JP3954757B2 - 軸受用保持器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば圧延機のロールネック用軸受に適用される軸受用保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9に、従来の圧延機のロールネック用軸受等として使用されている複列円すいころ軸受を示す。この複列円すいころ軸受は、複列の円すい状の内輪軌道21aを有する一体形の複列内輪21と同心に、一対の外輪22が、その間に間座25を介在させた状態で配置されている。各外輪22の内周面には、内輪軌道21aに対向させて、外輪軌道22aが設けられており、この内輪軌道21aと外輪軌道22aとの間には、複数個の円すいころ23が、保持器24に保持された状態で転動自在に介在されている。前記保持器24は、環状で、その周方向に沿って複数のポケットが設けられており、このポケットで、円すいころ23を保持している。また、前記複列内輪21は、ロールネック26に嵌合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記複列円すいころ軸受については、定期的にロールネック26から取り外して、分解洗浄点検を実施しているが、当該軸受は一対の外輪22及び間座25しか分解できず、複列内輪21の外周側は、円すいころ23及びこれを保持した保持器24で包囲されているので、内輪軌道21aを目視で点検することが困難であった。従って、内輪軌道21aに小さな剥離等が発生していてもこれを発見することができず、継続的に使用しているうちにさらに大きな剥離となって、軸受寿命が短くなることがあった。また、内輪軌道21aに異物が付着している場合にも、これが発見されずに継続使用されて、軸受寿命が短くなることがあった。
この発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、軸受を分解洗浄点検する時に、内輪軌道を容易に点検することができ、軸受寿命の低下を防止することができる軸受用保持器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明の軸受用保持器は、軸受の転動体を転動自在に保持するポケットを、周方向に沿って複数個設けた軸受用保持器において、前記複数のポケットの相互間に配設される柱部が、第1柱部と、この第1柱部よりも周方向幅が広くされているとともに軸受の内輪軌道を目視点検するための点検窓設けられている第2柱部とによりなり、前記点検窓の周方向縁と、この点検窓に隣接するポケットの周方向縁との間の周方向幅が、前記第1柱部の周方向幅よりも狭く設定され、前記点検窓は、軸方向両端が半円形状に形成されていることを特徴としている(請求項1)。
この軸受用保持器においては、軸受の分解洗浄点検をする時に、前記点検窓を通して内輪軌道を目視点検することができる。このため、内輪軌道の剥離や内輪軌道に付着している異物等を容易に発見することができる。
【0005】
前記軸受用保持器は、前記第2柱部が、周方向に等間隔に設けられており、そのうちの少なくとも1つに、前記点検窓が設けられているものであってもよい(請求項2)。
この軸受用保持器においては、点検窓を第2柱部に設けているので、これを第1部に設ける場合よりも、点検窓による柱部の重量減少の割合を少なくすることができる。このため、この第2柱部を周方向に等間隔に設けている点と相まって、保持器の回転バランスを良好に確保することができる。
【0006】
請求項2記載の軸受用保持器においては、前記第2柱部が3ヶ所以上設けられているのが好ましく(請求項3)、この場合には、保持器の回転バランスをさらに良好に確保することができる。
【0007】
前記軸受用保持器は、軸方向の長さが前記内輪軌道の全幅に満たない前記点検窓が、周方向に沿った複数箇所に軸方向の位置を異にして設けられていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、個々の点検窓の軸方向の長さが内輪軌道の全幅(軸方向の長さであり、転動体および転動体を保持するポケットの軸方向長さに略等しい)に満たないので、点検窓を設けた各柱部が、当該点検窓によって周方向に大きく分断されるのを回避することができる。また、点検窓が相互に軸方向の位置を異にして設けられているため、個々の点検窓の軸方向長さに限定されずに内輪軌道を点検できる。
【0008】
請求項4記載の軸受用保持器においては、各点検窓相互の長さ及び幅が等しいのが好ましく(請求項5)、この場合には、点検窓による柱部の重量減少の割合が等しくなるので、保持器の回転バランスを良好に確保することができる。
請求項4、5記載の軸受用保持器においては、各点検窓を周方向に等間隔に設けることが更に好ましく、この場合、保持器の回転バランスをさらに良好に確保することができる。
また、請求項4、5記載の軸受用保持器においては、各点検窓を実質上相互にオーバーラップすることなく軸方向に位置を異にして設けることが好ましい。この場合、各点検窓の大きさを小さくすることができ、柱部の重量減少の割合をさらに低減することができる。
【0009】
本発明の軸受用保持器軸受の転動体を転動自在に保持するポケットを、周方向に沿って複数個設けた軸受用保持器において、前記ポケットの相互間の柱部の少なくとも1つに、軸受の内輪軌道を目視点検するための点検窓を設け、前記点検窓が、半円形状に形成されるとともに、ポケットに連設されていることを特徴としている(請求項6)この場合には、ポケットの個数及び柱部の形成ピッチを従来品と変えることなく点検窓を構成することができる。
【0010】
また、この発明の点検方法は、複数のころ及び前記複数のころを保持した保持器で包囲されたころ軸受の内輪軌道を分解洗浄時に点検するための点検方法であって、前記保持器の外周側から内周側に貫通する孔に薄板を挿入し、前記薄板の先端を前記内輪軌道に突き当てた状態で前記内輪と前記保持器とを相対的に回転させることにより前記薄板を前記内輪軌道に摺接させ、前記内輪軌道の剥離及び異物等の有無を前記薄板を介して触覚により判断することを特徴とするものである(請求項7)。
この点検方法によれば、前記を通して保持器の内方へ薄板を挿入し、当該薄板を軸受の内輪軌道に摺接させることにより、内輪軌道の剥離や内輪軌道に付着している異物等を、薄板を介して触覚により検知することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
図4は、この発明の軸受用保持器を適用した、圧延機のロールネック用の四列円すいころ軸受を示す断面図である。
この四列円すいころ軸受は、一対の複列内輪1が、その間に内輪間座5を介在した状態で並列に配置され、これと同心に、単列外輪2,複列外輪3,及び単列外輪2がこの順に、各々の間に外輪間座6を介在した状態で並列に配置されている。各複列内輪1の外周面には、中央部側が大径となる円すい状の内輪軌道1aが複列設けられており、各単列外輪2の内周面には、外輪間座6側が大径となる円すい状の外輪軌道2aが、複列外輪3の内周面には、中央部側が小径となる円すい状の外輪軌道3aがそれぞれ設けられている。また、複列内輪1の内輪軌道1aと、これに対向する単列外輪2の外輪軌道2a及び複列外輪3の外輪軌道3aとの間には、複数個の円すいころ4が、保持器7により保持された状態で、転動自在に介在されている。
【0012】
図1は前記円すいころ軸受の要部切断斜視図、図2は保持器7の要部側面図、図3は保持器7の断面を示す模式図である。
保持器7は、鋼板等をプレス加工した環状のプレス保持器であり、円すいころ4を転動自在に保持するための矩形のポケット7aが、周方向に複数個設けられており、各ポケット7aの相互間が柱部Hとして構成されている。この柱部Hは、第1柱部7bとこれよりも幅(周方向幅)の広い第2柱部7cからなり、第2柱部7cは周方向に3等配に設けられている。この第2柱部7cは、円すいころ4の数を従来品よりも1個減らし、これにより生じる余剰の周方向長さを、各第2柱部7cに等分に分配して第1柱部7bよりも幅広にしたものである。
【0013】
各第2柱部7cには、保持器7の外周側から内周側に貫通する細長い点検窓7dが設けられている。この点検窓7dは、内輪軌道1aを目視点検するためのものであり、第2柱部7cの周方向の中央部において、その長手方向を保持器7の軸方向に向けた状態で設けられている。各点検窓7dの軸方向の長さL1は、ポケット7aの軸方向の長さL2と略等しくなるように設定されており、その周方向の幅Wは、内部を通して内輪軌道1aを目視できる程度に設定されている。
【0014】
以上の構成であれば、軸受の分解洗浄点検を行う時に、複列内輪1と保持器7とを相対的に回転させることにより、複列内輪1の内輪軌道1aの全周を点検窓7dを通して目視で点検することができる。このため、内輪軌道1aの小さな剥離や内輪軌道1aに付着した異物等を容易に発見することができ、剥離した部分を補修したり異物等を除去したりすることにより、軸受寿命の低下を防止することができる。
また、幅広の第2柱部7cを周方向に3等配に設け、各第2柱部7cに点検窓7dを設けているので、保持器7の回転バランスを良好に確保することができる。このため、点検窓7dに起因して軸受の回転時に保持器7が振れるのを抑制することができる。
【0015】
なお、前記した実施の形態においては、保持器7の各第2柱部7cのそれぞれに点検窓7dを設けているが、各第2柱部7cのうち少なくとも1つに点検窓7dを設けてもよく、この場合にも、保持器7の回転バランスを良好に確保することができる。すなわち、柱部Hを幅の狭い第1柱部7bのみで構成し、この第1柱部7bに前記点検窓7dを形成すると、当該第1柱部7bの重量減少の割合が大きくなるので、その回転バランスが崩れ易くなるが、点検窓7dを幅広の第2柱部7cに形成した場合には、点検窓7dによる第2柱部7cの重量減少の割合が少なくなるので、第2柱部7cのうち少なくとも1つに点検窓7dを設けた場合でも、幅広の第2柱部7cを周方向に等間隔に設けている点と相まって、保持器7の回転バランスを良好に確保することができる。
【0016】
図5は他の実施の形態を示す要部展開図である。この実施の形態においては、3等配に設けられた前記第2柱部7cのそれぞれに、スリット状の点検窓7dが形成されているとともに、各点検窓7dの軸方向の長さL1が、ポケット7aの軸方向の長さL2のほぼ1/3に設定され、各点検窓7dの周方向の幅Wが相互に等しくなるように設定されている。また、各点検窓7dは、前記第2柱部7cの周方向の中央部に配置されているとともに、軸方向において相互にオーバーラップしないように軸方向に順次ずらした状態で配置されている。
【0017】
この実施の形態においては、3つの点検窓7dの協働により、内輪軌道1aの全周を支障なく目視点検することができる。また、各点検窓7dの軸方向の長さL1が、ポケット7aの軸方向の長さL2のほぼ1/3に設定されているので、第2柱部7cが点検窓7dによって周方向に大きく分断されるのを回避することができる。このため、各点検窓7dが軸方向において相互にオーバーラップすることなく配置されている点と相まって、保持器7の周方向の引張強度を良好に確保することができる。さらに、同一形状の3つの点検窓7dが、周方向に沿った3箇所に等間隔で設けられているので、保持器7の回転バランスを良好に確保することができる。
【0018】
前記した各実施の形態においては、幅広の第2柱部7cが周方向において3等配で設けられている場合を例示したが、これに限定されるものではなく、周方向に等間隔に複数個設けられている限り、その個数を適宜増減して実施することができる。但し、保持器7の回転バランスを良好に確保するためには、幅広の第2柱部7cは周方向に3ケ所以上設けておくのが好ましい。
また、図5の実施の形態においては、点検窓7dを形成した柱部Hの強度を良好に確保することができるので、当該柱部Hは必ずしも広幅である必要はない。
【0019】
図6はさらに他の実施の形態を示す要部展開図である。この実施の形態においては、保持器7の全ての柱部Hの周方向の幅を従来品と同一とし、円すいころ4を従来品と同数設けている。また。3等配位置の各柱部Hには、半円形状の点検窓7dが形成されている。この点検窓7dは、その直径部分をポケット7aの一側縁7fに沿わせた状態で、当該ポケット7aに連設されている。さらに、各点検窓7dの軸方向の長さL1が、ポケット7aの軸方向の長さL2のほぼ1/3に設定され、各点検窓7dの周方向の幅Wが等しくなるように設定されている。また、各点検窓7dは、軸方向において相互にオーバーラップすることなく軸方向に順次ずらした状態で配置されている。
【0020】
この実施の形態においても、3つの点検窓7dの協働により、内輪軌道1aの全周を支障なく目視点検することができる。また、各点検窓7dがポケット7aに連設されているとともに、各点検窓7dの軸方向の長さL1が、ポケット7aの軸方向の長さL2のほぼ1/3に設定されているので、第2柱部7cが点検窓7dによって周方向に大きく分断されるのを回避することができる。このため、各点検窓7dが軸方向において相互にオーバーラップすることなく配置されている点と相まって、保持器7の周方向の引張強度を良好に確保することができる。さらに、同一形状の3つの点検窓7dが、周方向に沿った3箇所に等間隔で設けられているので、保持器7の回転バランスを良好に確保することができる。
しかも、この実施の形態は、柱部Hの周方向の幅及び円すいころ4の個数が、従来品と同じであるので、保持器7を成形するための従来の成形型に大幅な設計変更を加える必要がないという利点がある。
なお、この実施の形態においても、点検窓7dの個数は任意に選択して実施することができる。
【0021】
図7はさらに他の実施の形態を示す展開図である。この実施の形態においても、保持器7の各柱部Hの周方向の幅を全て従来品と同一とし、円すいころ4を従来品と同数設けている。また。一つの柱部Hには、微細なスリット7eが形成されている。このスリット7eは、前記柱部Hの周方向の中央部において、その長手方向を保持器7の軸方向に向けた状態で設けられている。スリット7eの軸方向の長さL1は、ポケット7aの軸方向の長さL2と略等しくなるように設定されており、その周方向の幅Wは、0.1mm程度に設定されている。
【0022】
この実施の形態においては、図8に示すように、前記スリット7eを通して金属製の薄板8を挿入して、当該薄板8の先端を内輪軌道1aに突き当てた状態で、複列内輪1と保持器7とを相対的に回転させることにより、薄板8を内輪軌道1aに摺接させることができ、これにより、内輪軌道1aの剥離や異物等の付着の有無を、薄板8を介して触覚により判断することができる。
特にこの実施の形態においては、スリット7eの周方向の幅Wが非常に微細であるので、これが保持器7の回転バランスに与える影響が少ないとともに、柱部Hの周方向の幅及び円すいころ4の個数が、従来品と同じであるので、保持器7を成形するための従来の成形型に大幅な設計変更を加える必要がないという利点がある。
なお、この実施の形態においても、スリット7eの個数は任意に選択して実施することができる。また、図5に示す点検窓7dと同様に、個々のスリット7eの長さL1をポケット7aの軸方向の長さL2より短くし、複数のスリット7eを軸方向位置を異にして配置してもよい。
【0023】
前記した各実施の形態においては、保持器として円すいころ軸受用の保持器7を例示して説明しているが、この発明は円筒ころ軸受及び針状ころ軸受等の他の軸受の保持器にも適用できることは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】
請求項1記載の軸受用保持器によれば、軸受の分解洗浄点検をする時に、前記点検窓から目視で内輪軌道を点検することができるので、軌道の剥離を小さな段階で発見したり、軌道に付着した異物等を発見したりすることができ、剥離した部分の補修を行ったり、異物等を除去したりすることにより、軸受寿命が低下するのを防止することができる。
【0025】
請求項2記載の軸受用保持器によれば、点検窓を幅広の保持器に設け、点検窓を設けることによる重量減少の影響を少なくしているので、この幅広の柱部を等間隔に設けている点と相まって、保持器の回転バランスを良好に確保することができ、回転時の振れを抑制することができる。
【0026】
請求項3記載の軸受用保持器によれば、幅広の柱部が3ヶ所以上設けられているので、保持器の回転バランスがさらに良好に保たれ、回転時の振れがより効果的に抑制される。
【0027】
請求項4記載の軸受用保持器によれば、点検窓を設けた柱部が当該点検窓によって周方向に大きく分断されるのを回避することができるので、保持器の周方向の引張強度を確保することができる。
【0028】
請求項5記載の軸受用保持器によれば、点検窓による柱部の重量減少の割合がほぼ等しくなるので、保持器の回転バランスをさらに良好に確保することができ、回転時の振れをより効果的に抑制することができる。
【0029】
請求項6記載の軸受用保持器によれば、ポケットの個数及び柱部の形成ピッチを従来品と変えることなく点検窓を構成することができるので、従来の成形型に僅かな修正を加えるだけで保持器を製造することができる。このため、新たに成形型を製造する場合よりも製造コストが少なくて済む。
【0030】
請求項7記載の点検方法によれば、スリットを通して保持器の内方へ薄板を挿入し、当該薄板を軸受の内輪軌道に摺接させることにより、内輪軌道の剥離や内輪軌道に付着している異物等を、薄板を介して触覚により検知することができる。このため、剥離した部分の補修を行ったり、異物等を除去したりすることにより、軸受寿命が低下するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の軸受用保持器を適用した、圧延機のロールネック用の四列円すいころ軸受を示す要部切断斜視図である。
【図2】保持器の要部側面図である。
【図3】保持器の断面を示す模式図である。
【図4】この発明の軸受用保持器を適用した四列円すいころ軸受の断面図である。
【図5】他の実施の形態を示す要部展開図である。
【図6】さらに他の実施の形態を示す要部展開図である。
【図7】さらに他の実施の形態を示す要部側面図である。
【図8】前図に示す保持器の要部断面図である。
【図9】従来の複列円すいころ軸受を示す断面図である。
【符号の説明】
1 複列内輪
2 単列外輪
3 複列外輪
4 円すいころ
7 保持器
7a ポケット
7b 第1柱部
7c 第2柱部
7d 点検窓
7e スリット
H 柱部

Claims (7)

  1. 軸受の転動体を転動自在に保持するポケットを、周方向に沿って複数個設けた軸受用保持器において、
    前記複数のポケットの相互間に配設される柱部が、第1柱部と、この第1柱部よりも周方向幅が広くされているとともに軸受の内輪軌道を目視点検するための点検窓設けられている第2柱部とによりなり
    前記点検窓の周方向縁と、この点検窓に隣接するポケットの周方向縁との間の周方向幅が、前記第1柱部の周方向幅よりも狭く設定され、
    前記点検窓は、軸方向両端が半円形状に形成されていることを特徴とする軸受用保持器。
  2. 前記第2柱部が、周方向に等間隔に設けられており、そのうちの少なくとも1つに、前記点検窓が設けられている請求項1記載の軸受用保持器。
  3. 前記第2柱部が3ヶ所以上設けられている請求項2記載の軸受用保持器。
  4. 軸方向の長さが前記内輪軌道の全幅に満たない前記点検窓が、周方向に沿った複数箇所に軸方向の位置を異にして設けられている請求項1記載の軸受用保持器。
  5. 各点検窓相互の長さ及び幅が等しい請求項4記載の軸受用保持器。
  6. 軸受の転動体を転動自在に保持するポケットを、周方向に沿って複数個設けた軸受用保持器において、
    前記ポケットの相互間の柱部の少なくとも1つに、軸受の内輪軌道を目視点検するための点検窓を設け、
    前記点検窓が、半円形状に形成されるとともに、ポケットに連設されていることを特徴とする軸受用保持器。
  7. 複数のころ及び前記複数のころを保持した保持器で包囲されたころ軸受の内輪軌道を分解洗浄時に点検するための点検方法であって、
    前記保持器の外周側から内周側に貫通する孔に薄板を挿入し、
    前記薄板の先端を前記内輪軌道に突き当てた状態で前記内輪と前記保持器とを相対的に回転させることにより前記薄板を前記内輪軌道に摺接させ、
    前記内輪軌道の剥離及び異物等の有無を前記薄板を介して触覚により判断することを特徴とする点検方法。
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