JP3956525B2 - Sync signal detection protection circuit - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)やDVD(Digital Versatile Disc) などのディスクに記録されている情報を再生する情報再生装置などに使用される同期信号の検出保護回路に係り、特に再生されたディジタルデータ中に含まれる同期信号の検出と、その同期信号が欠落した場合には同期信号を補間(補充)することができるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばCDの場合には、ディジタルデータは、EFM(Eight to Fourteen Modulation) 変調された所定のフォーマットでフレーム内に配列されて、ディスク上に記録されている。そして、1フレームは、先頭に配置されたフレーム同期信号、複数のオーディオ情報ワード、および誤り訂正用ワードなどを含み、全体で588チャネルビットから構成されている。
【0003】
このうち、フレーム同期信号は、24チャネルビットから構成され、他の情報と区別できるように特定のパターンを有している。そして、上記フレーム同期信号は、オーディオ情報を再生する際に、フレーム分割のために使用されるとともに、フレーム内のデータを所定の単位で分割するためのデータ分離用信号を生成するためにも使用される。
【0004】
このため、上記のCDを再生する再生装置では、再生したディジタルデータ中からフレーム同期信号を検出するための同期信号検出回路が設けられている。また、上記再生装置では、例えばディスク上の傷によって生ずるドロップアウト等のためにフレーム同期信号が欠落した場合に、欠落したフレーム同期信号を補間する同期信号保護回路が設けられており、この回路は上記の同期信号検出回路と組み合わせて使用されている。
【0005】
図5は、従来からの同期信号の検出保護回路の構成の一例を示す。
【0006】
この同期信号の検出保護回路は、同期信号検出回路1、アンド回路2、オア回路3、チャネルビットカウンタ4、ウインドウ生成回路5、内挿数カウンタ6、およびオア回路7から構成されている。そして、同期信号検出回路1には、EFM信号が信号変換回路8で変換されたNRZ信号が入力されるようになっている。また、そのEFM信号からPLL回路9がクロック信号PLCKを生成し、このクロック信号PLCKにより各回路が動作するようになっている。
【0007】
次に、このような構成からなる従来からの同期信号の検出保護回路の動作について、図6のタイムチャートを参照して説明する。
【0008】
いま、図6に示す時刻t1において、同期信号検出回路1が図6(B)に示すように同期信号SYNCを検出すると、このときオア回路7からのウインドウ信号は図6(C)に示すように「H」レベルである。このため、その同期信号SYNCは、アンド回路2により正規の同期信号DTSYNCとして抽出されたのち、オア回路3により同期信号DTIPSYNCとして取り出されてチャネルビットカウンタ4に供給される。
【0009】
チャネルビットカウンタ4は、オア回路3からの同期信号DTIPSYNCに基づいて計数動作を行い、その計数値(カウント値)をウインドウ生成回路5に出力するとともに、その計数値が所定値に達した時点で図6(E)に示すような内挿用の同期信号IPSYNCをオア回路3に出力する。ウインドウ生成回路5は、チャネルビットカウンタ4からの計数値に基づいて図6(G)に示すようなウインドウ信号WIN0を生成し、これを内挿数カウンタ6およびオア回路7にそれぞれ出力する。
【0010】
時刻t2において、同期信号検出回路1が同期信号SYNCを検出しなかった場合には、アンド回路2からは正規の同期信号DTSYNCは出力されない。しかし、チャネルビットカウンタ4からは、図6(E)に示すように内挿用の同期信号IPSYNCが出力され、これがオア回路3に入力されるので、オア回路3からはその同期信号IPSYNCが内挿されて補間された同期信号DTIPSYNCが出力される(図6(F)参照)。また、このときには、アンド回路2から正規の同期信号DTSYNCが得られなかったので、その旨が内挿数カウンタ6で計数され、その計数値が図6(H)に示すように「1」となる。
【0011】
時刻t3において、同期信号検出回路1が同期信号SYNCを再び検出できなかった場合には、オア回路3からはチャネルビットカウンタ4からの同期信号IPSYNCが内挿されて補間された同期信号DTIPSYNCが出力される。また、このときには、内挿数カウンタ6の計数値が図6(H)に示すように「2」となり、この計数値が「2」の期間は、内挿カウンタ6から出力されるウインドウ信号WIN1が図6(I)で示すように「H」レベルになるとともに、オア回路7から出力されるウインドウ信号も図6(C)に示すように「H」レベルとなる。連続未検出回数は、この例では2回としたが、任意の回数が可能である。
【0012】
さらに、時刻t4において、同期信号検出回路1が図6(B)に示すように同期信号SYNCを検出すると、このときオア回路7から出力されるウインドウ信号は「H」レベルであるので、その同期信号SYNCは、アンド回路2により正規の同期信号DTSYNCとして抽出される。また、このときには、その同期信号DTSYNCにより内挿数カウンタ6が初期化されるとともに、内挿数カウンタ6からオア回路7に出力されるウインドウ信号WIN1は図6(I)で示すように「H」レベルから「L」レベルに変化すると同時に、オア回路7から出力されるウインドウ信号も図6(C)に示すように「H」レベルから「L」レベルに変化する。
【0013】
このように、図5の従来回路では、時刻t2とt3で同期信号検出回路1が同期信号SYNCを検出できなかったのち、時刻t4において同期信号検出回路1が同期信号SYNCを最初に検出できたときには、その最初に検出された同期信号SYNCを正規のものとして取り扱うようにしている。このため、最初に検出された同期信号SYNCが誤りであった場合には、信頼性に欠けて実用性に不向きであるという不都合がある。
【0014】
そこで、このような不都合を解消する同期信号の検出保護回路として、図7に示すものが知られている。
【0015】
この図7に示す従来回路が図5に示す従来回路と異なる点は、図5に示す回路のチャネルビットカウンタ4とウインドウ生成回路5を、メインチャネルビットカウンタ4Aとメインウインドウ生成回路5Aとし、かつ、サブチャネルビットカウンタ10、サブウインドウ生成回路11、および論理回路12を追加したものである。そして、論理回路12は、2つのアンド回路121、122と、オア回路123とから構成したものである。
【0016】
このような構成からなる同期信号の検出保護回路の動作について、図8のタイムチャートを参照して説明する。
【0017】
いま、図8に示す時刻t1において、同期信号検出回路1が同期信号SYNCを検出すると、このときオア回路7からのメインウインドウ信号が図8(C)に示すように「H」レベルであり、これが論理回路12を通ってアンド回路2に入力される。このため、その同期信号SYNCは、アンド回路2により正規の同期信号DTSYNCとして抽出されたのち、オア回路3により同期信号DTIPSYNCとして取り出されてメインチャネルビットカウンタ4Aに出力される。
【0018】
時刻t2において、同期信号検出回路1が同期信号SYNCを検出しなかった場合には、アンド回路2からは正規の同期信号DTSYNCは出力されない。しかし、メインチャネルビットカウンタ4Aからは、内挿用の同期信号IPSYNCが出力され、これがオア回路3に入力されるので、オア回路3からはその同期信号IPSYNCが内挿されて補間された同期信号DTIPSYNCが出力される。また、このときには、アンド回路2から正規の同期信号DTSYNCが得られなかったので、その旨が内挿数カウンタ6で計数され、その計数値が図8(H)に示すように「1」となる。
【0019】
時刻t3において、同期信号検出回路1が同期信号SYNCを再び検出できなかった場合には、オア回路3の出力からはメインチャネルビットカウンタ4Aからの同期信号IPSYNCが内挿されて補間された同期信号DTIPSYNCが出力される。また、このときには、内挿数カウンタ6の計数値が「2」となり、この計数値が「2」の期間は、内挿カウンタ6から出力されるウインドウ信号WIN1が図8(I)で示すように「H」レベルになるとともに、オア回路7のメインウインドウ信号も図8(C)に示すように「H」レベルとなる。これも前記従来回路と同様に連続未検出回数を2回と仮定した場合の例である。
【0020】
時刻t4において、同期信号検出回路1が同期信号SYNCを検出すると、このときに内挿数カウンタ6からのウインドウ信号WIN1が図8(I)に示すように「H」レベルであるので、サブチャネルビットカウンタ4Aは計数を開始し、その計数値をサブウインドウ生成回路11に出力する。サブウインドウ生成回路11は、その計数値が所定値になる前後の期間に図8(J)で示すようなサブウインドウ信号を出力し、このサブウインドウ信号をアンド回路122に出力する。また、時刻t4では、アンド回路2のゲート信号は「L」レベルの状態にあるので、同期信号検出回路1で検出された同期信号SYNCは、正規の同期信号DTSYNCとしてアンド回路2から抽出されない。
【0021】
時刻t5において、同期信号検出回路1が同期信号SYNCを再び検出すると、上記の時刻t4の場合と同様に、サブチャネルビットカウンタ4Aは計数を開始するとともに、同期信号検出回路1で検出された同期信号SYNCは、正規の同期信号DTSYNCとしてアンド回路2から抽出されない。
【0022】
時刻t6において、同期信号検出回路1が図8(B)に示すように同期信号SYNCをさらに検出すると、このときには、サブウインドウ生成回路11から出力されるサブウインドウ信号が「H」レベルであり、これによりアンド回路2のゲート信号は「H」レベルとなる。このため、同期信号検出回路1で検出された同期信号SYNCは、アンド回路2により正規の同期信号DTSYNCとして抽出される。
【0023】
さらに、時刻t6では、その同期信号DTSYNCにより内挿数カウンタ6は初期化されるとともに、内挿数カウンタ6からオア回路7に出力されるウインドウ信号WIN1は図8(I)で示すように「H」レベルから「L」レベルに変化すると同時に、オア回路7から出力されるメインウインドウ信号も図8(C)に示すように「H」レベルから「L」レベルに変化する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
このように、図7の従来回路では、同期信号検出回路1が所定の回数連続(前記の例では2回連続)して同期信号SYNCを検出できなかったのち、時刻t4と時刻t5で同期信号検出回路1が同期信号SYNCを2回検出できてもその同期信号を正規のものとは扱わずに、時刻t5から所定期間の経過後の時刻t6に同期信号が検出できた場合に初めて、その同期信号を正規のものとして扱うようにした。このため、同期信号SYNCを検出の際に、信頼性を確保できるという利点があるが、再同期化までに無駄な時間がかかるという不都合がある。
【0025】
さらに、図7の従来回路では、図5の従来回路にサブチャネルビットカウンタ10、サブウインドウ生成回路11、および論理回路12が追加されているので、その回路規模が大きくなる上にその構成が複雑になるという不都合がある。
【0026】
そこで、本発明の目的は、上述の点に鑑み、再同期の信頼性を確保しつつその再同期化までの時間を短縮できる上に、回路規模を小型化ができるようにした同期信号の検出保護方法およびその検出保護回路を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するために、請求項1および請求項2に記載の各発明は、以下のように構成した。
【0028】
すなわち、請求項1に記載の発明は、フレーム毎に同期信号を含むディジタルデータから前記同期信号を検出する同期信号検出手段と、この検出された同期信号をその周期性に基づいて抽出する同期信号抽出手段と、前記同期信号検出手段で前記同期信号が検出されずに欠落する場合に、同期信号を補間する同期信号補間手段と、前記同期信号検出手段が前記同期信号を検出できない場合には、その検出できない回数を求める計数手段とを備えた同期信号の検出保護回路において、前記計数手段の計数値が第1所定値になったときに、前記同期信号抽出手段が前記同期信号を抽出可能状態とし、この状態で同期信号が検出された場合には、その同期信号を正規の同期信号と推定して前記同期信号抽出手段が抽出したのち前記計数手段の計数値を第2所定値にセットし、前記計数手段の計数値が第1所定値に達することなく同期信号が検出された場合には、その同期信号を抽出するとともに、先に検出された同期信号を正規の同期信号と確定し、前記計数手段の計数値を初期化するように制御する制御手段を備えたものである。
【0029】
さらに、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の同期信号の検出保護回路において、前記計数手段がセットされる前記第2所定値は、セットの直前の計数値から1を減算した値である。
【0031】
このように本発明では、同期信号が所定の回数連続して検出されなかった場合には、その後に検出された同期信号を正規の同期信号と推定して抽出するようにし、その後、同期信号が所定期間の経過後に再び検出された場合には、その同期信号を抽出するとともに、先に検出された同期信号を正規の同期信号と確定するようにした。このため、再同期の信頼性を確保しつつその再同期化までの時間を短縮できる上に、回路規模を小型化できる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0033】
図1は、本発明である同期回路の検出保護回路の実施形態の構成を示すブロック図である。
【0034】
この実施形態にかかる同期回路の検出保護回路は、図1に示すように、同期信号検出回路1、アンド回路2、オア回路3、チャネルビットカウンタ4、ウインドウ生成回路5、内挿数カウント処理回路21、およびオア回路7を少なくとも備えている。
【0035】
同期信号検出回路1は、例えばCDから再生されてフレーム毎に同期信号を含むディジタルデータ中から、その同期信号を検出してアンド回路2に出力するように構成されている。アンド回路2は、オア回路7からのウインドウ信号が「H」レベルにあるときに、同期信号検出回路1で検出された同期信号SYNCから正規の同期信号DTSYNCを抽出するように構成されている。
【0036】
オア回路3は、アンド回路2からの同期信号DTSYNCと、チャネルビットカウンタ4からの内挿用の同期信号IPSYNCとにより論理和演算を行い、同期信号DTIPSYNCを出力するように構成されている。
【0037】
チャネルビットカウンタ4は、オア回路3からの同期信号DTIPSYNCに基づいて計数動作を行い、その計数値(カウント値)をウインドウ生成回路5に出力するとともに、その計数値が所定値に達した時点で上記の内挿用の同期信号IPSYNCをオア回路3に出力するように構成されている。
【0038】
ウインドウ生成回路5は、チャネルビットカウンタ4からの計数値に基づいてウインドウ信号WIN0を生成し、これを内挿数カウント処理回路21およびオア回路7にそれぞれ出力するように構成されている。
【0039】
内挿数カウント処理回路21は、図2に示すように、内挿数カウンタ211、信号生成回路212、およびカウンタ制御回路213から構成されている。
【0040】
内挿数カウンタ211は、図3(G)に示すように、ウインドウ生成回路5からのウインドウ信号WIN0が「H」レベルの期間に、同期信号検出回路1で同期信号SYNCが検出されずに、アンド回路2から同期信号DTSYNCが抽出されない場合に、その回数を計数するように構成されている(図3(H)を参照)。
【0041】
信号生成回路212は、内挿数カウンタ211からの計数値が所定値(この例では「2」)の期間に、図3(I)に示すように「H」レベルとなるようなウインドウ信号WIN1を生成出力するように構成されている。また、カウンタ制御回路213は、アンド回路2からの同期信号DTSYNCと、信号生成回路212からのウインドウ信号WIN1とに基づき、後述のように所要のタイミングでカウンタ211の計数値を「1」だけ減算させる減算信号と、カウンタ211を初期化させる初期化信号とを生成するように構成されている。
【0042】
ここで、同期信号検出手段は図1の同期信号検出回路1が対応し、同期信号抽出手段は同図のアンド回路2やウインドウ生成回路5等が、同期信号補間手段は同図のチャネルビットカウンタ4等が、計数手段は図2の内挿数カウンタ211が、制御手段は図1の内挿数カウント処理回路21等がそれぞれ対応する。
【0043】
次に、このような構成からなる実施形態にかかる同期回路の検出保護回路の動作について、図3および図4のタイムチャートを参照して説明する。ここで、図4のA〜Cは、図3のA〜Cの各部分における動作の詳細を示している。
【0044】
いま、図3に示す時刻t1において、同期信号検出回路1が図3(B)に示すように同期信号SYNCを検出すると、このときオア回路7からのウインドウ信号は図3(C)に示すように「H」レベルである。このため、その同期信号SYNCは、アンド回路2により正規の同期信号DTSYNCとして抽出されたのち、オア回路3により同期信号DTIPSYNCとして取り出されてチャネルビットカウンタ4に供給される。
【0045】
チャネルビットカウンタ4は、オア回路3からの同期信号DTIPSYNCに基づいて計数動作を行い、その計数値(カウント値)をウインドウ生成回路5に出力するとともに、その計数値が所定値に達した時点で図3(E)に示すような内挿用の同期信号IPSYNCをオア回路3に出力する。ウインドウ生成回路5は、チャネルビットカウンタ4からの計数値に基づいて図3(G)に示すようなウインドウ信号WIN0を生成し、これを内挿数カウント処理回路21の内挿数カウンタ211、およびオア回路7にそれぞれ出力する。
【0046】
時刻t2において、同期信号検出回路1が同期信号SYNCを検出しなかった場合には、アンド回路2からは正規の同期信号DTSYNCは出力されない。しかし、チャネルビットカウンタ4からは、図3(E)に示すように内挿用の同期信号IPSYNCが出力され、これがオア回路3に入力されるので、オア回路3からはその同期信号IPSYNCが内挿されて補間された同期信号DTIPSYNCが出力される(図3(F)参照)。また、このときには、アンド回路2から正規の同期信号DTSYNCが得られなかったので、その旨が内挿数カウンタ211で計数され、その計数値が図3(H)に示すように「1」となる。
【0047】
時刻t3において、同期信号検出回路1が同期信号SYNCを再び検出できなかった場合には、オア回路3からはチャネルビットカウンタ4からの同期信号IPSYNCが内挿されて補間された同期信号DTIPSYNCが出力される。また、このときには、内挿数カウンタ21の計数値が図3(H)に示すように「2」となる。この計数値が「2」の期間は、信号生成回路212で生成されるウインドウ信号WIN1が図3(I)で示すように「H」レベルになるとともに、オア回路7から出力されるウインドウ信号も図3(C)に示すように「H」レベルとなる。連続未検出回数は、この例では2回としたが、任意の回数が可能である。
【0048】
ここで、時刻t3の前後における各部のより具体的な波形は、図4のAに示すようになる。これからわかるように、チャネルビットカウンタ4は、クロックPLCK(図5のPLL回路9から生成される信号)の立ち上がりで計数動作を行い、その計数値が「587」になると、同期信号IPSYNCを出力し、オア回路3からの同期信号DTIPSYNCの立ち下がりで初期化される。また、ウインドウ生成回路5から出力されるウインドウ信号WIN0は、チャネルビットカウンタ4からの計数値の「587」の前後で「H」レベルとなる。この例では、±4PLCKとしてある。
【0049】
時刻t4において、同期信号検出回路1が同期信号SYNCを検出すると、このときオア回路7から出力されるウインドウ信号は「H」レベルであるので、その同期信号SYNCは、アンド回路2により正規の同期信号DTSYNCとして抽出される。また、このときには、カウンタ制御回路213が、アンド回路2からの同期信号DTSYNCの立ち下がりと、信号生成回路212からのウインドウ信号WIN1の立ち下がりとに基づき減算信号を生成し、この減算信号を内挿数カウンタ211に送出する(図4のBの部分を参照)。これにより、内挿数カウンタ211の計数値が図3(H)および図4のBの部分に示すように「1」となる。
【0050】
また、時刻t4では、信号生成回路212から出力されるウインドウ信号WIN1は図3(I)で示すように「H」レベルから「L」レベルに変化し、これに伴い、オア回路7から出力されるウインドウ信号も図3(C)に示すように「H」レベルから「L」レベルに変化する。
【0051】
時刻t5において、同期信号検出回路1が同期信号SYNCを検出できなかった場合には、各部の動作は時刻t3の場合と同様な動作となる。
【0052】
時刻t6において、同期信号検出回路1が同期信号SYNCを検出した場合には、その同期信号SYNCは、アンド回路2により正規の同期信号DTSYNCとして抽出される。また、このときには、カウンタ制御回路213が減算信号を生成し、この減算信号を内挿数カウンタ211に送出するので、内挿数カウンタ211の計数値は「1」となる。また、時刻t6では、信号生成回路212から出力されるウインドウ信号WIN1は「H」レベルから「L」レベルに変化し、これに伴いオア回路7から出力されるウインドウ信号も「H」レベルから「L」レベルに変化する。
【0053】
次に、時刻t7において、同期信号検出回路1が同期信号SYNCを検出した場合には、その同期信号SYNCは、アンド回路2により正規の同期信号DTSYNCとして抽出される。また、このときには、図3のCに示すように、カウンタ制御回路213がアンド回路2からの同期信号DTSYNCと、信号生成回路212からのウインドウ信号WIN1とに基づき初期化信号を生成し、この初期化信号を内挿数カウンタ211に送出する。これにより、内挿数カウンタ211の計数値が図3(H)および図4(H)に示すように「0」となって初期化される。
【0054】
なお、図4(F)に示す信号波形SIGは、アンド回路2からの同期信号DTSYNCとウインドウ生成回路5からのウインドウ信号WIN0に基づいて生成され、同期信号DTSYNCがウインドウ信号WIN0の「H」レベルの期間に検出された旨を示す信号である。
【0055】
以上説明したように、この実施形態にかかる同期信号の検出保護回路では、時刻t2、t3において同期信号検出回路1が連続して同期信号SYNCを検出できなかったのち、時刻t6において同期信号SYNCが検出された場合には、その同期信号を正規のものとしていったん推定し、その後、時刻t6から所定期間の経過後の時刻t7において同期信号SYNCが再び検出された場合には、時刻t6における同期信号を正規のものとして確定するようにした。
【0056】
一方、時刻t4においても同期信号SYNCが検出されるが、時刻t4から所定期間の経過後の時刻t5において同期信号SYNCが検出できなかったため、時刻t4における同期信号は正規のものと確定するには至らない。
【0057】
このため、この実施形態にかかる同期信号の検出保護回路では、再同期の信頼性を確保しつつ、その再同期がかかるまでの時間を図7の従来回路に比べて1同期信号分だけ早め、もって再同期化の時間を短縮できる。
【0058】
また、この実施形態にかかる同期信号の検出保護回路では、図5の従来回路の内挿数カウンタ6のみを内挿数カウント処理回路21に代え、他の部分の構成は図5の従来回路と同一としたので、図7の従来回路に比べて回路規模を小さくすることができる。
【0059】
なお、この実施形態では、同期信号が含まれるディジタルデータをCDから再生されたものとしたが、本発明は、そのディジタルデータが同期信号を所定の周期毎に含むものであれば、DVDなどの各種の記録媒体から再生されたディジタルデータについても適用可能である。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、所定の回数連続して同期信号が検出されなかった場合には、その後に検出された同期信号を正規の同期信号と推定して抽出するようにし、その後、同期信号が所定期間の経過後に再び検出された場合には、その同期信号を抽出するとともに、先に検出された同期信号を正規の同期信号と確定するようにしたので、再同期の信頼性を確保しつつその再同期化までの時間を短縮できる上に、回路規模を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す内挿数カウント処理回路の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態の動作を説明するタイムチャートである。
【図4】図3の要部を拡大したタイムチャートである。
【図5】従来回路の構成を示すブロック図である。
【図6】図5の回路の動作を説明するタイムチャートである。
【図7】従来回路の他の構成を示すブロック図である。
【図8】図7の回路の動作を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
1 同期信号検出回路
2 アンド回路
3、7 オア回路
4 チャネルビットカウンタ
5 ウインドウ生成回路
21 内挿数カウント処理回路
211 内挿数カウンタ
212 信号生成回路
213 カウンタ制御回路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sync signal detection protection circuit used in an information reproducing apparatus for reproducing information recorded on a disc such as a CD (compact disc) or a DVD (Digital Versatile Disc), and more particularly to a reproduced digital signal. When the synchronization signal included in the data is detected and the synchronization signal is lost, the synchronization signal can be interpolated (supplemented).
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in the case of a CD, for example, digital data is arranged in a frame in a predetermined format modulated by EFM (Eight to Fourteen Modulation) and recorded on a disc. One frame includes a frame synchronization signal arranged at the head, a plurality of audio information words, an error correction word, and the like, and is composed of 588 channel bits as a whole.
[0003]
Among these, the frame synchronization signal is composed of 24 channel bits, and has a specific pattern so that it can be distinguished from other information. The frame synchronization signal is used for dividing a frame when reproducing audio information, and is also used for generating a data separation signal for dividing data in a frame by a predetermined unit. Is done.
[0004]
For this reason, the reproducing apparatus for reproducing the CD is provided with a synchronizing signal detection circuit for detecting a frame synchronizing signal from the reproduced digital data. Further, in the above reproducing apparatus, when a frame synchronization signal is lost due to, for example, a dropout caused by a scratch on the disk, a synchronization signal protection circuit for interpolating the lost frame synchronization signal is provided. It is used in combination with the above sync signal detection circuit.
[0005]
FIG. 5 shows an example of the configuration of a conventional synchronization signal detection protection circuit.
[0006]
The synchronization signal detection protection circuit includes a synchronization
[0007]
Next, the operation of the conventional synchronization signal detection protection circuit having such a configuration will be described with reference to the time chart of FIG.
[0008]
Now, at time t1 shown in FIG. 6, when the synchronization
[0009]
The channel bit counter 4 performs a counting operation based on the synchronization signal DTIPSYNC from the
[0010]
If the synchronization
[0011]
When the synchronization
[0012]
Further, when the synchronization
[0013]
Thus, in the conventional circuit of FIG. 5, after the synchronization
[0014]
Therefore, a circuit shown in FIG. 7 is known as a synchronization signal detection protection circuit for solving such inconvenience.
[0015]
The conventional circuit shown in FIG. 7 differs from the conventional circuit shown in FIG. 5 in that the channel bit counter 4 and the
[0016]
The operation of the synchronization signal detection protection circuit having such a configuration will be described with reference to the time chart of FIG.
[0017]
Now, at time t1 shown in FIG. 8, when the synchronization
[0018]
If the synchronization
[0019]
When the synchronization
[0020]
When the synchronization
[0021]
When the synchronization
[0022]
At time t6, when the synchronization
[0023]
Further, at time t6, the
[0024]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the conventional circuit of FIG. 7, after the synchronization
[0025]
Further, in the conventional circuit of FIG. 7, since the subchannel bit counter 10, the sub window generation circuit 11, and the
[0026]
Therefore, in view of the above points, an object of the present invention is to detect a synchronization signal that can reduce the time until the resynchronization while ensuring the reliability of the resynchronization and can reduce the circuit scale. A protection method and a detection protection circuit thereof are provided.
[0027]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems and achieve the object of the present invention, each invention described in
[0028]
That is, the invention according to
[0029]
Further, the invention according to
[0031]
As described above, in the present invention, when the synchronization signal is not continuously detected a predetermined number of times, the synchronization signal detected thereafter is estimated and extracted as a normal synchronization signal. When it is detected again after the lapse of a predetermined period, the synchronization signal is extracted and the previously detected synchronization signal is determined as a normal synchronization signal. For this reason, while ensuring the resynchronization reliability, the time until the resynchronization can be shortened, and the circuit scale can be reduced.
[0032]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0033]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of an embodiment of a detection protection circuit for a synchronous circuit according to the present invention.
[0034]
As shown in FIG. 1, the detection protection circuit of the synchronization circuit according to this embodiment includes a synchronization
[0035]
The synchronization
[0036]
The OR
[0037]
The channel bit counter 4 performs a counting operation based on the synchronization signal DTIPSYNC from the
[0038]
The
[0039]
As illustrated in FIG. 2, the interpolation number
[0040]
As shown in FIG. 3G, the
[0041]
The
[0042]
Here, the synchronizing signal detecting means corresponds to the synchronizing
[0043]
Next, the operation of the detection protection circuit of the synchronous circuit according to the embodiment having such a configuration will be described with reference to the time charts of FIGS. Here, FIGS. 4A to 4C show details of the operation in each part of FIGS. 3A to 3C.
[0044]
Now, at time t1 shown in FIG. 3, when the synchronization
[0045]
The channel bit counter 4 performs a counting operation based on the synchronization signal DTIPSYNC from the
[0046]
If the synchronization
[0047]
When the synchronization
[0048]
Here, a more specific waveform of each part before and after time t3 is as shown in A of FIG. As can be seen, the channel bit counter 4 performs a counting operation at the rising edge of the clock PLCK (a signal generated from the
[0049]
When the synchronization
[0050]
At time t4, the window signal WIN1 output from the
[0051]
When the synchronization
[0052]
When the synchronization
[0053]
Next, when the synchronization
[0054]
The signal waveform SIG shown in FIG. 4F is generated based on the synchronization signal DTSYNC from the AND
[0055]
As described above, in the synchronization signal detection protection circuit according to this embodiment, the synchronization signal SYNC is not detected at time t6 after the synchronization
[0056]
On the other hand, the synchronization signal SYNC is detected at time t4, but since the synchronization signal SYNC could not be detected at time t5 after the elapse of a predetermined period from time t4, the synchronization signal at time t4 is determined to be normal. It does n’t come.
[0057]
Therefore, in the synchronization signal detection protection circuit according to this embodiment, while ensuring the reliability of resynchronization, the time until the resynchronization takes place is advanced by one synchronization signal compared to the conventional circuit of FIG. Therefore, the resynchronization time can be shortened.
[0058]
Further, in the synchronization signal detection protection circuit according to this embodiment, only the
[0059]
In this embodiment, the digital data including the synchronization signal is reproduced from the CD. However, in the present invention, as long as the digital data includes the synchronization signal every predetermined cycle, the digital data such as a DVD is used. The present invention can also be applied to digital data reproduced from various recording media.
[0060]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, when the synchronization signal is not detected continuously for a predetermined number of times, the synchronization signal detected thereafter is estimated and extracted as a normal synchronization signal, After that, when the synchronization signal is detected again after the lapse of a predetermined period, the synchronization signal is extracted, and the previously detected synchronization signal is determined as the normal synchronization signal. In addition, the time until resynchronization can be shortened while ensuring the performance, and the circuit scale can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of an embodiment of the present invention.
2 is a block diagram showing a detailed configuration of an interpolation number count processing circuit shown in FIG. 1; FIG.
FIG. 3 is a time chart for explaining the operation of the embodiment of the present invention.
4 is a time chart in which the main part of FIG. 3 is enlarged.
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of a conventional circuit.
6 is a time chart for explaining the operation of the circuit of FIG. 5;
FIG. 7 is a block diagram showing another configuration of a conventional circuit.
8 is a time chart for explaining the operation of the circuit of FIG. 7;
[Explanation of symbols]
1 Sync signal detection circuit
2 AND circuit
3, 7 OR circuit
4 channel bit counter
5 Window generation circuit
21. Interpolation count processing circuit
211 Interpolation counter
212 Signal generation circuit
213 Counter control circuit
Claims (2)
前記計数手段の計数値が第1所定値になったときに、前記同期信号抽出手段が前記同期信号を抽出可能状態とし、この状態で同期信号が検出された場合には、その同期信号を正規の同期信号と推定して前記同期信号抽出手段が抽出したのち前記計数手段の計数値を第2所定値にセットし、
前記計数手段の計数値が第1所定値に達することなく同期信号が検出された場合には、その同期信号を抽出するとともに、先に検出された同期信号を正規の同期信号と確定し、前記計数手段の計数値を初期化するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする同期信号の検出保護回路。Synchronization signal detection means for detecting the synchronization signal from digital data including a synchronization signal for each frame, synchronization signal extraction means for extracting the detected synchronization signal based on its periodicity, and the synchronization signal detection means A synchronization signal interpolation means for interpolating the synchronization signal when the synchronization signal is lost without being detected; and a counting means for determining the number of times the synchronization signal detection means cannot be detected when the synchronization signal detection means cannot detect the synchronization signal. In the sync signal detection protection circuit,
When the count value of the counting means reaches a first predetermined value, the synchronization signal extracting means makes it possible to extract the synchronization signal. If a synchronization signal is detected in this state, the synchronization signal is normalized. The synchronization signal is extracted by the synchronization signal extraction means and the count value of the counting means is set to a second predetermined value.
When the synchronization signal is detected without the count value of the counting means reaching the first predetermined value, the synchronization signal is extracted, and the previously detected synchronization signal is determined as a normal synchronization signal, A synchronization signal detection protection circuit comprising control means for controlling the count value of the counting means to be initialized.
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