JP3959323B2 - ペレットボンデイング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、支持台上からペレット一つずつ取り出してリードフレーム等の基板上に搭載するペレットボンディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
集積回路等の半導体装置の製造工程においては、ペレットボンディング装置を用いてリードフレーム等の基板上にペレットを搭載する作業が行なわれている。
【0003】
このペレットボンディング装置は、ウエハリングに保持されたウエハシート上に貼り付けられた状態でダイシングラインに沿ってペレット毎に分割されたウエハをペレット供給装置の支持台上に支持し、この支持台をX、Y方向に移動させて支持台上のペレットを順次移送コレットによる取り出し位置に位置付け、移送コレットにて取り出されたペレットを、ボンディング位置に順次搬送、位置決めされるリードフレーム上に搭載する。
【0004】
ところで、ペレットは、ウエハリングに支持された状態で支持台上に供給されるのであるが、この供給時点で、ウエハリングは、回転方向の位置ずれを有しており、支持台上に供給された状態では、ペレットの配列方向が支持台の移動方向であるX、Y方向に必ずしも一致しているとは限らない。そこで、支持台上からペレットの取り出しを行なうに先立ち、下記のようにして、ペレットの配列方向を算出し、支持台の移動方向であるX、Y方向に一致させる作業を行なう。
【0005】
すなわち、図6に示すように、ペレット1の配列方向(ここではY方向に対応する配列方向とする)における同一列上に位置し、予め設定されたペレット数、或いは距離以上を離れて位置する2つのペレット1A、1Bの位置を検出し、この2つのペレット1A、1Bの位置情報に基づいて、ペレット1の配列方向の傾き、つまり、Y方向に対する傾きを求め、この傾きを無くすように、支持台の回転方向位置を調整する。
【0006】
このペレット1A、1B位置の検出は、まず、予め教示されている支持台上でのペレット1Aの位置に関する情報に基づいて、ペレット1Aを不図示のカメラによる撮像視野S内に位置付けるように支持台を移動させる。そして、カメラの画像データに基づいてペレット1A中心の位置を検出する。検出したペレット1A中心の位置情報に基づいて支持台を移動させ、ペレット1A中心をカメラに撮像視野中心に一致させた後、支持台を、Y方向でペレット1Aに対してペレット1Bとは反対方向にペレット1一つ分の距離(以下「1ピッチ」という)移動させ、ペレット1Aにペレット1B側で隣接するペレット1Cをカメラの撮像視野内に位置付ける。同様にして、ペレット1C中心の位置を検出した後、ペレット1C中心をカメラに撮像視野中心に一致させ、支持台を1ピッチ移動させ、次のペレット1Dをカメラの撮像視野内に位置付ける。
【0007】
このとき、例えば、上記1ピッチ移動の回数を計数し、計数値が設定したペレット数以上となるまで上述の動作を繰返し、計数値が設定したペレット数以上となったときのペレット中心の位置をペレット1B中心の位置として検出する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記によれば、2つのペレット1A、1Bの位置を検出するにあたり、その間に位置する複数のペレット1の位置を一つずつ検出しながらペレット1Aからペレット1Bまで移動するので、2つのペレット1A、1Bの位置検出動作に多大な時間を要していた。
【0009】
また、ペレットの配列方向をより精度良く算出するためには、2つのペレット1A、1B間の距離はできるだけ長く設定することが好ましいが、距離を長く設定すれば、その分2つのペレット1A、1Bの位置検出に要する時間が増大するという不具合が生じる。
【0010】
このように、従来のペレットボンディング装置においては、2つのペレット1A、1Bの位置検出動作に多大な時間を要することから、ペレットの配列方向の傾きの検出に多くの時間を要し、生産性向上の妨げとなり改善が望まれていた。
【0011】
本発明は、ペレットの配列方向の傾きの検出に要する時間を短縮し、生産性を向上させることができるペレットボンディング装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ダイシングラインに沿って各ペレットに分割されたウエハを支持する支持台と、この支持台上の前記ペレットを撮像する撮像装置を有しこの撮像装置による前記ペレットの画像データに基づいて前記ペレットの位置を検出する検出装置と、前記支持台と前記撮像装置とを前記ウエハの面に沿う一方向とこの一方向に直交する他の方向に相対的に移動させる移動装置と、前記支持台を回転自在に支持する回転装置と、前記支持台上から前記ペレットを順次取り出して基板にボンディングする移送搭載装置と、この移送搭載装置による前記ペレットの取り出しに先立ち、前記検出装置にて検出した前記ダイシングラインに沿って配列されるペレットの一つの列上において設定ペレット数以上離れて位置する2つのペレットの位置に基づいて前記ペレットの配列方向を算出し、前記ペレットの配列方向が前記移動装置の移動方向のいずれか一方に一致するように前記回転装置を制御する制御装置と、を有するペレットボンディング装置において、前記設定ペレット数以上離れて配置された2つのペレットの位置を検出するにあたり、その列上で前記撮像装置を素通りさせるペレット数を設定ペレット数として設定する設定部を有し、前記制御装置は、前記設定部に設定されたペレット数置きに前記2つのペレット間に位置するペレットを前記撮像装置の撮像視野内に位置付けるように前記移動装置を制御し、前記ペレットが撮像装置の撮像視野内に位置付けられたときに前記ペレットの位置を検出するように前記検出装置を制御することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のペレットボンディング装置の一実施の形態を図を用いて説明する。図1は本発明に係るペレットボンディング装置の構成を示す斜視図、図2は、図1のペレットボンディング装置の制御系統を示すブロック図、図3は、ペレットの縦横長さの比率が異なるウエハを示す平面図、図4は、ペレットの配列方向の傾きを求める動作の説明図である。
【0014】
図において、ペレットボンディング装置10は、ダイシングラインに沿ってペレット11毎に分割されたウエハ12が貼り付けられたウエハシート13を保持するウエハリング14からペレット11を一つずつ取り出し、リードフレーム15上にボンディングするもので、ペレット供給装置16、リードフレーム搬送装置17、ペレット11の位置修正機構18、移送コレット19、ボンディングコレット20、制御装置21(図2)を有する。なお本実施の形態では、位置修正機構18、移送コレット19、およびボンディングコレット20で移送搭載装置を構成する。
【0015】
ペレット供給装置16は、ウエハリング14を支持する不図示の支持台、支持台をX、Y方向に移動させる移動装置としてのXYステージ16a(図2)、支持台とXYステージ16aの間に介在され支持台を回転自在に支持する回転装置としての回転ステージ16b(図2)、移送コレット19によるペレット11の取り出し位置の上方に配置された撮像装置としてのカメラ16cを有する。支持台は、支持台上に供給されたウエハリング14のウエハシート13を引伸ばすとともに、この状態でウエハリング12を保持可能に構成される。
【0016】
リードフレーム搬送装置17は、一対の搬送レール17a、17bを有し、不図示の供給部から供給されるリードフレーム15をボンディング位置Pへ搬送し、ペレット11のボンディングが完了したリードフレーム15を不図示の収納部へと搬送して収納する。
【0017】
位置修正装置18は、ペレット11を載置する回転テーブル18a、回転テーブル18aに載置されたペレット11を撮像するカメラ18bを有し、回転テーブル18aは、カメラ18bの画像データに基づいて検出されたペレット11の回転ずれを修正するように回転移動する。
【0018】
移送コレット19は、ペレット供給装置16のペレット11の取り出し位置と回転テーブル18aとの間で往復動自在とされ、ペレット供給装置16から回転テーブル18aへペレット11を移送する。
【0019】
ボンディングコレット20は、回転テーブル18aとボンディング位置Pとの間で往復動自在に設けられ、回転テーブル18a上で回転ずれが修正されたペレット11をボンディング位置Pに位置付けられたリードフレーム15上にボンディングする。
【0020】
制御装置21は、図2に示すように、ペレット供給装置16のXYステージ16aおよび回転ステージ16b、カメラ16c、カメラ18bに接続されるとともに、設定部22および入力部23と接続される。なおここで、カメラ16cと制御装置21とで、検出装置を構成する。
【0021】
設定部22は、ウエハ12上で、ペレット11の配列方向に沿う同一列上にあり、設定ペレット数、或いは設定距離以上離れて位置する2つのペレット11の位置を検出するに際に、2つのペレット11の間でカメラ16cによる撮像を行なわずに素通りさせるペレット11の数nを設定するもので、入力部23は、設定部22にペレット数nを入力設定するものである。例えば、3つ置きにペレット11の位置を検出する場合には、設定部22には「n=3」を設定する。本実施の形態では、設定部22に「n=3」を設定した例で説明する。
【0022】
なお、設定部22に設定する素通りさせるペレット数nは、ペレット11の大きさや縦横長さの比率、ウエハシート13の引伸ばしによって生じるウエハシート13上でのペレット11の配列の蛇行や湾曲、支持台上に供給されるウエハリング14の回転方向位置のばらつきの大きさを考慮して設定する。
【0023】
例えば、大きさが小さいペレット11が貼り付けられたウエハシート13を引伸ばした場合、大きさが大きいペレットに比べ、ペレット11の配列が大きく蛇行、或いは湾曲することが経験上知られている。このような場合、たとえ、ウエハリング14の回転方向の位置ずれのばらつきが小さかったとしても、素通りさせるペレット数nを大きな値に設定してしまうと、設定数nのペレット11を素通りさせたときに、隣接する列上に位置する他のペレット11がカメラ16cの撮像視野内に位置付けられる危険がある。そのため上記のような場合には、素通りさせるペレット数nを小さい値に設定する必要がある。
【0024】
一方、ペレット11の横寸法、つまりペレット11を素通りさせる方向に直交する方向の寸法が、ウエハシート13の引伸ばしによって生じるペレット11の配列の蛇行や湾曲に起因するペレット11の横ずれ量に対して十分大きい場合には、素通りさせるペレット数nを比較的大きな値に設定することができる。
【0025】
また、ペレット11の大きさが同じ大きさであっても、図3(A)に示すように、ペレット11のX辺がY辺よりも長い場合と、図3(B)に示すように、ペレット11のX辺がY辺よりも短い場合とでは、設定する素通りさせるペレット数nは異なり、支持台の移動方向をX方向とした場合には、後者の方が素通りさせるペレット数nを多く設定することができる。
【0026】
なお、これらのペレット数nは、例えば、実験により求めることが可能である。
【0027】
次に、支持台上にウエハリング14を保持した後の、ペレット11の配列方向を支持台の移動方向のうちY方向に一致させる作動について説明する。
【0028】
設定部22における、上述の素通りさせるペレット数nの記憶領域とは異なる記憶領域には、図4に示すように、起点となるペレット11A中心の支持台上での位置に関する情報と、ペレット11Bがペレット11Aに対して隔てるべきペレット数、或いは距離が記憶されているものとする。なお、ペレット11Bがペレット11Aに対して隔てるべきペレット数、或いは距離は、少なくともウエハ12の半径に相当するペレット数、或いは距離以上に設定すれば、ペレット11の配列方向を良好に求めることができることが実験により確認されている。
【0029】
(1)支持台上にウエハリング14が供給されて保持された後、設定部22に記憶されたペレット11Aの位置に関する情報に基づいて、ペレット11Aをカメラ16cの撮像視野S内に位置付けるようにXYステージ16aを移動させる。
【0030】
図4は、ペレット11Aがまさにカメラ16cの撮像視野Sに位置付けられた状態を示す。
【0031】
(2)カメラ16cにてペレット11Aを撮像し、この画像データに基づいてペレット11A中心の位置を検出する。検出したペレット11A中心の位置情報に基づいてXYステージ16aを移動させ、ペレット11Aの中心をカメラ16cの撮像視野中心に一致させる。
【0032】
(3)設定部22に設定された素通りさせるペレット数(n=3)に応じた移動量、すなわち、Y方向におけるペレット11一つ分の移動量を1ピッチとした場合、Y方向に4ピッチ分XYステージ16aを移動させ、3つのペレット11をカメラ16c下方を素通りさせて、4つ目のペレット11Cをカメラ16cの撮像視野内に位置付ける。
【0033】
(4)ペレット11Aと同様にして、ペレット11C中心の位置を検出し、ペレット11C中心をカメラの撮像視野中心に位置付けた後、XYステージ16aをY方向に4ピッチ分移動させ、Y方向に4つ目のペレット11Dをカメラの視野内に位置付ける。
【0034】
(5)以下、上述の工程(4)の動作を、ペレット11Aに対して設定されたペレット数、或いは距離以上離れて位置するペレット11Bが検出されるまで繰り返す。
【0035】
すなわち、制御装置21は、例えば、XYステージ16aの4ピッチ移動の回数pを計数し、この計数値pからペレット11Aとの間で隔てられたペレット数x(=4×p−1)を算出する。そして、算出したペレット数xが設定したペレット数以上となったときに検出されたペレット中心の位置をペレット11B中心の位置とする。
【0036】
なお、ペレット数xを求める代わりに、XYステージ16aの4ピッチ移動の総移動量を求め、この総移動量が設定した距離を超えたときのペレット中心位置をペレット11B中心の位置として検出しても良い。総移動量Lは、1ピッチ移動量をtとすれば、L=t×pで求めることができる。
【0037】
(6)ペレット11B中心の位置が検出されたならば、ペレット11A中心の位置情報とペレット11B中心の位置情報とに基づいて、Y方向に対するペレット11の配列方向の傾きを求める。そして、求めた傾きを無くすように回転ステージ16bを作動させ、支持台上のペレット11の配列方向をY方向に一致させる。
【0038】
なお、上述の工程(4)において、ペレット11の欠落、割れ欠け、或いは、不良等により、カメラ16cの画像データに基づくペレット11の位置検出に失敗した場合、検出エラーとしてペレット11の配列方向の傾きを求める作業を中断し、作業者に復旧を促す。
【0039】
上述の実施の形態によれば、設定されたペレット数、或いは距離を隔てて位置する2つのペレット11A、11Bの位置を検出するに際し、2つのペレット11A、11B間に位置するペレット11の位置を設定部22に設定された数nだけ素通りさせながら検出しているので、2つのペレット11A、11B間に位置する全てのペレット11の位置を検出する従来に比べ、2つのペレット11A、11Bの位置検出に要する時間を短縮することができる。したがって、ペレット11の配列方向の傾きの検出を短時間で行なうことができることから、ペレットボンディング装置10の生産性を向上させることができる。
【0040】
また、2つのペレット11A、11B間で素通りさせるペレット数nは、ペレット11の大きさや縦横比、ウエハシート13の引伸ばしによって生じるウエハシート13上でのペレット11の配列の蛇行や湾曲、支持台上に供給されるウエハリング14の回転方向位置のばらつきの大きさを考慮して決定することから、設定数nのペレット11を素通りさせたときに、ペレット11Aの存在する列に隣接する列上に位置する他のペレット11がカメラ16cの撮像視野内に位置付けられることが防止できる。このため、ペレット11の配列方向の傾きの検出を正確かつ短時間で行なうことができる。
【0041】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0042】
第2の実施の形態は、第1の実施の形態における工程(4)の変形例である。第1の実施の形態における工程(4)は、カメラ16cの画像データに基づくペレット11の位置検出に失敗した場合、直ちに、検出エラーとしてペレット11の配列方向の傾きを求める動作を中断し、作業者に復旧を促すものであったが、本実施の形態は、自動的に復旧を試みるものである。
【0043】
例えば、工程(4)で、図4に示すペレット11Cの位置検出に失敗した場合、下記の動作を実行する。
【0044】
(4a)制御装置21は、XYステージ16aの送り量を4ピッチ送りから1ピッチ送りに切替える。
【0045】
(4b)XYステージ16aをY方向に1ピッチ移動させ、ペレット11Cに対し1ピッチ分ペレット11B側に位置するペレット11Eをカメラ16cの撮像視野内に位置付ける。
【0046】
(4c)カメラ16cの画像データに基づいてペレット11E中心の位置を検出する。
【0047】
(4e)ペレット11E中心の位置が検出できた場合、制御装置21は、XYステージ16aを制御してペレット11E中心をカメラ16cの撮像視野中心に一致させた後、XYステージ16aの送り量を4ピッチ送りに切替え、ペレット11Eに対して4ピッチ分ペレット11B側に位置するペレット11Fをカメラ16cの撮像視野内に位置付け、その後、工程(4)を繰り返す。
【0048】
(4f)ペレット11E中心の位置検出に失敗した場合、制御装置21は、再度XYステージ16aをY方向に1ピッチ移動させ、ペレット11Eに対し1ピッチ分ペレット11B側に位置するペレット11Gをカメラ16cの撮像視野内に位置付け、カメラ16cの画像データに基づいてペレット11G中心の位置を検出する。
【0049】
(4g)上記工程(4f)を予め設定した回数m繰返しても、ペレット11の検出が行なえなかった場合、検出エラーとしてペレット11の配列方向の傾きを求める作業を中断し、作業者に復旧を促す。
【0050】
上記第2の実施の形態によれば、ペレット11の配列方向の傾きを求める作業中に、ペレット11の位置検出に失敗したとしても、そのペレット11に隣接して位置する他のペレット11をカメラ16cの撮像視野内に移動させ、当該他のペレット11の位置検出を試みるようにしたので、ペレット11の位置検出に失敗した場合でも、ペレット11の配列方向の傾きを求める作業が中断されることが防止でき、ペレットボンディング装置の稼動率を向上させることが可能となる。これにより、ペレットボンディング装置10の生産性をさらに向上させることができる。
【0051】
なお、第2の実施の形態の工程(4b)で、ペレット11Cに対してペレット11B側で1ピッチ隣に位置するペレット11Eをカメラ16cの撮像視野内に位置付けた例で説明したが、ペレット11Bとは反対側で1ピッチ隣に位置するペレット11をカメラ16cの撮像視野内に位置付けるようにしてもよい。
【0052】
また、第2の実施の形態は、設定部22に設定する素通りさせるペレット数n=0の場合、すなわち、ペレット11を一つずつ検出する場合にも適用可能である。このような場合にも、ペレット11の位置検出に失敗したときに直ちにペレット11の配列方向を求める動作を中断する場合に比べて、ペレットボンディング装置の稼動率を向上させることができ、生産性の向上が期待できる。
【0053】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0054】
第3の実施の形態は、第1の実施の形態における工程(4)、および第2の実施の形態の工程(4g)の変形例である。本実施の形態では、工程(4)においてペレット11の位置検出に失敗した場合、或いは工程(4g)において設定回数m連続してペレット11の位置検出に失敗した場合、ペレット11の配列方向の傾きを求める作業を中断することなく、図4に示すように、ペレット11Aが存在する列に隣接する列で、設定ペレット数、或いは設定距離以上離れて位置する2つのペレット11A’、11B’の位置検出を試みるものである。
【0055】
例えば、工程(4g)で、設定回数m連続してペレット11の位置検出に失敗した場合、下記の動作を実行する。
【0056】
(4g−1)制御装置21は、予め教示されているペレット11Aの位置に関する情報に基づいてXYステージ16cを移動させ、図4において、ペレット11Aの右側に位置するペレット11A’をカメラ16cの撮像視野内に位置付ける。つまり、上述の工程(2)で検出したペレット11A中心の位置に対してX方向でペレット11一つ分右側の位置をカメラ16cの撮像視野内に位置付けるようにXYステージ16cを移動させる。
【0057】
なお、上述の工程(2)でペレット11A中心の位置検出に失敗していた場合には、設定部22に予め記憶されたペレット11A中心の位置に対してX方向でペレット11一つ分右側の位置をカメラ16cの撮像視野内に位置付けるようにXYステージ16cを移動させれば良い。
【0058】
(4g−2)工程(2)〜(6)および必要に応じて工程(4a)〜(4f)を実行し、ペレット11の配列方向の傾きを求める。
【0059】
(4g−3)工程(4g−2)中に、再び設定回数m連続してペレット11の位置検出に失敗した場合、現在のペレット11の列のさらに右側に位置するペレット11の列に移動し、その列において設定ペレット数、或いは設定距離以上離れて位置する2つのペレット11A’’、11B’’の位置の検出を試みる。この列の移動は、予め設定した回数kに達するまで繰り返す。
【0060】
(4g−4)列の移動が設定回数kに達したら、ペレット11の配列方向の傾きを求める作業を中断し、作業者に復旧を促す。
【0061】
上記第3の実施の形態によれば、ペレット11の配列方向の傾きを求める作業中にペレット11の位置検出に失敗したとしても、そのペレット11が位置する列に隣接する他の列において、設定ペレット数、或いは設定距離以上離れて位置する2つのペレットの位置の検出を試みるようにしたので、ペレット11の位置検出に失敗した場合でも、ペレット11の配列方向の傾きを求める作業が中断されることが防止でき、ペレットボンディング装置10の稼動率を向上させることが可能となる。これにより、ペレットボンディング装置10の生産性をさらに向上させることが期待できる。
【0062】
なお、上述の第3の実施の形態における工程(4g−1)において、ペレット11A中心の位置検出に失敗したときに限らず、常に、設定部22に予め記憶されたペレット11A中心の位置に対してX方向でペレット11一つ分右側の位置をカメラ16cの撮像視野内に位置付けるようにXYステージ16cを移動させるようにしても構わない。
【0063】
次に、第4の実施の形態について説明する。
【0064】
第4の実施の形態は、第1の実施の形態において、設定部22に設定した素通りさせるペレット数nを、ペレット11の寸法情報に基づいて自動設定するようにしたものである。
【0065】
本実施の形態によれば、図2に破線で示すように、制御装置21には、記憶部24が接続される。そして、この記憶部24には、図5に示すように、ペレット11のX辺の長さとペレット11のX辺長さとY辺長さの比率との組み合わせに対応する素通りさせるペレット数nの関係を表わすテーブルが記憶される。なおここでは、ペレット11のX辺の長さ、およびペレット11のX辺長さとY辺長さの比率が、ペレット11の寸法情報である。
【0066】
さて、ペレット11の配列方向の傾きを求める作業に先立ち、作業者が入力部23を操作して、ペレット11のX辺長さと、ペレット11のX辺長さとY辺長さとの比率を入力すると、制御装置21は、入力されたペレットの寸法情報に該当する素通りさせるペレット数nを選択して設定部22に設定し、設定したペレット数nに基づいて、ペレット11の配列方向の傾きを求める作業を実行する。なおここで、ペレット11のX辺長さとY辺長さとの比率は、作業者が直接入力するものに限らず、作業者はペレット11のX辺長さ、およびY辺長さをそれぞれ入力し、その入力値から制御装置21が算出するようにしても良い。
【0067】
上記第4の実施の形態によれば、ペレット11の寸法情報を入力すれば、そのペレット11に適した素通りさせるペレット数nが自動的に設定されるので、素通りさせるペレット数nを容易に設定することができ、ペレットボンディング装置10の操作性の向上を図ることができる。
【0068】
なお、上記実施の形態において、移送搭載手段を、位置修正機構18、移送コレット19、およびボンディングコレット20で構成し、移送コレット19で保持台上から取り出したペレット11を一旦位置修正機構18の回転テーブル18aに載置した後、ボンディングコレット20に持ち替えてリードフレーム15に搭載する方式の例で説明したが、ペレット11の取り出しからボンディングまでをペレット11を他のコレットに持ち替えることなく単一のコレット等の保持手段を用いて行なう方式を用いることも可能である。またさらに、位置修正機構18を設けることなく、単一のコレット等の保持手段で、保持台上から取り出したペレット11をリードフレーム15上に直接ボンディングする方式を用いることも可能である。
【0069】
また、設定されたペレット数、或いは距離を隔てて位置する2つのペレット11A、11Bの位置を検出する際に、固定配置されたカメラ16cに対して、XYステージ16aに載置された保持台を移動させる例で説明したが、上記のペレット11A、11Bの検出は、カメラ16cと保持台がウエハ12(ペレット11)の面に沿う方向で相対的に移動可能であれば実施できるので、固定された支持台に対してカメラ16cが移動するものであっても、保持台とカメラ16cが共に移動するものであっても構わない。
【0070】
また、保持台の移動方向であるX方向およびY方向のうち、Y方向に対応するペレット11の配列方向のY方向に対する傾きを求め、Y方向に沿うペレット11の配列方向がY方向に一致するように保持台を回転させる例で説明したが、X方向に対応するペレット11の配列方向をX方向に一致させるようにするものであっても、X方向に対応するペレット11の配列方向、およびY方向に対応するペレット11の配列方向双方を、X方向、およびY方向それぞれに一致させるようにするものであっても良い。なお、後者の場合、両者を完全に一致させることは困難と思われるので、両者の傾きが最小となるように保持台の回転を制御すると良い。またさらに、X方向に対応するペレット11の配列方向をY方向に一致させるようにするものであっても、Y方向に対応するペレット11の配列方向をX方向に一致させるようにするものにも適用可能である。
【0071】
また、基板としてリードフレーム15を用いた例で説明したが、他の基板、例えば、プリント基板や、ポリイミド樹脂等からなるフィルムキャリアテープ等を用いることも可能である。
【0072】
【発明の効果】
本発明によれば、ペレットの配列方向の傾きの検出に要する時間を短縮し、生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るペレットボンディング装置の構成を示す説明図である。
【図2】図1に示すペレットボンディング装置の制御系統を示すブロック図である。
【図3】ペレットの縦横長さの比率が異なるウエハを示す平面図である。
【図4】ペレットの配列方向の傾きを求める動作の説明図である。
【図5】ペレットの寸法情報に対応する素通りさせるペレット数の関係を表わすテーブルである。
【図6】従来のペレットの配列方向の傾きを求める動作の説明図である。
【符号の説明】
1、11 ペレット
10 ペレットボンディング装置
12 ウエハ
13 ウエハシート
14 ウエハリング
15 リードフレーム
16 ペレット供給装置
16a XYステージ
16b 回転ステージ
16c カメラ
17 リードフレーム搬送装置
18 位置修正機構
19 移送コレット
20 ボンディングコレット
21 制御装置
22 設定部
23 入力部
24 記憶部

Claims (5)

  1. ダイシングラインに沿って各ペレットに分割されたウエハを支持する支持台と、この支持台上の前記ペレットを撮像する撮像装置を有しこの撮像装置による前記ペレットの画像データに基づいて前記ペレットの位置を検出する検出装置と、前記支持台と前記撮像装置とを前記ウエハの面に沿う一方向とこの一方向に直交する他の方向に相対的に移動させる移動装置と、前記支持台を回転自在に支持する回転装置と、前記支持台上から前記ペレットを順次取り出して基板にボンディングする移送搭載装置と、この移送搭載装置による前記ペレットの取り出しに先立ち、前記検出装置にて検出した前記ダイシングラインに沿って配列されるペレットの一つの列上において設定ペレット数以上離れて位置する2つのペレットの位置に基づいて前記ペレットの配列方向を算出し、前記ペレットの配列方向が前記移動装置の移動方向のいずれか一方に一致するように前記回転装置を制御する制御装置と、を有するペレットボンディング装置において、前記設定ペレット数以上離れて配置された2つのペレットの位置を検出するにあたり、その列上で前記撮像装置を素通りさせるペレット数を設定ペレット数として設定する設定部を有し、前記制御装置は、前記設定部に設定されたペレット数置きに前記2つのペレット間に位置するペレットを前記撮像装置の撮像視野内に位置付けるように前記移動装置を制御し、前記ペレットが撮像装置の撮像視野内に位置付けられたときに前記ペレットの位置を検出するように前記検出装置を制御することを特徴とするペレットボンディング装置。
  2. 前記制御装置はさらに、前記検出装置による前記ペレットの位置検出が行なえなかったときには、前記ペレットが位置する列上において前記ペレットと隣接する他のペレットを前記撮像装置の撮像視野内に位置付けるように前記移動装置を制御し、前記他のペレットが撮像装置の撮像視野内に位置付けられたときに前記他のペレットの位置を検出するように前記検出装置を制御することを特徴とする請求項1記載のペレットボンティング装置。
  3. 前記制御装置はさらに、予め設定した回数だけ連続して前記ペレットの位置検出が行なえないときに、前記ペレットが位置する列とは異なる他の列において前記設定数以上離れて配置された2つのペレットの位置の検出を行なうように前記検出装置および前記移動装置を制御することを特徴とする請求項2記載のペレットボンディング装置。
  4. 前記制御装置はさらに、予め設定した列数だけ列を変えても前記設定数以上離れて配置された2つのペレットの位置の検出が行なえないときに、前記ペレットの位置検出を中断させることを特徴とする請求項3記載のペレットボンディング装置。
  5. ペレットの寸法情報と前記素通りさせるペレット数との関係を表わす情報を記憶する記憶部を有し、
    前記制御装置は、前記ペレットの寸法情報と前記記憶部に記憶された情報とに基づいて、前記ペレットに対応する素通りさせるペレット数を選択して前記設定部に設定することを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載のペレットボンディング装置。
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