JP3956011B2 - フラッシュドア - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内装材や外装材としても使用されるフラッシュドアに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、大別して、下記の2つの態様のフラッシュドアがある。その一つは、図5に示すように、中空部96を有するフラッシュドア9である。このフラッシュドア9は、中央内部に中空部96を有し、合板、単板積層材(LVL)、集成材からなる木質部材を芯材91とし、その両側面部に合板、中質繊維板(MDF)等の基板93を貼り合せ、該基板93の両表面に突板又は塩化ビニルシート等からなる化粧板95を貼着したものである。
【0003】
そして、フラッシュドア9は、一般に気密化された住宅の内部と外部との間、部屋と部屋、部屋と廊下等の異なる2つの環境条件の境界部において設置されている。
【0004】
しかしながら、このフラッシュドア9は、基板93に水分が吸収し、熱又は水分の移動によって収縮、膨張が生じ、反りやねじれが発生するという問題点があった。また、遮音性が優れない。
【0005】
他の一つは、図6に示すように、中空部96にプラスチック発砲体97が充填されているフラッシュドア9である。しかしながら、このフラッシュドア9は、火災発生時に700〜800°C以下でプラスチックスが分解し、有毒なガスを発生し、人体衛生上好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明が、解決しようとする課題は、反りや歪みによるねじれ等の発生が少なく、耐火断熱性を保持しつつ、火災発生時の有毒ガスの発生を防止し人体衛生上に優れたフラッシュドアを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明が採った手段は、ドアの周縁を構成する芯材の両側に接合体を介して基板を接合し、該基板の上に水分を吸着する吸着剤を混入した防湿層を接合し、該防湿層の上に化粧板を接合し、該防湿層の上に化粧板を接合し、前記芯材と基板とにより囲まれる部分に中空部を形成してなることを特徴としている。
【0008】
この請求項1の手段によれば、前記防湿層により空気中の水分が化粧板を介して(通過して)直接基板や芯材に侵入することを防止し、基板や芯材内への水分の移動を阻止できる。これにより、基板や芯材の水分移動により歪みや応力の発生を防止して、フラッシュドア全体の反りやねじれを防止することができる。
【0009】
また、請求項2記載の発明が採った手段は、請求項1記載のフラッシュドアにおいて、防湿層は、活性炭、活性白土、ゼオライト、ベントナイトから選ばれた何れか1つ又はこれらの混合物を混入した接着剤又は貼着性シート状物からなることを特徴としている。
【0010】
この請求項2の手段によれば、より効果的に水分を吸着したり、長期間にわたって水分放出できる。
【0011】
また、請求項3記載の発明が採った手段は、請求項1又は2に記載のフラッシュドアにおいて、中空部には、充填口を介して無機軽量発砲体を中空部に充填してなることを特徴としている。
【0012】
この請求項3の手段によれば、無機軽量発砲体を用いることにより、耐火断熱性を保持できると共に、有毒なガスの発生を防止できる。
【0013】
また、請求項4記載の発明が採った手段は、請求項3記載のフラッシュドアにおいて、無機軽量発砲体は、独立気泡を有するパーライト、バーミキュライト、シラスバルーンの何れか1つ又はこれらの混合物からなることを特徴としている。
【0014】
この請求項4の手段によれば、1000°C以下の火災によっては、熱分解せず、有毒ガスの発生を効率的に防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して説明する。本発明のフラッシュドア1は、芯材11の上に接合体12を介して基板13を形成し、該基板13の上に吸着剤を混入した防湿層14を形成する。さらに、該防湿層14の上に化粧板15を形成し、前記芯材11と基板13とにより囲まれる部分に中空部16を形成してなる。
【0016】
芯材11は、縦桟と横桟とからなり、フラッシュドア1の枠を形成するものである。縦桟と横桟は、凹凸嵌合、切合嵌合により接合されている。前記芯材11としては、従来からあるものを使用することができ、例えば木材角材、プラスチック成形材、軽量金属成形体等を使用する。木質角材としては、例えば杉、檜等の角材を使用し、プラスチック成形材としては、例えばウレタン樹脂押出成形材、軽量金属成形体等を使用する。
【0017】
基板13は、フラッシュドア1の剛性を付与するために用いられるもので、従来から使用されているものを使用することができ、例えば合板、パーチクルボード、プラスチック成形板、軽量金属成形板等を使用する。これらの基板13は、木質系の場合には、十分乾燥させて含水率50%以下のものを用いることが好ましい。
【0018】
防湿層14は、例えば活性炭、活性白土、ゼオライト、ベントナイトから選ばれた何れか1つ又はこれらの混合物を混入した接着剤又は貼着性シート状物等を使用する。また、これらを抄造した抄造紙を用いても良い。
【0019】
化粧板15としては、従来からあるものを使用することができ、例えば突板、塩化ビニル樹脂印刷シート、メラミン化粧板等を使用する。
【0020】
接合体12としては、例えば接着剤、ビスナット等の接着具等を使用する。木質角材と合板との接着剤としては、フェノール樹脂、酢酸ビニル樹脂等を使用する。芯材11として軽量金属成形体を使用し、基板13として軽量金属成形板とを使用する場合には、接着剤としては、例えばエポキシ樹脂、変性フェノール樹脂等を使用する。
【0021】
また、中空部16には、請求項3のごとく、無機軽量発砲体17を充填することが好ましい。遮音性及び耐火断熱性を高めることができるからである。なお、無機軽量発砲体17は、例えば高速空気搬送具を用いて、容器内に入れた無機軽量発砲体17を真空吸引しながら、ホース等の搬送具及び充填補助具112を用いて、中空部16内に連続的に充填することが好ましい。充填作業の生産性が著しく向上するからである。
【0022】
無機軽量発砲体17としては、例えばパーライト、バーミキュライト、シラスバルーン等の独立気泡を有するものを使用する。これは、独立気泡を有することにより熱の伝達を遮断すると共に、火災時の1000°C以下では分解しない耐熱性を有するから、耐火断熱材としては適している。また、無機軽量発砲体17を中空部16に充填すれば遮音性に優れることになる。
【0023】
なお、フラッシュドア1の枠の周囲にはアルミサッシ枠等を設けたり、ドア取手部を設ける等、ドアとしての通常の手段を付加することは、当業者の便宜に応じて適宜なしうる。
【0024】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。
(実施例1)
【0025】
まず、本実施例においては、図1及び2に示すように、木質角材からなる芯材11の表面に接合体12であるフェノール樹脂を介して合板からなる基板13を形成した。次に、この基板13の上に、吸着剤である活性炭を抄造した抄造紙からなる防湿層14を形成した。この際、防湿層14を基板13の両面に均衡がとれるような構成でバランス良く貼り合せた。さらに、この防湿層14の上に突板からなる化粧板15を形成し、前記芯材11と基板13とにより囲まれる部分に中空部16を形成した。
【0026】
これにより、フラッシュドア1の化粧板15を通じて吸湿される水分の含有率が均等となり、両面の水分のバランスがとれフラッシュドア1に反りが生じない。
【0027】
つまり、吸着剤は、まず空気中の水分を化粧板15を介して吸収する。これにより、その内側の基板13には水分が移行しない。そのため、基板13内では水分の移動がなく、反りを生じないことになる。なお、吸着剤中に吸収した水分は長期にわたり徐々に空気中に放出される。
【0028】
(実施例2)
次に、他の実施例について説明する。実施例2は実施例1の基板13と防湿層14の材料を変更したのみであるので、図1,図2を代用して説明する。
【0029】
実施例2のフラッシュドア1は、実施例1のフラッシュドア1の基板13及び防湿層14の材料の変形例である。
【0030】
基板13には、ストランドボードを使用して、防湿層14には、樹脂含浸紙に活性炭とゼオライトとの吸着剤を混入したものを使用した。作成方法としては、熱圧着する方法を採用する。
【0031】
実施例1に比較して、基板13にストラントボードを使用すると、遮音性に優れ、防湿層14に活性炭とゼオライトを使用すると、吸着性に優れたものになる。
【0032】
(実施例3)
次に、さらに他の実施例について説明する。
実施例3のフラッシュドア1は、実施例2のフラッシュドア1の中空部16に、無機軽量発砲体17を充填したものである。
【0033】
充填する方法は、図3及び4に示すごとく、芯材11に充填口111を設ける。この充填口111により、充填補助具112を用いたり、高速空気搬送具を用いて無機軽量発砲体17を中空部16内に充填する。
【0034】
充填された後、充填口111に蓋をするために同じ形状のゴム栓等からなる閉止栓113で塞いでおく。
【0035】
以上、実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能である。
【0036】
【発明の効果】
請求項1記載の発明により、水分の移動や、熱移動を防止できるので、フラッシュドアの反りやねじれを防止できる。
【0037】
請求項2記載の発明による材料を用いることにより、より効率的に請求項1の効果を発揮できる。
【0038】
請求項3記載の発明により、フラッシュドアの耐火断熱性及び遮音性を向上することができる。遮音性は、中空部が空隙であるよりも中空部の中に無機軽量発砲体が充填されていることにより、音(音波)伝達を減少することができると考えられるからである。
【0039】
請求項4記載に発明によれば、1000°C以下での有毒ガスの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1及び2のフラッシュドアの正面図である。
【図2】 上記実施例1及び2のフラッシュドアの図1のA−A線における断面図である。
【図3】 実施例3のフラッシュドアの正面図である。
【図4】 上記実施例3のフラッシュドアの図3のB−B線における断面図である。
【図5】 従来のフラッシュドアの一例を示す断面図である。
【図6】 従来のフラッシュドアの他の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フラッシュドア
11 芯材
12 接合体
13 基板
14 防湿層
15 化粧板
16 中空部
17 無機軽量発砲体
111 充填口

Claims (4)

  1. ドアの周縁を構成する芯材の両側に接合体を介して基板を接合し、該基板の上に水分を吸着する吸着剤を混入した防湿層を接合し、該防湿層の上に化粧板を接合し、前記芯材と基板とにより囲まれる部分に中空部を形成してなることを特徴とするフラッシュドア。
  2. 防湿層は、活性炭、活性白土、ゼオライト、ベントナイトから選ばれた何れか1つ又はこれらの混合物を混入した接着剤又は貼着性シート状物からなることを特徴とする請求項1記載のフラッシュドア。
  3. 中空部には、充填口を介して無機軽量発砲体を中空部に充填してなることを特徴とする請求項1又は2に記載のフラッシュドア。
  4. 無機軽量発砲体は、独立気泡を有するパーライト、バーミキュライト、シラスバルーンの何れか1つ又はこれらの混合物からなることを特徴とする請求項3記載のフラッシュドア。
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