JP3962207B2 - 車両用エアバッグ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用エアバッグ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両には、緊急時の安全手段としてエアバッグ装置を備えたものがある。上記エアバッグ装置は、図8に示すように、車体に所定値以上の衝撃力が加わったときに、インストルメントパネル1等の内部に配設されたハウジング2(エアバッグモジュール)に折り畳んで収納されているエアバッグ本体3が、インフレータ4からの圧力気体の圧力によって車室内乗員側へ膨出して、定位置に着座している乗員の頭部等を受け止め、頭部等がインストルメントパネル1等に当接しないように保護するものである。
【0003】
そして、上記エアバッグ本体3は、膨出時に、インストルメントパネル1等に形成されたエアバッグリッド部5を押圧し、エアバッグリッド部5に形成された開裂線6を開裂することにより膨出開口を形成し、該膨出開口から車室内乗員側へ膨出されるようになっている。
【0004】
なお、図8中、符号7はフロントウインドウガラスである。また、図8では、インストルメントパネル1は、表皮8と発泡層9と芯材10との三層構造を有している。
【0005】
従来の車両用エアバッグ構造としては、図9〜図12に示すようなものが知られている。即ち、インストルメントパネル1内の助手席前方位置に設けられたエアバッグモジュール11には、インフレータ4を収納するインフレータ収納容器13が備えられていて、インフレータ収納容器13は固定ブラケット14を介してステアリングメンバ等の車体側部材12に固定されている。このインフレータ収納容器13の上面部には、圧力気体噴出開口15が開口形成されている。
【0006】
また、インフレータ収納容器13の略上部には、エアバッグ本体3を折り畳んだ状態で収容すると共に、展開時にエアバッグ本体3のガイドを行うエアバッグ本体収納容器17が一体的に取付けられている。
【0007】
前記エアバッグ本体3には圧力気体流入開口16aが形成され、この圧力気体流入開口16aの内側には金属製のリテーナ部材18が予め装着されている。リテーナ部材18にはリテーナボルト19,19が植設され、該リテーナボルト19,19は圧力気体流入開口16aの周縁部を貫通して略下方へ向け突出されている。
【0008】
そして、前記インフレータ収納容器13の上部にエアバッグ本体収納容器17を当接配置させ、折り畳まれた前記エアバッグ本体3をエアバッグ本体収納容器17内に収容させると共に、インフレータ収納容器13の圧力気体噴出開口15に、前記エアバッグ本体3の圧力気体流入開口16aを向き合わせ、前記リテーナ部材18のリテーナボルト19,19を、エアバッグ本体収納容器17とインフレータ収納容器13の圧力気体噴出開口15周縁のボルト孔に挿通させた後、リテーナボルト19,19に先端側からナット部材20,20を螺着させることにより、エアバッグモジュール11が一体化されている。
【0009】
前記エアバッグ本体3は、図10に示すように、二枚の基布を重ね合わせてその周縁部を縫い合わされた袋状物であり、前記圧力気体流入開口16aは、一方の基布の略中央部に形成されている。このエアバッグ本体3の圧力気体流入開口16a周縁には、左右一対の折り崩れ防止バンド21,21を一体に設けた補強布部材22が貼設されている。この折り崩れ防止バンド21は、エアバッグ本体3に捲き廻される帯状のバンド本体21aと、バンド本体21aの略幅中心線上に位置して、バンド本体21aの先端部に形成される係止孔部21bとを有している。更に、このバンド本体21aには、その中央部に展開時に切断され易くするための左右一対のスリット部21cが形成されている。この左右一対のスリット部21cはそれぞれバンド本体21aの略幅中心線上に達する略等しい長さに形成されている。
【0010】
このように構成された従来の車両用エアバッグ構造では、先ず、このエアバッグ本体3は、左,右側縁部16b,16bをそれぞれ複数回ずつ折り返して(縦折り)、前記リテーナ部材18の幅と略同じ幅aとした後、前後方向から前,後側縁部16c,16dを内側に向けて折り畳む(横折り)ことにより、図11に示すようにまとめられる。
【0011】
そして、この折り畳まれたエアバッグ本体3の左右両端部16e,16e近傍で、各々前記折り崩れ防止バンド21,21のバンド本体21a,21aが捲き廻され、バンド本体21aの略幅中心線上に位置する係止孔部21b,21bが各々図12に示すように、前記リテーナボルト19,19に嵌着されることにより、折り崩れが防止されるようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の車両用エアバッグ構造では、以下のような問題があった。
【0013】
即ち、ステアリングメンバ等の車体側部材12に固定ブラケット14を介してエアバッグモジュール11を固定し、その後、エアバッグモジュール11の上から車体にインストルメントパネル1を被せるようにして車両を組立てる場合、エアバッグ本体収納容器17とインストルメントパネル1との間に隙間25が生じるため、エアバッグ本体3が展開する際に、エアバッグ本体3が上記隙間25へ入ってインストルメントパネル1内で展開してしまう(いわゆる、インストルメントパネル内展開を起こす)おそれがある。
【0014】
このようなインストルメントパネル内展開を防止するため、従来、インストルメントパネル1には、裏面側の膨出開口の周囲に金属製等のインストルメントパネル内展開防止用のガイド26を設けるようにしている。
【0015】
そのため、インストルメントパネル1に対して金属製等のガイド26を取付けるのに多くの部品点数や取付工数を要し、コストがかかっていた。
【0016】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、金属製のガイドをなくすことにより部品点数や取付工数を削減し、コスト低減を得ることのできる車両用エアバッグ構造を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、折り畳まれたエアバッグ本体に、一対の折り崩れ防止バンドを捲き廻した車両用エアバッグ構造において、前記エアバッグ本体の展開方向を制御するガイド体を設けると共に、該ガイド体が、折り崩れ防止バンドが切断される前に、ほとんど抵抗なくエアバッグ本体展開方向へ変位せられて外側へ開くように、前記エアバッグ本体に添設され、前記ガイド体が、前記一対の折り崩れ防止バンド間に配設されると共に、前記ガイド体が、一対の折り崩れ防止バンドと一体の布体で構成されたことを特徴としている。
【0018】
このように構成された請求項1にかかる発明によれば、前記折り崩れ防止バンドが切断される前に、一対の折り崩れ防止バンド間に設けられた一体の布体によるガイド体が、エアバッグ本体に添設された状態からほとんど抵抗なくエアバッグ本体展開方向へ変位せられて外側へ開くことで、エアバッグ本体の展開方向を制御することにより、インストルメントパネル内展開を確実に防止することができる。よって、金属製のガイド等の後付け部品をなくすことができ、部品点数や取付工数を削減して、コスト低減を得ることができるようになる。
【0019】
請求項2に記載された発明では、前記エアバッグ本体の圧力気体流入開口周縁に取付けられる補強布部材に形成された舌状片に対し、前記ガイド体が前記折り崩れ防止バンドと共に、前記舌状片に切込を入れることにより一体的に形成されたことを特徴としている。
【0020】
このように構成された請求項2にかかる発明によれば、前記圧力気体流入開口周縁の補強布部材に形成された舌状片に切込を入れることにより、簡単かつ一度に折り崩れ防止バンドとガイド体とを作成することができる。
【0021】
請求項3に記載された発明では、前記舌状片の前記圧力気体流入開口から離れた側の端辺に、前記一対の折り崩れ防止バンドに対して、前記ガイド体のエアバッグ本体展開方向への変位を許容するアーチ状の切欠を設けたことを特徴としている。
【0022】
このように構成された請求項3にかかる発明によれば、前記アーチ状の切欠により、エアバッグ本体の展開初期において、先端が固定されて変位できないようになっている前記折り崩れ防止バンドに対して、ほとんど抵抗なく前記ガイド体のエアバッグ本体展開方向への変位を許容させることができる。
【0023】
請求項4に記載された発明では、前記切込における縦切込の途中に、所定の引張力で破断する非切込部を形成したことを特徴としている。
【0024】
このように構成された請求項4にかかる発明によれば、前記非切込部により、組立・搬送時等におけるガイド体のめくれを防止してガイド体の取扱いを容易化し、かつ、展開時において前記非切込部が所定の引張力で破断することによりガイド体の作動を確実化することができる。なお、所定の引張力は、展開時にエアバッグ本体から受ける力とする。
【0025】
請求項5に記載された発明では、前記非切込部の端部に、該非切込部を通る織糸を分断可能な傾斜切込部を形成したことを特徴としている。
【0026】
このように構成された請求項5にかかる発明によれば、前記非切込部を通る織糸を前記傾斜切込部で分断可能とすることにより、展開前は非切込部の織糸は織込みによる糸の絡み合いによりつながった状態で維持され、展開中に上記所定の力により非切込部の織糸が抜けて容易に分断されるようにすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0028】
図1〜図7は、この発明の実施の形態1を示すものである。なお、従来例と同一ないし均等な部分については、同一の符号を付して説明する。
【0029】
先ず、構成を説明すると、図1に示すように、インストルメントパネル1は、例えば、図8と同様に、表皮8と発泡層9と芯材10とを一体化された三層構造を有しており、ステアリングメンバ等の車体側部材12に固定ブラケット14を介してエアバッグモジュール11を固定した後、エアバッグモジュール11の上から車体に被せるよう構成されている。芯材10には、膨出開口51が形成され、この膨出開口51にはドア部材52が取付けられている。
【0030】
そして、この実施の形態1のものでは、図2に示すように、折り畳まれたエアバッグ本体3の左右両端部16e,16e近傍に、一対の帯状をした折り崩れ防止バンド21,21を捲き廻し、折り崩れ防止バンド21,21の先端部に形成された係止孔部21b,21bを、エアバッグ本体3の圧力気体流入開口16a部分に取付けたリテーナ部材18から突設されたリテーナボルト19,19に嵌着し、折り崩れ防止バンド21,21の先端部を係止固定させるようにする。
【0031】
折り崩れ防止バンド21,21には、外側が長く、内側が短いスリット部31,32が形成されている。
【0032】
そして、一対の折り崩れ防止バンド21,21間に、展開時にエアバッグ本体3がインストルメントパネル内展開を起こさないようにエアバッグ本体3の展開方向を制御するガイド体35が一体に設けられる。
【0033】
このガイド体35は、図3に示すように、圧力気体流入開口16a周縁に取付けられる補強布部材22及び左右一対の折り崩れ防止バンド21,21と一体の布体で構成される。
【0034】
即ち、補強布部材22に対し、左右の折り崩れ防止バンド21,21を含む大きさの舌状片36が形成され、この舌状片36に平面視略H字状(平面視略U字状としてもよい)の切込37が形成されることにより、H字の縦切込38の外側に左右の折り崩れ防止バンド21,21が形成され、合わせてH字(又はU字)の縦切込38の内側にガイド体35も形成される。
【0035】
ガイド体35は、H字の横切込39によって前ガイド体片40と後ガイド体片41とに分割される。なお、図3の場合前ガイド体片40よりも後ガイド体片41の方が大きな形状とされている。
【0036】
また、舌状片36の係止孔部21b側(圧力気体流入開口16a周縁から離れた側)の端辺には、両端が固定された一対の折り崩れ防止バンド21,21先端に対して、ガイド体35のエアバッグ本体展開方向への変位を許容するためにアーチ状の切欠42(展開時変形許容部)が形成されており、H字の縦切込38は、未到達部43を有してアーチ状の切欠42に達しない長さに形成されている。
【0037】
更に、H字の縦切込38は、途中、後ガイド体片41の部分に、所定の引張力で破断する非切込部45を有している。
【0038】
そして、この非切込部45の両端部からは、相互に反対方向へ向かう略平行な一対の傾斜切込部46,47が、非切込部45を通る織糸を分断し得るように形成されている。ここで、ガイド体35を構成する布体は、H字状の切込37と平行な織目を有する平織りで構成され、傾斜切込部46,47の端部は、少なくとも反対側の傾斜切込部46,47の端部の織目に沿った側方に達する長さとされている。好ましくは、傾斜切込部46,47の端部は、非切込部45の反対側の端部の織目に沿った側方に達する長さとする。
【0039】
なお、切込37及び傾斜切込部46,47は、レーザー加工やカッター加工等で形成される。切込37及び傾斜切込部46,47をレーザー加工で形成した場合、織糸がナイロンなどの樹脂製であると、切込37及び傾斜切込部46,47を完全に切断されない半溶着・半切断状態とすることができる。このように、切込37及び傾斜切込部46,47を半溶着・半切断状態とすることにより、展開前後の作動をより確実なものとすることができる。なお、レーザー加工によれば、傾斜切込部46,47のみを半溶着・半切断状態とすることも可能である。
【0040】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0041】
ステアリングメンバ等の車体側部材12に固定ブラケット14を介してエアバッグモジュール11を固定し、その後、インストルメントパネル1をエアバッグモジュール11の上から車体に被せるようにして車両を組立てる。
【0042】
そして、エアバッグ本体3が展開する場合、先ず、図2の状態から図4に示すように、エアバッグ本体3によって舌状片36全体が押上げられる。この際、舌状片36の係止孔部21b側の端縁にはアーチ状の切欠42(展開時変形許容部)が形成されているので、このアーチ状の切欠42により、エアバッグ本体3の展開初期において、先端が固定されて変位できないようになっている折り崩れ防止バンド21,21に対して、ほとんど抵抗なくガイド体35のエアバッグ本体展開方向への変位を許容させることができる。
【0043】
更に、エアバッグ本体3が展開する際の所定の引張力によって、舌状片36におけるH字の縦切込38の非切込部45が分離されて、後ガイド体片41が折り崩れ防止バンド21,21から離される。そして、エアバッグ本体3からの圧力によって、前ガイド体片40と後ガイド体片41とが外側に開き、図1に示すように、エアバッグ本体3をガイドしてインストルメントパネル内展開を防止可能な状態となる。
【0044】
こうして非切込部45が分離されるまでは、後ガイド体片41は左右の折り崩れ防止バンド21,21と一体となっているので、後ガイド体片41が無用にめくれたりするようなことがない。したがって、非切込部45により、組立・搬送時等におけるガイド体35のめくれを防止してガイド体35の取扱いを容易化し、かつ、展開時において非切込部45が所定の引張力で破断することによりガイド体35の作動を確実化することができる。なお、所定の引張力とは、展開時にエアバッグ本体3から受ける圧力とする。
【0045】
なお、非切込部45は、縦糸と横糸からなる織糸が絡み合って結合した状態から、図5に示すように、傾斜切込部46の下部で縦糸から横糸が抜けるか、或いは、図6に示すように、傾斜切込部47の上部で縦糸から横糸が抜けるかして分離されることとなる。よって、非切込部45を通る織糸を傾斜切込部46,47で分断可能とすることにより、展開前は非切込部45のは織糸は織込みによる糸の絡み合いによりつながった状態で維持され、展開中に上記所定の力により非切込部45の織糸が抜けて容易に分断されるようにすることができる。
【0046】
最後に、図7に示すように、エアバッグ本体3からの圧力によって、左右の折り崩れ防止バンド21,21が切断され、エアバッグ本体3が展開する。
【0047】
エアバッグ本体3の展開の際には、エアバッグ本体収納容器17とインストルメントパネル1との間に生じる隙間25を前ガイド体片40と後ガイド体片41とが塞ぐため、エアバッグ本体3が上記隙間25へ入ってインストルメントパネル1内で展開する、いわゆる、インストルメントパネル内展開が確実に防止される。
【0048】
よって、図8に示すような金属製のガイド26等の後付け部品をなくすことができ、部品点数や取付工数を削減して、コスト低減を得ることができるようになる。
【0049】
しかも、この実施の形態1のガイド体35は、圧力気体流入開口16a周縁に取付けられる補強布部材22及び左右一対の折り崩れ防止バンド21,21と一体の布体で構成されているので、布体に切込37を入れることのみによって、容易且つ一度に折り崩れ防止バンド21,21とガイド体35とを同時に作成することができる。また、折り崩れ防止バンド21,21を形成するためにこれまで捨てていた部分を有効活用することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、折り崩れ防止バンドが切断される前に、一対の折り崩れ防止バンド間に設けられた一体の布体によるガイド体が、エアバッグ本体に添設された状態からほとんど抵抗なくエアバッグ本体展開方向へ変位せられて外側へ開くことで、エアバッグ本体の展開方向を制御することにより、インストルメントパネル内展開を確実に防止することができる。よって、金属製のガイド等の後付け部品をなくすことができ、部品点数や取付工数を削減して、コスト低減を得ることができるようになる。
【0051】
請求項2の発明によれば、圧力気体流入開口周縁の補強布部材に形成された舌状片に切込を入れることにより、簡単かつ一度に折り崩れ防止バンドとガイド体とを作成することができる。
【0052】
請求項3の発明によれば、アーチ状の切欠により、エアバッグ本体の展開初期において、先端が固定されてほとんど変位できないようになっている折り崩れ防止バンドに対して、ほとんど抵抗なくガイド体のエアバッグ本体展開方向への変位を許容させることができる。
【0053】
請求項4の発明によれば、非切込部により、組立・搬送時等におけるガイド体のめくれを防止してガイド体の取扱いを容易化し、かつ、展開時において非切込部が所定の引張力で破断することによりガイド体の作動を確実化することができる。なお、所定の引張力は、展開時にエアバッグ本体から受ける力とする。
【0054】
請求項5の発明によれば、非切込部を通る織糸を傾斜切込部で分断可能とすることにより、展開前は非切込部の織糸は織込みによる糸の絡み合いによりつながった状態で維持され、展開中に上記所定の力により非切込部の織糸が抜けて容易に分断されるようにすることができる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるインストルメントパネル部分の側方断面図である。
【図2】実施の形態1の車両用エアバッグ構造で、折り崩れ防止バンドを巻き廻しガイド体をセットした様子を説明する折り畳み後のエアバッグ本体の斜視図である。
【図3】折り崩れ防止バンド及びガイド体が一体形成された補強布部材の拡大図である。
【図4】図2の第1の作動図である。
【図5】非切込部が分離される状態を示す部分拡大図である。
【図6】非切込部が分離される他の状態を示す部分拡大図である。
【図7】図2の第2の作動図である。
【図8】従来例の車両用エアバッグ構造を示すインストルメントパネル部分の側方断面図である。
【図9】従来例の車両用エアバッグ構造で、装着の様子を説明する模式図である。
【図10】従来例の車両用エアバッグ構造で、折り畳み前のエアバッグ本体を取り付けられる面側から見た平面図である。
【図11】従来例の車両用エアバッグ構造で、折り崩れ防止バンドを巻き廻した様子を説明する折り畳み後のエアバッグ本体の斜視図である。
【図12】従来例の車両用エアバッグ構造で、要部の構成を説明する斜視図である。
【符号の説明】
3 エアバッグ本体
16a 圧力気体流入開口
21 折り崩れ防止バンド
22 補強布部材
35 ガイド体
36 舌状片
37 切込
38 縦切込
42 切欠
45 非切込部
46 傾斜切込部
47 傾斜切込部
Claims (5)
- 折り畳まれたエアバッグ本体に、一対の折り崩れ防止バンドを捲き廻した車両用エアバッグ構造において、
前記エアバッグ本体の展開方向を制御するガイド体を設けると共に、
該ガイド体が、折り崩れ防止バンドが切断される前に、ほとんど抵抗なくエアバッグ本体展開方向へ変位せられて外側へ開くように、前記エアバッグ本体に添設され、
前記ガイド体が、前記一対の折り崩れ防止バンド間に配設されると共に、
前記ガイド体が、一対の折り崩れ防止バンドと一体の布体で構成されたことを特徴とする車両用エアバッグ構造。 - 前記エアバッグ本体の圧力気体流入開口周縁に取付けられる補強布部材に形成された舌状片に対し、前記ガイド体が前記折り崩れ防止バンドと共に、前記舌状片に切込を入れることにより一体的に形成されたことを特徴とする請求項1記載の車両用エアバッグ構造。
- 前記舌状片の前記圧力気体流入開口から離れた側の端辺に、前記一対の折り崩れ防止バンドに対して、前記ガイド体のエアバッグ本体展開方向への変位を許容するアーチ状の切欠を設けたことを特徴とする請求項2記載の車両用エアバッグ構造。
- 前記切込における縦切込の途中に、所定の引張力で破断する非切込部を形成したことを特徴とする請求項2又は3記載の車両用エアバッグ構造。
- 前記非切込部の端部に、該非切込部を通る織糸を分断可能な傾斜切込部を形成したことを特徴とする請求項4記載の車両用エアバッグ構造。
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