JP3982509B2 - 携帯用工具 - Google Patents

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Description

本発明は、間欠的に衝撃トルクを発生させる携帯用工具において、減速機構部にかかる衝撃トルクを緩衝する技術に関するものである。
従来、衝撃トルクを発生させるインパクト工具において減速機構部にかかる衝撃トルクを緩衝する技術として、特許文献1に記載されたような技術があった。特許文献1には、固定歯車に突起を設け、固定歯車支持治具に該突起が挿入される穴部を設け、該突起と該穴部との間にゴム等からなる衝撃緩衝材を設けることが記載されている。
製品でも、この技術を利用したものがあった。従来は、比較的高出力のインパクト工具にこのような衝撃緩衝技術を採用しており、減速機構部の寿命を向上させることに重点が置かれていた。
このため従来の製品は、固定歯車の破損防止のため、固定歯車は燒結合金等の金属からなるものであった。
また、従来の製品は、大きな緩衝能力を得るため、衝撃緩衝材はゴムからなるものであった。
最近では出力や寿命もさることながら、市場からは軽量化と低価格化の要望が強まっている。このような要望に応えようとすると、従来の減速機構部の衝撃緩衝技術では不都合な点があった。
特開2002−254336号公報
従来の技術では、次のような問題があった。
固定歯車を燒結合金で形成していたので、重くて高価であった。
ゴム製の衝撃緩衝材の繰り返し変形に伴う発熱により、衝撃緩衝材が早期に永久変形してしまい、得ることのできる弾性変形量が小さくなり、初期性能を維持させるのが困難であるという問題があった。
また、永久変形を抑えるために耐熱性の高いゴムを採用しており、材料費が高くなるという問題があった。
また、固定歯車と固定歯車支持治具とを組合わせる前に、衝撃緩衝材を固定歯車支持治具の穴部に挿入しておく必要があり、組み立て難いという問題があった。
本発明の目的は、軽量で、減速機構部への高い衝撃緩和能力を長く維持できると共に、組立性がよい携帯用工具を安価に提供することにある。
外郭を形成する外枠部と、該外枠部に収容され駆動源となるモータと、該モータの回転力を伝達する減速機構部と、該減速機構部から伝達される回転力を間欠的に発生する衝撃トルクに変換するインパクト機構部と、を有する携帯用工具であって、該減速機構部は、該モータの回転軸の先端に設けられるピニオンと、該モータの回転軸と同軸に回転可能に設けられるスピンドルと、該スピンドルに回転可能に設けられ、該ピニオンと噛合う複数の遊星歯車と、該遊星歯車に外接して該遊星歯車と噛合うように設けられ、一端に突起部が設けられる固定歯車と、該突起部と係合する凹部が設けられ、該固定歯車の回転を規制する固定歯車支持治具と、を有する携帯用工具において、該固定歯車を樹脂等の弾性体で形成し、該固定歯車の該突起部の内部に空間部を設けることによって、突起部を弾性変形しやすくすることができる。
この際、該インパクト機構部は、該スピンドルの軸部に軸方向とは所定の角度をもって凹設される第1のカム溝と、該スピンドルの軸部に回動可能且つ軸方向移動可能に設けられ、一端に複数の突起部からなる第1の爪部が形成される略円筒形状のハンマと、該ハンマの内周に軸方向とは所定の角度をもって凹設される第2のカム溝と、該第1及び第2のカム溝に係合するように設けられるボールと、該スピンドルと同軸に回転可能に設けられ、一端に該第1の突起部と係合可能な第2の爪部が形成され、他端に先端工具が挿入可能な保持穴部が形成される略軸形状のアンビルと、該スピンドル及び該ハンマの間に設けられ、該ハンマを該アンビル方向へ押圧するスプリングと、を有するものが考えられる。
より好ましくは、該固定歯車の該突起部の根元を表面から凹となる略円弧状の曲線で形成することで、突起部が負荷を受けたときの根元への応力集中を抑えることができると共に、突起部がより弾性変形しやすくなる。
請求項1及び2記載の構成によれば、固定歯車を樹脂等の弾性体で形成し、固定歯車の突起部の内部に空間部を設けることによって、突起部が弾性変形しやすくなるので十分な衝撃緩和能力を得ることができる。また、ゴムと比べて永久変形しにくいので、初期性能を長く維持することができる。これに伴い、高価な材質を使用することがなくなり材料費を低減することができる。また、衝撃緩衝材を別部品にする必要がなくなり、組立性が向上する。
請求項3記載の構成によれば、突起部の根元が表面から凹となる略円弧状の曲線で形成されるので、突起部が負荷を受けたときの根元への応力集中を抑えることができ、十分な強度を得ることができるとともに、突起部がより弾性変形しやすくなる。
本発明による携帯用工具として、インパクト工具を例にして、図1〜図8を用いて説明する。図1は、本発明による実施の形態に係る固定歯車を示す正面図及び側面図、図2は本発明による実施の形態に係る固定歯車を示す断面図、図3は本発明による固定歯車の他の実施例を示す正面図及び側面図、図4は本発明による固定歯車の他の実施例を示す正面図及び側面図、図5は本発明による固定歯車の他の実施例を示す正面図及び側面図、図6は本発明による実施の形態に係る固定歯車支持治具の正面図及び側面図、図7は本発明による実施の形態に係る固定歯車支持治具の背面図、図8は本発明による実施の形態に係るインパクト工具の全体構造断面図である。
図8により、インパクト工具の全体構成を説明する。以下、図8の右方を工具の前方、図8の上方を工具の上方として説明する。
以下、外枠とその内部について説明する。外郭をなす外枠部は、樹脂製のハウジング1及びハウジング1に図示せぬねじで連設されるアルミ合金製のハンマケース10からなる。
ハウジング1内には、駆動源となるモータ2と、モータ2への電力供給を外部から制御可能な図示せぬスイッチが収容されている。ハウジング1の下方から図示せぬ電池パックが着脱可能に設けられており、図示せぬスイッチに電力を供給する。このような構成により、図示せぬスイッチを外部から操作することによりモータ2が回転あるいは停止する。
以下、減速機構部について説明する。ハウジング1内のモータ2の前方には、モータ2の回転力を減速してさらに前方に伝達する減速機構部が収容される。減速機構部は遊星歯車機構で構成され、ピニオン4、スピンドル14、遊星歯車8、固定歯車5及び固定歯車支持治具6とからなる。
モータ2の回転軸は、固定歯車支持治具6に図示せぬ軸受を介して回転可能に支持される。ピニオン4は、モータ2の回転軸の先端に固着され遊星歯車機構の太陽歯車として作用する。
スピンドル14は、その後部が軸受11を介して固定歯車支持治具6に支持され、モータ2と同軸に回転可能に支持される。スピンドル14の軸受11前方はフランジ状に形成され、遊星歯車8がピニオン4と噛合するようにニードルローラ9で回転可能に支持されている。
固定歯車5は、遊星歯車8に外接して噛合して固定歯車支持治具6に支持される。固定歯車5は後述のように固定歯車支持治具6に対して回転不能に規制されており、微小な角度でのみ回動可能に設けられている。そして固定歯車支持治具6はハウジング1に対して回動不能且つ軸方向移動不能に固定される。
このような構成により、モータ2が回転するとピニオン4が回転し、固定歯車5は回転不能であるので、ピニオン4と固定歯車5の両者に噛合する遊星歯車8は自転しながら公転し、遊星歯車8を支持するスピンドル14が回転する。従って、モータ2の回転は、ピニオン4と固定歯車5との歯数の比率に応じて減速され、スピンドル14に伝達される。
以下、固定歯車5及び固定歯車支持治具6の構成を図1、図2及び図6により説明する。固定歯車5はガラス繊維を混入して成形された強化プラスチック等の樹脂製であり、図1及び図2示すように、略円環形状で内歯車を形成する。固定歯車5の一端には平面部5dが形成され、平面部5dから軸方向に突出するように突起部5aが形成される。
突起部5aは固定歯車5の中心に対して対称に2ヶ所形成される。突起部5aの形状は、固定歯車5の外周及び内周と、固定歯車5中心と突起部5aの中央を結ぶ線と平行な2辺とによって形成される。
突起部5a内には、略四角形状の空間部5bがそれぞれ2個ずつ、合計4個凹設される。このため突起部5aの肉厚は薄く、空間部5bが形成されない場合と比べて弾性変形しやすい。
突起部5aが平面部5cと交わる根元部は、突起部5a表面から凹となる略円弧状の曲線に形成される。根元部では肉厚がさらに薄くなるため、突起部5aを曲げようとする外力が加わったときに、根元部から曲がりやすく、弾性変形しやすい。また、根元部が略円弧状の曲線で形成されるため、根元部から大きく曲がっても応力が集中し難く、破損し難い。
固定歯車支持治具6は樹脂製であり、図6に示すように、複数の薄肉の略円筒形状が組合わされた形状をなしている。最も内径の大きい部分6bには固定歯車5が挿入され、2番目に内径の大きい部分にはスピンドル14の軸受11が挿入され、3番目に内径の大きい部分6dにはモータ2の軸受が挿入される。最も内径の大きい部分6aと2番目に内径の大きい部分6cの間には平面部6eが形成され、平面部6eには凹部6aが形成される。
凹部6aは、固定歯車支持治具6の中心に対して対象に2ヵ所設けられ、凹部6aの形状は突起部5aよりもわずかに大きい形状である。凹部6aに突起部5aが挿入されることにより、固定歯車5は固定歯車支持治具6に対して回動不能となる。
凹部6aに対応して、回転止め6fが固定歯車支持治具6の後部から突設される。ハウジング1には回転止め6fが挿入可能な図示せぬ凹部が凹設される。図示せぬ凹部に回転止めfが挿入されることにより、固定歯車支持治具6はハウジング1に対して回動不能となる。
このような構成により、固定歯車5は微小角度のみ回動可能に支持される。
以下、インパクト機構部について説明する。インパクト機構部は、スピンドル14、ハンマ15、スチールボール16、アンビル17、スプリング12からなる。
スピンドル14のフランジ状に形成された部分から前方は軸状に形成され、軸状の部分の中程には第1のカム溝であるカム溝14aが凹設される。カム溝14aの断面は、スチールボール16の外径よりわずかに曲率の大きい半円形状であり、スピンドル14の軸方向とは所定の角度をもってV字形状に延びる。
ハンマ15は略円筒形状であり、スピンドル14に対して軸方向に摺動移動可能且つ回転可能に設けられる。ハンマ15とスピンドル14が摺動する部分には、カム溝14aに対応して第2のカム溝であるカム溝15aが凹設される。カム溝15aの断面は、スチールボール16の外径よりわずかに曲率の大きい円弧形状であり、スピンドル14の軸方向とはカム溝14aの逆方向に所定の角度をもって、V字形状に延びる。
スピンドル14とハンマ15の間には、カム溝14aとカム溝15aの両方に係合するように、スチールボール16が挿入される。
このような構成により、ハンマ15をスピンドル14に対して回動させると、カム溝14a及び15aはスチールボール16を介してV字形状に沿って相対的に移動し、ハンマ15はスピンドル14に対して軸方向にも移動するようになる。
さらに、スピンドル14とハンマ15の間には、ハンマ15を前方を押圧するようにスプリング12が設けられる。
このような構成により、ハンマ15はスピンドル14に対して常に前方に押圧されるが、前述のカム溝14a及び15aとスチールボール16による規制作用によって、カム溝14a及び15aのV字形状の頂点同士が一致する位置で安定して静止する。そして、ハンマ15とスピンドル14とを相対的に回動するようにトルクをかけると、トルクがスプリング12の押圧力に打ち勝つまではハンマ15とスピンドル14は相対的に回動せず、トルクがスプリング12の押圧力に打ち勝つと、ハンマ15はスピンドル14に対して回動しながら後退する。トルクをかけるのを止めれば、スプリング12の押圧力によってハンマ15はただちに元の位置に戻る。
ハンマ15の前端には第1の爪部である爪部15bが突設される。爪部15bはハンマ15の中心に対して対象に2ヵ所設けられる。
スピンドル14の前方には、アンビル17がハンマケース10に対してメタル軸受18を介して回転可能に設けられる。アンビル14は、略T字形状であり、先端には先端工具19が着脱可能に取り付けられ、後端には爪部15bと係合可能な第2の爪部である爪部17bが中心に対して対称に突設される。
スピンドル14の前端には径が小さい軸部14bが突設されると共に、アンビル14の後端には軸部14bよりわずかに径が大きい穴部17aが凹設される。軸部14bが穴部17aに挿入され、スピンドル14はアンビル17に対して回動可能に軸支される。
メタル軸受18の位置は、スピンドル14及びアンビル17がハンマケース10内でごくわずかに軸方向に移動できるように配される。従って、スピンドル14とアンビル17の関係については、回転方向で直接係合することはなく、軸方向にはハンマケース10内でほとんど軸方向に移動できないように規制される。そして、ハンマ15とアンビル14の関係については、爪部15bと爪部14bとが回転方向に所定の遊び角をもって係合する。
以下、インパクト機構部の動作を説明する。アンビル14とスピンドル14とを相対的に回転するようにトルクをかけると、爪部15b及び14bが係合するまでほとんど抵抗なく相対的に回動し、爪部15b及び14bが係合すると、前述のスプリング12とカム溝14a及び15aの作用に従ってハンマ15が動作する。すなわち、トルクがスプリング12の押圧力に打ち勝つまではハンマ15とスピンドル14は相対的に回動せず、トルクがスプリング12の押圧力に打ち勝つと、ハンマ15はスピンドル14に対して回動しながら後退する。
ハンマ15が所定の位置よりも後退すると、爪部15b及び14bの係合は解かれ、ハンマ15はスプリング12の押圧力によってただちに元の位置に戻ろうとする。一方で、ハンマ15とアンビル14とは相対的に回転している。従って、爪部15bは先程とは違うもう一方の爪部14bに衝突して、両者の間に衝撃トルクが発生する。
そして、アンビル14とスピンドル14とを相対的に回転させるトルクが大きいままであれば、上記の打撃動作が反復して行われ、アンビル14には間欠的な衝撃トルクが連続して発生する。
以下、このように構成されたインパクト工具の動作を説明する。まず、先端工具を図示せぬ被締め付け材に係合させる。次に、スイッチ3を操作するとモータ2が回転を初め、回転力は減速機構部によって減速されてインパクト機構部に伝達される。ハンマ15及びスピンドル14は、爪部15b及び14bが係合するまでほとんど抵抗なく回動する。
被締め付け材の抵抗トルクが所定値よりも小さければ、アンビル14とスピンドル14とを相対的に回転させるトルクは小さく、爪部15b及び14bが係合したまま、スピンドル14、ハンマ15、アンビル14及び被締め付け材が一緒に回転して、締め付け作業が行われる。
被締め付け材の抵抗トルクが所定値よりも大きくなれば、アンビル14とスピンドル14とを相対的に回転させるトルクが大きくなり、前述のようにハンマ15がアンビル14を反復して打撃し、アンビル14に発生する衝撃トルクにより締め付け作業が行われる。
以下、締め付け作業時に減速機構部にかかる衝撃トルクについて説明する。ハンマ15が後退するとき、スピンドル14には回転を止める方向のトルクがかかるが、モータ2はスピンドル14を回転させる方向にトルクをかけるので、減速機構部にもトルクがかかる。
被締め付け材のばね定数が小さい作業条件の下では、打撃時にハンマ15が大きく反発する現象が起こり、ハンマ15の後退量はスピンドル14との関係で決まる最大限の後退量に達し、スピンドル14に衝突する。
このとき、スピンドル14とモータ2との間には衝撃トルクが発生し、この衝撃トルクは減速機構部にかかる。この衝撃トルクによって各歯車と固定歯車支持治具6には大きな衝撃力が加わり、損傷の大きな原因となる。
以下、突起部5aの緩衝作用について説明する。減速機構部に衝撃トルクがかかるとき、固定歯車5の突起部5aと固定歯車支持治具6の凹部6aとの間に衝撃トルクがかかるが、前述のように突起部5aが変形しやすいように形成されているため、突起部5aが弾性変形して衝撃トルクを緩衝する。従って、各歯車と固定歯車支持治具にかかる衝撃力が緩衝され、損傷を防ぐことができる。
また、突起部5a自体が変形しやすいため、衝撃緩衝の機能を有しており、別部品で衝撃緩衝材を設ける必要がない。従って、安価にできると共に、組み立て易くにすることができる。また、別部品を収容するスペースを確保する必要がないので、工具が大形化することもない。また、突起部5aに空間部5bを設けたことで、部品が軽量になる。また、突起部5aは樹脂製であるので、ゴムのように永久変形することがなく、初期性能を長く持続できる。
衝撃緩衝手段を設けることで、各部品の強度を向上させることなく、所望の工具寿命を得ることができ、工具の小型・軽量化とコスト低減に効果がある。また、作業者の手に伝わる衝撃トルクも小さくなるので、長時間使用しても疲れにくくなる。
なお、突起5aは図示したように2個とは限らず、少なくとも1個以上あれば衝撃緩衝の機能を果たすことができる。
以下、固定歯車5の他の実施例について図3乃至図5により説明する。図3は、固定歯車105の突起部105aをN形のリブとし、突起部105a内に空間部105bを設けたものである。図4は、固定歯車105の突起部105a内の空間部105bを突起部105aに対し、45°傾け空間部105bをひとつにしたものである。図3及び4の実施例はいずれも、突起部105a、205aの肉厚が薄く、空間部105b、205bが形成されない場合と比べて弾性変形しやすい。突起部105a、205aが平面部105d、205dと交わる根元部は、突起部105a、205a表面から凹となる略円弧状の曲線105c、205cによって形成される。根元部では肉厚がさらに薄くなるため、突起部105a、205aを曲げようとする外力が加わったときに、根元部から曲がりやすく、弾性変形しやすい。根元部が略円弧状の曲線で形成されるため、根元部から大きく曲がっても応力が集中し難く、破損し難い。
図5では、固定歯車305の外周に突起部305aを突設し、突起部305aに空間部305bを凹設し、突起部305aが外周部305dと交わる根元部は、突起部305a表面から凹となる略円弧状の曲線305cで形成される。突起部305aの肉厚が薄く、空間部305bが形成されない場合と比べて弾性変形しやすい。根元部では肉厚がさらに薄くなるため、突起部305aを曲げようとする外力が加わったときに、根元部から曲がりやすく、弾性変形しやすい。根元部が略円弧状の曲線305cで形成されるため、根元部から大きく曲がっても応力が集中し難く、破損し難い。固定歯車305の外周で衝撃トルクを受けるため、ハウジング1外径を大きくする必要があるものの、回転軸からの距離が大きいため突起部305aにかかる衝撃力は小さくなり、突起部305aがより破損し難くなる。
本発明による実施の形態に係る固定歯車を示す正面図及び側面図。 本発明による実施の形態に係る固定歯車を示す断面図。 本発明による固定歯車の他の実施例を示す正面図及び側面図。 本発明による固定歯車の他の実施例を示す正面図及び側面図。 本発明による固定歯車の他の実施例を示す正面図。 本発明による実施の形態に係る固定歯車支持治具の正面図及び側面図。 本発明による実施の形態に係る固定歯車支持治具の背面図。 本発明による実施の形態に係るインパクト工具の全体構造断面図。
符号の説明
1はハウジング、2はモータ、5、105、205、305は固定歯車、5a、105a、205a、305aは突起部、5b、105b、205b、305bは空間部、5c、105c、205c、305cは略円弧状部、5d、105d、205dは平面部、305cは外周部、6は固定歯車支持治具、6aは凹部、6fは回転止め、8は遊星歯車、10はハンマケース、13はストッパ、14はスピンドル、15はハンマ、17はアンビル、19は先端工具である。

Claims (3)

  1. 外郭を形成する外枠部と、該外枠部に収容され駆動源となるモータと、該モータの回転力を伝達する減速機構部と、該減速機構部から伝達される回転力を間欠的に発生する衝撃トルクに変換するインパクト機構部と、を有する携帯用工具であって、
    該減速機構部は、該モータの回転軸の先端に設けられるピニオンと、該モータの回転軸と同軸に回転可能に設けられるスピンドルと、該スピンドルに回転可能に設けられ、該ピニオンと噛合う複数の遊星歯車と、該遊星歯車に外接して該遊星歯車と噛合うように設けられ、一端に突起部が設けられる固定歯車と、該突起部と係合する凹部が設けられ、該固定歯車の回転を規制する固定歯車支持治具と、を有する携帯用工具において、
    該固定歯車を樹脂等の弾性体で形成し、該固定歯車の該突起部の内部に空間部を設けることを特徴とする携帯用工具。
  2. 該インパクト機構部は、該スピンドルの軸部に軸方向とは所定の角度をもって凹設される第1のカム溝と、該スピンドルの軸部に回動可能且つ軸方向移動可能に設けられ、一端に複数の突起部からなる第1の爪部が形成される略円筒形状のハンマと、該ハンマの内周に軸方向とは所定の角度をもって凹設される第2のカム溝と、該第1及び第2のカム溝に係合するように設けられるボールと、該スピンドルと同軸に回転可能に設けられ、一端に該第1の突起部と係合可能な第2の爪部が形成され、他端に先端工具が挿入可能な保持穴が形成される略軸形状のアンビルと、該スピンドル及び該ハンマの間に設けられ、該ハンマを該アンビル方向へ押圧するスプリングと、を有することを特徴とする請求項1記載の携帯用工具。
  3. 該固定歯車の該突起部の根元を表面から凹となる略円弧状の曲線で形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の携帯用工具。
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