JP2009210920A - 露光装置、露光方法、及び表示用パネル基板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる大きさのマスクの交換を短時間で容易に行う。
【解決手段】マスクホルダを、マスクの周辺部を保持する複数の独立したホルダ部(24a,24b)に分割し、複数のホルダ部の一部又は全部をマスクの大きさに応じて移動して、マスクを複数のホルダ部により保持する。異なる大きさのマスク毎にマスクアタッチメントを用意する必要なく、異なる大きさのマスクを複数のホルダ部により保持して露光を行うことができる。マスクがマスクホルダに直接保持されるので、マスクアタッチメントを用いた二段階の位置調整が必要なく、異なる大きさのマスクの交換が短時間で容易に行われる。また、マスクの位置決め精度が低下しないので、パターンの焼付け精度が低下することなく、異なる大きさの基板の露光が行われる。
【選択図】図6

Description

本発明は、液晶ディスプレイ装置等の表示用パネル基板の製造において、基板の露光を行う露光装置、露光方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に係り、特に異なる大きさの基板の露光を行うのに好適な露光装置、露光方法、及びそれらを用いた表示用パネル基板の製造方法に関する。
表示用パネルとして用いられる液晶ディスプレイ装置のTFT(Thin Film Transistor)基板やカラーフィルタ基板、プラズマディスプレイパネル用基板、有機EL(Electroluminescence)表示パネル用基板等の製造は、露光装置を用いて、フォトリソグラフィー技術により基板上にパターンを形成して行われる。露光装置は、感光樹脂材料(フォトレジスト)を塗布した基板へ、フォトマスク(以下、「マスク」と称す)を介して露光光を照射することにより、マスクのパターンを基板へ転写するものである。
一般に、露光装置は、マスクを保持するマスクホルダを備え、マスクホルダには、露光光が通る開口が設けられている。マスクホルダのマスク保持面(下面)の開口の周辺には、マスクを真空吸着する吸着溝が設けられ、マスクホルダは、マスクの周辺部を吸着溝により真空吸着して、マスクを保持する。
従来、異なる大きさの基板の露光を行うには、露光装置のマスクホルダをマスクの大きさに合わせて交換する必要があった。これに対し、マスクホルダをマスクホルダベースとマスクアタッチメントとに分割し、マスクの大きさが相違しても同じ保持装置を用いて露光を行える様にしたものが、特許文献1に記載されている。
特開2004−61577号公報
特許文献1に記載の技術は、異なる大きさのマスク毎にマスクアタッチメントを用意する必要があった。また、マスクアタッチメントに対するマスクの位置決め、及びマスクホルダベースに対するマスクアタッチメントの位置決めの二段階の位置調整が必要であり、マスク及びマスクアタッチメントの交換に時間が掛かっていた。
さらに、マスクアタッチメントは軽量化のために剛性を余り強くできないため、従来のマスクホルダでマスクを直接保持する場合に比べて、マスクの位置決め精度が低下していた。マスクの位置決め精度の低下は、パターンの焼付け精度の低下につながる。
本発明の課題は、異なる大きさのマスクの交換を短時間で容易に行うことである。また、本発明の課題は、パターンの焼付け精度を低下させることなく、異なる大きさの基板の露光を行うことである。また、本発明の課題は、異なる大きさの高品質な表示用パネル基板を短時間で製造することである。
本発明の露光装置は、マスクをマスクホルダにより保持しながら、マスクのパターンを基板へ焼き付ける露光装置であって、マスクホルダが、マスクの周辺部を保持する複数の独立したホルダ部を有し、複数のホルダ部の一部又は全部をマスクの大きさに応じて移動する移動手段を備えたものである。
また、本発明の露光方法は、マスクをマスクホルダにより保持しながら、マスクのパターンを基板へ焼き付ける露光方法であって、マスクホルダを、マスクの周辺部を保持する複数の独立したホルダ部に分割し、複数のホルダ部の一部又は全部をマスクの大きさに応じて移動して、マスクを複数のホルダ部により保持するものである。
マスクホルダを、マスクの周辺部を保持する複数の独立したホルダ部に分割し、複数のホルダ部の一部又は全部をマスクの大きさに応じて移動するので、特許文献1の様に異なる大きさのマスク毎にマスクアタッチメントを用意する必要なく、異なる大きさのマスクを複数のホルダ部により保持して露光を行うことができる。マスクがマスクホルダに直接保持されるので、マスクアタッチメントを用いた二段階の位置調整が必要なく、異なる大きさのマスクの交換が短時間で容易に行われる。また、マスクの位置決め精度が低下しないので、パターンの焼付け精度が低下することなく、異なる大きさの基板の露光が行われる。
さらに、本発明の露光装置は、マスクホルダが、四角形のマスクの各辺を保持する4つのホルダ部を有し、移動手段が、向かい合う2つのホルダ部をマスクの大きさに応じて移動するものである。また、本発明の露光方法は、マスクホルダを、四角形のマスクの各辺を保持する4つのホルダ部に分割し、向かい合う2つのホルダ部をマスクの大きさに応じて移動するものである。マスクの大きさが縦横一方だけ異なる場合、向かい合う2つのホルダ部をマスクの二辺に応じて移動するだけで、マスクの中心を一定に保ったまま、異なる大きさの四角形のマスクの各辺が4つのホルダ部により確実に保持される。
あるいは、本発明の露光装置は、マスクホルダが、四角形のマスクの三辺を保持する第1のホルダ部と、残りの一辺を保持する第2のホルダ部とを有し、移動手段が、第2のホルダ部をマスクの大きさに応じて移動するものである。また、本発明の露光方法は、マスクホルダを、四角形のマスクの三辺を保持する第1のホルダ部と、残りの一辺を保持する第2のホルダ部とに分割し、第2のホルダ部をマスクの大きさに応じて移動するものである。マスクの大きさが縦横一方だけ異なる場合、第2のホルダ部をマスクの一辺に応じて移動するだけで、異なる大きさの四角形のマスクの三辺と残りの一辺とが2つのホルダ部により確実に保持される。
あるいは、本発明の露光装置は、マスクホルダが、四角形のマスクの各辺を保持する4つのホルダ部を有し、4つのホルダ部が、露光光が通る開口を形成する一辺とそれに垂直な他の辺とをそれぞれ有し、一辺が他のホルダ部の他の辺に近接し、他の辺が別の他のホルダ部の一辺に近接するものである。また、本発明の露光方法は、マスクホルダを、四角形のマスクの各辺を保持する4つのホルダ部に分割し、4つのホルダ部に、露光光が通る開口を形成する一辺とそれに垂直な他の辺とをそれぞれ設け、各ホルダ部の一辺を他のホルダ部の他の辺に近接させ、他の辺を別の他のホルダ部の一辺に近接させるものである。マスクの大きさが縦横共に異なる場合、4つのホルダ部の一部又は全部をマスクの各辺に応じて移動しても、各ホルダ部の間に大きな隙間が発生しないので、異なる大きさの四角形のマスクの各辺が4つのホルダ部により確実に保持される。
さらに、本発明の露光装置は、ホルダ部が、マスクを真空吸着する吸着手段を有し、吸着手段が、マスクの大きさに合わせて分割されたものである。また、本発明の露光方法は、ホルダ部にマスクを真空吸着する吸着手段を設け、吸着手段をマスクの大きさに合わせて分割するものである。複数のホルダ部の一部又は全部をマスクの大きさに応じて移動したとき、マスクの大きさに合わせて分割した吸着手段により、異なる大きさのマスクの真空吸着が可能となる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法は、上記のいずれかの露光装置又は露光方法を用いて基板の露光を行うものである。上記の露光装置又は露光方法を用いることにより、異なる大きさのマスクの交換が短時間で容易に行われ、かつ、パターンの焼付け精度を低下させることなく、異なる大きさの基板の露光が行われるので、異なる大きさの高品質な表示用パネル基板が短時間で製造される。
本発明の露光装置及び露光方法によれば、マスクホルダを、マスクの周辺部を保持する複数の独立したホルダ部に分割し、複数のホルダ部の一部又は全部をマスクの大きさに応じて移動して、マスクを複数のホルダ部により保持することにより、異なる大きさのマスクの交換を短時間で容易に行うことができる。また、パターンの焼付け精度を低下させることなく、異なる大きさの基板の露光を行うことができる。
さらに、マスクホルダを、四角形のマスクの各辺を保持する4つのホルダ部に分割し、向かい合う2つのホルダ部をマスクの大きさに応じて移動することにより、マスクの大きさが縦横一方だけ異なる場合、2つのホルダ部をマスクの二辺に応じて移動するだけで、マスクの中心を一定に保ったまま、異なる大きさの四角形のマスクの各辺を4つのホルダ部により確実に保持することができる。
あるいは、マスクホルダを、四角形のマスクの三辺を保持する第1のホルダ部と、残りの一辺を保持する第2のホルダ部とに分割し、第2のホルダ部をマスクの大きさに応じて移動することにより、マスクの大きさが縦横一方だけ異なる場合、第2のホルダ部をマスクの一辺に応じて移動するだけで、異なる大きさの四角形のマスクの三辺と残りの一辺とを2つのホルダ部により確実に保持することができる。
あるいは、マスクホルダを、四角形のマスクの各辺を保持する4つのホルダ部に分割し、4つのホルダ部に、露光光が通る開口を形成する一辺とそれに垂直な他の辺とをそれぞれ設け、各ホルダ部の一辺を他のホルダ部の他の辺に近接させ、他の辺を別の他のホルダ部の一辺に近接させることにより、マスクの大きさが縦横共に異なる場合、異なる大きさの四角形のマスクの各辺を4つのホルダ部により確実に保持することができる。
さらに、ホルダ部にマスクを真空吸着する吸着手段を設け、吸着手段をマスクの大きさに合わせて分割することにより、異なる大きさのマスクを真空吸着することができる。
本発明の表示用パネル基板の製造方法によれば、異なる大きさのマスクの交換を短時間で容易に行うことができ、かつ、パターンの焼付け精度を低下させることなく、異なる大きさの基板の露光を行うことができるので、異なる大きさの高品質な表示用パネル基板を短時間で製造することができる。
図1は、本発明の一実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。本実施の形態は、マスクと基板との間に微小な間隙(プロキシミティギャップ)を設けてマスクのパターンを基板へ転写するプロキシミティ方式の露光装置において、マスクの大きさが縦横一方だけ異なる複数のマスクを用いて、基板の露光を行う例を示している。露光装置は、チャック10、ステージ11、ホルダフレーム20、取り付けブロック23、マスクホルダ、ガイド26、ボールねじ27、及びモータ28を含んで構成されている。なお、露光装置は、これらの他に、露光用光源、チャック10へ基板1を供給する供給ユニット、チャック10から基板1を回収する回収ユニット、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えているが、本実施の形態では発明に直接関係しない部分は省略してある。
露光対象である基板1が、チャック10に搭載されている。チャック10は、基板1の下面を真空吸着して、基板1を水平に保持する。基板1の上方には、マスク2aがマスクホルダによって保持されている。マスクホルダは、マスク2aの周辺部を保持する4つの独立したホルダ部24a,24bから成り、マスク2aをチャック10に保持された基板1へ向き合わせて保持する。ホルダ部24aは、取り付けブロック23により、ホルダフレーム20に取り付けられている。また、ホルダ部24bは、ガイド26により、ホルダフレーム20に移動可能に取り付けられている。
ステージ11は、チャック10を搭載しながら、XY方向へ移動し、θ方向へ回転し、またZ方向へ移動及びチルトする。ステージ11のXY方向への移動及びθ方向への回転によって、基板1のアライメントが行われる。また、ステージ11のZ方向への移動及びチルトによって、マスク2aと基板1とのギャップ合わせが行われる。
なお、本実施の形態では、ステージ11によりマスク2aと基板1とのギャップ合わせを行っているが、ホルダ部24a,24bが取り付けられたホルダフレーム20をZ方向へ移動及びチルトすることにより、マスク2aと基板1とのギャップ合わせを行ってもよい。
図2(a)はホルダフレームの上面図、図2(b)はホルダフレームの正面図である。ホルダフレーム20は、フレーム21a,21b、及びプレート22を含んで構成されている。フレーム21a,21bは、断面がI字形の形材であり、図2(a)に示す様に、2つフレーム21aと2つのフレーム21bとが組み合わされて、四角形の枠を構成している。フレーム21a,21bにより構成された四角形の枠の側面には、断面がI字形の形材を覆って板材が取り付けられている。フレーム21a,21bにより構成された四角形の枠の底面には、図2(b)に示す様に、プレート22が取り付けられている。プレート22には、図2(a)に示す様に、四角形の開口20aが設けられている。
図3(a)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの上面図、図3(b)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの正面図である。また、図4(a)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの下面図、図4(b)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの側面図である。図3(a),(b)及び図4(a),(b)に示す様に、ホルダ部24aは、長方形の板状で、取り付けブロック23により、プレート22の下面に取り付けられている。また、ホルダ部24bは、長方形の板状で、ガイド26により、プレート22の下面に移動可能に取り付けられている。なお、図3(a)及び図4(a)において、取り付けブロック23は、プレート22とホルダ部24aとの間に位置し、破線で示されている。また、図3(a)及び図4(a)において、ガイド26の大部分は、プレート22とホルダ部24bとの間に位置し、破線で示されている。
図3(a)及び図4(a)に示す様に、2つのホルダ部24bは、2つのホルダ部24aに挟まれ、ホルダ部24aとホルダ部24bとにより、プレート22に設けられた開口20aの内側に、露光光が通る四角形の開口が形成されている。後述する様に、四角形のマスクがこの開口を覆ってホルダ部24a,24bに装着され、ホルダ部24a,24bは、四角形のマスクの四辺の周辺部を保持する。図4(a)に示す様に、ホルダ部24a,24bのマスク保持面(下面)の開口の周辺には、マスクを真空吸着する吸着溝25が設けられている。ホルダ部24aに設けられた吸着溝25は、マスクの大きさに合わせて3つに分割されている。
図3(a)及び図4(a)において、ホルダ部24bには、ボールねじ27の移動部が取り付けられている。ボールねじ27のねじ部は、ホルダフレーム20に取り付けられたモータ28の回転軸に連結されている。ボールねじ27をモータ28で回転することにより、ホルダ部24bは、ガイド26に沿って図面縦方向へ移動する。なお、図3(a)及び図4(a)において、ボールねじ27は、プレート22とホルダ部24bとの間に位置し、破線で示されている。
図5(a)はホルダ部にマスクを装着した状態を示す下面図、図5(b)は図5(a)のA−A部の断面図である。また、図6(a)はホルダ部に他のマスクを装着した状態を示す下面図、図6(b)は図6(a)のB−B部の断面図である。本実施の形態は、マスクの大きさが図面縦方向だけ異なる場合の例を示している。図5(a)及び図6(a)において、図面横方向に向かい合う2つのホルダ部24aは、予め、マスクの図面横方向の大きさに合わせて取り付けられている。
図5(a),(b)において、マスク2aを装着する場合、図面縦方向に向かい合う2つのホルダ部24bを、マスク2aの図面縦方向の大きさに応じて、ガイド26に沿って図面縦方向へ移動する。そして、マスク2aをホルダ部24a,24bに装着し、四角形のマスク2aを4つのホルダ部24a,24bにより保持する。ホルダ部24a,24bは、吸着溝25により、マスク2aの周辺部を真空吸着する。2つのホルダ部24aは、四角形のマスク2aの図面横方向に向かい合う二辺を保持し、2つのホルダ部24bは、四角形のマスク2aの図面縦方向に向かい合う二辺を保持する。
図6(a),(b)において、マスク2aと図面縦方向の大きさが異なるマスク2bを装着する場合、図面縦方向に向かい合う2つのホルダ部24bを、マスク2bの図面縦方向の大きさに応じて、ガイド26に沿って図面縦方向へ移動する。そして、マスク2bをホルダ部24a,24bに装着し、四角形のマスク2bを4つのホルダ部24a,24bにより保持する。ホルダ部24a,24bは、吸着溝25により、マスク2bの周辺部を真空吸着する。2つのホルダ部24aは、四角形のマスク2bの図面横方向に向かい合う二辺を保持し、2つのホルダ部24bは、四角形のマスク2bの図面縦方向に向かい合う二辺を保持する。
マスクホルダを、四角形のマスクの各辺を保持する4つのホルダ部24a,24bに分割し、向かい合う2つのホルダ部24bをマスクの大きさに応じて移動するので、マスクの大きさが縦横一方だけ異なる場合、向かい合う2つのホルダ部24bをマスクの二辺に応じて移動するだけで、マスクの中心を一定に保ったまま、異なる大きさの四角形のマスクの各辺が4つのホルダ部24a,24bにより確実に保持される。
図1乃至図6に示した実施の形態によれば、マスクホルダを、四角形のマスクの各辺を保持する4つのホルダ部24a,24bに分割し、向かい合う2つのホルダ部24bをマスクの大きさに応じて移動することにより、マスクの大きさが縦横一方だけ異なる場合、2つのホルダ部24bをマスクの二辺に応じて移動するだけで、マスクの中心を一定に保ったまま、異なる大きさの四角形のマスクの各辺を4つのホルダ部24a,24bにより確実に保持することができる。
図7は、本発明の他の実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。本実施の形態は、図1に示した実施の形態と同様に、プロキシミティ方式の露光装置において、マスクの大きさが縦横一方だけ異なる複数のマスクを用いて、基板の露光を行う例を示している。露光装置は、チャック10、ステージ11、ホルダフレーム30、取り付けブロック33、マスクホルダ、ガイド36、ボールねじ37、及びモータ38を含んで構成されている。なお、露光装置は、これらの他に、露光用光源、チャック10へ基板1を供給する供給ユニット、チャック10から基板1を回収する回収ユニット、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えているが、本実施の形態では発明に直接関係しない部分は省略してある。
露光対象である基板1が、チャック10に搭載されている。チャック10は、基板1の下面を真空吸着して、基板1を水平に保持する。基板1の上方には、マスク2aがマスクホルダによって保持されている。マスクホルダは、マスク2aの周辺部を保持する2つの独立したホルダ部34a,34bから成り、マスク2aをチャック10に保持された基板1へ向き合わせて保持する。ホルダ部34aは、取り付けブロック33により、ホルダフレーム30に取り付けられている。また、ホルダ部34bは、ガイド36により、ホルダフレーム30に移動可能に取り付けられている。ステージ11の動作は、図1に示した実施の形態と同様である。
図8(a)はホルダフレームの上面図、図8(b)はホルダフレームの正面図である。ホルダフレーム30は、フレーム31a,31b、及びプレート32を含んで構成されている。フレーム31a,31bは、断面がI字形の形材であり、図8(a)に示す様に、2つフレーム31aと2つのフレーム31bとが組み合わされて、四角形の枠を構成している。フレーム31a,31bにより構成された四角形の枠の側面には、断面がI字形の形材を覆って板材が取り付けられている。フレーム31a,31bにより構成された四角形の枠の底面には、図8(b)に示す様に、プレート32が取り付けられている。プレート32には、図8(a)に示す様に、四角形の開口30aが設けられている。
図9(a)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの上面図、図9(b)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの正面図である。また、図10(a)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの下面図、図10(b)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの側面図である。図9(a),(b)及び図10(a),(b)に示す様に、ホルダ部34aは、コの字形の板状で、取り付けブロック33により、プレート32の下面に取り付けられている。また、ホルダ部34bは、長方形の板状で、ガイド36により、プレート32の下面に移動可能に取り付けられている。なお、図9(a)及び図10(a)において、取り付けブロック33は、プレート32とホルダ部34aとの間に位置し、破線で示されている。また、図9(a)及び図10(a)において、ガイド36の大部分は、プレート32とホルダ部34bとの間に位置し、破線で示されている。
図9(a)及び図10(a)に示す様に、ホルダ部34bは、コの字形の形状のホルダ部34aに挟まれ、ホルダ部34aとホルダ部34bとにより、プレート32に設けられた開口30aの内側に、露光光が通る四角形の開口が形成されている。後述する様に、四角形のマスクがこの開口を覆ってホルダ部34a,34bに装着され、ホルダ部34a,34bは、四角形のマスクの四辺の周辺部を保持する。図10(a)に示す様に、ホルダ部34a,34bのマスク保持面
(下面)の開口の周辺には、マスクを真空吸着する吸着溝35が設けられている。ホルダ部34aに設けられた吸着溝35は、マスクの大きさに合わせて2つに分割されている。
図9(a)及び図10(a)において、ホルダ部34bには、ボールねじ37の移動部が取り付けられている。ボールねじ37のねじ部は、ホルダフレーム30に取り付けられたモータ38の回転軸に連結されている。ボールねじ37をモータ38で回転することにより、ホルダ部34bは、ガイド36に沿って図面縦方向へ移動する。なお、図9(a)及び図10(a)において、ボールねじ37は、プレート32とホルダ部34bとの間に位置し、破線で示されている。
図11(a)はホルダ部にマスクを装着した状態を示す下面図、図11(b)は図11(a)のC−C部の断面図である。また、図12(a)はホルダ部に他のマスクを装着した状態を示す下面図、図12(b)は図12(a)のD−D部の断面図である。本実施の形態は、マスクの大きさが図面縦方向だけ異なる場合の例を示している。図11(a)及び図12(a)において、コの字形のホルダ部24aは、予め、マスクの図面横方向の大きさに合わせて製作されている。
図11(a),(b)において、マスク2aを装着する場合、ホルダ部34bを、マスク2aの図面縦方向の大きさに応じて、ガイド36に沿って図面縦方向へ移動する。そして、マスク2aをホルダ部34a,34bに装着し、四角形のマスク2aを2つのホルダ部34a,34bにより保持する。ホルダ部34a,34bは、吸着溝35により、マスク2aの周辺部を真空吸着する。ホルダ部34aは、四角形のマスク2aの三辺を保持し、ホルダ部34bは、四角形のマスク2aの残りの一辺を保持する。
図12(a),(b)において、マスク2aと図面縦方向の大きさが異なるマスク2bを装着する場合、ホルダ部34bを、マスク2bの図面縦方向の大きさに応じて、ガイド36に沿って図面縦方向へ移動する。そして、マスク2bをホルダ部34a,34bに装着し、四角形のマスク2bを2つのホルダ部34a,34bにより保持する。ホルダ部34a,34bは、吸着溝35により、マスク2bの周辺部を真空吸着する。ホルダ部34aは、四角形のマスク2bの三辺を保持し、ホルダ部34bは、四角形のマスク2bの残りの一辺を保持する。
マスクホルダを、四角形のマスクの三辺を保持するホルダ部34aと、残りの一辺を保持するホルダ部34bとに分割し、ホルダ部34bをマスクの大きさに応じて移動するので、マスクの大きさが縦横一方だけ異なる場合、ホルダ部34bをマスクの一辺に応じて移動するだけで、異なる大きさの四角形のマスクの三辺と残りの一辺とが2つのホルダ部34a,34bにより確実に保持される。
図7乃至図12に示した実施の形態によれば、マスクホルダを、四角形のマスクの三辺を保持するホルダ部34aと、残りの一辺を保持するホルダ部34bとに分割し、ホルダ部34bをマスクの大きさに応じて移動することにより、マスクの大きさが縦横一方だけ異なる場合、ホルダ部34bをマスクの一辺に応じて移動するだけで、異なる大きさの四角形のマスクの三辺と残りの一辺とを2つのホルダ部34a,34bにより確実に保持することができる。
図13は、本発明のさらに他の実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。本実施の形態は、プロキシミティ方式の露光装置において、マスクの大きさが縦横共に異なる複数のマスクを用いて、基板の露光を行う例を示している。露光装置は、チャック10、ステージ11、ホルダフレーム40、移動ベース43a,43b、マスクホルダ、及びガイド46a,46b,47a,47bを含んで構成されている。なお、露光装置は、これらの他に、露光用光源、チャック10へ基板1を供給する供給ユニット、チャック10から基板1を回収する回収ユニット、装置内の温度管理を行う温度制御ユニット等を備えているが、本実施の形態では発明に直接関係しない部分は省略してある。
露光対象である基板1が、チャック10に搭載されている。チャック10は、基板1の下面を真空吸着して、基板1を水平に保持する。基板1の上方には、マスク2cがマスクホルダによって保持されている。マスクホルダは、マスク2cの周辺部を保持する4つの独立したホルダ部44a,44bから成り、マスク2cをチャック10に保持された基板1へ向き合わせて保持する。ホルダ部44aは、移動ベース43a及びガイド46a,47aにより、ホルダフレーム40に移動可能に取り付けられている。また、ホルダ部44bは、移動ベース43b及びガイド46b,47bにより、ホルダフレーム40に移動可能に取り付けられている。ステージ11の動作は、図1に示した実施の形態と同様である。
図14(a)はホルダフレームの上面図、図14(b)はホルダフレームの正面図である。ホルダフレーム40は、フレーム41a,41b、及びプレート42を含んで構成されている。フレーム41a,41bは、断面がI字形の形材であり、図14(a)に示す様に、2つフレーム41aと2つのフレーム41bとが組み合わされて、四角形の枠を構成している。フレーム41a,41bにより構成された四角形の枠の側面には、断面がI字形の形材を覆って板材が取り付けられている。フレーム41a,41bにより構成された四角形の枠の底面には、図14(b)に示す様に、プレート42が取り付けられている。プレート42には、図14(a)に示す様に、四角形の開口40aが設けられている。
図15(a)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの上面図、図15(b)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの正面図である。また、図16(a)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの下面図、図16(b)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの側面図である。図15(a),(b)に示す様に、移動ベース43aは、長方形の板状で、ガイド46aにより、プレート42の下面に移動可能に取り付けられている。図16(a),(b)に示す様に、ホルダ部44aは、同じく長方形の板状で、ガイド47aにより、移動ベース43aの下面に移動可能に取り付けられている。ガイド46aとガイド47aは、互いに直交する方向に設けられている。同様に、移動ベース43bは、長方形の板状で、ガイド46bにより、プレート42の下面に移動可能に取り付けられている。ホルダ部44bは、同じく長方形の板状で、ガイド47bにより、移動ベース43bの下面に移動可能に取り付けられている。ガイド46bとガイド47bは、互いに直交する方向に設けられている。なお、図15(a)において、ガイド46a,46bの大部分は、プレート42と移動ベース43a,43bとの間に位置し、破線で示されている。また、図16(a)において、ガイド47a,47bは、移動ベース43a,43bとホルダ部44a,44bとの間に位置し、破線で示されている。
図16(a)に示す様に、ホルダ部44a,44bは、一辺とそれに垂直な他の辺とがそれぞれ別のホルダ部に近接し、ホルダ部44aとホルダ部44bとにより、プレート42に設けられた開口40aの内側に、露光光が通る四角形の開口が形成されている。後述する様に、四角形のマスクがこの開口を覆ってホルダ部44a,44bに装着され、ホルダ部44a,44bは、四角形のマスクの四辺の周辺部を保持する。ホルダ部44a,44bのマスク保持面(下面)の開口の周辺には、マスクを真空吸着する吸着溝45が設けられている。吸着溝45は、マスクの大きさに合わせて複数に分割されている。
移動ベース43a,43b及びホルダ部44a,44bには、図示しないボールねじの移動部が取り付けられている。移動ベース43aに取り付けられたボールねじを図示しないモータで回転することにより、移動ベース43aは、ガイド46aに沿って、図15(a)の図面縦方向へ移動する。また、ホルダ部44aに取り付けられたボールねじを図示しないモータで回転することにより、ホルダ部44aは、ガイド47aに沿って、図16(a)の図面横方向へ移動する。ガイド46aに沿った移動ベース43aの移動、及びガイド47aに沿ったホルダ部44aの移動により、ホルダ部44aは、XY方向へ移動可能となっている。同様に、移動ベース43bに取り付けられたボールねじを図示しないモータで回転することにより、移動ベース43bは、ガイド46bに沿って、図15(a)の図面横方向へ移動する。また、ホルダ部44bに取り付けられたボールねじを図示しないモータで回転することにより、ホルダ部44bは、ガイド47bに沿って、図16(a)の図面縦方向へ移動する。ガイド46bに沿った移動ベース43bの移動、及びガイド47bに沿ったホルダ部44bの移動により、ホルダ部44bは、XY方向へ移動可能となっている。
図17(a)はホルダ部にマスクを装着した状態を示す下面図、図17(b)は図17(a)のE−E部の断面図である。また、図18(a)はホルダ部に他のマスクを装着した状態を示す下面図、図18(b)は図18(a)のF−F部の断面図である。
図17(a)において、ホルダ部44a,44bは、露光光が通る開口を形成する一辺とそれに垂直な他の辺とをそれぞれ有する。図17(a),(b)において、マスク2cを装着する場合、移動ベース43aを、マスク2cの図面縦方向の大きさに応じて、ガイド46aに沿って図面縦方向へ移動し、ホルダ部44aを、マスク2cの図面横方向の大きさに応じて、ガイド47aに沿って図面横方向へ移動する。また、移動ベース43bを、マスク2cの図面横方向の大きさに応じて、ガイド46bに沿って図面横方向へ移動し、ホルダ部44bを、マスク2cの図面縦方向の大きさに応じて、ガイド47bに沿って図面縦方向へ移動する。このとき、ホルダ部44aの露光光が通る開口を形成する一辺をホルダ部44bの他の辺に近接させ、ホルダ部44aの他の辺を別のホルダ部44bの露光光が通る開口を形成する一辺に近接させる。同様に、ホルダ部44bの露光光が通る開口を形成する一辺をホルダ部44aの他の辺に近接させ、ホルダ部44bの他の辺を別のホルダ部44aの露光光が通る開口を形成する一辺に近接させる。そして、マスク2cをホルダ部44a,44bに装着し、四角形のマスク2cを4つのホルダ部44a,44bにより保持する。ホルダ部44a,44bは、吸着溝45により、マスク2cの周辺部を真空吸着する。2つのホルダ部44aは、四角形のマスク2aの図面横方向に向かい合う二辺を保持し、2つのホルダ部44bは、四角形のマスク2aの図面縦方向に向かい合う二辺を保持する。
図18(a),(b)において、マスク2cと縦横共に大きさが異なるマスク2dを装着する場合、移動ベース43aを、マスク2dの図面縦方向の大きさに応じて、ガイド46aに沿って図面縦方向へ移動し、ホルダ部44aを、マスク2dの図面横方向の大きさに応じて、ガイド47aに沿って図面横方向へ移動する。また、移動ベース43bを、マスク2dの図面横方向の大きさに応じて、ガイド46bに沿って図面横方向へ移動し、ホルダ部44bを、マスク2dの図面縦方向の大きさに応じて、ガイド47bに沿って図面縦方向へ移動する。このとき、ホルダ部44aの露光光が通る開口を形成する一辺をホルダ部44bの他の辺に近接させ、ホルダ部44aの他の辺を別のホルダ部44bの露光光が通る開口を形成する一辺に近接させる。同様に、ホルダ部44bの露光光が通る開口を形成する一辺をホルダ部44aの他の辺に近接させ、ホルダ部44bの他の辺を別のホルダ部44aの露光光が通る開口を形成する一辺に近接させる。そして、マスク2dをホルダ部44a,44bに装着し、四角形のマスク2dを4つのホルダ部44a,44bにより保持する。ホルダ部44a,44bは、吸着溝45により、マスク2dの周辺部を真空吸着する。2つのホルダ部44aは、四角形のマスク2dの図面横方向に向かい合う二辺を保持し、2つのホルダ部44bは、四角形のマスク2dの図面縦方向に向かい合う二辺を保持する。
マスクホルダを、四角形のマスクの各辺を保持する4つのホルダ部44a,44bに分割し、4つのホルダ部44a,44bに、露光光が通る開口を形成する一辺とそれに垂直な他の辺とをそれぞれ設け、各ホルダ部の一辺を他のホルダ部の他の辺に近接させ、他の辺を別の他のホルダ部の一辺に近接させるので、マスクの大きさが縦横共に異なる場合、4つのホルダ部44a,44bの一部又は全部をマスクの各辺に応じて移動しても、各ホルダ部の間に大きな隙間が発生しないので、異なる大きさの四角形のマスクの各辺が4つのホルダ部44a,44bにより確実に保持される。
図13乃至図18に示した実施の形態によれば、マスクホルダを、四角形のマスクの各辺を保持する4つのホルダ部44a,44bに分割し、4つのホルダ部44a,44bに、露光光が通る開口を形成する一辺とそれに垂直な他の辺とをそれぞれ設け、各ホルダ部の一辺を他のホルダ部の他の辺に近接させ、他の辺を別の他のホルダ部の一辺に近接させることにより、マスクの大きさが縦横共に異なる場合、異なる大きさの四角形のマスクの各辺を4つのホルダ部44a,44bにより確実に保持することができる。
以上説明した実施の形態では、マスクホルダを、マスクの周辺部を保持する複数のホルダ部24a,24b、又は34a,34b、又は44a,44bに分割し、複数のホルダ部の一部又は全部をマスクの大きさに応じて移動するので、異なる大きさのマスク毎にマスクアタッチメントを用意する必要なく、異なる大きさのマスクを複数のホルダ部により保持して露光を行うことができる。マスクがマスクホルダに直接保持されるので、マスクアタッチメントを用いた二段階の位置調整が必要なく、異なる大きさのマスクの交換が短時間で容易に行われる。また、マスクの位置決め精度が低下しないので、パターンの焼付け精度が低下することなく、異なる大きさの基板の露光が行われる。
さらに、以上説明した実施の形態では、ホルダ部24a,24b,34a,34b,44a,44bにマスクを真空吸着する吸着溝25,35,45を設け、吸着溝25,35,45をマスクの大きさに合わせて分割するので、複数のホルダ部の一部又は全部をマスクの大きさに応じて移動したとき、マスクの大きさに合わせて分割した吸着溝25,35,45により、異なる大きさのマスクの真空吸着が可能となる。
以上説明した実施の形態によれば、マスクホルダを、マスクの周辺部を保持する複数のホルダ部24a,24b、又は34a,34b、又は44a,44bに分割し、複数のホルダ部の一部又は全部をマスクの大きさに応じて移動して、マスクを複数のホルダ部により保持することにより、異なる大きさのマスクの交換を短時間で容易に行うことができる。また、パターンの焼付け精度を低下させることなく、異なる大きさの基板の露光を行うことができる。
さらに、ホルダ部24a,24b,34a,34b,44a,44bにマスクを真空吸着する吸着溝25,35,45を設け、吸着溝25,35,45をマスクの大きさに合わせて分割することにより、異なる大きさのマスクを真空吸着することができる。
本発明の露光装置又は露光方法を用いて基板の露光を行うことにより、異なる大きさのマスクの交換を短時間で容易に行うことができ、かつ、パターンの焼付け精度を低下させることなく、異なる大きさの基板の露光を行うことができるので、異なる大きさの高品質な表示用パネル基板を短時間で製造することができる。
例えば、図19は、液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。薄膜形成工程(ステップ101)では、スパッタ法やプラズマ化学気相成長(CVD)法等により、ガラス基板上に液晶駆動用の透明電極となる導電体膜や絶縁体膜等の薄膜を形成する。レジスト塗布工程(ステップ102)では、ロール塗布法等により感光樹脂材料(フォトレジスト)を塗布して、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜上にフォトレジスト膜を形成する。露光工程(ステップ103)では、プロキシミティ露光装置や投影露光装置等を用いて、マスクのパターンをフォトレジスト膜に転写する。現像工程(ステップ104)では、シャワー現像法等により現像液をフォトレジスト膜上に供給して、フォトレジスト膜の不要部分を除去する。エッチング工程(ステップ105)では、ウエットエッチングにより、薄膜形成工程(ステップ101)で形成した薄膜の内、フォトレジスト膜でマスクされていない部分を除去する。剥離工程(ステップ106)では、エッチング工程(ステップ105)でのマスクの役目を終えたフォトレジスト膜を、剥離液によって剥離する。これらの各工程の前又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。これらの工程を数回繰り返して、ガラス基板上にTFTアレイが形成される。
また、図20は、液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)では、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、剥離等の処理により、ガラス基板上にブラックマトリクスを形成する。着色パターン形成工程(ステップ202)では、染色法、顔料分散法、印刷法、電着法等により、ガラス基板上に着色パターンを形成する。この工程を、R、G、Bの着色パターンについて繰り返す。保護膜形成工程(ステップ203)では、着色パターンの上に保護膜を形成し、透明電極膜形成工程(ステップ204)では、保護膜の上に透明電極膜を形成する。これらの各工程の前、途中又は後には、必要に応じて、基板の洗浄/乾燥工程が実施される。
図19に示したTFT基板の製造工程では、露光工程(ステップ103)において、図20に示したカラーフィルタ基板の製造工程では、ブラックマトリクス形成工程(ステップ201)及び着色パターン形成工程(ステップ202)の露光処理において、本発明の露光装置又は露光方法を適用することができる。
本発明の一実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。 図2(a)はホルダフレームの上面図、図2(b)はホルダフレームの正面図である。 図3(a)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの上面図、図3(b)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの正面図である。 図4(a)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの下面図、図4(b)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの側面図である。 図5(a)はホルダ部にマスクを装着した状態を示す下面図、図5(b)は図5(a)のA−A部の断面図である。 図6(a)はホルダ部に他のマスクを装着した状態を示す下面図、図6(b)は図6(a)のB−B部の断面図である。 本発明の他の実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。 図8(a)はホルダフレームの上面図、図8(b)はホルダフレームの正面図である。 図9(a)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの上面図、図9(b)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの正面図である。 図10(a)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの下面図、図10(b)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの側面図である。 図11(a)はホルダ部にマスクを装着した状態を示す下面図、図11(b)は図11(a)のC−C部の断面図である。 図12(a)はホルダ部に他のマスクを装着した状態を示す下面図、図12(b)は図12(a)のD−D部の断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態による露光装置の概略構成を示す図である。 図14(a)はホルダフレームの上面図、図14(b)はホルダフレームの正面図である。 図15(a)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの上面図、図15(b)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの正面図である。 図16(a)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの下面図、図16(b)はホルダ部が取り付けられたホルダフレームの側面図である。 図17(a)はホルダ部にマスクを装着した状態を示す下面図、図17(b)は図17(a)のE−E部の断面図である。 図18(a)はホルダ部に他のマスクを装着した状態を示す下面図、図18(b)は図18(a)のF−F部の断面図である。 液晶ディスプレイ装置のTFT基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。 液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタ基板の製造工程の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 基板
2a,2b,2c,2d マスク
10 チャック
11 ステージ
20,30,40 ホルダフレーム
21a,21b,31a,31b,41a,41b フレーム
22,32,42 プレート
23,33 取り付けブロック
24a,24b,34a,34b,44a,44b ホルダ部
25,35,45 吸着溝
26,36,46a,46b,47a,47b ガイド
27,37 ボールねじ
28,38 モータ
43a,43b 移動ベース

Claims (12)

  1. フォトマスクをマスクホルダにより保持しながら、フォトマスクのパターンを基板へ焼き付ける露光装置であって、
    前記マスクホルダは、フォトマスクの周辺部を保持する複数の独立したホルダ部を有し、
    前記複数のホルダ部の一部又は全部をフォトマスクの大きさに応じて移動する移動手段を備えたことを特徴とする露光装置。
  2. 前記マスクホルダは、四角形のフォトマスクの各辺を保持する4つのホルダ部を有し、
    前記移動手段は、向かい合う2つのホルダ部をフォトマスクの大きさに応じて移動することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記マスクホルダは、四角形のフォトマスクの三辺を保持する第1のホルダ部と、残りの一辺を保持する第2のホルダ部とを有し、
    前記移動手段は、前記第2のホルダ部をフォトマスクの大きさに応じて移動することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  4. 前記マスクホルダは、四角形のフォトマスクの各辺を保持する4つのホルダ部を有し、
    前記4つのホルダ部は、露光光が通る開口を形成する一辺とそれに垂直な他の辺とをそれぞれ有し、
    前記一辺が他のホルダ部の他の辺に近接し、前記他の辺が別の他のホルダ部の一辺に近接することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  5. 前記ホルダ部は、フォトマスクを真空吸着する吸着手段を有し、
    前記吸着手段は、フォトマスクの大きさに合わせて分割されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の露光装置。
  6. フォトマスクをマスクホルダにより保持しながら、フォトマスクのパターンを基板へ焼き付ける露光方法であって、
    マスクホルダを、フォトマスクの周辺部を保持する複数の独立したホルダ部に分割し、
    複数のホルダ部の一部又は全部をフォトマスクの大きさに応じて移動して、フォトマスクを複数のホルダ部により保持することを特徴とする露光方法。
  7. マスクホルダを、四角形のフォトマスクの各辺を保持する4つのホルダ部に分割し、
    向かい合う2つのホルダ部をフォトマスクの大きさに応じて移動することを特徴とする請求項6に記載の露光方法。
  8. マスクホルダを、四角形のフォトマスクの三辺を保持する第1のホルダ部と、残りの一辺を保持する第2のホルダ部とに分割し、
    第2のホルダ部をフォトマスクの大きさに応じて移動することを特徴とする請求項6に記載の露光方法。
  9. マスクホルダを、四角形のフォトマスクの各辺を保持する4つのホルダ部に分割し、
    4つのホルダ部に、露光光が通る開口を形成する一辺とそれに垂直な他の辺とをそれぞれ設け、
    各ホルダ部の一辺を他のホルダ部の他の辺に近接させ、他の辺を別の他のホルダ部の一辺に近接させることを特徴とする請求項6に記載の露光方法。
  10. ホルダ部にフォトマスクを真空吸着する吸着手段を設け、
    吸着手段をフォトマスクの大きさに合わせて分割することを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか一項に記載の露光方法。
  11. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の露光装置を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
  12. 請求項6乃至請求項10のいずれか一項に記載の露光方法を用いて基板の露光を行うことを特徴とする表示用パネル基板の製造方法。
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