JP3958424B2 - 燃料蒸気ラインシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の燃料タンクから発生する燃料蒸気を外方へ排出し且つ前記燃料タンクの内部圧力の低下に伴い前記燃料タンク内へ外気を吸い込むための燃料蒸気ラインシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワンボックスカーにおいては、エンジンルームの容積が小さいため、燃料蒸気ラインシステムの構成要素であるところの2ウエイバルブ(圧力応動バルブ)、内圧センサー(圧力センサー)、キャニスター及びキャニスターフィルター等を車体のフロアパネル下方に設けている。
【0003】
このように燃料蒸気ラインシステムの構成要素が車体のフロアパネル下方にあると、走行時に前輪により跳ね上げられた雨水等により前記構成要素が水没する場合がある。特に、フロア下方にトランク、燃料タンク等の突出物があると、その前壁に前記雨水等が溜まり、2ウェイバルブ、内圧センサーは水没する。
【0004】
ところで、前記構成要素のうちの2ウエイバルブや内圧センサーには大気開放孔があり、前記跳ね上げられた雨水等によって前記2ウエイバルブや内圧センサーがこのように水没状態になった場合に、前記大気開放孔を介して2ウエイバルブや内圧センサーの内部に雨水等が浸入して機能上の障害を生じる場合がある。
【0005】
これを防止するため従来、前記2ウエイバルブの大気開放孔を被水防止カバーにより被覆することにより、前記大気開放孔から前記2ウエイバルブの内部や内圧センサーの大気開放孔へ雨水等が浸入するのを防止するものがあった。
【0006】
しかし、この場合は被水防止カバーを別途設ける必要があるため、構成が複雑化し、作業性も悪く、コスト的にも不利であった。
【0007】
このため従来、車体フレーム構造閉鎖部材(略L字部材のハット部)を被水防止カバーとして利用するようにしたもの(実開平6−39547号)、或いは2ウエイバルブの大気開放孔を狭く屈曲した通路を介して大気に連通させたもの(特開平9−151822号)があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の車体フレーム構造閉鎖部材を被水防止カバーとして利用するものでは、車体フレーム構造閉鎖部材が前輪後方に位置するため、この車体フレーム構造閉鎖部材自体が前輪の水はね等により水没するため、被水防止カバーとしての機能が不安定となり、大気開放孔から2ウエイバルブの内部への雨水等の浸入を確実に防止することができないという問題点があった。
【0009】
また、上述した従来の2ウエイバルブの大気開放孔を狭く屈曲した通路を介して大気に連通させたものでは、その屈曲通路の構成が複雑になり、コストが高くなると共に、多量の雨水等の浸入を確実に防止することができないという問題点があった。
【0010】
本発明は上述した従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、圧力応動バルブ(2ウエイバルブ)や圧力センサー(内圧センサー)等を前輪後方のフロアパネル下方に設けなければならない場合でも、被水防止カバーを格別に設けることなく、安価な構成で、大気開放孔から圧力応動バルブや圧力センサーの内部に雨水等が浸入するのを確実に防止することができる燃料蒸気ラインシステムを提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の燃料蒸発システムは、燃料タンクの内部圧力の大気圧との比較においての増加に伴うダイアフラムの作動により燃料蒸気を外方へ排出し且つ前記燃料タンクの内部圧力の低下に伴い前記燃料タンク内へ外気を吸い込むための圧力応動バルブを車体のフロアパネル下方に設けた燃料蒸気ラインシステムにおいて、前記圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気開放孔を接続パイプを介して、走行時に前輪により跳ね上げられた雨水などの影響を受けない車体のフロント側のクロスメンバー内に開口させたことを特徴とする。
【0013】
また、上記目的を達成するために請求項2記載の燃料蒸気ラインシステムは、燃料タンクの内部圧力の大気圧との比較においての増加に伴うダイアフラムの作動により燃料蒸気を外方へ排出し且つ前記燃料タンクの内部圧力の低下に伴い前記燃料タンク内へ外気を吸い込むための圧力応動バルブを車体のフロアパネル下方に設けた燃料蒸気ラインシステムにおいて、前記圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気開放孔を接続パイプを介して、走行時に前輪により跳ね上げられた雨水などの影響を受けない車体のフロント側のクロスメンバー内を介してフロアパネル上方に開口させたことを特徴とする。
【0015】
また、上記目的を達成するために請求項3記載の燃料蒸気ラインシステムは、請求項1または2記載の燃料蒸気ラインシステムにおいて、圧力センサーの大気開放孔を大気連通路を介して、車体のフロアパネル下方に設けられ且つ前記燃料タンクの内部圧力の大気圧との比較においての増加に伴い燃料蒸気を外方へ排出し且つ前記燃料タンクの内部圧力の低下に伴い前記燃料タンク内へ外気を吸い込むための圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気圧室に接続したことを特徴とする。
また、請求項4記載の燃料蒸気ラインシステムは、請求項1に記載の燃料蒸気ラインシステムにおいて、前記圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気開放孔を接続パイプを介して、前記燃料タンク内で発生した燃料蒸気を吸着するキャニスターに接続され且つ車体前方に設けられるキャニスターフィルターに接続し、前記キャニスターの接続口を前記キャニスターフィルターを介して大気に連通する大気開放孔を走行時に前輪により跳ね上げられた雨水などの影響を受けない車体のフロント側のクロスメンバー内に開口させたことを特徴とする。
さらに、請求項5記載の燃料蒸気ラインシステムは、請求項2に記載の燃料蒸気ラインシステムにおいて、前記圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気開放孔を接続パイプを介して、前記燃料タンク内で発生した燃料蒸気を吸着するキャニスターに接続され且つ車体前方に設けられるキャニスターフィルターに接続し、前記キャニスターの接続口を前記キャニスターフィルターを介して大気に連通する大気開放孔を走行時に前輪により跳ね上げられた雨水などの影響を受けない車体のフロント側のクロスメンバー内を介してフロアパネル上方に開口させたことを特徴とする。
【0017】
即ち、圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気開放孔、または圧力センサーの大気開放孔が大気連通路を介して、車体のフロント側の前輪近傍に位置するクロスメンバー内に開口していることにより、車体のフロント側のクロスメンバーは前輪近傍に位置し、走行時に前輪により跳ね上げられた雨水等の影響を受けないので、前記圧力応動バルブ、または前記圧力センサーが走行時に前輪により跳ね上げられた雨水等により水没しても、前記大気開放孔から前記圧力応動バルブ、または前記圧力センサーの内部に雨水等が浸入しない。
また、圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気開放孔、または圧力センサーの大気開放孔が大気連通路を介して、車体のフロント側の前輪近傍に位置するクロスメンバー内のフロアパネル上方に開口していることにより、大気開放ラインが迷路状態になるので、前記大気開放孔から前記圧力応動バルブ、または前記圧力センサーの内部への雨水等の浸入がより一層回避される。
【0018】
また、圧力センサーの大気開放孔を大気連通路を介して圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気圧室に接続したから、大気連通路を短縮でき、配管構造の簡素化が図れる。
【0019】
更に、圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気開放孔を大気連通路を介してキャニスターフィルターに接続し、このキャニスターフィルターの大気開放孔を前記キャニスターフィルターを介して大気に連通する大気連通路を車体のフロント側の前輪近傍に位置するクロスメンバー内に開口させたから、更に大気連通路の短縮が可能で、配管構造の簡素化が図れる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態を図面に基づき説明する。
【0021】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態を図1〜図3に基づき説明する。
【0022】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る燃料蒸気ラインシステムを具備した車体の要部縦断面図、図2は本発明の第1の実施の形態に係る燃料蒸気ラインシステムの構成を示す斜視図、図3は本発明の第1の実施の形態に係る燃料蒸気ラインシステムの構成を示す概略縦断面図である。
【0023】
図1において、1はワンボックスカーの車体で、同図において左側が車体前部(フロント側)である。2は車体1のフロアパネルで、3はフロアパネル2に設けられたスペアタイヤ収納凹部である。スペアタイヤ収納凹部3の前方に位置するフロアパネル2の上部はエンジンルーム4となっており、このエンジンルーム4内には図示しないエンジン等が格納されている。フロアパネル2におけるエンジンルーム4の下方に位置する部分には、本発明の燃料蒸気ラインシステム5が設けられている。
【0024】
この燃料蒸気ラインシステム5は、図2及び図3に示すように、密閉型の2ウエイバルブ(圧力応動バルブ)6、内圧センサー(圧力センサー)7、バイパスソレノイド(BPS)8、キャニスター9、キャニスターフィルター10及び燃料タンク11を有している。
【0025】
2ウエイバルブ6は、燃料タンク11の内部圧力の増加に伴い燃料蒸気を外方へ排出し且つ燃料タンク11の内部圧力の低下に伴い燃料タンク11内へ外気を吸い込むためのバルブである。2ウエイバルブ6は、図3に示すように、バルブハウジング12と、該バルブハウジング12内に設けられた2つの弁体13,14とを有している。バルブハウジング12の内部には、3つの室15,16,17が設けられている。第1の室15はバルブハウジング12の内部上方に、第2の室16はバルブハウジング12の内部中心側に、第3の室17はバルブハウジング12の内部外周側(第2の室16の外周側)にそれぞれ位置している。第1の室15は、第1の弁体13を介して第2の室16及び第3の室17とそれぞれ隔絶されている。また、第2の室16と第3の室17との上部連通口18は、第1の弁体13により開閉される。また、第2の室16と第3の室17との下部連通口19は、第2の弁体14により開閉される。
【0026】
第1の弁体13はダイヤフラムよりなるもので、バネ20により上部連通口18を閉塞する方向(図3において下方向)に押圧されている。そして、第1の室15の内部圧力と第2及び第3の室16,17の内部圧力との差に応じて第1の弁体13の開度が決定される。また、第2の弁体14はディスク状部材よりなるもので、バネ21により下部連通口19を閉塞する方向(図3において上方向)に押圧されている。そして、第2の室16の内部圧力と第3の室17の内部圧力との差に応じて第2の弁体14の開度が決定される。
【0027】
バルブハウジング12の上面には、第1の室15に開口する2つの大気開放孔22,23が設けられている。また、バルブハウジング12の側面には、第2の室16に開口する2つの接続口24,25が設けられている。また、バルブハウジング12の側面には、第3の室17に開口する2つの接続口26,27が設けられている。
【0028】
内圧センサー7は、通常走行時には燃料タンク11の内部圧力と外気圧力との差を感知してペーパーラインリークを検知し且つリークチェック時には燃料タンク11及びキャニスター9のリークを検知するもので、その構成は従来公知のもので、ドレン口(大気開放口)28と圧力流通口29とを有している。そして、ドレン口28は、ドレンチューブ(接続パイプ)30を介して2ウエイバルブ6の一方の大気開放口22に接続されている。また、圧力流通口29は、接続パイプ31を介して2ウエイバルブ6の第3の接続口26に接続されている。即ち、内圧センサー7は常時ドレンチューブ30を介して外気(大気)と連通し、且つ接続パイプ31及び2ウェイバルブ6を介して燃料タンク11の内部と連通している。
【0029】
バイパスソレノイド8は、リークチェック時(燃料タンク11のリークチェック時及びキャニスター9のリークチェック時)に開弁してリークの有無を内圧センサー7に検知させるもので、電磁弁により構成されている。バイパスソレノイド8のバルブハウジング32の内部には、第1の室33及び第2の室34が設けられている。第1の室33はバルブハウジング32の内部中心側に、第2の室34はバルブハウジング32の内部外周側(第1の室33の外周側)にそれぞれ位置している。第1の室33の一端33aはバルブハウジング32の外周壁面に開口し、他端33bはバルブハウジング32の内部において第2の室34に開口している。第1の室33の他端33bの開口面は弁体35により開閉される。この弁体35は、バルブハウジング32の内部上方に設けられた電磁レノイド36により開閉動作されるもので、通常時は他端33bの開口面を閉塞するようにバネ37により図において下方向に付勢されている。また、バルブハウジング32の外周壁面には、第2の室34内に開口する接続口38が設けられている。そして、バイパスソレノイド8の第1の室33の一端33aは、接続パイプ39を介して2ウエイバルブ6の第1の接続口24に接続されている。また、バイパスソレノイド8の接続口38は、接続パイプ31を介して2ウエイバルブ6の第3の接続口26と内圧センサー7の圧力流通口29にそれぞれ接続されている。
【0030】
キャニスター9は、燃料タンク11内で発生した蒸発燃料を吸着するもので、3つの接続口40,41,42を有している。
【0031】
キャニスターフィルター10は、キャニスター9から排出される排気ガスを濾過して大気中へ排出するもので、2つの接続口43,44と大気開放孔45を有している。
【0032】
キャニスター9の第1の接続口40は、接続パイプ46を介して2ウエイバルブ6の第2の接続口25に、第2の接続口41は、接続パイプ47を介してキャニスターフィルター10の第2の接続口44に接続されている。キャニスター9の第2の接続口41は開閉弁(VSSV:バルブキャニスターベントシャット)41aにより開閉される。キャニスター9の第3の接続口42は、接続パイプ48及びパージ量制御バルブ(PCS)49を介して図示しないエンジンに接続されている。このパージ量制御バルブ49は、オン/オフバルブよりなるもので、そのオン(開弁)動作により、適正な燃料混合比となるようにキャニスター9内に蓄積された燃料蒸気がエンジン側に送りまれるようになっている。
【0033】
また、キャニスターフィルター10の第1の接続口43は、アトモスフェリックチューブ(接続パイプ)50を介して2ウエイバルブ6の他方の大気開放孔23に接続されている。キャニスターフィルター10の大気開放孔45は、図1に示すように車体のフロント側のクロスメンバー51内に開口している。
【0034】
また、2ウエイバルブ6の第4の接続口27は、接続パイプ52を介して燃料タンク11の接続口53に接続されている。
【0035】
2ウエイバルブ6の大気開放孔23は、アトモスフェリックチューブ50及びキャニスターフィルター10を介して車体のフロント側のクロスメンバー51内に開口している。また、内圧センサー7の大気開放孔であるドレン口28は、ドレンチューブ30、2ウエイバルブ6、アトモスフェリックチューブ50及びキャニスターフィルター10を介して車体のフロント側のクロスメンバー51内に開口している。
【0036】
次に、上記構成になる本実施の形態に係る燃料蒸気ラインシステム5の動作を説明する。
【0037】
リークチェックを行なわない場合は、常にバイパスソレノイド8の弁体35は他端336の開口面を閉塞して閉弁状態となっている。この状態において燃料タンク11の内部圧力が所定値にあれば、2ウェイバルブ6の第1及び第2弁体13,14はいずれも閉弁状態にあって、燃料タンク11、2ウェイバルブ6の第3の室17、内圧センサー7の圧力流通口29、接続パイプ31、リークチェックバルブ8の第2の室34の系路が連通する。この状態から、燃料タンク11の内部圧力が所定値以上に増加すると、2ウエイバルブ6の第1の弁体13がバネ20の付勢力に抗して開弁し、燃料タンク11の内部の燃料蒸気が、燃料タンク11の接続口53、接続パイプ52、2ウエイバルブ6の第4の接続口27、第3の室17、第2の室16、第2の接続口25、接続パイプ46,40を介してキャニスター9内へ蓄積(吸着)される。そして、燃料タンク11の内部圧力が所定値になると、2ウエイバルブ6の第1の弁体13がバネ20の付勢力により閉弁し、燃料タンク11からの燃料蒸気の流出が停止する。
【0038】
一方、燃料タンク11の内部圧力の低下に伴い、燃料タンク11の内部圧力が所定値以下になると、2ウエイバルブ6の第1の弁体13は閉弁し、第2の弁体14がバネ21の付勢力に抗して開弁し、キャニスターフィルター10、アトモスフェリックチューブ50、2ウエイバルブ6の第1の室15、ドレンチューブ30、内圧センサー7、2ウエイバルブ6の第3の室17、接続パイプ52を介して燃料タンク11内へ外気が導入される。そして、この外気導入に伴い、燃料タンク11の内部圧力が上昇して所定値になると、2ウエイバルブ6の第2の弁体14がバネ21の付勢力により閉弁し、燃料タンク11内への外気導入が停止する。
【0039】
以上のようにして、燃料タンク11の内部圧力の増加に伴い燃料蒸気を外方へ排出し且つ燃料タンク11の内部圧力の低下に伴い燃料タンク11内へ外気を導入することにより、燃料タンク11の内部圧力が適正値に自動的に保持される。
【0040】
また、キャニスター9内に蓄積(吸着)された燃料蒸気は、エンジン側が負圧になるのに伴うパージ量制御バルブ49のオン(開弁)動作により、適正な燃料混合比となるようにエンジン側に送りまれて燃焼される。
【0041】
また、燃料タンク11のリークチェックを行う場合は、キャニスター9の開閉弁41aを閉弁し、バイパスソレノイド8の弁体35を開弁した後、エンジンを作動させる。この状態で内圧センサー7が負圧を検知すれば、燃料タンク11のライン系にリークがなく正常であり、内圧センサー7が正圧を検知すれば、燃料タンク11のライン系にリークがあり異常であると判断して、燃料タンク11のライン系のリークチェックが行われる。
【0042】
また、キャニスター9のリークチェックを行う場合は、キャニスター9の開閉弁41aを閉弁し、バイパスソレノイド8の弁体35を開弁した後、エンジンを作動させる。この状態でバイパスソレノイド8の弁体35を閉弁した後、再び開弁させたとき、内圧センサー7の検出圧力が変化すれば、キャニスター9のライン系にリークがなく正常であり、また内圧センサー7の検出圧力が変化しなければ、キャニスター9のライン系にリークがあり異常であると判断して、キャニスター9のライン系のリークチェックが行われる。
【0043】
ところで、本実施の形態に係る燃料蒸気ラインシステム5においては、2ウエイバルブ6の大気開放孔22,23、及び内圧センサー7の大気開放孔28が車体のフロント側のクロスメンバー51内に開口しており、該クロスメンバー51は前輪近傍に位置し、走行時に前輪により跳ね上げられた雨水等の影響を受けないので、2ウエイバルブ6、または内圧センサー7が走行時に前輪により跳ね上げられた雨水等により水没しても、大気開放孔22,23から2ウエイバルブ6の内部に、または大気開放孔28から内圧センサー7の内部に雨水等が浸入しない。
【0044】
(第2の実施の形態)
上述した第1の実施の形態においては、キャニスターフィルター10の大気開放孔45を車体のフロント側のクロスメンバー51内に開口させたが、これに限られるものではなく、図4に示すようにキャニスターフィルター10の大気開放孔45を車体のフロント側のクロスメンバー51内を介して車体のフロント側のフロアパネル2の上方に開口させてもよい。
【0045】
本実施の形態に係る燃料蒸気ラインシステム5においても、2ウエイバルブ6の大気開放孔22,23、及び内圧センサー7の大気開放孔28が車体のフロント側のクロスメンバー51内を介して車体のフロント側のフロアパネル2の上方に開口しており、車体のフロント側のフロアパネル2は前輪近傍に位置し、走行時に前輪により跳ね上げられた雨水等の影響を受けないので、2ウエイバルブ6、または内圧センサー7が走行時に前輪により跳ね上げられた雨水等により水没しても、大気開放孔22,23から2ウエイバルブ6の内部に、または大気開放孔28から内圧センサー7の内部に雨水等が浸入しない。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の燃料蒸気ラインシステムによれば、圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気開放孔、または圧力センサーの大気開放孔が接続パイプを介して、車体のフロント側のクロスメンバー内或いは車体のフロント側の前輪近傍に位置するフロアパネル上方に開口していることにより、車体のフロント側のクロスメンバー或いは車体のフロント側のフロアパネルは前輪近傍に位置し、走行時に前輪により跳ね上げられた雨水等の影響を受けないので、前記圧力応動バルブ、または前記圧力センサーが走行時に前輪により跳ね上げられた雨水等により水没しても、前記大気開放孔から前記圧力応動バルブ、または前記圧力センサーの内部に雨水等が浸入しないという効果を奏する。
また、本発明の燃料蒸気ラインシステムによれば、圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気開放孔、または圧力センサーの大気開放孔が接続パイプを介して、車体のフロント側の前輪近傍に位置するクロスメンバー内を介してフロアパネル上方に開口していることにより、大気開放ラインが迷路状態になるので、前記大気開放孔から前記圧力応動バルブ、または前記圧力センサーの内部への雨水等の浸入をより一層回避することができるという効果を奏する。
【0047】
また、本発明の燃料蒸気ラインシステムによれば、前記圧力センサーの大気開放孔を大気連通路を介して、車体のフロアパネル下方に設けられた圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気圧室に接続し、かつ圧力応動バルブの前記大気圧室を大気連通路を介してキャニスターフィルターに接続し、このキャニスターフィルターの大気開放孔を車体のフロント側のクロスメンバー内に開口させたので、圧力応動センサーの大気開放孔及び圧力応動バルブの大気開放孔と大気との接続管路をそれぞれ簡素化できるという効果を奏する。
更に、前記圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気開放孔を前記キャニスターフィルターの何処に接続しても良く、接続箇所に制約を受けることが無くなり、部品配置等に支障をきたすことが無いという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る燃料蒸気ラインシステムを具備した車体の要部構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る燃料蒸気ラインシステムの構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る燃料蒸気ラインシステムの構成を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る燃料蒸気ラインシステムを具備した車体の要部構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 車体
2 フロアパネル
3 スペアタイヤ収納凹部
4 エンジンルーム
5 燃料蒸気ラインシステム
6 2ウエイバルブ(圧力応動バルブ)
7 内圧センサー(圧力センサー)
8 バイパスソレノイド(BPS)
9 キャニスター
10 キャニスターフィルター
11 燃料タンク
12 バルブハウジング
13 弁体
14 弁体
15 室
16 室
17 室
18 上部連通口
19 下部連通口
20 バネ
21 バネ
22 大気開放孔
23 大気開放孔
24 接続口
25 接続口
26 接続口
27 接続口
28 ドレン口(接続口)
29 圧力流通口
30 ドレンチューブ(接続パイプ)
31 接続パイプ
32 バルブハウジング
33 室
33a一端
33b他端
34 第2の室
35 弁体
36 電磁ソレノイド
37 バネ
38 接続口
39 接続パイプ
40 接続口
41 接続口
41a 開閉弁(VSSV:バルブキャニスターベントシャット)
42 接続口
43 接続口
44 接続口
45 大気開放孔
46 接続パイプ
47 接続パイプ
48 接続パイプ
49 パージ制御バルブ(PCS)
50 アトモスフェリックチューブ(接続パイプ)
51 クロスメンバー
52 接続パイプ
53 接続口

Claims (5)

  1. 燃料タンクの内部圧力の大気圧との比較においての増加に伴うダイアフラムの作動により燃料蒸気を外方へ排出し且つ前記燃料タンクの内部圧力の低下に伴い前記燃料タンク内へ外気を吸い込むための圧力応動バルブを車体のフロアパネル下方に設けた燃料蒸気ラインシステムにおいて、前記圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気開放孔を接続パイプを介して、走行時に前輪により跳ね上げられた雨水などの影響を受けない車体のフロント側のクロスメンバー内に開口させたことを特徴とする燃料蒸気ラインシステム。
  2. 燃料タンクの内部圧力の大気圧との比較においての増加に伴うダイアフラムの作動により燃料蒸気を外方へ排出し且つ前記燃料タンクの内部圧力の低下に伴い前記燃料タンク内へ外気を吸い込むための圧力応動バルブを車体のフロアパネル下方に設けた燃料蒸気ラインシステムにおいて、前記圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気開放孔を接続パイプを介して、走行時に前輪により跳ね上げられた雨水などの影響を受けない車体のフロント側のクロスメンバー内を介してフロアパネル上方に開口させたことを特徴とする燃料蒸気ラインシステム。
  3. 力センサーの大気開放孔を接続パイプを介して、車体のフロアパネル下方に設けられ且つ前記燃料タンクの内部圧力の大気圧との比較においての増加に伴い燃料蒸気を外方へ排出し且つ前記燃料タンクの内部圧力の低下に伴い前記燃料タンク内へ外気を吸い込むための圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気圧室に接続したことを特徴とする請求項1または2記載の燃料蒸気ラインシステム。
  4. 前記圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気開放孔を接続パイプを介して、前記燃料タンク内で発生した燃料蒸気を吸着するキャニスターに接続され且つ車体前方に設けられるキャニスターフィルターに接続し、前記キャニスターの接続口を前記キャニスターフィルターを介して大気に連通する大気開放孔走行時に前輪により跳ね上げられた雨水などの影響を受けない車体のフロント側のクロスメンバー内に開口させたことを特徴とする請求項1に記載の燃料蒸気ラインシステム。
  5. 前記圧力応動バルブのダイアフラム作動のための大気開放孔を接続パイプを介して、前記燃料タンク内で発生した燃料蒸気を吸着するキャニスターに接続され且つ車体前方に設けられるキャニスターフィルターに接続し、前記キャニスターの接続口を前記キャニスターフィルターを介して大気に連通する大気開放孔走行時に前輪により跳ね上げられた雨水などの影響を受けない車体のフロント側のクロスメンバー内を介してフロアパネル上方に開口させたことを特徴とする請求項2に記載の燃料蒸気ラインシステム。
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