JP3962878B2 - 金属化フィルムコンデンサの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、金属化フィルムコンデンサの製造方法に係り、特に冷熱サイクルに対する性能要求の厳しい産業機器用として端子接続部位の機械的剥離強度を高めた金属化フィルムコンデンサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、金属化フィルムコンデンサにおけるメタリコンにて形成した外部電極とCP線等の端子(リード線)との接続は、両者の溶接または端子の10μm前後のハンダメッキ金属とメタリコン金属との間でのハンダ付けによるハンダ合金形成によって行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、メタリコン外部電極と端子との上記のような接続は、形成される合金層が少ないために、特に耐ヒートサイクル性が要求される用途においては、合金層の部分にクラックが発生するという欠点があった。
【0004】
これを解決するために、これまではメタリコン層を厚くするなどして端子の埋め込み量を大きくすることで機械的強度をあげることや、ハンダ付けで強度を保持すること、などが行われているが、未だ十分に改良されるに至っていない。
【0005】
この発明は、上記に鑑みて検討の結果、コンデンサ素子の両端面に形成するメタリコン層を改良することによって、その上に形成される端子の接続を十分な機械的強度を以て成し得ることのできるコンデンサの製造法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、この発明のうち請求項1に記載の発明は、金属化プラスチックフィルムを巻回して形成したコンデンサ素子の両端面にPbを70重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金を溶射してメタリコン層を形成し、該メタリコン層の上層にSnを80重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金を積層溶射して、Pbを70重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金のメタリコン層とSn−Pbハンダ合金層の2層のメタリコン電極を形成したのち、該メタリコン電極に端子を溶接またはハンダ付けにより接続することを特徴とするものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、Snを80重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金の積層溶射を上記Pbを70重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金を溶射して形成したメタリコン層の上層全面に施すことを特徴とし、請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、Snを80重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金の積層溶射を上記Pbを70重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金を溶射して形成したメタリコン層上層の端子接続部およびその近傍に施すことを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、Snを80重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金の積層溶射層を少なくとも20μmの厚さに形成することを特徴とするものである。
【0009】
要するに、この発明は、金属化プラスチックフィルムを巻回して形成したコンデンサ素子の両端面にPbを70重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金を溶射してメタリコン層を形成し、さらに該メタリコン層の上層にSnを80重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金を積層溶射して2層のメタリコン外部電極層を形成したことによって、多量のSnの存在により端子接続部にSn/Pb共晶に近い組成のハンダ層が形成され、これによって部分的にメタリコン層の融点が低下して端子のメタリコン層内への埋め込みが容易になること、また埋め込んだ端子の周囲にSn/Pb共晶もしくはそれに近い組成のハンダ層が形成されていることで埋め込んだ端子とメタリコン層との結合が密になって端子の機械的強度(剥離強度)が向上するという作用効果を奏するのである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明で得られる金属化プラスチックフィルムコンデンサの斜視図である。図において、1はコンデンサ素子である。このコンデンサ素子1は、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリフッ化ビニリデンなどのプラスチックフィルムの片面または両面にアルミニウム、亜鉛、銅などを蒸着した一対の金属化プラスチックフィルムを巻回して形成されている。
【0011】
2は上記コンデンサ素子1の両端面に周知の方法でPbを70重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金を溶射して形成される従来のメタリコン層である。この発明は、上記で両端面に形成したメタリコン層2の上層にSnを80重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金層3を積層溶射にて形成してメタリコン層2およびSn−Pbハンダ合金層3の2層よりなるメタリコン外部電極層4を形成するものであり、次いでこのメタリコン外部電極層4に溶接またはハンダ付けにてCP線等の端子5を接続するのである。
【0012】
このように、メタリコン外部電極層4を2層構成とすると、図2に示すように、Sn−Pbハンダ合金層3内に端子5を溶接またはハンダ付けする際に、その熱で端子5の周囲のメタリコン層4の融点が低下して端子5の埋め込みが容易になると同時に、多量のSnの存在によって、埋め込んだ端子の周囲にSn/Pb共晶に近い組成の新たな合金層6が形成されて、端子接続部の機械的強度を向上させることができるのである。この発明で、コンデンサ素子の両端面のメタリコン層2上層に施すSnを80重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金層3は、上記した新たな合金層6の形成に寄与するので、少なくとも20μmの厚さを有することが好ましく、またSnの量も80重量%以上が必要である。
【0013】
上記において、コンデンサ素子1の両端面のPbを70重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金を溶射して形成したメタリコン層2上層への溶射によるSn−Pbハンダ合金層3の形成は、図1ではメタリコン層2の上層全面に行っているが、図3に示すように端子5の接続部とその近傍のみに形成することも可能であり、また同じ効果を得ることができる。
【0014】
かくして得たこの発明のコンデンサ(定格電圧150V、静電容量10μF)の端子接続部の機械的強度(剥離強度)を、1層のメタリコン層に端子を接続した従来のコンデンサの端子接続部のそれと比較して測定したところ、図4に示すようにこの発明のコンデンサ(a)は、従来のコンデンサ(b)に比べて平均値も大きく、かつσ値の変動が非常に小さいことから機械的強度に優れていることが認められた。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明は金属化プラスチックフィルムを巻回して得たコンデンサ素子の両端面にPbを70重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金を溶射したメタリコン層とその上に積層溶射したSnを80重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金層の2層のメタリコン電極層としたことによって、この電極層に端子を溶接法で接続する時に、端子の周囲にSn/Pb共晶に近い組成の新たな合金層が形成されて端子を囲むため、これまでにない強固にメタリコン電極層に接続した端子をもつコンデンサを得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のコンデンサの一実施例を示す斜視図である。
【図2】この発明のコンデンサにおける端子接続部近傍の状態を示す説明図である。
【図3】端子接続部の他の例を示す説明図である。
【図4】この発明のコンデンサの機械的強度を示す曲線図である。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子
2 メタリコン層
3 Sn−Pbハンダ合金層
4 メタリコン電極層
5 端子
6 新たな合金層

Claims (4)

  1. 金属化プラスチックフィルムを巻回して形成したコンデンサ素子の両端面にPbを70重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金を溶射してメタリコン層を形成し、該メタリコン層の上層にSnを80重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金を積層溶射して、Pbを70重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金のメタリコン層とSn−Pbハンダ合金層の2層のメタリコン電極を形成したのち、該メタリコン電極に端子を溶接またはハンダ付けにより接続することを特徴とする金属化フィルムコンデンサの製造方法。
  2. Snを80重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金の積層溶射を上記Pbを70重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金を溶射して形成したメタリコン層の上層全面に施すことを特徴とする請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサの製造方法。
  3. Snを80重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金の積層溶射を上記Pbを70重量%以上含有するSn−Pbハンダ合金を溶射して形成したメタリコン層上層の端子接続部およびその近傍に施すことを特徴とする請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサの製造方法。
  4. Snを80重量%以上含有するハンダ合金の積層溶射層を少なくとも20μmの厚さに形成することを特徴とする請求項1に記載の金属化フィルムコンデンサの製造方法。
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CN108588622A (zh) * 2018-05-14 2018-09-28 浙江七星电容器有限公司 新能源电容喷金工艺

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