JP2004247718A - ホトマスクホルダーおよびホトマスク固定方法 - Google Patents

ホトマスクホルダーおよびホトマスク固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ホトマスクを露光装置等の各種装置の所定位置に固定するホトマスクホルダーにおいて、サイズの異なるホトマスクを取り替える際の作業効率の向上を図ることができるようにする。
【解決手段】 平面視矩形の板状に形成されたホトマスクPを各種装置に対して所定位置に設置するためのホトマスクホルダー1であって、前記ホトマスクPの各側面P1に当接させる当接面15aを有する複数のマスク当接部15と、前記ホトマスクPを挟んで互いに対向する前記マスク当接部15の少なくとも一方を前記ホトマスクPに対して近接・離間する方向に往復移動可能とする直線移動機構14とを備えることを特徴とするホトマスクホルダー1を提供する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、半導体ウエハ等の基板のパターン形成に使用するホトマスクを露光装置等の各種装置の所定位置に固定するホトマスクホルダーおよびホトマスク固定方法に関する。
一般に、ホトマスクは、ステッパー等の露光装置に設けられたホトマスクホルダーに設置される。従来、このホトマスクには、半導体ウエハの大きさに合わせて複数種類のサイズのものがあるため、同一のホトマスクホルダーにサイズの異なるホトマスクを所定位置に設置できる方法が提案されている。
すなわち、例えば、特許文献1に示すように、大きなサイズのホトマスク用のホトマスクホルダーに位置合わせ用補助部材を取り付けて小さなサイズのホトマスクに対応させる方法がある。また、例えば、特許文献2に示すように、大きなサイズのホトマスクと同等の寸法を有する板状体に、小さなサイズのホトマスクを装着することにより、小さなサイズのホトマスクを大きなサイズのホトマスク用のホトマスクホルダーに対応させる方法がある。
また、このようなホトマスクホルダーは、ホトマスクに対して、マスク作成中の検査やマスク完成後の異物検査等を行うにあたって、検査装置の所定位置にホトマスクを設置する際にも用いられる。
特開平11−97327号公報 特開平11−219884号公報
しかしながら、特許文献1のホトマスクホルダーにおいては、ホトマスクホルダーに設置するホトマスクのサイズが変わる毎に、ホトマスク位置合わせ用補助部材を取り替える必要があったため、作業効率が悪いという問題があった。
また、特許文献2のように、板状体を使用する場合には、ホトマスクを板状体に取り付けることにより、ホトマスクホルダーの所定位置に固定できるが、各ホトマスクを板状体に対して着脱する必要があったため、作業効率の向上を図ることができなかった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、サイズの異なるホトマスクを取り替える際の作業効率の向上を図ると共に、ホトマスクを所定位置に固定できるホトマスクホルダーおよびホトマスク固定方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、平面視矩形の板状に形成されたホトマスクを装置に対して所定位置に設置するためのホトマスクホルダーであって、前記ホトマスクの各側面に当接させる当接面を有する複数のマスク当接部と、前記ホトマスクを挟んで互いに対向する前記マスク当接部の少なくとも一方を前記ホトマスクに対して近接・離間する方向に往復移動可能とする直線移動機構とを備えることを特徴とするホトマスクホルダーを提案している。
この発明に係るホトマスクホルダーによれば、直線移動機構により互いに対向するマスク当接部を相対的に近づける方向に移動させた際には、マスク当接部がホトマスクの各側面に当接し、ホトマスクが互いに対向するマスク当接部により挟み込まれて、ホトマスクホルダーに固定されることになる。したがって、直線移動機構により互いに対向するマスク当接部の相対的な距離を変化させることにより、サイズの異なるホトマスクも容易に固定できる。
また、この状態から直線移動機構により互いに対向するマスク当接部を相対的に離間させる方向に移動させた際には、各マスク当接部がホトマスクの各側面から離れるため、ホトマスクの固定状態が解除されることになる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のホトマスクホルダーにおいて、前記マスク当接部に、前記ホトマスクの表面に当接して下方から支持する支持面が形成されていることを特徴とホトマスクホルダーを提案している。
この発明に係るホトマスクホルダーによれば、ホトマスクの表面をマスク当接部の支持面に当接させることができるため、ホトマスクがその厚み方向下方に移動することを規制できる。また、ホトマスクの表面を支持面に当接させることにより、ホトマスクホルダーに対するホトマスクの厚み方向の位置決めを容易に行うことも可能となる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のホトマスクホルダーにおいて、少なくとも前記ホトマスクの隣り合う2つの前記側面に対する前記直線移動機構による押圧力を測定する圧力センサと、該圧力センサからの信号に基づいて、前記直線移動機構の動作を制御する制御部とが設けられていることを特徴とするホトマスクホルダーを提案している。
この発明に係るホトマスクホルダーによれば、圧力センサが、ホトマスクの側面に対する直線移動機構による押圧力、すなわち、互いに対向するマスク当接部がホトマスクを挟み込む力を測定する。そして、制御部が圧力センサからの信号に基づいて、ホトマスクがホトマスクホルダーに固定された状態を保持するように、直線移動機構による押圧力を調整する。
また、請求項4に係る発明は、請求項3に記載のホトマスクホルダーにおいて、全ての前記マスク当接部が、前記直線移動機構によりそれぞれ移動可能であって、少なくとも前記ホトマスクの隣り合う2つの前記側面に当接する前記マスク当接部の位置を検出する位置検出部と、これら2つの前記側面に当接するマスク当接部の目標位置を記憶した設定メモリ部とを備え、前記位置検出部の検出結果と前記目標位置との照合結果、および前記圧力センサからの信号に基づいて、前記制御部が前記直線移動機構の動作を制御することを特徴とするホトマスクホルダーを提案している。
この発明に係るホトマスクホルダーによれば、ホトマスクをホトマスクホルダーに固定した状態において、制御部が位置検出部の検出結果と目標位置とを照合する。この照合結果が異なっている場合には、互いに対向するマスク当接部の一方の位置を目標位置まで移動させる。この際には、互いに対向するマスク当接部によりホトマスクを挟み込む力を保持するように、制御部が圧力センサからの信号に基づいて、互いに対向するマスク当接部の他方の位置を移動させる。したがって、ホトマスクをホトマスクホルダーに固定した状態において、ホトマスクを所定位置まで移動させることが可能となる。
また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載のホトマスクホルダーにおいて、各マスク当接部が、それぞれ1つの前記側面のみに当接し、前記ホトマスクの厚さ方向に直交する方向、かつ、前記側面に沿う方向に前記マスク当接部を往復移動可能とするスライド移動機構を備えることを特徴とするホトマスクホルダーを提案している。
この発明に係るホトマスクホルダーによれば、ホトマスクをホトマスクホルダーに固定した状態において、ホトマスクを所定位置に移動させる場合に、マスク当接部とホトマスクとの間に摩擦が発生しない。
すなわち、例えば、ホトマスクの一の側面に当接する一のマスク当接部を直線移動機構により移動させる際には、ホトマスクが少なくともホトマスクの厚さ方向及び一の側面に隣接する他の側面に沿って移動することになる。ここで、他の側面に当接する他のマスク当接部をスライド移動機構により移動させた際には、他のマスク当接部とホトマスクとが相対的に移動しない。したがって、この際には他のマスク当接部とホトマスクとの間に摩擦が発生しない。
また、請求項6に係る発明は、平面視矩形の板状に形成されたホトマスクを装置に対して所定位置に固定するホトマスク固定方法であって、前記ホトマスクの各側面に対して近接・離間する方向に移動可能な複数のマスク当接部により前記各側面を押圧して、該ホトマスクを挟み込む狭持工程を備えることを特徴とするホトマスク固定方法を提案している。
この発明に係るホトマスク固定方法によれば、互いに対向するマスク当接部を相互に近づけて、ホトマスクの各側面に押し付けることにより、ホトマスクが所定位置に固定される。このため、ホトマスクのサイズが異なっていても同様の方法で固定することができ、ホトマスクの固定や交換を容易に行うことができる。
また、請求項7に係る発明は、請求項5に記載のホトマスクホルダーにおいて、前記狭持工程において、少なくとも前記ホトマスクの一側面に対する押圧が、2つ以上の前記マスク当接部により行われ、前記狭持工程と同時に、もしくは前記狭持工程の後に、前記一側面を押圧する前記マスク当接部の位置を相互に比較し、この比較結果に基づいて、これらマスク当接部を相互に移動させる調整工程を備えることを特徴とするホトマスク固定方法を提案している。
この発明に係るホトマスク固定方法によれば、ホトマスクの一側面に当接する複数のマスク当接部の位置を相互に比較することにより、ホトマスクの表面に直交する軸線回りに関するホトマスクの一側面の傾き、すなわち、ホトマスクの傾きを測定できる。そして、この一側面に当接するマスク当接部を相互に移動させることにより、ホトマスクを前述の軸線回りに移動させることができる。
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、直線移動機構により互いに対向するマスク当接部の相対的な距離を変化させる構成であるため、サイズの異なるホトマスクを取り替える際の作業効率の向上を図ることができる。
また、請求項2に係る発明によれば、ホトマスクが、支持面により下方から支持される構成のため、その厚み方向下方に移動して落下することを防止できる。また、ホトマスクの表面を支持面に当接させることにより、ホトマスクホルダーや露光装置等の各種装置に対するホトマスクの厚み方向の位置決めを容易に行うこともできる。
また、請求項3に係る発明によれば、直線移動機構に設けられた圧力センサからの信号に基づいて、制御部が直線移動機構による押圧力を調整するため、ホトマスクがホトマスクホルダーから外れることを確実に防止できる。
また、請求項4に係る発明によれば、ホトマスクをホトマスクホルダーに固定した状態において、ホトマスクを所定位置まで移動できるため、ホトマスクホルダーや露光装置等の各種装置に対するホトマスクの位置決めを容易に行うことができる。
また、請求項5に係る発明によれば、ホトマスクを所定位置に移動させる際に、マスク当接部とホトマスクとの間に摩擦が発生しないため、この摩擦に基づく静電気の発生やホトマスクの損傷を防止することができる。
また、請求項6に係る発明によれば、ホトマスクのサイズの違いにかかわらず、ホトマスクを同様の方法によって固定することができるため、サイズの異なるホトマスクを取り替える際の作業効率の向上を図ることができる。
また、請求項7に係る発明によれば、ホトマスクが、マスク当接部により固定される際に、その表面に直交する軸線回りに回転してずれていても、ホトマスクの一側面に当接する複数のマスク当接部を相互に移動させて、これらマスク当接部の相対位置を適正に調整することにより、このホトマスクの軸線回りに関する傾きを補正できる。
図1から図8は、本発明の第1の実施形態を示しており、この実施の形態に係るホトマスクホルダー1は、マスクパターンを有するホトマスクPをステッパー露光装置(図示せず)の所定位置に固定するものであり、ステッパー露光装置のXYステージに一体的に固定されている。このXYステージは、ステッパー露光装置の光軸に直交する方向に移動可能となっており、ホトマスクPのマスクパターンを半導体ウエア等の基板に現像する際に移動するようになっている。また、ホトマスクPは、石英ガラスからなり、図1,2に示すように、平面視正方形の板状に形成されている。
ホトマスクホルダー1は、基台3と、基台3に設けられた4つのマスク保持機構5〜8とを備えており、基台3には、その厚み方向に貫通する平面視正方形の貫通孔9が形成されている。
各マスク保持機構5〜8は、貫通孔9の各側壁面9a〜9dから突出して固定されたシリンダー11と、シリンダー11に対して出没自在なピストン13と、ピストン13の先端部に設けられ、フッ素樹脂からなるマスク当接部15とを備えている。ピストン13は、シリンダー11内部の空気圧を調整することにより側壁面9a〜9dに直交する方向に移動可能となっている。これらシリンダー11およびピストン13により、マスク当接部15をホトマスクPに対して近接・離間する方向に往復移動させる直線移動機構14が構成されている。
また、マスク当接部15には、図3に示すように、ホトマスクPの側面P1に当接する当接面15aと、ホトマスクPの裏面(表面)P2に当接して下方から支持する支持面15bとが形成されている。
マスク保持機構5〜8は以上のように構成されているため、互いに対向するマスク保持機構5,8のマスク当接部15,15が、それぞれ直線移動機構14により互いに近接する方向に移動した場合には、図1,2に示すように、これらマスク当接部15,15の当接面15a,15aが、それぞれホトマスクPの側面P1に当接する。また、これらマスク当接部15,15の移動方向に対して直交方向に移動するマスク保持機構6,7のマスク当接部15,15が、それぞれ直線移動機構14により互いに近接する方向に移動した場合にも、同様にしてそれぞれホトマスクPの側面P1に当接する。
したがって、4つのマスク当接部15がホトマスクPの全ての側面P1に当接した状態では、ホトマスクPがマスク保持機構5〜8の4つのマスク当接部15により挟み込まれて、ホトマスクホルダー1に対して固定されることになる。
また、このホトマスクホルダー1には、図4に示すように、圧力センサ21と、ピストン位置検出部23と、設定メモリ部25と、制御部27とが設けられている。
圧力センサ21は、4つの直線移動機構14がホトマスクPの各側面P1をそれぞれ押圧する圧力、すなわち、互いに対向するマスク当接部15がホトマスクPを挟み込む力を測定するものである。また、ピストン位置検出部23は、マスク保持機構5,6のピストン13がシリンダー11から突出する長さを計測するものであり、マスク保持機構5,6のマスク当接部15の位置を検出することができるようになっている。
設定メモリ部25には、ホトマスクPを挟み込む押圧力の規定値、および、ホトマスクPの寸法に対応づけたマスク保持機構5,6のピストン13の突出長さの規定値、すなわち、マスク当接部15の規定位置(目標位置)が記憶されている。
なお、ホトマスクPのマスクパターンを半導体ウエア等の基板に現像する際には、ホトマスクPがホトマスクホルダー1の基準位置に配される。また、ホトマスクPをホトマスクホルダー1に対して着脱する際には、前述の基準位置とは異なるローディング位置に配される。このため、設定メモリ部25には、これら基準位置およびローディング位置に対応したピストン13の突出長さの規定値が2種類記憶されている。
制御部27は、圧力センサ21やピストン位置検出部23からの信号と、設定メモリ部25に記憶された押圧力や突出長さの規定値とを照合し、この照合結果に基づいて各マスク保持機構5〜8の直線移動機構14の動作を制御するものである。また、この制御部27は、図示しない操作部やステッパー露光装置からの信号に基づいて、直線移動機構14の動作を制御できるようになっている。
このホトマスクホルダー1を備えたステッパー露光装置には、ホトマスクホルダー1に対してホトマスクPを着脱する際に、図6に示すように、ホトマスクホルダー1の厚み方向に上下移動可能な仮置き台31が設けられている。この仮置き台31は、マスク当接部15がホトマスクPの側面P1や裏面P2に当接していない状態において、ホトマスクPを支持するものである。
また、この仮置き台31には、ホトマスクPの裏面P2を表面31aに吸着させる真空吸着機構(図示せず)が設けられている。この真空吸着機構は、ホトマスクPが、仮置き台31の表面31aに載置されてからマスク保持機構5〜8により保持されるまでの間に、仮置き台31に対して動くことを防止している。なお、この真空吸着機構の動作は、前述したマスクホルダー1の制御部27により制御されるようになっている。
このホトマスクホルダー1に対するホトマスクPの固定方法について以下に説明する。
図5,6に示すように、ホトマスクPをホトマスクホルダー1に固定する前の初期状態においては、各マスク保持機構5〜8のピストン13が、シリンダー11の内部に収容されている。また、仮置き台31は、その表面31aがマスク当接部15の支持面15bと同じ高さとなるように位置している。
この初期状態から、ホトマスクPをホトマスクホルダー1に固定する際には、はじめに、ホトマスクPを仮置き台31に載置する。そして、真空吸着機構を作動させてホトマスクPを仮置き台31に吸着させる。
次いで、ホトマスクPを4つのマスク当接部15により挟み込む狭持工程が行われる。すなわち、各マスク保持機構5〜8の直線移動機構14を作動させて、ピストン13をそれぞれシリンダー11から突出させる方向に移動させる。これにより、図7,8に示すように、各マスク保持機構5〜8の当接面15aおよび支持面15bがそれぞれホトマスクPの側面P1および裏面P2に当接する。
そして、各圧力センサ21の測定値が、設定メモリ部25に記憶された規定値に到達した際には、制御部27が各直線移動機構14の動作を停止する。以上により、ホトマスクPがマスク保持機構5〜8により支持された状態となり、ホトマスクホルダー1に対するホトマスクPの固定(狭持工程)が終了する。
この狭持工程の終了後には、制御部27が仮置き台31の真空吸着機構の動作を停止して、仮置き台31のホトマスクPに対する吸着を解除する。さらに、仮置き台31が、ホトマスクPの裏面P2から離間する方向に移動する。なお、この状態においては、ホトマスクPが前述したローディング位置に配されている。
次に、ホトマスクPをローディング位置から基準位置まで移動させる方法について、以下に説明する。
ホトマスクPを移動させる際には、はじめに、マスク保持機構5,6の直線移動機構14により、それぞれのピストン13をシリンダー11内部に没入させる方向に移動させる。この際には、各マスク保持機構5〜8の圧力センサ21の測定値が、設定メモリ部25に記憶された規定値を保持するように、制御部27がマスク保持機構7,8のピストン13をそれぞれシリンダー11から突出させる方向に移動させる。
そして、ピストン13の突出長さが、図1,2に示すように、設定メモリ部25に記憶された基準位置に対応した規定値に到達すると、制御部27が、各マスク保持機構5〜8の直線移動機構14を停止させる。以上により、ホトマスクPがホトマスクホルダー1の基準位置に配されることになる。
以上の移動が終了すると、ホトマスクPを基準位置に固定した状態で、ステッパー露光装置によってホトマスクPのマスクパターンを半導体ウエア等の基板に現像する工程が行われる。なお、この現像工程の際には、ステッパー露光装置のXYステージが移動する。
この現像工程が終了して、ホトマスクPをホトマスクホルダー1から取り外す際には、はじめに、マスク保持機構5,6の直線移動機構14により、それぞれのピストン13をシリンダー11から突出させる方向に移動させる。この際には、各マスク保持機構5〜8の圧力センサ21の測定値が、設定メモリ部25に記憶された規定値を保持するように、制御部27がマスク保持機構7,8のピストン13をそれぞれシリンダー11内部に没入させる方向に移動させる。
そして、ピストン13の突出長さが、図7,8に示すように、設定メモリ部25に記憶されたローディング位置に対応した規定値に到達すると、制御部27が、各マスク保持機構5〜8の直線移動機構14を停止させる。
その後、仮置き台31を移動させて、その表面31aをホトマスクPの裏面P2に当接させる。この際には、仮置き台31の真空吸着機構が作動して、ホトマスクPが仮置き台31に吸着する。また、図5,6に示すように、各マスク保持機構5〜8のピストン13がそれぞれシリンダー11内部に没入する。最後に、仮置き台31の吸着を解除し、ホトマスクPを仮置き台31から取り出して、ホトマスクホルダー1からの取り外しが終了する。
上記のホトマスクホルダー1によれば、直線移動機構14により互いに対向するマスク当接部15,15の相対的な距離を変化させる構成となっており、ホトマスクPのサイズの違いにかかわらず、ホトマスクPを同様の方法によって固定することができるため、サイズの異なるホトマスクPを取り替える際の作業効率の向上を図ることができる。
また、ホトマスクPが、マスク当接部15の支持面15bにより下方から支持される構成のため、その厚み方向下方に移動して落下することを防止できる。
さらに、ホトマスクPの裏面P2を支持面15bに当接させることにより、ホトマスクホルダー1や露光装置に対するホトマスクPの厚み方向の位置決めを容易に行うこともできる。
また、直線移動機構14に設けられた圧力センサ21からの信号に基づいて、制御部27が直線移動機構14による押圧力を調整するため、ホトマスクPがホトマスクホルダー1から外れることを確実に防止できる。
さらに、ホトマスクPをホトマスクホルダー1に固定した状態において、ホトマスクPを基準位置やローディング位置まで移動できるため、ホトマスクホルダー1やステッパー露光装置に対するホトマスクPの位置決めを容易に行うことができる。
また、マスク当接部15は、フッ素樹脂から形成されているため、石英ガラスからなるホトマスクPとの摩擦による静電気の発生を抑制して、ホトマスクPの帯電を防止できる。したがって、例えば、ホトマスクPに形成されるマスクパターンへの影響を抑制できる。
なお、この第1の実施形態においては、各マスク当接部15が、ホトマスクPの1つの側面P1に当接する1つの当接面15aのみを有するとしたが、これに限ることはなく、例えば、図9に示すように、ホトマスクPの隣り合う2つの側面P1,P1に当接する2つの当接面15a,15aを有するとしてもよい。
また、シリンダー11が貫通孔9の側壁面9a〜9dから突出するとしたが、これに限ることはなく、例えば、側壁面9a〜9dにそれぞれ穴を形成し、これら穴にシリンダー11を埋め込むとしてもよい。この場合には、ピストン13が側壁面9a〜9dから出没するように移動することになる。
また、マスク当接部15は、全て直線移動機構14により移動可能としたが、これに限ることはなく、少なくともホトマスクPの各側面P1を押圧し、ホトマスクPを挟み込んで固定できるものであればよい。
すなわち、例えば図10に示すように、貫通孔9のうち、互いに直交して隣り合う2つの側壁面9a,9bをホトマスクPの2つの側面P1に当接する当接面とし、基台3のうち、側壁面9a,9bを有する部分をマスク当接部とみなす。そして、ホトマスクPを挟んで側壁面9a,9bにそれぞれ対向する側壁面9c,9dにホトマスクPの側面に近接・離間する方向に移動可能な直線移動機構14をそれぞれ設け、これら直線移動機構14の先端部にホトマスクPの残り2つの側面P1に当接するマスク当接部15をそれぞれ設けるとしてもよい。
このように、基台を利用してホトマスクを固定する構成の場合には、ホトマスクPをホトマスクホルダー1に固定する直線移動機構14の設置数を最小限に抑えることができるため、ホトマスクホルダーの製造コスト削減を図ることができる。
ただし、上記の構成の場合には、ホトマスクPをホトマスクホルダー1に固定した状態で、直線移動機構14によりホトマスクPを移動させることができないため、ステッパー露光装置による現像工程を行う基準位置は、ホトマスクホルダー1に対してホトマスクPを着脱するローディング位置と同じ位置となる。
図11から図13は、この発明に係る第2の実施形態を示している。この実施形態は、図1から図8に示すホトマスクホルダー1と基本的構成が同一であるが、直線移動機構14の周辺構成について異なっている。ここでは、図11〜13において、直線移動機構14の周辺構成について説明し、図1〜8の構成要素と同一の部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
図11,12に示すように、このホトマスクホルダー1には、ホトマスクPの厚さ方向に直交する方向及び各マスク当接部15に当接する側面P1に沿う方向にマスク保持機構5〜8を往復移動可能とするスライド移動機構41〜44が設けられている。各スライド移動機構41〜44は、平面視略正方形状に形成された貫通孔9の各側壁面9e〜9hの長手方向に沿って配された棒状のボールネジ45と、このボールネジ45に螺合する略筒状の雌ねじ部47とを備えている。
ボールネジ45は、側壁面9e〜9hの長手方向に沿う軸線を中心として基台3に対して回転可能に支持されている。雌ねじ部47は、シリンダー11の基端部に固定されており、ボールネジ45の回転に応じて側壁面9e〜9hの長手方向に沿って移動するようになっている。したがって、各マスク保持機構5〜8は、ボールネジ45の回転に応じてホトマスクPの厚さ方向、及びマスク当接部15の当接面15aに沿う方向に移動することができる。
また、このホトマスクホルダー1には、図13に示すように、ボールネジ45を回転させるモータ49が設けられており、このモータ49の動作は、制御部27によって制御される。制御部27によるモータ49の動作制御は、ピストン位置検出部23が直線移動機構14によるマスク当接部15の移動を検出した際に、このピストン位置検出部23の検出結果に基づいて行われる。
すなわち、例えば、1つのマスク保持機構5のピストン13の突出量が変化したことをピストン位置検出部23が検出した際には、このマスク保持機構5に隣り合う2つのマスク保持機構6,7をスライド移動機構14により、マスク保持機構5のピストン13及びマスク当接部15の移動方向と同じ方向に移動させるように、制御部27がモータ49の動作制御を行う。
なお、制御部27は、スライド移動機構41〜44によるマスク保持機構5〜8の移動によって、互いに対向するマスク当接部15の位置が相対的にマスク保持機構5〜8の移動方向にズレないように、すなわち、互いに対向する2つのマスク保持機構5,8(またはマスク保持機構6,7)を移動させるボールネジ45の回転を相互に同期させるように、モータ49の動作を制御することが好ましい。
次に、スライド移動機構41〜44の動作について以下に述べる。
ホトマスクPをローディング位置から基準位置に移動させる場合には、第1の実施形態と同様に、マスク保持機構5,6の直線移動機構14により、それぞれのピストン13をシリンダー11内部に没入させる方向に移動させると共に、マスク保持機構7,8の直線移動機構14により、それぞれのピストン13をシリンダー11内部から突出させる方向に移動させる。
この移動の際には、ピストン位置検出部23が、互いに対向する2つのマスク保持機構5のピストン13及びマスク当接部15の移動を検出する。そして、制御部27は、このピストン位置検出部23の検出結果に基づいて、前述した2つのマスク保持機構5,8に隣り合う2つのマスク保持機構6,7を、直線移動機構14による2つのピストン13及びマスク当接部15の移動方向と同じ方向に、スライド移動機構42,43により移動させる。すなわち、マスク保持機構6,7は、ピストン13が没入するマスク保持機構5に向けて移動することになる。これにより、マスク保持機構6,7のマスク当接部15とホトマスクPとが相対的に移動しないため、これらマスク当接部15とホトマスクPとの間に摩擦が発生しない。
上述した動作は、直線移動機構14によるマスク保持機構6,7のピストン13及びマスク当接部15の移動についても同様に行われる。すなわち、マスク保持機構5,8は、スライド移動機構41,44によりピストン13が没入するマスク保持機構6に向けて移動することになるため、マスク保持機構5,8のマスク当接部15もホトマスクPに対して移動することが無い。したがって、これらマスク当接部15とホトマスクPとの間にも摩擦が発生しない。
なお、このスライド移動機構41〜44の動作は、ホトマスクPをローディング位置から基準位置に移動させる場合に限らず、基準位置からローディング位置に移動させる場合にも同様に行われる。
このホトマスクホルダー1によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することに加え、ホトマスクPを基準位置やローディング位置に移動させる際に、マスク当接部15とホトマスクPとの間に摩擦が発生しないため、この摩擦に基づく静電気の発生やホトマスクPの損傷を確実に防止することができる。
なお、この第2の実施の形態においては、各スライド移動機構41〜44がボールネジ45及び雌ねじ部47から構成されるとしたが、これに限ることはなく、少なくとも各マスク当接部15が、その当接面15aに当接するホトマスクPの側面P1に沿う方向に往復移動可能となるように構成されていればよい。
すなわち、例えば、スライド移動機構41〜44は、図14に示すように、各側壁面9e〜9hに沿って配された棒状のラック61と、ラック61の歯車に噛み合うピニオン(図示せず)とから構成されるとしても構わない。なお、前述のピニオンは、ラック61に取り付けられたモータ63の内部に内蔵されている。また、このモータ63は、各マスク保持機構5〜8の基端部に固定されている。この構成の場合には、モータ63によりピニオンを回転させることによりモータ63と共にマスク保持機構5〜8がラック61の形成方向に沿って移動することになる。
なお、第1及び第2の実施形態においては、マスク当接部15がフッ素樹脂からなるとしたが、これに限ることはなく、少なくともマスク当接部15と石英ガラスからなるホトマスクPとが擦れ合っても、静電気の発生を抑制できる材料から形成されていればよい。すなわち、マスク当接部15は、例えば、アクリル樹脂やポリイミド樹脂からなるとしてもよい。
また、ピストン13の移動方向は、側壁面9a〜9dや側壁面9e〜9hの直交方向に限ることはなく、少なくとも側面P1に対して交差する方向であればよい。
さらに、圧力センサ21は、4つ全ての直線移動機構14によりホトマスクPの各側面P1に対する押圧力をそれぞれ測定するとしたが、互いに対向するマスク当接部15がホトマスクPを挟み込む力を測定できればよいため、少なくともホトマスクPのうち隣り合う2つの側面P1を押圧する2つの直線移動機構14の押圧力を測定できればよい。
また、ピストン位置検出部23は、2つのマスク保持機構5,6のみのピストン13の突出長さや移動を測定するとしたが、これに限ることはなく、例えば、全てのマスク保持機構5〜8のピストン13の突出長さや移動を測定するとしてもよい。
さらに、マスク当接部15には、ホトマスクPの裏面P2を下方から支持する支持面15bが形成されるとしたが、ホトマスクPの厚み寸法が一定値である場合には、この支持面15bに加えてホトマスクPの表面P3に当接する支持面を形成してもよい。この構成の場合には、ホトマスクPがマスク当接部15によりその厚み方向に挟み込まれるため、ホトマスクPの厚み方向に関する位置決めをさらに容易に行うことができる。
また、マスク保持機構5〜8は、貫通孔9の各側壁面9a〜9dや側壁面9e〜9hにそれぞれ1つずつ設けられるとしたが、これに限ることはなく、各側壁面9a〜9dや側壁面9e〜9hにそれぞれ複数のマスク保持機構が設けられるとしてもよい。したがって、例えば、図15に示すように、各側壁面9a〜9dにそれぞれ2つのマスク保持機構51,52を設けるとしてもよい。
この場合には、各当接面15aの面積が小さくても、各側面9a〜9dに当接する2つのマスク当接部15を相互に移動させる調整工程を行うことにより、ホトマスクPの表面P3に直交する軸線回りに関してホトマスクホルダー1に対するホトマスクPの傾きを補正できる。
すなわち、ホトマスクPをマスク当接部15により挟み込んで固定する際に、もしくは、固定した後に、ホトマスクPに対する直線移動機構14による押圧力や、シリンダー11からのピストン13の突出長さを各側壁面9a〜9dのマスク保持機構51,52の間で比較する。
そして、例えば、直線移動機構14による押圧力がマスク保持機構51,52の間で異なっている場合には、互いの押圧力が等しくなるように、制御部27がこれらマスク保持機構51,52の直線移動機構14の動作をそれぞれ制御して、マスク当接部15を相互に移動させる。この際には、ホトマスクPの側面P1が、その表面P3に直交する軸線回りに移動し、これら側面P1の軸線回りに関する傾きが補正され、したがって、マスクホルダー1に対するホトマスクPの傾きが補正されることになる。
また、例えば、シリンダー11からのピストン13の突出長さが異なっている場合においては、これら2つのピストン13の突出長さが等しくなるように、制御部27によりマスク保持機構51,52のマスク当接部15を相互に移動させる。これにより、前述と同様にして、マスクホルダー1に対するホトマスクPの傾きが補正されることになる。
このように側壁面9a〜9dに複数のマスク保持機構51,52を設ける構成においては、各マスク保持機構51,52の当接面15aとホトマスクPの側面P1との接触面積を減らすことができるため、マスク当接部15とホトマスクPとが擦れあうことによる塵の発生を抑制できる。
さらに、マスク保持機構5〜8やスライド移動機構41〜44は、貫通孔9の側壁面9a〜9dや側壁面9e〜9h側に設けられるとしたが、これに限ることはなく、ホトマスクPを固定できる位置に設けられていればよい。したがって、例えば、マスク保持機構5〜8やスライド移動機構41〜44を基台3の表面3aに設けるとしてもよい。
また、基台3には、貫通孔9が形成されるとしたが、これに限ることはなく、例えば、貫通せずに底面を有する穴部が形成されるとしてもよい。さらに、マスク保持機構5〜8やスライド移動機構41〜44が基台3の表面3aに設けられる場合には、貫通孔9や穴部が不要となる。
この場合には、ピストン13が、穴部の底面や基台3の表面3aに沿う方向に移動することになる。また、穴部の底面や、基台3の表面3aにホトマスクPを載置できるため、仮置き台31が不要となると共に、ベース当接部15にホトマスクPを支持する支持面15bを形成しなくてもよい。
ただし、このような構成のホトマスクホルダー1をステッパー露光装置に設ける場合には、基台3をアクリル等の透過性材料から形成する必要がある。
また、直線移動機構14は、シリンダー11およびピストン13から構成されるとしたが、これに限ることはなく、少なくともマスク当接部15をホトマスクPの裏面P2や表面P3に沿って側面P1に交差する方向に移動できる構成であればよい。したがって、直線移動機構14は、例えば、先端部にマスク当接部15を備えた棒状部材と、基台3に対してこの棒状部材をその長手方向に移動させる電動モータとから構成されるとしてもよい。ただし、直線移動機構14は、マスク当接部15を移動させる際に塵の発生が少ない機構であることが望ましい。
また、ステッパー露光装置による現像工程の際には、XYステージを移動させるとしたが、これに限ることはなく、直線移動機構14によりホトマスクPのみを移動させるとしてもよい。
さらに、このホトマスクホルダー1は、ステッパー露光装置のXYステージに一体的に固定されるとしたが、これに限ることはなく、XYステージに対して着脱自在としてもよい。
また、このホトマスクホルダー1は、ステッパー露光装置に設けられるとしたが、これに限ることはなく、ホトマスクPを取り扱う各種装置に設けられていればよい。すなわち、例えば、ホトマスクPにマスクパターンを形成するEB(Electron Beam)露光装置、ホトマスクPのマスクパターンを検査・測定する検査装置および測定装置、マスクパターンの欠陥を集束イオンビームやレーザリペアにより修正する修正装置、ホトマスクPを洗浄する洗浄装置に設けられるとしてもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明の第1の実施形態に係るホトマスクホルダーによりホトマスクを固定している状態を示す平面図である。 図1のホトマスクホルダーにおいて、ホトマスクを固定している状態を示す断面図である。 図1のホトマスクホルダーにおいて、その要部を示す拡大図である。 図1のホトマスクホルダーにおいて、制御部による直線移動機構の制御を示すブロック図である。 図1のホトマスクホルダーにおいて、複数のマスク保持機構によりホトマスクを固定する前の状態を示す平面図である。 図1のホトマスクホルダーにおいて、複数のマスク保持機構によりホトマスクを固定する前の状態を示す断面図である。 図1のホトマスクホルダーにおいて、複数のマスク当接部をホトマスクの側面に当接させた状態を示す平面図である。 図1のホトマスクホルダーにおいて、複数のマスク当接部をホトマスクの側面に当接させた状態を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係るホトマスクホルダーによりホトマスクを固定している状態を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係るホトマスクホルダーによりホトマスクを固定している状態を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係るホトマスクホルダーによりホトマスクを固定している状態を示す平面図である。 図10のホトマスクホルダーにおいて、ホトマスクを固定している状態を示す断面図である。 図10のホトマスクホルダーにおいて、スライド移動機構の構成を示す概略図である。 本発明の他の実施形態に係るホトマスクホルダーのスライド移動機構の構成を示す概略図である。 本発明の他の実施形態に係るホトマスクホルダーによりホトマスクを固定している状態を示す平面図である。
符号の説明
1・・・ホトマスクホルダー、14・・・直線移動機構、15・・・マスク当接部、15a・・・当接面、15b・・・支持面、21・・・圧力センサ、23・・・ピストン位置検出部(位置検出部)、25・・・設定メモリ部、27・・・制御部、41〜45・・・スライド移動機構、P・・・ホトマスク、P1・・・側面、P2・・・裏面(表面)

Claims (7)

  1. 平面視矩形の板状に形成されたホトマスクを装置に対して所定位置に設置するためのホトマスクホルダーであって、
    前記ホトマスクの各側面に当接させる当接面を有する複数のマスク当接部と、前記ホトマスクを挟んで互いに対向する前記マスク当接部の少なくとも一方を前記ホトマスクに対して近接・離間する方向に往復移動可能とする直線移動機構とを備えることを特徴とするホトマスクホルダー。
  2. 前記マスク当接部に、前記ホトマスクの表面に当接して下方から支持する支持面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のホトマスクホルダー。
  3. 少なくとも前記ホトマスクの隣り合う2つの前記側面に対する前記直線移動機構による押圧力を測定する圧力センサと、該圧力センサからの信号に基づいて、前記直線移動機構の動作を制御する制御部とが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のホトマスクホルダー。
  4. 全ての前記マスク当接部が、前記直線移動機構によりそれぞれ移動可能であって、
    少なくとも前記ホトマスクの隣り合う2つの前記側面に当接する前記マスク当接部の位置を検出する位置検出部と、これら2つの前記側面に当接するマスク当接部の目標位置を記憶した設定メモリ部とを備え、
    前記位置検出部の検出結果と前記目標位置との照合結果、および前記圧力センサからの信号に基づいて、前記制御部が前記直線移動機構の動作を制御することを特徴とする請求項3に記載のホトマスクホルダー。
  5. 各マスク当接部が、それぞれ1つの前記側面のみに当接し、
    前記ホトマスクの厚さ方向に直交する方向、かつ、前記側面に沿う方向に前記マスク当接部を往復移動可能とするスライド移動機構を備えることを特徴とする請求項4に記載のホトマスクホルダー。
  6. 平面視矩形の板状に形成されたホトマスクを装置に対して所定位置に固定するホトマスク固定方法であって、
    前記ホトマスクの各側面に対して近接・離間する方向に移動可能な複数のマスク当接部により前記各側面を押圧して、該ホトマスクを挟み込む狭持工程を備えることを特徴とするホトマスク固定方法。
  7. 前記狭持工程において、少なくとも前記ホトマスクの一側面に対する押圧が、2つ以上の前記マスク当接部により行われ、
    前記狭持工程と同時に、もしくは前記狭持工程の後に、前記一側面を押圧する前記マスク当接部の位置を相互に比較し、この比較結果に基づいて、これらマスク当接部を相互に移動させる調整工程を備えることを特徴とする請求項6に記載のホトマスク固定方法。

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