JP2005318824A - プラスチックフィルムハウスの側窓開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラスチックフィルムハウスの側面の窓を覆蓋するシートを開閉して窓を開閉する側窓開閉装置であって、窓を上側から開放させると共に、シートにたるみが生じにくい側窓開閉装置を提供する。
【解決手段】窓6のシート12は、下辺が該窓6の下縁部に固定されており、上辺が、窓6に沿って該窓6の上縁側と下縁側との間を転動移動可能な巻芯14に結合されている。巻芯14には、延出体16の一端が連結されている。延出体16は、一端が巻芯14に連結され、該一端に引き続く部分が窓6の上縁よりも高位となる高さまで引き回され、途中部分が、該窓6の上縁よりも高位となる高さに配置されたローラ18の上側に掛け回され、該途中部分よりも他端側が錘体20により下方へ引張られている。即ち、巻芯14には、延出体16を介して錘体の自重により引き上げ力が加えられている。
【選択図】図1
【解決手段】窓6のシート12は、下辺が該窓6の下縁部に固定されており、上辺が、窓6に沿って該窓6の上縁側と下縁側との間を転動移動可能な巻芯14に結合されている。巻芯14には、延出体16の一端が連結されている。延出体16は、一端が巻芯14に連結され、該一端に引き続く部分が窓6の上縁よりも高位となる高さまで引き回され、途中部分が、該窓6の上縁よりも高位となる高さに配置されたローラ18の上側に掛け回され、該途中部分よりも他端側が錘体20により下方へ引張られている。即ち、巻芯14には、延出体16を介して錘体の自重により引き上げ力が加えられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ビニルハウスなどのプラスチックフィルムハウスの側窓を開閉するための側窓開閉装置に係り、特にプラスチックフィルムハウスの側面の窓(側窓)を覆蓋するシートを開閉して該側窓を開閉する側窓開閉装置に関する。
農業用、園芸用等の温室として用いられるビニルハウス等のプラスチックフィルムハウスにあっては、側面に窓を設け、この窓(側窓)を開閉させることにより該プラスチックフィルムハウス内の温度調節や換気を行うことがある。
特開平8−172933号公報には、このビニルハウスの窓の開閉装置の一例が記載されている。同号公報においては、ビニルハウスの側面は略鉛直面となっており、この側面に窓が設けられている。
この窓を覆うようにビニル樹脂製のシートが設けられている。このシートは、一端辺(上端辺)が窓の上縁部に固定され、他端辺(下端辺)側からロッドに巻取り可能とされている。ロッドは、ビニルハウスの側面に沿って略水平に延在している。
なお、ロッドは、手動式のハンドル操作により、窓に沿って該窓の上縁側と下縁側との間を転動するよう構成されている。
この側窓開閉装置においては、ハンドルを回転操作してロッドを窓に沿って該窓の下縁側から上縁側へ転動させることにより、シートが該ロッドに巻取られて窓が開放される。また、ロッドを窓に沿って該上縁側から下縁側へ転動させることにより、シートがロッドから巻出されて窓が閉鎖される。
特開平8−172933号公報
上記特開平8−172933号公報の側窓開閉装置にあっては、シートを下端辺側からロッドで巻上げて窓を下側から開放させるため、ビニルハウス(プラスチックフィルムハウス)内部の上側に滞留した暖気を外部に流出させにくい。
また、このように窓を下側から開放させる場合、外部の地表近くの比較的温度の低い空気(冷気)がビニルハウス内に流れ込み易くなり、この冷気が農作物に直接当って農作物にダメージを与えるおそれがある。また、地表近くの雑草等に取り付いている害虫などもビニルハウス内に侵入し易い。
さらに、シートの外面に掛かった雨水等の水滴が該シート外面に沿って流れ落ちる場合、該シートの下端辺に連結されたロッド又は該ロッドによるシート下端辺側からのシート巻取り体により堰き止められるようにして水が溜まり易い。
なお、このシートの下端辺を窓の下縁部に固定し、該シートの上端辺側からロッドで該シートを巻取って窓を上側から開けるよう構成することも考えられる。しかしながら、このように構成した場合、シートの自重により該シートにたるみが生じ易くなる。また、ロッドに回転力を付与する機構だけでなく、シートの巻取り・巻出しに連動してロッドを上下動させる複雑な機構が必要となる。
本発明は、プラスチックフィルムハウスの側面の窓を覆蓋するシートを開閉して窓を開閉する側窓開閉装置であって、簡易な機構にて、窓を上側から開放させると共に、シートにたるみが生じにくい側窓開閉装置を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)のプラスチックフィルムハウスの側窓開閉装置は、プラスチックフィルムハウスの側面に設けられた窓を覆蓋するシートを開閉するための側窓開閉装置であって、前記シートは、一側辺が該窓の下縁側に固定され、該窓の上縁側まで拡開する大きさを有しており、該シートの他側辺が結合されており、該窓に沿って窓の上縁側と下縁側との間を転動しながら移動可能であり、該上縁側から下縁側へ転動することにより該シートを巻取り、該下縁側から上縁側へ転動することによりシートを窓に覆蓋させる巻芯と、一端が該巻芯に連結され、該一端に引き続く部分が該巻芯から延出しており、該巻芯の低位側への転動に伴って該巻芯に巻取られ、該巻芯の高位側への転動に伴って該巻芯から巻出される延出体と、該延出体の途中部分が掛け回された延出体案内部材と、該延出体のうち該途中部分よりも他端側に対し引下げ力を与える錘体とを備えてなるものである。
請求項2のプラスチックフィルムハウスの側窓開閉装置は、請求項1において、前記延出体案内部材は、前記窓の上縁よりも高位となる高さに配置されており、前記延出体のうち前記一端に引き続く部分が窓に沿って上方へ引き回され、前記途中部分が該延出体案内部材に掛け回され、該途中部分よりも他端側に対し錘体から引下げ力が加えられており、該延出体の少なくとも一部はネットであることを特徴とするものである。
請求項3のプラスチックフィルムハウスの側窓開閉装置は、請求項1において、該延出体の少なくとも一部は紐状であることを特徴とするものである。
請求項4のプラスチックフィルムハウスの側窓開閉装置は、請求項1ないし3のいずれか1項において、該延出体は、前記途中部分よりも他端側において前記巻芯と平行な折り返し部に沿って折り返されており、該延出体のうち、前記途中部分と該折り返し部との間の部分が前記延出体案内部材から下方に引き回され、該折り返し部と前記他端との間の部分が該折り返し部よりも高位側へ引き回され、該他端が該折り返し部よりも高位となる高さに固定されており、該折り返し部の内側に沿って円柱状又は円筒状の前記錘体が保持されていることを特徴とするものである。
本発明のプラスチックフィルムハウスの側窓開閉装置においては、シートは、下端辺が窓の下縁側に固定されると共に、上端辺が巻芯に結合されている。このシートが窓を覆った状態から巻芯を窓の上縁側から下縁側へ転動させると、シートが巻芯に巻取られ、窓が開放する。なお、この際、延出体も巻芯に巻取られる。
シートを巻取った巻芯を、窓の下縁側から上縁側へ転がし上げると、巻芯からシートが巻出され、このシートが窓を覆うので、窓が閉鎖される。なお、この巻芯が転がり上がるときには、延出体が巻芯から巻出される。
本発明では、延出体に対し、錘体の自重により、巻芯からの巻出し方向の引張り力が加えられている。従って、巻芯には、この延出体を介してシート巻出し方向に作用する力、即ち該巻芯を窓の上縁側へ引き上げる力が加えられている。
このように、本発明のプラスチックフィルムハウスの側窓開閉装置にあっては、シートの下端辺を窓の下縁側に固定し、該シートの上端辺側から巻芯で該シートを巻取って窓を上側から開放させるよう構成しているので、ハウス内部の暖気を効果的に流出させることができると共に、外部の地表近くの冷気の流入や、地表近くにいる害虫などの侵入を防止ないし抑制することができる。さらに、シート外面を流れ落ちる水滴等が途中で堰き止められるようにして溜まることがない。
また、本発明の側窓開閉装置にあっては、錘体の自重により、巻芯を窓の上縁側へ引き上げる力が作用しているため、この巻芯を介してシートの上端辺側が窓の上縁側へ引張られ、シートがピンと張るようになる。これにより、シートにたるみが生じにくい。
さらに、このように錘体の自重により常に巻芯に引き上げ力が加えられていることにより、巻芯にシート巻取り方向(転がり下る方向)の回転力を付与すると、この巻芯は、シートを上方へ引張りながら、該シートを巻取りつつ窓に沿って転がり下りるようになり、巻芯にシート巻出し方向(転がり上る方向)の回転力を付与すると、巻芯は、シートを上方へ引張りながら、該シートを巻出しつつ窓に沿って転がり上がるようになる。このような本発明の側窓開閉装置にあっては、巻芯に回転力を付与する機構以外に、シートの巻取り及び巻出しに連動して巻芯を上下に移動させる機構を設ける必要がない。
なお、本発明のプラスチックフィルムハウスの側窓開閉装置においては、巻芯には、その自重(及び巻取ったシートの重量)により窓の下縁側へ転がり落ちようとする力と、錘体に引張られて窓の上縁側へ転がり上がろうとする力との双方の力が加わるので、両者の力の差よりも若干大きい程度の力を加えるだけで巻芯を転動させることができる。
請求項2の態様にあっては、シートが巻芯に巻取られると、延出体も巻芯に巻取られて窓側へ引き出され、該窓を覆うようになる。この延出体はネットとなっているので、該ネットを介してハウス内外の通気が許容されると共に、該窓からハウス内に害虫やゴミ等が侵入することが防止される。
本発明において、延出体を紐状とした場合(請求項3)には、延出体の構成をきわめて簡易なものとすることができる。
請求項4の態様にあっては、延出体は、その途中部分(延出体案内部材に掛かっている部分)よりも他端側において折り返され、この折り返し部の内側に円柱状又は円筒状の錘体が保持されているため、この錘体の自重により、延出体に対し引き下げ力が加えられる。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
第1図及び第2図は実施の形態に係るプラスチックフィルムハウスの側窓開閉装置10を備えたプラスチックフィルムハウスの断面図であり、第1図は窓閉状態時を示し、第2図は窓開状態時を示している。第3図(a)は巻芯とシートとの結合部の斜視図であり、第3図(b)は、この結合部の断面図である。第4図は別の巻芯とシートとの結合構造を示す斜視図である。なお、これらの図においては、この側窓開閉装置10の構成を明瞭にするために、各シートの厚みを誇張して示している。
第1,2図に示すように、この実施の形態では、プラスチックフィルムハウス1は、アーチ形のフレーム(パイプ)2を複数本所定の間隔にて立設し、これらのフレーム2を取り囲むように合成樹脂シート4を張設してなる所謂カマボコ形のビニルハウスである。図示の通り、該フレーム2は、地面Gから略鉛直に起立する1対の柱部2a,2aと、該柱部2a,2aの上端部同士を橋絡するアーチ部2bとを有しており、プラスチックフィルムハウス1は、このフレーム2の各柱部2aに沿って略鉛直な側面1sが構成され、アーチ部2bに沿って頂陵状の屋根1rが構成されている。
なお、該合成樹脂シート4は、この実施の形態では、一般的なビニルハウスに用いられる塩化ビニル系樹脂シート又はポリオレフィン系樹脂シートであるが、これに限定されるものではない。該合成樹脂シート4は、要所が複数箇所において各フレーム2に対し固定具やバンド(いずれも図示略)により固定されている。
このプラスチックフィルムハウス1の側面1sに窓(開口)6が形成されている。この窓6がシート12によって開閉される。このシート12は、下辺が窓6の下縁部に固定され、該窓6の上縁側へ拡開することにより該窓6を覆蓋しうる大きさを有している。
側窓開閉装置10は、このシート12と、該シート12の上辺が結合されており、該窓6(側面1s)に沿って該窓6の上縁側と下縁側との間を転動しながら移動可能となっている巻芯14と、一端が該巻芯14に連結され、該一端に引き続く部分が窓6の上縁よりも高位となる高さまで引き回されている延出体16と、窓6の上縁よりも高位となる高さに配置されており、該延出体16の途中部分が上側に掛け回された延出体案内部材としてのローラ18と、該延出体16のうち該途中部分(ローラ18に掛かっている部分)よりも他端側に対し引下げ力を与える錘体20と、該巻芯14を窓6の上縁側から下縁側並びに該下縁側から上縁側へ転動させる巻芯転動装置(図示略)とを備えている。
この延出体16は、ネット16aと、該ネット16aの一端辺に連なるシート部16bとで構成されている。このシート16bが巻芯14に結合されている。なお、この結合構造の詳細については後述する。
該シート12は、この実施の形態では、プラスチックフィルムハウス1の外殻を構成する合成樹脂シート4と同様の材質よりなるものであるが、該合成樹脂シート4と異なっていてもよい。この実施の形態では、該シート12の下辺は、窓6の下縁付近の合成樹脂シート4に対し溶着や接着等により結合されているが、これに限定されるものではない。
巻芯14は、窓6に沿って該窓6の上縁側から下縁側へ転動しながら移動することによりシート12を巻取り、窓6を開放させる。この際、延出体16も該シート12と一緒に巻芯14に巻取られる。また、巻芯14が窓6に沿って該窓6の下縁側から上縁側へ転動しながら移動することによりシート12を巻出して窓6に覆蓋させる。この際、延出体16も巻芯14から巻出される。なお、この巻芯14は、円柱状(棒状)又は円筒状のものであり、側面1sに沿って略水平に延在している。
この巻芯14の材質は特に限定されるものではないが、例えば塩ビ管等を用いることができる。また、この巻芯14の直径は、シート12及び延出体16の巻取り及び巻出しをスムーズに行うことができる大きさであればよく、特に限定されるものではないが、5〜50mm程度であることが好ましい。
地面Gから窓6の側辺に沿ってローラ支持ポスト18aが立設されており、このローラ支持ポスト18aによってローラ18が窓6の上縁よりも高位となる高さに支持されている。該ローラ18は、この実施の形態では円柱状(棒状)のものであり、回転軸の延在方向が巻芯14の延在方向と平行となるように配置され、両端がローラ支持ポスト18aによって軸支されている。
延出体16は、第1図に示すように、一端(シート部16b)が巻芯14に結合され、該一端に引き続く部分が上方へ引き回され、途中部分がローラ18の上側に掛け回され、該途中部分から他端側へ引き続く部分が該ローラ18よりも下方へ引き回されている。この実施の形態では、図示の通り、延出体16は、該途中部分(ローラ18に掛かっている部分)よりも他端側において、巻芯14の延在方向と平行な折り返し部に沿って折り返され、該折り返し部から他端側へ引き続く部分が該折り返し部よりも上方へ引き回されている。この実施の形態では、該延出体16の他端は、ローラ支持ポスト18aの上端付近(ローラ18の下側近傍)に留め付けられている。
この延出体16にあっては、図示の通り、該折り返し部が最も低位となっている。この延出体16の折り返し部の内側に錘体20が保持されている。この実施の形態では、該錘体20は円柱状のものであり、該折り返し部に沿って巻芯14と平行に延在している。この錘体20は、窓6の開閉に際し、延出体16が巻芯14に巻取られること及び巻芯14から巻出されることに伴い、該折り返し部の内側において自転(転動)しつつ低位側から高位側並びに高位側から低位側へ移動する。
この錘体20の自重により、延出体16のうちローラ18に掛かっている部分よりも前記他端側に引き下げ方向の力が作用する。この錘体20からの引張り力は、延出体16のうちローラ18に掛かっている部分よりも前記一端側においては引き上げ方向の力に転じ、該延出体16を介して巻芯14を上方へ引張る。従って、巻芯14は、自重(及び巻取ったシートの重量)によって転落方向に転動しようとし、錘体20からの引張り力によって転がり上がろうとする。
この実施の形態では、錘体20の重量は、第2図の如く窓6が全開状態となるまで巻芯14がシート12及び延出体16を巻取った状態において、該巻芯14と、該巻芯14に巻取られたシート12及び延出体16との合計重量により巻芯14に生じるシート巻取り方向(転がり落ちる方向)への回転トルクよりも、該錘体20の重量により延出体16を介して巻芯14に生じる転がり上がる方向の回転トルクの方が大きくなるよう設定されている。
即ち、この実施の形態では、巻芯14には、常時窓6の上縁側への引張り力が加えられている。
この錘体20の材質や構造は特に限定されるものではない。例えば、この錘体20は、金属製又は合成樹脂製の中実円柱状(棒状)体であってもよく、中空円筒状体に重量物を充填したものであってもよい。具体的には、塩ビ管に砂などを充填したものであってもよい。
なお、図示はしないが、窓6の下辺及び上辺に沿ってそれぞれストッパが突設されていることが好ましい。巻芯14がシート12を巻取りながら該窓6の下縁側へ移動したとき、並びに巻芯14がシート12を巻出しながら該窓6の高位側へ移動したときに、それぞれ該巻芯14がこのストッパに当接して停止する。
この実施の形態では、第3図に示すように、シート12と延出体16とが一続きとなっている。即ち、該シート12は、窓6に覆蓋する領域と、延出体16の一部(シート部16b)を構成する領域とを有している。このシート部16bにネット16aが連なっている。
この実施の形態では、第3図に示すように、シート12のうち上記の2つの領域の境界付近を巻芯14に被せ、その上から挟み固定部材14cを装着することにより、該シート12(及び延出体16のシート部16b)を巻芯14に固定している。この挟み固定部材14cは、第3図(b)の如く断面C字形の弾性部材であり、弾性変形しつつ巻芯14を咥え込むようにして該巻芯14に外嵌し、該シート12を巻芯14に固定するよう構成されている。
なお、このシート12の巻芯14への固定構造はこれに限定されるものではない。例えば、第4図に示すように、該巻芯14の側周面から軸心側に向って切込み状のスリット14a,14bを設け、これらのスリット14a,14bにそれぞれシート12及び延出体16のシート部16bの一端側を挟み込むようにして、該巻芯14とシート12及び延出体16とを結合してもよい。
巻芯転動装置は、例えば回転ハンドルなどの少なくとも巻芯14に回転力を与える装置であればよく、任意の装置を用いることができる。
なお、この実施の形態のように、窓6の上縁側(プラスチックフィルムハウス1の側面1sと屋根1rとの境界付近)から側方へ庇8が突設されるのが好ましい。この実施の形態では、該庇8は、側窓開閉装置10の天蓋を構成する如く配置されている。
このように構成された側窓開閉装置10の操作手順について次に説明する。
第1図のように窓6がシート12で閉鎖された状態から窓6を開放させる場合には、巻芯転動装置を操作して巻芯14を窓6の上縁側から下縁側へ転動させ、シート12を該巻芯14に巻取る。この操作により、窓6が開放される。この際、延出体16も巻芯14に巻取られることにより、第2図の如く延出体16のネット16aが窓6側へ引き出されて該窓6を覆うようになる。窓6を全開又は所望量開放させた後、巻芯転動装置を停止させ、巻芯14を固定する。
第2図のように開放状態となっている窓6をシート12で閉鎖するには、巻芯転動装置操作して巻芯14をシート巻出し方向へ(窓6の下縁側から上縁側へ)転動させる。この操作により、巻芯14が窓6に沿ってシート12を巻出しつつ転がり上がり、シート12が窓6に被さる。
上記のように、この側窓開閉装置10にあっては、シート12の下端辺を窓6の下縁側に固定し、該シート12の上端辺側から巻芯14で該シート12を巻取って窓6を上側から開放させるよう構成しているので、ハウス1内部の暖気を効果的に流出させることができると共に、外部の地表近くの冷気の流入や、地表近くにいる害虫などの侵入を防止ないし抑制することができる。さらに、シート12の外面を流れ落ちる水滴等が途中で堰き止められるようにして溜まることがない。
また、この側窓開閉装置10にあっては、錘体20の自重により、巻芯14を窓6の上縁側へ引き上げる力が作用しているため、この巻芯14を介してシート12の上端辺側が窓6の上縁側へ引張られ、シート12がピンと張るようになる。これにより、シート12にたるみが生じにくい。
さらに、このように錘体20の自重により常に巻芯14に引き上げ力が加えられていることにより、巻芯14にシート巻取り方向(転がり下る方向)の回転力を付与すると、この巻芯は、シート12を上方へ引張りながら、該シート12を巻取りつつ窓6に沿って転がり下りるようになり、巻芯14にシート巻出し方向(転がり上る方向)の回転力を付与すると、巻芯14は、シート12を上方へ引張りながら、該シート12を巻出しつつ窓6に沿って転がり上がるようになる。このような側窓開閉装置10にあっては、巻芯14に回転力を付与する機構以外に、シート12の巻取り及び巻出しに連動して巻芯14を上下に移動させる機構を設ける必要がない。
なお、この側窓開閉装置10においては、巻芯14には、その自重(及び巻取ったシート12等の重量)により窓6の下縁側へ転がり落ちようとする力と、錘体20に引張られて窓6の上縁側へ転がり上がろうとする力との双方の力が加わるので、両者の力の差よりも若干大きい程度の力を加えるだけで巻芯14を転動させることができる。
この実施の形態では、窓6を開放させると延出体16が窓6側へ引き出されて該窓6を覆うようになるが、この実施の形態では、該延出体16は通気性を有するネット16aよりなるので、このネット16aを介してプラスチックフィルムハウス1の内外の空気が相互に流通する。また、このように窓開放時に窓6をネット16aで覆っておくことにより、該窓6からプラスチックフィルムハウス1内に害虫やゴミ等が侵入することが防止される。
上記の実施の形態は本発明の一例を示すものであり、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施の形態では延出体をネットにより構成しているが、延出体は孔開きシートであってもよく、紐状体であってもよい。延出体を紐状体とした場合には、延出体の構成をきわめて簡易なものとすることができる。
上記実施の形態では、延出体16を途中で折り返し、この折り返し部の内側に円柱状の錘体20を保持しているが、錘体20の設置方法は、これ以外であってもよい。例えば、延出体16を途中で折り返すことなくローラ18から下方へ垂らし、その先端に錘体20を結合してもよい。
1 プラスチックフィルムハウス
1r 屋根
1s 側面
2 フレーム
2a 柱部
2b アーチ部
4 合成樹脂シート
10 側窓開閉装置
12 シート
14 巻芯
16 延出体
16a ネット
18 ローラ
20 錘体
1r 屋根
1s 側面
2 フレーム
2a 柱部
2b アーチ部
4 合成樹脂シート
10 側窓開閉装置
12 シート
14 巻芯
16 延出体
16a ネット
18 ローラ
20 錘体
Claims (4)
- プラスチックフィルムハウスの側面に設けられた窓を覆蓋するシートを開閉するための側窓開閉装置であって、
前記シートは、一側辺が該窓の下縁側に固定され、該窓の上縁側まで拡開する大きさを有しており、
該シートの他側辺が結合されており、該窓に沿って窓の上縁側と下縁側との間を転動しながら移動可能であり、該上縁側から下縁側へ転動することにより該シートを巻取り、該下縁側から上縁側へ転動することによりシートを窓に覆蓋させる巻芯と、
一端が該巻芯に連結され、該一端に引き続く部分が該巻芯から延出しており、該巻芯の低位側への転動に伴って該巻芯に巻取られ、該巻芯の高位側への転動に伴って該巻芯から巻出される延出体と、
該延出体の途中部分が掛け回された延出体案内部材と、
該延出体のうち該途中部分よりも他端側に対し引下げ力を与える錘体と
を備えてなるプラスチックフィルムハウスの側窓開閉装置。 - 請求項1において、前記延出体案内部材は、前記窓の上縁よりも高位となる高さに配置されており、
前記延出体のうち前記一端に引き続く部分が窓に沿って上方へ引き回され、前記途中部分が該延出体案内部材に掛け回され、該途中部分よりも他端側に対し錘体から引下げ力が加えられており、
該延出体の少なくとも一部はネットであることを特徴とするプラスチックフィルムハウスの側窓開閉装置。 - 請求項1において、該延出体の少なくとも一部は紐状であることを特徴とするプラスチックフィルムハウスの側窓開閉装置。
- 請求項1ないし3のいずれか1項において、該延出体は、前記途中部分よりも他端側において前記巻芯と平行な折り返し部に沿って折り返されており、
該延出体のうち、前記途中部分と該折り返し部との間の部分が前記延出体案内部材から下方に引き回され、該折り返し部と前記他端との間の部分が該折り返し部よりも高位側へ引き回され、該他端が該折り返し部よりも高位となる高さに固定されており、
該折り返し部の内側に沿って円柱状又は円筒状の前記錘体が保持されていることを特徴とするプラスチックフィルムハウスの側窓開閉装置。
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JP2004138759A Pending JP2005318824A (ja) | 2004-05-07 | 2004-05-07 | プラスチックフィルムハウスの側窓開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005318824A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200457754Y1 (ko) | 2009-05-26 | 2012-01-02 | (주)서일 | 난방 및 제습기능이 구비된 비닐하우스용 난방보조장치 |
KR101418314B1 (ko) * | 2013-02-22 | 2014-07-10 | 안동대학교 산학협력단 | 사계절 온실 하우스 |
CN106134845A (zh) * | 2016-06-27 | 2016-11-23 | 北海中盛生态产业有限公司 | 一种可升降的大棚 |
JP2018068147A (ja) * | 2016-10-25 | 2018-05-10 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | ビニールハウス換気装置 |
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2004
- 2004-05-07 JP JP2004138759A patent/JP2005318824A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR200457754Y1 (ko) | 2009-05-26 | 2012-01-02 | (주)서일 | 난방 및 제습기능이 구비된 비닐하우스용 난방보조장치 |
KR101418314B1 (ko) * | 2013-02-22 | 2014-07-10 | 안동대학교 산학협력단 | 사계절 온실 하우스 |
CN106134845A (zh) * | 2016-06-27 | 2016-11-23 | 北海中盛生态产业有限公司 | 一种可升降的大棚 |
JP2018068147A (ja) * | 2016-10-25 | 2018-05-10 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | ビニールハウス換気装置 |
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