JP3947397B2 - レーザ光発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、励起光源からの励起光を受けてレーザ光を発生するレーザ光発生装置に係り、とりわけ固体レーザ媒質の冷却効率を向上させ、また高出力化を実現したレーザ光発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来のレーザ光発生装置を示している。
【0003】
図5に示すように、従来のレーザ光発生装置1として、励起光6aを発生するレーザダイオード6と、レーザダイオード6の発する励起光6aを集光して固体レーザ媒質2に入射させる集光装置7と、集光装置7からの励起光6aを受けて誘導放出光11bを発する固体レーザ媒質2とを備えたものが知られている。また、固体レーザ媒質2の底面2cには全反射コーティングが施され、さらに固体レーザ媒質2を冷却する冷却機構3が設けられている。
【0004】
そして、固体レーザ媒質2の上面2dに対向して部分反射ミラー9が設けられていて、この部分反射ミラー9は、固体レーザ媒質2の底面2cに施された全反射コーティング面とで共振器を構成する。つまり、レーザダイオード6の励起光6aによって固体レーザ媒質2から発生された誘導放出光11bは、共振器間を往復する間に増幅され、指向性の良いレーザ光11aとなって部分反射ミラー9より外部に放出され、不図示の光学系を介して対象物10に照射されるものである。
【0005】
なおレーザダイオード6には、レーザダイオード6に電力を供給する電源装置8が接続されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般に固体レーザ媒質を励起して光の増幅効果を得る場合、固体レーザ媒質の冷却が必要である。例えば、ディスク状固体レーザ媒質を冷却する場合、ディスク状固体レーザ媒質の一対の端面のうち片方の端面に冷却機構が設置されている。このため、レーザ光の高出力化を実現するためにディスク状固体レーザ媒質をレーザ光の光軸上に複数設置し、多段化を行なった場合に、冷却機構が障害となる。
【0007】
すなわち、上述した構成のディスク状固体レーザ媒質を単純に並べて配置しただけだと、途中に配置されたディスク状固体レーザ媒質に設けられた冷却機構が障害となり、各ディスク状固体レーザ媒質にて発生した誘導放出光等がその冷却機構を通過することができず、結果的に高出力は得られない。
【0008】
このため複数の固体レーザ媒質を設けて高出力のレーザ光を得ようとした場合、複数の固体レーザ媒質およびレーザダイオードの配置関係が複雑となり、困難であった。
【0009】
また、ディスク状固体レーザ媒質の冷却機構側の端面上には、先に述べた共振器を形成するために全反射コーティングが施されており、ディスク状固体レーザ媒質と冷却機構の接触面には、この全反射コーティング部分が介在することとなる。このため、冷却機構による固体レーザ媒質の冷却効果が低下する。
【0010】
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、容易にレーザ光の高出力化を可能としたレーザ光発生装置を提供することを目的とする。
【0011】
さらに本発明は、固体レーザ媒質の冷却効率を向上させることができるレーザ光発生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、励起光を発する励起光源と、この励起光源からの励起光が照射される固体レーザ媒質と、を備え、固体レーザ媒質の底面に、レーザ光の光軸が通る部分近傍が開口した冷却機構を設けたことを特徴とするレーザ光発生装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態
以下、図1を参照して本発明によるレーザ光発生装置の第1の実施の形態について説明する。
【0014】
図1は、本発明によるレーザ光発生装置の第1の実施の形態を示す図である。
【0015】
図1に示すように、本発明によるレーザ光発生装置21は、励起光26aを発生する励起光源26と、励起光源26からの励起光26aを受けて誘導放出光21bを発する固体レーザ媒質22とを備えている。
【0016】
このうち励起光源26としては、レーザダイオード26が用いられているが、他の励起光源を用いてもよい。
【0017】
またレーザダイオード26は、固体レーザ媒質22の側方に設置されており、レーザダイオード26には、レーザダイオード26に電力を供給する電源装置28が接続されている。また、レーザダイオード26と固体レーザ媒質22との間には、レーザダイオード26の発する励起光26aを集光して固体レーザ媒質22に入射させる集光装置27が設置されている。なお固体レーザ媒質22の側方周囲に、複数のレーザダイオード26が配置されるようにしても良い。
【0018】
レーザダイオード26が発生する励起光26aは、集光装置27によって集光されて固体レーザ媒質22内の中心部22hを焦点として入射されているが、励起光26aを固体レーザ媒質22内のいずれの部分に入射しても良い。集光装置27を調整することによって、レーザダイオード26の発する励起光26aを、固体レーザ媒質22内のいずれの部分にも入射することができるようになっている。
【0019】
次に固体レーザ媒質について詳述する。
【0020】
固体レーザ媒質22は、全体として略切頭円錐形をなしているが、切頭円錐形の側面22eはわずかに湾曲していても良い。また固体レーザ媒質22は、全体として略切頭角錐形をなしていてもよい。ここで固体レーザ媒質22は上面22dと、底面22cを有し、これら上面22および底面22cは、レーザ光発生装置21が出力するレーザ光21aの光軸24に対して垂直面とされる。なお必ずしも、固体レーザ媒質22の上面22dおよび底面22cは、レーザ光発生装置21が出力するレーザ光21aの光軸24に対して垂直面となる必要はない。
【0021】
図1において、固体レーザ媒質22の上面22d側の光軸24上には部分反射ミラー29が設けられている。この部分反射ミラー29は、後述する固体レーザ媒質22の底面22cに施される全反射コーティングとで共振器を構成する。
【0022】
また固体レーザ媒質22の上面22dおよび底面22cのうち、光軸24が通過する部分には、光学研磨が施され、さらに上面22dには無反射コーティング25aが施され、また底面22cには全反射コーティング25bがそれぞれ施されている。ここで光学研磨とコーティングが施される面積は、固体レーザ媒質22から発生した誘導放出光21bの所定の利得断面積と等しくなっている。ここで利得断面積とは、レーザダイオード26の励起光26aにより固体レーザ媒質22より発生した誘導放出光21bが全反射コーティング面25bと部分反射ミラー29とで構成される共振器間で有効に往復移動を行うに有効な光軸24に垂直な面積をいう。
【0023】
つまりコーティングは、固体レーザ媒質22の上面22dと底面22cの全面に施す必要はなく、固体レーザ媒質22内の励起分布から考えて、所定の面積以上であればよい。
【0024】
さらに固体レーザ媒質22の上面22dと底面22cに施す各コーティング25a、25bの面積は、同一でなくてもよいし、同一形状でなくてもよい。
【0025】
固体レーザ媒質22は、レーザダイオード26からの励起光26aを受けると発熱し、冷却が必要となる。そこで固体レーザ媒質22の底面22cには、固体レーザ媒質22の底面22cのうち光軸24が通る部分近傍に開口部23bを有する冷却機構23が設けられている。
【0026】
冷却機構23は冷却機構23内を冷却媒体23aが循環することにより、固体レーザ媒質22の冷却を行なうものである。冷却機構23には、冷却媒体23aとして液体が用いられているが、液体の代わりに気体を用いてもよい。
【0027】
冷却機構23は、固体レーザ媒質22の底面22cと接することにより熱交換を行なって、固体レーザ媒質22の冷却を行なっている。固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23の接触面に全反射コーティングが施されている場合、固体レーザ媒質22と冷却機構23との間の熱伝導率が低下することも考えられるので、固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23の接触面には、全反射コーティングを施さないことが好ましい。さらに、固体レーザ媒質22と冷却機構23との間の熱伝導率を向上させるために、固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23の接触面との間には、固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23の間の熱伝導率を向上させるヒートシンカを設けることが好ましい。さらに固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23の接触面に、固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23の間の熱伝導率を向上させる接着剤を設けたり、固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23の接触面のいずれかに熱伝導性の高いコーティングまたは表面処理を施してもよい。
【0028】
ところで固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23の接触面との間の接触面積を大きくし熱伝導率を向上させるために、固体レーザ媒質22の底面22cと、冷却機構23の接触面の各々に、粗面化処理を施してもよい。また固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23の接触面との間の接触面積を大きくし熱伝導率を向上させるために、固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23の接触面の各々に溝を設けてもよいし、接触する各々の面を両者が嵌合するような曲面としてもよく、さらに各々の面を互いに嵌合するような複数の面から構成してもよい。
【0029】
次に固体レーザ媒質22の上面22dと底面22cの面積について説明する。
【0030】
固体レーザ媒質22は切頭円錐形または切頭角錐形を有しているが、固体レーザ媒質22の側面22eにレーザダイオード26からの励起光26aが入射し、励起光26aの焦点が固体レーザ媒質22の中心部22hに位置するように設定したとき(必ずしも、中心部22hに焦点を位置づける必要はないが)、固体レーザ媒質22の中心部22hに高い励起密度が得られる。そこで、固体レーザ媒質22の中心部22hに高い励起密度を持つ励起分布を用いて、固体レーザ媒質22が発する誘導放出光21bの最適な利得断面積を算出する。算出された固体レーザ媒質22が発する誘導放出光21bの利得断面積から固体レーザ媒質22の上面22dの面積を算出する。また、固体レーザ媒質22の底面22cの面積については、上述したように固体レーザ媒質22の冷却効率をどの位に設定するかによって決定される。すなわち、固体レーザ媒質22の底面22cを大きくし、固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23の接触面との間の接触面積を大きくすれば、固体レーザ媒質22の冷却効率を向上させることができる。
【0031】
さらに固体レーザ媒質22の上面22dと底面22cが光軸24に対して垂直である必要がないことは、前述した通りである。
【0032】
次にこのような構成からなる実施の形態の作用について説明する。
【0033】
まず電源装置28からレーザダイオード26へ電力が供給される。この際レーザダイオード26は、電源装置28からの電力により、励起光26aを発する。レーザダイオード26によって発せられた励起光26aは、集光装置27により集光し、その後励起光26aは、固体レーザ媒質22内の中心部22hを焦点として入射する。固体レーザ媒質22に励起光26aが照射されると、固体レーザ媒質22からは誘導放出光21bが発生する。そしてこの誘導放出光21bは、固体レーザ媒質22の底面22eに施された全反射コーティング面25bと部分反射ミラー29との間で構成される共振器間を往復する間に増幅され、指向性のよいレーザ光21aとなる。指向性の良くなったレーザ光21aは、部分反射ミラー29より外部に放出され、不図示の光学系を介して対象物10に入射し、対象物10に対して所望のレーザ加工を施す。
【0034】
以上説明したように第1の実施の形態によれば、固体レーザ媒質22は、少なくとも一部が略切頭円錐形または略切頭角錐状をなしていることから、固体レーザ媒質22と冷却機構23の接触面積を大きくすることができ、固体レーザ媒質22の冷却効率を向上させることができ、レーザ光出力の安定化を図ることができる。
【0035】
また、第1の実施の形態において、固体レーザ媒質22の底面22c全面に全反射コーティング25bを施すのではなく、固体レーザ媒質22から発生した誘導放出光21bの共振器間における往復動に有効に係わる部分だけに施す。これにより、冷却機構23と固体レーザ媒質22の底面22cとは、全反射コーティング部分が介在することなく接触させることが可能となるため、冷却効率をさらに向上させることができる。
【0036】
次に図2により本発明の変形例について説明する。
【0037】
図1において、冷却機構23として冷却媒体23aが循環する機構を用いているが、これに限らず図2に示すように、冷却機構としてペルチェ素子等の機能デバイスを用いてもよい。図2は、冷却機構23として、ペルチェ素子23cを用いた変形例を示す図である。
【0038】
図2に示すレーザ発生装置31において、固体レーザ媒質22の底面22cには、固体レーザ媒質22内の熱を吸収するペルチェ素子23cが設けられている。また、ペルチェ素子23cには、ペルチェ素子23c内の熱を放熱する放熱フィン23dが設けられている。ペルチェ素子23cへは、電源装置32から駆動用電力が供給される。
【0039】
第2の実施の形態
次に図3により本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0040】
図3は、本発明の第2の実施の形態を示す図である。
【0041】
図3において、レーザ光発生装置41は、レーザ光21aの光軸24上に設置された2つの固体レーザ媒質22f、22gを有している。この場合、固体レーザ媒質22fは、前方に位置する固体レーザ媒質であり、固体レーザ媒質22gは、後方に位置する固体レーザ媒質となっている。
【0042】
図3において、他の構成は図1に示す第1の実施の形態と略同一である。図3において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を符して詳細な説明は省略する。
【0043】
各固体レーザ媒質22f、22gの底面22cには、開口部23bを有する冷却機構23、23が設けられている。また各固体レーザ媒質22f、22gの側方には、レーザダイオード26、26が設けられている。更に各固体レーザ媒質22f、22gと固体レーザ媒質22f、22gに対応するレーザダイオード26、26との間には集光装置27、27が設けられている。
【0044】
電源装置28は、各レーザダイオード26、26に電力を供給し、各レーザダイオード26、26は、電源装置28から電力が供給されると、励起光26aを発する。各レーザダイオード26、26によって発せられた励起光26aは、各集光装置27、27により集光し、固体レーザ媒質22f、22g内に入射する。
【0045】
ここで後方に位置する固体レーザ媒質22gにおいて、その上面22dには無反射コーティング25aが、また底面22cには全反射コーティング25bがそれぞれ施される点は図1に示した固定レーザ媒質22と同様であるが、前方に位置する固体レーザ媒質22fにおいては、その上面22dと底面22cのいずれにも無反射コーティング25aが施されている。そして後方に位置する固体レーザ媒質22gの底面22cの全反射コーティング面25bと部分反射ミラー29とで、共振器を構成する。なお、後方に位置する固体レーザ媒質22gの上面22dと底面22cともに無反射コーティングを施し、この固体レーザ媒質22gの底面22cと対向するように全反射ミラーを配置し、この全反射ミラーと部分反射ミラー29とで共振器を構成するようにしてもよい。
【0046】
そこで、この構成のレーザ光発生装置41においては、各レーザダイオード26、26からの励起光26aが各固体レーザ媒質22f、22gに照射されると、誘導放出光21bが発生し、そして共振器間を往復する間に増幅される。この往復動は、冷却機構23の開口部23bを通って行われる。共振器間を往復し、増幅された誘導放出光21bは、指向性の良い高出力のレーザ光21aとなって部分反射ミラー29より外部に放出される。その後、高出力のレーザ光21aは不図示の光学系により集光され、対象物10に対して入射する。
【0047】
以上説明したように第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態が有する効果に加え、固体レーザ媒質22f、22gの各底面22cに、レーザ光21aの光軸24が通る部分近傍に開口部23bを有する冷却機構23を設けたことにより、光軸24上に固体レーザ媒質22f、22gを複数配置することが可能となる。このことにより、容易に固体レーザ媒質22f、22gの多段化が可能となり、レーザ光発生装置41が発するレーザ光21aの高出力化が可能となる。また、レーザ光21aの光軸24方向に対する厚さの薄い固体レーザ媒質22f、22gおよび冷却機構23を多段化することにより、光軸24方向に対する厚さの薄いレーザダイオード励起固体レーザヘッドを得ることができ、レーザダイオード励起固体レーザヘッドのコンパクト化が可能となる。
【0048】
次に本発明の変形例について説明する。
【0049】
レーザ光発生装置41は、レーザ光21aの光軸24上に配置された3つ以上の固体レーザ媒質22を有していてもよい。光軸24上に配置される固体レーザ媒質22の数は、必要とするレーザ光21aの所望の出力に基づいて決定することができる。すなわち固体レーザ媒質22の数を増加させれば、それだけレーザ光発生装置41から生じるレーザ光21aの出力を増加させることができる。
【0050】
第3の実施の形態
次に図4により本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0051】
図4は、本発明の第3の実施の形態を示す図である。
【0052】
図4においてレーザ光発生装置51は、固体レーザ媒質52と、固体レーザ媒質52に両端面に設けられ固体レーザ媒質52を冷却するとともに開口部23bを有する一対の冷却機構23、23とを備えている。また、固体レーザ媒質52の側方には、レーザダイオード26が設けられている。さらにレーザダイオード26と固体レーザ媒質52の間には、集光装置27が設けられている。
【0053】
次に固体レーザ媒質52の構造について説明する。固体レーザ媒質52の形状は、一対の略切頭円錐形を、その両者の切頭部分を向き合わせて円柱部分を介在させて互いに連結されたものとされる。このような構成からなる固体レーザ媒質52は、全体として糸巻き状の形状を有している。固体レーザ媒質52の糸巻き状の形状の側面は、回転平面でなくてもよいし、一つの面で構成されていなくてもよい。
【0054】
図4において、他の構成は図1に示す第1の実施の形態と略同一である。図4において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を符して詳細な説明は省略する。
【0055】
図4に示す第3の実施の形態において、第1の実施の形態が有する効果に加え、一対の冷却機構23、23によって固体レーザ媒質52を冷却することにより、固体レーザ媒質52の冷却効率をより向上させることができる。
【0056】
なお固体レーザ媒質52の形状を一対の略切頭円錐形を互いに連結されたものとする例を示したが、これに限らず一対の略切頭角錐形を互いに連結して構成してもよい。
【0057】
また、図3に示した第2の実施の形態と同様に、固体レーザ媒質52を光軸24に沿って複数配置すれば、高出力のレーザ光21aを得ることもできる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、容易にレーザ光の高出力化が可能となる。
【0059】
さらに本発明によれば、固体レーザ媒質を効率的に冷却することができ、レーザ光出力の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザ光発生装置の第1の実施の形態を示す全体構成図
【図2】冷却機構の他の例を示す図
【図3】本発明によるレーザ光発生装置の第2の実施の形態を示す全体構成図
【図4】本発明によるレーザ光発生装置の第3の実施の形態を示す全体構成図
【図5】従来のレーザ光発生装置を示す図
【符号の説明】
21 レーザ光発生装置
21a レーザ光
22 固体レーザ媒質
22c 底面
22d 上面
22f 固体レーザ媒質
22g 固体レーザ媒質
23 冷却機構
23b 開口部
25a 無反射コーティング
25b 全反射コーティング
26 励起光源
27 集光装置
28 電源装置
29 部分反射ミラー
31 レーザ光発生装置
41 レーザ光発生装置
51 レーザ光発生装置
52 固体レーザ媒質

Claims (6)

  1. 励起光を発する励起光源と、
    この励起光源からの励起光が照射される固体レーザ媒質と、を備え、
    固体レーザ媒質は、略切頭円錐形または略切頭角錐形をなし、上面と、上面の面積より大きな面積からなる底面とを有し、
    上面および底面は、出力されるレーザ光の光軸に対して垂直面となり、
    固体レーザ媒質の底面に、冷却機構を設け、
    当該冷却機構は、レーザ光の光軸が通る部分近傍が開口することを特徴とするレーザ光発生装置。
  2. 固体レーザ媒質の上面の面積は、利得断面積から決定され、
    固体レーザ媒質の底面の面積は、冷却機構による冷却効率から決定されることを特徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  3. レーザ光の光軸上に固体レーザ媒質が複数配置されていることを特徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  4. 固体レーザ媒質は、一対の略切頭円錐形または一対の略切頭角錐形が互いの切頭部分で連結された形状をしていることを特徴とする請求項記載のレーザ光発生装置。
  5. 励起光を発する励起光源と、
    この励起光源からの励起光が照射される固体レーザ媒質と、を備え、
    固体レーザ媒質は、略切頭円錐形または略切頭角錐形をなし、上面と、上面の面積より大きな面積からなる底面とを有し、その上面と底面におけるレーザ光軸が通る部分にはコーティングが施され、
    上面および底面は、出力されるレーザ光の光軸に対して垂直面となっており、
    さらに前記底面には、前記レーザ光軸が通る部分近傍に開口部を有する冷却機構が、その開口部が前記コーティングが施された部分に対応するようにして設けられたことを特徴とするレーザ光発生装置。
  6. 前記底面と冷却機構との接触面には、両者の接触面積を大きくする処理が施されていることを特徴とする請求項記載のレーザ光発生装置。
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