JP3951578B2 - インパクト工具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネジ・ボルト等の締め付け又は緩めを行うインパクト工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のインパクト工具として図4に示すものが存在する。このものは、モータ101(回転駆動源)101、モータ101による回転力を伝達する駆動軸102、駆動軸102により回転駆動されるとともに軸方向に可動とされたハンマー103、ハンマー103と噛合し得るアンビル104、ハンマー103をアンビル104側に向けて付勢する付勢ばね105、モータ101とねじ止固定され軸受106を介して駆動軸102に連結された連結部材107、モータ101を軸方向及び半径方向に位置決めした状態で収容するハウジング108を備えている。
【0003】
このものは、駆動軸102により伝達された回転力により、ネジ・ボルト等の締め付けを行う場合、負荷が大きくなってくると、ハンマー103とアンビル104との噛合部分において、ハンマー103を後退させる分力が発生し、ハンマー103とアンビル104との噛合が外れる。このハンマー103は、モータ101による回転エネルギーが伝達されるとともに、付勢ばね105の付勢力により付勢されて、回転しつつ、前後に移動して、アンビル104を打撃することになる。この打撃における回転方向の衝撃によって、効率的にネジ・ボルト等が締め付けられるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のインパクト工具にあっては、ハンマー103が前後に移動して、アンビルを打撃するために、アンビル104及びハンマー103を含みそれらの周辺部よりなる駆動ブロックが振動し、この振動が付勢ばね105等を介して、連結部材107に伝達されてしまうと、連結部材107とねじ止め固定されたモータ101にまで振動が伝達される恐れがある。このようにして、モータ101に振動が伝達さると、モータ101の寿命に悪影響を及ぼすことも考えられる。
【0005】
本発明は、上記の点に着目してなされたもので、その目的とするところは、モータに振動が伝達され難いインパクト工具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、請求項1記載のインパクト工具は、回転駆動源と、回転駆動源の出力軸による回転力を伝達する駆動軸と、駆動軸により回転駆動されるとともに軸方向に可動とされたハンマーと、ハンマーと噛合し得るアンビルと、ハンマーをアンビル側に向けて付勢する付勢ばねと、駆動軸を回転自在に支持するとともに軸方向に沿って離間した状態で回転駆動源の出力軸側端面に設けられた先端突起を嵌合することにより回転駆動源を半径方向に位置決めする位置決め部材とを備え、回転駆動源と位置決め部材とが対向する領域を空隙とした構成にしている。
【0008】
請求項2記載のインパクト工具は、請求項1に記載のインパクト工具において、前記回転駆動源をハウジング内に収容するものであって、軸方向に沿った弾性を有する位置決め用弾性部材により、軸方向に沿って前記回転駆動源をハウジング内に位置決めした構成にしている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態を図1に基づいて以下に説明する。このインパクト工具は、後述するビットホルダー17にドライバービットを装着するインパクトドライバーである。
【0010】
1はハウジングで、そのグリップ部1aの下端に、電源となる電池パック(図示せず)が装着され、グリップ部1aの前面側には、トリガースイッチ1bが設けられている。このハウジング1は、内部にモータ(回転駆動源)2を収容し、内面に周回して設けられた凸条型の半径方向位置決め部1cにより、半径方向の位置決めをするとともに、軸方向位置決め部(図示せず)により、軸方向の位置決めをしている。このモータ2の出力軸2aには、ピニオン3が圧入固定されている。また、モータ2は、軸方向一端部に先端突起2bを有している。
【0011】
4は駆動軸で、軸受5により後端側が支持されるとともに、後述するアンビル15により先端側が支持されている。この駆動軸4の後端側のキャリア部4aには、前述したピニオン3に噛合する遊星ギア6が複数個取り付けられている。この遊星ギア6には、後述する位置決め部材8に一体に形成されたインターナルギア7にも噛合していることから、駆動軸4は、モータ2の出力軸2aが回転するとき、ピニオン3、遊星ギア6、インターナルギア7及びキャリア部4aにより構成される遊星機構による減速を受けて回転し、モータ2による回転力を伝達する。また、この駆動軸4は、その外周面にV字状のカム溝4bが設けられている。
【0012】
8は位置決め部材で、軸受5を介して駆動軸4を回転自在に支持するとともに、軸方向に沿って離間した状態で、モータ2の先端突起2bを嵌合して、モータ2のその先端突起2bを半径方向に沿って位置決めする。この位置決め部材8を適宜位置調整することにより、駆動軸4及びモータ2の出力軸2aのそれぞれの中心軸を一致させることができる。
【0013】
9はハンマーで、環状をなし、軸方向及び回転方向に移動自在の状態で、駆動軸4の外周に配設されている。このハンマー9は、その前面に後述するアンビル15の後端面と噛合する爪部9aを有し、内周部に軸方向の溝9bが設けられている。このハンマー9は、その溝9bと駆動軸4のカム溝4bとに係合するよう配設された鋼球11を介して、駆動軸4と一体に回転する。
【0014】
10は付勢ばねで、コイル状であって、その一端がスラスト板12を介してハンマー9の背面に接するとともに、他端がスラスト板13を介して、遊星ギア6の歯車軸14に支持されることにより、ハンマー9を前方、すなわち後述するアンビル15側へ付勢する。
【0015】
15はアンビルで、軸受16により回転自在に支持され、先端面には前述したビットホルダー17を有し、後端面にはハンマー9の爪部9aが噛合する爪部15aが設けられている。
【0016】
このインパクト工具は、モータ2の出力軸2aが回転することにより、駆動軸4が回転すると、駆動軸4の回転力が鋼球11を介してハンマー9に伝達される。一方、ハンマー9は、付勢ばね10による付勢力によって、アンビル15と噛合した状態となっているため、ハンマー9の回転がアンビル15を介してドライバービットに伝達される。
【0017】
かかる場合、ドライバービットによるビスの締め付け作業等を行っているとき、負荷が大きくなってくると、ハンマー9とアンビル15との噛合部分において、ハンマー9を後退させる分力が発生するために、ハンマー9は、駆動軸4のカム溝4bに沿って、駆動軸4に対して回転しながら後退する。それにより、ハンマー9は、アンビル15との噛合が外れ、モータ2による回転エネルギー及び付勢ばね10の付勢力によって、アンビル15を打撃するようになる。この打撃における回転方向の衝撃が、ドライバービットに加えられる。
【0018】
かかるインパクト工具にあっては、位置決め部材8がモータ2とは軸方向に沿って離間しているから、ハンマー9がアンビル15を打撃することによる振動が、位置決め部材8に伝達された場合でも、モータ2に伝達され難くなる。
【0019】
参考までに、図2で示した参考例は、モータ2と位置決め部材8との間にゴム等の弾性部材18を配設したものであり、図4で示した従来例と同様に、モータ2と位置決め部材8との間に空隙を形成しないものである。
【0021】
次に、本発明の第2実施形態を図3に基づいて以下に説明する。なお、第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、第1実施形態と異なるところのみ記す。本実施形態は、基本的には第2実施形態と同様であるが、モータ2の軸方向他端部とハウジング1の内面との間に、軸方向に沿った弾性を有するゴム等の位置決め用弾性部材19を配設することによって、軸方向に沿った弾性を有する位置決め用弾性部材19により、軸方向に沿ってモータ2をハウジング1内に位置決めした構成にしている。なお、位置決め用弾性部材19は、スプリングでもよい。
【0022】
かかるインパクト工具にあっては、ハウジング1を介して伝達された振動が、軸方向に沿った弾性を有する位置決め用弾性部材19により緩和されるから、モータ2に振動が伝達され難くなるという効果を、さらに奏することができる。
【0024】
【発明の効果】
請求項1記載のインパクト工具は、位置決め部材が回転駆動源とは軸方向に沿って離間しているから、ハンマーがアンビルを打撃することによる振動が、位置決め部材に伝達された場合でも、回転駆動源に伝達され難くなる。
【0026】
請求項2記載のインパクト工具は、ハウジングを介して伝達された振動が、軸方向に沿った弾性を有する位置決め用弾性部材により緩和されるから、回転駆動源に振動が伝達され難くなるという請求項1記載のインパクト工具の効果を、さらに奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の部分断面図である。
【図2】 参考例の部分断面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態の部分断面図である。
【図4】従来例の部分断面図である。
【符号の説明】
2 モータ101(回転駆動源)
4 駆動軸
8 位置決め部材
9 ハンマー
10 付勢ばね
15 アンビル
19 位置決め用弾性部材
Claims (2)
- 回転駆動源と、回転駆動源の出力軸による回転力を伝達する駆動軸と、駆動軸により回転駆動されるとともに軸方向に可動とされたハンマーと、ハンマーと噛合し得るアンビルと、ハンマーをアンビル側に向けて付勢する付勢ばねと、駆動軸を回転自在に支持するとともに軸方向に沿って離間した状態で回転駆動源の出力軸側端面に設けられた先端突起を嵌合することにより回転駆動源を半径方向に位置決めする位置決め部材とを備え、回転駆動源と位置決め部材とが対向する領域を空隙としたことを特徴とするインパクト工具。
- 前記回転駆動源をハウジング内に収容するものであって、軸方向に沿った弾性を有する位置決め用弾性部材により、軸方向に沿って前記回転駆動源をハウジング内に位置決めした請求項1に記載のインパクト工具。
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