JP3956245B2 - フォトマスク装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイの製造に用いるフォトマスクの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、液晶ディスプレイに用いるカラーフィルタの製造工程においては、ガラス基板上に着色層を形成し、この着色層上にフォトレジスト膜を塗布、乾燥した後、フォトマスクを配置してフォトレジスト膜上に所定のパターンを照射するプロキシミティ露光工程がある。このプロキシミティ露光は、マスクフォルダーに1枚のフォトマスクをセットし、ガラス基板との間に100μm程度のギャップを設けて露光するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイの製造工程においては、塗布、乾燥、露光、現像、スパッタ等の多くの工程を有し、一度の処理で多数のパターンを得るため、通常、一枚の基板に複数のパターンを形成し、パターンの完成後に切断するようにして、処理の簡素化、コストの低減を図るようにしていが、近年、画面の大型化に伴い基板の大型化が要望され、プロキシミティ露光におけるフォトマスクについても大型化が要望されている。しかしながら、フォトマスクが大型化するとフォトマスクのたわみによりプロキシミティ露光時における基板とのギャップ量を一定に保持するのが困難になり、また、このたわみを防止するために物理的強度を増大させフォトマスクを厚くするとフォトマスク重量が増大し、フォトマスクの製造コストが高くなるとともに、フォトマスクの洗浄、取り扱いが困難になるという問題がある。
【0004】
この問題を解決すべく、従来からある小さなフォトマスクを用いてフォトマスクを移動させることにより大型基板に露光する装置が提案されているが、基板との位置合わせを行う移動ステージが大型化し、ステージの制御、アライメントマークの検出、位置出し制御が複雑化し、大がかりな露光装置になってしまうという問題を有している。
【0005】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであって、プロキシミティ露光方式において、簡単な構成で大型基板に対応することができるフォトマスク装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのために請求項1記載の本発明は、プロキシミティ露光に用いられるフォトマスク装置において、フォトマスクフォルダーに複数の開口部を形成し、該開口部下縁に研磨処理されフラットにされた係止片のマスク装着面を形成し、これらの開口部に膜面側外周に切削研磨により係止段部を形成したフォトマスクを、その係止段部を前記係止片に係合させて装着したことを特徴と、
また、請求項2記載の発明は、請求項1において、上記開口部に調整ネジを設け、該調整ネジによりフォトマスクを移動可能且つ露光時に固定可能としたことを特徴とし、
また、請求項3記載の発明は、請求項2において、所定パターンを有する基準ガラス基板をセットし、該基準ガラス基板を基準として複数のフォトマスク間に位置合わせを行うことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明のフォトマスク装置の1実施形態を示す模式図であり、図1(A)はフォトマスク装置の平面図、図1(B)は図1(A)のB−B線に沿う断面図、図1(C)はフォトマスクの膜面側から見た平面図、図1(D)は図1(C)のD−D線に沿う断面図である。
【0008】
図1(A)、(B)において、本実施形態のフォトマスク装置1は、複数の開口部2を有するフォトマスクフォルダー3を備えている。開口部2の面積は、フォトマスクの面積より若干大きく、開口部2の下縁周囲にはフォトマスクを係止するための係止片2aが形成されている。係止辺2aのマスク装着面は研磨処理され高精度でフラットに保たれている。そして、各開口部2aからフォトマスク4が挿入固定される。
【0009】
図1(C)に示すように、フォトマスク4の膜面4a側の外周には、フォトマスクを水平に装着すると共にフォトマスクの落下を防止するために、切削研磨により係止段部4bが形成されている。この係止段部4bは膜面4a側の外周全てに形成する必要なく少なくとも2辺を切削研磨すればよい。切削研磨の方法は一定の公差に入る方法であれば、公知のあらゆる方法が可能であるが現実的にはダイヤモンド砥石を高速回転で切削研磨する方法が良く、この方法によれば研磨量の誤差を1μm以下に抑えることが可能である。切削研磨量は厚さ8mmのフォトマスクでは、図1(D)に示す係止段部4bの水平方向の幅aが2〜10mm程度、垂直方向の幅bが2〜4mm程度が適用し得るが、フォトマスクの大きさ、厚みを考慮して適宜変更する。重要なことはフォトマスクの水平出しのために垂直方向の幅bの寸法がばらつかないことである。
【0010】
図2は、本発明のフォトマスク装置の他の実施形態を示す模式図であり、図2(A)はフォトマスクフォルダーの平面図、図2(B)はフォトマスクをセットした状態を示す拡大断面図である。
【0011】
図2(A)において、本実施形態のフォトマスク装置1は、複数の開口部2を有するフォトマスクフォルダー3を備え、開口部2の下縁周囲にはフォトマスクを係止するための係止片2aが形成されている。フォトマスクフォルダー3の外周には、マイクロメータ等の微調整に用いられる調整ネジ5が開口部2に向けて螺合されている。この調整ネジ5は、フォトマスクフォルダー3の外周に1つの開口部2の2辺に少なくとも2つ設けられ、この調整ネジ5に対向する2辺にそれぞれ板バネ6が設けられている。
【0012】
図2(B)において、上記構成からなるフォトマスクフォルダー3の開口部2に複数のフォトマスク4をセットし、調整ネジ5により各フォトマスク4をx方向、y方向、θ方向に移動させることにより、ガラス基板との相対的位置関係を調整した後、フォトマスク4をフォトマスクフォルダー3に固定することができる。図1の実施形態では複数のフォトマスク間の相対的位置関係を保持するために、フォトマスクフォルダー3の開口部2を高精度で作成する必要があるが、本実施形態によれば、フォトマスクが移動可能であるので開口部2の精度は要求されない。
【0013】
図3は、図2の実施形態におけるフォトマスク間の相対的位置合わせの方法を説明するための図である。図1の実施形態ではフォトマスク端面とパターンの相対的位置精度が良ければ、単にフォトマスクをフォトマスクフォルダーに装着しただけで数10μm以内の位置精度が期待できるが、更に高精度に位置合わせを行うためには、図2の実施形態において図3に示す位置合わせが必要である。すなわち、予め所定パターンを有する基準ガラス基板7を作成してチャック台(露光装置の支持台)にセットし、フォトマスク4装着時にフォトマスクのガラス面または膜面側の▲1▼の位置にカメラ又はファイバースコープの端面を置き、各フォトマスク4と基準ガラス基板7との相対的位置合わせを行う。また、▲2▼に示すようにチャック台裏面よりカメラ等でフォトマスク4と基準ガラス基板7との相対的位置関係を調整するようにしてもよい。
【0014】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように請求項1記載の発明によれば、フォトマスクフォルダーに複数の開口部を形成し、これら開口部に複数のフォトマスクを装着したので、フォトマスクが大型化してもフォトマスクがたわむことなく、簡単な構成で大型基板に対応することができ、該開口部下縁に研磨処理されフラットにされた係止片のマスク装着面を形成し、これらの開口部に膜面側外周に切削研磨により係止段部を形成したフォトマスクを、その係止段部を前記係止片に係合させて装着したので、フォトマスクを水平に装着すると共にフォトマスクの落下を防止できる。
以上
【0015】
また、請求項2記載の発明によれば、各開口部に調整ネジを設け、該調整ネジによりフォトマスクを移動可能且つ露光時に固定可能にしたので、フォトマスク間の相対的位置関係を保つことができる。
【0017】
また、請求項3記載の発明によれば、所定パターンを有する基準ガラス基板をセットし、該基準ガラス基板を基準として複数のフォトマスク間に位置合わせを行うことにより、各フォトマスクの相対的位置合わせを高精度で行うことができる。
以上
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフォトマスク装置の1実施形態を示す模式図であり、図1(A)はフォトマスク装置の平面図、図1(B)は図1(A)のB−B線に沿う断面図、図1(C)はフォトマスクの膜面側から見た平面図、図1(D)は図1(C)のD−D線に沿う断面図である。
【図2】本発明のフォトマスク装置の他の実施形態を示す模式図であり、図2(A)はフォトマスクフォルダーの平面図、図2(B)はフォトマスクをセットした状態を示す拡大断面図である。
【図3】図2の実施形態におけるフォトマスク間の相対的位置合わせの方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1…フォトマスク装置、2…開口部、2a…係止片
3…フォトマスクホルダー、4…フォトマスク、4a…膜面、4b…係止段部
5…調整ネジ、6…板バネ、7…基準ガラス基板
Claims (3)
- プロキシミティ露光に用いられるフォトマスク装置において、フォトマスクフォルダーに複数の開口部を形成し、該開口部下縁に研磨処理されフラットにされた係止片のマスク装着面を形成し、これらの開口部に膜面側外周に切削研磨により係止段部を形成したフォトマスクを、その係止段部を前記係止片に係合させて装着したことを特徴とするフォトマスク装置。
- 上記開口部に調整ネジを設け、該調整ネジによりフォトマスクを移動可能且つ露光時に固定可能としたことを特徴とする請求項1記載のフォトマスク装置。
- 所定パターンを有する基準ガラス基板をセットし、該基準ガラス基板を基準として複数のフォトマスク間に位置合わせを行うことを特徴とする請求項2記載のフォトマスク装置。
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