JP3959337B2 - 温室用フィルム巻き取り装置及び温室 - Google Patents

温室用フィルム巻き取り装置及び温室 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温室用フィルム巻き取り装置及び該温室用フィルム巻き取り装置を有する温室に関する。
【0002】
【従来の技術】
温室は、一般に、ビニルフィルム、ポリオレフィン系フィルム、フッ素系フィルムなどのプラスチックフィルムが用いて形成されるが、温室内の換気を行うために、側面や天井面などに、換気用の開口部を形成している。例えば、側面に換気用の開口部を形成した場合には、該開口部を覆うようにフィルムを設け、このフィルムの端部に巻き取り軸を連結し、該巻き取り軸によってフィルムを巻き取ることにより開口し、巻き戻すことにより閉塞するように設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、開口部を覆うフィルムを、巻き取り軸により巻き取り又は巻き戻し可能に設けた際には、風にあおられることによるフィルムのばたつき防止のため、該フィルムを上面から押さえ付けるマイカー線などを配設することが必須となる。また、マイカー線のみによってフィルムのばたつきを防止しようとすると、マイカー線を強く締め付けてフィルムを押さえ付ける必要があり、フィルムのばたつきを防止するのに十分な強さでマイカー線を締め付けた際には、その後に巻き取り軸を回転動作させることはほぼ不可能となる。従って、フィルムを再び巻き取り軸に巻き取ったり巻き戻したりする場合には、その度にマイカー線を緩める作業が必要となる。
【0004】
一方、作物によっては、害虫や鳥による被害を防止する必要があるが、かかる場合、従来、上記した開口部を覆うフィルムとは別途に、換気用の開口部の内側に、防虫・防鳥用ネットを設け、フィルムを巻き上げた状態で防虫・防鳥用ネットが露出する構造とする必要があった。このため、設備コストの増加要因になると共に、設置作業も面倒であるという問題があった。この場合、開口部を覆うフィルムと防虫・防鳥用のネット状のフィルムを巻き取り又は巻き戻し方向に隣接させ、いずれか一方が巻き取られると他方が巻き戻される構成とすれば、温室全体の構造が簡素化され、設置作業も容易化できることが期待される。しかしながら、このように種類の異なる二枚のフィルムを用いて、いずれか一方を巻き取った際に他方を巻き戻すような巻き取り装置は、構造が複雑になりがちであり、簡易な構造で提供することは困難である。
【0005】
本発明は上記した点に鑑みなされたものであり、簡易な構造で異なる機能を有する複数種類のフィルムを巻き取り又は巻き戻すことができ、マイカー線により締め付けなくてもある程度のテンションでフィルムを張ることができ、マイカー線を用いた場合でも、フィルムのばたつき防止に必要なマイカー線の締め付け力を従来よりも小さくでき、マイカー線により締め付けた状態での巻き取り軸によるフィルムの巻き取り又は巻き戻し動作も可能とすることができる温室用フィルム巻き取り装置及び該温室用フィルム巻き取り装置を有する温室を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、請求項1記載の本発明では、温室の適宜箇所に離間して設けられる一方の取り付け部と他方の取り付け部との間において、前記一方の取り付け部に基端部が固定されて配設される第1のフィルムと、前記他方の取り付け部に基端部が支持され、第1のフィルムに隣接して設けられる第2のフィルムとを、前記取り付け部間で巻き取り又は巻き戻しするための温室用フィルム巻き取り装置であって、
前記第1及び第2のフィルムの隣接方向に対して略直交する方向に長手方向を沿わせ、かつ各フィルムの隣接部付近が一緒に巻き付けられ、各フィルムの巻き取り又は巻き戻し動作に伴って移動可能に設けられる可動巻き取り軸と、
軸受け部材により、前記第2のフィルムを基端部から巻き取り又は巻き戻し可能に軸支され、前記他方の取り付け部を構成する固定巻き取り軸と
を具備し、
前記可動巻き取り軸により第1のフィルムを巻き取ると、前記固定巻き取り軸が第2のフィルムの巻き戻し方向に回転し、
前記固定巻き取り軸により第2のフィルムを巻き取ると、前記可動巻き取り軸が第1のフィルムの巻き戻し方向に回転する構成であり、かつ、
前記可動巻き取り軸が、前記固定巻き取り軸の回転により第1のフィルムの巻き戻し方向に回転する際に、所定の制動力を発揮する制動機構に連結されていることを特徴とする温室用フィルム巻き取り装置を提供する。
請求項2記載の本発明では、前記固定巻き取り軸は、前記可動巻き取り軸の回転により第2のフィルムの巻き戻し方向に回転する際に、所定の制動力を発揮する制動機構に連結されていることを特徴とする請求項1記載の温室用フィルム巻き取り装置を提供する。
請求項3記載の本発明では、前記可動巻き取り軸には、任意の回転停止手段が付設されており、該回転停止手段によって可動巻き取り軸の回転を停止させた状態で、前記固定巻き取り軸を第2のフィルムの巻き取り方向に回転させることにより、第1のフィルム及び第2のフィルムの展開時の張力を高めることができることを特徴とする請求項1又は2に記載の温室用フィルム巻き取り装置を提供する。
請求項4記載の本発明では、前記固定巻き取り軸を支持する軸受け部材が、温室を構成する骨組み材に連結された吊り部材により支持されていることを特徴とする請求項1記載の温室用フィルム巻き取り装置を提供する。
請求項5記載の本発明では、前記軸受け部材により支持された固定巻き取り軸の回転位置を安定させるため、該軸受け部材に一端が連結され、他端が任意の不動部に連結された回転位置規制部材を備えていることを特徴とする請求項4記載の温室用フィルム巻き取り装置を提供する。
請求項6記載の本発明では、前記第1のフィルムと第2のフィルムとが、異なる機能を備えたフィルムから構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の温室用フィルム巻き取り装置を提供する。
請求項7記載の本発明では、前記第1のフィルムが、実質的に換気部を有さないフィルムからなり、前記第2のフィルムが、換気部を備えたフィルムからなることを特徴とする請求項6記載の温室用フィルム巻き取り装置を提供する。
請求項8記載の本発明では、適宜箇所に離間して設けられる一方の取り付け部と他方の取り付け部との間において、前記一方の取り付け部に基端部が固定されて配設される第1のフィルムと、前記他方の取り付け部に基端部が支持され、第1のフィルムに隣接して設けられる第2のフィルムとを有すると共に、
前記第1及び第2のフィルムの隣接方向に対して略直交する方向に長手方向を沿わせ、かつ各フィルムの隣接部付近が一緒に巻き付けられ、各フィルムの巻き取り又は巻き戻し動作に伴って移動可能に設けられる可動巻き取り軸と、軸受け部材により、前記第2のフィルムを基端部から巻き取り又は巻き戻し可能に軸支され、前記他方の取り付け部を構成する固定巻き取り軸とを具備し、前記可動巻き取り軸により第1のフィルムを巻き取ると 、前記固定巻き取り軸が第2のフィルムの巻き戻し方向に回転し、前記固定巻き取り軸により第2のフィルムを巻き取ると、前記可動巻き取り軸が第1のフィルムの巻き戻し方向に回転すると共に、前記可動巻き取り軸が、前記固定巻き取り軸の回転により第1のフィルムの巻き戻し方向に回転する際に、所定の制動力を発揮する制動機構に連結されている温室用フィルム巻き取り装置を有することを特徴とする温室を提供する。
請求項9記載の本発明では、前記第1のフィルムと第2のフィルムとが、異なる機能を備えたフィルムから構成されていることを特徴とする請求項8記載の温室を提供する。
請求項10記載の本発明では、前記第1のフィルムが、実質的に換気部を有さないフィルムからなり、前記第2のフィルムが、換気部を備えたフィルムからなることを特徴とする請求項9記載の温室を提供する。
【0007】
(作用)
本発明の温室用フィルム巻き取り装置及び温室によれば、可動巻き取り軸を一方向に回転させることにより、第1のフィルムを巻き取りつつ、固定巻き取り軸から第2のフィルムを巻き戻していく。固定巻き取り軸を他方向に回転させることにより、第2のフィルムを巻き取りつつ、第1のフィルムを巻き戻していく。すなわち、二種類のフィルムの隣接部付近を可動巻き取り軸によって支持すると共に、一方のフィルムの基端部を固定巻き取り軸によって支持するという簡易な構成により、二種類のフィルムのいずれかを必要なだけ展開することができる。
【0008】
しかも、可動巻き取り軸がいずれの位置にあっても、すなわち、第1のフィルムの展開量と第2のフィルムの展開量がどのような状態であっても、固定巻き取り軸によって第2のフィルムを所定量巻き取ることにより、二種類のフィルムに所定のテンションを付与できる。この結果、マイカー線を用いなくてもフィルムのばたつきが防止でき、さらにマイカー線を用いた場合には、マイカー線のみによってばたつきを防止させるのに必要な締め付け力よりも、小さな締め付け力を付与するのみで、フィルムのばたつきをより確実に防止できる。また、第1のフィルムと第2のフィルムとを、互いに異なる機能を備えたフィルム、例えば、一方を実質的に換気部を有さないフィルムとし、他方を換気部を備えたフィルムとすれば、換気部を有さないフィルムによって開口部を覆っている際には外被として機能し、換気部を備えたフィルムによって開口部を覆っている際には、換気部の大きさ、フィルムの材質等によっても異なるが、換気状態を確保しつつ、防虫・防鳥機能、遮光機能、保温機能等を発揮する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施形態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。図1は本発明の一の実施形態にかかる温室用フィルム巻き取り装置10及び該温室用フィルム巻き取り装置10を有する温室100を示す概略斜視図である。本実施形態の温室用フィルム巻き取り装置10により巻き取り又は巻き戻しされる温室用フィルム200は、第1のフィルム210及び第2のフィルム220の二種類のフィルムから構成され、温室100の側面に形成された換気用の開口部110を開閉可能に設けられる。本実施形態で用いた第1のフィルム210は、実質的に換気部を有さず、通常、温室100の外被として用いられるフィルムからなり、換気用の開口部110を覆うことにより、外被の一部となって該開口部110を閉塞する。第2のフィルム220は、本実施形態では、温室100の側面の長手方向に沿って所定間隔ごとに配設される複数の帯状フィルム221からなり、第2のフィルム220によって開口部110を覆うと、各帯状フィルム221間の間隙が換気部222として機能するものである。
【0010】
第2のフィルム220を構成する各帯状フィルム221は、第1のフィルム210に対し、各隣接部付近を予め溶着や接着などにより一体化しておくことも可能である。このような構成としておくことにより、後述の可動巻き取り軸20に各隣接部付近を、該可動巻き取り軸20に嵌合する略半管状の嵌合部材(図示せず)などによって固定する作業が容易となる。もちろん、第1のフィルム210と第2のフィルム220とを予め一体化することなく、各隣接部付近を可動巻き取り軸20に巻き付けて、嵌合部材を該隣接部付近に嵌め合わせることで、両者を可動巻き取り軸20に一緒に固定することもできる。なお、各隣接部付近を可動巻き取り軸20に巻き付けるに当たって、各フィルム210及び220の巻き付け量は必ずしも均等である必要はない。
【0011】
第2のフィルム220は、本実施形態では、上記のように所定間隔ごとに配置される複数の帯状フィルム221から構成して、帯状フィルム221間の間隙を換気部222としているが、帯状ではなく、開口部110をより広く覆うことができる大きさ、例えば第1のフィルム210と同様の大きさを備えると共に、方形、円形、楕円形、長孔、スリット状などの換気部としての網目を備えたネット状部材から構成することもできる。もちろん、帯状フィルム221自体が、網目を備えたネット素材からなるものであってもよい。いずれにしても、第2のフィルム220を構成するフィルムの素材や、換気部の大きさ等により、防虫機能、防鳥機能、遮光機能、保温機能等を適宜に兼用させることができる。
【0012】
上記した温室用フィルム200は、温室100の適宜箇所に設けられる一方の取り付け部と他方の取り付け部との間に、第1のフィルム210と第2のフィルム220とを隣接させて配設される。本実施形態においては、温室100の頂部に長手方向に沿って配設したフィルム固定部材120を上記一方の取り付け部とし、該フィルム固定部材120に第1のフィルム210の基端部を固定している。また、温室100の側面下部付近の長手方向に沿って、所定間隔ごとに軸受け部材30aを配設し、この軸受け部材30aによって回転可能に支持された固定巻き取り軸30を上記他方の取り付け部とし、第2のフィルム220の基端部を巻き付けている。ここで、固定巻き取り軸30は、可動巻き取り軸20と共に、本実施形態のフィルム巻き取り装置10を構成する。なお、温室100の側面下部付近には、地面から所定高さの位置にフィルム固定部材130が配設されており、地面とフィルム固定部材130との間には、密閉用の固定張り140が設けられている。従って、固定巻き取り軸30は、該フィルム固定部材130のやや下方に設け、隙間が生じないようにすることが好ましい。また、本実施形態では、図1に示したように、温室100の頂部に配設したフィルム固定部材120を中心として、温室100の両側のそれぞれに、第1のフィルム210及び第2のフィルム220を上記のように配設すると共に、これらを巻き取り巻き戻しする温室用フィルム巻き取り装置10を設けている。
【0013】
温室用フィルム200の巻き取り又は巻き戻しを行う本実施形態の温室用フィルム巻き取り装置10は、上記したように、可動巻き取り軸20と固定巻き取り軸30とを備えて構成される。可動巻き取り軸20は、第1のフィルム220と第2のフィルム220の隣接方向に略直交する方向、すなわち、温室100の長手方向に沿わせて配置され、上記したように、第1のフィルム210と第2のフィルム220の隣接部付近が一緒に巻き付けられて設けられる。従って、一方向に回転することにより、第1のフィルム210を巻き取りながら温室100の頂部方向に向かって移動し、他方向に回転することにより、第1のフィルム210を巻き戻しながら温室100の側面下部方向に向かって移動する。なお、可動巻き取り軸20が一方向に回転して第1のフィルム210を巻き取る際には、第2のフィルム220も一緒に巻き取られる。従って、第2のフィルム220としては、可動巻き取り軸20の可動範囲の約2倍の長さを備えたものが用いられる。
【0014】
固定巻き取り軸30は、温室100の側面下部付近に、長手方向に所定間隔をおいて固定配設される軸受け部材30aに軸支され、第2のフィルム220の基端部が巻き付けられて配設される。固定巻き取り軸30は、軸受け部材30aに軸支されているため、第2のフィルム220の巻き取りに伴って追随移動することなく、その場で回転する。
【0015】
可動巻き取り軸20及び固定巻き取り軸30は、いずれも制動機構21,31に長手方向端部が連結されて支持されていることが好ましい。制動機構21,31は、第1のフィルム210及び第2のフィルム220に所定の張力を付与し、ばたつきを防止するために設けられ、かかる機能を果たすものであればどのような構造のものであってもよい。例えば、各巻き取り軸20,30の軸受け部回りに粘性液体が充填された回転ダンパや、バネやゴムの弾性力を利用した緩衝器などを用いることができる。なお、本実施形態のように、固定巻き取り軸30が可動巻き取り軸20よりも相対的に下方に位置する配置関係の場合には、可動巻き取り軸20のみに制動機構21を連結し、固定巻き取り軸30には制動機構を連結しない構成としてもよい。
【0016】
また、本実施形態では、可動巻き取り軸20をX方向に回転させることによって、第1のフィルム210を第2のフィルム220と共に巻き取り、固定巻き取り軸30から第2のフィルム220を巻き戻して展開する構成である。従って、可動巻き取り軸20に設ける制動機構21には、X方向に回転する際には、制動力が機能せず、固定巻き取り軸30の回転動作によってY方向に回転させられる場合に制動力が機能するワンウエイクラッチを介在させることが好ましい。また、固定巻き取り軸30をY方向に回転させた場合には、第2のフィルム220を巻き取り、可動巻き取り軸20から第1のフィルム210を巻き戻して展開する。このため、固定巻き取り軸30に設ける制動機構31には、Y方向に回転する際に制動力が機能せず、可動巻き取り軸20の回転動作によってX方向に回転させられる場合に制動力が機能するワンウエイクラッチを介在させることが好ましい。このような構成とすることにより、可動巻き取り軸20をX方向に回転させた際には、固定巻き取り軸30がX方向に回転するため、該固定巻き取り軸30に連結された制動機構31の制動力が機能して、第2のフィルム220が展開する際のばたつきを抑制し、固定巻き取り軸30をY方向に回転させた際には、可動巻き取り軸20がY方向に回転するため、可動巻き取り軸20に連結された制動機構21の制動力が機能して、第1のフィルム210が展開する際のばたつきが抑制される。なお、本実施形態では、可動巻き取り軸20をX方向に回転させて第1のフィルム210を巻き取り、固定巻き取り軸30をY方向に回転させて第2のフィルム220を巻き取る構成としているが、各巻き取り軸20,30への各フィルム210,220の巻き付け方向により、上記と逆に、可動巻き取り軸をY方向に回転させた際に第1のフィルム210が巻き取られ、固定巻き取り軸30をX方向に回転させた際に第2のフィルム220が巻き取られる構成とすることも可能である。
【0017】
可動巻き取り軸20を回転動作させる駆動機構としては、本実施形態では、該可動巻き取り軸20の端部に連結された滑車部材22と、該滑車部材22に無端状に掛け回されたチェーン23とにより構成している。チェーン23を任意の方向に引き下ろすことにより、滑車部材22をX方向又はY方向に回転させて、可動巻き取り軸20を回転駆動させる。固定巻き取り軸30を回転動作させる駆動機構としては、本実施形態では、固定巻き取り軸30の端部に連結したハンドル部材32により構成している。もちろん、これらはあくまで一例であり、チェーンに代えてベルト部材等を用いることもできる。また、いずれも手動ではなくモータを用いた電動式とすることもできる。但し、可動巻き取り軸20は、第1のフィルム210及び第2のフィルム220の巻き取り又は巻き戻しに伴ってその位置が変化するため、本実施形態のように滑車部材22が可動巻き取り軸20と共に移動する構成とするなど、可動巻き取り軸20の位置変化に追随して駆動力を伝達できる機構とする必要がある。
【0018】
また、可動巻き取り軸20には、任意の回転停止手段を設けることが好ましい。例えば、可動巻き取り軸20の端部に、棒状部材を付設し、この棒状部材を温室100の骨組み材(アーチパイプ等)に設けた係合部に係合させることによって、任意位置で回転不能としたり、上記したチェーン23を引っ掛ける引っ掛け部を骨組み材等に設けて可動巻き取り軸20の回転を阻止する構成とすることもできる。また、滑車部材22と可動巻き取り軸20との間にブレーキ機構を配設し、該ブレーキ機構を動作させることで回転を停止させる構成とすることもできる。回転停止手段により、可動巻き取り軸20の回転を停止させた状態で、固定巻き取り軸30によって第2のフィルム220を巻き込むと、第1のフィルム210及び第2のフィルム220の展開時の張力を高めることができる。なお、ハンドル部材32の操作によって固定巻き取り軸30を回転させた際に、所望の回転位置で該ハンドル部材32又は固定巻き取り軸30を係止させる手段などを設け、固定巻き取り軸30の逆回転によって、各フィルム210,220に緩みが生じないようにすることが好ましいことはもちろんである。
【0019】
次に、本実施形態の作用を説明する。例えば、図2(a)に示したように、温室100の片側(図の右側)に配設された温室用フィルム巻き取り装置10において、可動巻き取り軸20が下降して固定巻き取り軸30に近接した状態では、第1のフィルム210が温室100の開口部110を覆っており、第2のフィルム220が固定巻き取り軸30に巻き取られた非換気状態となっている。この状態から、チェーン23により、可動巻き取り軸20を第1のフィルム210の巻き取り方向に回転させると、可動巻き取り軸20は第1のフィルム210を第2のフィルム220と共に巻き取りながら温室100の側面に沿って上昇していく。これにより、固定巻き取り軸30に巻き取られていた第2のフィルム220が固定巻き取り軸30から巻き戻されて展開していく。
【0020】
第2のフィルム220が展開されていくと、開口部110は、第2のフィルム220を構成する帯状フィルム221で部分的に覆われ、各帯状フィルム221間の換気部222により、換気がなされる。第2のフィルム220が展開されていく際には、固定巻き取り軸30に連結された制動機構31の制動力が機能する。従って、第2のフィルム220は、ある程度の張力が付与されながら展開していき、展開時におけるばたつきが抑制される。可動巻き取り軸20が温室100の側面の略中間位置に至った際には、図2(b)に示したように、該可動巻き取り軸20より上部が第1のフィルム210により被覆され、該可動巻き取り軸20より下部において第2のフィルム220が展開した状態となり、開口部110の全開口範囲の略半分が換気用の開口範囲となる。
【0021】
かかる状態で、可動巻き取り軸20に付設した回転停止手段により、例えば、チェーン23を温室100の骨組み材に設けた引っ掛け部に引っ掛け、回転不能な状態とし、固定巻き取り軸30を第2のフィルム220の巻き取り方向に所定量回転させる。これにより、第2のフィルム220及び第1のフィルム210の展開時張力がさらに増す。
【0022】
本実施形態によれば、第1のフィルム210及び第2のフィルム220を巻き取り又は巻き戻すに当たって、可動巻き取り軸20のみを各フィルム210,220の巻き取り量に追随させて移動可能とし、固定巻き取り軸30は、各フィルム210,220の巻き取り量に拘わらず、回転中心が変化しない構成である。このため、固定巻き取り軸30に連結された第2のフィルム220を巻き込むことにより、該第2のフィルム220及び固定巻き取り軸30は、可動巻き取り軸20と共に第1のフィルム210を引っ張り張力を増す張力付与部材としても機能し、マイカー線を用いない場合でも、第1のフィルム210及び第2のフィルム220を所定の張力で張ることができる。
【0023】
従って、本実施形態によれば、各フィルム210,220を押さえ付けるマイカー線自体を不要とすることも可能である。但し、マイカー線も併せて配設しておくことにより、各フィルム210,220のばたつきをより効果的に抑制できることはもちろんである。しかしながら、この場合、ばたつきを抑制するのに必要なマイカー線の締め付け力は、上記した張力付与機能を有する第2のフィルム220及び固定巻き取り軸30によって、ある程度の張力が既に付与されているため、マイカー線自体の締め付け力は従来よりも小さくて十分である。このため、マイカー線をある程度の締め付け力で張った状態であっても、当該締め付け力が従来よりも小さいため、マイカー線を緩めることなく、可動巻き取り軸20又は固定巻き取り軸30を回転させ、各フィルム210,220の巻き取り又は巻き戻し動作を必要に応じて再開あるいは継続することができる。
【0024】
可動巻き取り軸20は、図2(c)に示したように、第1のフィルム210の巻き取り方向に最大で、該第1のフィルム210の基端部が固定されているフィルム固定部材120に近接する位置まで移動する。可動巻き取り軸20によって第1のフィルム210が最大限巻き取られた場合には、温室100の開口部110は、その全面に、第2のフィルム220を構成する帯状フィルム221と、該帯状フィルム221,221間の換気部222が位置することになり、温室100の頂部を中心とした片側の換気面積が最大となる。
【0025】
換気面積が最大となった状態から、固定巻き取り軸30を第2のフィルム220の巻き取り方向に回転させると、第2のフィルム220が巻き取られ、可動巻き取り軸20が下降しつつ、可動巻き取り軸20から第1のフィルム210が巻き戻されていく。この際、可動巻き取り軸20には、制動機構21が付設されており、制動機構21によりその回転力に負荷が加わるため、第1のフィルム210は大きな緩みが生じることなく展開し、同様に、第2のフィルム220は大きな弛みを生じることなく固定巻き取り軸30に巻き取られていく。そして、可動巻き取り軸20が固定巻き取り軸30に近接すると、開口部110の全面が閉塞される。なお、開口部110を閉じる際も、可動巻き取り軸20を、中間位置で停止させることが可能なことは上記と同様である。また、マイカー線をある程度締め付けた状態で、固定巻き取り軸30による第2のフィルム220の巻き取り動作を再開させることができることも同様である。
【0026】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。上記した実施形態では、軸受け部材30aを、地面から所定高さの位置に設けられ、密閉用の固定張り140が支持されるフィルム固定部材130のやや下方に配設している。しかしながら、軸受け部材30aは、温室100の骨組み材(アーチパイプやフィルム固定部材等)に、連結用ボルトなどを用いて直接固定するため、該軸受け部材30aに固定巻き取り軸30を回転可能に支持させるに当たり、各軸受け部材30a同士を互いに水平に(妻面から見て一直線上に)、正確に設ける必要がある。しかしながら、各軸受け部材30aを水平に取り付けには、正確にレベル出し作業を行う必要がある。
【0027】
また、軸受け部材30aは、フィルム固定部材130の下方に設けることにより、降雪時や降雨時の汚れを抑制でき、また、可動巻き取り軸20が下降して第1のフィルム210により開口部110が閉鎖される際、該第1のフィルム210の下部付近と固定張り140と重なり合い、隙間をなくすことができる。従って、軸受け部材30aは、固定張り140を支持するフィルム固定部材130の下方に設けることが好ましいが、この場合、骨組み材に連結用ボルトなどを介して軸受け部材30aを固定すると、固定張り140に穴を開ける必要がある。また、上記した第1のフィルム210及び第2のフィルム220とは別途に、例えば温室100の側面を開閉する側面換気用のフィルムを設けた場合には、該側面換気用のフィルムに穴を開ける必要がある。従って、固定張り140や側面換気用のフィルムの張り替え作業を行う場合、その度に、連結用ボルト及び軸受け部材30aを取り外す必要があり、不便である。
【0028】
そこで、固定巻き取り軸30を支持する他方の取り付け部としては、図3及び図4に示した軸受け部材300を用いることが好ましい。この軸受け部材300は、温室100を構成する骨組み材、例えばアーチパイプ150に一端が連結された吊り部材310の他端に支持されて設けられる。吊り部材310は、温室100の長手方向に沿って所定間隔ごとに設け、各吊り部材310に軸受け部材300を設ける。従って、吊り部材310の長さをそれぞれ同じ長さにすれば、固定巻き取り軸30を略水平に容易に支持することができる。また、吊り部材310としては、アーチパイプ150において、固定張り140あるいは側面換気用のフィルムを支持するフィルム固定部材130の上部に固定した際に、軸受け部材300がフィルム固定部材130の下方に位置する長さを有するものを用いる。これにより、固定張り140や側面換気用のフィルムに穴を開けることなく、軸受け部材300をフィルム固定部材130の下方に位置させることができる。従って、固定張り140や側面換気用のフィルムを張り替える際の作業が容易となる。
【0029】
また、各軸受け部材300には、該軸受け部材300に一端が連結され、他端が任意の不動部、例えば、アーチパイプ150の下端あるいは地面に固定された回転位置規制部材320を設けることが好ましい。これにより、固定巻き取り軸30の回転位置が、例えば、可動巻き取り軸20の第1のフィルム210の巻き取り方向への移動に伴って変動することを抑制でき、また、風等であおられた際のばたつきを抑制でき、固定巻き取り軸30の回転位置を安定させることができる。
【0030】
なお、上記した各吊り部材310に支持される軸受け部材300は、上記実施形態のように、第2のフィルム220を複数の帯状フィルム221から構成した場合、図4に示したように、帯状フィルム221の左右近辺に位置するように設けることが好ましい。これにより、軸受け部材300内で、該帯状フィルム221が固定巻き取り軸30に巻き取られることがないため、軸受け部材300としては単なる筒状部材等の簡易な構造のものを用いることができる。また、吊り部材310は、軸受け部材300に支持される固定巻き取り軸30の重さを支持できればよく、その配設位置や配設数等はこれに限定されるものではない。
【0031】
また、吊り部材310としては、所定の長さを有するものであればよく、ベルト部材、チェーン、紐材等、種々のものを用いることができる。また、回転位置規制部材320も、任意の不動部と軸受け部材320との間に架け渡される長さを備えていればよく、ベルト部材、チェーン、紐材等、種々のものを用いることができる。
【0032】
また、図1及び図2に示した実施形態では、温室100の頂部を中心として区画される左右の側面の全領域を開口可能としているが、その一部のみ、例えば、地面から所定高さの領域のみ、あるいは頂部付近のみを開口させる構成としたり、地面から所定高さの領域と頂部付近の領域との双方を開口させる構成としたりすることももちろん可能である。
【0033】
また、上記実施形態では、温室用フィルム200を換気フィルムとして用い、温室の外被としての機能も果たすものであるが、本発明は、このような換気フィルムに限らず、例えば、温室100内に、外被とは独立して設けられる遮光カーテン(フィルム)や保温カーテン(フィルム)などの開閉に用いることも可能である。遮光カーテンや保温カーテンは、両方配設する場合には、従来、2つのカーテンを上下に配置し、それぞれ、異なる巻き取り軸によって開閉する構造が一般的であるが、本発明の温室用フィルム巻き取り装置1を用いることにより、2つのカーテンの隣接部付近を可動巻き取り軸20によって支持し、一方のカーテンの一端を固定巻き取り軸30によって支持することにより、上記実施形態と同様に、任意のカーテンを適宜量ずつ展開することができ、遮光カーテンと保温カーテンとを切り換える作業を極めて容易に行うことができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明の温室用フィルム巻き取り装置及び温室は、第1のフィルムと第2のフィルムの隣接部付近が一緒に巻き付けられ、各フィルムの巻き取り又は巻き戻し動作に伴って移動可能に設けられる可動巻き取り軸を備える一方、第2のフィルムの基端部が、軸受け部材によって軸支され、各フィルムの巻き取り又は巻き戻し動作に伴って移動しない固定巻き取り軸により支持された構成である。従って、第1のフィルム及び第2のフィルムのそれぞれの巻き取り量に拘わらず、任意の状態で固定巻き取り軸により第2のフィルムを所定量巻き込むことにより、各フィルムの張力を増すことができる。このため、マイカー線により締め付けなくてもある程度のテンションでフィルムを張ることができ、マイカー線を用いた場合でも、フィルムのばたつき防止に必要なマイカー線の締め付け力を従来よりも小さくでき、マイカー線により締め付けた状態での巻き取り軸によるフィルムの巻き取り又は巻き戻し動作の再開や継続が可能である。
【0035】
また、複数種類のフィルムを隣接させて配設し、一方を巻き取ることにより他方を展開する巻き取り装置としては、各フィルムのそれぞれに対応させて2本の可動巻き取り軸を設けることが考えられるが、この場合には、2本の可動巻き取り軸を各フィルムの巻き取り又は巻き戻し動作に追随させる構成とする必要があり、構造が複雑化する。しかしながら、本発明では、一方のフィルムを巻回する巻き取り軸を巻き取り動作に追随しない構成としたため、構造が簡易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一の実施形態にかかる温室用フィルム巻き取り装置及び温室を示す概略斜視図である。
【図2】図2は、上記実施形態にかかる温室用フィルム巻き取り装置の作用を説明するための図であり、(a)は第1のフィルムによって温室の片側に形成した開口部が閉じられた状態を、(b)は可動巻き取り軸により第1のフィルムを中途まで巻き取った状態を、(c)は可動巻き取り軸により第1のフィルムを基端部まで巻き取った状態を示す図である。
【図3】図3は、固定巻き取り軸を支持する軸受け部材の他の態様を示す図である。
【図4】図4は、固定巻き取り軸を支持する軸受け部材の他の態様を示す詳細図である。
【符号の説明】
10 温室用フィルム巻き取り装置
20 可動巻き取り軸
30 固定巻き取り軸
30a 軸受け部材
100 温室
110 開口部
120,130 フィルム固定部材
140 固定張り
200 温室用フィルム
210 第1のフィルム
220 第2のフィルム
300 軸受け部材
310 吊り部材
320 回転位置規制部材

Claims (10)

  1. 温室の適宜箇所に離間して設けられる一方の取り付け部と他方の取り付け部との間において、前記一方の取り付け部に基端部が固定されて配設される第1のフィルムと、前記他方の取り付け部に基端部が支持され、第1のフィルムに隣接して設けられる第2のフィルムとを、前記取り付け部間で巻き取り又は巻き戻しするための温室用フィルム巻き取り装置であって、
    前記第1及び第2のフィルムの隣接方向に対して略直交する方向に長手方向を沿わせ、かつ各フィルムの隣接部付近が一緒に巻き付けられ、各フィルムの巻き取り又は巻き戻し動作に伴って移動可能に設けられる可動巻き取り軸と、
    軸受け部材により、前記第2のフィルムを基端部から巻き取り又は巻き戻し可能に軸支され、前記他方の取り付け部を構成する固定巻き取り軸と
    を具備し、
    前記可動巻き取り軸により第1のフィルムを巻き取ると、前記固定巻き取り軸が第2のフィルムの巻き戻し方向に回転し、
    前記固定巻き取り軸により第2のフィルムを巻き取ると、前記可動巻き取り軸が第1のフィルムの巻き戻し方向に回転する構成であり、かつ、
    前記可動巻き取り軸が、前記固定巻き取り軸の回転により第1のフィルムの巻き戻し方向に回転する際に、所定の制動力を発揮する制動機構に連結されていることを特徴とする温室用フィルム巻き取り装置。
  2. 前記固定巻き取り軸は、前記可動巻き取り軸の回転により第2のフィルムの巻き戻し方向に回転する際に、所定の制動力を発揮する制動機構に連結されていることを特徴とする請求項1記載の温室用フィルム巻き取り装置。
  3. 前記可動巻き取り軸には、任意の回転停止手段が付設されており、該回転停止手段によって可動巻き取り軸の回転を停止させた状態で、前記固定巻き取り軸を第2のフィルムの巻き取り方向に回転させることにより、第1のフィルム及び第2のフィルムの展開時の張力を高めることができることを特徴とする請求項1又は2に記載の温室用フィルム巻き取り装置。
  4. 前記固定巻き取り軸を支持する軸受け部材が、温室を構成する骨組み材に連結された吊り部材により支持されていることを特徴とする請求項1記載の温室用フィルム巻き取り装置。
  5. 前記軸受け部材により支持された固定巻き取り軸の回転位置を安定させるため、該軸受け部材に一端が連結され、他端が任意の不動部に連結された回転位置規制部材を備えていることを特徴とする請求項4記載の温室用フィルム巻き取り装置。
  6. 前記第1のフィルムと第2のフィルムとが、異なる機能を備えたフィルムから構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1に記載の温室用フィルム巻き取り装置。
  7. 前記第1のフィルムが、実質的に換気部を有さないフィルムからなり、前記第2のフィルムが、換気部を備えたフィルムからなることを特徴とする請求項6記載の温室用フィルム巻き取り装置。
  8. 適宜箇所に離間して設けられる一方の取り付け部と他方の取り付け部との間において、前記一方の取り付け部に基端部が固定されて配設される第1のフィルムと、前記他方の取り付け部に基端部が支持され、第1のフィルムに隣接して設けられる第2のフィルムとを有すると共に、
    前記第1及び第2のフィルムの隣接方向に対して略直交する方向に長手方向を沿わせ、かつ各フィルムの隣接部付近が一緒に巻き付けられ、各フィルムの巻き取り又は巻き戻し動作に伴って移動可能に設けられる可動巻き取り軸と、軸受け部材により、前記第2のフィルムを基端部から巻き取り又は巻き戻し可能に軸支され、前記他方の取り付け部を構成する固定巻き取り軸とを具備し、前記可動巻き取り軸により第1のフィルムを巻き取ると、前記固定巻き取り軸が第2のフィルムの巻き戻し方向に回転し、前記固定巻き取り軸により第2のフィルムを巻き取ると、前記可動巻き取り軸が第1のフィルムの巻き戻し方向 に回転すると共に、前記可動巻き取り軸が、前記固定巻き取り軸の回転により第1のフィルムの巻き戻し方向に回転する際に、所定の制動力を発揮する制動機構に連結されている温室用フィルム巻き取り装置を有することを特徴とする温室。
  9. 前記第1のフィルムと第2のフィルムとが、異なる機能を備えたフィルムから構成されていることを特徴とする請求項8記載の温室。
  10. 前記第1のフィルムが、実質的に換気部を有さないフィルムからなり、前記第2のフィルムが、換気部を備えたフィルムからなることを特徴とする請求項9記載の温室。
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