JP3948873B2 - デジタルカメラ、並びに、光学ズーム効果およびデジタルズーム効果を円滑にする方法 - Google Patents
デジタルカメラ、並びに、光学ズーム効果およびデジタルズーム効果を円滑にする方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的なカメラに用いられる技術に関し、特に、組合された光学ズームおよびデジタルズーム機能を有し、組合された光学デジタルズーム倍率の全範囲にわたって平滑に移行するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、デジタルカメラおよびアナログカメラはともに、撮影時に撮像されるシーンのどの領域を取込むかについてのフィードバックをユーザに提供しなければならない。従来、これは、光学ビューファインダと呼ばれる内蔵デバイスを使用することで達成され、この光学ビューファインダは、ユーザがシーンを視覚可能であるとともに、カメラレンズ系により取込まれるシーンの領域を正確に知ることができる光学ウィンドウである。
【0003】
カメラレンズ系により取込まれる領域を切り替えるために、多くのデジタルおよびアナログカメラは、一般にズーム機能と呼ばれるものを含んでいる。ズーム機能は、アナログカメラでは光学ズーミングに限定されるが、デジタルカメラでは光学ズーミングとデジタルズーミングの両方を含んでいてもよい。
【0004】
光学およびデジタルズーミングの長所の説明に先立ち、当該技術水準においてTTL(Through The Lens)カメラとして知られるものと、PAS(Point And Shoot)カメラとして知られるものの相違について概説することがおそらく有益であろう。
【0005】
TTLカメラでは、ユーザは、撮像されるシーンを見るときにカメラビューファインダを利用する。より詳細には、ユーザは、カメラのレンズ系を通してシーンを見る。すなわち、TTLカメラにおいて内部設置されたミラーの助けにより、該レンズ系を通った光が内部ミラーにより反射され、光学ビューファインダに送られ、ユーザによって検討される。取込まれるシーンにユーザが満足すると、カメラの感光面に対して光路を直行するべくミラーが転位され、これにより光学ビューファインダを通して見えるシーンを取込むことができる。
【0006】
PASカメラは、これに比べてはるかに割安であり、ユーザは、第1のレンズ系を通してシーンを見ることができない。代わりに光学ビューファインダには第2のレンズ系が設けられ、第1のレンズ系と前後一列で移動できるようになっている。すなわち端的に言えば、PASカメラには2つの光路が別個に確立されており、1つは第1のレンズ系用の光路であってカメラの感光面に向かい、もう一つは、第2のレンズ系を介して、ユーザがシーンをプレビューできるビューファインダに向かう。
【0007】
ここで2種類のズーミング、すなわち光学ズーミングとデジタルズーミングの長所を検討すると、光学ズーミングは、見た被写体を拡大または縮小するといった第1のレンズ系の動きに影響を及ぼす機械的動作であることが当業者には理解されよう。従って、たとえば、第1のレンズ系を動かすことによって、ユーザは、機械的な移行をスムーズに行いながら一群で構成された花からその群の中の1本の花を見た後、再び全体構成に戻すことができる。この移行を、一般的にシーンの「ズームイン」「ズームアウト」という。
【0008】
デジタルカメラおよび写真撮影の出現により、液晶ディスプレイ(LCD)機器として知られる画像視覚表示モジュールとデジタルズーミングの2つの新たな開発が出現した。LCDユニットにより、ユーザは、PREVIEW動作モードにおいて画像を取込む前と、POST−VIEWまたはREVIEW動作モードにおいて画像を取込み格納した後の両方でシーンを自由に見ることが可能である。すなわち端的に言えば、PREVIEW動作モードは、TTLタイプのカメラにおいて見られる、LCDに表示される画像を電荷結合素子(CCD)とも呼ばれるデジタルカメラの感光面から直接取り出す場合の動作モードと本質的に同一動作モードである。
【0009】
デジタルズーミングは、CCDによって変換された画像の一部を選択し、この選択した部分がLCDの視覚領域全体から見たときに拡大されて見えるようにする電気操作である。以上のことから、光学ズーミングは、移動式の第1のレンズ系を設けるという高い費用をかける必要なく同一効果が達成され、LCD上で見られることが当業者により理解されるであろう。しかしながら、このような利点と引き替えに、CCDはより少数の画素配置を使用するためLCDで見られる画像品質が劣化する。
【0010】
ハイエンドデジタルカメラの中には、デジタルズーミングによって引き起こされる画像品質の劣化を、従来の光学ズーミング機能を設けることによって克服するものがある。この種のカメラでは、ビューファインダがカメラレンズを追跡する(track)ことで、ユーザは、光学ズーミングの効果を視覚的に見ることが可能になる。あるいは、ユーザは、被写体画像をCCDにより変換する前に第1のレンズ系によって拡大が実現されるため、PREVIEW動作モードにおいてLCD上で光学ズーミングの効果を見ることもできる。しかしながら、ほとんどの状況において、ユーザは、LCDを使用することでカメラのバッテリー系に高い電気ドレインをかけることになるため、光学ズーミングを観察する目的ではLCDを使用しない。
【0011】
近年、デジタルカメラの中には、光学ズーミングとデジタルズーミングの両方を兼ね備えたものも売られてきた。かかるカメラにおいて、ユーザは、所望の拡大を達成するためにこれらの効果のいずれか一方を選択することが可能である。従って、たとえば、4Xの倍率にするために、ユーザは、2Xの光学効果および2Xのデジタル効果を選択することができる。
【0012】
このような組み合わせ効果はPREVIEW動作モードでは望ましいが、カメラバッテリ系への電気ドレインが大きいことから、組み合わせズーミング効果は期待を下回るものであった。すなわち、LCD画像を見ることによってのみ画像データの「見たものが即得られる」視野をユーザが獲得するので、組み合わせズーム効果が作用しているときにはパワードレインが一定である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
以上のことから、LCDの電源がオフであるとき、ユーザがビューファインダを通しても光学的ズーミング効果しか見られないよう制限されることが理解されるはずである。この場合、ズーム機能を組み合わせた従来技術のデジタルカメラにおいて、光学ズームは常に作動可能であるが、デジタルズームは、LCDが動作パワーオン状態のときにのみ作動可能となる。このように、ユーザは、取込まれるシーンに厳密に含まれるものを推測できる状態にはない。
【0014】
上述したカメラおよび動作方法では、光学ならびにデジタルズーミングの両方を組み合わせた効果を提供するが、デジタルズーミングの効果により、利用可能なバッテリー電源に対するカメラの有用な動作時間が大幅に短縮される。換言すれば、組み合わされた光学とデジタルズーミング機能のカメラでは、カメラの動作コストは、高価なバッテリをかなり頻繁に交換しなければならないため、より一層高くなる。
【0015】
従って、倍率の有効範囲が連続的であり、いかなる倍率設定値に対しても最高の画質を提供する、使用が容易な新しい改良されたデジタルカメラの存在が強く望まれていた。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、見い出されたものであって、光学ズームの動作モードとデジタルズームの動作モードとの両方において各々ズームイン動作とズームアウト動作をもたらすズームインスイッチ(30)およびズームアウトスイッチ(32)を含むズーム制御スイッチ装置(30、32、33)と、前記デジタルズーム倍率が約Dnの最大デジタルズーム倍率と等しくない場合、前記ズームインスイッチ(30)に応答して、最大光学ズーム倍率を1インクリメント(1増加)した設定値分縮小することによって、次のインクリメント(増加)した光学デジタルズーム倍率設定値への円滑な移行を容易にするズーム制御部(300)と、を具備し、前記次のインクリメントした光学デジタルズーム倍率設定値は、Z1D1の最小光学デジタルズーム倍率の積からZtDnの最大光学デジタルズーム倍率の積までの組合された光学デジタルズーム倍率の範囲における個々の光学デジタルズーム倍率であることを特徴とするデジタルカメラ(10)を提供するものである。
また、本発明は、光学ズーム機能およびデジタルズーム機能を有するデジタルカメラ(10)のズーミング方法であって、光学ズームの動作モードとデジタルズームの動作モードとの両方において各々ズームイン動作とズームアウト動作をもたらすズームインスイッチ(30)およびズームアウトスイッチ(32)を含むズーム制御スイッチ装置(30、32)を使用し、前記デジタルズーム倍率が約Dnの最大デジタルズーム倍率と等しくない場合、前記ズームインスイッチ(30)に応答して、最大光学ズーム倍率を1インクリメントした設定値分縮小することによって、次のインクリメントした光学式デジタルズーム倍率設定値への円滑な移行を容易にし、前記次のインクリメントした光学式デジタルズーム倍率設定値は、約Z1D1の最小光学デジタルズーム倍率の積から約ZtDnの最大光学デジタルズーム倍率の積までの組合された光学デジタルズーム倍率の範囲における個々の光学デジタルズーム倍率であることを特徴とするデジタルカメラ(10)のズーミング方法を提供するものである。
本発明によれば、新しく改良されたデジタルカメラは、光学ズームの動作モードとデジタルズームの動作モードとの両方において、ズームイン動作とズームアウト動作の各々をもたらすズームインスイッチおよびズームアウトスイッチを有している。ズーム制御装置は、現デジタルズーム倍率が約Dnの最大デジタルズーム倍率と等しくない場合に、ズームインスイッチに応答して、1インクリメントした設定値分最大光学ズーム倍率を縮小し、それによって次のインクリメントした光学デジタルズーム倍率設定値への平滑な移行を容易にする。次のインクリメントした光学デジタルズーム倍率設定値は、約Z1D1の最小光学デジタルズーム倍率の積から約ZtDnの最大光学デジタルズーム倍率の積までの組合された光学デジタルズーム倍率の範囲における個々の光学デジタルズーム倍率である。更に、ズーム制御装置は、現デジタルズーム倍率が約D1の最小デジタルズーム倍率と等しくない場合に、ズームアウトスイッチに応答して、1インクリメントした設定値分約Z1の最小光学ズーム倍率を拡大し、それによって次のより低い光学デジタルズーム倍率設定値への円滑な移行を容易にする。
【0017】
添付図面とともに以下の本発明の好ましい実施の形態の説明を参照することによって、本発明の上述の特徴およびこれらを達成する方法が明らかとなり、かつ本発明自体が最もよく理解されるであろう。
【0018】
【発明の実施の形態】
ここで、図面、特に図1〜図2を参照すると、本発明に従って構成したデジタルカメラ系8が図示されている。デジタルカメラ系8によって取込まれ、処理されたデジタル画像を、ユーザは永久的または一時的に見ることができる。
【0019】
次に、図1〜図2を参照してデジタルカメラ系8をさらに詳細に検討していくと、デジタルカメラ系8は、一般に、画像データを受信して処理するデータ処理プリントシステム9と、該システム9が処理する画像データを取込み、格納するデジタルカメラ10と、を含む。データ処理プリントシステム9は、デジタル画像処理を容易に行う各種のハードウェアおよびソフトウェア構成で構成されてもよく、たとえば、プロセッサまたはコンピュータ、モニタ、デジタルカードリーダおよびプリンタを有するパーソナルコンピュータシステム、IRポート、デジタルカードリーダおよび内蔵マイクロプロセッサを有するスタンドアロン型フォトプリンタ等があり、画像データを記憶カードモジュール54において受信するか、または全般的に75で示した(図2)IRチャネル等のIR通信チャネルを介して赤外線波長で伝送することができる。
【0020】
動作中、ユーザは、デジタルカメラ10を使用して、撮像するシーンを選択し、フレーム調整を行って、さらに詳細を後述する各種のカメラ制御を用いて画像に焦点を合わせ、カメラ10を作動させると対象シーンを取込み、格納できるようにする。カメラ10により画像を一旦取込み、格納してしまうと、ユーザは、画像を単独で、または先に取込み格納されている他の画像とともに選択して、IRチャネル75を介して処理システム9に送信するか、あるいは各画像のプリントを何枚用意すべきか、クロッピング命令、回転命令、サムネイル命令等各種の命令指令を備えた記憶カードモジュール54に複写することができる。そして記憶カードモジュール54をカメラ10から取り外し、データ処理プリントシステムのデジタルカードリーダに挿し込んで処理することができる。より詳細には、画像情報および命令が、処理システム9に受信されたときに実行されることで、カメラ10を介して入力されたユーザの命令に従って画像プリントが用意される。
【0021】
次に図面、特に図1を参照すると、本発明に従って構成したデジタルカメラ10が模式的に示されている。カメラ10は、画像処理システム9と併用して高品質のデジタル写真の再検討、フォーマットおよびプリントを容易に行うよう構成されている。本発明の好ましい実施の形態において、カメラ10は、光学とデジタルの両方のズーミング機能とともに固定焦点機能および自動焦点機能とを備え、それぞれについて、カメラ10の動作を説明するときにさらに詳細を後述する。
【0022】
組み合わされた光学とデジタルのズーム機能は、カメラ10のバッテリパワードレインを大幅に減少して実施されるが、これについては詳細を後述する。固定焦点動作モードは、絞り優先(aperture sensitive)であり、カメラ10のデフォルトを固定焦点動作モードにする。固定焦点動作モードにおいて、カメラ10は、カメラ10が受け取る周辺光の光量に対して、その焦点および絞り設定を自動調節する。
【0023】
カメラ10をさらに詳細に検討していくと、カメラ10は、一般に筐体16を備え、筐体16には、ズーミング機能、光を調整する絞り設定および画像再生を目的とするフォーカス機能を容易に行う絞り/レンズ系ないし構成13が内蔵されている。この場合、絞り/レンズ構成13は、全般的に14で示した、取込まれるシーンの結像および光学的ズームイン/ズームアウトを行う第1のレンズ系と、取込むべき被写体を示す光をカメラの感光面に入射させるシャッタ19と、適正な画像形成を確実に行うために適正な光量を受け取るよう自動調節される絞り18と、を一般に含む。
【0024】
また、取込まれるシーンをユーザがプレビューできるように、カメラ10は、マイクロプロセッサ25および液晶ディスプレイ(LCD)機器38を、電荷結合素子すなわちCCD15と電気的に結合するようにも構成される。LCDユニット38により、ユーザは、カメラ制御に対する各種メッセージの表示を視覚することができるとともに、画像を取込む前に光学とデジタル両方のズーミング効果をプレビューすることができる。CCD15は、第1の光路中に設置されて、光を電気信号に変換し、これが最終的にマイクロプロセッサ25によって処理される。これについては、さらに詳細を後述する。図1において最もよくわかるように、第1の光路は、第1のレンズ系(レンズ装置)14およびシャッタ19を介して絞り18から電荷結合素子15まで伸長している。
【0025】
マイクロプロセッサ25およびLCDユニット38は、TTL(through the lens)デジタルカメラにおいて見られるものと略同一の動作モードである1つのPREVIEW動作モードを提供するように動作する。すなわち、ユーザは、LCDユニット38がパワーオン状態にある場合、LCDユニット38を介して光学ズーミングとデジタルズーミングの両方の効果を見ることができる。しかしながら、このLCDのPREVIEW動作モードでは、LCDユニット38がカメラ10の電気系に多大な電気ドレインをもたらすことが当業者であれば理解されよう。
【0026】
また、デジタルカメラ10には、第2のレンズ系44およびビューファインダ45を有するズーム効果ビューファインダ装置43(以下、ビューファインダ装置43とする)が設けられている。このビューファインダ装置43は、ビューファインダズーム制御アルゴリズム300と協働して動作し、別のプレビュー動作モードにおいて、ユーザに対し、取込まれる被写体シーンを可視化して提示する。この動作モードにおいて、ユーザは、LCDユニット38に対して電源を供給することなく被写体シーンを可視化することができ、それによってカメラの動作期間を大幅に長くすることができる。すなわち、このビューファインダプレビュー動作モードにおいて、LCDユニット38は、電源がオン状態にならないため、デジタルカメラ10の電気系の電力ドレインを用いない。選択スイッチ33により、ユーザはビューファインダのみのモードとLCDモードの2つの異なる動作モード間で、デジタルカメラ10の動作モードを切換えることができる。また、ズームイン指令およびズームアウト指令を容易に与えるために、デジタルカメラ10には、図1に最もよく示すようにズームインスイッチ30およびズームアウトスイッチ32も設けられている。
【0027】
マイクロプロセッサ25と第1のおよび第2の各レンズ系14および44の間には、ステッパモータ29がそれぞれ結合され、それぞれのレンズ系14および44を移動してフォーカスおよびズームさせる。ステッパモータ29は、マイクロプロセッサ25および固定焦点制御アルゴリズム100の制御下(図5)で、カメラ10が固定焦点動作モードで動作している場合に、所与の絞り設定について、第1のレンズ系14を所定の焦点位置設定に調整する。同様に、ステッパモータ29は、マイクロプロセッサ25およびズーム制御アルゴリズム300の制御下で、1X倍率から2X倍率の光学ズームレンジに亘って第1のレンズ系14および第2のレンズ系44をズームさせる。光学ズームレンジの端部において、第1のレンズ系14がこれ以上大きなズーミング効果を奏することができない場合、マイクロプロセッサ25により、ステッパモータ29は、LCDユニット38を作動せずにユーザが直接見ることのできるデジタルズーミング効果をシミュレートするように第2のレンズ系44を移動し続ける。すなわち、第2のレンズ系44は、第1のレンズ系14がもはや移動していなくとも、ビューファインダ43において見えた被写体シーンを拡大し続ける。すなわち端的に言えば、光学ビューファインダ43が示す倍率の大きさは、表1に示すような光学ズーム係数とデジタルズーム係数の積である。
【0028】
たとえば、光学ズーム機能には、一連の有限段においてZ1、Z2、Z3…Znと表される約Z1〜約Znの動作範囲がある。従って、光学ズーム動作では、ユーザがズームインして被写体画像を望遠にする場合、第1のレンズ系14と第2のレンズ系44は、それぞれの第1および第2の光路に沿って前後一列にZ1〜Znの一連の連続する有限段で動く。逆に、ユーザがズームアウトして被写体画像を広角にする場合、レンズ系14、44は、Zn〜Z1の連続する一連の有限段で反対方向に動く。
【0029】
一旦第1のレンズ系14をその最大光学ズーム位置Znまで動かすと、これ以上の光学ズームは不可能である。このとき、ユーザが被写体画像を引き続きズームインしたい場合には、カメラ10は自動的にデジタルズームモードに切り替わる。
【0030】
デジタルズームモードでは、約D1〜Dnまでの範囲を提供する別の一連の有限倍率D1、D2、D3…Dnがある。この動作モードでは、マイクロプロセッサ25は、CCD15にその出力信号を操作させてデジタルズーミングの効果を与え、該効果は、カメラがLCDアクティブモードで動作している場合にLCDユニット38において観察できる。LCDユニット38において見られるものの実際の効果は、現行の光学ズーム係数(たとえばZn)と現行のデジタルズーム係数(たとえばDn)の積であり、全体としての有効ズーム係数はZnDnになる。
【0031】
ユーザがこのビューファインダ45におけるズーミング効果を視覚できるようにするために、マイクロプロセッサ25は、ズーム制御アルゴリズム300の制御下で、第2の光路に沿って最大光学ズーム位置のZnから最大有効ズーム位置のZnDnまで第2のレンズ系44を移動し続ける。すなわち端的に言えば、第2のレンズ系44が第2の光路に沿って移動していくと、レンズは、最小有効ズーム積のZ1D1から最大有効ズーム積ZnDnの範囲である光学デジタルズーム係数積をシミュレートする一連の有限段で移動する。
【0032】
好ましい動作モードでは、マイクロプロセッサ25は、ズームインスイッチ30およびズームアウトスイッチ32によりそれぞれ生成される信号におけるズームインおよびズームアウトに応じて、現行の光学ズーム係数と現行のデジタルズーム係数の積を算出し、ステッパモータ29が第1のレンズ14と第2のレンズ44をそれぞれ移動する必要のある位置を求める。従って、たとえば現行の光学ズーム係数位置がZ4であり、現行のデジタルズーム係数位置がD2であるとすると、マイクロプロセッサ25は、第2のレンズ系44を有効光学デジタルズーム積のZ4D2をシミュレートする位置まで移動させる。前述したように、表1は有効ズーム係数を示している。
【0033】
【表1】
【0034】
表2は、現行の光学ズーム倍率と現行のデジタルズーム係数に基づく一連の様々な有効ズーム倍率を示している。
【0035】
【表2】
【0036】
以上のことから、この方策は、ビューファインダ43を通して、あるいは代替例においてユーザがその作動を選択していればLCDユニット38において、光学ズームとデジタルズーミングの効果を見ることができるように、ユーザにとってより使い易くしたものであることが当業者であれば理解されるはずである。さらなる利点として、ビューファインダ43および第2のレンズ系44を使用することで、平均的なユーザにとってその概念を理解することが困難な光学ズーミングとデジタルズーミングをいつ行っているかを知る必要がなくなる。
【0037】
好ましい動作モードでは、カメラ10がレンズを移動させるステッパモータ29を含むとして説明してきたが、ACおよびDCモータ等、他の形態の原動手段を用いてかかる移動を行ってもよいことを当業者であれば理解するであろう。従って、本発明の範囲を単なるステッパモータに限定しようとするものではない。
【0038】
本発明の好ましい実施の形態では2スイッチ構成を示したが、当業者には、異なるスイッチ構成を使用することができるということもまた認められよう。例えば、4〜6スイッチ構成により、光学ズームイン、光学ズームアウト、デジタルズームイン、デジタルズームアウト、ビューファインダモードおよびLCDモード機能について別々のスイッチを設けることができる。他の例として、単一のズームインズームアウトスイッチを、光学ズームモード、デジタルズームモードおよびLCDモードを選択する3スイッチ構成と組合せることができる。なお、この場合、ビューファインダモードはデフォルトモードとなる。このように、本発明の真の範囲内において、メニュー選択機能と共に多くの異なるタイプおよび種類のスイッチが考えられるため、ここで示し説明しているようなスイッチ構成に本発明を限定する意図は全く無い。
【0039】
【表3】
【0040】
上述したことから、この方法により、ユーザが光学ズームの効果およびデジタルズーミングの効果をビューファインダ43を通して見ることができ、あるいはユーザがLCDユニット38の駆動を選択した場合はそのLCDユニット38により見ることができるため、ユーザの使い易さが向上する、ということが当業者には理解されるべきである。更なる利益として、ビューファインダ43と第2のレンズ系44を使用することにより、光学式ズーミングを行っている時およびデジタルズーミングを行っている時(その概念は、普通のユーザには理解することが困難である)を知る必要がなくなる。
【0041】
ズーミング機能についてより詳細に説明する前に、光学式ズーミングおよびデジタルズーミングの概念を再考することは有益である。光学式ズーミングは伝統的なズーミングの方法であり、第1のレンズ系14が次のように移動する。すなわち、撮影されるシーンの被写体がLCDユニット38を介して拡大されて見られ、それにより、その見ているシーンにおいて、その被写体がユーザに近づくように見える。
【0042】
デジタルズーミングは、デジタルカメラにおいてのみ使用可能なもう1つのズーミングの形態である。デジタルズーミングは、以下のステップを含む一連のステップによってもたらされる。
1.光を、電荷結合素子15(光を電気信号に変換する電気的装置15)を介して、取込まれた画像を示す電気的アナログ信号に変換するステップ、
2.アナログ信号を、同様に取込まれた画像を示すデジタル信号に変換するステップ、
3.デジタル信号を内部のマイクロプロセッサ25に供給して記憶させるステップ、
4.ズームインスイッチ30およびズームアウトスイッチ32等のズーミングスイッチの駆動によって起動されるズーミング指令を処理するステップ、
5.デジタルズーム指令を電荷結合素子15に送信するステップ、
6.デジタル指令を、デジタルアナログ変換器58を介してアナログ信号に変換するステップ。これにより、電荷結合素子15は、画像取込領域をクロッピングする。これによって、図1に示すようなリムーバブルなメモリカードである記憶カードモジュール54または内部メモリ記憶装置84等の使用可能な記憶装置または記録媒体に、画像の画素のサブセットのみが記憶される。
【0043】
このようにして、クロッピングされていない画像、すなわち電荷結合素子15の完全な画像画素領域から引出される画像と、クロッピングされた画像とが、LCDユニット38に表示された時、クロッピングされた画像が拡大、すなわちデジタル的にズームされて見えることとなる。
【0044】
ステップモータ29が、人間の目に触れないほどの小さくインクリメントするステップで、実質的に連続して第1のレンズ系14を移動させるため、光学ズームが平滑に動作しているように見える。これに対し、デジタルズーミングは実質的に異なっており、実質的なマイクロプロセッサ時間が必要である。
【0045】
デジタルズーミングを実現するために必要なマイクロプロセッサ時間が非常に長いため、光学ズームとデジタルズームとの両方を提供する従来から周知のカメラでは、以下の2つの方法のうちの1つによって2つのズーミング機能を統合する。
【0046】
第1の技術では、カメラは、第1のレンズ系がその最大ズーム能力に到達するまで光学ズームを使用し、到達すると、デジタルズームが駆動され、nインクリメントしたステップ分LCDユニットを介してそのズームされた画像が見られる。この方法では、少なくとも2制御ボタン、すなわちデジタルズームの動作モードにおけるズームイン用とズームアウト用制御ボタンが必要となる。
【0047】
もう1つの技術では、光学ズーム機能とデジタルズーム機能とが別々になっている。そのため、ユーザが光学ズームをその動作範囲内の任意の設定値にセットした後、デジタルズームをその範囲内のn個の可能な設定値のうちの任意の設定値にセットすることができる。そして、有効なズームは、光学ズームの設定値とデジタルズームの設定値との積となる。この技術では、3つまたは4つの制御、すなわちズームイン、ズームアウト、および更に任意にズームインとズームアウトとに分けることができるデジタルズームが必要である。
【0048】
図6は、第1の技術をグラフ化して表している。この場合、図6において、ズームの有効範囲が、38〜105の光学ズーム範囲に亙って連続的であることが分かる。しかしながら、105×1.5すなわち158の範囲、および105×2すなわち210の範囲に値が飛んでいる。すなわち、この技術では、ユーザは38〜210のズーム範囲を完全には使用しない。
【0049】
図7は、第2の技術をグラフ化して表している。この方法では、光学ズーム機能およびデジタルズーム機能の両方を使用して、ズームの有効範囲が38と210の間の任意のズーム設定値について連続的である。例えば、図7に関して100のズーム設定値を考慮した場合、当業者には、この設定を行うために3つの異なる方法が実現可能であることが明らかであるはずである。すなわち、
1.光学ズームが100
2.光学ズームが66、およびデジタルズームが1.5X
3.光学ズームが50、およびデジタルズームが2X。
【0050】
上述したことから、ユーザには十分すぎる柔軟性が与えられることが分かるはずである。すなわち、同じズーム設定値を達成する方法が複数あるために、ユーザは、柔軟すぎることによって画質を低下させる可能性がある。この柔軟性によって、PASカメラに慣れた初心者のユーザが困惑し、ユーザが光学式ズーミング機能とデジタルズーミング機能との違いを適切に理解できなくなる可能性がある。
【0051】
統合された光学ズームおよびデジタルズームに関連する問題を解決するために、デジタルカメラ10は、2制御スイッチ、すなわちズームインスイッチ30およびズームアウトスイッチ32のみを備える。ズームインスイッチ30またはズームアウトスイッチ32のいずれかを駆動することにより、マイクロプロセッサ25が別のズーム制御アルゴリズム1200を実行する。
【0052】
ここで、図8および図12を参照して、ズーム制御アルゴリズム1200をより詳細に説明する。まず、1組の変数を定義する必要がある。
Zw=光学ズーム範囲の最短設定値
Zt=光学ズーム範囲の最長設定値
D1=デジタルズーム範囲の第1のステップ
D2=デジタルズーム範囲の第2のステップ
Dn=デジタルズーム範囲のn番目のステップ
Bw=ズームインするためのスイッチまたはボタン制御
Bt=ズームアウトするためのスイッチまたはボタン制御
【0053】
ズーム制御アルゴリズム1200は、円滑ズームイン動作を実行する円滑ズームインサブルーチン1220および円滑ズームアウト動作を実行する円滑ズームアウトサブルーチン1260からなり、これらは上述した変数の定義を考慮して以下の方法で動作する。
1.ユーザがズームアウトスイッチBtを駆動すると、光学ズーム機能が約Zwと約Ztの間の光学ズーム範囲で動作可能となる。
2.第1のレンズ系14が約Ztの最大ズーム範囲に到達し、ユーザがズームアウトスイッチBtを押下し続ける(Btがアクティブ状態である)と、ズーム制御アルゴリズム400により、第1のレンズ系14がポイントZt/D1に後退し、D1の第1のデジタルズームステップが駆動される。
3.ユーザがズームアウトスイッチBtを押下し続けることにより、第1のレンズ系14は再び約Ztの最大範囲の位置に到達するまで前進し、D1の第1のデジタルズームステップはアクティブ状態を維持する。従って、この組合されたズームの積は、ZtD1である。
4.第1のレンズ系14が約Ztの最大ズーム範囲に到達し、ユーザがズームアウトスイッチBtを押下し続けると、ズーム制御アルゴリズム1200により、第1のレンズ系14はポイント(ZtD1)/D2に後退し、D2の第2のデジタルズームステップが駆動される。
5.ユーザがズームアウトスイッチBtを押下し続けることにより、第1のレンズ系14は再び約Ztの最大範囲に到達するまで前進し、D2の第2のデジタルズームステップはアクティブ状態を維持する。従って、この組合されたズームの積は、ZtD2である。
6.第1のレンズ系14が約Ztの最大ズーム範囲に到達し、ユーザがズームアウトスイッチBtを押下し続けると、ズーム制御アルゴリズム1200により、第1のレンズ系14がポイント(ZtD2)/D3に後退し、D3の第3のデジタルズームステップが駆動される。
7.上述した前進、後退、前進のステップは、光学ズームおよびデジタルズームを組合せた最大ズーム範囲であるZtDnのポイントに到達するまで繰返される。
8.ユーザがズームインスイッチBwを押下する(Bwをアクティブにする)と、アルゴリズムは上述したステップを逆の順番に実行する。
【0054】
上述したことから、結果として、図6に最もよく示すようなズームの有効範囲にギャップが生じることなく、ズーム範囲がZwからZtDnすべてに亙って連続的であることが、当業者には認められよう。これは、ズームインスイッチ30等のズームインスイッチとズームアウトスイッチ32等のズームアウトスイッチという標準的な2ボタン方式を用いることによって達成される。すなわち、光学ズームがデジタルズーム範囲に亙って可能な限り常に使用されるため、画質はすべての設定値において最高になる。
【0055】
ここで、デジタルカメラ10のズーミング機能について更により詳細に説明する。デジタルカメラ10は、ズームインスイッチ30およびズームアウトスイッチ32を備えているが、これらは、ズーム制御アルゴリズム300(図3)によって動作することにより、光学ズーム範囲とデジタルズーム範囲との両方に亙って連続的なズーム範囲をもたらす。この場合、光学ズームは、デジタルズームにおいて可能な限り常に使用される。
【0056】
ここで、図3を参照して、ズーム制御アルゴリズム300についてより詳細に説明する。デジタルカメラ10に電源が投入されると、ズーム制御アルゴリズム300は開始指令302で開始する。プログラムは直ぐに指令ステップ304に進み、光学ズーム倍率ZをZwまたは1X倍率のデフォルト設定値にセットし、デジタルズーム倍率DをD1または1X倍率のデフォルト設定値にセットする。これによって、第1のレンズ系14および第2のレンズ系44は、それぞれのデフォルト位置に移動する。次に、プログラムは判断ステップ306に進み、第1のレンズ系14および第2のレンズ系44がステップモータ29によってそれらのデフォルト位置に調整されるのを待つ。
【0057】
第1のレンズ系14および第2のレンズ系44がそれぞれのデフォルト位置に調整されると、プログラムは判断ステップ308に進み、ユーザがズームインスイッチ30を駆動したか否かを判断する。ユーザがズームインスイッチ30を駆動した場合、プログラムは呼出指令310に進み、後に詳述するズームインサブルーチン340を呼出す。ユーザがズームインスイッチ30を駆動していない場合、プログラムは判断ステップ312に進み、ユーザがズームアウトスイッチ32を駆動したか否かを判断する。なお、ズームインサブルーチン340が実行された後、プログラムは判断ステップ312に進む。
【0058】
判断ステップ312において、ユーザがズームアウトスイッチ32を駆動していないと判断した場合、プログラムは判断ステップ316に進み、ユーザがデジタルカメラ10の電源を落すことを希望しているか否かを検査する。判断ステップ312において、ユーザがズームアウトスイッチ32を駆動したと判断した場合、プログラムは呼出指令314に進み、後に詳述するズームアウトサブルーチン360を呼出す。ズームアウトサブルーチン360が実行された後、プログラムは判断ステップ316に進み、ユーザがカメラのパワーダウンシーケンスを起動したか否かを判断する。
【0059】
ユーザがデジタルカメラ10の電源を落すことを希望している場合、プログラムは終了ステップ318に進み、デジタルカメラ10の電源が落される。ユーザがパワーダウンシーケンスを起動していない場合、プログラムは判断ステップ308に戻り、上述したように処理を進める。上述したことから、ズーム制御アルゴリズム300がステップ308〜316を進むことにより、ユーザがデジタルカメラ10の電源を落すことを希望するまでズームインおよびズームアウト動作が行われるということが、当業者には理解されよう。
【0060】
ここで、図3を参照してズームインサブルーチン340についてより詳細に説明する。呼出指令310が実行されると、プログラムは開始指令320に進み、ズームインサブルーチン340を起動する。プログラムは、開始指令320から指令ステップ344に進み、現ズームアウト範囲の値を決定し記憶する。この場合、ズームアウト機能は、ZwD1またはZ1D1の最小の組合された光学デジタルズーム倍率から、ZtDnまたはZnDnの最大の組合された光学デジタルズーム倍率までの範囲を有する。
【0061】
プログラムは、指令ステップ344から判断ステップ346に進み、現光学デジタルズーム倍率がZnDnの最大値にセットされているか否かを検査する。現光学式デジタルズーム倍率の積が最大値にセットされている場合、カメラ系は完全なズームイン位置にあり、それ以上の望遠効果は得られない。この時、プログラムは判断ステップ322に進み、ユーザがズームモード制御スイッチ(選択スイッチ33)を駆動してデジタルカメラ10をLCDモードに設定しているか否かを判断する。ユーザが選択スイッチ33を駆動している場合、プログラムは指令ステップ324に進み、LCDユニット38に電源が供給されるようにする。LCDユニット38に電源が供給された後、プログラムは呼出指令348に進み、後に詳述する円滑ズームインサブルーチン1220を呼出す。判断ステップ322において、ユーザが選択スイッチ33を駆動していないと判断した場合、プログラムは呼出指令348に直接進み、円滑ズームインサブルーチン1220を呼出す。
【0062】
円滑ズームインサブルーチン1220が実行されると、プログラムは戻りステップ349に進み、ビューファインダ制御アルゴリズム300に戻り、呼出ステップ310を出て判断ステップ312に進む。
【0063】
ここで、図3を参照して、ズームアウトサブルーチン360についてより詳細に説明する。呼出指令314が実行されると、プログラムは開始指令330に進み、ズームアウトサブルーチン360を起動する。プログラムは、開始指令330から指令ステップ364に進み、現ズームイン範囲の値を決定し記憶する。ここで、ズームイン機能は、ZtDnまたはZnDnの最大の組合せた光学デジタルズーム倍率から、ZwD1またはZ1D1の最小の組合せた光学デジタルズーム倍率までの範囲を有する。
【0064】
プログラムは、指令ステップ364から判断ステップ366に進み、現光学デジタルズーム倍率がZ1D1の最小値にセットされているか否かを検査する。現光学デジタルズーム倍率の積が最小値にセットされている場合、カメラ系は完全なズームアウト位置にあり、それ以上の広角効果は得られない。この場合、プログラムは判断ステップ332に進み、ユーザがズームモード制御スイッチ(選択スイッチ33)を駆動してデジタルカメラ10をLCDモードに設定しているか否かを判断する。ユーザが選択スイッチ33を駆動している場合、プログラムは指令ステップ334に進み、LCDユニット38に電源が供給される。LCDユニット38に電源が供給された後、プログラムは呼出指令368に進み、後に詳述する円滑ズームアウトサブルーチン1260を呼出す。判断ステップ332において、ユーザが選択スイッチ33を駆動していないと判断した場合、プログラムは呼出指令368に直接進み、円滑ズームアウトサブルーチン1260を呼出す。
【0065】
円滑ズームインサブルーチン1260が実行されると、プログラムは戻りステップ369に進み、ズーム制御アルゴリズム300に戻って呼出ステップ314を出て判断ステップ316に進む。そして、ズーム制御アルゴリズム300は、上述したように処理を進める。
【0066】
上述したことから、ユーザがズームインスイッチ30をズーミングを拡大する状態で保持し続ける限り、ズームインサブルーチン340がズーム拡大倍率を増大させるということが、当業者には理解されるはずである。一方、ユーザがズーミングを縮小しようとする場合、ユーザがズームアウトスイッチ32をズーミングを縮小する状態で保持し続ける限り、ズームアウトサブルーチン360がズーム拡大倍率を縮小させる。すなわち、ユーザは、選択した動作モードによってビューファインダ45またはLCD38のいずれかを使用することにより、光学式ズーミングおよびデジタルズーミングの両方の効果を可視化して、ズームインまたはズームアウトさせることができる。
【0067】
ここで、図12を参照して円滑ズームインサブルーチン1220についてより詳細に説明する。円滑ズームインサブルーチン1220には、ズーム制御アルゴリズム300の呼出指令348を介して入る。円滑ズームインサブルーチン1220は、開始指令1222で開始し、判断ステップ1224に進んで、デジタルズーム拡大倍率DがDnの最大値にセットされているか否かを判断する。デジタルズーム拡大倍率Dが最大値にセットされている場合、それ以上の望遠ズーミングは不可能である。この場合、サブルーチンは戻り指令1225に進み、プログラムはズームインサブルーチンのステップ349に直接進んで、上述したように処理を進める。デジタルズーム拡大倍率Dが最大値にセットされていない場合は、プログラムは判断ステップ1226に進み、光学ズーム拡大倍率ZがZtの最大値にセットされているか否かを判断する。
【0068】
光学ズーム拡大倍率Zが最大値にセットされていない場合、円滑ズームインサブルーチン1220により、第1のレンズ系14は前進し、指令ステップ1250を介して1インクリメントしたステップ分拡大率を増大させる。この場合、指令ステップ1250により、第1のレンズ系14はインクリメントしたステップを移動する。そして、プログラムは判断ステップ1252に進み、第1のレンズ系14が前進するのを待つ。第1のレンズが前進すると、プログラムは戻りステップ1254に進み、プログラムはズームインサブルーチン340のステップ349に戻って、上述したように処理を進める。
【0069】
光学ズーム拡大倍率Zが最大値にセットされている場合、倍率の増加はすべてデジタル的にもたらされる。この場合、プログラムは判断ステップ1226から指令ステップ1228に進み、デジタルズーム倍率を1増大させる。新たな光学デジタルズームの積に対して円滑に移行するために、プログラムは指令ステップ1230に進み、そこで第1のレンズ系14を1インクリメントしたステップまたは位置をバックオフさせる。次に、プログラムは判断ステップ1232に進み、第1のレンズ系14が調整されるのを待つ。
【0070】
第1のレンズ系14が調整されると、プログラムは判断ステップ1234に進み、第1のレンズ系14がその最大設定値にあるか否かを判断する。この場合、第1のレンズはその最大設定値から1インクリメントしたステップをバックオフしているため、最大光学式レンズ位置とはなっていない。このため、プログラムは判断ステップ1234から戻りステップ1236に進み、それによって円滑ズームインサブルーチン1220から出てステップ349に進み、上述したように処理を進める。
【0071】
ステップ1238において光学ズーム倍率Zが最大光学式拡大設定値にセットされていると判断した場合、プログラムは判断ステップ1238に進み、ユーザが図1に32で示すズームアウトスイッチを駆動したか(Bwがアクティブとなったか)否かを判断する。ユーザがズームアウトスイッチ32を駆動していない場合、プログラムは戻りステップ1240に進んで、サブルーチンがズームインアルゴリズム340のステップ349に戻り、プログラムは上述したように処理を進める。
【0072】
判断ステップ1238において、ユーザがズームアウトスイッチ32を駆動しそれによってBwがアクティブに設定されていると判断した場合、サブルーチンは呼出指令1242に進み、円滑ズームアウトサブルーチン1260を呼出す。サブルーチン1220は、呼出指令1242からステップ1244で終了する。
【0073】
ここで、円滑ズームアウトサブルーチン1260についてより詳細に説明する。円滑ズームアウトサブルーチン1260には、円滑ズームインサブルーチン1220の呼出指令1242から、またはズームアウトサブルーチン360の呼出ステップ368からの開始指令1261により入る。いずれの場合も、プログラムは開始ステップ1261から判断ステップ1262に進み、デジタルズーム倍率DがDnの最大拡大値にセットされているか否かが判断される。
【0074】
デジタルズーム倍率Dがその最大望遠値にセットされていない場合、プログラムは判断ステップ1280に進み、光学ズーム倍率がZwまたはZ1である最小値にセットされているか検査される。光学ズーム倍率Zがその最小値にセットされている場合、被写体シーンの倍率を更に縮小するには、デジタルズーム倍率Dを縮小することによってのみ可能となる。この場合、サブルーチン1260は判断ステップ1281に進み、デジタルズーム倍率Dがその最小値であるD1にセットされているか判断される。デジタルズーム倍率Dがその最小値にセットされている場合、組合された光学デジタルズームの積は1×倍であり、カメラがその最小広角設定値にセットされているためそれ以上広角ズームは不可能である。この場合、プログラムは戻りステップ1283に進み、ズーム制御アルゴリズム300のステップ369に戻り、上述したように処理を継続する。
【0075】
ステップ1281において、デジタルズーム倍率Dがその最小値であるD1にセットされていないと判断した場合、プログラムは指令ステップ1282に進み、デジタルズーム倍率を1インクリメントしたステップ分デクリメントする。1つのデジタル設定値から他のデジタル設定値への移行を円滑に行うために、プログラムは指令ステップ1284に進み、光学ズーム倍率設定値を1インクリメントしたステップ分増大させ、ステップモータ39に対し第1のレンズ系14の位置を1インクリメントしたステップ分前進させるよう指示する。そして、プログラムは判断ステップ1286に進み、第1のレンズ系14がその新たな位置に移動するのを待つ。
【0076】
第1のレンズ系14がその新たな位置に移動した後、プログラムは判断ステップ1287に進み、光学ズーム倍率が最小設定値にセットされているかを判断する。この場合、光学ズーム倍率はその最小設定値からインクリメントされたばかりであるため、プログラムは戻りステップ1289に進み、サブルーチン1260がズームアウトサブルーチン360のステップ369に戻り、プログラムは上述したように処理を進める。
【0077】
判断ステップ1287において、光学ズーム倍率が最小設定値にセットされていないと判断した場合、プログラムは判断ステップ1291に進み、ユーザが図1の30に示すズームインスイッチを駆動してBtがアクティブとなったか否かを判断する。ズームインスイッチ30が駆動されBt=1となっている場合、プログラムは呼出指令1293に進み、円滑ズームインサブルーチン1220を呼出す。これによって、プログラムは上述したように開始指令1222に進む。
【0078】
ズームインスイッチ30が駆動されていない場合、プログラムは戻り指令1297に進み、サブルーチン1260は上述したようにズームアウトサブルーチン360のステップ369に進む。
【0079】
再び判断ステップ1280を見ると、光学ズーム倍率ZがZ1の最小値にセットされていないと判断された場合、光学ズームはインクリメントされたステップ分縮小される。この場合、プログラムは指令ステップ1288に進み、光学ズーム倍率を1インクリメント分縮小する。これにより、ステップモータ39は第1のレンズ系14を移動させる。そして、プログラムは判断ステップ1292に進み、第1のレンズ系14が調整されるのを待つ。
【0080】
第1のレンズ系14が調整されると、プログラムは判断ステップ1292から判断ステップ1294に進み、ユーザが図1の30に示すズームインスイッチを駆動してBtがアクティブになった否かかを判断する。ユーザがズームインスイッチ30を駆動していない場合、プログラムは戻りステップ1298を実行してズームアウトサブルーチン360に戻る。逆に、ユーザがズームインスイッチ30を駆動している場合、プログラムは呼出ステップ1297に進み、上述したように処理を進める。
【0081】
次に、図1を参照してカメラ10のフォーカシングをさらに詳細に検討する。カメラ10は、固定焦点動作モードと自動焦点動作モードをともに有する。固定焦点モードにおいて、カメラ10は、さらに詳細を後述するように、その焦点および絞り設定を、カメラ10の第1のレンズ系14を通して受光した周辺光の光量に対して自動調節する。
【0082】
固定焦点動作モードおよび自動焦点動作モードを容易に行うために、カメラ10は、調節可能な絞り18を第1のレンズ構成14およびシャッタ19と協働させることで、光を所定の時間電荷結合素子15に入射させるようにする。電荷結合素子15は、受光した光を、撮像する被写体を示すとともにこの被写体を取り巻く周辺光状態を示す電気信号に変換する。
【0083】
アナログ/デジタルコンバータ56は、電荷結合素子15により生成された電気信号をデジタル信号に変換してマイクロプロセッサ25に結合する。マイクロプロセッサ25は、その内部で具体化される各種のアルゴリズム(さらに詳細を後述する)を介して、カメラ10を作動させると、該カメラ10を自動的に固定動作モードにする。また、マイクロプロセッサ25は、カメラ10の絞り18も最適な設定に調節し、次いでカメラ10の焦点を自動調節してカメラ利用者が使い易いようにする。具体的には、これらの自動調節および設定は、固定焦点モードアルゴリズム100(図5)、自動焦点モードアルゴリズム200(図11)および絞り制御アルゴリズム400(図4)を通して実現され、それぞれについてはさらに詳細を後述する。
【0084】
次に、図5を参照して固定焦点モードアルゴリズム100についてさらに詳細を検討する。固定焦点モードアルゴリズム100は、絞り制御アルゴリズム400によって決定されるような絞り18の最適設定に応じて、第1のレンズ系14を所定の焦点に自動的に移動させる。固定焦点動作モードでは、以下の動作ステップを達成する。
1.アルゴリズム100により、シャッタ19が開口され、これにより周辺光照射状態を示すデジタル信号をマイクロプロセッサ25が受信する。
2.アルゴリズム100は、決定された周辺光照射状態に基づいて適正シャッタスピードおよび絞りの大きさを決定し、適切に露出した画像被写体の取込みを容易にする。
3.アルゴリズム100は、決定された絞りの大きさに基づいて第1のレンズ14を所定の焦点に移動させ、取込む画像被写体を適切に結像させる。それぞれの絞りの大きさには、対応した焦点がある。従って、絞りの大きさの設定が3通りあるので、固定焦点動作モードでは対応する焦点設定が3通りある。内部メモリ記憶装置84に格納されるルックアップテーブルにマイクロプロセッサ25がアクセスすることで、アルゴリズム400により決定された絞りの大きさに基づいて正確な焦点設定を検索する。カメラ10は、絞りの大きさを用いて被写体が置かれている範囲を最大にし、なおかつ焦点を合わせることができるので、カメラ10は「絞り優先」という。これは、固定焦点動作モードがデフォルトモードである限り、カメラ10の重要な特性である。かかるデフォルトモードにより、第1のレンズの移動が1回で済むため、自動焦点モードで電源投入する従来のカメラと比較して実質的に時間を節約している。
【0085】
次に、図5を参照して固定焦点モードアルゴリズム100をさらに詳細に検討する。固定焦点モードアルゴリズム100は、カメラ10に電源が投入されると開始指令102において開始する。そしてプログラムは指令命令104に進み、カメラ10を固定焦点動作モードにして焦点スイッチ31を通常のニュートラル位置から26で表される固定焦点モード設定に切り替える。
【0086】
指令命令104から、プログラムは判断ステップ105に進み、ユーザがシャッタボタン36を中間位置に入れて調節を開始するまで待つ。シャッタボタン36が調節位置まで押下されると、プログラムはステップ105から指令ステップ106に進む。ステップ106により、シャッタ19が完全に開口され、第1のレンズ系14を介してCCD15が周辺光照射状態に曝される。周辺光照射状態を示すデジタル信号をマイクロプロセッサ25が受信すると、プログラムは呼出指令ステップ108に進み、マイクロプロセッサ25が受信した周辺光信号の強度に基づいて適正な絞り設定およびシャッタスピードを算出するアルゴリズム400を呼出す。絞りシャッタスピード制御アルゴリズム400については、さらに詳細を後述する。
【0087】
簡易ルックアップテーブルを参照し、アルゴリズム400を介して絞り設定およびシャッタスピードを決定した後、プログラムは指令ステップ110において固定焦点モードアルゴリズムに戻り、そこでステッパモータ29により、20、21および22でそれぞれ示した3つの第1の絞り設定から1つを決定して絞りの大きさをこの設定に調節する。そしてプログラムは判断ステップ112に進み、絞り18がその適正設定に設定済みであることを確認する。
【0088】
絞り18を一旦調節すると、プログラムは指令ステップ116に進み、内部メモリ84のルックアップテーブルから焦点設定を検索する。プログラムは指令ステップ116から指令ステップ118に進み、ステッパモータ29により、第1のレンズ系14を検索された焦点設定まで移動させる。プログラムは判断ステップ120に進み、レンズ14が調節済みであるかを判断する。レンズ焦点が設定されると、プログラムは終了指令ステップ122に進む。
【0089】
次に、図8を参照して自動焦点モードアルゴリズム200をさらに詳細に検討する。カメラ10を自動焦点動作モードにするために、ユーザは、通常の固定焦点位置26から28で表される自動焦点モード設定に切り替える。カメラ10が自動焦点モードになると、ユーザは、シャッタリリースボタンまたはスイッチ34を初期の中間停止位置まで自由に押下することで電気信号を生成し、マイクロプロセッサ25において自動焦点モードアルゴリズム200が実行される。自動焦点動作モードでは、シャッタリリースボタンをその初期の中間停止位置にした状態で以下の動作ステップを達成する。
1.アルゴリズム200により、シャッタ19が開口され、これにより周辺光照射状態を示すデジタル信号をマイクロプロセッサ25が受信する。
2.アルゴリズム200により、LCD38は、第1のレンズ系14が適正焦点に調節済みであることを示す点滅表示等の新たな表示をユーザに与える。この新たな表示をユーザが確認すると、シャッタリリースボタン34を完全に押下して、適正な焦点でのデジタル画像を取込み、格納することができる。
【0090】
上述の手順において決定された設定は、ユーザが使い易いように引き続きシャッタ作動中も維持される。
【0091】
次に、図11を参照して自動焦点モードアルゴリズム200をさらに詳細に検討する。自動焦点モードアルゴリズム200は、カメラ10に電源が投入されると開始指令202において開始する。そしてプログラムは判断ステップ204に進み、カメラが自動焦点動作モードになるようにユーザが焦点スイッチ31を作動しているかを検出する。この場合、プログラムは、カメラを自動焦点モードになるようにユーザがトグルスイッチ31を作動するまで判断ステップ204においてループする。
【0092】
判断ステップ204から、プログラムは判断ステップ206に進み、ユーザがシャッタボタン34をその中間位置に押下するまで待つ。ユーザがシャッタボタン34を中間位置まで押下すると、プログラムは指令ステップ208に進み、そこでシャッタ19が完全に開口され、第1のレンズ系14を介してCCD15が周辺光照射状態に曝される。周辺光照射状態を示すデジタル信号をマイクロプロセッサ25が受信すると、プログラムは呼出指令ステップ210に進み、マイクロプロセッサ25が受信した周辺光信号の強度に基づいてシャッタスピードおよび適正な絞り設定を求めるアルゴリズム400を呼出す。
【0093】
アルゴリズム400において絞り設定およびシャッタスピードを決定した後、プログラムは指令ステップ212において自動焦点モードアルゴリズム200に戻り、そこでステッパモータ29により、シャッタ19を閉じて、20、21および22でそれぞれ示した3つの第1の絞り設定から1つを決定して絞りの大きさをこの設定に調節する。そしてプログラムは判断ステップ214に進み、絞り18がその適正設定に設定済みであることを確認する。
【0094】
絞り18を一旦調節すると、プログラムは指令ステップ216に進み、決定した絞り設定と合うように適正なシャッタスピードを算出する。シャッタスピードは、マイクロプロセッサの内部メモリ84に格納される。プログラムは呼出しステップ218に進み、CCD15が受信した周辺光の光量に基づいて第1のレンズ14の焦点位置を算出する。これは、CCD15が現行の周辺光状態に基づいて可能な限り最大の光量を受信するように決定される。焦点位置を算出するアルゴリズムは、当業者にとって周知であるため、詳細は後述しない。プログラムは指令ステップ220に進み、そこでステッパモータ29により、レンズ系14を決定した位置まで進める。
【0095】
次いでプログラムは判断ステップ222に進み、レンズ系14がその適正位置に移動するまで待つ。レンズ系14が調節されると、プログラムは指令ステップ224に進み、そこでLCDユニット38により、所望の点滅頻度で点滅し、レンズ系14が調節済みであって、カメラが撮影準備を完了した状態であることを示す表示をユーザに与える。
【0096】
次にプログラムは判断ステップ226に進み、ユーザがシャッタボタン34を完全に押下するまで待つ。この場合、ユーザがシャッタボタン34を完全に押下すると、プログラムは、判断ステップ226から作動指令ステップ228に進み、決定されたシャッタスピードでシャッタ19を作動してCCD15を露出させる。
【0097】
次にプログラムは判断ステップ230に進み、カメラを固定焦点動作モードに戻すようにユーザが焦点スイッチ31を作動しているかを確認する。ユーザが動作モードを切り替え済みであると判断されると、プログラムは、指令ステップ105において固定焦点モードアルゴリズム100に進み、プログラムが前述したように進んでいく。
【0098】
ステップ230において、ユーザが引き続き自動焦点動作モードでの動作を望んでいると判断されると、プログラムは判断ステップ234に進み、ユーザがカメラ10の電源切断をいつ望んでいるかを判断する。ユーザがカメラ10の電源切断を望むと、プログラムは終了ステップ236に進み自動焦点アルゴリズム200を終了する。ユーザがカメラ10の電源切断を望まないと、プログラムはステップ238に進み、判断ステップ206に戻ってユーザがシャッタボタン34を再び押下するまで待つ。このように、カメラは、ユーザが自動焦点モードから固定焦点モードに切り替えるか、あるいはカメラの電源を落として電源オフ状態にするまで、追加画像を連続撮影できるように調節される。
【0099】
次に、絞り制御アルゴリズム400をさらに詳細に検討する。絞り制御アルゴリズムは、アナログ/デジタルコンバータ56を通して与えられたデジタル信号に応じて、撮像される被写体を取り巻く周辺光状態の光量に対して最適な設定になるよう絞り18を自動調節する。この場合、アルゴリズム400は、固定焦点モードアルゴリズム100における呼出指令108と自動焦点モードアルゴリズム200における呼出指令216のいずれか一方から開始指令402(図4)に入る。そしてプログラムは指令ステップ404に進み、所与の、あるいは測定された周辺光状態に合うよう適正絞り設定を決定する。
【0100】
ステップ404において適正な絞り設定を判断すると、プログラムは別の判断ステップ405に進み、判断した絞り設定に基づいてシャッタスピードを判断する。次にプログラムはステップ406の移動指令に進み、そこでステッパモータ29により、絞り18は、図9において最もよくわかるその3つの主要位置の1つに移動される。絞り設定は、2.8、5.6および11の従来のカメラ設定であり、その設定が、全般的に20、21および22でそれぞれ示してある。次にプログラムは戻りステップ408に進み、カメラ10が動作設定された焦点モードに応じて、プログラムをアクティブ焦点制御100または200に戻す。カメラ10が固定焦点モードで動作している場合には、プログラムは、固定焦点モードアルゴリズム100のステップ110に進み、そうでなければ自動焦点アルゴリズム200のステップ212に進む。
【0101】
本発明の具体的な実施の形態を開示してきたが、各種の異なる変形例が可能であり、添付の特許請求の範囲およびその真の精神において想到されることが理解されるはずである。従って、本明細書中に提示した要約または開示そのものに限定する意図はない。
【0102】
【発明の効果】
本発明のデジタルカメラによれば、倍率の有効範囲が連続的であり、いかなる倍率設定値に対しても良好な画質を提供することができる。また、本発明のカメラおよびズーミング方法は、使用が容易であるとともに動作コスト的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態に従って構成されたデジタルカメラを示すブロック図である。
【図2】図1のデジタルカメラの、そのデータ処理システムとの併用を示したブロック図である。
【図3】図1のデジタルカメラの動作ステップを示す、ズーム制御のハイレベルフローチャートである。
【図4】図1のデジタルカメラの動作ステップを示す、絞り設定のハイレベルフローチャートである。
【図5】図1のデジタルカメラの動作ステップを示す、固定焦点モードのハイレベルフローチャートである。
【図6】2制御ボタンシステムにおける従来技術によるデジタルズームおよび光学ズームの範囲を示すグラフ図である。
【図7】3または4制御ボタンシステムにおける他の従来技術によるデジタルズームおよび光学ズームの範囲を示すグラフ図である。
【図8】2制御ボタンシステムにおける本発明によるデジタルズームおよび光学ズームの範囲を表し、その全範囲に亙って円滑な移行を示すグラフ図である。
【図9】図1のデジタルカメラにおける開口レンズ配列の正面図を模式的に示したものである。
【図10】図1のデジタルカメラにおける許容光強度に対するレンズの動きをグラフで示したものである。
【図11】図1のデジタルカメラの動作ステップを示す、自動焦点モードのハイレベルフローチャートである。
【図12】図1のデジタルカメラにおいて実現される高レベルのズーム制御アルゴリズムである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
14 第1のレンズ系
15 電荷結合素子
25 マイクロプロセッサ
29 ステップモータ
30 ズームインスイッチ
32 ズームアウトスイッチ
33 選択スイッチ
84 内部メモリ記憶装置
300 ズーム制御アルゴリズム
Claims (4)
- 光学ズームの動作モードとデジタルズームの動作モードとの両方において各々ズームイン動作とズームアウト動作をもたらすズームインスイッチおよびズームアウトスイッチを含むズーム制御スイッチ装置と、
前記デジタルズーム倍率が約Dnの最大デジタルズーム倍率と等しくない場合で、かつ、前記光学ズーム倍率が最大光学ズーム倍率Ztとなる場合、前記ズームインスイッチに応答して、前記デジタルズーム倍率を1インクリメントした設定値分増加させ、かつ最大光学ズーム倍率Ztを1インクリメントした設定値分縮小することによって、LCDの電源がオフの状態で、ビューファインダを通しても光学的ズーミング効果しか得られない場合に、次のインクリメントした光学デジタルズーム倍率設定値への円滑な移行を容易にするズーム制御部と、を具備し、
前記次のインクリメントした光学デジタルズーム倍率設定値は、Z1D1の最小光学デジタルズーム倍率Z1の積からZtDnの最大光学デジタルズーム倍率Ztの積までの組合された光学デジタルズーム倍率の範囲における個々の光学デジタルズーム倍率であることを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記光学ズームの動作モードでは、光学ズーム倍率の範囲は約Zwから約Ztまでの範囲であり、最大光学ズーム倍率Zt=Znであり、最小光学ズーム倍率Zw=Z1であり、前記デジタルズームの動作モードでは、デジタルズーム倍率の範囲は約D1の最小デジタルズーム倍率から約Dnの最大デジタルズーム倍率の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- デジタルカメラを備えるデジタル画像システムであって、
デジタルカメラが、被写体画像を映すためのディスプレイを有するとともに、
該デジタルカメラが更に加えて、
取込む被写体画像を一時的に格納するための消去可能な記憶媒体手段と、
前記消去可能な記憶媒体手段を受け入れるとともに取込む被写体画像のハードコピーをプリントするための読取り装置、を有するプリントシステムと、
光学ズームの動作モードとデジタルズームの動作モードとの両方において各々ズームイン動作とズームアウト動作をもたらすズームインスイッチおよびズームアウトスイッチを含むズーム制御スイッチ装置と、
前記デジタルズーム倍率が約Dnの最大デジタルズーム倍率と等しくない場合で、かつ、前記光学ズーム倍率が最大光学ズーム倍率Ztとなる場合、前記ズームインスイッチに応答して、前記デジタルズーム倍率を1インクリメントした設定値分増加させ、かつ最大光学ズーム倍率Ztを1インクリメントした設定値分縮小することによって、LCDの電源がオフの状態で、ビューファインダを通しても光学的ズーミング効果しか得られない場合に、次のインクリメントした光学デジタルズーム倍率設定値への円滑な移行を容易にするズーム制御部と、を具備し、
前記次のインクリメントした光学デジタルズーム倍率設定値は、Z1D1の最小光学デジタルズーム倍率Z1の積からZtDnの最大光学デジタルズーム倍率Ztの積までの組合された光学デジタルズーム倍率の範囲における個々の光学デジタルズーム倍率であることを特徴とするデジタル画像システム。 - 光学ズーム機能およびデジタルズーム機能を有するデジタルカメラのズーミング方法であって、
光学ズームの動作モードとデジタルズームの動作モードとの両方において各々ズームイン動作とズームアウト動作をもたらすズームインスイッチおよびズームアウトスイッチを含むズーム制御スイッチ装置を使用し、
前記デジタルズーム倍率が約Dnの最大デジタルズーム倍率と等しくない場合で、かつ、前記光学ズーム倍率が最大光学ズーム倍率Ztとなる場合、前記ズームインスイッチに応答して、前記デジタルズーム倍率を1インクリメントした設定値分増加させ、かつ最大光学ズーム倍率Ztを1インクリメントした設定値分縮小することによって、LCDの電源がオフの状態で、ビューファインダを通しても光学的ズーミング効果しか得られない場合に、次のインクリメントした光学式デジタルズーム倍率設定値への円滑な移行を容易にし、
前記次のインクリメントした光学式デジタルズーム倍率設定値は、約Z1D1の最小光学デジタルズーム倍率Z1の積から約ZtDnの最大光学デジタルズーム倍率Ztの積までの組合された光学デジタルズーム倍率の範囲における個々の光学デジタルズーム倍率であることを特徴とするデジタルカメラのズーミング方法。
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