JP3959841B2 - プリント基板装置の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波モジュール等に使用するプリント基板装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプリント基板装置は図4,5に示す構成であった。以下、図面に従って、従来のプリント基板装置について説明する。1は高周波モジュールに使用される高周波回路が表面に形成されたプリント基板であり、その表面には高周波回路を構成する電気部品5,6,7を実装するためのランド2,3,4が形成されている。このプリント基板1への電気部品の接合は、まず図5(a)に示すように、ランド2,3,4にクリーム半田8をスクリーンを用いて印刷し、次に図5(b)に示すように電気部品5,6,7を両端の電極9,10,11が前記クリーム半田上に載る様に実装し、リフロー炉で前記クリーム半田を溶融し、プリント基板1のランド2,3,4と電気部品5,6,7の電極9,10,11を半田接合する。プリント基板1の高周波回路およびランド2,3,4の設計にあたっては、前記電気部品5,6,7をランド2,3,4に半田接合する際にリフロー時クリーム半田の流れにより、ランド2,3,4が半田で接続しないように、図4に示すようにある一定の間隔A,Bをあけてランド2,3,4を形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この様な従来の構成では、高周波モジュールの大きさに大きく影響する基板の大きさは電気部品の底面積、ランド間の間隔、高周波回路パターンによって決定されるためにモジュールの小型化には限界があるという問題があった。
【0004】
本発明は、このような問題点を解決するもので高周波モジュール等の小型化を実現するプリント基板装置を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明のプリント基板装置の製造方法は、プリント基板と、このプリント基板に設けられた埋設孔と、この埋設孔に埋設される第1のチップ部品と、前記プリント基板上に設けられたランドとを備え、前記埋設孔は前記第1のチップ部品の両電極が内包される距離にそれぞれ設けられたスルーホールと、このスルーホール間を連絡するように穿孔された非スルーホールとで形成され、前記スルーホールと前記第1のチップの電極とはクリーム半田で接続し、この第1のチップ部品の電極部と前記ランドに対して第2のチップ部品を載置したプリント基板装置の製造方法において、前記スルーホールと前記非スルーホールとは共に円形状とするとともに、前記非スルーホールの径は前記スルーホールの径より大きくし、スルーホールの間に非スルーホールを穿孔してチップ部品を埋設する埋設孔を形成し、その後で前記第1のチップ部品を前記埋設孔へ埋設し、その後で前記第1のチップの電極と前記スルーホールのランドとにクリーム半田を印刷し、その後で第2のチップ部品を実装し、その後にリフロー炉ではんだ付けすることにより、前記第1のチップ部品と第2のチップ部品とを前記基板へ接続するものである。
【0006】
これにより、高周波モジュール等の小型化が達成できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、プリント基板と、このプリント基板に設けられた埋設孔と、この埋設孔に埋設される第1のチップ部品と、前記プリント基板上に設けられたランドとを備え、前記埋設孔は前記第1のチップ部品の両電極が内包される距離にそれぞれ設けられたスルーホールと、このスルーホール間を連絡するように穿孔された非スルーホールとで形成され、前記スルーホールと前記第1のチップの電極とはクリーム半田で接続し、この第1のチップ部品の電極部と前記ランドに対して第2のチップ部品を載置したプリント基板装置の製造方法において、前記スルーホールと前記非スルーホールとは共に円形状とするとともに、前記非スルーホールの径は前記スルーホールの径より大きくし、スルーホールの間に非スルーホールを穿孔してチップ部品を埋設する埋設孔を形成し、その後で前記第1のチップ部品を前記埋設孔へ埋設し、その後で前記第1のチップの電極と前記スルーホールのランドとにクリーム半田を印刷し、その後で第2のチップ部品を実装し、その後にリフロー炉ではんだ付けすることにより、前記第1のチップ部品と第2のチップ部品とを前記基板へ接続するプリント基板装置の製造方法であり、第1のチップ部品と第2のチップ部品の電極を共用するので、プリント基板の小型化が図れ、結果としてモジュール等の小型化が図れる。また、第1のチップ部品の上に第2のチップ部品を載置しているので、チップ部品の実装密度を高めることができる。更に、チップ部品間の距離が短くなるので、高周波性能が向上する。
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1(a)は本発明の実施の形態によるプリント基板装置の要部平面図である。11,12は基板面にランド13,14を有するスルーホールで、スルーホール11,12の間に非スルーホール15を穿孔してチップ部品を埋設する埋設孔16を形成する。図中の破線はチップ部品17,19,20であり、スルーホール11,12の間隔はチップ部品17を内包される距離にそれぞれ設ける。18はチップ部品19,20の一方の電極を装着するためのランドである。チップ部品19,20はランド18とスルーホール11,12の間にそれぞれ装着される。図1(b)は埋設孔16の寸法図で、本実施の形態では1005サイズのチップ部品用の埋設孔16としてスルーホール径30を0.6mm、非スルーホール径31を0.8mm、スルーホールの間隔32を0.8mmとした。
【0009】
図2は本発明の実施の形態の斜視図で、図2(a)に示すように、チップ部品17を埋設孔16に埋設し、図2(b)に示すように、クリーム半田22をチップ部品17の電極21とスルーホール11,12のランド13,14と、ランド18に印刷し、チップ部品19,20を実装する。このように実装された基板をリフロー炉に通して半田付けを行う。これにより、チップ部品17の電極21とスルーホール11,12の内面とチップ部品19と20の電極23,24、及び、電極23,24とランド18が半田接合される。また、非スルーホール15によりスルーホール11,12間は電気的に絶縁されておりショートすることはない。なお、33はチップ部品17が埋設される基板である。
【0010】
図3は本発明の実施の形態の埋設孔16を用いた電気部品の配置を示した透視図である。図3(a)は埋設孔16の上に3端子トランジスタ25を装着したものであり、図3(b)はチップ部品26と埋設孔16の配置を示す。
【0011】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、隣接するチップ部品のランドの共用化を図ることで実装間隔をなくすチップ部品配置が可能になり、部品の実装密度を高めることでプリント基板装置を小型化することができる。また、非スルーホールによりスルーホール間は電気的に絶縁されておりショートすることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態によるプリント基板装置の要部平面図
(b)は同埋設孔の実施寸法を示す平面図
【図2】(a)は同プリント基板装置の第1の組立工程の要部斜視図
(b)は同第2の組立工程の要部斜視図
【図3】(a)は同トランジスタの部品配置の透視図
(b)は同チップ部品配置の透視図
【図4】従来のプリント基板装置の要部斜視図
【図5】(a)は同クリーム半田印刷後の斜視図
(b)は同チップ部品実装後の要部斜視図
【符号の説明】
11 スルーホール
12 スルーホール
15 非スルーホール
16 埋設孔
17 チップ部品
19 チップ部品
20 チップ部品
Claims (1)
- プリント基板と、このプリント基板に設けられた埋設孔と、この埋設孔に埋設される第1のチップ部品と、前記プリント基板上に設けられたランドとを備え、前記埋設孔は前記第1のチップ部品の両電極が内包される距離にそれぞれ設けられたスルーホールと、このスルーホール間を連絡するように穿孔された非スルーホールとで形成され、前記スルーホールと前記第1のチップの電極とはクリーム半田で接続し、この第1のチップ部品の電極部と前記ランドに対して第2のチップ部品を載置したプリント基板装置の製造方法において、前記スルーホールと前記非スルーホールとは共に円形状とするとともに、前記非スルーホールの径は前記スルーホールの径より大きくし、スルーホールの間に非スルーホールを穿孔してチップ部品を埋設する埋設孔を形成し、その後で前記第1のチップ部品を前記埋設孔へ埋設し、その後で前記第1のチップの電極と前記スルーホールのランドとにクリーム半田を印刷し、その後で第2のチップ部品を実装し、その後にリフロー炉ではんだ付けすることにより、前記第1のチップ部品と第2のチップ部品とを前記基板へ接続するプリント基板装置の製造方法。
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JP13641798A JP3959841B2 (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | プリント基板装置の製造方法 |
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JP13641798A Expired - Fee Related JP3959841B2 (ja) | 1998-05-19 | 1998-05-19 | プリント基板装置の製造方法 |
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1998
- 1998-05-19 JP JP13641798A patent/JP3959841B2/ja not_active Expired - Fee Related
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