JP2003232942A - 光導波路型回折格子素子製造方法、光導波路型回折格子素子製造装置、光導波路型回折格子素子、光部品および光通信システム - Google Patents

光導波路型回折格子素子製造方法、光導波路型回折格子素子製造装置、光導波路型回折格子素子、光部品および光通信システム

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JP2003232942A
JP2003232942A JP2002035862A JP2002035862A JP2003232942A JP 2003232942 A JP2003232942 A JP 2003232942A JP 2002035862 A JP2002035862 A JP 2002035862A JP 2002035862 A JP2002035862 A JP 2002035862A JP 2003232942 A JP2003232942 A JP 2003232942A
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optical waveguide
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light
longitudinal direction
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JP2002035862A
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Takeshi Hashimoto
健 橋本
Toshikazu Shibata
俊和 柴田
Susumu Inoue
享 井上
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の特性を有する光導波路型回折格子素子
を容易に製造することができる方法および装置を提供す
る。 【解決手段】 光源131から出力された屈折率変化誘
起光は、光アッテネータ132により所定の減衰が与え
られ、アパーチャ133により所定の光束幅とされ、ミ
ラー134により反射される。ミラー134がz軸方向
に移動することで、光ファイバ211への屈折率変化誘
起光の照射がz軸方向に走査され、光ファイバ211の
長手方向に沿った一定領域に亘って屈折率変調が形成さ
れる。位相格子マスク150もz軸方向に移動する。ま
た、ステージ112のz軸方向の振動が制御されて、z
軸方向の各位置に応じた振動パターンで光ファイバ21
1に対して相対的に位相格子マスク150が長手方向に
振動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路の長手方
向に沿って屈折率変調が形成された光導波路型回折格子
素子、このような光導波路型回折格子素子を製造する方
法および装置、ならびに、このような光導波路型回折格
子素子を含む光部品および光通信システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光導波路型回折格子素子は、光導波路
(例えば光ファイバ)の長手方向に沿ってコア領域に屈
折率変調が形成されたものである。光導波路型回折格子
素子は、例えば、石英ガラスをベースとしコア領域にG
eO2が添加された光ファイバを用意し、この光ファイ
バに対して側方より空間的に強度変調された紫外光を照
射して、この紫外光の空間的な強度分布に応じた屈折率
変化を生じさせることで製造される。
【0003】このような光導波路型回折格子素子は、ブ
ラッググレーティング素子と長周期グレーティング素子
とに大別される。そのうち、ブラッググレーティング素
子は、屈折率変調周期が比較的短く、ブラッグ条件を満
たす波長(ブラッグ波長)の光を選択的に反射すること
ができる。また、ブラッググレーティング素子のうちで
も、屈折率変調形成領域内の各位置でブラッグ波長が異
なっているチャープトグレーティング素子が知られてい
る。このようなチャープトグレーティング素子は、反射
帯域幅が広く、光通信システムにおいて、光フィルタ、
光合分波器および分散調整器などの光部品の1構成要素
として用いられる。
【0004】光導波路型回折格子素子(チャープトグレ
ーティング素子)における屈折率変調形成領域内の長手
方向位置zにおけるブラッグ波長λB(z)は、
【数1】 なる式で表される。ここで、Λ(z)は位置zにおける屈
折率変調の周期であり、N(z)は位置zにおける平均実
効的屈折率である。
【0005】一般には、光導波路型回折格子素子(チャ
ープトグレーティング素子)は、平均実効的屈折率Nが
位置zによらず一定値とされ、屈折率変調周期Λ(z)が
位置zに応じて異なるものとされて、ブラッグ波長λ
B(z)が位置zに応じて異なるものとされている。このよ
うな光導波路型回折格子素子の屈折率変調周期分布は、
屈折率変調形成時に用いられる位相格子マスクの格子周
期分布により決定される。それ故、光導波路型回折格子
素子の波長分散値は、位相格子マスクの格子周期分布に
より決定される。もし、異なる波長分散値を有する光導
波路型回折格子素子を製造するには、異なる格子周期分
布を有する位相格子マスクを用いる必要がある。
【0006】一方、光導波路型回折格子素子(チャープ
トグレーティング素子)は、光ファイバへの屈折率変化
誘起光の照射を長手方向に走査し、その走査の際に、光
ファイバへの屈折率変化誘起光の照射位置に応じた相対
速度で光ファイバまたは位相格子マスクを長手方向に移
動させることによっても製造され得る(文献「M. J.Col
e, et al., "Moving fibre/phase mask scanning beam
technique for enhanced flexibility in producing fi
bre gratings with uniform phase mask", Electronics
Letters, Vol.31, No.19, pp.1488-1489 (1995)」参
照)。
【0007】この場合、光ファイバへの屈折率変化誘起
光の照射の走査速度をVscとし、光ファイバと位相格子
マスクとの間の相対的速度をVfとし、光ファイバと位
相格子マスクとの位置関係が相対的に固定されていると
き(Vf=0であるとき)に形成される屈折率変調にお
けるブラッグ波長をλBとして、Vf<<Vsc とする
と、ブラッグ波長シフト量Δλは、
【数2】 なる式で表される。
【0008】この(2)式から判るように、ブラッグ波長
シフト量Δλは速度比(Vf/Vsc)に比例することか
ら、速度比(Vf/Vsc)を長手方向に沿って適切に制
御することで、長手方向に沿ってブラッグ波長が変化し
ている光導波路型回折格子素子(チャープトグレーティ
ング素子)が製造される。この製造方法では、1種類の
位相格子マスクが用いられるだけで、種々のブラッグ波
長分布を有する屈折率変調が形成された光導波路型回折
格子素子が製造され得る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ファ
イバへの屈折率変化誘起光の照射位置に応じた相対速度
で光ファイバまたは位相格子マスクを長手方向に移動さ
せて屈折率変調を形成する上記の製造方法では、屈折率
変調振幅Δnは、
【数3】 なる式で表される。ここで、Dは、光ファイバへ照射さ
れる屈折率変化誘起光の光束幅(光ファイバ長手方向の
幅)である。また、照射量は長手方向に沿って一様とし
て、Vf=0であるときにΔn=0となるように、屈折
率変調振幅Δnは規格化されている。この(3)式から判
るように、屈折率変調振幅Δnは速度比(Vf/Vsc
に依存している。
【0010】したがって、長手方向に沿ってブラッグ波
長を変化させるために速度比(Vf/Vsc)を変化させ
ると、これに伴い屈折率変調振幅Δnも変化してしま
う。すなわち、ブラッグ波長シフト量Δλが大きいほ
ど、屈折率変調振幅Δnが小さくなる。このことから、
形成された屈折率変調において、長手方向に沿ったブラ
ッグ波長の分布が所望のものであったとしても、屈折率
変調振幅Δnの分布は所望のものとはならず、それ故、
所望の特性を有する光導波路型回折格子素子は実現され
得ない。
【0011】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、所望の特性を有する光導波路型回折格
子素子を容易に製造することができる方法および装置を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光導波路型
回折格子素子製造方法は、光導波路の側方に配された位
相格子マスクを介して光導波路に屈折率変化誘起光を照
射することで、光導波路の長手方向に沿って屈折率変調
が形成された光導波路型回折格子素子を製造する方法で
あって、光導波路への屈折率変化誘起光の照射を長手方
向に走査し、その走査の際に、光導波路への屈折率変化
誘起光の照射位置に応じた相対速度で光導波路または位
相格子マスクを長手方向に移動させる。さらに、光導波
路への屈折率変化誘起光の照射位置に応じた振動パター
ンで相対的に光導波路または位相格子マスクを長手方向
に振動させ、或いは、光導波路への屈折率変化誘起光の
照射位置に応じた照射量て屈折率変化誘起光を照射し、
或いは、光導波路への屈折率変化誘起光の照射位置に応
じた間隔で光導波路と位相格子マスクとを配置し、或い
は、光導波路への屈折率変化誘起光の照射位置に応じた
光束幅で屈折率変化誘起光を照射することを特徴とす
る。
【0013】本発明に係る光導波路型回折格子素子製造
装置は、光導波路の側方に配された位相格子マスクを介
して光導波路に屈折率変化誘起光を照射することで、光
導波路の長手方向に沿って屈折率変調が形成された光導
波路型回折格子素子を製造する装置であって、光導波路
への屈折率変化誘起光の照射を長手方向に走査する走査
手段と、光導波路への屈折率変化誘起光の照射位置に応
じた相対速度で光導波路または位相格子マスクを長手方
向に移動させる移動手段と、を備える。さらに、光導波
路への屈折率変化誘起光の照射位置に応じた振動パター
ンで相対的に光導波路または位相格子マスクを長手方向
に振動させる振動手段、光導波路への屈折率変化誘起光
の照射位置に応じて屈折率変化誘起光の照射量を調整す
る照射量調整手段、光導波路への屈折率変化誘起光の照
射位置に応じて光導波路と位相格子マスクとの間隔を調
整する間隔調整手段、および、光導波路への屈折率変化
誘起光の照射位置に応じて屈折率変化誘起光の光束幅を
調整する光束幅調整手段、の何れかを備えることを特徴
とする。
【0014】本発明に係る光導波路型回折格子素子製造
方法または装置によれば、光導波路の側方に位相格子マ
スクが配置され、この位相格子マスクを介して光導波路
に屈折率変化誘起光が照射されて、光導波路の長手方向
に沿って屈折率変調が形成された光導波路型回折格子素
子が製造される。このとき、光導波路への屈折率変化誘
起光の照射が長手方向に走査されるとともに、光導波路
への屈折率変化誘起光の照射位置に応じた相対速度で光
導波路または位相格子マスクが長手方向に移動すること
により、所望の屈折率変調の周期の分布が得られる。ま
た、その走査の際に、光導波路への屈折率変化誘起光の
照射位置に応じた振動パターンで相対的に光導波路また
は位相格子マスクが長手方向に振動し、或いは、光導波
路への屈折率変化誘起光の照射位置に応じた照射量て屈
折率変化誘起光が照射され、或いは、光導波路への屈折
率変化誘起光の照射位置に応じた間隔で光導波路と位相
格子マスクとが配置され、或いは、光導波路への屈折率
変化誘起光の照射位置に応じた光束幅で屈折率変化誘起
光が照射される。これにより、所望の屈折率変調の振幅
の分布が得られる。このような1つの屈折率変化誘起光
照射プロセスにより、所望の特性を有する光導波路型回
折格子素子が容易に製造され得る。
【0015】本発明に係る光導波路型回折格子素子は、
光導波路の長手方向に沿って屈折率変調が形成された光
導波路型回折格子素子であって、上記の本発明に係る光
導波路型回折格子素子製造方法により製造されたもので
あり、長手方向に沿ってブラッグ波長が変化しているこ
とを特徴とする。また、本発明に係る光部品は、上記の
本発明に係る光導波路型回折格子素子を含み、この光導
波路型回折格子素子により特定波長の光を反射すること
で、光の合波、分波または分散調整を行うことを特徴と
する。光導波路型回折格子素子は上記の製造方法または
製造装置により製造されたものであるから、これら光導
波路型回折格子素子または光部品は所望の特性を有する
ものとなる。
【0016】本発明に係る光通信システムは、上記の本
発明に係る光導波路型回折格子素子を含み、信号光を伝
送するとともに、この信号光のうち特定波長のものを光
導波路型回折格子素子により反射することを特徴とす
る。或いは、上記の本発明に係る光部品を含み、信号光
を伝送するとともに、この信号光の合波、分波または分
散調整を光部品により行うことを特徴とする。この光通
信システムは、上記の光導波路型回折格子素子または光
部品を含むものであるから、信号光伝送品質が優れたも
のとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0018】図1は、本実施形態に係る光導波路型回折
格子素子製造装置100の構成図である。なお、この図
には、説明の便宜の為に、光ファイバ211の光軸と平
行なz軸を有するxyz直交座標系も示されている。こ
の図に示される装置100は、光導波路である光ファイ
バ211に屈折率変調を形成して光導波路型回折格子素
子製造素子210を製造するものである。この装置10
0は、基盤111、ステージ112、ホルダ113、ク
ランプ121,122、光源131、光アッテネータ1
32、アパーチャ133、ミラー134、制御部140
および位相格子マスク150を備えている。
【0019】基盤111に対してステージ112はz軸
方向に移動が可能である。この移動機構はピエゾ素子に
より実現され得る。ステージ112上に固定して設けら
れているホルダ113は、位相格子マスク150を保持
するものであり、また、z軸方向に平行に配置される光
ファイバ211が貫通する孔部が設けられている。クラ
ンプ121,122は、光ファイバ211の両端を保持
するものであり、また、y軸方向(位相格子マスク15
0に垂直な方向)に移動が可能である。位相格子マスク
150は、石英ガラス平板の一方の面に位相格子が形成
されたものであり、その位相格子が形成された面が光フ
ァイバ211に対向するように、ホルダ113によりx
z平面に平行に保持される。
【0020】光ファイバ211は、石英ガラスをベース
とするものであって、コア領域にGeO2が添加されて
いる。このようなGeO2が添加された石英ガラスは、
屈折率変化誘起光が照射されると屈折率が上昇する。こ
の光ファイバ211は、屈折率変化誘起光照射に対して
高反応性であるのが好適であり、例えば5×10-3程度
の屈折率上昇が可能であるものが好適である。
【0021】光源131は、このような屈折率変化誘起
光を出力するものであり、例えば、波長248nmの紫
外レーザ光を出力するKrFエキシマレーザ光源が好適
である。光アッテネータ132は、減衰量が可変であっ
て、光源131から出力された屈折率変化誘起光を入力
し、この屈折率変化誘起光に所定の減衰を与えて出力す
る。アパーチャ133は、開口幅が可変であって、光ア
ッテネータ132から出力された屈折率変化誘起光を入
力し、この屈折率変化誘起光の光束幅を調整して出力す
る。ミラー134は、z軸方向に移動が可能であって、
光アッテネータ132からz軸方向に平行に出力された
屈折率変化誘起光を入力し、この屈折率変化誘起光を反
射させて、その反射した屈折率変化誘起光をy軸方向に
平行に位相格子マスク150に入射させる。
【0022】制御部140は、ミラー134のz軸方向
の移動を制御することにより、光ファイバ211への屈
折率変化誘起光の照射をz軸方向に走査するものであ
り、これらは走査手段として作用する。制御部140
は、ステージ112をz軸方向に移動させることによ
り、光ファイバ211への照射位置に応じて光ファイバ
211に対して相対的に位相格子マスク150を長手方
向に移動させるものであり、これらは移動手段として作
用する。制御部140は、ステージ112をz軸方向に
振動させることにより、光ファイバ211への照射位置
に応じた振動パターンで光ファイバ211に対して相対
的に位相格子マスク150を長手方向に振動させるもの
であり、これらは振動手段として作用する。
【0023】制御部140は、光アッテネータ132に
おける透過光の減衰量を制御することにより、光ファイ
バ211への照射位置に応じて屈折率変化誘起光の照射
量を調整するものであり、これらは照射量調整手段とし
て作用する。制御部140は、クランプ121,122
のy軸方向の移動を制御することにより、光ファイバ2
11への照射位置に応じて光ファイバ211と位相格子
マスク150との間隔を調整するものであり、これらは
間隔調整手段として作用する。また、制御部140は、
アパーチャ133の開口幅を制御することにより、光フ
ァイバ211への照射位置に応じて屈折率変化誘起光の
光束幅(z軸方向の幅)を調整するものであり、これら
は光束幅調整手段として作用する。
【0024】次に、装置100の動作を説明するととも
に、本実施形態に係る光導波路型回折格子製造方法につ
いて説明する。以下では、4つの製造方法について説明
する。これら4つの製造方法において共通に、以下のよ
うな動作が行われる。光源131から出力された屈折率
変化誘起光は、光アッテネータ132により所定の減衰
が与えられ、アパーチャ133により所定の光束幅とさ
れ、ミラー134により反射されて、位相格子マスク1
50に入射する。位相格子マスク150に屈折率変化誘
起光が入射すると、位相格子マスク150により屈折率
変化誘起光の+1次回折光と−1次回折光とが生じ、こ
れら+1次回折光と−1次回折光との干渉縞が形成され
る。この干渉縞における屈折率変化誘起光の強度分布に
応じて、光ファイバ211には屈折率変調が形成され
る。このとき、ミラー134がz軸方向に移動すること
で、光ファイバ211への屈折率変化誘起光の照射がz
軸方向に走査される。また、この走査の際に、ステージ
112がz軸方向に移動することで、光ファイバ211
への照射位置に応じた相対的速度で位相格子マスク15
0が長手方向に移動する。これにより、光ファイバ21
1の長手方向に沿った一定領域に亘って所望のブラッグ
波長分布を有する屈折率変調が形成される。
【0025】第1の製造方法では、この走査の際に、制
御部140によりステージ112のz軸方向の振動が制
御されて、光ファイバ211への屈折率変化誘起光の照
射位置に応じた振動パターンで光ファイバ211に対し
て相対的に位相格子マスク150が長手方向に振動す
る。第2の製造方法では、この走査の際に、制御部14
0により光アッテネータ132における透過光の減衰量
が制御されて、光ファイバ211への屈折率変化誘起光
の照射位置に応じた照射量で屈折率変化誘起光が照射さ
れる。第3の製造方法では、この走査の際に、制御部1
40によりクランプ121,122のy軸方向の移動が
制御されて、光ファイバ211への屈折率変化誘起光の
照射位置に応じて光ファイバ211と位相格子マスク1
50との間隔が調整される。また、第4の製造方法で
は、この走査の際に、制御部140によりアパーチャ1
33の開口幅が制御されて、光ファイバ211への屈折
率変化誘起光の照射位置に応じて屈折率変化誘起光の光
束幅(z軸方向の幅)が調整される。
【0026】なお、第1〜第4の製造方法のうち何れか
2以上の製造方法が併用されるのも好適である。すなわ
ち、光ファイバ211への屈折率変化誘起光の照射位置
に応じて、振動、照射量、間隔および光束幅のうち何れ
か2以上のものが制御されてもよい。また、形成途中の
特性を測定しながら屈折率変調を形成するのも好適であ
る。
【0027】次に、第1の製造方法について更に詳細に
説明する。位相格子マスク150を振動させなかった場
合、光ファイバの長手方向に沿って形成される屈折率変
調n(z)は、
【数4】 なる式で表される。ここで、F(z)は、位置zにおける
屈折率変調の振幅であり、例えば、sinc関数やcos関数
などで表される。これに対して、位相格子マスク150
が位置zを中心として振幅aで矩形パターンで振動する
ものとして、位置(z+a)および位置(z−a)それぞれ
における存在確率が1/2ずつとなるように位相格子マ
スク150を振動させた場合、光ファイバの長手方向に
沿って形成される屈折率変調n(z)は、
【数5】 なる式で表される。
【0028】この(5)式から判るように、屈折率変調振
幅F(z)は、
【数6】 なる式で表され、振動の振幅aに依存したものとなる。
ここで、Δn0は、位置zにおける屈折率変化誘起光の
照射量に応じた値の係数である。
【0029】図2および図3それぞれは、本実施形態に
係る光導波路型回折格子製造方法のうちの第1の製造方
法について説明する図である。図2の横軸は、振幅aで
規格化されたz軸方向の位置(z/a)を示し、同図
(a)は上記(4)式を示し、同図(c)は上記(5)式右辺
の各項を示し、同図(d)は上記(5)式を示す。また、
図3の横軸は、屈折率変調周期Λで規格化された振幅a
の値(a/Λ)を示し、同図は上記(6)式を示す。図3
に示されるように、屈折率変調振幅F(z)は振動の振幅
aに依存しており、振幅aが大きいほど屈折率変調振幅
は小さくなる。このように、第1の製造方法では、この
ように位相格子マスク150を振動させたときに形成さ
れる屈折率変調の振幅は屈折率変化誘起光の照射量だけ
でなく振幅aにも依存する。第1の製造方法は、このこ
とを利用して、光ファイバ211への屈折率変化誘起光
の照射位置に応じて、速度比(Vf/Vsc)が大きいほ
ど位相格子マスク150の振動振幅aが小さくなるよう
に制御することにより、各位置での屈折率変調振幅を調
整するものである。
【0030】次に、第2の製造方法について更に詳細に
説明する。上記の(3)式で表される屈折率変調振幅は、
照射量が長手方向に沿って一様であるとして規格化され
たものであった。この式に示されるように、照射量が長
手方向に沿って一様であれば、速度比(Vf/Vsc)が
大きいほど、屈折率変調振幅は小さくなる。そこで、第
2の製造方法は、光ファイバ211への屈折率変化誘起
光の照射位置に応じて、速度比(Vf/Vsc)が大きい
ほど屈折率変化誘起光の照射量が大きくなるように制御
することにより、各位置での屈折率変調振幅を調整する
ものである。
【0031】次に、第3および第4の製造方法について
更に詳細に説明する。図4および図5それぞれは、光フ
ァイバ211および位相格子マスク150の間の間隔と
干渉効率との関係を示す図である。図4は、屈折率変化
誘起光(波長248nm)の光束断面における強度が均
一である場合を示し、図5は、屈折率変化誘起光(波長
255nm)の光束断面における強度がガウシアン分布
である場合を示す。各図の横軸は、光ファイバ211お
よび位相格子マスク150の間の間隔を示す。各図
(a)の縦軸は、干渉効率(=±1次回折光の干渉パワ
ー/全パワー)を示す。各図(b)の縦軸は、屈折率変
調指数(=干渉効率×光束幅)を示す。位相格子マスク
150の格子周期は1.0622μmである。図中の数
値は屈折率変化誘起光の光束幅を表している。
【0032】これらの図に示されるように、光ファイバ
211および位相格子マスク150の間の間隔が大きい
ほど、また、屈折率変化誘起光の光束幅が小さいほど、
干渉効率は小さく、屈折率変調指数は小さい。そこで、
第3の製造方法では、このことを利用して、光ファイバ
211への屈折率変化誘起光の照射位置に応じて、速度
比(Vf/Vsc)が大きいほど間隔が小さくなるように
制御することにより、各位置での屈折率変調振幅を調整
するものである。また、第4の製造方法では、このこと
を利用して、光ファイバ211への屈折率変化誘起光の
照射位置に応じて、速度比(Vf/Vsc)が大きいほど
光束径が大きくなるように制御することにより、各位置
での屈折率変調振幅を調整するものである。
【0033】以上のように、本実施形態に係る装置10
0または本実施形態に係る製造方法によれば、1つの屈
折率変化誘起光照射プロセスにより、所望の特性を有す
る光導波路型回折格子素子210を容易に製造すること
ができる。図6は、本実施形態に係る光導波路型回折格
子素子210の説明図である。同図(a)は、光軸を含
む面で光導波路型回折格子素子210を切断したときの
断面を示す。同図(b)は、屈折率変調周期Λおよび平
均実効屈折率Nそれぞれの長手方向分布を示す。同図
(c)は、屈折率変調振幅およびブラッグ波長λBそれ
ぞれの長手方向分布を示す。この図にも、説明の便宜の
為にxyz直交座標系も示されている。
【0034】同図(a)に示されるように、光導波路型
回折格子素子210は、コア領域212およびクラッド
領域213を含む光ファイバ211において、本実施形
態に係る装置100または本実施形態に係る製造方法に
より製造されたものであって、そのコア領域212の長
手方向に沿った一定領域に亘って屈折率変調214が形
成されたものである。光ファイバ211は、石英ガラス
をベースとしコア領域212にGeO2が添加されたも
のである。
【0035】同図(b)に示されるように、光導波路型
回折格子素子210は、屈折率変調214が形成された
領域において、平均実効屈折率Nが一定であるが、屈折
率変調周期Λが長手方向に沿って変化している。また、
同図(c)に示されるように、光導波路型回折格子素子
210は、屈折率変調214が形成された領域において
屈折率変調振幅が一定である。そして、光導波路型回折
格子素子210は、屈折率変調214が形成された領域
においてブラッグ波長λBが長手方向に沿って変化して
いる。なお、屈折率変調214が形成された領域の両端
部で屈折率変調振幅が小さくなっているのも好適であ
る。本実施形態では、屈折率変調振幅分布を容易に所望
のものとすることができる。
【0036】図7は、本実施形態に係る光部品200の
構成図である。この図に示される光部品200は、上記
の光導波路型回折格子素子210および光サーキュレー
タ220を備えている。光サーキュレータ220は、第
1ポート221、第2ポート222および第3ポート2
23を有しており、第2ポート222が光導波路型回折
格子素子210と接続されている。光サーキュレータ2
20は、第1ポート221に入力した光を第2ポート2
22に出力し、第2ポート222に入力した光を第3ポ
ート223に出力する。
【0037】この光部品200は以下のように動作す
る。光部品200の第1端201に光が入力すると、そ
の光は、光サーキュレータ220の第1ポート221に
入力して第2ポート222より出力され、光導波路型回
折格子素子210に入射する。光導波路型回折格子素子
210に入射した光のうち所定波長の光は、光導波路型
回折格子素子210により反射される。この反射された
光は、光サーキュレータ220の第2ポート222に入
力して第3ポート223より出力され、光部品200の
第2端202より出力される。一方、光導波路型回折格
子素子210に入射して透過した光は、光部品200の
第3端203より出力される。
【0038】すなわち、光部品200の第1端201か
ら第2端202へ光が透過する際の光学的な諸特性(例
えば、透過率、波長分散、偏波モード分散、偏波依存損
失、等)は、光導波路型回折格子素子210において光
が反射する際の光学的な諸特性に依存している。また、
光部品200の第1端201から第3端203へ光が透
過する際の光学的な諸特性は、光導波路型回折格子素子
210において光が透過する際の光学的な諸特性に依存
している。
【0039】このような光部品200は、第1端201
に入力した光のうち所定波長域の光を第2端202に出
力するとともに、他の波長域の光を第3端203に出力
することができるので、光分波器として用いられ得る。
また、このような光部品200は、第1端201に入力
した所定波長域の光と、第3端203に入力した他の波
長域の光とを合波して、その合波した光を第2端202
に出力することができるので、光合波器としても用いら
れ得る。また、このような光部品200は、第1端20
1に入力して第2端202に出力する光の波長分散を調
整することができるので、分散調整器としても用いられ
得る。この光部品200は、上記の光導波路型回折格子
素子210を含むものであるので、所望の特性を有する
ものとなっている。
【0040】図8は、本実施形態に係る光通信システム
1の構成図である。この光通信システム1は、光送信器
10、光中継器20および光受信器30を備えており、
光送信器10と光中継器20との間に光ファイバ伝送路
40が敷設され、光中継器20と光受信器30との間に
光ファイバ伝送路50が敷設され、また、光中継器20
には光ファイバ伝送路60も接続されている。光中継器
20内には光分波器21が設けられており、光受信器3
0内には分散調整器31および受光部32が設けられて
いる。光分波器21および分散調整器31それぞれは、
上述した本実施形態に係る光部品200と同様の構成を
有する。
【0041】光送信器10は、多波長の信号光を多重化
して光ファイバ伝送路40に送出する。光送信器10か
ら光ファイバ伝送路40を伝搬してきて光中継器20に
到達した多波長の信号光は、光中継器20内の光分波器
21により2つの波長域に分波されて、一方の波長域の
信号光は光ファイバ伝送路50に送出され、他方の波長
域の信号光は光ファイバ伝送路60に送出される。光中
継器20から光ファイバ伝送路30を伝搬してきて光受
信器30に到達した多波長の信号光は、光受信器30内
の分散調整器31により分散補償されて、受光部32に
より波長毎に受光される。
【0042】このように、本実施形態に係る光通信シス
テム1では、光送信器10から送出された多波長の信号
光は、光中継器20内の光分波器21により分波され
て、一方の波長域の信号光が光受信器30に到達する。
また、光送信器10から光受信器30に到達する信号光
は、光受信器30内の分散調整器31により分散補償さ
れる。特に、本実施形態に係る光通信システム1では、
上述した本実施形態に係る光部品200と同様の構成を
有する光分波器21および分散調整器31が用いられて
いるので、信号光の伝送品質が優れたものとなる。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、光導波路の側方に位相格子マスクが配置され、
この位相格子マスクを介して光導波路に屈折率変化誘起
光が照射されて、光導波路の長手方向に沿って屈折率変
調が形成された光導波路型回折格子素子が製造される。
このとき、光導波路への屈折率変化誘起光の照射が長手
方向に走査されるとともに、光導波路への屈折率変化誘
起光の照射位置に応じた相対速度で光導波路または位相
格子マスクが長手方向に移動することにより、所望の屈
折率変調の周期の分布が得られる。また、その走査の際
に、光導波路への屈折率変化誘起光の照射位置に応じた
振動パターンで相対的に光導波路または位相格子マスク
が長手方向に振動し、或いは、光導波路への屈折率変化
誘起光の照射位置に応じた照射量て屈折率変化誘起光が
照射され、或いは、光導波路への屈折率変化誘起光の照
射位置に応じた間隔で光導波路と位相格子マスクとが配
置され、或いは、光導波路への屈折率変化誘起光の照射
位置に応じた光束幅で屈折率変化誘起光が照射される。
これにより、所望の屈折率変調の振幅の分布が得られ
る。このような1つの屈折率変化誘起光照射プロセスに
より、所望の特性を有する光導波路型回折格子素子が容
易に製造され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る光導波路型回折格子素子製造
装置100の構成図である。
【図2】本実施形態に係る光導波路型回折格子製造方法
のうちの第1の製造方法について説明する図である。
【図3】本実施形態に係る光導波路型回折格子製造方法
のうちの第1の製造方法について説明する図である。
【図4】光ファイバおよび位相格子マスクの間の間隔と
干渉効率との関係を示す図である。
【図5】光ファイバおよび位相格子マスクの間の間隔と
干渉効率との関係を示す図である。
【図6】本実施形態に係る光導波路型回折格子素子21
0の説明図である。
【図7】本実施形態に係る光部品200の構成図であ
る。
【図8】本実施形態に係る光通信システム1の構成図で
ある。
【符号の説明】
1…光通信システム、10…光送信器、20…光中継
器、30…光受信器、100…光導波路型回折格子素子
製造装置、111…基盤、112…ステージ、113…
ホルダ、121,122…クランプ、131…光源、1
32…光アッテネータ、133…アパーチャ、134…
ミラー、140…制御部、150…位相格子マスク、2
00…光部品、210…光導波路型回折格子素子、21
1…光ファイバ、212…コア領域、213…クラッド
領域、214…屈折率変調、220…光サーキュレー
タ。
フロントページの続き (72)発明者 井上 享 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H038 BA24 BA25 2H049 AA34 AA45 AA59 AA62 AA66 AA68 2H050 AB05X AC09 AC84 AD01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光導波路の側方に配された位相格子マス
    クを介して前記光導波路に屈折率変化誘起光を照射する
    ことで、前記光導波路の長手方向に沿って屈折率変調が
    形成された光導波路型回折格子素子を製造する方法であ
    って、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射を前記長
    手方向に走査し、その走査の際に、前記光導波路への前
    記屈折率変化誘起光の照射位置に応じた相対速度で前記
    光導波路または前記位相格子マスクを前記長手方向に移
    動させるとともに、前記光導波路への前記屈折率変化誘
    起光の照射位置に応じた振動パターンで相対的に前記光
    導波路または前記位相格子マスクを前記長手方向に振動
    させる、ことを特徴とする光導波路型回折格子素子製造
    方法。
  2. 【請求項2】 光導波路の側方に配された位相格子マス
    クを介して前記光導波路に屈折率変化誘起光を照射する
    ことで、前記光導波路の長手方向に沿って屈折率変調が
    形成された光導波路型回折格子素子を製造する方法であ
    って、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射を前記長
    手方向に走査し、その走査の際に、前記光導波路への前
    記屈折率変化誘起光の照射位置に応じた相対速度で前記
    光導波路または前記位相格子マスクを前記長手方向に移
    動させるとともに、前記光導波路への前記屈折率変化誘
    起光の照射位置に応じた照射量て前記屈折率変化誘起光
    を照射することを特徴とする光導波路型回折格子素子製
    造方法。
  3. 【請求項3】 光導波路の側方に配された位相格子マス
    クを介して前記光導波路に屈折率変化誘起光を照射する
    ことで、前記光導波路の長手方向に沿って屈折率変調が
    形成された光導波路型回折格子素子を製造する方法であ
    って、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射を前記長
    手方向に走査し、その走査の際に、前記光導波路への前
    記屈折率変化誘起光の照射位置に応じた相対速度で前記
    光導波路または前記位相格子マスクを前記長手方向に移
    動させるとともに、前記光導波路への前記屈折率変化誘
    起光の照射位置に応じた間隔で前記光導波路と前記位相
    格子マスクとを配置する、 ことを特徴とする光導波路型回折格子素子製造方法。
  4. 【請求項4】 光導波路の側方に配された位相格子マス
    クを介して前記光導波路に屈折率変化誘起光を照射する
    ことで、前記光導波路の長手方向に沿って屈折率変調が
    形成された光導波路型回折格子素子を製造する方法であ
    って、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射を前記長
    手方向に走査し、その走査の際に、前記光導波路への前
    記屈折率変化誘起光の照射位置に応じた相対速度で前記
    光導波路または前記位相格子マスクを前記長手方向に移
    動させるとともに、前記光導波路への前記屈折率変化誘
    起光の照射位置に応じた光束幅で前記屈折率変化誘起光
    を照射する、 ことを特徴とする光導波路型回折格子素子製造方法。
  5. 【請求項5】 光導波路の側方に配された位相格子マス
    クを介して前記光導波路に屈折率変化誘起光を照射する
    ことで、前記光導波路の長手方向に沿って屈折率変調が
    形成された光導波路型回折格子素子を製造する装置であ
    って、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射を前記長
    手方向に走査する走査手段と、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射位置に応
    じた相対速度で前記光導波路または前記位相格子マスク
    を前記長手方向に移動させる移動手段と、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射位置に応
    じた振動パターンで相対的に前記光導波路または前記位
    相格子マスクを前記長手方向に振動させる振動手段と、 を備えることを特徴とする光導波路型回折格子素子製造
    装置。
  6. 【請求項6】 光導波路の側方に配された位相格子マス
    クを介して前記光導波路に屈折率変化誘起光を照射する
    ことで、前記光導波路の長手方向に沿って屈折率変調が
    形成された光導波路型回折格子素子を製造する装置であ
    って、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射を前記長
    手方向に走査する走査手段と、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射位置に応
    じた相対速度で前記光導波路または前記位相格子マスク
    を前記長手方向に移動させる移動手段と、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射位置に応
    じて前記屈折率変化誘起光の照射量を調整する照射量調
    整手段と、 を備えることを特徴とする光導波路型回折格子素子製造
    装置。
  7. 【請求項7】 光導波路の側方に配された位相格子マス
    クを介して前記光導波路に屈折率変化誘起光を照射する
    ことで、前記光導波路の長手方向に沿って屈折率変調が
    形成された光導波路型回折格子素子を製造する装置であ
    って、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射を前記長
    手方向に走査する走査手段と、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射位置に応
    じた相対速度で前記光導波路または前記位相格子マスク
    を前記長手方向に移動させる移動手段と、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射位置に応
    じて前記光導波路と前記位相格子マスクとの間隔を調整
    する間隔調整手段と、 を備えることを特徴とする光導波路型回折格子素子製造
    装置。
  8. 【請求項8】 光導波路の側方に配された位相格子マス
    クを介して前記光導波路に屈折率変化誘起光を照射する
    ことで、前記光導波路の長手方向に沿って屈折率変調が
    形成された光導波路型回折格子素子を製造する装置であ
    って、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射を前記長
    手方向に走査する走査手段と、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射位置に応
    じた相対速度で前記光導波路または前記位相格子マスク
    を前記長手方向に移動させる移動手段と、 前記光導波路への前記屈折率変化誘起光の照射位置に応
    じて前記屈折率変化誘起光の光束幅を調整する光束幅調
    整手段と、 を備えることを特徴とする光導波路型回折格子素子製造
    装置。
  9. 【請求項9】 光導波路の長手方向に沿って屈折率変調
    が形成された光導波路型回折格子素子であって、 請求項1〜4の何れか1項に記載の光導波路型回折格子
    素子製造方法により製造されたものであり、前記長手方
    向に沿ってブラッグ波長が変化している、ことを特徴と
    する光導波路型回折格子素子。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の光導波路型回折格子素
    子を含み、この光導波路型回折格子素子により特定波長
    の光を反射することで、光の合波、分波または分散調整
    を行うことを特徴とする光部品。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の光導波路型回折格子素
    子を含み、信号光を伝送するとともに、この信号光のう
    ち特定波長のものを前記光導波路型回折格子素子により
    反射することを特徴とする光通信システム。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の光部品を含み、信号
    光を伝送するとともに、この信号光の合波、分波または
    分散調整を前記光部品により行うことを特徴とする光通
    信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013051614A1 (ja) * 2011-10-07 2013-04-11 株式会社豊田自動織機 センサ用光ファイバの製造方法及びセンサ用光ファイバ
EP3130948A4 (en) * 2014-04-09 2017-04-12 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Grating manufacturing device and grating manufacturing method
CN110673258A (zh) * 2019-09-29 2020-01-10 北京工业大学 一种紫外激光掩模板法刻写多种光纤光栅的系统

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