JP3954317B2 - 二重容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外容器の内側に内容器を備える二重容器に関し、該容器を構成する材料の使用量を低減して容器の軽量化、省資源化を有利に達成しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
外容器と内容器を組み合わせた二重容器は、クリーム状の内容物を入れた、とくに化粧料用の容器等としてこの分野において幅広く使用されている。
【0003】
この種の容器は、外容器を透明あるいは半透明とし内容器に色彩を施すことによって容器全体としての質感や美観を高めることができ、他の商品との商品との識別化を図る上にも有効であり、また、内容器をレフィル容器とすることが可能であることから、外容器の再利用を図という点からは究めて有効な構造である。
【0004】
ところで、かかる容器は、単一の構成部材からなる一重の容器に比較して使用材料の量が多くなるのが避けられず、省資源化は困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、容器を構成する材料の使用量を極力抑えることができる新規な二重容器を提案するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、蓋体と係合して密封する口部を有する外容器とこの外容器の内側に配置される内容器とを備えた二重容器であって、
前記内容器はその本体部分を、減容可能とする薄肉材にて構成し、
該内容器を外容器の口部にて嵌合する補強リングを介して外容器に保持してなり、
前記内容器は、補強リングの突端部分で係合するアンダーカットと、その胴部に形成され補強リングの内壁面を適合させる位置決め用の凹部を有する、ことを特徴とする二重容器である。
【0007】
上記の構成になる二重容器において、内容器は、単層あるいはバリア層を有する積層構造の何れも選択可能であり、さらにはその母材に対してバリア材をブレンドしたものとすることもできる。
【0008】
また、内容器は、その母材に対してバリア材をブンレンドしたベース層とバリア材の単味からなる保護層を重ね合わせた少なくとも二層の積層構造とすることもでき、保護層を形成するバリヤ材若しくは母材にブレンドされるバリア材は、非晶質ポリエステル樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、ナイロンおよび環状オレフィンコポリマーの中から選ばれる少なくとも1種にて構成することができる。
【0009】
内容器については、その開口を塞ぐシール部材を配置したレフィル容器として外容器の再使用を行うことができるものとする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明に従う二重容器の外観を、蓋体および内容器の取り外し状態で示したものであり、また、図2は、組み込み状態における断面をそれぞれ示したものである。
【0011】
図において1は外容器、2は外容器1の口部1aにねじ係合する例で示した蓋体、3は外容器1の内側に配置される内容器(薄肉の減容可能な容器)、4は外容器1の口部1aにて嵌合する補強リングである。
【0012】
補強リング4はインジェクション成形にて成形され、その突端部分4aが内容器3のアンダーカットCによって係合するとともに、その内壁面4bが内容器3の胴部に形成された位置決め用の凹部3aに適合しており、該補強リング4が外容器1の口部1aにて嵌合することによって内容器3を外容器1の内側で保持し、内容器3の口元形状維持をサポートしている。
【0013】
二重容器の内容器は通常、インジェクション成形若しくはインジェクションブロー成形にて作製されており、その厚さが1.2mm程度であるが、本発明に従う容器においては、内容器3に関してその厚さを0.3〜0.5mm程度として、容器の構成に際して使用する材料の使用量を著しく軽減する。
【0014】
内容器3はその開口部分にアルミシート等を適用して密封することにより詰め替え用の容器(レフィル容器)とすることができるが、容器の肉厚が薄いと、酸素や炭酸ガス等が透過しやすくなり、内容物の品質に影響を与えることも懸念される。
【0015】
このような場合には、内容器3は図3に示すように、予め、バリア材bを母材に対してブレンドしたものを用いるのがよく、また、図4に示すように、バリア材を中間に介在させた積層構造(例えばPP/EVOH/PP等)、若しくはバリア材をブレンドしたものをベース層5としこのベース層5にバリア材の単味からなる保護層を重ね合わせた2層以上の積層構造とする。更には、ベース層と保護層との間に変性ポリオレフィン等の接着性樹脂層やリサイクル材料層を介在させることも可能である。
【0016】
内容器3は、上記のような構成になるシートを作製してこれを真空成形等のシートフォーミングによって得ることができる。
【0017】
容器は内外の容器ともにポリプロピレン樹脂等が適用できるが、これに限ることなく例えばポリエチレンテレフタレート等、使用する材料に関しては本発明ではとくに限定されない。
【0018】
保護層を形成するバリヤ材若しくは母材にブレンドされるバリア材としては、非晶質ポリエステル樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、ナイロンあるいは環状オレフィンコポリマーを使用することができるが、本発明ではこれにのみ、限定されるものではく、要求される性能、酸素、炭酸ガス等ガスの違いに応じたバリヤ性を確保する場合や吸湿を避ける必要がある場合等の各性能に応じて適宜に変更することができる。
【0019】
補強リング4は内外の容器と同様の素材をインジェクション成形等によって作製し得るものであり、内容器3へのセットに関しては後工程で行われるか、又は、内容器3を金型にインサートして一体化するよう成形することも可能であり、この場合、製造工程の簡素化を図れる利点がある。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、二重容器の内容器に使用される材料の使用量を従来と比較して格段に減量することができ、さらには、肉厚の薄さに起因する内容物の品質に影響を与えるようなガスの透過に対してはバリア材をブレンド若しくは積層することによりカバーすることが可能であり、容器の軽量化、材料の省資源化が可能になると共に、使用し終った内容器は潰して廃棄することが可能となる。
【0021】
また、本発明によれば、内容器が薄肉であり、これを透明あるいは半透明とする材料で構成するとともに、外容器についても同様の材料で構成することで、内容物が透けて見えるようになり、外からの残量の確認が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従う二重容器の外観を示した図である。
【図2】 本発明に従う二重容器の断面を示した図である。
【図3】 内容器の要部を拡大して示した図である。
【図4】 内容器の要部を拡大して示した図である。
【符号の説明】
1 外容器
1a 口部
2 蓋体
3 内容器
3a 凹部
4 補強リング
4a 突端部
4b 内壁面
5 ベース層
6 保護層
b バリア層
Claims (7)
- 蓋体と係合して密封する口部を有する外容器とこの外容器の内側に配置される内容器とを備えた二重容器であって、
前記内容器はその本体部分を、減容可能とする薄肉材にて構成し、
該内容器を外容器の口部にて嵌合する補強リングを介して外容器に保持してなり、
前記内容器は、補強リングの突端部分で係合するアンダーカットと、その胴部に形成され補強リングの内壁面を適合させる位置決め用の凹部を有する、ことを特徴とする二重容器。 - 内容器が、単層で構成されたものである、請求項1記載の容器。
- 内容器が、ベース層とバリア材の単味からなる保護層を重ね合せた少なくとも二層の積層構造からなるものである、請求項1記載の容器。
- 内容器が、母材に対してバリア材をブレンドしたものである、請求項2記載の容器。
- 内容器のベース層が、その母材に対してバリア材をブレンドしたものである、請求項3記載の容器。
- バリア材が、非晶質ポリエステル樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、ナイロンおよび環状オレフィンコポリマーの中から選ばれる少なくとも1種よりなる、請求項3〜5の何れかに記載の二重容器。
- 内容器が、レフィル容器である、請求項1〜6の何れかに記載の二重容器。
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