JP3953628B2 - 情報記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、隠蔽情報を隠蔽して伝達することができる情報記録媒体に関し、特に隠蔽ラベルを情報記録媒体から剥がすことなく、貼り付けたままの状態で、隠蔽情報を読み取ることが可能な情報記録媒体に関するものである。
本発明の情報記録媒体は、銀行、クレジットカード、保険等の加入時に暗証番号を葉書で通知したり、また通信販売における購入商品の申し込みを葉書で通知したりする際に、葉書表面に通知事項を記入後、肉眼では識別出来ないが、その他の手段で読み取り可能にする種々の通信媒体に有用である。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の情報記録媒体は、葉書等の郵送媒体に広く用いられ、封書よりも郵便料金が安く、しかも封書と同様の親展性を有するため普及されている。
これらの情報記録媒体は、葉書等の基材表面に他人に知られると不都合な各種情報を、記入や印字または印刷した後、これらの情報記載面上に隠蔽ラベルを貼り付けることで覆い隠し、一旦外部から読み取り不能に隠蔽化した後、郵送する。その後、この葉書の受取人は、隠蔽ラベルを剥離することで隠蔽情報記載面に記載された情報を目視により読み取ることで、隠蔽情報の伝達を行っている。
また、別の従来例として、情報記録媒体の基材表面に剥離可能な感圧接着剤層を設け、2つ折り,3つ折り可能な構造として隠蔽情報を隠蔽できる情報記録媒体も知られている。
この場合も、隠蔽化された情報記録媒体の受取人は、折り重ねて密着化した情報記録媒体の各基材片を剥離し、見開き状態にして、基材内部に記載された隠蔽情報を読み取ることで、隠蔽情報の伝達を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の隠蔽葉書はいずれも、葉書基材から隠蔽ラベルを剥がしたり、または隠蔽のために積層化した葉書基材を剥離しなければ隠蔽情報を読み取ることができず、剥がす手間が必要である。特に隠蔽ラベルの場合は、葉書基材から剥がした隠蔽ラベルがゴミとなるので、邪魔である。
また、従来の隠蔽葉書は、一旦隠蔽ラベルを剥がしたり、また積層化した葉書基材を剥離してしまうと、誰でも葉書表面を見れば隠蔽情報を読むことが可能な状態になるので、隠蔽情報の漏洩防止のためにもその葉書自体を他人に見られないようにするための確実な保管管理が必要になる。しかも、その葉書を捨てる際にも、シュレッダーにかけて細切れ状態にしたり、焼却することで情報の漏洩を防ぐ必要がある。
また、従来の隠蔽ラベルは、葉書等の隠蔽情報記入シートと別体であることが多く、隠蔽情報記入後に隠蔽ラベルを貼り付ける際の位置合わせを慎重にしないと、隠蔽ラベルがずれたり、曲がったりして正確な貼り付けができにくいという不便があった。
従って、本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、隠蔽情報記載部材に記載した隠蔽情報を隠蔽ラベルで目視不能の状態として隠蔽化した後、隠蔽情報を読み取る際にも隠蔽ラベルを剥離することなく、隠蔽ラベルを隠蔽情報記載部材に貼り付けたままの状態として、外部から読取装置により隠蔽情報を読み取ることのできる情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、請求項1に係る本発明の情報記録媒体は、赤外線透過性と可視光線不透過性または赤外線反射性と可視光線不透過性を有する部材12の裏面に接着剤層11が形成された隠蔽ラベル13と、該隠蔽ラベル13の該接着剤層11の一端縁部を除いた面に剥離可能に接着された離型紙14と、隠蔽情報記入シート4の少なくとも隠蔽情報記入欄6上に該隠蔽ラベル13が重合され、かつ該接着剤層11の前記一端縁と該隠蔽情報記入シート4とが接着一体化して成ることを特徴としているので、隠蔽情報を赤外線吸収性(不透過性)のインキを用いた筆記具で記入することにより、隠蔽ラベルの外部から赤外線を照射することで、その記載情報を読み取ることが可能となる。
【0005】
請求項2に係る本発明の情報記録媒体は、前記隠蔽情報記入シート4の基材上の少なくとも一部に、加圧されることで被加圧部が少なくとも赤外線領域で識別可能になる感圧部を有することを特徴としているので、筆記具のインキの種類に制約されることなく、筆記具等の加圧により、被加圧部が赤外線領域で識別可能になるので、赤外線を照射することで、その記載情報を読み取ることが可能となる。
【0012】
【作用】
本発明の情報記録媒体は、隠蔽情報を記入後、離型紙を剥離するだけで直ちに隠蔽情報記入シートにおける隠蔽情報記入欄に対して、正確な位置に隠蔽ラベルを貼着でき、隠蔽ラベルを隠蔽情報記入シートに貼着後に隠蔽情報の読み取りを行う際にも、隠蔽ラベルを剥離することなく隠蔽ラベルを貼着したままの状態で赤外線を照射することで、隠蔽情報の読み取りを行うことができ隠蔽情報の漏洩を防止できるものである。
【0013】
【実施例】
次に、本発明に係る情報記録媒体の好ましい一実施例について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示し、クレジットカード申込用紙の斜視図、図2は図1のクレジットカード申込用紙に隠蔽すべき情報を記入した状態の斜視図、図3はクレジットカード申込用紙の断面図、図4はクレジットカード申込書の断面図、図5はクレジットカード申込書に隠蔽ラベルを貼り付けた状態を示す斜視図、図6はクレジットカード申込書に筆記具で記入した際の状態を示す断面図、図7は赤外線スキャナーでクレジットカード申込書の隠蔽情報を読み取る状態を示す斜視図を示している。
【0014】
図1,図2に示すように、クレジットカード申込用紙1は、切り取り用のミシン目2を介してクレジットカード申込案内書3と隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4とが連接されている。
クレジットカード申込案内書3の表裏面には、クレジットカードの申し込みに際して、申込者に知らせたい詳細な規約や説明内容が記載されている。また、隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4には、申込者の住所、氏名、電話番号を記入するための申込者表示欄5、及び特に隠蔽情報15である暗証番号を記入するための隠蔽情報記入欄6、及びクレジット取引における振替銀行名とその口座番号を記入するための振替銀行表示欄7が設けられている。
これらの各表示欄5,6,7は、申込者自身によって所定事項を記入する。クレジットカード申込書4は、郵便葉書としても使用できるように、上記の各表示欄5,6,7の記載面の裏面に、図7に示すように郵便番号表示欄8、宛先表示部9、宛名表示部10が設けてある。
【0015】
隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4の基材は、可視光透過性の材料、例えば透明または半透明の樹脂製シート等であっても良く、また可視光不透過性の材料、例えば紙、不透明樹脂製シート、紙−樹脂複合体等であってもよい。また、該基材は、エンボス加工をすることで筆圧による跡を見えにくくすることもできる。
しかし、該基材に可視光透過性の材料を用いた場合は、該基材面に可視光不透過性であって、赤外線透過性の隠蔽層を設ける必要がある。
これらの隠蔽層としては、可視光不透過性、赤外線透過性の層であればいかなる層でも良いが、例えば、フォーマット墨(シアン6、マゼンタ6、イエロー9)、フタロシアニンブルー、ブリリアントカーミン6B等の赤外線透過性染料を塗布することにより形成し得る。着色層は、単色で形成してもよいが、地紋、彩紋等を形成すると、隠蔽効果が高い。
また、赤外線照射を反射光を用いた方式により行う場合は、赤外線反射性の隠蔽層、例えば金属粒子、金属酸化物、赤外線反射性顔料等の赤外線反射性粒子をコーティングしたもの、金属箔等を設ける。
【0016】
また、クレジットカード申込書4の少なくとも各表示欄5,6,7の領域は、加圧されることで被加圧部が少なくとも赤外線領域で識別可能になる感圧部を有している。前記の「加圧されることで被加圧部が少なくとも赤外線領域で識別可能になる感圧部」(以下、感圧部と記す)とは、例えば、筆記具等により加圧された部分が赤外線吸収性となり、赤外線照射時の赤外線の反射率により、他の部分と区別される状態になる部分である。
例えば、感圧部は、図6に示すように、互いに隔離され、かつ、加圧により混在状態となる電子供与性発色剤17と電子受容性物質18とを含み、前記電子供与性発色剤17と電子受容性物質18とが混在状態となることで赤外線吸収性を示すように構成することができる。
そのような構成は、マイクロカプセルに包含された電子供与性発色剤17を含む層と電子受容性物質18を含む層であり得る。この場合、マイクロカプセルに包含された電子供与性発色剤17を含む層と電子受容性物質18を含む層との間にバリアー層を設けても良い。
【0017】
本発明において、「電子供与性発色剤17」とは、電子受容性物質18に電子を供与して、赤外領域に吸収を有する発色体を生じる物質を意味する。そのような物質は公知であり、例えば特開平6−32048号、特開平6−48021号、特開平6−179843号に記載されたものであり得る。
電子受容性物質18としては、通常このような目的に用いられる物質、例えばフェノール樹脂系化合物、サリチル酸系金属化合物、サリチル酸樹脂系化合物、固体酸系金属化合物等を用いることができる。
電子供与性発色剤17を含むマイクロカプセルの製造方法は、特に限定されないが、例えば界面重合法、in situ重合法、微生物マイクロカプセル化法等を用いることができる。
【0018】
クレジットカード申込書4の各表示欄5,6,7への記入時の加圧は、例えば筆圧により行われる。即ち、ボールペン等の筆記具19により行われる。筆記具19は、感圧層において、電子供与性発色剤17と電子受容性物質18とを混合を可能にするように加圧し得るものであれば、種類を問わない。また、インキの種類も問わないが、上記の感圧部を設けない場合においては、筆記具19のインキを赤外線吸収性を有するインキとする必要がある。
また、感圧部を設ける場合においては、赤外線吸収性の記録を筆記具19のインキではなく、感圧層の電子供与性発色剤17と電子受容性物質18により行うので、インキの赤外線透過性、不透過性を問わない。また、インキを出さない棒のようなものでもよい。
【0019】
次に、図3に示すように、隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4の上部には、裏面に接着剤層11を有する隠蔽ラベル13を重ね合わせ、前記隠蔽ラベル13の一端縁の接着剤層11によって、クレジットカード申込用紙1の切り取り用のミシン目2付近に沿う位置において、隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4と一部領域で接着されている。
前記隠蔽ラベル13は、赤外線透過性と可視光線不透過性または赤外線反射性と可視光線不透過性を有する部材12(以下、隠蔽部材12と記す)と、該隠蔽部材12の裏面に形成された接着剤層11により構成されている。
本発明において、隠蔽ラベル13に用いられる隠蔽部材12は、赤外線を透過し可視光線を透過しない任意の部材、または、赤外線を反射し可視光線を透過しない任意の部材であり、後述するように赤外線の検知方法に応じてそのいずれかを用いる。
また、隠蔽ラベル13の接着剤層11の内、隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4と接着されていない接着剤層面には、離型紙14が剥離可能に接着されている。
上記実施例の構成においては、クレジットカード申込者が申し込みの際に隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4に記入する情報の全ての情報を隠蔽化するために、上記の各表示欄5,6,7の記載面全部を覆う大きさの隠蔽ラベル13を、隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4の上部に設けているが、記載情報の内、特に秘密にしたい記入領域、例えば暗証番号記入部だけの部分を覆う大きさの隠蔽ラベル13としてもよい。
また、隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4の上部に2つ以上の隠蔽ラベル13を設けてもよい。
【0020】
赤外線を透過し可視光線を透過しない隠蔽部材12は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂に赤外線透過性の色料を分散してなる樹脂シートがある。また、上記のような樹脂よりなる基材の表面または裏面に、赤外線透過性着色層を設けたものでもよい。赤外線透過性着色層は、例えば、フタロシアニンブルー、ブリリアントカーミン6B、フォーマット墨(シアン6、マゼンタ6、イエロー9)等の赤外線透過性染料を塗布することにより形成し得る。着色層は、単色で形成してもよいが、地紋、彩紋等を形成すると、隠蔽効果が高い。
赤外線を反射し可視光線を透過しない隠蔽部材12は、例えば樹脂シートの少なくとも一方の面に赤外線反射性着色層を設けたものであり得る。赤外線反射性着色層は、例えば、酸化チタン、アルミペースト、ITO等の赤外線反射性着色層を塗布することにより形成し得る。可視光線不透過性としたものが挙げられる。
隠蔽部材12の厚さは、0.01〜5mm、より好ましくは0.1〜1mmである。適度な厚みを持たせることにより、記録部が記録後保存中に圧力を受けて、情報以外の線図が記録されて、情報の読み取りに支障を来すのを防止しうる。
【0021】
また、接着剤層11は、赤外線透過性を有する天然系接着剤及び合成系接着剤のいずれを用いて形成することもできる。接着剤の樹脂は、ラベルの用途により適宜選択することができる。天然系接着剤の例としては、デンプン系、蚕白系、天然ゴム、アスファルト系が挙げられる。また、合成系接着剤(例えば、熱可塑性接着剤、熱硬化性接着剤、合成ゴム系接着剤)及び無機系接着剤(例えば、珪酸ソーダ)を例示できる。
また、着色層を隠蔽ラベルの基材の表面に設けた場合は、着色層の上に更に保護層を設けるのが好ましい。保護層は、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂により形成することができる。
【0022】
以上の如く形成されたクレジットカード申込用紙1において、クレジットカードの申し込み希望者は、まずクレジットカード申込案内書3に記載された説明内容や規約内容を読むことで、クレジットサービスの詳細内容を確認した後、隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4の申込者表示欄5、特に隠蔽情報15を記入する隠蔽情報記入欄6、振替銀行表示欄7に所定事項を記入した後、図4,図5に示したように、隠蔽ラベル13から離型紙14を剥離し、隠蔽ラベル13を隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4の上面の各表示欄5,6,7を覆い隠すようにして重合し接着する。
隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4の各表示欄5,6,7への記入時に使用する筆記具は、ボールペン等を使用するが、それらボールペン等に使用されるインキは、前記隠蔽情報記入シート4の基材上の一部に、加圧されることで被加圧部が少なくとも赤外線領域で識別可能になる感圧部を有する構造とした場合は、特にインキに制約されることがない。
しかしながら、上記の感圧部を設けない場合は、赤外線吸収性を有するインキを使用する必要がある。
その後、隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4を、切り取り用のミシン目2によってクレジットカード申込案内書3から切り離すことで、隠蔽情報15等を含んだ伝達情報を外部から読み取り不能に隠蔽化した郵便葉書が形成され、クレジットカード申込希望者は、この郵便葉書を郵送してクレジットカードの申し込みを行うことができる。また、クレジットカードの申し込みは、必ずしも郵送で行う必要はなく、外務員に対して直接手渡ししたり、店頭の窓口において申し込みを行う場合がある。
【0023】
次にクレジットカード会社において、上記のように記載情報を隠蔽化したクレジットカード申込書4を上記各種の方法で受け取るが、いずれの場合も、受け取る段階において、隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4に記入した隠蔽情報15等を含んだ伝達情報は、隠蔽ラベル13によって外部から読み取り不能に隠蔽化してあるため、クレジットカード会社の店頭の窓口担当者や外務員または郵便物受け取り担当者等には隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4上に記入してある情報を判読することが不可能である。
【0024】
次に、隠蔽ラベル13で隠蔽化したクレジットカード申込書4の隠蔽情報15の読み取りについて以下に説明する。
本発明の情報記録媒体に記録された情報を読み取るための赤外線の照射は、隠蔽ラベル13の隠蔽部材側から行っても、その反対側から行ってもよいが、赤外線の照射をいずれの側から行うか、また基材が赤外線透過性であるか赤外線反射性であるかにより、さらに赤外線反射層等を設けるのが好ましい。以下、赤外線の照射を隠蔽部材側から行う場合と基材の裏面側から行う場合についてそれぞれ説明する。
【0025】
まず、赤外線の照射を隠蔽ラベル13の隠蔽部材側から行う場合、隠蔽部材は上述した材料のうち赤外線透過性と可視光不透過性を有するものを用いる。
さらに、基材が赤外線透過性の場合は、基材と感圧部との間または基材と感圧部の面上、即ち基材裏面に赤外線反射層を設ける。但し、隠蔽層として赤外線反射性の隠蔽層を設ける場合は、赤外線反射層を設けなくても良い。
赤外線反射層は、金属粒子、金属酸化物、赤外線反射性顔料等の赤外線反射性粒子をコーティングしたもの、金属箔等であり得る。
感圧層に記録された情報が基材裏面から透けて読み取れる恐れがある場合は、基材と感圧部との間または基材の感圧部と反対側の面上に、可視光線不透過性の隠蔽層を設けても良い。この場合、隠蔽層は赤外線透過性でも、赤外線反射性でも良い。
【0026】
次に、赤外線の照射を隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4の基材裏面から行う場合、隠蔽部材は上述した材料のうち赤外線反射性かつ可視光線不透過性のものを用いる。
この場合、隠蔽情報記入シートの基材は、赤外線透過性でなければならない。
なお、上記と同様に感圧層に記録された情報が基材裏面から透けて読み取れる恐れがある場合は、基材と感圧部との間または基材の感圧部と反対側の面上に、可視光線不透過性の隠蔽層を設けることができるが、この場合は、隠蔽層は赤外線透過性でなければならない。
【0027】
そして、クレジットカード申し込み担当者がクレジットカード申込書4を受け取った後、図6に示す如く、赤外線スキャナー16に隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4をセットし、赤外線を照射することで、隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書4の各表示欄5,6,7に記入された情報を読み取ることができる。
本発明における情報記録媒体の隠蔽情報の読み取りに際しては、赤外線スキャナー16等で情報記録媒体の隠蔽情報15が記録された位置に赤外線を照射し、赤外線を照射したのと同じ側で反射光を検知する。この検知された値を電気信号に変換し、CRTに記録された画像を表示し、これを読み取る。また、読み取った情報を赤外線スキャナー16からコンピュータ装置へ送り、コンピュータの記録装置へ顧客情報として記録してもよい。
照射する赤外線の波長は、通常、800〜1000nmとし、また好ましくは900〜950nm、特に940nmであることが適当である。光源としては、例えば、発光ダイオード、半導体レーザー等を使用することができる。
なお、本明細書においては、赤外線による情報の読み取りを、赤外線を照射し、反射した赤外線を、記録媒体の赤外線照射側で検知することにより行う場合について説明しているが、赤外線による情報の読み取りを、赤外線を照射し、透過した赤外線を、記録媒体の赤外線照射と反対の側で検知することにより行うことも可能である。その場合、各基材、隠蔽層等は全て赤外線透過性でなければならない。
【0028】
本発明の情報記録媒体は、上記実施例のクレジットカード申込用紙に限定されるものではなく、各種の申込用紙,伝票,帳票,郵送媒体等、隠蔽にすべき情報が表示された帳票であれば如何なるものでも適応できる。
例えば、隠蔽情報記入シートを1枚シートの単体で用いてもよいし、数枚綴りの冊子状の印刷物の中に隠蔽情報記入シートを綴じ込んで用いてもよく、本発明の情報記録媒体は、隠蔽にすべき情報を隠蔽化する際に広く活用できるものである。
【0029】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の情報記録媒体は、隠蔽すべき伝達情報を不透明な隠蔽ラベルで外部から読み取り不能に隠蔽化でき、また隠蔽した伝達情報を読み取る際にも、隠蔽ラベルを隠蔽情報記載部材に貼り付けたままの状態で赤外線スキャナーにより赤外線を照射することで、照射した赤外線が、隠蔽ラベルを透過して、隠蔽情報を読み取るので、従来のように目視によって簡単に伝達情報を読み取ることができないので、情報の漏洩の防止を確実に達成することができ、隠蔽情報を確実に隠蔽化して情報の伝達を行うことができる。
また、隠蔽すべき情報を記載した部材に隠蔽ラベルを貼り付けた状態にままで、赤外線スキャナーにより隠蔽情報を読み取ることができるので、従来のように隠蔽ラベルを剥がす手間もなく、また剥がした隠蔽ラベルがゴミになる心配もない。
しかも、隠蔽ラベルを貼り付けたままの状態で、情報記録媒体を保存した場合でも、外部から隠蔽情報を簡単に目視で読み取ることができないので、保存期間中に隠蔽情報を盗み読み取られる危険も少ないという効果がある。
また、隠蔽情報記入シートと隠蔽ラベル裏面の接着剤層の一端縁とが、あらかじめ接着一体化してあるので、隠蔽情報を記入後、隠蔽ラベルを隠蔽情報記入シートに貼り付ける際に、目視による位置合わせをしなくても隠蔽ラベルから離型紙を剥離後、速やかに隠蔽情報記入位置上に正確に貼り付けることができるものである。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】クレジットカード申込用紙の斜視図である。
【図2】図1のクレジットカード申込用紙に隠蔽情報を記入した状態の斜視図である。
【図3】クレジットカード申込用紙の断面図である。
【図4】クレジットカード申込書の断面図である。
【図5】クレジットカード申込書に隠蔽ラベルを貼り付けた状態を示す斜視図である。
【図6】クレジットカード申込書に筆記具で記入した際の状態を示す断面図である。
【図7】赤外線照射装置でクレジットカード申込書の隠蔽情報を読み取る状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 クレジットカード申込用紙
2 切り取り用ミシン目
3 クレジットカード申込案内書
4 隠蔽情報記入シートであるクレジットカード申込書
5 申込者表示欄
6 隠蔽情報記入欄
7 振替銀行表示欄
8 郵便番号表示欄
9 宛先表示欄
10 宛名表示欄
11 接着剤層
12 隠蔽部材
13 隠蔽ラベル
14 離型紙
15 隠蔽情報
16 赤外線スキャナー
17 電子供与性発色剤
18 電子受容性物質
19 筆記具
Claims (2)
- 赤外線透過性と可視光線不透過性または赤外線反射性と可視光線不透過性を有する部材12の裏面に接着剤層11が形成された隠蔽ラベル13と、該隠蔽ラベル13の該接着剤層11の一端縁部を除いた面に剥離可能に接着された離型紙14と、隠蔽情報記入シート4の少なくとも隠蔽情報記入欄6上に該隠蔽ラベル13が重合され、かつ該接着剤層11の前記一端縁と該隠蔽情報記入シート4とが接着一体化して成ることを特徴とする情報記録媒体。
- 前記隠蔽情報記入シート4の基材上の少なくとも一部に、加圧されることで被加圧部が少なくとも赤外線領域で識別可能になる感圧部を有することを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
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