JP3940989B2 - 共押出複合フィルム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は主に深絞り成形用底材に好適に使用できるフィルムに係り、特に透明性が良く、高防湿性と酸素バリアー性、保香性を兼ね備えた、腰があり剛性を有する共押出複合フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、深絞りが可能なフィルムに酸素バリアー性と高防湿性を付与する場合、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)とポリプロピレン(PP)を共押出した複合フィルムが使用されていた。また、透明性に優れて腰がある包装体が要求される場合にはポリエステル樹脂(APET)を基材とした複合フィルムが使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のEVOHとPPからなる共押出複合フィルムは透明性が悪く、また成形性や腰が不十分なものとなっていた。逆に腰のあるAPETを基材とする複合フィルムは、透明性は良好であるが防湿性が低いという問題があり、酸素バリアー性、防湿性、保香性、腰、透明性の特性を全てバランス良く満足できる複合フィルムが要求されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解消できる複合フィルムを見出したものであって、その要旨とするところは、少なくともエチレン含有率が29〜47モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層と、ガラス転移点(Tg)が60℃〜80℃のシクロオレフィンポリマー層とポリアミド樹脂層を配してなり、シクロオレフィンポリマー層の厚さが30μm以上であり、シクロオレフィンポリマー層/接着性樹脂層/ポリアミド樹脂層/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層の順で積層したことを特徴とする共押出複合フィルムにある。
また、少なくともエチレン含有率が29〜47モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層と、ガラス転移点(Tg)が60℃〜80℃のシクロオレフィンポリマー層とポリアミド樹脂層を配してなり、シクロオレフィンポリマー層の厚さが30μm以上であり、シール層側からポリエチレン系樹脂層/シクロオレフィンポリマー層/接着性樹脂層/ポリアミド樹脂層/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層、またはポリエチレン系樹脂層/シクロオレフィンポリマー層/接着性樹脂層/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層/ポリアミド樹脂層の順で積層してなることを特徴とする共押出複合フィルムにある。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の複合フィルムは、酸素バリアー層として特定のエチレン含有率を有するエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層(EVOH)と、特定のガラス転移点(Tg)のシクロオレフィンポリマー層を配する必要があり、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)は、ケン化度90以上で、エチレン含有率が29〜47モル%であることが必要である。エチレン含有率が29モル%未満では押出成形時に熱劣化する可能性があるため好ましくない。また、フィルムが硬く、割れ易くなるとともに、高湿度化での酸素バリアー性の低下が著しい等の不具合がある。エチレン含有率が47モル%を越えるものでは、酸素バリアー性が低下し、ハイバリアー材としての役割が不十分となるという問題がある。
【0006】
また、上記シクロオレフィンポリマー(COP)は、環状ポリオレフィン類であり、DSC(示差走査熱量計)法により測定したガラス転移点(Tg)が60℃〜80℃のものを使用する必要がある。Tgが60℃未満のCOPでは、スクリューへの巻き付きやペレット同士の粘着等、押出加工性に問題が出てくる可能性が高く、常温でも気温が高い時には軟化してしまうため包装容器としての形状を保持できなくなり、また剛性のあるしっかりした包装体が得られなくなる。
逆に80℃を越えると押出温度を高くする必要があり、同時に共押出する耐熱性に劣るEVOHの熱劣化を引き起こすという問題があるとともに、深絞り成形等の後加工がし難くなるという問題がある。特にEVOHは高温押出すると分子間の架橋が進み、粘度が高くなることによるブツ等の問題が発生するため、押出温度、口金温度を240℃以下に抑えることが求められ、Tgが80℃以下のCOPの使用は有効である。
COPは、非晶質のため透明性が良好であり、COPの種類は特に限定しないが、例えば商品名:ゼオノア750R(日本ゼオン社製 Tg70℃)等が好適に使用できる。また環状オレフィン単体の重合体だけでなくα−オレフィンとの共重合体等も好適に使用できる。
【0007】
COP層の厚さは30μm以上、より好ましくは50μm以上が好適であり、フィルムの腰、防湿性を向上でき、30μm未満では不十分である。
本発明複合フィルムのシール層には、直鎖低密度ポリエチレン樹脂(LL)を用い、それに隣接して上記COPを配する構成とすることが好ましく、これはCOPはLLに比べるとシール性(ホットタック性:シール直後の熱い状態でのシール強度の出易さ、夾雑物シール性:油等のシール材表面に異物が介在した状態でのシール性)が劣るためである。COPとの層間接着性が良好なLLをシール層とし、そこに隣接してCOPを配することによりシール性およびシール強度の良好な包装品を得ることができる。この時、シール層にLDPEを使用すると、COPとの層間強度が不十分となり破袋の可能性が出てくるため、好ましくない。逆に更に層間強度をアップしたい場合にはシール層にメタロセンPEを使用し、それに隣接してCOPを配することが有効である。シール層のLLまたはメタロセンPEの厚さは、特に限定されないがシール性を考慮すると5μm以上、50μm以下、より好ましくは30μm以下とすることが好適である。
【0008】
COPとEVOHを含んだ構成としては、次のようなものがあげられる。
すなわちシール層側から少なくともポリエチレン系樹脂層/COP/接着性樹脂層/EVOH、ポリエチレン系樹脂/COP/接着性樹脂層/ポリアミド樹脂層/EVOHまたはポリエチレン系樹脂層/COP/接着性樹脂層/EVOH/ポリアミド樹脂層の順に積層されたフィルムである。
【0009】
シール層側にはポリエチレン系樹脂がくるがこれはシール性およびCOPとの層間接着性を考慮したためである。ポリエチレン系樹脂の厚さは特に限定されないが、シール性を考慮し5μm以上と設定することが好ましい。また特に厚めに配する必要はないので、上限は50μm、より好ましくは30μm以下とすることが好適と考える。シール強度を考慮すると、ポリエチレン系樹脂/COP/ADと隣接する樹脂はEVOHよりもNyの方が好ましい。これは接着性樹脂はEVOHよりもNyの方が強固につきやすいためで、Nyを用いた方が層間強度は強くなりシール強度もアップすることになる。またここで用いるNyは特に限定されないが、6Nyの使用も可能ではあるが、6Nyの融点は224℃と高温なため、EVOHの架橋を防止すべく押出温度、口金温度を下げるため融点の低い6−66Nyがより好適に使用できる。
【0010】
外層樹脂側からはCOP外層またはポリエチレン系樹脂を外層とすることが好ましいが、光沢を重視する場合はCOP外層が好ましいが、平滑性が高い分滑りが悪くなるため滑り性を付与したい場合にはポリエチレン系樹脂でCOPを覆うように配することができる。
【0011】
COPに隣接するポリエチレン系樹脂層については特に限定されないが、前述のLLやメタロセンPEが好適に使用できる。
本発明のフィルムはCOPとEVOHの積層に関しては各層厚さを自由に設定し易い共押出とすることが必要であるが、それ以外の層については特に限定されないが共押出とすることが望ましい。共押出以外にも延伸フィルムとドライラミネートする等、用途、要求品質に合わせて様々な積層方法、構成が考えられる。
【0012】
本発明のフィルムは共押出フィルムの特性上、深絞り包装等熱成形用に最も好適に使用できるが、特に限定されるものではない。酸素バリアー性、高防湿性、腰、透明性等の特徴を利用し、様々な用途に使用できる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1〜8および比較例1〜5のフィルムを共押出法または共押出法とドライラミネート法の組み合わせにて製膜し、評価を行った。(/は共押出、//はドライラミネート法による積層を表している)
【0014】
(実施例1)
[層構成]
EVOH/Ny/AD/COP/メタロセンPE
(20μm/40μm/10μm/65μm/15μm)
EVOH:ソアノールAT4403(日本合成化学(株)製)
Ny:ノバミッド2020(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製)
AD:アドマーNF528(三井化学(株)製)
COP:ゼオノア750R(日本ゼオン(株)製)
メタロセンPE:カーネルKF380(日本ポリケム(株)製)
上記組成の原料樹脂を用いてTダイ法(口金温度:235℃)にて共押出フィルムを製膜した。
【0015】
(実施例2)
[層構成]
PETG/AD1/Ny/EVOH/AD2/COP/LL
(30μm/10μm/10μm/20μm/10μm/60μm/10μm)
PETG:イースターPETG6763(イーストマンケミカル(株)製)
EVOH:ソアノールAT4403(日本合成化学(株)製)
Ny:ノバミッド2020(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製)
AD1:アドマーSF731(三井化学(株)社製)
AD2:アドマーNF528(三井化学(株)社製)
COP:ゼオノア750R(日本ゼオン(株)社製)
LL:ノバテックC6 SF240(日本ポリケム(株)社製)
上記組成の原料樹脂を用いてTダイ法(口金温度:235℃)にて共押出フィルムを製膜した。
【0016】
(実施例3)
[層構成]
6Ny//EVOH/Ny/AD/COP/メタロセンPE
(20μm//30μm/10μm/10μm/100μm/30μm)
6Ny:ダイアミロンC−Z(三菱樹脂(株)製)
実施例1の積層フィルムに6Nyフィルムをドライラミネートした。
共押出フィルム部の原料は、実施例1と同一内容で、共押出部分はTダイ法(口金温度:235℃)にて製膜した。
【0017】
(実施例4)
[層構成]
EVOH/Ny/AD/メタロセンPE/COP/メタロセンPE
(20μm/40μm/10μm/15μm/50μm/15μm)
実施例1と同一原料樹脂を用いてTダイ法(口金温度:235℃)にて共押出フィルムを製膜した。
【0018】
(実施例5)
[層構成]
COP/AD/Ny/EVOH/AD/LL
(30μm/10μm/30μm/30μm/10μm/40μm)
EVOH:ソアノールAT4403(日本合成化学(株)製)
Ny:ノバミッド2020(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製)
AD:アドマーNF528(三井化学(株)製)
COP:ゼオノア750R(日本ゼオン(株)製)
LL:ノバテックC6 SF240(日本ポリケム(株)製)
上記組成の原料樹脂を用いてTダイ法(口金温度:235℃)にて共押出フィルムを製膜した。
【0019】
(実施例6)
[層構成]
COP/AD/EVOH/AD/COP/メタロセンPE
(30μm/10μm/20μm/10μm/50μm/30μm)
EVOH:ソアノールAT4403(日本合成化学(株)製)
AD:アドマーNF528(三井化学(株)製)
COP:ゼオノア750R(日本ゼオン(株)製)
メタロセンPE:カーネルKF380(日本ポリケム(株)製)
上記組成の原料樹脂を用いてTダイ法(口金温度:235℃)にて共押出フィルムを製膜した。
【0020】
(実施例7)
[層構成]
EVOH/AD/COP
(30μm/10μm/110μm)
EVOH:ソアノールAT4403(日本合成化学(株)製)
AD:アドマーNF528(三井化学(株)製)
COP:ゼオノア750R(日本ゼオン(株)製)
上記組成の原料樹脂を用いてTダイ法(口金温度:235℃)にて共押出フィルムを製膜した。
【0021】
(実施例8)
[層構成]
LL/COP/AD/EVOH/AD/EVA
(20μm/60μm/10μm/30μm/10μm/50μm)
EVOH:ソアノールAT4403(日本合成化学(株)製)
AD:アドマーNF528(三井化学(株)製)
COP:ゼオノア750R(日本ゼオン(株)製)
LL:ノバテックC6 SF240(日本ポリケム(株)製)
EVA:ノバテックEVA LV250(日本ポリケム(株)製)
上記組成の原料樹脂を用いて水冷インフレーション法(口金温度:230℃)にて共押出フィルムを製膜した。
【0022】
(比較例1)
[層構成]
EVOH/Ny/AD/COP/メタロセンPE
(20μm/40μm/10μm/20μm/60μm)
実施例1と同一原料を用いてTダイ法(口金温度:235℃)にて共押出フィルムを製膜した。
【0023】
(比較例2)
[層構成]
EVOH/Ny/AD/COP/メタロセンPE
(20μm/40μm/10μm/65μm/15μm)
EVOH:ソアノールAT4403(日本合成化学(株)製)
Ny:ノバミッド2020(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製)
AD:アドマーNF528(三井化学(株)製)
COP:ゼオノア1420R(日本ゼオン(株)製)Tg=136℃
メタロセンPE:カーネルKF380(日本ポリケム(株)製)
上記組成の原料樹脂を用いてTダイ法(口金温度:280℃)にて共押出フィルムを製膜した。
【0024】
(比較例3)
[層構成]
APET//EVOH/Ny/AD/LL
(200μm//10μm/10μm/10μm/20μm)
APET:ノバクリアーSG007(三菱化学(株)製)
AD:アドマーNF528(三井化学(株)製)
EVOH:ソアノールAT4403(日本合成化学(株)製)
Ny:ノバミッド2020(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製)
LL:ノバテックC6 SF240(日本ポリケム(株)製)
共押出部分は上記組成の原料樹脂を用いてTダイ法(口金温度:235℃)にて共押出フィルムを製膜した。
当該共押出フィルムにAPETシートをドライラミネートした。
【0025】
(比較例4)
[層構成]
PP/AD1/EVOH/Ny/AD2/LL
(270μm/30μm/10μm/5μm/10μm/25μm)
PP:ノバテックPP FY6C(日本ポリケム(株)製)ホモタイプ
AD1:アドマーQF551(三井化学(株)製)
EVOH:ソアノールAT4403(日本合成化学(株)製)
Ny:ノバミッド2020(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製)
AD2:アドマーNF528(三井化学(株)製)
LL:ノバテックC6 SF240(日本ポリケム(株)製)
上記組成の原料樹脂を用いてTダイ法(口金温度:235℃)にて共押出フィルムを製膜した。
【0026】
(比較例5)
[層構成]
PP/AD1/EVOH/Ny/AD2/LL
(270μm/30μm/10μm/5μm/10μm/25μm)
PP:ノバテックPP FG3D(日本ポリケム(株)製)エチレンとのラ
ンダムコーポリマータイプ
AD1:アドマーQF551(三井化学(株)製)
EVOH:ソアノールAT4403(日本合成化学(株)製)
Ny:ノバミッド2020(三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製)
AD2:アドマーNF528(三井化学(株)製)
LL:ノバテックC6 SF240(日本ポリケム(株)製)
上記組成の原料樹脂を用いてTダイ法(口金温度:235℃)にて共押出フィルムを製膜した。
【0027】
<評価方法>
上記各フィルムを用いて、深絞り包装機FV6300(大森機械工業社製)でパック品を作製した後、評価を実施した。
【0028】
・ブツ:フィルムに使用上問題となりそうなブツが多発している場合、×とした。
・透明性:良好なものを○、透明性が悪く中身が見え難いものを×とした。
・ 腰 :成形の形状を保持でき、簡単に変形しないものを○とした。
・防湿性:3ヶ月間の室温放置テストにて、内容物の減量が5%以内のものを○とした。
【0029】
<包装条件>
・蓋 材:OPP//EVOH/Ny/AD/EVA/LL
(30μm//10μm/20μm/5μm/20μm/5μm)
・成形温度:90℃
・シール温度:140℃
・内容物:液体洗髪料(20g)
【0030】
【表1】
【0031】
表1より本発明の複合フィルムを使用した実施例1〜8は、透明性が良く腰があり防湿性が高く、さらには劣化物等が少なく製膜性が良いフィルムを得られることが分かる。
これに対してCOPの厚みの薄い比較例1は腰、防湿性に劣り、COPのTgの高い比較例2は押出温度が高くEVOHに劣化物が多く発生し易くなった。またAPETシートを用いた比較例3は腰はあるが防湿性に劣るという欠点が生じた。さらにPPを用いた比較例4、5については、ホモタイプを用いた比較例4は腰はある程度有るが透明性が悪いのに対し、エチレンとのランダムコーポリマータイプを用いた比較例5は透明性はある程度あるが腰が弱くなるという欠点があることが分かる。
【0032】
【発明の効果】
上述したように本発明の複合フィルムは透明性が良く、高防湿性と酸素バリアー性、保香性を兼ね備えた、腰があり剛性を有することから深絞り成形用底材に好適に使用できる。
Claims (4)
- 少なくともエチレン含有率が29〜47モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層と、ガラス転移点(Tg)が60℃〜80℃のシクロオレフィンポリマー層とポリアミド樹脂層を配してなり、シクロオレフィンポリマー層の厚さが30μm以上であり、シクロオレフィンポリマー層/接着性樹脂層/ポリアミド樹脂層/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層の順で積層したことを特徴とする共押出複合フィルム。
- 少なくともエチレン含有率が29〜47モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層と、ガラス転移点(Tg)が60℃〜80℃のシクロオレフィンポリマー層とポリアミド樹脂層を配してなり、シクロオレフィンポリマー層の厚さが30μm以上であり、シール層側からポリエチレン系樹脂層/シクロオレフィンポリマー層/接着性樹脂層/ポリアミド樹脂層/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層、またはポリエチレン系樹脂層/シクロオレフィンポリマー層/接着性樹脂層/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層/ポリアミド樹脂層の順で積層してなることを特徴とする共押出複合フィルム。
- シール層にエチレン−αオレフィン共重合体、それに隣接してシクロオレフィンポリマー層を配したことを特徴とする請求項1または2記載の共押出複合フィルム。
- シール層にメタロセン触媒を用いて重合したポリエチレン系樹脂層、それに隣接してシクロオレフィンポリマー層を配したことを特徴とする請求項1または2記載の共押出複合フィルム。
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