JP3960009B2 - 光導波路型回折格子素子製造方法 - Google Patents

光導波路型回折格子素子製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光導波路の長手方向に沿った所定範囲に亘って屈折率変調による回折格子が形成された光導波路型回折格子素子を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光導波路型回折格子素子は、光導波路(例えば光ファイバ)における長手方向に沿った所定範囲に亘って屈折率変調による回折格子が形成されたものであって、この光導波路を導波する光のうち所定の反射波長の光を回折格子により選択的に反射することができる。また、この光導波路型回折格子素子を含む合分波モジュールは、光導波路型回折格子素子により反射波長の光を選択的に反射することで光を合波または分波することができ、波長多重した多波長の信号光を用いて光伝送を行う波長分割多重(WDM: Wavelength Division Multiplexing)伝送システム等において用いられる。
【0003】
一般に、光導波路型回折格子素子は、光導波路における長手方向に沿った所定範囲に亘って一定周期Λの屈折率変調による回折格子が形成されていて、この回折格子により、λ=2n0Λ なる式で表されるブラッグ条件式を満たす反射波長λの光を選択的に反射し、他の波長の光を透過する。ここで、n0は光導波路の屈折率変調領域における平均の実効屈折率である。
【0004】
このような光導波路型回折格子素子では、屈折率変調領域において長手方向に沿った屈折率変調の振幅分布は、一定であってもよいが、変化していてもよい。屈折率変調の振幅分布が長手方向に沿って変化していることで、光導波路型回折格子素子の反射特性の改善が図られる。また、屈折率変調の振幅分布が位相反転部を有するものとすることにより、更に光導波路型回折格子素子の反射特性の改善が図られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、屈折率変調の振幅分布が位相反転部を有する光導波路型回折格子素子は、これまで幾つかの文献で構造が提案され反射特性のシミュレーション結果が示されているものの、製造方法または製造装置については開示されていない。
【0006】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、屈折率変調の振幅分布が一定でない場合(更には、屈折率変調の振幅分布が位相反転部を有する場合)にも容易に光導波路型回折格子素子を製造することができる光導波路型回折格子素子製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光導波路型回折格子素子製造方法は、光導波路の長手方向に沿った所定範囲に亘って屈折率変調による回折格子が形成された光導波路型回折格子素子を製造する方法であって、(1) 光導波路の側方に位相格子マスクが配置された第1状態で、一定強度の屈折率変化誘起光の照射位置を長手方向に沿って所定範囲に亘って第1照射時間分布で走査して、位相格子マスクを介して光導波路に屈折率変化誘起光を照射する第1工程と、(2) 第1状態に対して回折格子の半周期だけ長手方向に相対的にずれて位相格子マスクが配置された第2状態で、一定強度の屈折率変化誘起光の照射位置を長手方向に沿って所定範囲に亘って第2照射時間分布で走査して、位相格子マスクを介して光導波路に屈折率変化誘起光を照射する第2工程と、を備えることを特徴とする。そして、第1工程および第2工程それぞれを1回または複数回繰り返して行って光導波路型回折格子素子を製造することを特徴とする。
【0009】
この本発明に係る光導波路型回折格子素子製造方法によれば、光導波路(例えばコア領域にGeO2が添加された石英系の光ファイバ)の側方に位相格子マスクが配置される。このとき、光導波路と位相格子マスクとの相対的位置関係に関して第1状態および第2状態それぞれが設定される。第1状態に対して第2状態では、形成されるべき屈折率変調による回折格子の半周期(Λ/2)だけ長手方向に相対的にずれて位相格子マスクが配置される。第1状態では、一定強度の屈折率変化誘起光の照射位置は、長手方向に沿って屈折率変調形成範囲に亘って第1照射時間分布で走査される。第2状態では、一定強度の屈折率変化誘起光の照射位置は、長手方向に沿って屈折率変調形成範囲に亘って第2照射時間分布で走査される。第1照射時間分布と第2照射時間分布とは互いに異なる。第1状態および第2状態それぞれで位相格子マスクを介して光導波路に屈折率変化誘起光が照射されることにより、第1照射時間分布と第2照射時間分布との差に比例した屈折率変調振幅分布を有する光導波路型回折格子素子が製造される。
【0010】
本発明に係る光導波路型回折格子素子製造方法では、第1照射時間分布と第2照射時間分布との和が長手方向に沿って一定であるのが好適である。この場合には、光導波路型回折格子素子の屈折率変調形成範囲における平均の実効屈折率は、長手方向の位置に依らず一定値となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0015】
先ず、本発明に係る光導波路型回折格子素子の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る光導波路型回折格子素子100の構成図である。この図は、光軸を含む面で切断したときの光導波路型回折格子素子100の断面図を示している。この光導波路型回折格子素子100は、光導波路である光ファイバ110に回折格子113が形成されたものである。光ファイバ110は、石英ガラスを主成分とするものであって、光軸中心を含むコア領域111にGeO2が添加されており、このコア領域111を取り囲んでクラッド領域112が設けられている。この光ファイバ110における長手方向に沿った所定範囲(以下「屈折率変調形成範囲」という。)に亘って屈折率変調による回折格子113が形成されている。
【0016】
光ファイバ110の長手方向に沿ってz軸を設定し、そのz軸の原点を屈折率変調形成範囲の中心位置とする。屈折率変調形成範囲において形成された屈折率変調の格子間隔は一定値Λであり、屈折率変調形成範囲において、回折格子113の屈折率分布n(z)は、
【数1】
Figure 0003960009
なる式で表される。ここで、n0は、屈折率変調形成範囲における光ファイバ110の平均実効屈折率である。また、F(z)は、屈折率変調形成範囲における屈折率変調の振幅分布であり、例えば sinc関数やcos関数などである。
【0017】
図2は、本実施形態に係る光導波路型回折格子素子100の長手方向に沿った屈折率分布の説明図である。この図に示されるように、光導波路型回折格子素子100の屈折率変調形成範囲における長手方向に沿った屈折率変調は一定周期である。しかし、その屈折率変調振幅分布F(z)は、長手方向に沿って一様ではなく変化しており、或る位置を境に符号(すなわち位相)が反転している。屈折率変調振幅の符号が反転する位置が位相反転部である。
【0018】
この光導波路型回折格子素子100は、回折格子113により、反射波長λ(=2n0Λ)の光を選択的に反射することができる。また、屈折率変調振幅分布F(z)を最適化することにより、この光導波路型回折格子素子100は、波長分散が抑制されたものであったり、波長分散が一定であったり、或いは、複数の波長の信号光を選択的に反射したりすることができる。
【0019】
次に、本発明に係る光導波路型回折格子素子製造装置の実施形態について説明する。図3は、本実施形態に係る光導波路型回折格子素子製造装置300の構成図である。この光導波路型回折格子素子製造装置300は、上述した光導波路型回折格子素子100を製造する際に位相格子マスク200とともに好適に用いられるものである。
【0020】
この光導波路型回折格子素子製造装置300は、固定部材310、光源321、シャッタ322、光学系323、ミラー324、圧電素子330および制御部340を備えている。これらのうち、光源321、シャッタ322、光学系323およびミラー324は、位相格子マスク200を介して光ファイバ110に屈折率変化誘起光を照射する照射手段を構成している。また、圧電素子330は、光ファイバ110の側方に配置された位相格子マスク200をz軸方向に光ファイバ110に対して相対的に移動させる移動手段を構成している。
【0021】
光源321は、光ファイバ110のコア領域111の屈折率変化を誘起せしめる波長の一定強度の屈折率変化誘起光UVを出力する。この光源321として、例えば、波長248nmのレーザ光を屈折率変化誘起光UVとして出力するKrFエキシマレーザ光源や、波長488nmのレーザ光の第2高調波光(波長244nm)を出力するArレーザ光源が用いられ、その他、YAGレーザ光源や銅蒸気レーザ光源などが好適に用いられる。シャッタ322は、光源321とミラー324との間に設けられ、光源321から出力された屈折率変化誘起光UVの通過/遮断の制御を行う。このシャッタ322として音響光学素子が好適に用いられ、この場合には、屈折率変化誘起光UVの通過/遮断の制御が高速に行われる。
【0022】
光学系323は、シャッタ322とミラー324との間に設けられ、光ファイバ110への屈折率変化誘起光UVの照射の際に屈折率変化誘起光UVのz軸方向の光束幅を所定値(好適には500μm以下、更に好適には100μm以下)とする為のものである。この光学系323として、集光レンズが好適に用いられ、或いは、所定の開口幅を有する開口も好適に用いられる。光学系323として集光レンズが用いられる場合には、屈折率変化誘起光UVのエネルギが有効に利用されるので、回折格子の作成効率が優れる。また、光学系323として開口が用いられる場合には、光ファイバ110が被る機械的ダメージが低減される。
【0023】
ミラー324は、z軸方向に対して45度だけ傾斜した反射面を有していて、光学系323を経てz軸方向に進んできた屈折率変化誘起光UVを、z軸に垂直な方向に反射させる。そして、ミラー324は、その反射させた屈折率変化誘起光UVを、位相格子マスク200を介して光ファイバ110に照射する。また、このミラー324は、z軸方向に移動自在に固定部材310に固定されている。固定部材310に対してミラー324が移動することにより、屈折率変化誘起光UVの照射位置は長手方向に沿って屈折率変調形成範囲に亘って走査される。この移動機構としては、ピッチングが小さいエアスライダや、絶対位置精度が高いリニアモータを用いたものが好適である。
【0024】
位相格子マスク200は、石英ガラス平板の一方の面に格子間隔2Λの位相格子が形成されたものであり、その位相格子が形成された面が光ファイバ110に対向して配置される。この位相格子マスク200の格子間隔は、光ファイバ110に形成されるべき回折格子113の格子間隔Λの2倍とされる。また、この位相格子マスク200は、圧電素子330を介して固定部材310と固定されており、圧電素子330の作用によりz軸方向に移動可能である。
【0025】
制御部340は、固定部材310に対してミラー324をz軸方向に移動させる。これにより、制御部340は、光ファイバ110への屈折率変化誘起光UVの照射位置を、光ファイバ110の所定範囲(屈折率変調形成範囲)に亘って走査する。このとき、制御部340は、屈折率変化誘起光UVの照射位置を所定の速度分布で走査する。また、制御部340は、圧電素子330を制御して、位相格子マスク200をz軸方向に光ファイバ110に対して相対的に移動させる。この移動距離は、光ファイバ110に形成されるべき回折格子113の格子間隔Λの1/2で充分である。
【0026】
次に、本実施形態に係る光導波路型回折格子素子製造装置1の動作について説明するとともに、本実施形態に係る光導波路型回折格子素子製造方法について説明する。この光導波路型回折格子素子製造装置1は、制御部340による制御の下に以下のように動作する。
【0027】
光源321から出力された一定強度の屈折率変化誘起光UVは、シャッタ322および光学系323を経てミラー324に入射し、このミラー324により反射されて、位相格子マスク200を介して光ファイバ110へ照射される。このとき、格子間隔2Λの位相格子マスク200の回折作用により+1次回折光と−1次回折光とが発生し、これら2つの回折光が干渉することにより縞間隔Λの干渉縞が生じる。また、ミラー324がz軸方向に所定範囲に亘って移動することにより、位相格子マスク200を介した光ファイバ110への屈折率変化誘起光UVの照射位置が走査される。そして、光ファイバ110のコア領域111には、この干渉縞における光エネルギの空間的な分布に応じて格子間隔Λの屈折率変調が形成されて、回折格子113が形成される。
【0028】
このような屈折率変化誘起光UVの照射に際して、光ファイバ110と位相格子マスク110との相対的位置関係に関して2つの状態(第1状態、第2状態)それぞれが設定される。第1状態に対して第2状態では、屈折率変調による回折格子の半周期(Λ/2)だけz方向に相対的にずれて位相格子マスク200が配置される。第1状態では、屈折率変化誘起光UVの照射位置は、z方向に沿って屈折率変調形成範囲に亘って第1照射時間分布T1(z)で走査される(この工程を「第1工程」と呼ぶ。)。第2状態では、屈折率変化誘起光UVの照射位置は、z方向に沿って屈折率変調形成範囲に亘って第2照射時間分布T2(z)で走査される(この工程を「第2工程」と呼ぶ。)。
【0029】
なお、各照射時間分布は、各位置zに屈折率変化誘起光UVが照射される時間の分布を表しており、走査速度分布の逆数に比例する。すなわち、第1工程における第1照射時間分布T1(z)と第1走査速度分布V1(z)との間、および、第2工程における第2照射時間分布T2(z)と第2走査速度分布V2(z)との間それぞれには、
【数2】
Figure 0003960009
なる関係式が成り立つ。ここで、Δzは、z軸方向についての屈折率変化誘起光UVの光束幅である。
【0030】
したがって、第1工程により形成される屈折率変調成分Δn1(z)は、
【数3】
Figure 0003960009
なる式で表される。一方、第2工程により形成される屈折率変調成分Δn2(z)は、
【数4】
Figure 0003960009
なる式で表される。
【0031】
そして、第1工程および第2工程の双方により形成される屈折率変調Δnall(z)は、上記(3)式と上記(4)式との和で表され、
【数5】
Figure 0003960009
なる式で表される。また、この(5)式と前述の(1)式とを比較して判るように、屈折率変調振幅分布F(z)は、
【数6】
Figure 0003960009
なる式で表される。
【0032】
この(6)式から判るように、第1照射時間分布T1(z)および第2照射時間分布T2(z)それぞれが適切に設定されることにより、所望の屈折率変調振幅分布F(z)(すなわち、所望の反射特性)を有する光導波路型回折格子素子100が製造される。また、T1(z)とT2(z)との大小関係を或る位置z0を境に反転させることで、屈折率変調振幅分布F(z)は、その位置z0を境に符号(すなわち位相)が反転する。その位置z0が位相反転部となる。
【0033】
また、第1照射時間分布T1(z)と第2照射時間分布T2(z)との和は、位置zに依らず一定値T0であるのが好適である。このとき、
【数7】
Figure 0003960009
なる式で表される。このようにすることで、屈折率変調形成範囲における平均の実効屈折率n0は、位置zに依らず一定値となる。
【0034】
第1工程は複数回繰り返されてもよく、第2工程も複数回繰り返されてもよい。第1工程が複数回繰り返された場合には全ての第1工程の第1照射時間分布の和が上記T1(z)であり、第2工程が複数回繰り返された場合には全ての第2工程の第2照射時間分布の和が上記T2(z)である。所望の反射特性を有する光導波路型回折格子素子100が得られるまで、第1工程と第2工程とが交互に行われることが好ましい。
【0035】
なお、屈折率変化誘起光UVが光ファイバ110に照射されて屈折率変化が誘起されると、これにより、光ファイバ110内の水素が消費されて、その後の屈折率変化誘起光UV照射に対する屈折率変化の効率が低下する場合がある。このような場合には、初めに第1工程を1回または複数回繰り返して行った後に、第2工程を複数回繰り返して行うようにするのが好適である。
【0036】
次に、図2に示された屈折率分布を有する光導波路型回折格子素子100を製造する場合について、図4〜図7を用いて更に説明する。図4は、本実施形態に係る光導波路型回折格子素子製造方法における各工程の走査速度分布を示す図である。図5は、本実施形態に係る光導波路型回折格子素子製造方法における各工程の照射時間分布を示す図である。図6は、本実施形態に係る光導波路型回折格子素子製造方法における各工程の照射時間の和および差それぞれを示す図である。図7は、本実施形態に係る光導波路型回折格子素子製造方法による屈折率変調を示す図である。図7(a)は第1工程により形成される屈折率変調成分Δn1(z)を示し、同図(b)は第2工程により形成される屈折率変調成分Δn2(z)を示し、同図(c)は第1工程および第2工程の双方により形成される屈折率変調Δnall(z)を示す。
【0037】
図4に示された走査速度分布V1(z),V2(z)と、図5に示された照射時間分布T1(z),T2(z)との間には、上記(2)式の関係がある。図6に示されるように、第1照射時間分布T1(z)と第2照射時間分布T2(z)との和(T1(z)+T2(z))は一定値T0とされ(上記(7)式)、これにより、図2に示されたように屈折率変調形成範囲における平均の実効屈折率n0は位置zに依らず一定値となる。また、図6に示されるように、第1照射時間分布T1(z)と第2照射時間分布T2(z)との差(T1(z)−T2(z))は、図2に示された屈折率変調振幅分布F(z)に比例するように設定される(上記(6)式)。
【0038】
第1工程では、位相格子マスク200を介して光ファイバ110に照射される屈折率変化誘起光UVは、図5に示された第1照射時間分布T1(z)(図4に示された第1走査速度分布V1(z))でz軸方向に走査される。これにより、図7(a)に示された屈折率変調成分Δn1(z)が形成される。この第1工程により形成される屈折率変調成分Δn1(z)の振幅分布は、第1照射時間分布T1(z)に比例している(上記(3)式)。
【0039】
第2工程では、位相格子マスク200を介して光ファイバ110に照射される屈折率変化誘起光UVは、図5に示された第2照射時間分布T2(z)(図4に示された第2走査速度分布V2(z))でz軸方向に走査される。これにより、図7(b)に示された屈折率変調成分Δn2(z)が形成される。この第2工程により形成される屈折率変調成分Δn2(z)の振幅分布は、第2照射時間分布T2(z)に比例している(上記(4)式)。
【0040】
第1工程と第2工程とでは、位相格子マスク200の配置位置が半周期(Λ/2)だけz方向に相対的にずれているので、図7(a)と同図(b)とを比較して判るように、第1工程による屈折率変調成分Δn1(z)と第2工程による屈折率変調成分Δn2(z)とは、位相が互いに反転している(上記(3)式および上記(4)式)。その結果、同図(c)に示されるように、第1工程および第2工程の双方により形成される屈折率変調Δnall(z)の振幅分布は、第1照射時間分布T1(z)と第2照射時間分布T2(z)との差(T1(z)−T2(z))に比例したものとなり、図2に示された屈折率変調振幅分布F(z)に比例したものとなる。
【0041】
したがって、所望の屈折率変調振幅分布F(z)が得られまで第1工程および第2工程それぞれを交互に繰り返して行うことにより、所望の光学特性を有する光導波路型回折格子素子100を製造することができる。
【0042】
次に、本発明に係る合分波モジュールの実施形態について説明する。以下に説明する各実施形態に係る合分波モジュールに含まれる光導波路型回折格子素子は、上記の実施形態に係る光導波路型回折格子素子100であって、位相反転部を有するものであり、多波長の光を選択的に反射することができるものである。以下では、この光導波路型回折格子素子100が波長λ2mの光を反射する一方で波長λ2m+1の光を透過するものとして説明する。ただし、mは1以上M以下の整数であり、Mは2以上の整数であり、各波長は
【数8】
Figure 0003960009
なる関係式を満たすものとする。
【0043】
図8は、第1の実施形態に係る合分波モジュール10の構成図である。この合分波モジュール10は、光導波路型回折格子素子100の一端に光サーキュレータ120が接続され、光導波路型回折格子素子100の他端に光サーキュレータ130が接続されて構成されている。光サーキュレータ120は、第1端子121、第2端子122および第3端子123を有しており、第1端子121に入力した光を第2端子122より光導波路型回折格子素子100へ出力し、第2端子122に入力した光を第3端子123より出力する。また、光サーキュレータ130は、第1端子131、第2端子132および第3端子133を有しており、第1端子131に入力した光を第2端子132より光導波路型回折格子素子100へ出力し、第2端子132に入力した光を第3端子133より出力する。
【0044】
この合分波モジュール10では、光サーキュレータ120の第1端子121に波長λ2m+1の光が入力すると、これらの光は、光サーキュレータ120の第2端子122より光導波路型回折格子素子100へ出力され、光導波路型回折格子素子100を透過して、光サーキュレータ130の第2端子132に入力し、光サーキュレータ130の第3端子133より出力される。また、光サーキュレータ130の第1端子131に波長λ2mの光が入力すると、これらの光は、光サーキュレータ130の第2端子132より光導波路型回折格子素子100へ出力され、光導波路型回折格子素子100で反射されて、光サーキュレータ130の第2端子132に入力し、光サーキュレータ130の第3端子133より出力される。すなわち、この場合には、この合分波モジュール10は、合波器として動作し、光サーキュレータ120の第1端子121に入力した波長λ2m+1の光と、光サーキュレータ130の第1端子131に入力した波長λ2mの光とを合波して、その合波した波長λ1〜λ2Mの光を光サーキュレータ130の第3端子133より出力する。なお、合分波モジュール10が合波器としてのみ用いられる場合には光サーキュレータ120は不要である。
【0045】
また、この合分波モジュール10では、光サーキュレータ120の第1端子121に波長λ1〜λ2Mの光が入力すると、これらの光は、光サーキュレータ120の第2端子122より光導波路型回折格子素子100へ出力される。そして、これらの光のうち、波長λ2mの光は、光導波路型回折格子素子100で反射されて、光サーキュレータ120の第2端子122に入力し、光サーキュレータ120の第3端子123より出力される。一方、波長λ2m+1の光は、光導波路型回折格子素子100を透過して、光サーキュレータ130の第2端子132に入力し、光サーキュレータ130の第3端子133より出力される。すなわち、この場合には、この合分波モジュール10は、分波器として動作し、光サーキュレータ120の第1端子121に入力した波長λ1〜λ2Mを分波して、波長λ2mの光を光サーキュレータ120の第3端子123より出力し、波長λ2m+1の光を光サーキュレータ130の第3端子133より出力する。なお、合分波モジュール10が分波器としてのみ用いられる場合には光サーキュレータ130は不要である。
【0046】
さらに、この合分波モジュール10は、合波器として動作するとともに、分波器としても動作することにより、光ADM(Add-Drop Multiplexer)としても動作する。すなわち、この合分波モジュール10は、光サーキュレータ120の第1端子121に入力した波長λ1〜λ2Mのうち波長λ2mの光を光サーキュレータ120の第3端子123より出力(Drop)するとともに、他の情報を担う波長λ2mの光を光サーキュレータ130の第1端子131より入力(Add)する。そして、光サーキュレータ120の第1端子121に入力した波長λ1〜λ2Mのうちの波長λ2m+1の光と、光サーキュレータ130の第1端子131に入力した波長λ2mの光とを合波して、その合波した波長λ1〜λ2Mの光を光サーキュレータ130の第3端子133より出力する。
【0047】
図9は、第2の実施形態に係る合分波モジュール20の構成図である。この合分波モジュール20は、光ファイバ110Aと光ファイバ110Bとが光カプラ114Aおよび114Bそれぞれを介して光結合されていて、光カプラ114Aと光カプラ114Bとの間の光ファイバ110Aの所定範囲に回折格子113Aが形成されて光導波路型回折格子素子100Aとされており、また、光カプラ114Aと光カプラ114Bとの間の光ファイバ110Bの所定範囲に回折格子113Bが形成されて光導波路型回折格子素子100Bとされている。これら光導波路型回折格子素子100Aおよび100Bそれぞれは、既述した光導波路型回折格子素子100と同等のものである。
【0048】
この合分波モジュール20では、光ファイバ110Aの第1端115Aに波長λ2m+1の光が入力すると、これらの光は、光カプラ114Aにより分岐され、光導波路型回折格子素子100A,110Bを透過して、光カプラ114Bにより合波され、光ファイバ110Aの第2端116Aより出力される。また、光ファイバ110Bの第2端116Bに波長λ2mの光が入力すると、これらの光は、光カプラ114Bにより分岐され、光導波路型回折格子素子100A,110Bで反射されて、光カプラ114Bにより合波され、光ファイバ110Aの第2端116Aより出力される。すなわち、この場合には、この合分波モジュール20は、合波器として動作し、光ファイバ110Aの第1端115Aに入力した波長λ2m+1の光と、光ファイバ110Bの第2端116Bに入力した波長λ2mの光とを合波して、その合波した波長λ1〜λ2Mの光を光ファイバ110Aの第2端116Aより出力する。
【0049】
また、この合分波モジュール20では、光ファイバ110Aの第1端115Aに波長λ1〜λ2Mの光が入力すると、これらの光は、光カプラ114Aにより分岐され光導波路型回折格子素子100A,110Bへ出力される。そして、これらの光のうち、波長λ2mの光は、光導波路型回折格子素子100A,110Bで反射されて、光カプラ114Aにより合波され、光ファイバ110Bの第1端115Bより出力される。一方、波長λ2m+1の光は、光導波路型回折格子素子100A,110Bを透過して、光カプラ114Bにより合波され、光ファイバ110Aの第2端116Aより出力される。すなわち、この場合には、この合分波モジュール20は、分波器として動作し、光ファイバ110Aの第1端115Aに入力した波長λ1〜λ2Mを分波して、波長λ2mの光を光ファイバ110Bの第1端115Bより出力し、波長λ2m+1の光を光ファイバ110Aの第2端116Aより出力する。
【0050】
さらに、この合分波モジュール20は、合波器として動作するとともに、分波器としても動作することにより、光ADMとしても動作する。すなわち、この合分波モジュール20は、光ファイバ110Aの第1端115Aに入力した波長λ1〜λ2Mのうち波長λ2mの光を光ファイバ110Bの第1端115Bより出力(Drop)するとともに、他の情報を担う波長λ2mの光を光ファイバ110Bの第2端116Bより入力(Add)する。そして、光ファイバ110Aの第1端115Aに入力した波長λ1〜λ2Mのうちの波長λ2m+1の光と、光ファイバ110Bの第2端116Bに入力した波長λ2mの光とを合波して、その合波した波長λ1〜λ2Mの光を光ファイバ110Aの第2端116Aより出力する。
【0051】
図10は、第3の実施形態に係る合分波モジュール30の構成図である。この合分波モジュール30は、光ファイバ110Cと光ファイバ110Dとが光カプラ114Cを介して光結合されていて、その光カプラ114Cにおける光ファイバ110Cと光ファイバ110Dとの融着部の所定範囲に回折格子113Cが形成されて光導波路型回折格子素子100Cとされている。この光導波路型回折格子素子100Cは、既述した光導波路型回折格子素子100と同等のものである。ただし、回折格子113Cは、光ファイバ110Cのコア領域および光ファイバ110Dのコア領域の双方に形成されている。
【0052】
この合分波モジュール30では、光ファイバ110Cの第1端115Cに波長λ2m+1の光が入力すると、これらの光は、光導波路型回折格子素子100Cを透過して、光ファイバ110Cの第2端116Cより出力される。また、光ファイバ110Dの第2端116Dに波長λ2mの光が入力すると、これらの光は、光導波路型回折格子素子100Cで反射されて、光ファイバ110Cの第2端116Cより出力される。すなわち、この場合には、この合分波モジュール30は、合波器として動作し、光ファイバ110Cの第1端115Cに入力した波長λ2m+1の光と、光ファイバ110Dの第2端116Dに入力した波長λ2mの光とを合波して、その合波した波長λ1〜λ2Mの光を光ファイバ110Cの第2端116Cより出力する。
【0053】
また、この合分波モジュール30では、光ファイバ110Cの第1端115Cに波長λ1〜λ2Mの光が入力すると、これらの光は光導波路型回折格子素子100Cに到達する。そして、これらの光のうち、波長λ2mの光は、光導波路型回折格子素子100Cで反射されて、光ファイバ110Dの第1端115Dより出力される。一方、波長λ2m+1の光は、光導波路型回折格子素子100Cを透過して、光ファイバ110Cの第2端116Cより出力される。すなわち、この場合には、この合分波モジュール30は、分波器として動作し、光ファイバ110Cの第1端115Cに入力した波長λ1〜λ2Mを分波して、波長λ2mの光を光ファイバ110Dの第1端115Dより出力し、波長λ2m+1の光を光ファイバ110Cの第2端116Cより出力する。
【0054】
さらに、この合分波モジュール30は、合波器として動作するとともに、分波器としても動作することにより、光ADMとしても動作する。すなわち、この合分波モジュール30は、光ファイバ110Cの第1端115Cに入力した波長λ1〜λ2Mのうち波長λ2mの光を光ファイバ110Dの第1端115Dより出力(Drop)するとともに、他の情報を担う波長λ2mの光を光ファイバ110Dの第2端116Dより入力(Add)する。そして、光ファイバ110Cの第1端115Cに入力した波長λ1〜λ2Mのうちの波長λ2m+1の光と、光ファイバ110Dの第2端116Dに入力した波長λ2mの光とを合波して、その合波した波長λ1〜λ2Mの光を光ファイバ110Cの第2端116Cより出力する。
【0055】
以上の合分波モジュール10,20および30それぞれに含まれる光導波路型回折格子素子は、既述した本実施形態に係る光導波路型回折格子素子100であって、位相反転部を有しており、反射特性が優れる。光導波路型回折格子素子100において、反射波長帯域内における透過率が小さく、且つ、反射波長帯域外における反射率が小さいことから、合分波モジュール10,20および30の何れも、反射波長λ2mと透過波長λ2m+1との差が小さい場合であっても、クロストークが生じ難く、受信エラー発生率が低く、また、反射波長λ2mの光のパワーロスが小さい。
【0056】
次に、本発明に係る分散調整モジュールの実施形態について説明する。以下に説明する本実施形態に係る分散調整モジュールに含まれる光導波路型回折格子素子は、上記の実施形態に係る光導波路型回折格子素子100であって、反射した光の波長分散を調整することができるものである。
【0057】
図11は、本実施形態に係る分散調整モジュール40の構成図である。この分散調整モジュール40は、光導波路型回折格子素子100の一端に光サーキュレータ140が接続されて構成されている。光サーキュレータ140は、第1端子141、第2端子142および第3端子143を有しており、第1端子141に入力した光を第2端子142より光導波路型回折格子素子100へ出力し、第2端子142に入力した光を第3端子143より出力する。
【0058】
この分散調整モジュール40では、光サーキュレータ140の第1端子141に光が入力すると、この光は、光サーキュレータ140の第2端子142より光導波路型回折格子素子100へ出力され、光導波路型回折格子素子100で反射されて、光サーキュレータ140の第2端子142に入力し、光サーキュレータ140の第3端子143より出力される。光導波路型回折格子素子100で反射される際に光の波長分散が調整される。したがって、この分散調整モジュール40は、例えば光伝送システムにおいて、信号光を伝送する光ファイバ伝送路の波長分散を補償することができる。
【0059】
次に、本発明に係る光伝送システムの実施形態について説明する。図12は、本実施形態に係る光伝送システム1の概略構成図である。この光伝送システム1は、送信局2と中継局3との間が光ファイバ伝送路5で接続され、中継局3と受信局4との間も光ファイバ伝送路6で接続されている。また、中継局3に合分波モジュール10が設けられており、中継局4に分散調整モジュール40が設けられている。
【0060】
送信局2は、波長λ1〜λ2Mの信号光を波長多重して光ファイバ伝送路5へ送出する。中継局3は、光ファイバ伝送路5を伝搬してきた波長λ1〜λ2Mの信号光を入力し、これらを合分波モジュール10により分波して、波長λ2m+1の信号光を光ファイバ伝送路6へ送出し、波長λ2mの信号光を他の光ファイバ伝送路へ送出する。また、中継局3は、合分波モジュール10により、他の光ファイバ伝送路を経て入力した波長λ2mの信号光を光ファイバ伝送路6へ送出する。受信局4は、光ファイバ伝送路6を伝搬してきた波長λ1〜λ2Mの信号光を入力し、分散調整モジュール40により各波長の信号光の波長分散を調整して、これらを各波長に分波して受信する。
【0061】
この光伝送システム1は、上記の本実施形態に係る合分波モジュール10を用いて、波長λ1〜λ2Mの信号光を合波または分波するものである。したがって、この合分波モジュール10に含まれる光導波路型回折格子素子100において、反射波長λ2mと透過波長λ2m+1との差が小さい場合であっても、クロストークが生じ難く、受信エラー発生率が低く、また、反射波長λ2mの光のパワーロスが小さい。なお、合分波モジュール10に替えて合分波モジュール20または30を設けてもよい。
【0062】
また、この光伝送システム1は、上記の本実施形態に係る分散調整モジュール40を用いて、波長λ1〜λ2Mの信号光の波長分散を調整するものである。したがって、送信局2から受信局4へ到るまでの光ファイバ伝送路5および光ファイバ伝送路6の波長分散が分散調整モジュール40により補償されるので、累積波長分散に因る信号光波形劣化が抑制されて、高品質の信号光伝送が可能となる。
【0063】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態の光導波路型回折格子素子は、光導波路である光ファイバに屈折率変調による回折格子が形成されたものであった。しかし、これに限られず、平面基板上に形成された光導波路に屈折率変調による回折格子が形成されたものであってもよい。
【0064】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したとおり、本発明によれば、光導波路の側方に位相格子マスクが配置される。このとき、光導波路と位相格子マスクとの相対的位置関係に関して第1状態および第2状態それぞれが設定される。第1状態に対して第2状態では、形成されるべき屈折率変調による回折格子の半周期(Λ/2)だけ長手方向に相対的にずれて位相格子マスクが配置される。第1状態では、屈折率変化誘起光の照射位置は、長手方向に沿って屈折率変調形成範囲に亘って第1照射時間分布で走査される。第2状態では、屈折率変化誘起光の照射位置は、長手方向に沿って屈折率変調形成範囲に亘って第2照射時間分布で走査される。第1照射時間分布と第2照射時間分布とは互いに異なる。第1状態および第2状態それぞれで位相格子マスクを介して光導波路に屈折率変化誘起光が照射されることにより、第1照射時間分布と第2照射時間分布との差に比例した屈折率変調振幅分布を有する光導波路型回折格子素子が製造される。このようにして製造される光導波路型回折格子素子は、長手方向に沿って屈折率変調の振幅分布が適切に設計されたものであり、例えば、屈折率変調の振幅分布が位相反転部を有する。これにより、この光導波路型回折格子素子は、例えば、多波長の光を選択的に反射することができ、或いは、波長分散が抑制されたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る光導波路型回折格子素子100の構成図である。
【図2】本実施形態に係る光導波路型回折格子素子100の長手方向に沿った屈折率分布の説明図である。
【図3】本実施形態に係る光導波路型回折格子素子製造装置300の構成図である。
【図4】本実施形態に係る光導波路型回折格子素子製造方法における各工程の走査速度分布を示す図である。
【図5】本実施形態に係る光導波路型回折格子素子製造方法における各工程の照射時間分布を示す図である。
【図6】本実施形態に係る光導波路型回折格子素子製造方法における各工程の照射時間の和および差それぞれを示す図である。
【図7】本実施形態に係る光導波路型回折格子素子製造方法による屈折率変調を示す図である。
【図8】第1の実施形態に係る合分波モジュール10の構成図である。
【図9】第2の実施形態に係る合分波モジュール20の構成図である。
【図10】第3の実施形態に係る合分波モジュール30の構成図である。
【図11】本実施形態に係る分散調整モジュール40の構成図である。
【図12】本実施形態に係る光伝送システム1の概略構成図である。
【符号の説明】
1…光伝送システム、2…送信局、3…中継局、4…受信局、5,6…光ファイバ伝送路、10,20,30…合分波モジュール、40…分散調整モジュール、100…光導波路型回折格子素子、110…光ファイバ(光導波路)、111…コア領域、112…クラッド領域、113…回折格子、120,130,140…光サーキュレータ、200…位相格子マスク、300…光導波路型回折格子素子製造装置、310…固定部材、321…光源、322…シャッタ、323…光学系、324…ミラー、330…圧電素子、340…制御部。

Claims (2)

  1. 光導波路の長手方向に沿った所定範囲に亘って屈折率変調による回折格子が形成された光導波路型回折格子素子を製造する方法であって、
    前記光導波路の側方に位相格子マスクが配置された第1状態で、一定強度の屈折率変化誘起光の照射位置を長手方向に沿って前記所定範囲に亘って第1照射時間分布で走査して、前記位相格子マスクを介して前記光導波路に屈折率変化誘起光を照射する第1工程と、
    前記第1状態に対して前記回折格子の半周期だけ長手方向に相対的にずれて前記位相格子マスクが配置された第2状態で、一定強度の屈折率変化誘起光の照射位置を長手方向に沿って前記所定範囲に亘って第2照射時間分布で走査して、前記位相格子マスクを介して前記光導波路に屈折率変化誘起光を照射する第2工程と、
    を備え、
    前記第1工程および前記第2工程それぞれを1回または複数回繰り返して行って前記光導波路型回折格子素子を製造する、
    ことを特徴とする光導波路型回折格子素子製造方法。
  2. 前記第1照射時間分布と前記第2照射時間分布との和が長手方向に沿って一定である、ことを特徴とする請求項1記載の光導波路型回折格子素子製造方法。
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