JP3946206B2 - 画像読取装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、通信回線への接続機能を有し、読み取った画像データを相手先機器に送信することが可能な画像読取装置、及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
近年、通信回線(社内LAN[Local Area Network]や公衆電話回線など)への接続機能を有し、複数の端末装置(パーソナルコンピュータなど)による共有が可能なスキャナやファクシミリ、プリンタ、複写機などが普及し始めている。また、これらの機能を併せ持つディジタル複合機も開発されている。
このようなネットワーク対応機器には、上記した複数端末による共有機能以外にも、通信回線を介した多種多様な機能が設けられている。例えば、現在市販されているネットワークスキャナには、読み取った画像データを電子メールに添付して相手先機器に送信する機能が設けられている。
特開平8−102837号公報 特開2002−41413号公報 特開平11−122415号公報 特開2003−122678号公報
確かに、上記の電子メール送信機能を備えたネットワークスキャナであれば、読み取った画像を印刷することなく、直接電子メールに添付して相手先機器に送信することができるので、作業効率の向上や画質劣化の低減、紙資源の節約に貢献することが可能である。
しかしながら、従来のネットワークスキャナでは、送信先アドレスの登録手段として、キーパッドやタッチパネルなどの操作部を用いるのが一般的であり、ユーザは、画像データの電子メール送信に先立ち、決して大きいとは言えない前記操作部を用いて送信先アドレスの登録作業を行う必要があった(例えば、特許文献1を参照)。そのため、当該送信先アドレスの登録作業は、ユーザにとって誤入力を生じ易い面倒な作業となっていた。特に、同一画像データを複数同時送信する場合には、当然のことながら、複数の送信先アドレスを逐一登録せねばならず、上記登録作業はなおさら煩雑な作業となっていた。
また、出張先等に設置されたネットワークスキャナを用いる場合には、操作部のキー配列がユーザにとって不慣れなものであることも多く、上記の課題が顕著となっていた。さらに、誤まった操作でネットワーク上の諸端末(外部記憶装置やパーソナルコンピュータ等)を直接制御してしまった場合には、不慮のトラブルを発生するおそれもあった。
また、送信先アドレスを新規登録するのではなく、登録済みの送信先アドレスを利用する場合であっても、ユーザは、所望の電子メールアドレスが登録済みであるか否かを逐一検索・確認せねばならず、操作部を用いた当該作業が煩雑であることに違いはなかった。
なお、上記課題を解決すべく、従来より、端末からの指示用電子メールに基づいて画像データの送信先とすべき電子メールアドレスを認識し、当該アドレスに対して電子メールを送信する画像読取装置が開示・提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
確かに、上記構成から成る画像読取装置であれば、操作部を用いたアドレス登録作業を要することなく、画像データの電子メール送信を行うことができるので、ユーザの作業負担を軽減することが可能である。
しかしながら、上記構成から成る画像読取装置は、指示用電子メールに基づいて認識された送信先アドレスを一時的に記憶して画像データの電子メール送信を行う構成であるに過ぎず、当該送信先アドレスをメモリ部に登録する機能は備えていなかった。そのため、個人情報漏洩等に対するセキュリティは高い反面、同一の送信先アドレスに対して画像データの電子メール送信を行う場合でも、再度指示用メールを受信・解析する必要があり、ユーザビリティに乏しい、という課題があった。
一方、従来より、受信した電子メールのヘッダを解析することによって画像データの送信先とすべき電子メールアドレスを認識し、当該アドレスをメモリ部に登録するファクシミリ装置やデータ通信装置も開示・提案されている(例えば、特許文献3、4を参照)。
確かに、上記構成から成るファクシミリ装置またはデータ通信装置であれば、操作部を用いたアドレス登録作業を要することなく、画像データの電子メール送信を行うことができる上、登録された電子メールアドレスを後日改めて利用することもできるので、ユーザにとって非常に使い勝手がよい。
しかしながら、上記構成から成るファクシミリ装置またはデータ通信装置は、受信メールの送信元アドレスを一律に登録するだけの構成であり、一旦登録された電子メールアドレスは、ユーザによる消去作業が行われない限り、メモリ部に格納されたままとなっていた。そのため、電子メールの送信後、速やかに(或いは所定期間経過後に)消去すべき電子メールアドレスの消去作業をユーザが失念した場合には、後日選択ミス等によって当該アドレスへの誤送信が生じるおそれや、何らかの悪性プログラムによって当該アドレスへ悪性プログラムが拡散させられてしまうおそれがあった。
また、上記構成から成るファクシミリ装置またはデータ通信装置は、受信メールに基づいて認識された電子メールアドレスについて、その分類処理等を一切行うことなく一律に登録する構成であるため、当該分類処理等を要する場合には、ユーザが前記操作部を用いてアドレス管理作業を行わねばならず、ユーザに煩雑な作業を強いる結果となっていた。
なお、従来の画像読取装置では、画像データを電子メール送信する場合だけでなく、画像データをファクシミリ送信する場合にも同様の課題があり、送信先ファクシミリ番号の登録、消去、分類等は、ユーザが手動で行わねばならない繁雑な作業であった。
本発明は、上記の問題点に鑑み、ユーザによる送信先情報の管理作業を軽減することが可能な画像読取装置、及びこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明に係る画像読取装置は、原稿を読み取って画像データを生成する原稿読取部と;指示用電子メールを受信する電子メール受信部と;受信した指示用電子メールから前記画像データの送信先情報及びその管理命令を認識する電子メール解析部と;前記送信先情報を格納する送信先情報記憶部及び/または前記送信先情報を格納する外部記憶装置との接続を確立するための外部インタフェイス部と;前記管理命令に従って前記送信先情報記憶部及び/または前記外部インタフェイス部を制御し、前記送信先情報の登録処理、消去処理、及び分類処理の少なくとも一を行う送信先情報管理部と;前記送信先情報記憶部及び/または前記外部記憶装置に格納された送信先情報の中から前記画像データの送信先となる送信先情報を選択する送信先選択部と;選択された送信先宛に前記画像データを送信する画像データ送信部と;を有して成り、前記送信先情報管理部は、前記送信先情報の登録から現在に至るまでの経過時間や経過日数を管理するタイマ機能を具備して成り、前記管理命令で指定された期間の経過後に、登録された送信先情報の消去処理を行う構成としている。
なお、上記構成から成る画像読取装置において、前記画像データ送信部は、前記画像データを電子メールに添付して送信する電子メール送信部及び/または前記画像データをファクシミリ信号に変換して送信するファクシミリ送信部である構成にするとよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、上記いずれかの構成から成る画像読取装置を備えた構成としている。
上記した通り、本発明に係る画像読取装置、及びこれを備えた画像形成装置であれば、指示用電子メールに書き込まれた所定の管理命令によって、送信先情報の登録処理だけでなく、その消去処理や分類処理についても容易に行うことができるので、ユーザによる送信先情報の管理作業を軽減することが可能となる。
以下では、スキャナ、ファクシミリ、プリンタ、複写機等としての機能を併せ持つネットワーク対応のディジタル複合機に本発明を適用した場合を例に挙げて説明を行う。
図1は、本発明に係るディジタル複合機を用いたネットワークシステムの構成を示すブロック図である。本図に示すネットワークシステムにおいて、第1、第2のローカルエリアネットワークA、B(社内LAN等)は、いずれもインターネット網Cに接続されており、互いにインターネット網C経由で通信することが可能である。
第1のローカルエリアネットワークAには、スキャナ、ファクシミリ、プリンタ、複写機等としての機能を併せ持つネットワーク対応のディジタル複合機A1(以下、複合機A1と略称する)が接続されるほか、複合機A1並びにその他のネットワーククライアント(不図示)が使用する各種情報を格納するための外部記憶装置A2(大容量ハードディスクドライブ装置など)が接続されている。一方、第2のローカルエリアネットワークBには、インターネット網Cを介して複合機A1と通信することが可能な端末機器B1(パーソナルコンピュータなど)が接続されている。
上記のネットワークシステムでは、第1のローカルエリアネットワークAに属する複合機A1で読み取った画像データを電子メールに添付して、第2のローカルエリアネットワークBに属する端末機器B1や、同一のローカルエリアネットワークA内のクライアント機器に送信することができる。
図2は複合機A1の一構成例を示すブロック図である。本図に示すように、本実施形態の複合機A1は、電子メール受信部A1−1と、電子メール解析部A1−2と、アドレス管理部A1−3と、アドレス記憶部A1−4と、アドレス選択部A1−5と、表示部A1−6と、操作部A1−7と、画像読取部A1−8と、画像処理部A1−9と、電子メール生成部A1−10と、電子メール送信部A1−11と、を有して成る。
電子メール受信部A1−1は、複合機A1宛ての指示用電子メールを受信する。この指示用電子メールとは、画像データの送信先となる電子メールアドレスを複合機A1に登録するための一手段であり、画像データの電子メール送信に先立って、ユーザがパーソナルコンピュータやPDA[Personal Digital(Data) Assistants]等から複合機A1に送信すべきものである。なお、指示用電子メールの内容については、後ほど詳細に説明する。
電子メール解析部A1−2は、上記で受信された指示用電子メールのヘッダを解析するヘッダ解析部A1−2aと、本文を解析する本文解析部A1−2bと、を有して成り、受信された指示用電子メールから、画像データの送信先となる電子メールアドレスや所定のアドレス登録コマンド(消去オプションや分類オプションを含む)を認識する。なお、アドレス登録コマンドについては、後ほど詳細に説明する。
アドレス管理部A1−3は、上記で認識されたアドレス登録コマンドに従って、画像データの送信先となる電子メールアドレスの登録、消去、分類処理などを行う。なお、アドレス管理部A1−3は、指定期間経過後のアドレス消去処理を実現すべく、アドレス登録から現在に至るまでの経過時間や経過日数を管理するタイマ機能を具備している。
アドレス記憶部A1−4は、情報の読み書き消去が可能な不揮発性メモリ(例えば、EEPROM[Electrically Erasable Programmable Read Only Memory]やフラッシュメモリ)から成り、アドレス管理部A1−4の指示に基づいて、上記で認識された電子メールアドレスをその登録保持期間(自動消去禁止期間)や分類キーワードと共に格納する。なお、本図では、アドレス記憶部A1−4を複合機A1に内蔵した場合を例示したが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、同一ネットワークA内に存在する記憶装置A2との接続を確立するための外部インタフェイス部を設け、当該外部インタフェイス部を介して記憶装置A2に上記情報を格納する構成としても構わない。
アドレス選択部A1−5は、画像データを電子メールに添付して送信するに際し、操作部A1−7で受け付けたユーザ操作に基づいて、アドレス記憶部A1−4に格納された電子メールアドレスの中から、画像データの送信先となる電子メールアドレスを選択する。
表示部A1−6は、液晶ディスプレイ等から成るユーザインタフェイス手段であり、複合機A1の動作状態や機能制御に関する各種情報を表示するほか、画像データの電子メール送信に先立ち、アドレス選択部A1−5で選択された送信先アドレスの表示を行う。
操作部A1−7は、テンキーやタッチパネル等から成るユーザインタフェイス手段であり、複合機A1に対する各種ユーザ操作を受け付ける。
画像読取部A1−8は、原稿を光学的に走査(スキャン)してその反射光や透過光の強度を計り、これをアナログ/デジタル変換することで画像データを生成する。なお、画像読取部A1−8としては、フラットベッドスキャナだけでなく、ドキュメントスキャナ、ドラムスキャナ、ハンディスキャナ、フィルムスキャナなど、いずれの方式のスキャナを採用しても構わない。
画像処理部A1−9は、上記で生成された生の画像データに対して、シェーディング補正(原稿読取部A1−8を構成するCCD[Charge-Coupled Devices]の感度ムラによって同じ濃度の原稿を読み取ったときに生じる明暗差の補正処理)や、ガンマ補正(原稿画像を忠実に再現すべく、ディジタル複合機1の固有ガンマ値を最適カーブに変換する補正処理)、CMYK[Cyan/Magenta/Yellow/blacK]4色変換処理など、その電子メール送信に際して必要とされる画像処理を施す。
電子メール生成部A1−10は、上記画像処理済みの画像データが添付された電子メールを生成する。なお、当該電子メールの送信先としては、アドレス選択部A1−5で選択された電子メールアドレスが記入される。
電子メール送信部A1−11は、上記で生成された電子メールをネットワーク経由で送信先アドレス宛に送信する。
なお、図2には示していないが、複合機A1は、上記構成要素のほか、画像読取動作や画像形成動作に必要な構成要素(画像形成部、定着部、用紙収納部、用紙搬送部など)を当然に有して成る。また、複合機A1は、ファクシミリ送受信動作に必要な構成として、画像データをファクシミリ信号に変換するモデムや、公衆電話回線との接続を確立する網制御部なども当然に有して成る。
次に、上記した指示用電子メール及びアドレス登録コマンドについて、図3を参照しながら、詳細な説明を行う。図3は、指示用電子メール及びアドレス登録コマンドの一例を示す図である。
本図に示すように、指示用電子メールeのヘッダには、送信先として複合機A1の電子メールアドレス(本図では”mfp01@xxx.co.jp”)を指定するための送信先アドレスe1と、該電子メールの件名e2(本図では空欄)が記載されている。
一方、指示用電子メールeの本文には、指定された電子メールアドレスの登録を指示するアドレス登録コマンドe3が記載されている。本図の場合、アドレス登録コマンドe3は、「Add”登録すべき電子メールアドレス”」という書式で記載されている。例えば、本文1行目の「Add”suzuki@xxx.co.jp”」というアドレス登録コマンドは、「画像データの送信先として、アドレス記憶部A1−4に”suzuki@xxx.co.jp”という電子メールアドレスを格納しなさい。」という命令を意味している。なお、上記書式は、1つのアドレス登録コマンドe3につき、1つの電子メールアドレスを登録することを想定した形とされているが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、1つのアドレス登録コマンドe3につき、複数の電子メールアドレスを同時に登録する形としても構わない。
また、アドレス登録コマンドe3には、当該送信先アドレスをその登録から所定期間経過後に消去するための消去オプションe4を付加的に記載することが可能である。本図の場合、消去オプションe4は、「-del”登録保持期間(自動消去禁止期間)”」という書式で記載されている。例えば、本文1行目の「-del”forever”」という消去オプションは、「”suzuki@xxx.co.jp”という電子メールアドレスについては、登録後の経過期間に依らず、自動消去してはならない。」という命令を意味している。また、本文2行目及び3行目の「-del”1week”」という消去オプションは、「該当する電子メールアドレスについては、各々その登録から1週間経過後に自動消去しなさい。」という命令を意味している。同様に、本文4行目の「-del”1day”」という消去オプションは、「該当する電子メールアドレスについては、その登録から1日経過後に自動消去しなさい。」という命令を意味している。
このような消去オプションe4を付加することにより、一時的に使用された電子メールアドレスが不要に登録されている状態を早期に解消することができる。従って、アドレス記憶部A1−4の使用効率の向上(記憶容量の低減)や、電子メールアドレスの選択ミス等による誤送信の防止、或いは悪性プログラムの拡散防止を実現することが可能となる。
なお、アドレス登録コマンドe3に消去オプションe4が付加されていない場合には、消去オプションe4として、上記の「-del ”forever”」、「-del”1week”」、或いは「-del"1day"」のいずれかが付加されたものとみなし、上記のアドレス消去処理を行う構成にするとよい。
また、アドレス登録コマンドe3には、ユーザによる送信先アドレス選択作業を補助するための分類オプションe5を付加的に記載することが可能である。本図の場合、分類オプションe5は、「-key”分類キーワード”」という書式で記載されている。例えば、本文1〜4行目の「-key”group000”」という分類オプションは、「該当する電子メールアドレスについては、アドレス記憶部A1−4への格納に際し、各々”group000”という分類キーワードを付加しなさい。」という命令を意味している。
このような分類オプションe5を付加することにより、ユーザは、操作部A1−7から分類キーワードを打ち込むだけで、同一の分類キーワードに属する電子メールアドレスを呼び出すことができる。従って、特に、複数のメンバーに画像データを送信する場合であっても、その送信先とすべき電子メールアドレスを容易に呼び出すことが可能となる。
なお、アドレス登録コマンドe3で登録しようとする電子メールアドレスが既に登録されている場合であって、その分類オプションe5で付加しようとする分類キーワードが登録済みの分類キーワードと異なる場合、当該電子メールアドレスには、先の分類キーワードに加えて、新たな分類キーワードが並記されることになる。すなわち、本実施形態の複合機A1では、1つの電子メールアドレスに対して複数の分類キーワードを付加すること(1つの電子メールアドレスを複数のグループに所属させること)が認められている。その際、1つの電子メールアドレスに分類キーワードを幾つまで付加可能であるかについては、実装するシステムのメモリ容量やソフトウェア設計によって適宜決定すればよい。
また、本実施形態では、上記の消去オプションe4及び分類オプションe5をいずれもアドレス登録コマンドe3に付随する従属命令とした場合を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、各々を単独コマンドとしても構わない。
上記した通り、本実施形態の複合機A1は、原稿を読み取って画像データを生成する原稿読取部A1−8と;指示用電子メールを受信する電子メール受信部A1−1と;受信した指示用電子メールから画像データの送信先アドレス及びその管理命令(アドレス登録コマンドe3及びその消去オプションe4並びに分類オプションe5)を認識する電子メール解析部A1−2と;送信先アドレスを格納するアドレス記憶部A1−4と;前記管理命令に従ってアドレス記憶部A1−4を制御し、送信先アドレスの登録、消去、及び分類処理行うアドレス管理部A1−3と;アドレス記憶部A1−4に格納された送信先アドレスの中から画像データの送信先を選択するアドレス選択部A1−5と;選択された送信先宛に画像データを送信する電子メール送信部A1−11と;を有して成る構成としている。
このような構成であれば、指示用電子メールに書き込まれた上記管理命令によって、送信先アドレスの登録処理だけでなく、その消去処理や分類処理についても容易に行うことができるので、ユーザによる送信先アドレスの管理作業を軽減することが可能となる。
なお、上記の実施形態では、画像データを電子メールに添付して送信するに際し、ユーザによる送信先選択操作を必要とする構成を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、指示用電子メールに基づく送信先アドレスの登録と同時に、当該アドレスに対して画像データを送信する構成としても構わない。その際には、ユーザの意思確認を行うべく、例えば、指示用電子メールのアドレス登録コマンドe3に即時送信オプション(「-send」など)を付加しておき、アドレス管理部A1−3で当該オプションの有無を確認する構成とすればよい。このような構成とすることにより、ユーザ操作を1ステップ省くことができるので、その利便性を向上することが可能となる。
また、上記の実施形態では、電子メールアドレスの管理処理を行う場合を例示して説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、ファクシミリ番号の管理処理を行う場合にも適用することが可能である。このような適用は、前出の図3で示したアドレス登録コマンドe3に代えて、ファクシミリ番号登録コマンド(例えば、Add”ファクシミリ番号(xx-yyyy-zzzz)”)を指示用電子メールの本文等に記載することで容易に実現可能である。
本発明は、ネットワーク対応の画像読取装置等において、読み取った画像データを相手先機器に送信する際の作業性改善を図る上で有用な技術である。
は、本発明に係るディジタル複合機を用いたネットワークシステムの構成を示すブロック図である。 は、複合機A1の一構成例を示すブロック図である。 は、指示用電子メール及びアドレス登録コマンドの一例を示す図である。
符号の説明
A 第1のローカルエリアネットワーク
A1 ディジタル複合機
A1−1 電子メール受信部
A1−2 電子メール解析部
A1−2a ヘッダ解析部
A1−2b 本文解析部
A1−3 アドレス管理部
A1−4 アドレス記憶部
A1−5 アドレス選択部
A1−6 表示部
A1−7 操作部
A1−8 画像読取部
A1−9 画像処理部
A1−10 電子メール生成部
A1−11 電子メール送信部
A2 外部記憶装置
B 第2のローカルエリアネットワーク
B1 端末機器(パーソナルコンピュータなど)
C インターネット網
e 指示用電子メール
e1 送信先アドレス(複合機A1の電子メールアドレス)
e2 件名
e3 アドレス登録コマンド(Add”登録すべき電子メールアドレス”)
e4 消去オプション(-del”登録保持期間(自動消去禁止期間)”)
e5 分類オプション(-key”分類キーワード”)

Claims (3)

  1. 原稿を読み取って画像データを生成する原稿読取部と;指示用電子メールを受信する電子メール受信部と;受信した指示用電子メールから前記画像データの送信先情報及びその管理命令を認識する電子メール解析部と;前記送信先情報を格納する送信先情報記憶部及び/または前記送信先情報を格納する外部記憶装置との接続を確立するための外部インタフェイス部と;前記管理命令に従って前記送信先情報記憶部及び/または前記外部インタフェイス部を制御し、前記送信先情報の登録処理、消去処理、及び分類処理の少なくとも一を行う送信先情報管理部と;前記送信先情報記憶部及び/または前記外部記憶装置に格納された送信先情報の中から前記画像データの送信先となる送信先情報を選択する送信先選択部と;選択された送信先宛に前記画像データを送信する画像データ送信部と;を有して成り、
    前記送信先情報管理部は、前記送信先情報の登録から現在に至るまでの経過時間や経過日数を管理するタイマ機能を具備して成り、前記管理命令で指定された期間の経過後に、登録された送信先情報の消去処理を行うことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記画像データ送信部は、前記画像データを電子メールに添付して送信する電子メール送信部及び/または前記画像データをファクシミリ信号に変換して送信するファクシミリ送信部であることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像読取装置を備えた画像形成装置。
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