JP2003198012A - レーザ光発生装置 - Google Patents

レーザ光発生装置

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JP2003198012A JP2001392469A JP2001392469A JP2003198012A JP 2003198012 A JP2003198012 A JP 2003198012A JP 2001392469 A JP2001392469 A JP 2001392469A JP 2001392469 A JP2001392469 A JP 2001392469A JP 2003198012 A JP2003198012 A JP 2003198012A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体レーザ媒質の冷却効率を向上させ、容易
に高出力化を実現したレーザ光発生装置を提供する。 【解決手段】 レーザ光発生装置21は、励起光26a
を発する励起光源26と、励起光源26からの励起光2
6aが照射される固体レーザ媒質22とを備えている。
固体レーザ媒質22は、少なくとも一部が切頭円錐形ま
たは切頭角錐形をなしている。固体レーザ媒質22の底
面22cには、光軸24が通る部分近傍に開口部23b
を有する冷却機構23が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、励起光源からの励
起光を受けてレーザ光を発生するレーザ光発生装置に係
り、とりわけ固体レーザ媒質の冷却効率を向上させ、ま
た高出力化を実現したレーザ光発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来のレーザ光発生装置を示し
ている。
【0003】図5に示すように、従来のレーザ光発生装
置1として、励起光6aを発生するレーザダイオード6
と、レーザダイオード6の発する励起光6aを集光して
固体レーザ媒質2に入射させる集光装置7と、集光装置
7からの励起光6aを受けて誘導放出光11bを発する
固体レーザ媒質2とを備えたものが知られている。ま
た、固体レーザ媒質2の底面2cには全反射コーティン
グが施され、さらに固体レーザ媒質2を冷却する冷却機
構3が設けられている。
【0004】そして、固体レーザ媒質2の上面2dに対
向して部分反射ミラー9が設けられていて、この部分反
射ミラー9は、固体レーザ媒質2の底面2cに施された
全反射コーティング面とで共振器を構成する。つまり、
レーザダイオード6の励起光6aによって固体レーザ媒
質2から発生された誘導放出光11bは、共振器間を往
復する間に増幅され、指向性の良いレーザ光11aとな
って部分反射ミラー9より外部に放出され、不図示の光
学系を介して対象物10に照射されるものである。
【0005】なおレーザダイオード6には、レーザダイ
オード6に電力を供給する電源装置8が接続されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に固体レーザ媒質
を励起して光の増幅効果を得る場合、固体レーザ媒質の
冷却が必要である。例えば、ディスク状固体レーザ媒質
を冷却する場合、ディスク状固体レーザ媒質の一対の端
面のうち片方の端面に冷却機構が設置されている。この
ため、レーザ光の高出力化を実現するためにディスク状
固体レーザ媒質をレーザ光の光軸上に複数設置し、多段
化を行なった場合に、冷却機構が障害となる。
【0007】すなわち、上述した構成のディスク状固体
レーザ媒質を単純に並べて配置しただけだと、途中に配
置されたディスク状固体レーザ媒質に設けられた冷却機
構が障害となり、各ディスク状固体レーザ媒質にて発生
した誘導放出光等がその冷却機構を通過することができ
ず、結果的に高出力は得られない。
【0008】このため複数の固体レーザ媒質を設けて高
出力のレーザ光を得ようとした場合、複数の固体レーザ
媒質およびレーザダイオードの配置関係が複雑となり、
困難であった。
【0009】また、ディスク状固体レーザ媒質の冷却機
構側の端面上には、先に述べた共振器を形成するために
全反射コーティングが施されており、ディスク状固体レ
ーザ媒質と冷却機構の接触面には、この全反射コーティ
ング部分が介在することとなる。このため、冷却機構に
よる固体レーザ媒質の冷却効果が低下する。
【0010】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、容易にレーザ光の高出力化を可能とした
レーザ光発生装置を提供することを目的とする。
【0011】さらに本発明は、固体レーザ媒質の冷却効
率を向上させることができるレーザ光発生装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、励起光を発す
る励起光源と、この励起光源からの励起光が照射される
固体レーザ媒質と、を備え、固体レーザ媒質の底面に、
レーザ光の光軸が通る部分近傍が開口した冷却機構を設
けたことを特徴とするレーザ光発生装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、図1を参照して本発明によるレーザ光発生装置の
第1の実施の形態について説明する。
【0014】図1は、本発明によるレーザ光発生装置の
第1の実施の形態を示す図である。
【0015】図1に示すように、本発明によるレーザ光
発生装置21は、励起光26aを発生する励起光源26
と、励起光源26からの励起光26aを受けて誘導放出
光21bを発する固体レーザ媒質22とを備えている。
【0016】このうち励起光源26としては、レーザダ
イオード26が用いられているが、他の励起光源を用い
てもよい。
【0017】またレーザダイオード26は、固体レーザ
媒質22の側方に設置されており、レーザダイオード2
6には、レーザダイオード26に電力を供給する電源装
置28が接続されている。また、レーザダイオード26
と固体レーザ媒質22との間には、レーザダイオード2
6の発する励起光26aを集光して固体レーザ媒質22
に入射させる集光装置27が設置されている。なお固体
レーザ媒質22の側方周囲に、複数のレーザダイオード
26が配置されるようにしても良い。
【0018】レーザダイオード26が発生する励起光2
6aは、集光装置27によって集光されて固体レーザ媒
質22内の中心部22hを焦点として入射されている
が、励起光26aを固体レーザ媒質22内のいずれの部
分に入射しても良い。集光装置27を調整することによ
って、レーザダイオード26の発する励起光26aを、
固体レーザ媒質22内のいずれの部分にも入射すること
ができるようになっている。
【0019】次に固体レーザ媒質について詳述する。
【0020】固体レーザ媒質22は、全体として略切頭
円錐形をなしているが、切頭円錐形の側面22eはわず
かに湾曲していても良い。また固体レーザ媒質22は、
全体として略切頭角錐形をなしていてもよい。ここで固
体レーザ媒質22は上面22dと、底面22cを有し、
これら上面22および底面22cは、レーザ光発生装置
21が出力するレーザ光21aの光軸24に対して垂直
面とされる。なお必ずしも、固体レーザ媒質22の上面
22dおよび底面22cは、レーザ光発生装置21が出
力するレーザ光21aの光軸24に対して垂直面となる
必要はない。
【0021】図1において、固体レーザ媒質22の上面
22d側の光軸24上には部分反射ミラー29が設けら
れている。この部分反射ミラー29は、後述する固体レ
ーザ媒質22の底面22cに施される全反射コーティン
グとで共振器を構成する。
【0022】また固体レーザ媒質22の上面22dおよ
び底面22cのうち、光軸24が通過する部分には、光
学研磨が施され、さらに上面22dには無反射コーティ
ング25aが施され、また底面22cには全反射コーテ
ィング25bがそれぞれ施されている。ここで光学研磨
とコーティングが施される面積は、固体レーザ媒質22
から発生した誘導放出光21bの所定の利得断面積と等
しくなっている。ここで利得断面積とは、レーザダイオ
ード26の励起光26aにより固体レーザ媒質22より
発生した誘導放出光21bが全反射コーティング面25
bと部分反射ミラー29とで構成される共振器間で有効
に往復移動を行うに有効な光軸24に垂直な面積をい
う。
【0023】つまりコーティングは、固体レーザ媒質2
2の上面22dと底面22cの全面に施す必要はなく、
固体レーザ媒質22内の励起分布から考えて、所定の面
積以上であればよい。
【0024】さらに固体レーザ媒質22の上面22dと
底面22cに施す各コーティング25a、25bの面積
は、同一でなくてもよいし、同一形状でなくてもよい。
【0025】固体レーザ媒質22は、レーザダイオード
26からの励起光26aを受けると発熱し、冷却が必要
となる。そこで固体レーザ媒質22の底面22cには、
固体レーザ媒質22の底面22cのうち光軸24が通る
部分近傍に開口部23bを有する冷却機構23が設けら
れている。
【0026】冷却機構23は冷却機構23内を冷却媒体
23aが循環することにより、固体レーザ媒質22の冷
却を行なうものである。冷却機構23には、冷却媒体2
3aとして液体が用いられているが、液体の代わりに気
体を用いてもよい。
【0027】冷却機構23は、固体レーザ媒質22の底
面22cと接することにより熱交換を行なって、固体レ
ーザ媒質22の冷却を行なっている。固体レーザ媒質2
2の底面22cと冷却機構23の接触面に全反射コーテ
ィングが施されている場合、固体レーザ媒質22と冷却
機構23との間の熱伝導率が低下することも考えられる
ので、固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23
の接触面には、全反射コーティングを施さないことが好
ましい。さらに、固体レーザ媒質22と冷却機構23と
の間の熱伝導率を向上させるために、固体レーザ媒質2
2の底面22cと冷却機構23の接触面との間には、固
体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23の間の熱
伝導率を向上させるヒートシンカを設けることが好まし
い。さらに固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構
23の接触面に、固体レーザ媒質22の底面22cと冷
却機構23の間の熱伝導率を向上させる接着剤を設けた
り、固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23の
接触面のいずれかに熱伝導性の高いコーティングまたは
表面処理を施してもよい。
【0028】ところで固体レーザ媒質22の底面22c
と冷却機構23の接触面との間の接触面積を大きくし熱
伝導率を向上させるために、固体レーザ媒質22の底面
22cと、冷却機構23の接触面の各々に、粗面化処理
を施してもよい。また固体レーザ媒質22の底面22c
と冷却機構23の接触面との間の接触面積を大きくし熱
伝導率を向上させるために、固体レーザ媒質22の底面
22cと冷却機構23の接触面の各々に溝を設けてもよ
いし、接触する各々の面を両者が嵌合するような曲面と
してもよく、さらに各々の面を互いに嵌合するような複
数の面から構成してもよい。
【0029】次に固体レーザ媒質22の上面22dと底
面22cの面積について説明する。
【0030】固体レーザ媒質22は切頭円錐形または切
頭角錐形を有しているが、固体レーザ媒質22の側面2
2eにレーザダイオード26からの励起光26aが入射
し、励起光26aの焦点が固体レーザ媒質22の中心部
22hに位置するように設定したとき(必ずしも、中心
部22hに焦点を位置づける必要はないが)、固体レー
ザ媒質22の中心部22hに高い励起密度が得られる。
そこで、固体レーザ媒質22の中心部22hに高い励起
密度を持つ励起分布を用いて、固体レーザ媒質22が発
する誘導放出光21bの最適な利得断面積を算出する。
算出された固体レーザ媒質22が発する誘導放出光21
bの利得断面積から固体レーザ媒質22の上面22dの
面積を算出する。また、固体レーザ媒質22の底面22
cの面積については、上述したように固体レーザ媒質2
2の冷却効率をどの位に設定するかによって決定され
る。すなわち、固体レーザ媒質22の底面22cを大き
くし、固体レーザ媒質22の底面22cと冷却機構23
の接触面との間の接触面積を大きくすれば、固体レーザ
媒質22の冷却効率を向上させることができる。
【0031】さらに固体レーザ媒質22の上面22dと
底面22cが光軸24に対して垂直である必要がないこ
とは、前述した通りである。
【0032】次にこのような構成からなる実施の形態の
作用について説明する。
【0033】まず電源装置28からレーザダイオード2
6へ電力が供給される。この際レーザダイオード26
は、電源装置28からの電力により、励起光26aを発
する。レーザダイオード26によって発せられた励起光
26aは、集光装置27により集光し、その後励起光2
6aは、固体レーザ媒質22内の中心部22hを焦点と
して入射する。固体レーザ媒質22に励起光26aが照
射されると、固体レーザ媒質22からは誘導放出光21
bが発生する。そしてこの誘導放出光21bは、固体レ
ーザ媒質22の底面22eに施された全反射コーティン
グ面25bと部分反射ミラー29との間で構成される共
振器間を往復する間に増幅され、指向性のよいレーザ光
21aとなる。指向性の良くなったレーザ光21aは、
部分反射ミラー29より外部に放出され、不図示の光学
系を介して対象物10に入射し、対象物10に対して所
望のレーザ加工を施す。
【0034】以上説明したように第1の実施の形態によ
れば、固体レーザ媒質22は、少なくとも一部が略切頭
円錐形または略切頭角錐状をなしていることから、固体
レーザ媒質22と冷却機構23の接触面積を大きくする
ことができ、固体レーザ媒質22の冷却効率を向上させ
ることができ、レーザ光出力の安定化を図ることができ
る。
【0035】また、第1の実施の形態において、固体レ
ーザ媒質22の底面22c全面に全反射コーティング2
5bを施すのではなく、固体レーザ媒質22から発生し
た誘導放出光21bの共振器間における往復動に有効に
係わる部分だけに施す。これにより、冷却機構23と固
体レーザ媒質22の底面22cとは、全反射コーティン
グ部分が介在することなく接触させることが可能となる
ため、冷却効率をさらに向上させることができる。
【0036】次に図2により本発明の変形例について説
明する。
【0037】図1において、冷却機構23として冷却媒
体23aが循環する機構を用いているが、これに限らず
図2に示すように、冷却機構としてペルチェ素子等の機
能デバイスを用いてもよい。図2は、冷却機構23とし
て、ペルチェ素子23cを用いた変形例を示す図であ
る。
【0038】図2に示すレーザ発生装置31において、
固体レーザ媒質22の底面22cには、固体レーザ媒質
22内の熱を吸収するペルチェ素子23cが設けられて
いる。また、ペルチェ素子23cには、ペルチェ素子2
3c内の熱を放熱する放熱フィン23dが設けられてい
る。ペルチェ素子23cへは、電源装置32から駆動用
電力が供給される。
【0039】第2の実施の形態 次に図3により本発明の第2の実施の形態について説明
する。
【0040】図3は、本発明の第2の実施の形態を示す
図である。
【0041】図3において、レーザ光発生装置41は、
レーザ光21aの光軸24上に設置された2つの固体レ
ーザ媒質22f、22gを有している。この場合、固体
レーザ媒質22fは、前方に位置する固体レーザ媒質で
あり、固体レーザ媒質22gは、後方に位置する固体レ
ーザ媒質となっている。
【0042】図3において、他の構成は図1に示す第1
の実施の形態と略同一である。図3において、図1に示
す第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を符して
詳細な説明は省略する。
【0043】各固体レーザ媒質22f、22gの底面2
2cには、開口部23bを有する冷却機構23、23が
設けられている。また各固体レーザ媒質22f、22g
の側方には、レーザダイオード26、26が設けられて
いる。更に各固体レーザ媒質22f、22gと固体レー
ザ媒質22f、22gに対応するレーザダイオード2
6、26との間には集光装置27、27が設けられてい
る。
【0044】電源装置28は、各レーザダイオード2
6、26に電力を供給し、各レーザダイオード26、2
6は、電源装置28から電力が供給されると、励起光2
6aを発する。各レーザダイオード26、26によって
発せられた励起光26aは、各集光装置27、27によ
り集光し、固体レーザ媒質22f、22g内に入射す
る。
【0045】ここで後方に位置する固体レーザ媒質22
gにおいて、その上面22dには無反射コーティング2
5aが、また底面22cには全反射コーティング25b
がそれぞれ施される点は図1に示した固定レーザ媒質2
2と同様であるが、前方に位置する固体レーザ媒質22
fにおいては、その上面22dと底面22cのいずれに
も無反射コーティング25aが施されている。そして後
方に位置する固体レーザ媒質22gの底面22cの全反
射コーティング面25bと部分反射ミラー29とで、共
振器を構成する。なお、後方に位置する固体レーザ媒質
22gの上面22dと底面22cともに無反射コーティ
ングを施し、この固体レーザ媒質22gの底面22cと
対向するように全反射ミラーを配置し、この全反射ミラ
ーと部分反射ミラー29とで共振器を構成するようにし
てもよい。
【0046】そこで、この構成のレーザ光発生装置41
においては、各レーザダイオード26、26からの励起
光26aが各固体レーザ媒質22f、22gに照射され
ると、誘導放出光21bが発生し、そして共振器間を往
復する間に増幅される。この往復動は、冷却機構23の
開口部23bを通って行われる。共振器間を往復し、増
幅された誘導放出光21bは、指向性の良い高出力のレ
ーザ光21aとなって部分反射ミラー29より外部に放
出される。その後、高出力のレーザ光21aは不図示の
光学系により集光され、対象物10に対して入射する。
【0047】以上説明したように第2の実施の形態によ
れば、第1の実施の形態が有する効果に加え、固体レー
ザ媒質22f、22gの各底面22cに、レーザ光21
aの光軸24が通る部分近傍に開口部23bを有する冷
却機構23を設けたことにより、光軸24上に固体レー
ザ媒質22f、22gを複数配置することが可能とな
る。このことにより、容易に固体レーザ媒質22f、2
2gの多段化が可能となり、レーザ光発生装置41が発
するレーザ光21aの高出力化が可能となる。また、レ
ーザ光21aの光軸24方向に対する厚さの薄い固体レ
ーザ媒質22f、22gおよび冷却機構23を多段化す
ることにより、光軸24方向に対する厚さの薄いレーザ
ダイオード励起固体レーザヘッドを得ることができ、レ
ーザダイオード励起固体レーザヘッドのコンパクト化が
可能となる。
【0048】次に本発明の変形例について説明する。
【0049】レーザ光発生装置41は、レーザ光21a
の光軸24上に配置された3つ以上の固体レーザ媒質2
2を有していてもよい。光軸24上に配置される固体レ
ーザ媒質22の数は、必要とするレーザ光21aの所望
の出力に基づいて決定することができる。すなわち固体
レーザ媒質22の数を増加させれば、それだけレーザ光
発生装置41から生じるレーザ光21aの出力を増加さ
せることができる。
【0050】第3の実施の形態 次に図4により本発明の第3の実施の形態について説明
する。
【0051】図4は、本発明の第3の実施の形態を示す
図である。
【0052】図4においてレーザ光発生装置51は、固
体レーザ媒質52と、固体レーザ媒質52に両端面に設
けられ固体レーザ媒質52を冷却するとともに開口部2
3bを有する一対の冷却機構23、23とを備えてい
る。また、固体レーザ媒質52の側方には、レーザダイ
オード26が設けられている。さらにレーザダイオード
26と固体レーザ媒質52の間には、集光装置27が設
けられている。
【0053】次に固体レーザ媒質52の構造について説
明する。固体レーザ媒質52の形状は、一対の略切頭円
錐形を、その両者の切頭部分を向き合わせて円柱部分を
介在させて互いに連結されたものとされる。このような
構成からなる固体レーザ媒質52は、全体として糸巻き
状の形状を有している。固体レーザ媒質52の糸巻き状
の形状の側面は、回転平面でなくてもよいし、一つの面
で構成されていなくてもよい。
【0054】図4において、他の構成は図1に示す第1
の実施の形態と略同一である。図4において、図1に示
す第1の実施の形態と同一部分には同一の符号を符して
詳細な説明は省略する。
【0055】図4に示す第3の実施の形態において、第
1の実施の形態が有する効果に加え、一対の冷却機構2
3、23によって固体レーザ媒質52を冷却することに
より、固体レーザ媒質52の冷却効率をより向上させる
ことができる。
【0056】なお固体レーザ媒質52の形状を一対の略
切頭円錐形を互いに連結されたものとする例を示した
が、これに限らず一対の略切頭角錐形を互いに連結して
構成してもよい。
【0057】また、図3に示した第2の実施の形態と同
様に、固体レーザ媒質52を光軸24に沿って複数配置
すれば、高出力のレーザ光21aを得ることもできる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、容易にレーザ光の高出
力化が可能となる。
【0059】さらに本発明によれば、固体レーザ媒質を
効率的に冷却することができ、レーザ光出力の安定化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレーザ光発生装置の第1の実施の
形態を示す全体構成図
【図2】冷却機構の他の例を示す図
【図3】本発明によるレーザ光発生装置の第2の実施の
形態を示す全体構成図
【図4】本発明によるレーザ光発生装置の第3の実施の
形態を示す全体構成図
【図5】従来のレーザ光発生装置を示す図
【符号の説明】
21 レーザ光発生装置 21a レーザ光 22 固体レーザ媒質 22c 底面 22d 上面 22f 固体レーザ媒質 22g 固体レーザ媒質 23 冷却機構 23b 開口部 25a 無反射コーティング 25b 全反射コーティング 26 励起光源 27 集光装置 28 電源装置 29 部分反射ミラー 31 レーザ光発生装置 41 レーザ光発生装置 51 レーザ光発生装置 52 固体レーザ媒質

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】励起光を発する励起光源と、 この励起光源からの励起光が照射される固体レーザ媒質
    と、を備え、 固体レーザ媒質の底面に、レーザ光の光軸が通る部分近
    傍が開口した冷却機構を設けたことを特徴とするレーザ
    光発生装置。
  2. 【請求項2】固体レーザ媒質は、少なくともその一部が
    略切頭円錐形または略切頭角錐形をなしていることを特
    徴とする請求項1記載のレーザ光発生装置。
  3. 【請求項3】レーザ光の光軸上に固体レーザ媒質が複数
    配置されていることを特徴とする請求項1記載のレーザ
    光発生装置。
  4. 【請求項4】固体レーザ媒質は、全体が略切頭円錐形ま
    たは略切頭角錐形をなしていることを特徴とする請求項
    2記載のレーザ光発生装置。
  5. 【請求項5】固体レーザ媒質は、一対の略切頭円錐形ま
    たは一対の略切頭角錐形が互いの切頭部分で連結された
    形状をしていることを特徴とする請求項2記載のレーザ
    光発生装置。
  6. 【請求項6】励起光を発する励起光源と、 この励起光源からの励起光が照射される固体レーザ媒質
    と、を備え、 前記固体レーザ媒質は、少なくともその一部が略切頭円
    錐形または略切頭角錐形をなし、その上面と底面におけ
    るレーザ光軸が通る部分にはコーティングが施され、 さらに前記底面には、前記レーザ光軸が通る部分近傍に
    開口部を有する冷却機構が、その開口部が前記コーティ
    ングが施された部分に対応するようにして設けられたこ
    とを特徴とするレーザ光発生装置。
  7. 【請求項7】前記底面と冷却機構との接触面には、両者
    の接触面積を大きくする処理が施されていることを特徴
    とする請求項6記載のレーザ光発生装置。
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