなる。
したがって、地点の検索を終了するまでの動作手順が少なくなり、操作部34の操作を簡素化することができる。
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 過去に検索された地点の名称の頭文字列と一致するかどうかを判断する。過去に検索された地点の名称の頭文字列と一致する場合はステップS2に、一致しない場合はステップS3に進む。
ステップS2 グルーピングリスト記録領域に記録された地点の名称の頭文字列と一致するかどうかを判断する。グルーピングリスト記録領域に記録された地点の名称の頭文字列と一致する場合はステップS3に進み、一致しない場合は処理を終了する。
ステップS3 予測地点の名称を読み出し、処理を終了する。
本実施の形態においては、平仮名から成る五十音が使用して文字検索処理が行われるようになっているが、片仮名から成る五十音を使用したり、英文字を使用したりして文字検索処理を行うことができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。 本発明の実施の形態における地点検索システムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における文字入力画面の例を示す図である。
符号の説明
14 ナビゲーション装置
17 ナビゲーション処理部
31 CPU
34 操作部
35 表示部
43 ネットワーク
51 情報センタ
k3 予測決定キー

Claims (6)

  1. 地点情報が記録された記憶装置と、所定の入力を行うための操作部と、該操作部を操作することによって入力された文字列及び地点検索情報に基づいて、操作者が検索しようとしている地点を予測する地点予測処理手段と、表示部と、予測された地点の名称を前記表示部に表示する地点検索表示処理手段とを有することを特徴とする地点検索システム。
  2. 前記地点検索情報は、過去に検索された地点の名称である請求項1に記載の地点検索システム。
  3. 前記地点検索情報は、グループごとに記録された地点の名称である請求項1に記載の地点検索システム。
  4. 前記地点予測処理手段は、入力された文字列と地点検索情報の文字列とが一致するかどうかを判断して、操作者が検索しようとしている地点を予測する請求項1〜3のいずれか1項に記載の地点検索システム。
  5. 操作者が、画面に設定された操作要素を操作したときに、前記地点検索表示処理手段は、地点設定画面に予測された地点の周辺の地図を表示する請求項1〜4のいずれか1項に記載の地点検索システム。
  6. コンピュータを、所定の入力を行うための操作部を操作することによって入力された文字列及び地点検索情報に基づいて、操作者が検索しようとしている地点を予測する地点予測処理手段、並びに予測された地点の名称を前記表示部に表示する地点検索表示処理手段として機能させることを特徴とする地点検索システムのプログラム。
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