JP3956178B2 - 自動車フードの排気用ルーバ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンルーム内で加熱された空気を排気するためにフードに設けられた自動車フードの排気用ルーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のルーバとしては、フードに設けたバルジの開口部に、排気用或は吸気用のルーバを設けたり、或はエンジンルームの温度を検知して所定温度に達すると自動的に開口させる回転式のグリル状に形成されたもの等は周知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このようなルーバの存在を前提に、さらに新規な意匠を与えることのできる自動車フードの排気用ルーバを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、この目的を達成するために、請求項1により、エンジンルーム内の加熱された空気を排気するためにフードに設けられた自動車フードの排気用ルーバにおいて、フード(1)の車幅方向の両側部を合成樹脂製のプレート状ガーニッシュ(10)として構成し、このガーニッシュの前端部分に開口部(11)を形成すると共に、この開口部に、全周で発光するようにガーニッシュ(10)から突出するアウタレンズ(31)を備えた方向指示灯(30)を開口部(11)の閉鎖位置から上方の排気を行わせる開放位置へ回動可能に設け、前端部分よりも後方寄りのガーニッシュ(10)領域に開口部(11a、11b)を形成すると共に、この開口部に、その閉鎖位置から上方の排気を行わせる開放位置へ回動可能にルーバ(20、20a)を設け、このルーバ及び方向指示灯(30)に、温度センサ(19a)による所定温度を上廻るエンジンルーム内の温度検知に応答して開放位置へルーバ(20、20a)及び方向指示灯(30)を回動させるアクチュエータ(15〜17、22)を付属させたことを特徴とする。
【0005】
フードの両側部を合成樹脂製のガーニッシュが占めると共に、アウタレンズ(31)が突出することにより、特異なフード外観となる。エンジンルームが所定温度を上廻ると、ガーニッシュ面からルーバ(20、20a)が突出すると共に方向指示灯(30)が回動してさらに特異なフード外観となると共に、エンジンルーム内の加熱された空気が開口部から排気される。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4を基に本発明の実施の形態の一例による自動車フードの排気用ルーバを説明する。図4に示すように、フード1の車幅方向の両側部が、外板色に塗装された合成樹脂製のプレート状ガーニッシュ10として構成されている。これらのガーニッシュには、図1に示すように、横幅が後方へ向けて順に小さくして方向指示灯30用開口部11及びルーバ20、20a用開口部11a、11bが形成されている。尚、ガーニッシュ10は塗装することなく、樹脂材そのままにしても良い。
【0007】
方向指示灯30は、前後に傾斜面を有し、かつ全周が透光性の3角形状のアウタレンズ31を備え、その前端部には、バルブを取付けられる底面36に対してL字形に従動板22が一体に形成されている。この従動板の上端部、即ちコーナ部は、開口部11の両側部から下方へ形成されたひれ部13aにピン13で回動自在に支持されている。
【0008】
開口部11a、11bをそれぞれ閉鎖するルーバ20、20aにもその前端部でL字形に曲げられて従動板22が一体に形成されている。そのコーナ部は同様にピン13で回動自在に支持されている。
【0009】
ガーニッシュ10の前端部の裏側に形成されたブラケットには、ロッド16を進退駆動するソレノイド15が設けられている。また、ガーニッシュ10の後端部の裏側には、ロッド16の先端部をスライド可能にガイドするガイド部17が形成されている。ソレノイド15には、エンジンルーム内に設けられた温度センサ19aが所定の温度上昇を検知するとオンになるスイッチ回路19を通して駆動入力が供給される。
【0010】
各従動板22には、図2に示すように、ロッド16が挿通される切欠部25が形成されている。その対向する側面には、ロッド16に突設されたピン18が係入されるガイド溝23(図1参照)がスリット状に形成されている。これにより、ロッド16が前進すると、従動板22が後方へ駆動されて回動し、方向指示灯30及びルーバ20、20aが連動して斜め上方へ回動する。
【0011】
各ガーニッシュ10の車幅方向に内側の側端部はフード1の両側の段状のフランジ部1aに取付けられ、他方の側端部は通常状態でフェンダの段状のフランジ部2aに着座している。
【0012】
このように構成されたガーニッシュ10の動作は次の通りである。温度センサ19aが高温を検知しない通常状態ではルーバ20、20aはフード1の一般面として開口部11a、11bを閉鎖している。また、方向指示灯30もその底面36で開口部11を閉鎖しており、アウタレンズ31はガーニッシュ10の一般面から3角形状に突出しているために全周で発光し、斜め後方からでも視認し易くなっている。フード1は、両側に合成樹脂製ガーニッシュ10を備え、さらにアウタレンズ31が突出した新規な意匠を呈する。
【0013】
エンジンルームの温度が所定の高温に達すると、図3に示すようにロッド16が前進することによりルーバ20、20a及びアウタレンズ31は斜め上方に開放して、開口部11、11a、11bから高温になったエンジンルーム内の空気の排気が行われると共に、立体感が一層高まった新規な意匠を呈する。
【0014】
尚、本発明と部分的に関連する参考例として、図5に示すように、方向指示灯30の底面36を開口部11の裏側に取付けて固定し、ルーバ20、20aのみを回動式に構成しても良い。また、方向指示灯30を廃止したり、或はルーバを1枚もしくは3枚以上に構成することも考えられる。アクチュータとしては、エアシリンダ、所定温度で膨張するシリコンオイルによるシリンダを採用することも可能である。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、フードの側部に合成樹脂製ガーニッシュを備えることにより、新規な意匠のフードが実現されると共に、ルーバ及び方向指示灯の回動・開放によりエンジンルームの加熱を防止することも可能となる。また、ガーニッシュから方向指示灯のアウタレンズが突出することにより、立体化された新規な意匠が得られると共に、後方からの視認性も向上し、その回動によりさらに意匠性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による自動車フードの排気用ルーバの断面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 エンジンルームが高温になった状態での同ガーニッシュの断面図である。
【図4】 同ガーニッシュ備えた自動車の斜視図を示す。
【図5】 参考例によるガーニッシュの断面図である。
【符号の説明】
1 フード
10 ガーニッシュ
11、11a、11b 開口部
15 ソレノイド
20、20a ルーバ
30 方向指示灯
31 アウタレンズ
Claims (1)
- エンジンルーム内の加熱された空気を排気するためにフードに設けられた自動車フードの排気用ルーバにおいて、
フードの車幅方向の両側部を合成樹脂製のプレート状ガーニッシュとして構成し、
このガーニッシュの前端部分に開口部を形成すると共に、この開口部に、全周で発光するように前記ガーニッシュから突出するアウタレンズを備えた前記方向指示灯を前記開口部の閉鎖位置から上方の排気を行わせる開放位置へ回動可能に設け、
前記前端部分よりも後方寄りの前記ガーニッシュ領域に開口部を形成すると共に、この開口部に、その閉鎖位置から上方の排気を行わせる開放位置へ回動可能にルーバを設け、
このルーバ及び前記方向指示灯に、温度センサによる所定温度を上廻るエンジンルーム内の温度検知に応答して前記開放位置へ前記ルーバ及び前記方向指示灯を回動させるアクチュエータを付属させたことを特徴とする自動車フードの排気用ルーバ。
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JP22092099A JP3956178B2 (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 自動車フードの排気用ルーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22092099A JP3956178B2 (ja) | 1999-08-04 | 1999-08-04 | 自動車フードの排気用ルーバ |
Publications (2)
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---|---|
JP2001048058A JP2001048058A (ja) | 2001-02-20 |
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Family
ID=16758626
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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-
1999
- 1999-08-04 JP JP22092099A patent/JP3956178B2/ja not_active Expired - Fee Related
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