JP3947327B2 - 筐体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スペーサを介して互いに相対向して配される第1の部材と第2の部材とを備えた筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、Digital Versatile disc(以下DVDと呼ぶ)や、Compact disc(以下CDと呼ぶ)などのディスク形記録媒体に記録された情報を取り出すために用いられたり、前記ディスク形記録媒体に情報を書き込むために用いられる機能機器としてのディスク形記録媒体駆動装置は、ケース体と、このケース体に対しスライド自在に設けられたトレー部などを備えている。
【0003】
ケース体は、ノート形のポータブルコンピュータなどの電子機器に取り付けられる。トレー部は、前記ディスク形記録媒体を載置して、前記ケース体内に出し入れする。トレー部は、部材としてのアッパハウジングと、比較的厚みの薄い部材としてのロアハウジングと、これらのハウジングの間に配されるターンテーブルと光学式のピックアップ部などを備えている。
【0004】
アッパハウジングは、ロアハウジングに向かって突出しかつねじ孔を有するボス部を備えている。ロアハウジングは、ねじが通ることをできる貫通孔をそなえている。アッパハウジングと、ロアハウジングとは、貫通孔を通りボス部のねじ孔に螺合するねじによって、互いに固定される。
【0005】
ターンテーブルは、ディスク形記録媒体を保持して回転駆動する。ピックアップ部は、ディスク形記録媒体に記録された情報を取り出す。前記ターンテーブルやピックアップ部は、弾性体によって、アッパハウジングとロアハウジングとの間に支持される。
【0006】
また、ロアハウジングと弾性体との間には、両ハウジングの組み付け精度を確保するためなどの種々の理由によって比較的厚みの薄いスペーサが配されている。スペーサは、例えば円環状に形成されており、前記両ハウジングを互いに固定するねじなどがその中央に通ることによって適正な位置に位置決めされ、弾性体とロアハウジングの間に配される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述した構成の従来のディスク形記録媒体駆動装置を組立てる際に、アッパハウジングの所定の位置に、弾性体とともにターンテーブルやピックアップ部を載置し、スペーサをさらに弾性体上に載置する。そして、ロアハウジングをアッパハウジングに対して位置決めして、前記ねじをねじ孔に螺合させて両ハウジングを互いに固定して組み立てていた。
【0008】
しかしながら、ロアハウジングとスペーサは、共に比較的厚みが薄く形成されているため、前記ボス部などによってスペーサを適正な位置に位置決めすることが困難となっていた。このため、前述した組立作業中において、例えばロアハウジングをアッパハウジングに位置決めする際などに、ロアハウジングがスペーサに接触するなどして、スペーサが所定の位置からずれてしまうことがあった。
【0009】
この場合、作業者がスペーサがずれたことを確認できないため、組立後のディスク形記録媒体駆動装置がディスク形記録媒体の情報を再生する際などに、確実に所望の情報を再生できなくなることが生じる恐れがあった。
【0010】
また、組立作業を行う作業員が、スペーサが位置ずれしないようにロアハウジングとアッパハウジングとを固定するために、特にロアハウジングの位置決めする際に細心の注意を要していた。このため、前述した組立作業の効率が低下して組立作業にかかる工数が増大して、ディスク形記録媒体駆動装置自体のコストが高騰する傾向となっていた。
【0011】
したがって、本発明の目的は、複数の部材を互いに固定する際に、これらの部材の間に配されるスペーサが適正位置に位置したことを確認することができる筐体を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し目的を達成するために請求項1に記載された本発明の筐体は、平坦な第1の壁を有する第1の部材と、前記第1の壁にスペーサを介して相対向して配される平坦な第2の壁を有する第2の部材とを互いに固定手段によって固定する筐体において、前記スペーサが適正位置に位置して前記第1の部材と第2の部材とが互いに前記固定手段によって固定された際に、前記第2の部材の第2の壁に前記スペーサの縁部が露出する露出孔が複数形成されたことを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の本発明の筐体は、請求項1に記載の筐体において、前記スペーサが適正位置に位置して前記第1の部材と第2の部材とが互いに前記固定手段によって固定された際に、前記複数の露出孔が、当該露出孔を通してスペーサの縁部の外部に露出する面積が互いに等しくなるよう形成されたことを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の本発明の筐体は、請求項2に記載の筐体において、前記スペーサが円環状に形成され、前記複数の露出孔が前記固定手段を中心とした周方向に沿って互いに等間隔となる位置にそれぞれ配されたことを特徴としている。
【0017】
請求項1記載の発明によれば、第2の部材の第2の壁に、スペーサが適正位置に位置した際に、このスペーサの縁部が露出する露出孔が複数形成されている。このため、第1の部材と第2の部材とを固定した際に、それぞれの露出孔から露出したスペーサの縁部を確認することによって、スペーサが適正位置に位置しているか否かを確認することができる。
【0018】
請求項2記載の発明によれば、露出孔それぞれが、スペーサが適正位置に位置した際に、このスペーサの縁部が露出する面積が等しくなるよう形成されているので、それぞれの露出孔からスペーサの縁部が露出した面積を確認することによって、スペーサが適正位置に位置しているか否かを確認することができる。
【0019】
請求項3記載の発明によれば、スペーサが円環状に形成され、露出孔が固定手段を中心とした周方向に沿って互いに等間隔となる位置に配されているので、スペーサが適正位置に位置すると、それぞれの露出孔から露出するスペーサの縁部の度合がより等しくなる。このため、それぞれの露出孔からスペーサの縁部が露出した度合を確認することによって、スペーサが適正位置に位置しているか否かをより確実に確認することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態に係る筐体について、図1ないし図8を参照して説明する。
図1及び図2などに示す筐体1は、例えば、CDやDVDなどのディスク形記録媒体2(図7に示す)の情報を再生するために用いられる機能機器としてのディスク形記録媒体駆動装置10(図7及び図8に示す)のトレー部12を構成する。
【0027】
ディスク形記録媒体2は、図7に示すように、円板状に形成され、中央に設けられた中央孔3と、この中央孔3の外周側に位置しかつ情報を記録することのできる記録部4と、を備えている。
【0028】
図7及び図8に示されたディスク形記録媒体駆動装置10は、ブック形あるいはノート形のポータブルコンピュータや移動体情報端末などの電子機器に取り付けられる。ディスク形記録媒体駆動装置10は、図7及び図8に示すように、ケース体11と、トレー部12などを備えている。
【0029】
ケース体11は、前述した電子機器に取付られる。ケース体11は、箱状に形成されており、互いにねじなどによって連結されるアッパシャーシ13とロアシャーシ14を備えている。アッパシャーシ13は、板金を折り曲げられるなどして形成されており、平坦な壁15と、この壁15の周縁に連なる周壁16と、を備えている。
【0030】
ロアシャーシ14は、板金を折り曲げられるなどして形成されており、アッパシャーシ13の壁15に間隔を存して相対向して配される平坦な壁17と、この壁17の周縁に連なる周壁18と、を備えている。前記周壁16,18は、シャーシ13,14が互いに連結された際に互いに連続する。
【0031】
また、アッパシャーシ13及びロアシャーシ14の壁15,17の図中手前に位置する周縁には、周壁16,18が形成されていない。周壁16,18が形成されていない周縁には、シャーシ13,14が互いに連結された際に、ケース体11の内部と外部とを互いに連通する開口部19が形成される。ケース体11は、開口部19を介してトレー部12を図中の矢印Kに沿う前後方向に沿って、内部に出し入れ自在に支持する。
【0032】
さらに、ロアシャーシ14には、前述した電子機器と、ディスク形記録媒体駆動装置10との間の電気的な接続を確保するためのコネクタなどが実装された図示しないプリント基板が取り付けられている。
【0033】
トレー部12は、図8に示すように、本発明の第1の実施形態に係る筐体1と、この筐体1の前部に取付られる前面パネル20と、筐体1内に収容される駆動ユニット21などを備えている。筐体1は、第1の部材としてアッパハウジング22と、第2の部材としてのロアハウジング23と、を備えている。アッパハウジング22とロアハウジング23とは、互いにねじ24などによって連結される。
【0034】
アッパハウジング22は、例えば、合成樹脂などから形成されており、第1の壁としての平坦な天井壁25と、この天井壁25の周縁に連なる周壁26と、を備えている。
【0035】
また、アッパハウジング22は、ハウジング22,23が互いに連結された際に、天井壁25からロアハウジング23の後述する底壁29に向かって突出したボス部27(図2に示す)を複数備えている。ボス部27には、図2に示すように、それぞれねじ孔28が形成されている。なお、ねじ24及びねじ孔28は、本明細書に記した固定手段を構成している。
【0036】
ロアハウジング23は、例えば、比較的厚みが薄い板金などから形成されており、第2の壁としての平坦な底壁29と、この底壁29の周縁に連なる周壁30と、を備えている。底壁29には、図1及び図2に示すように、その底面29aから凹即ち底面29aからアッパハウジング22に向かって形成された凹部31が複数形成されている。凹部31は、ねじ24のねじ頭24aの厚みより深く前記底壁29の底面29aから凹に形成されている。
【0037】
それぞれの凹部31は、ハウジング22,23が互いに連結された際に、ボス部27に相対する位置に配されている。それぞれの凹部31の中央には、前記ボ部27のねじ孔28に対向合致する貫通孔32が形成されている。貫通孔32は、ハウジング22,23が互いに連結されると、ねじ孔28と互いに同軸となる位置に設けられている。
【0038】
また、それぞれの凹部31には、複数の露出孔33が形成されている。それぞれの露出孔33は、円形に形成され、前記底壁29を貫通している。露出孔33は、前記貫通孔32を中心とした周方向に沿って互いに等間隔となる位置に設けられている。即ち、露出孔33は、ねじ24及びねじ孔38を中心とした周方向に沿って互いに等間隔となる位置に設けられている。図示例において、露出孔33は、前記貫通孔32を中心とした周方向に沿って3つ設けられている。
【0039】
また、図示例において、ロアハウジング23の底壁29は、肉厚が略一定に形成されており、前記凹部31においては底壁29を構成するロアハウジング23の母材がアッパハウジング22に向かって近づく方向に屈曲されて形成されている。
【0040】
アッパハウジング22とロアハウジング23とが互いに連結されると、天井壁25と底壁29とは、互いに間隔を存して相対向する。アッパハウジング22とロアハウジング23とが互いに連結されると、周壁26の内側に周壁30が位置して周壁26,30が互いに重なり合う。
【0041】
筐体1は、アッパハウジング22とロアハウジング23とが互いに連結された状態で、前記開口部19の間口及びケース体11の奥行きに対応する薄い箱状に形成されている。
【0042】
ロアシャーシ14の互いに相対する周壁18と相対するトレー部12の両側部12a,12bには、それぞれ案内レール34a,34bが取り付けられる。案内レール34a,34bは、前記トレー部12の側部12a,12bそれぞれの長手方向に沿って設けられる。
【0043】
案内レール34a,34bは、それぞれ、側部12a,12bそれぞれの長手方向に沿って、移動自在にトレー部12に取り付けられる。案内レール34a,34bは、それぞれ、ケース体11の奥行き方向に沿って移動自在に、ロアシャーシ14に取り付けられる。
【0044】
このような構成によって、トレー部12は、図中の矢印Kに沿って、前記開口部19を介してケース体11の外に露出した状態と、前記ケース体11の内部に収容された状態とに亘って移動自在に設けられている。
【0045】
また、アッパハウジング22の天井壁25の上面側には、ディスク収容部35が形成されている。ディスク収容部35は、天井壁25の上面から凹に形成されており、その底面35a上にディスク形記録媒体2を載置して収容する。アッパハウジング22には、駆動ユニット21の後述するターンテーブル39とピックアップ部40を露出する駆動ユニット露出窓36が形成されている。
【0046】
駆動ユニット露出窓36は、ターンテーブル39をディスク収容部35の底面35aから上方に向かって突出させ、かつピックアップ部40をディスク収容部35の底面35a上に載置されるディスク形記録媒体2の記録部4に相対させることができるように形成されている。
【0047】
また、筐体1内には、駆動ユニット21のターンテーブル39を回転駆動するためのスピンドルモータなどを実装した図示しないプリント基板が収容されている。このプリント基板とロアシャーシ14に取り付けられたプリント基板とは、フレキシブルプリント基板によって、互いに電気的に接続されている。
【0048】
前面パネル20には、スイッチ37が取り付けられている。スイッチ37は、押圧操作されることなどによって、トレー部12をケース体11の前方に突出させるなどして、トレー部12の引き出し動作を容易にする。
【0049】
駆動ユニット21は、筐体1に取り付けられるシャーシ38と、振動源としてのターンテーブル39と、光学式のピックアップ部40と、を備えている。ターンテーブル39は、シャーシ38に取り付けられている。ターンテーブル39は、ディスク形記録媒体2の中央孔3に嵌合して、ディスク形記録媒体2を回転駆動する。ピックアップ部40は、シャーシ38にディスク形記録媒体2の径方向に沿って移動自在に取り付けられている。
【0050】
駆動ユニット21は、ターンテーブル39がディスク収容部35の底面35aから突出しかつピックアップ部40がディスク形記録媒体2の記録部4に相対向するように、筐体1に取り付けられる。
【0051】
シャーシ38には、外方向に向かって突出した爪部45が複数形成されている。それぞれの爪部45は、U字状に形成されており、シャーシ38が筐体1に取り付けれた際に、その内側にボス部27が通ることのできるよう配されている。それぞれの爪部45には、弾性体としてのゴムなどからなるリング部材41が取り付けられる。
【0052】
リング部材41は、それぞれ、図2などに示すように、円環状に形成されたリング本体42と、このリング本体42の外周面から凹に形成された爪部取付部43と、リング本体42の両端面に設けられた支持突起44とを備えている。リング本体42は、その内側にボス部27が通ることのできる大きさに形成されている。爪部取付部43は、爪部45にはめ込まれる。支持突起44は、リング本体42の両端面それぞれから天井壁25または底壁29に向かって突出して形成されている。
【0053】
リング部材41は、爪部取付部43が爪部45にはめ込まれると、その弾性復元力によって、爪部45に取り付けられた状態を維持して、前記爪部45から脱落することが防止される。
【0054】
また、リング部材41が爪部45に取付られて筐体1内に取り付けられる際に、支持突起44と底壁29との間には、図2などに示すスペーサ46が配される。スペーサ46は、比較的厚みの薄い円環状に形成されており、その表面が比較的摩擦係数が小さくなるように滑らかに形成されている。
【0055】
スペーサ46の表面は、少なくとも底壁29に対する摩擦係数が小さくなるように滑らかに形成されている。スペーサ46は、その内側にボス部27が通ることのできる大きさに形成されている。
【0056】
また、スペーサ46は、内側にボス部27が通って、ハウジング22,23が互いに固定された際に、縁部が露出孔33を通して外部に露出する大きさに形成れている。スペーサ46は、ハウジング22,23が互いに固定されて、リング部材41とロアハウジング23との間に配される際に、図1に示すように、それぞれの露出孔33を通して外部に露出する面積即ち度合が、互いに等しくなる適正位置に位置される。
【0057】
前述した構成のトレー部12を組み立てる際には、まず、シャーシ38にターンテーブル39とピックアップ部40とを取り付けるなどして駆動ユニット21を組み立てる。その後、駆動ユニット21のシャーシ38の爪部45それぞれにリング部材41を取り付ける。リング部材41の内側にボス部27を通して、駆動ユニット21をアッパハウジング22に取り付ける。
【0058】
そして、スペーサ46を、その内側にボス部27を通した状態で、リング部材41の支持突起44上に配する。ロアハウジング23をアッパハウジング22に対して凹部31とボス部27とが互いに対向合致するように位置決めして、ねじ24を貫通孔32を通してねじ孔28にねじ込む。このとき、スペーサ46が前述した適正位置に位置すると、各露出孔33を通して縁部の外部に露出する面積即ち度合が、互いに略等しくなる。このように、本実施形態のハウジング22,23は、ねじ24及びねじ孔28によって互いに固定される。
【0059】
本実施形態の筐体1によれば、ハウジング22,23を互いに固定した際に、スペーサ46の縁部が露出孔33を介して外部に露出する。このため、ハウジング22,23を互いに固定した際に、それぞれの露出孔33から露出したスペーサ46の縁部を確認することによって、スペーサ46が適正位置に位置しているか否かを確認することができる。
【0060】
また、露出孔33それぞれが、スペーサ46が適正位置に位置した際に、このスペーサ46の縁部が露出する面積即ち度合が略等しくなるよう形成されているので、それぞれの露出孔33からスペーサ46の縁部の露出した度合を確認することによって、スペーサ46が適正位置に位置しているか否かを確認することができる。
【0061】
例えば、図3に示すように、各露出孔33それぞれから露出するスペーサ46の縁部の面積即ち度合が異なる場合では、スペーサ46が適正位置に位置していないことを容易に把握することができる。
【0062】
さらに、スペーサ46が円環状に形成され、露出孔33が貫通孔32即ちねじ24及びねじ孔28を中心とした周方向に沿って互いに等間隔となる位置に配されているので、スペーサ46が適正位置に位置すると、それぞれの露出孔33から露出するスペーサ46の縁部の面積即ち度合がより等しくなる。このため、それぞれの露出孔33からスペーサ46の縁部の露出した度合を確認することによって、スペーサ46が適正位置に位置しているか否かをより確実に確認することができる。
【0063】
また、前記スペーサ46が、ロアハウジング23との間の摩擦係数が小さくなるように表面が滑らかに形成されている。このため、ターンテーブル39が回転する際に生じる振動がシャーシ38などを介してリング部材41に伝わっても、スペーサ46がロアハウジング23の底壁29に対して、前述した振動に応じて滑ることとなる。このため、前述した振動がロアハウジング23即ち筐体1に伝わることを抑制できる。
【0064】
このことは、図4に示す測定結果からも明らかである。図4に結果を示した測定では、ターンテーブル39の回転数を変化させたときの、ロアハウジング23(筐体1)の加速度即ち振動を測定している。図4において、実線(以下本発明品と呼ぶ)は、前述した第1の実施形態の筐体1の振動を測定した結果を示し、一点鎖線(以下比較例と呼ぶ)は前述したスペーサ46を設けていない筐体の振動を測定した結果を示している。
【0065】
図4によれば、最も大きな筐体の加速度においては本発明品は比較例の約2割ほど小さくなっており、例えばディスク形記録媒体駆動装置10で用いられる所定回転数Rにおいては本発明品は比較例の約4割程度小さくなっている。
【0066】
このことは、図5及び図6に示す模式図を用いて説明することができる。図5に示した模式図は、前述した第1の実施形態の筐体1を示し、図6に示した模式図は、前述したスペーサ46を設けていない筐体を示している。なお、図5及び図6において、前述した図2等に示した筐体1と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0067】
図5においては、ターンテーブル39の回転によって生じる図中に矢印Sに沿った振動によって、スペーサ46とロアハウジング23とが互いに滑ることとなる。このため、ターンテーブル39の振動がロアハウジング23に伝わり難くなっている。
【0068】
図6においては、ターンテーブル39の回転によって生じる図中に矢印Sに沿った振動によって、リング部材41とロアハウジング23とが互いに密接したままシャーシ38が振動することとなり、ターンテーブル39の振動に応じてリング部材41が弾性変形を繰り返すこととなる。このため、ターンテーブル39の振動に応じた弾性変形によって生じるリング部材41の弾性復元力がロアハウジング23に作用する。ターンテーブル39の回転に伴う振動がロアハウジング23に伝わることとなる。
【0069】
次に、第2の実施形態を図9を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態において、スペーサ46は、位置決め部51を一体に備えている。位置決め部51は、スペーサ46の内縁部から一方向に向かって延びた筒状に形成されており、リング部材41の内周に係合可能に形成されている。
【0070】
本実施形態によれば、スペーサ46の縁部が露出孔33を介して露出する度合を把握することによって、スペーサ46が適正位置に位置しているか否かを容易に把握できることに加えて、スペーサ46の位置決め部51が、リング部材41の内周に係合するため、スペーサ46の位置ずれを防止できる。このため、スペーサ46を適正位置に配した状態で筐体1を容易に組み立てることができる。したがって、筐体1の組立にかかる工数などを抑制することが可能となって、機能機器としてのディスク形記録媒体駆動装置10のコストの高騰を抑制できる。
【0071】
また、本実施形態において、図10に示すように、スペーサ46の位置決め部51は、スペーサ46の外縁部に形成されても良い。この場合、位置決め部51は、リング部材41の外周に係合する。なお、前述した位置決め部51は、スペーサ46の内縁部と外縁部とのうち少なくとも一方に設けられておればよい。これらも場合においても、スペーサ46を適正位置に配した状態で筐体1を容易に組み立てることができ、筐体1の組立にかかる工数などを抑制することが可能となって、機能機器としてのディスク形記録媒体駆動装置10のコストの高騰を抑制できる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、第2の部材の第2の壁に、スペーサが適正位置に位置した際に、このスペーサの縁部が露出する露出孔が形成されている。このため、第1の部材と第2の部材とを固定した際に、それぞれの露出孔から露出したスペーサの縁部を確認することによって、スペーサが適正位置に位置しているか否かを確認することができる。
【0073】
請求項2記載の発明によれば、露出孔それぞれが、スペーサが適正位置に位置した際に、このスペーサの縁部が露出する面積が等しくなるよう形成されているので、それぞれの露出孔からスペーサの縁部の露出した面積を確認することによって、スペーサが適正位置に位置しているか否かを確認することができる。
【0074】
請求項3記載の発明によれば、スペーサが円環状に形成され、露出孔が固定手段を中心とした周方向に沿って等間隔となる位置に配されているので、スペーサが適正位置に位置すると、それぞれの露出孔から露出するスペーサの縁部の度合がより等しくなる。このため、それぞれの露出孔からスペーサの縁部の露出した度合を確認することによって、スペーサが適正位置に位置しているか否かをより確実に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る筐体をロアハウジングの底面側から見た状態を示す平面図である。
【図2】図1中のII―II線に沿う断面図である。
【図3】同実施形態の筐体のスペーサが適正位置からずれた状態を示す平面図である。
【図4】本発明品と比較例に関してターンテーブルの回転数を変化させたときの筐体の加速度を測定した結果を示す図である。
【図5】図4中の本発明品の構成を示す模式図である。
【図6】図4中の比較例の構成を示す模式図である。
【図7】図1に示された筐体を備えたトレー部を有するディスク形記録媒体駆動装置を示す斜視図である。
【図8】図7に示されたディスク形記録媒体駆動装置の分解した状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る筐体を示す断面図である。
【図10】図9に示された実施形態のスペーサの変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 筐体
22 アッパハウジング(第1の部材)
23 ロアハウジング(第2の部材)
24 ねじ(固定手段)
25 天井壁(第1の壁)
28 ねじ孔(固定手段)
29 底壁(第2の壁)
33 露出孔
39 ターンテーブル(振動源)
41 リング部材(弾性体)
46 スペーサ
Claims (3)
- 平坦な第1の壁を有する第1の部材と、
前記第1の壁にスペーサを介して相対向して配される平坦な第2の壁を有する第2の部材とを互いに固定手段によって固定する筐体において、
前記スペーサが適正位置に位置して前記第1の部材と第2の部材とが互いに前記固定手段によって固定された際に、前記第2の部材の第2の壁に前記スペーサの縁部が露出する露出孔が複数形成されたことを特徴とする筐体。 - 前記スペーサが適正位置に位置して前記第1の部材と第2の部材とが互いに前記固定手段によって固定された際に、前記複数の露出孔が、当該露出孔を通してスペーサの縁部の外部に露出する面積が互いに等しくなるよう形成されたことを特徴とする請求項1記載の筐体。
- 前記スペーサが円環状に形成され、
前記複数の露出孔が前記固定手段を中心とした周方向に沿って互いに等間隔となる位置にそれぞれ配されたことを特徴とする請求項2記載の筐体。
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