JP3947095B2 - 複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御方法及びタイミング制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複数のユニットのISDNデータを時分割多重で伝送する伝送装置における複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御方法及び装置に関する。
【0002】
ユニットは伝送装置内で増設したり交換したりすることが可能な単位となる。近年,PHSやTV電話や,G4FAX等の需要が高まり,BRI(ISDNのBasic Rate Interface(基本インタフェース): 2B+Dの192 Kbit/s)のようなデータを大量に取り扱う環境が求められている。
【0003】
伝送装置側に複数のBRIのユニットから大量のデータを送信するにはBRIユニットを各回線ごとに割り当てる形で実現できるが,装置内としては更にデータの位相をそろえて多重しなければならないので,何らかの形で同期信号を渡し合い,ユニット間でデータの位相を統一させることが必要となっている。
【0004】
【従来の技術】
図5は従来例の説明図である。図中,80は81〜84の各装置からなる伝送装置,81はそれぞれ複数の端末86を収容したユニット,81aは通信用回線,82はユニット81とスイッチ83間のバックボード(BWB:Back Wired Boad)を構成するハイウェイ(HWで表示),83はスイッチ部(SW部で表示),84は伝送路インタフェース,85は伝送網,86はユニット81に接続された端末である。
【0005】
各ユニット81にはISDNの基本インタフェース(BRI:2B+D)に対応する場合,最大で2つの端末86が接続され,各ユニット81は各端末86のBチャネル(情報チャネル)及びDチャネル(制御チャネル)を回線(タイムスロット)に割り当てて,時分割多重される。なお,ユニット81は伝送装置80内で増設したり交換したりすることが可能な単位である。
【0006】
各ユニット81とバックボードのハイウェイ82間の通信用回線81aを介した通信を行うためのフレームには,各ユニット81からスイッチ部83側へ送信する上りフレームと逆方向の伝送を行う下りフレームがある。1フレームは多数のユニット81に対応した膨大な数のタイムスロット(例えば,900個)で構成され,1タイムスロットは8ビットから成り,一つのユニット81は基本インタフェースの場合,2つのBチャネルユニット用の2タイムスロットとDチャネルを含む制御情報用の1タイムスロットとが割り当てられ,各ユニットは自ユニットに割り当てられたタイムスロットのタイミングで送信信号を送出する。このフレームはマルチフレームとして構成され,その中の2つのビットであるMビットとQビットを用いて確立させる。Mビットは20フレーム毎にM=1となり,制御信号(データと制御情報の区別をする)を表し,Qビットは5フレーム毎に発生するが,現在はリザーブビットとして存在する。
【0007】
伝送装置80内で各ユニットのデータの位相をそろえて多重しなければならない。データの位相がそろわないと,各ユニットの信号間で干渉等の障害が発生する可能性がある。これを避けるには,何らかの形で同期信号を渡し合い,ユニット間でデータの位相を統一させることが必要になってくる。
【0008】
ユニット間のマルチフレーム同期のタイミングを合わせるための解決方法として従来は主に次の▲1▼,▲2▼の2つの方法があった。
【0009】
▲1▼伝送装置80内のバックボード82(BWB:Back Wired Boad)上にタイミング同期用の専用の信号線82a(図5参照)を設ける方法。
【0010】
これは,例えば,BRI専用の交換機(図5のスイッチ部83)において,装置内にユニークなマルチフレーム同期発生源を設け,その同期発生源から各ユニット81に対しバックボード82上の専用の信号線を引く方法である。
【0011】
▲2▼ユニット間をケーブルでつないで同期信号をやりとりする方法。
【0012】
この方法は,各BRI用のユニット同士を同期信号用のケーブルでつなぎ,一番上流のユニットをマスタにする場合はバックボードを占有しないので,装置構成上の汎用性は損なわれない。しかし,BRI同士をつなぐケーブルはユニットの実行空間上の制約から,ケーブルのつなぎ方はせいぜい一重にしかつなげないことから,BRIのいずれかが故障したときにマルチフレーム同期をとるための信号が途切れてしまい信頼性が低下する。
【0013】
なお,TDMA(時分割多元アクセス)方式のディジタル移動通信を用いたディジタルコードレス電話システムにおいて,移動局と各基地局との間で同一周波数の制御チャネルを使用しても複数基地局の通信スロットに位相差があって同期がとれてないとハンドオーバーのスロットの切替え時に瞬断が発生する等の問題を解決するため,交換機内にクロック入力,リセット入力を基に同期情報として特定のビット配列に符号化し,規定のスロットにこの同期符号を送出する同期符号生成部を設け,基地局内に規定のスロットから同期符号を検出する同期符号検出部を設け,その同期符号の検出に基づいて同期制御を行うようにする技術がある(特許文献1参照)。
【0014】
【特許文献1】
特開平8−154271号公報(第3頁,図2〜図4)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1の技術は,移動局と基地局間の無線通信においてハンドオーバー等のスロットの切替え時の瞬断を防止する目的であり,複数の基地局から交換機への通信において,基地局間での同期を取るものではない。
【0016】
また,上記した従来の▲1▼,▲2▼の方法によれば,それぞれ次のような問題がある。
【0017】
▲1▼の方法は,簡単に実現できるが,BRI専用の交換機としてしか使うことができず,特定のインタフェースに限定されてしまうことや,バックボード上のコネクタのピンをタイミング同期用の信号線として占有してしまうことから,装置構成上の汎用性が損なわれるという問題がある。
【0018】
▲2▼の方法では二重化に対応できないことから高い信頼度が要求されるネットワークには適さない。更に,ケーブルを布設するのにコストがかかることや,BRI用のユニット接続が煩雑で,伝送装置の前面で保守作業を行うことは不便であるという問題がある。
【0019】
本発明は特別の信号線やユニット間のケーブルを用いることなく,伝送路上で未使用のタイムスロットを有効利用してユニット間で同期タイミングをとるための複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御方法及び装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理構成図,図2は本発明によるマルチフレームの構成を示す図である。図1において,1−1〜1−nは端末を複数個(例えば,2個)収容したISDNの基本インタフェース(BRI)のユニットで,この例では1−1をマスタユニット,1−2をサブユニット,1−3(図示省略)〜1−nは一般のスレーブユニットである。2a−1,2a−2はそれぞれマスタユニット1−1とサブユニット1−2に設けられた同期制御のためのMF(マルチフレーム)タイミング制御信号送出部,2bはMFタイミング制御信号検出部,2−1〜2−nは各ユニットとスイッチ部4のバックボード(BWB)を構成するハイウェイ(HWで表示)3間の伝送路,3はバックボードのハイウェイ(HW)であり,上り(ユニットからスイッチ部4へ送られる方向)と下り(スイッチ部4からユニットへ送られる方向)の2つのハイウェイにより構成される。4は各ユニットからのタイムスロットのスイッチングを行う時分割多重のスイッチ部,4aはMFタイミング制御信号複写送信部,5はスイッチ部4からの伝送路と回線網の光ケーブルとのインタフェースをとる伝送路インタフェース,6は端末である。
【0021】
本発明ではユニットとしてマスタユニット1−1,サブユニット1−2,及びその他のスレーブユニット1−3〜1−nの3種のユニットが存在し,通常時はマスタユニット1−1から送出されるMFタイミング制御信号を統一したユニット間のタイミング信号として使用する。すなわち,図2のA.の上りのフレームに示すように,各ユニットに収容された2つの端末のデータ(2B)を伝送するための通信回線用の2つのタイムスロット(1タイムスロットは8ビットで構成)とパリティ(2Bのタイムスロットの水平パリティの8ビット)用のタイムスロットが割り当てられ,多数のユニットの通信回線用にタイムスロットが用意されている。ユニットの中の一つをマスタユニット1−1として割り当てると,マスタユニット1−1のMFタイミング制御信号送出部2a−1においてフレーム中の空きの一つのタイムスロットに対してマスタのMFタイミング制御信号を生成し,上りのデータと共に上りのフレームとしてスイッチ部4へ送信される。このタイムスロットは,図2のA.でMF同期タイミング制御TSとして示される。
【0022】
MFタイミング制御信号はマルチフレーム構成であり,図2のA.に示す構成例では,20フレームで構成され,1フレーム目の1ビットがマルチフレームビットの値(“1”)を割り当て,2ビット目にマルチフレームビットを反転させた値(“0”),残りの3〜8ビットにはすべて1を割り当て「10111111」とする。2フレーム目には1ビット目と2ビット目を1フレーム目のビットを反転させ「01111111」とし,3フレーム目〜20フレーム目も2フレーム目と同じであり,これらの各フレームのMFタイミング制御信号の8ビットの水平パリティを奇数パリティ方式でチェックすることで,MFタイミング制御信号の誤りまたは回線断を各ユニットで認識することができる。
【0023】
また,ユニットの中の他の一つのユニット1−2がサブユニットとして割り当てられ(設定され)ると,サブユニット1−2のMFタイミング制御信号送出部2a−2においてフレーム中の空きの一つのタイムスロットに対してサブのMFタイミング制御信号を生成し,上りのデータと共に上りのフレームとして独立してスイッチ部4へ送信される。他の各ユニット1−3〜1−nからはそれぞれのデータがそれぞれ独立してハイウェイ(HW)3を介してスイッチ部4へ送信される。
【0024】
スイッチ部4ではMFタイミング制御信号複写送信部4aはマスタユニット1−1,サブユニット1−2から送られてくる各MFタイミング制御信号を受信すると,各MFタイミング制御信号を複写して,マスタユニット1−1〜スレーブユニット1−nへの下りフレームに設定して,図2のB.に下りのフレームとして示すような構成で各ユニットへ送信される。このタイムスロットは,図2のB.において,MF同期タイミング制御TS(マスタ,サブ)として示される。各ユニット1−1〜1−nは,この下りのフレームを受信するとそれぞれMFタイミング制御信号検出部2bにおいて,マスタとサブのMFタイミング制御信号の内,タイムスロットの位置からマスタのMFタイミング制御信号を優先的に選択し,そのMFタイミング制御信号をユニット間で同期をとるためのタイミング信号にする。マスタのMFタイミング制御信号が正常の場合は,受信したサブのMFタイミング制御信号は廃棄し,マスタユニット1−1の障害時(MFタイミング制御信号が受信できないまたはエラー検出時),サブのMFタイミング制御信号を選択して使用する。このようにして,別の結線を設けることなくユニット間の同期を高い信頼度でとることができる。
【0025】
なお,図1ではMFタイミング制御信号を発生するユニットとしてマスタユニット1−1とサブユニット1−2の2つを設けているが,マスタユニット1−1だけにタイミング制御信号を設け,これをハイウェイ3を介して,各ユニットで検出するようにしてもよい。但し,サブユニットを設けて2つのMFタイミング制御信号を出力するようにした場合に比べて信頼性が劣る。
【0026】
【発明の実施の形態】
図3はユニットの実施例の構成である。図中,1はマスタ,サブまたはスレーブの何れかのユニット,10はマルチフレーム(MFで表示)制御信号送出部,11はユニット種別設定部,12−1は端末6−1からの信号を受け取る第1受信部,13−1は端末6−1へ信号を送信する第1送信部,12−2は端末6−2からの信号を受け取る第2受信部,13−2は端末6−2へ信号を送信する第2送信部,14−1は第1HW(ハイウェイ)インタフェース送信部,15−1は第1HWインタフェース受信部,14−2は第2HWインタフェース送信部,15−2は第2HWインタフェース受信部,16はタイミング制御信号選択部,160はパリティチェック部,161は切替部,3−1は上りHW(ハイウェイ),3−2は下りHW,4はスイッチ部(その実施例の構成は後述する図4に示す),6−1,6−2は端末である。
【0027】
ユニット1には予め利用者(保守者)によりユニット種別設定部11の切替スイッチ110により,このユニットをマスタ/サブ/スレーブの各種別の中の何れの種別のユニットとして使用するかに応じて切替えて設定する。MF制御信号送出部10は,上記図2に示すようなパターンのMFタイミング制御信号を発生し,ユニット種別設定部11に入力されると,設定されたユニット種別がマスタまたはサブの何れかの設定状態であると,マスタまたはサブのMFタイミング制御信号に割り当てられた各タイムスロット(図2のA.に例を示す)の何れかのタイムスロットの位置で通過するよう切替スイッチ110により選択部111が制御される。切替スイッチ110でユニット種別がスレーブに設定されている場合は,選択部111は当該ユニット1からMFタイミング制御信号を送出しないよう制御される。ユニット種別設定部11の出力は第1HWインタフェース送信部14−1に出力され,上りのHW3−1へ出力され,スイッチ部4へ送られる。
【0028】
一方,端末6−1,端末6−2から送信されたデータはそれぞれ第1受信部12−1,第2受信部12−2で受け取られ,それぞれ第1HWインタフェース送信部14−1,第2HWインタフェース送信部14−2からそれぞれ上りHW3−1上の当該端末に割り当てられたタイムスロットに送信される。
【0029】
スイッチ部4からユニット1へ送られる信号を含む下りHW3−2上には上記図2のB.に示すようなフレーム構成が発生し,これを第1HWインタフェース受信部15−1と第2HWインタフェース受信部15−2で受信し,それぞれ端末6−1,6−2の受信用に割り当てられたタイムスロットから受信データを抽出する。この時,第1HWインタフェース受信部15−1に付属する同期選択部150により予めマスタとサブのタイミング制御信号のタイムスロットの位置が設定されており,第1HWインタフェース受信部15−1はマスタとサブの各タイミング制御信号のデータ(各フレームで8ビット)を抽出してタイミング制御信号選択部16へ出力する。タイミング制御信号選択部16では,タイミング制御信号の各フレームの8ビット(図2のA.参照)について,パリティチェック部160でチェックして,奇数であれば正常とし,偶数であれば異常として検出する。マスタのタイミング制御信号が正常であればその検出信号により切替部161を切替えてマスタのタイミング制御信号を切替部161から出力する。マスタのタイミング制御信号が異常の場合,サブのタイミング制御信号についてパリティチェック部160で同様にパリティチェックを行い,正常ならサブのタイミング制御信号を出力する。タイミング制御信号選択部16からの出力されたタイミング制御信号は,MFタイミング信号送出部10,第1受信部12−1,第2受信部12−2,第1送信部13−1,第2送信部13−2に供給されて,それぞれの下りHW3−1,上りHW3−2上のフレームから自ユニットの端末6−1,6−2のデータ受信,送信のタイミング制御に使用する。パリティチェック部160でマスタとサブのタイミング制御信号も異常であると,その表示を行って,ユニットの動作を停止する。
【0030】
図4はスイッチ部(図1の4)の実施例の構成である。図中,1−1,1−2はそれぞれマスタユニット,サブユニット,1−3(図示省略)〜1−nはスレーブユニットである。3−1,3−2は上りのHW,下りのHW,4はスイッチ部,5a,5bはそれぞれ上りと下りの電気信号の伝送路,5は伝送路インタフェースである。また,スイッチ部4内の40は各ユニットに対応して設けられ,各ユニットに接続された端末から送信されたデータを含む上りHW3−1上のタイムスロットを分解するフォーマット分解部,41は各ユニットに対応して設けられ,各ユニットに接続された端末へ送信される下りHW3−2のフォーマット(タイムスロット)へ組立てるフォーマット組立部,42は上りの各データを多重化する多重化部(MUX部で表示),43は多重されたデータを各ユニット別のデータに分離する分離部(DMUX部で表示),44は配下のマスタ・サブのユニットからの同期信号(タイミング制御信号)を選択するか,非選択(特定のパターンを発生)であるかの選択をスイッチにより行う同期設定部,45は同期設定部44の設定に応じて選択を行う選択部,46はスイッチ部4内の各部のクロックを生成するタイミング生成部である。伝送路インタフェース5内の50は光/電気(O/E)変換部,51は電気/光(E/O)変換部である。
【0031】
図4の動作を説明すると,各ユニットから出力された上記図2のA.に示すフォーマット構成を備えたフレームが,各フォーマット分解部40で受け取るとそれぞれ対応する端末のタイムスロットのデータを分解(抽出)する。この時,同報通信を行う場合は,タイムスロットの並び変えを行って,分解したタイムスロットのデータをMUX部42へ出力する。また,マスタのタイミング制御信号及びサブのタイミング制御信号は,それぞれマスタユニット1−1に対応するフォーマット分解部40及びサブユニット1−2に対応するタイムスロットのフォーマットをフォーマット分解部40で分解して,それぞれMUX部42へ出力される。MUX部42では各フォーマット分解部40からの出力を再びフォーマット化したフレーム構成に多重化して,上りの線路5aに出力する。線路5aの信号は伝送路インタフェース5の電気/光変換部50において光信号に変換され,光ケーブルの回線網へ出力される。
【0032】
一方,光ケーブルの回線網からの光信号は光/電気変換部51で電気信号に変換され,DMUX部43において各フォーマット組立部41に分離される。この時,DMUX部43には上り回線5aの信号が分岐され,選択部45へ入力する。選択部45は同期設定部44により,マスタ,サブのタイミング制御信号を選択するか,選択しない(非選択)かの設定状態に応じて選択を行う。通常は配下のマスタユニット1−1,サブユニット1−2からのマスタとサブのタイミング制御信号を選択するよう設定され,マスタユニット1−1から送信されたマスタのタイミング制御信号とサブユニット1−2から送信されたサブのタイミング制御信号が折り返されてDMUX部43へ入力し,それぞれマスタユニット1−1に対応するフォーマット組立部41とサブユニット1−2に対応するフォーマット組立部41へ分離される。また,光/電気変換部51から入力された信号もDMUX部43で各ユニットに対応するフォーマット組立部41へ分離して出力する。各フォーマット組立部41は,受け取ったデータを,下りのHW3−2上に上記図2のB.に示すフレームの各ユニットに割り当てられたタイムスロットに切替えて出力(多重化)する。
【0033】
このようにして,ユニットの障害に応じてマスタとサブのMFタイミング制御信号を切り替えることが可能となる。最終的にマスタユニットまたはサブユニットのMFタイミング制御信号送出部はマスタかサブのMFタイミング制御信号を受け取り,このタイミング信号を再び送出する。ユニット(BRI)ユニットについて以上のような機能を搭載することで,全ての基本インタフェース(BRI)のユニット間でMFタイミングを一致させることができる。
【0034】
(付記1) ISDNの基本インタフェースに対応するユニットが複数収容されてマルチフレーム構成の上りと下りのハイウェイを介してスイッチ部と接続されて回線網と接続するシステムにおける複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御方法において,前記複数のユニットとスイッチ部間の通信を行う上りと下りのハイウェイに,前記各ユニットに収容した端末の通信回線用のタイムスロットとは別にマルチフレームの同期のためのタイミング制御信号を伝送するタイムスロットを設け,前記タイミング制御信号を用いて複数ユニット間のマルチフレームの同期をとることを特徴とする複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御方法。
【0035】
(付記2) 付記1において,前記複数ユニットの中の一つのユニットをタイミング制御信号を生成するマスタユニットと,マスタから出力されたタイミング制御信号を受信してマルチフレーム同期のタイミングをとるスレーブユニットとを予め設定し,前記マスタユニットは前記上りのハイウェイのフレームの特定タイムスロットにタイミング制御信号を出力し,前記スイッチ部は前記上りのハイウェイのタイミング制御信号を,下りのハイウェイのフレームの特定のタイムスロットにコピーして,各ユニットは前記下りのハイウェイのタイミング制御信号を受信することを特徴とする複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御方法。
【0036】
(付記3) 付記1において,前記複数ユニットの中の一つのユニットをタイミング制御信号を生成するマスタユニットと,別の1つのユニットをタイミング制御信号を生成するサブユニットとし,他のユニットを前記マスタユニットまたはサブユニットから出力されるタイミング制御信号の一方を受信してマルチフレーム同期タイミングをとるスレーブユニットととして予め設定し,前記マスタユニットとサブユニットは前記上りのハイウェイのフレームのそれぞれ特定のタイムスロットにタイミング制御信号を出力し,前記スイッチ部は前記上りのハイウェイのタイミング制御信号を,下りのハイウェイのフレームのそれぞれ特定のタイムスロットにコピーして,各ユニットは前記下りのハイウェイのマスタとサブのタイミング制御信号の内マスタのタイミング制御信号を優先して選択することを特徴とする複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御方法。
【0037】
(付記4) 付記3において,前記複数の各ユニットは前記下りハイウェイから前記マスタタイミング制御信号のパリティをチェックして正常なら該マスタのタイミング制御信号を,異常ならサブのタイミング制御信号を選択することを特徴とする複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御方法。
【0038】
(付記5) ISDNの基本インタフェースに対応するユニットが複数収容されてマルチフレーム構成の上りと下りのハイウェイを介してスイッチ部と接続されて回線網と接続するシステムにおける複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御装置において,前記ユニットは,マルチフレームのタイミング制御信号送出部と,前記タイミング制御信号送出部から送出されたタイミング制御信号を上りのハイウェイの特定のスロットに出力させるユニットか否かの設定を行うユニット種別設定部と,上りのハイウェイ上のフレームのユニットに割り当てられたタイムスロットへの通信信号の送信部と,下りのハイウェイ上のフレームのユニットに割り当てられたタイムスロットからの通信信号及び下りのハイウェイの特定タイムスロットのタイミング制御信号を受信する受信部とを備え,前記スイッチ部は前記上りハイウェイのフレームの特定スロットの前記タイミング制御信号を下りのハイウェイの特定スロットにコピーする手段を備えることを特徴とする複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御装置。
【0039】
【発明の効果】
本発明によればハイウェイの伝送帯域を使ってユニットからスイッチ部へMFタイミング制御信号を送信し,スイッチ部はマスタとなるタイミングを各ユニットに分配するだけで,全ユニットはタイミングを一致させることができる。また,MFタイミング制御信号をマスタとサブの2つのタイミングに振り分け,障害に応じて受信側でマスタからサブのMFタイミング制御信号に切り替えることによってタイミング同期機能の二重化を容易に実現することが可能となる。また,バックボード上にMFタイミング制御信号専用の信号線を設けたり各ユニット同士をケーブルでつないだりする必要もないため,多様なインタフェースに対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明によるマルチフレーム構成を示す図である。
【図3】ユニットの実施例の構成を示す図である。
【図4】スイッチ部の実施例の構成を示す図である。
【図5】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1−1 マスタユニット
1−2 サブユニット
1−n スレーブユニット
2a−1,2a−2 MFタイミング制御信号送出部
2b−1,2b−2,2b−n MFタイミング制御信号検出部
3 バックボードのハイウェイ(HW)
4 スイッチ部
4a MFタイミング制御信号複写送信部
5 伝送路インタフェース
6 端末
Claims (3)
- ISDNの基本インタフェースに対応するユニットが複数収容されてマルチフレーム構成の上りと下りのハイウェイを介してスイッチ部と接続されて回線網と接続するシステムにおける複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御方法において,
前記複数ユニットとスイッチ部間の通信を行う上りと下りのハイウェイに,前記各ユニットに収容した端末の通信回線用のタイムスロットとは別にマルチフレーム同期のためのタイミング制御信号を伝送するタイムスロットを設け,
前記複数ユニットの中の1つのユニットをタイミング制御信号を生成するマスタユニットとし,他のユニットを前記マスタユニットから出力されるタイミング制御信号を受信してマルチフレーム同期のタイミングをとるスレーブユニットとして予め設定し,
前記マスタユニットは前記上りのハイウェイのフレームの特定タイムスロットにタイミング制御信号を出力し,
前記スイッチ部は前記上りのハイウェイのタイミング制御信号を,下りのハイウェイのフレームの特定のタイムスロットにコピーして,各ユニットは前記下りのハイウェイのタイミング制御信号を受信することを特徴とする複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御方法。 - 請求項1において,
前記複数ユニットの中の1つのユニットをタイミング制御信号を生成するマスタユニットとし,別の1つのユニットをタイミング制御信号を生成するサブユニットとし,他のユニットを前記マスタユニットまたはサブユニットから出力されるタイミング制御信号の一方を受信してマルチフレーム同期のタイミングをとるスレーブユニットとして予め設定し,
前記マスタユニットとサブユニットは前記上りのハイウェイのフレームのそれぞれ特定のタイムスロットにタイミング制御信号を出力し,
前記スイッチ部は前記上りのハイウェイのタイミング制御信号を,下りのハイウェイのフレームのそれぞれ特定のタイムスロットにコピーして,各ユニットは前記下りのハイウェイのマスタとサブのタイミング制御信号の内マスタのタイミング制御信号を優先して選択することを特徴とする複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御方法。 - ISDNの基本インタフェースに対応するユニットが複数収容されてマルチフレーム構成の上りと下りのハイウェイを介してスイッチ部と接続されて回線網と接続するシステムにおける複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御装置において,
前記ユニットは,マルチフレームのタイミング制御信号送出部と,前記タイミング制御信号送出部から送出されたタイミング制御信号を上りのハイウェイの特定のタイムスロットに出力させるユニットか否かの設定を行うユニット種別設定部と,上りのハイウェイ上のフレームのユニットに割り当てられたタイムスロットへの通信信号の送信部と,下りのハイウェイ上のフレームのユニットに割り当てられたタイムスロットからの通信信号及び下りのハイウェイの特定タイムスロットのタイミング制御信号を受信する受信部とを備え,
前記スイッチ部は前記上りのハイウェイのフレームの特定のタイムスロットの前記タイミング制御信号を下りのハイウェイの特定のタイムスロットにコピーする手段を備えることを特徴とする複数ユニット間のマルチフレーム同期のタイミング制御装置。
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