JP6868884B2 - ビニールハウス換気装置 - Google Patents

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Description

本発明は農業用ビニールハウスの側面に設けた窓(以下、側窓という)の開閉により換気をするためのビニールハウス換気装置に関するものである。
農業用ビニールハウス(以下、ハウスともいう)は、野菜や花きなどの作物をその内部で栽培するためのものであり、保温と、作物を降雨から保護することを主な目的とする。しかし、常にビニールで密閉した状態にあると、冬季でも晴天時には作物に悪影響が出るほど高温になる場合がしばしば生ずる。そのため、ハウスの側窓は開閉可能とし、高温時は開放することにより外気と換気してハウス内の温度を外気温と同程度まで下げることが行われている。
ハウス側面の開閉方式として最も広く行われている方法は以下の通りである。非特許文献1には従来のハウス側面の開閉方式の代表例が開示されているので、図面を用いて以下に説明する。図8は従来のビニールハウス換気装置を備えたビニールハウスの側窓を半開にしたときの斜視図であり、図9は従来のビニールハウス換気装置を備えたビニールハウスの側窓を全閉にしたときの斜視図である。ビニールハウスの側窓とはビニールハウス側面の開放部分をいい、図8では、ハウス側面の上部に位置する蟻溝フレーム6aと左側の側面端部被覆フィルム11aと右側の側面端部被覆フィルム11bとハウス側面の下部に位置する蟻溝フレーム6bとで囲まれた部分が側窓である。この側窓を開閉シート2で覆い、開閉シート2を巻き取り棒3に巻き取ったり、巻き取り棒3から開閉シート2を巻き戻すことによって側窓を開閉することができる。図8および図9に示すように、開閉シート2の上辺はハウス肩部に水平に設置した蟻溝フレーム6aに弾性の系止線条(図示せず)によって固定されており、開閉シート2の下辺は円筒または円柱状の巻き取り棒3に固定されている。巻き取り棒3には、巻き取りハンドル8(あるいは回転駆動装置)が連結され回転自在となっている。巻き取り棒3を巻き取りハンドル8を用いて回転することにより開閉シート2は巻き取り棒3に巻き取られ、巻き取り棒3を逆回転すれば、開閉シート2は巻き戻される。図8に示すように、ハウスの側窓を半開にした状態では、巻き取り棒3より下の部分が開放されている。ハウス側窓の下部には、地上30cm程度の高さまで裾部フィルム12が設置されている。図9に示すように、ハウスの側窓を全閉にした状態では、開閉シート2は巻き戻されており、巻き取り棒3は地表付近に位置する。側窓を開放するときは、巻き取り棒3を回転して開閉シート2を巻き取り棒3に巻き取っていく。側窓の全開時は、開閉シート2はほぼ全て巻き取り棒3に巻き取られ、巻き取り棒3はハウス側窓の上部に位置する蟻溝フレーム6aの約30cm下方に位置する。
しかし、この方式では、図9に示すように、側窓の全閉時に巻き取り棒3が地表付近に位置するため、東北地方など冬季に積雪が多く寒冷な地域では巻き取り棒3や巻き取りハンドル8が雪に埋もれ、あるいは雪解け水で凍結し、開放することが必要になった時に迅速に開放できないという事態がしばしば生ずる。
さらに、図9に示すように、側窓の全閉時に巻き取り棒3が地表付近に位置するため、巻き取り棒3と開閉シート2の結合部位などに雨水や雪、枯れ葉等のゴミが付着し、巻き取り時にこれらを巻き込んでしまうため、開閉が困難になる上、開閉シート2が汚れ損傷するという問題がある。
さらに、冬季など低温期には、温度を保って換気するため、側窓を全開するのではなく少しだけ開放することが必要な場合がある。この場合、上記の方式では地表付近から開放することになるので、外から導入された冷気が苗に直接あたり悪影響を及ぼす恐れがある。
別の方法として、開閉シートの下辺をハウスの側窓の下辺に固定し、開閉シートの上辺を上下可動のフレームに固定し、このフレームを上昇させることによって側窓を閉鎖し、上記フレームを下降させることによって側窓を開放する装置が提案されている(特許文献1)。この方式では全閉時に上記可動フレームはハウス肩部に位置しているので、積雪時に可動フレームが雪に埋もれ凍結する事態はほとんど生じないと考えられる。しかしこの装置では側窓の開放時に開閉シートは自重により弛み、折りたたまれた状態になり、折りたたまれたシートの間に雨水が溜まり、そこに藻が発生することや、枯れ葉などのゴミが付着し、開閉シートが汚れることが考えられる。また、この上下可動フレーム方式では可動フレームを昇降させ、任意の開度で固定する仕組みが必要であり、部品数が多く複雑である。
さらに又別の方法として、開閉シートの下辺をハウスの側窓の下辺に固定し、開閉シートの上辺を巻き取り棒に固定し、側窓の全閉時に巻き取り棒はハウスの側窓の上辺に位置し、開閉シートを巻き取り棒に巻き取ることによりハウス側窓の上辺から開放する装置が提案されている(特許文献2)。この装置においては、巻き取り棒が自重と巻き取った開閉シートの重さにより自然落下することを防ぐため、巻き取り棒を上に引っ張り支持するため、延出体、ローラー支持ポスト、ローラーおよび錘で構成される仕組みを備えている。この装置でも、側窓の全閉時に巻き取り棒はハウス側面の上辺に位置するため、積雪時にも巻き取り棒が雪に埋もれる恐れは少ない。しかし、巻き取り棒を上に引っ張る仕組みが複雑であり、普及を妨げている。
特開2002−27843号公報 特開2005−318824号公報
「グリーンハウスの基本が正しく分かるハウス丸わかり読本Vol1」、渡辺パイプ株式会社、2011年、68頁−69頁
本発明が解決しようとする課題は、通常の積雪量において開閉装置が雪に埋もれたり、あるいは凍結して必要な時に迅速に開放できなくなるという恐れがなく、開放時に外から導入された冷気が直接苗に当たることもなく、巻き取り部分に水、雪氷、ゴミなどが付着して巻き込まれることがないビニールハウス換気装置であって、仕組みができるだけ単純なビニールハウス換気装置を提供することである。
第一の発明に係るビニールハウスの換気装置は、ビニールハウスの側窓を開閉する開閉シートを巻き取る巻き取り棒を支持する巻き取り棒支持ベルトを上記開閉シートの左側と右側に備え、上記巻き取り棒は昇降自在であって、上記開閉シートの上端部は巻き取り棒に固定され、上記開閉シートの下端部はビニールハウスの側窓の下端部に固定され、上記巻き取り棒支持ベルトの上端部はビニールハウスの構造物に固定され、上記巻き取り棒支持ベルトの下端部は巻き取り棒に固定され、巻き取り棒に開閉シートを巻き取りつつ巻き取り棒から巻き取り棒支持ベルトを巻き戻すことによって巻き取り棒が下降してビニールハウスの側窓が開放され、巻き取り棒から開閉シートを巻き戻しつつ巻き取り棒に巻き取り棒支持ベルトを巻き取ることによって巻き取り棒が上昇してビニールハウスの側窓が閉鎖され、ビニールハウスの側窓が閉鎖された状態においてビニールハウスの側窓上部に位置する巻き取り棒を覆うことが可能な覆い部を備えていることを特徴とするものである。
第二の発明に係るビニールハウスの換気装置は、第一の発明のビニールハウスの換気装置に、巻き取り棒の中間部を支持する中間部支持帯を備え、該中間部支持帯は巻き取り棒に巻き取るとともに巻き取り棒から巻き戻すことが可能であって、上記中間部支持帯の一端側は巻き取り棒に固定され、中間部支持帯は転動体を経て中間部支持帯の他端側には錘が取り付けられ、中間部支持帯は上記転動体を介して上記錘の重力により下方に引っ張られていることを特徴とするものである。
第三の発明に係るビニールハウスの換気装置は、第一の発明のビニールハウスの換気装置に、巻き取り棒の中間部を支持する弾性体からなる中間部支持帯を備え、該中間部支持帯は巻き取り棒に巻き取るとともに巻き取り棒から巻き戻すことが可能であって、上記中間部支持帯の一端側は巻き取り棒に固定され、中間部支持帯の他端側はビニールハウスの構造物に固定されていることを特徴とするものである。
第一の発明に係るビニールハウスの換気装置においては、開閉シートの上端部は巻取り棒に固定され、開閉シートの下端部はビニールハウスの側窓の下端部に固定されており、巻き取り棒支持ベルトの上端部はビニールハウスの構造物に固定され、巻き取り棒支持ベルトの下端部は巻き取り棒に固定されており、巻き取り棒から開閉シートを巻き戻しつつ巻き取り棒に巻き取り棒支持ベルトを巻き取ることによって巻き取り棒が上昇してビニールハウスの側窓が閉鎖された状態においてビニールハウスの側窓上部に位置する巻き取り棒が覆い部で覆われているため、通常の積雪量では巻き取り棒が雪に埋もれ、あるいは凍結する恐れはなく、開放が必要なときに迅速に開放できないという事態が生ずる恐れはない。
巻き取り棒は巻き取り棒支持ベルトで支持されているので、自重及び開閉シートの重さにより下へずり落ちることはない。
ビニールハウスの側窓が閉鎖された状態においてビニールハウスの側窓上部に位置する巻き取り棒が覆い部で覆われているため、巻き取り棒と開閉シートの結合部位などへの雨水や雪、枯れ葉等のゴミの付着を防ぐことができる。
側辺の長さが長いハウスでは、巻き取り棒を両端の2箇所のみで支えた場合、巻き取り棒の中央部が自重により下へ撓みやすい。巻き取り棒が撓むと開閉シートの巻き取りや巻き戻しが困難になる。第二の発明および第三の発明に係るビニールハウスの換気装置は、巻き取り棒の中間部の1箇所ないし必要に応じて数カ所に巻き取り棒中間部支持帯を備えており、巻き取り棒が撓むことを防いでいる。
本発明に係るビニールハウスの換気装置は仕組みが比較的単純であり、製造コストが比較的安価であると考えられる。
図1は本発明に係るビニールハウスの換気装置の一実施例において、ビニールハウスの側窓を全閉したときの斜視図である。 図2は本発明に係るビニールハウスの換気装置の一実施例において、ビニールハウスの側窓を半開したときの斜視図である。 図3は本発明に係るビニールハウスの換気装置の一実施例において、ビニールハウスの側窓を半開したときの、巻き取り棒と巻き取り棒支持ベルトおよび開閉シートとの関係を示す部分斜視図である。 図4は本発明に係るビニールハウスの換気装置の一実施例において、巻き取り棒に連結された巻き取りハンドルと巻き取りハンドルガイド柱を示す斜視図である。 図5は本発明に係るビニールハウスの換気装置の一実施例において、ビニールハウスの側窓の全閉時の部分端面図である。 図6は本発明に係るビニールハウスの換気装置の一実施例において、ビニールハウスの側窓の半開時の部分端面図である。 図7は本発明に係るビニールハウスの換気装置の別の実施例において、ビニールハウスの側窓の半開時の部分端面図である。 図8は従来のビニールハウスの換気装置を備えたビニールハウスの側窓を半開したときの斜視図である。 図9は従来のビニールハウスの換気装置を備えたビニールハウスの側窓を全閉したときの斜視図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において様々な変更や修正が可能であることは言うまでもない。
図1ないし図6は本発明のビニールハウス1の換気装置の実施例1を示す。図1は側窓を全閉にした状態を示し、図2は側窓を半開にした状態を示す。本発明における側窓は、図2において、ビニールハウス1の側面の上部に位置する蟻溝フレーム5−2と左側の側面端部被覆フィルム11aと右側の側面端部被覆フィルム11bとビニールハウス1の側面の下部に位置する蟻溝フレーム6とで囲まれた部分である。図1に示すように、開閉シート2の下端部はビニールハウス1の側面下部に設置された蟻溝フレーム6に弾性系止線条(図示せず)を用いて固定されている。開閉シート2の上端部は巻き取り棒3にビニールハウス用パッカー(図示せず)を用いて固定されている。開閉シート2の材質は、農業用ビニールハウスの被覆に一般的に用いられる塩化ビニール系樹脂シートやポリオレフィン系樹脂シートが適しているが、ビニールハウスの屋根や妻面など開口部以外の被覆に使用しているシートと同じ材質のものでよい。ビニールハウス1の側面の下部には裾部フィルム12が張設されており、裾部フィルム12の上端は蟻溝フレーム6に固定されており、裾部フィルム12の下端は地面に埋め込まれている。図1には、ビニールハウス1の一方の側窓の開閉シート2しか示されていないが、ビニールハウス1の反対側の他方の側窓にも図1に示すものと同じ構成の開閉シートが配置されている。また、ビニールハウス1の反対側の他方の側窓に配置されている開閉シートも、以下の段落[0023]〜[0031]で説明するものと同じ構成の開閉機構を備えている。
巻き取り棒3は、直径20mm程度、長さはビニールハウス1の側面の長さより50cm程度長い円柱又は円筒で、材質は鉄、アルミニウムなどの金属や塩化ビニールなどの合成樹脂などが好適である。巻き取り棒3の一端は巻き取りハンドル8に連結されている。ビニールハウス1の側面の延長上であって、ビニールハウス1から50cm程度離れた位置に巻き取りハンドルガイド柱9が垂直に立てられている。図4に示すように、巻き取りハンドル8は上下に貫通する穴を有し、この穴を通して巻き取りハンドル8は巻き取りハンドルガイド柱9に嵌合している。巻き取り棒3の一端は巻き取りハンドル8に連結されており、巻き取りハンドル8で巻き取り棒3を回転させつつ、巻き取りハンドル8は巻き取りハンドルガイド柱9にガイドされて上下方向に自在に移動することができる。
巻き取りハンドル8および巻き取りハンドルガイド柱9は巻き取り棒3を容易に回転させるための装置であるが、巻き取り棒3を容易に回転させるための装置はこれに限定されるものではなく、回転駆動装置を連結するタイプなど種々の公知技術が適用できる。
巻き取り棒3の両端部であって、開閉シート2が固定されている部分の右側と左側に、巻き取り棒支持ベルト4の下端部が固定されている。巻き取り棒支持ベルト4の上端部はビニールハウス1の骨組み7−1に固定されている。図3に、ビニールハウス1の側窓を半開したときの、巻き取り棒3と巻き取り棒支持ベルト4および開閉シート2との関係を示す。開閉シート2と巻き取り棒支持ベルト4は巻き取り棒3の回転方向に対して互いに逆向きに巻き取られる。すなわち、図3において、ビニールハウス1を左側から見て巻き取り棒3を反時計回りに回転すると、開閉シート2は巻き戻され、巻き取り棒支持ベルト4は巻き取られるので、巻き取り棒3は巻き取り棒支持ベルト4に引っ張られる形で上方向へ転動し、ビニールハウス1の側窓は閉じられる。また、ビニールハウス1を左側から見て巻き取り棒3を時計回りに回転すると、開閉シート2は巻き取られ、巻き取りベルト4は巻き戻され、巻き取り棒3は回転しつつ開閉シート2とともに下方へ移動し、ビニールハウス1の側窓は開放されていく。巻き取り棒3は常に巻き取り棒支持ベルト4によって上方向に引っ張られているので、自重および開閉シートの重みにより下へずり落ちることはない。
図1に示すように、全閉時にビニールハウス1の密閉性を高めるため、蟻溝フレーム5−2と蟻溝フレーム6の間であって、ビニールハウス1の左側には側面端部被覆フィルム11aが張設され、ビニールハウス1の右側には側面端部被覆フィルム11bが張設されている。左側の側面端部被覆シート11aの右端部は開閉シート2の左端部と重なるように張設されており、右側の側面端部被覆シート11bの左端部は開閉シート2の右端部と重なるように張設されている。従って、ビニールハウス1の側窓を全閉したとき、開閉シート2の左右に隙間は生じない。側面端部被覆フィルム11a、11bの材質は、ビニールハウス1の屋根や妻面などの被覆に使用しているシートと同じ材質でよい。
ビニールハウス1の側窓が閉鎖された状態において巻き取り棒を覆うことが可能な覆い部5は、長さがビニールハウス1の側面の長さと同じで幅がビニールハウス1の側窓の全閉時に巻き取り棒3を覆うに足る大きさのシートと、該シートの下端に固定された覆い部錘5−1(図5、図6参照)から構成される。覆い部5を構成するシートの材質は農業用ビニールハウスの被覆に一般的に用いられる塩化ビニール系樹脂シートやポリオレフィン系樹脂シートが適しており、ビニールハウス1の屋根を被覆しているフィルムや開閉シート2と同じものでもよい。図5および図6に示すように、覆い部5の上端はビニールハウス1の肩部に設置された蟻溝フレーム5−2に弾性系止線条(図示せず)によって固定され、覆い部5の下端には覆い部錘5−1がハウス用パッカー(図示せず)により固定されている。覆い部5はビニールハウス1の屋根を被覆するシートと一体のシートにより構成されていてもよい。その場合、ビニールハウス1の肩部に設置された蟻溝フレーム5−2にビニールハウス1の屋根を被覆するシートが弾性系止線条(図示せず)によって固定され、蟻溝フレーム5−2より上の部分が屋根となり、下の部分が覆い部5となる。覆い部錘5−1はビニールハウス1の側面の長さと同じ長さで直径が10〜20mm程度の円柱あるいは円筒であり、材質は鉄やアルミニウムなどの金属あるいは塩化ビニールなどの合成樹脂が適している。覆い部5の上端は蟻溝フレーム5−2に固定されており、蟻溝フレーム5−2に固定された部分を軸にして覆い部5はビニールハウス1の外側方向へ開くことができる。図2および図6に示すように、ビニールハウス1の側窓が開口しているとき、覆い部5は特に効果を発揮しないが、側窓の全閉時は、図1および図5に示すように、巻き取り棒3が蟻溝フレーム5−2の20cm程度下方に位置するので、覆い部5を開いて巻き取り棒3を納め、覆い部5で巻き取り棒3および開閉シート2の最上部を覆う。これによって、雨水や雪、枯れ葉などのゴミが巻き取り棒3や開閉シート2の最上部に付着することを防ぐことができる。
図5および図6は巻き取り棒中間部支持帯10を示すビニールハウス1の部分端面図である。図5はビニールハウス1の側窓の全閉時の状態を示し、図6はビニールハウス1の側窓を半開したときの状態を示す。巻き取り棒中間部支持帯10の一端は巻き取り棒3の中間部に固定され(図2参照)、巻き取り棒中間部支持帯10の他端はビニールハウスの肩部の骨組み7−1に吊り下げられた滑車10−1に掛け回され、巻き取り棒中間部支持帯10の該滑車に接する部分から他端の間に設けられた錘取り付け部10−3に錘10−2が空中にぶら下がるように取り付けられている。巻き取り棒中間部支持帯10は帯状のものあるいは紐状のもので、巻き取り棒中間部支持帯10の長さは蟻溝フレーム5−2の地上からの高さの2倍以上であることが望ましい。図5および図6に示すように、錘取り付け部10−3は巻き取り棒中間部支持帯10の長手方向に2箇所以上に設けることが好ましい。そうすることにより、ビニールハウス1の側窓の開度に合わせて、錘10−2が空中にぶら下がるように、巻き取り棒中間部支持帯10上の適切な位置の錘取り付け部10−3に錘10−2を取り付けることができる。それによって、巻き取り棒3の中間部は常に巻き取り棒中間部支持帯10の錘取り付け部10−3に取り付けられた錘10−2によって上方に引っ張られているので、巻き取り棒3の中間部が自重と開閉シート2の重さにより下へ撓むことを防ぐことができる。
図7は本発明のビニールハウス1の換気装置の別の実施例の巻き取り棒中間部支持帯10を示すビニールハウス1の部分端面図であり、ビニールハウス1の側窓を半開したときの状態を示す。巻き取り棒中間部支持帯10の一端が巻き取り棒3の中間部に固定され、巻き取り棒中間部支持帯10の他端はビニールハウスの肩部の骨組み7−1に吊り下げられた滑車10−1を経て、ビニールハウス1の内面上部に位置する骨組み7−2に固定されている。巻き取り棒中間部支持帯10は弾性を有しており、巻き取り棒3の位置に応じて伸縮する。そのため巻き取り棒3の中間部が下方に撓もうとしても常に巻き取り棒中間部支持帯10によって上方に引っ張られているので、巻き取り棒3の中間部が自重と開閉シート2の重さにより下へ撓むことを防ぐことができる。
巻き取り棒中間部支持帯10の素材としては、ゴムなどの弾性の素材、あるいは天然繊維製や合成繊維製のベルトなど弾性を有さない素材とコイルバネを縦に連結したものなど弾性を有する材料を含むものを用いることができる。
図7の滑車10−1は、巻き取り棒中間部支持帯10を上方に迂回させ、ビニールハウス1の内部の側面際における栽培管理者や作業者の通行を妨げないようにすることと、巻き取り棒中間部支持帯10が円滑に伸縮することを目的として設けられているが、これらの目的を達成する手段は滑車に限定されるものではない。巻き取り棒中間部支持帯10を、ビニールハウス肩部に位置するビニールハウスの骨組み7−1の上側に掛け回して、より上部に位置する骨組み7−2に固定する方法や、ビニールハウス肩部の骨組み7−1から輪をぶら下げ、巻き取り棒中間部支持帯10をこの輪を通してより上部に位置する骨組み7−2に固定する方法などでも上記の目的は達成できる。
1 ビニールハウス
2 開閉シート
3 巻き取り棒
4 巻き取り棒支持ベルト
5 覆い部
5−1 覆い部錘
5−2 蟻溝フレーム
6 蟻溝フレーム
6a、6b 蟻溝フレーム
7−1 ビニールハウスの骨組み
7−2 ビニールハウスの骨組み
8 巻き取りハンドル
9 巻き取りハンドルガイド柱
10 巻き取り棒中間部支持帯
10−1 滑車
10−2 錘
10−3 錘取り付け部
11a、11b 側面端部被覆フィルム
12 裾部フィルム

Claims (2)

  1. ビニールハウスの側窓を開閉する開閉シートを巻き取る巻き取り棒を支持する巻き取り棒支持ベルトを上記開閉シートの左側と右側に備え、上記巻き取り棒は昇降自在であって、上記開閉シートの上端部は巻き取り棒に固定され、上記開閉シートの下端部はビニールハウスの側窓の下端部に固定され、上記巻き取り棒支持ベルトの上端部はビニールハウスの構造物に固定され、上記巻き取り棒支持ベルトの下端部は巻き取り棒に固定され、巻き取り棒に開閉シートを巻き取りつつ巻き取り棒から巻き取り棒支持ベルトを巻き戻すことによって巻き取り棒が下降してビニールハウスの側窓が開放され、巻き取り棒から開閉シートを巻き戻しつつ巻き取り棒に巻き取り棒支持ベルトを巻き取ることによって巻き取り棒が上昇してビニールハウスの側窓が閉鎖され、ビニールハウスの側窓が閉鎖された状態においてビニールハウスの側窓上部に位置する巻取り棒を覆うことが可能な覆い部を備えているビニールハウスの換気装置において、
    巻き取り棒の中間部を支持する中間部支持帯を備え、該中間部支持帯は巻き取り棒に巻き取るとともに巻き取り棒から巻き戻すことが可能であって、上記中間部支持帯の一端側は巻き取り棒に固定され、中間部支持帯は転動体を経て中間部支持帯の他端側には錘が取り付けられ、中間部支持帯は上記転動体を介して上記錘の重力により下方に引っ張られていることを特徴とするビニールハウスの換気装置。
  2. ビニールハウスの側窓を開閉する開閉シートを巻き取る巻き取り棒を支持する巻き取り棒支持ベルトを上記開閉シートの左側と右側に備え、上記巻き取り棒は昇降自在であって、上記開閉シートの上端部は巻き取り棒に固定され、上記開閉シートの下端部はビニールハウスの側窓の下端部に固定され、上記巻き取り棒支持ベルトの上端部はビニールハウスの構造物に固定され、上記巻き取り棒支持ベルトの下端部は巻き取り棒に固定され、巻き取り棒に開閉シートを巻き取りつつ巻き取り棒から巻き取り棒支持ベルトを巻き戻すことによって巻き取り棒が下降してビニールハウスの側窓が開放され、巻き取り棒から開閉シートを巻き戻しつつ巻き取り棒に巻き取り棒支持ベルトを巻き取ることによって巻き取り棒が上昇してビニールハウスの側窓が閉鎖され、ビニールハウスの側窓が閉鎖された状態においてビニールハウスの側窓上部に位置する巻取り棒を覆うことが可能な覆い部を備えているビニールハウスの換気装置において、
    巻き取り棒の中間部を支持する弾性体からなる中間部支持帯を備え、該中間部支持帯は巻き取り棒に巻き取るとともに巻き取り棒から巻き戻すことが可能であって、上記中間部支持帯の一端側は巻き取り棒に固定され、中間部支持帯の他端側はビニールハウスの構造物に固定されていることを特徴とするビニールハウスの換気装置。
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